昔々、ある所に竹取の翁とその妻が竹林の中でひっそりと暮らしていた。
 若い頃から頑張ったものの、二人子宝に恵まれず 寂しい二人暮しだった。

 いつもの様に翁が細工の為の竹を切り出しに行くと太い竹の一部が、
 内側から輝いているのを発見した。
 不思議に思った翁が その竹の光る根元を切り出してみると、中から
 光り輝く女の赤子と小判が飛び出してきた。

「おお、これは我等を哀れに思った神が下された赤子に違いない! 」
 匂い立つような光り輝く赤子を連れ帰った翁は、早速妻にその事を話した。
 幾枚もの小判と美しい赤子を同時に授かり、妻もまた喜んでその赤子を我が子と
 愛しんだ。
 匂い立つような赤子には「薫夜姫」と名付け、大事に育てる事にした。

 不思議な事に薫夜姫はどんどん成長し、三月もすると16くらいの娘になってしまった。
 光り輝くような清楚な美しさと、甘く匂い立つ姿はそのままに成長した薫夜姫は、
 たちまち都で噂となり、姫を一目見ようと 翁の館を訪れる殿方は増えていった。

 姫と一緒に出てきた小判で 裕福となった翁と妻は、姫野成長の早さに驚いたが、
 このような美しい姫ならば、どこの貴族の妻となっても申し分ないと喜んだ。

 この時代は男が女の元に通う風習だったので、翁と妻は下卑た若者に姫を襲われない様に、
 竹林の周りに堀をめぐらせ、勝手に近づけない様配慮をした。
 こうして手中の珠の様に厳重に守られる姫の噂は 都で益々高まっていった。

 姫の元には身分の高そうな貴族が文や贈り物が届くようになる。
 しかし、薫夜姫はそれらに全く興味を示さず 夕刻になると竹林に消えては、帰りに
 小判を携えて帰ってくると、縁側に座って月を見上げて過ごしていた。

「姿はもう娘とはいえ、姫はまだ生後三ヶ月の赤子と同じなのだ。焦る事もあるまい。
 それに、姫ならばもっと良い殿方もまだまだ現れるだろうて」
 翁も妻も竹林とつきにしか興味を示さない姫を まだ気楽に見守っていた。

 都では、誰の手にも落ちないという薫夜姫の噂が益々興味深く語られ始めた。

 そんな中、5人の立派な貴族が薫夜姫に会いたいと訪れてきた。
 どの5人もいずれ劣らず裕福で、身分の高い貴族達だった。
 翁と妻は、この5人の何れかなら 姫にも相応しいと考えて、彼等を姫に会わせてみた。
 噂以上に美しい姫の虜となった貴族達は、なんとか姫に申し込もうと夢中になる。
 様々な贈り物をしてみたが、彼等を一目見ただけで 薫夜姫はあまり興味を示さず、
 相変わらず竹林へと通い続けた。
 つれない仕草の姫の気を引きたい5人の貴族は、翁を通してなんとか姫を我が手にと望んだ。

 いつもの様に小判を携えて帰宅した姫に その事を告げると、姫は素っ気無さそうに答えた。
「まぁ。皆様、ご自分では直接私に、何も仰れ無い方々ばかりですのね……。
 わかりました。この紙に書かれた物を私に送ってくださる方になら考えますわ」
 5枚の紙に書かれた品は、どれも入手不可能と思えるものばかりだった。

 5人の貴族は渡された紙の品書きを読んで驚いたが、それでも姫が欲しくて奔走した。
 しかし5人の誰もが姫の求める品を入手する事は出来ず、危うく命に関わる者まで現れた。
 5人の貴族達は泣く泣く姫を諦め、許婚の申し出を取り下げてしまった。
「なんと勿体無い……。あの方々以上に身分のある方は、もう帝しかおるまいよ」
 翁も妻もがっかりした。


 そんな噂はとうとう帝の耳まで入ってきた。好色を誇る帝は 姫の噂に興味を持つ。
「その様に難しい姫ならば、これもまた一興である。一度宮廷に招いてみよ」
 興味を引かれた帝は、臣下の者に申し付けた。
 翁と妻は、帝の書状に驚き喜んだが、薫夜姫は相変わらず素っ気無い返事をした。
「私、この竹林から離れたくありませんの。 そうお上にはお返事してください。 」

 翁と妻は恐れ多くも帝のお召しを断る姫に驚き なんとか説得を試みたが、
 姫の気持ちは変わらなかった。
 翁は恐る恐る 帝に姫の意志を認めた書状を献上したが、それしきで諦める帝ではなかった。
「姫が招きに応じないなら、こちらから出向けばよいのだな? 」
 帝は不敵に笑うと、従者を伴って牛車で竹林の中にある翁の屋敷を訪れた。
 
 国で一番の権力者である帝の突然の訪問に 翁と妻は驚いたが、相手が帝では予約無しでも 
 断る事は出来ない。
 恭しくもてなすと、薫夜姫のいる居室へと案内した。
 
 時刻は夕暮れにさしかかっており、帝は御簾越しに薫夜姫に声をかけてみた。
「今晩は。 薫夜姫。 招待に応じていただけないので、こうして参上してしまいました」
 しかし、御簾越しからは何の返事も返ってこない。
「姫? ご機嫌を損ねておられるのですか? お声くらい聞かせていただきたいですな」
 今まで女妾に拒まれた経験の無い帝は、少し焦れて 再度声をかけたが、やはり返事は
 聞こえてこない。
 少し不機嫌になった帝は立ち上がると、二人を隔てる御簾を開けてみた。
 
 御簾の向こうは無人であり、裏口の竹林に通じる簾が風でゆらゆら揺れるだけだった。
 どうやら薫夜姫は外に逃げてしまったらしい。
「難しい姫とは聞いていたが、これは少し無作法ではないか」
 やや腹を立てた帝は、揺れる簾から外の竹林へと足を運んだ。
 
 竹林の中を彷徨っていると、奥の方からうっすらと光っているのが見える。
「薫夜姫、そこにおられるのですか? 」
 帝は光を頼りに竹林をかき分けて歩を進めると、思わず目を見張ってしまった。


 長く豊かな黒髪を靡かせた美しい少女が、青青とした竹に腕を絡め 頬を紅潮させながら
 小さな声を放っていたのだ。
 しどけなく緩んだ着物の胸元から、白く豊かな乳房が毀れ 自らの細い指が弄っている。
 ぴんとそそり立った薄紅色の乳首を自分で慰めながら、愉悦の表情をしている姫を、
 帝は思わず無言で見つめていた。
 
 青竹に股間を擦り付けながら、重ねた着物の裾から眩しいほど白い二の足が蠢いている。
 擦り付けられた青だけの部分は、透明な液体で濡れて光を放っていた。
 
 姫が股間を青竹に押し付けるたびに、青竹はしなるように揺れ 姫の髪飾りが
 サラサラと、音楽のような音をかもし出す。
「……ん……はぁ…っ……はぁぁ……んっ……! 」
 薫夜姫は青竹に自らを擦り付ける快感で、官能的に喘いでいた。
 青竹の濡れた部分が広がり、根元へと伝い落ちている。
 動きが激しくなるごとに、着物の裾から覗く生足が露わになり 淫らな動きを続けた。
 
 姫が歓喜の声を放つたびに周囲の竹がうっすらと光を放ち、姫の周囲は明るくなる。
 帝は思いがけず遭遇した、薫夜姫の秘め事と光を強める竹の不思議な光景を 息を呑んで
 見守り続けていた。 
 
 薫夜姫の露で濡れた青竹は姫の重みで倒れるほどに撓り、それに跨ったような格好になった
 姫は、自らの露で滑らせながら 尚も青竹に股間を押し擦り続ける。
 小さく吐息を荒めながら、やがて青竹に跨ったまま 歓喜の声を放った姫は 仰け反るように達してしまった。
 姫が達する声と同時に、朝にしか顔を出さない筈の竹の子が地面から浮き上がる。
 
 姫はしばらく息を整えると、跨った青竹から足を下ろし 芽生えた竹の子を愛しそうに見つめた。
 瑞々しい竹の子を摩って泥を落とすと、紅く濡れた唇で竹の子をしゃぶり始める。
 ぴちゃぴちゃと淫らな水音を響かせると、薫夜姫は衣装の裾をかき分けまたも白い生足を
 露わにした。
 
 薫夜姫の唾液で妖しく光る竹の子に跨ると、自らの指で秘肉を開き 濡れそぼった源で
 竹の子を飲み込み始める。
「……んぁ……っ! ……んんっ……うんっ……うぅっ……! 」
 薫夜姫は竹の子を内部に挿入すると、ゆっくり腰を動かし始めた。
 はだけた胸からこぼれる乳房がリズミカルに上下に動き出す。
 薫夜姫の内部に飲み込まれた竹の子が、姫の溢れる液で淫らな音を放ち 溢れる液は
 地面に吸収されてゆく。
「あぁ……。 そうよ……! もっと大きく育ちなさい……! はぅっ! 」
 どうやら外からは見えないが、竹の子は姫の内部で成長しているらしい。


 激しく腰を上下させる薫夜姫の身体から、光る汗が迸る。
 気持ち良さそうな艶かしい表情に、帝の息は荒くなり 下半身が熱くなるのを堪えていた。
「……あぁ……いいわ……! 私、またいきそうよ……」
 更に激しく竹の子を飲み込む動きが早まると、薫夜姫はまたも恍惚として達した。
 
 達すると共に、周囲の青竹が発光し 金属音を立てて小判を生み出した。
 薫夜姫はゆっくり竹の子から自分を引き抜くと、やはり竹の子は成長していた。
 
 乱れた衣とほつれた髪を整えながら、落ちた小判を拾い始めた薫夜姫は、
 やっと竹やぶの影に立ち尽くしている帝の存在に気が付いた。
 驚きと淫らに乱れていた薫夜姫に見入っていた帝は、薫夜姫と目が会うと狼狽した。
 しかし薫夜姫は艶然と笑うと、帝の元に歩み寄った。
「……ご覧になっておられたのですね? 帝様」

 薫夜姫の秘め事を一部始終見ていた帝は、衣の上からわかるほど股間を固く滾らせていた。

「な、何故こんな所であんな事をなさっていたのですか?
貴女には沢山の求婚者がいたはずですが…… 」
 これほどに美しい姫君なら、竹を相手に自慰をする必要などないだろうに と帝は思った。

「……私と竹は共生関係にあるのです。 
 竹は私に霊気を与えてくれ、私は竹に滋養を与えているのです。
 私の故郷は、あの上空にある月なのですが 故郷には竹がなく、仲間を増やす事が出来ません。 」
 薫夜姫は半月を見上げるとそう言った。
 
「そ、それでは貴女はお一人で種族を増やす事がお出来になるのですか? 」
 帝は薫夜姫の頭は 少しおかしいのかもしれないと疑いつつ聞いてみた。
 薫夜姫は ちょっと悲しそうな顔をして答える。
 
「いいえ。私一人の力では、竹に滋養を与えるのが精一杯です。
 本来なら殿方の種を満月に頂いて 自分の種族を増やすのですが、意志の弱い方の精では
 うまく受精できないのです。
 今までいらした方々は、皆翁を通じてしか私に接しようとはなさりませんでした。
 それでは 種族は増やせないのです。
 ……こうして直接私に接してくださったのはお上が初めてでございますわ」
 帝の鼓動は高鳴った。
 
「そ、それでは。 私は貴女のお眼鏡に敵ったと言うことでしょうか? 」
 薫夜姫は少し頬を紅らめると、恥ずかしそうに頷いた。
「はい。恐れ多いとは存じ上げますが、協力していただけますか? 」
「喜んで! 」
 帝は既に猛り立った一物を、薫夜姫に埋めたくて 居ても立ってもいられなかったのだ。
 思わず薫夜姫に抱きつくと、整えたばかりの衣の紐をはずそうとし始めた。
「あ……! お待ちください。まだ満月ではありません。
 満月の夜の精でないと、私自身が身篭ってしまい 帰れなくなってしまうのです! 」
 帝は構わず薫夜姫の十二単を纏める紐を解き去ると、姫をその場に押し倒した。
「いいではありませんか、姫。 是非 私の和子を生んで、この地に留まっていて下さい」
「こ、困ります! お上……。 
 私の母も満月に契って私をこの地に産んでから、故郷へと戻ったのですよ」
「では、貴女の母君には感謝しなくてはなりませんね」         
 先程の自慰で汗ばんでいる薫夜姫の身体からは、やはり馨しい香りがした。
 まだ敏感な薫夜姫の身体は、帝の愛撫に反応してしまう。
「い、いけません……。 
 このような事は前例がありませんから、どうなるか私にもわからないのです……あっ……」
 はだけられた衣から、さっきまでは見ているだけだった姫の乳房が毀れ出した。

 ふくよかな乳房を揉み解しながら、帝は早くも尖り始めた薫夜姫の乳首に吸い付いた。
 馨しい体臭の薫夜姫の乳首をそっと歯で挟むと、姫の身体は驚いたように仰け反った。

「わ、わたくし……。 生身の殿方とは、まだした事が無いのです……。 お上……」
 戸惑うように言う薫夜姫に、帝は思わずにやりとした。
「それは重畳。竹や竹の子などよりも、ずっと感じさせて差し上げますよ」
 帝は薫夜姫の乳房を 舌と掌で愛撫しながら、先程竹の子を埋め込んでいた姫の秘肉に
 指を滑らせた。
「……ひっ……! 」
「ほら、姫。 まだこんなに潤っていますよ? 」
 帝はわざと音を立てながら、薫夜姫の秘肉を蹂躙した。
 あんな淫らな仕草をしながら、まだ処女であったとは……。帝はほくそ笑んでいた。
 
 溢れ出る姫の液体を舐め取りながら、姫の秘肉の上部にある小さな豆に吸い付いた。
 薫夜姫は青竹とは違う、柔らかくねっとりした感覚に 仰け反りながら喘いでしまう。
 しばらく姫の秘肉を舌でもて遊ぶと、姫の十二単をすっかり脱がし、自分も下腹部を
 解放した。
「姫……。 私の竹の子も味わってください」
 薫夜姫の身体を逆さにして上に乗せると、帝は猛り立つ自分の竹の子を姫の口元に
 近寄せた。
「お上のこれは、もう充分成長なさってますわ……」
 薫夜姫は囁くと、帝の怒張した竹の子を口に含んでしゃぶり始めた。
 姫の口技を感じながら、帝は薫夜姫の股を開き 再び秘肉をしゃぶり始めた。
 
 帝の舌に秘肉と子豆を刺激されながら、薫夜姫は帝を口に含んだまま喘ぎ声を放った。
 充分薫夜姫を味わい尽くすと、帝は姫の口から猛る竹の子を引き抜き体勢を変えた。
 
 薫夜姫を組み敷くと膝を抱え 腰を浮かせて一気に猛る竹の子を姫の中に刺し貫く。
「……んぁっ!! 」
 薫夜姫は悲鳴のような喘ぎ声を発した。
「自然の竹の子よりは奥まで届くようですね、薫夜姫」
「は、はい。……奥まで痛いほどに当たっています……」
 帝は柔らかく絡みつく姫の内側の襞を擦るように抽送を始めた。
 貫く度に、姫から溢れる液体が飛沫の様に姫の内股と帝の腹部に飛び散る。
 薫夜姫はあまりの快楽に歓喜の喘ぎを放ち続けた。
 
 幾度か体位を変え、帝は薫夜姫を貫き続ける。
 姫は捕食された生き物のように身体を弾ませ、切なそうに声を放つ。
 
 再び周囲の青竹が発光し始め、まるで昼間のように明るくなった。
 帝はそろそろ限界を感じると、薫夜姫を正常位に戻し 熱く白濁した液体を姫の内部に放った。
 そのまま姫の足を抱えて持ち上げ、薫夜姫の腰を浮かび上がらせる。
「お、お上……? 」
 薫夜姫は前屈させられた姿勢で、少し苦しそうな表情をした。
「一滴でもこぼさない様にしなくてはなりませんからね。 薫夜姫」
 帝は姫の腰を持ち上げたまま、最後の一滴迄 姫の内部に打ち放った。
 
 周囲の竹は明るく発光し続けていたが、小判は生まれてこなかった。


 それからは、満月までの間 毎晩帝は薫夜姫の元に通い、丹精込めて精を放ち続けた。
 竹林は発光しながら、なんだか太くなっていた。
 
 そして いよいよ満月の夜、帝はすっかり身体の馴染んだ薫夜姫を貫いていた。
 薫夜姫は何度も達しながら、帝を受け入れ喘ぎ続ける。 
 後背位で姫を貫いていた帝は、勢いよく薫夜姫の内部に精を放った。
 
 すると、発光していた青竹が かつて無いほど光り輝き、あまりの眩しさに帝は目を閉じて
 しまった。
 
 しばらくしてやっと目を開けると、繋がった帝と薫夜姫の周りには 光り輝く童女が沢山取り巻き、座っていた。
「ひ、姫……!? こ、これは一体……? 」
 帝は驚き、貫いている薫夜姫から離れると 光る子どもたちを見下ろしていた。
「まぁ……。 
 前例が無かったので私も驚きましたが、満月までに仕込んだ精が全部実ってしまったのだわ」 
 薫夜姫も驚いていたが、にっこり笑うとこう言った。
「でも、この子達も3ヶ月もすれば 私と同じように成長しますわ。
 外部から生まれたこの子達は、お上とは血は繋がっておりません。
 同じように 可愛がってあげてくださいませ」
 
 一体何人居るのかわからない子供達に、帝は思わず狼狽した。
「……それに、私のおなかにも帝の和子が宿っております。
 この子も3ヶ月以内には生まれますが、私はもう帰れないので この子を月に戻らせますわ」
 
 ついさっきまで目立たなかった、薫夜姫の下腹部はわずかに膨らみ始めていた。
 麗しい香りの童女たちに囲まれて、帝は困ったような嬉しいような複雑な気持ちだった。