薄暗い地下の一室に光が漏れている。ここは秘密結社「ヘルヨッカー」の関東支部の秘密基地。
そこには二人の美女と手術台に拘束されている一人の男がいた。
「離せ、頼子君」
「ふん、離せといわれて離せという馬鹿がいるかしら。もっとも外に出ても非力なあなたには
脱出なんてできないでしょうけど」
拘束されている男は神義人、普段は喫茶「男根」のマスターをしているがその正体はヨッカー
の野望を潰す事が夢の正義の科学者である。
その義人に語りかける美女は紅頼子、義人の大学時代の同期でヨッカーで悪の女科学者をやっている!
そして頼子の隣にいるミステリアスな美女は、今から数時間前洗濯物を取りに行こうとコインランドリー屋
に向かう義人を拉致したヨッカーの女怪人・女郎蜘蛛の椿!ヨッカーに連れ去られた義人は果たしてどうなってしまうのか?
「義人、よくも今まで我らヨッカーの邪魔をしてくれたな。そのお礼をたっぷりしてもらうぞ」
「なにをする気だ!頼子君」
「何、貴様の男としての威厳を失墜させてから殺してやろうとするまでだ。ヤレ椿」
「はっ」
頼子の掛け声に合わせ椿は自分と義人の衣服を自ら切り裂くと思うと次は義人に馬乗りになり
「くっ、うぅぅぅぅぅはっ」
剥き出しになった義人の一物を自分の秘所へと捻じ込んだ。
椿自身は処女だったのか苦悶の声を上げるとその秘所から痛々しい鮮血が滴り落ちる。
「ぬぅぅぅぅぅぅ、こ、これは。何をする気だ」
「ふふふ、椿の肉壷の味はどうだ義人。まだそっちの方の実験はしていないから初物だぞ。」
口を食いしばり腰をふる椿、突然の行為に戸惑いを隠せない義人に強い快感が駆け抜ける。
「っ、こ、これはぁ」
「ふん、なにも蜘蛛の糸を撒き散らす事が椿の技ではない。私が創り上げたこの椿最大の技。
名づけて『絡みつく肉壷』!数多くの男達を骨抜きにし、この国をヨッカーの物にする為
の秘技よ。義人、貴様は椿の初めての獲物になるのよ、あははは、あははははは」
高笑いをする頼子、快感に耐える義人、そして破瓜の痛みに耐え懸命に腰を振る椿。
ある意味「修羅場」となっていた。
そして事態は徐々に椿が優勢になっていく。人工人間として造りだされ、怪人として調整されて
きた椿である。いかな破瓜の痛みとはいえ次第に馴れ自分のペースを作っていく。
「ん、くぁ……」
意思のないぼんやりとした椿の目が快感に抗う義人を捕らえる。
「だまって……、流されれば、すぐ、ヨクなる、よ……」
椿の手が義人の頬を撫で、意思のない声で義人に語りかける。するとガシっと義人の手が椿の手を掴む。
彼らの服を切り裂いた椿の先の攻撃が勢い余って義人を拘束していた、手の革ベルトを切っていた為である。
「負けられない……」
「………?」
義人の呟きを聞き、椿は一旦動きを止め首を傾げる。
「このまま骨抜きになんて、負けてられるかぁ!!」
義人の腰が力強く跳ねる!子宮をも突かんばかりの突然の「攻撃」に椿は声をあげてしまう。
そしてそのまま後ろに倒れそうになる椿の腰をがしりと受け止め、体面座位の体勢でなおも椿を攻める。
「…?ッハ、ン、ナニこれぇ」
初めての刺激に椿は戸惑う。
「椿!慌てるんじゃないわ!思い出すのよ!シュミレーターとあの極太バイブの訓練を!」
「クンレン?ガ、ン、バル!」
椿も負けじと義人の腰に捕まり懸命に腰を動かす。が、義人のペースに巻き込まれ無意識に自分が気持ち良く
なる為の腰の動きをしてしまう。懸命に形勢逆転をしようと奮闘するが中々上手くいかない事に椿は焦っていた。
いや、焦っているのではない戸惑っているのだ。バイブよりも固く、そして暖かい義人の一物の感触に。
一方、義人は必死に射精に耐えながらも自身の勝利を確信した。
「くっ、そんなに、不思議か?ならば……教えてやる!」
さらに義人の動きが激しくなる。
「ア、アン、アッ」
「それは、これが人の!『温かさ』だからだ!」
「ふぁん、らぁ、もう、らめぇ」
「イケ、安心してイケェェェェ!」
「あ、あ、イクッ」
椿の秘所がキュッとなったかと思うと、ビクビクと体が痙攣しそのままクタリと脱力した。
義人も椿がイッた直後、自身のも解放し一気に椿の中に吐き出した。
「あぁ、温かい……」
「これが、人の温かさだよ。椿。」
すっかりと力の抜けた椿を抱きしめ、彼女の耳元で呟いた。
「きぃぃぃぃ、しぶとい、しぶといわね義人。ええぃ、もう手っ取り早く貴方の首の根をかっきってやるわ。」
「ま、まつんだ頼子君。糞、イッたばかりで力がでない」
「死ねぇぇ」
「わぁぁぁぁぁぁ」
続く!
次回予告
策士策におぼれる!自分の策が義人に通用しなかった頼子は逆上して義人に切りかかる。
危うし義人、しかしそこに救いのヒーローが!どうなる義人、そして初めての中だしの余韻を味わって
いる椿の運命やいかに!
君は孕ませる事ができるか。
前回までのあらすじ、悪の秘密結社に拉致された正義の科学者兼喫茶「男根」のマスター神義人。
悪の女科学者紅頼子が造り上げた秘蔵の女怪人、女郎蜘蛛の椿の手により骨抜きにされようとしていたが
最後の意地を見せ、辛くも迎え撃つ事ができた。しかし、それも束の間逆上した頼子が襲いかかってきた。
さて、義人の運命は!
「死ねぇぇぇぇ」
「うわぁぁぁぁ」
頼子の手に握られたナイフがキラリと光、義人の首に吸い込まれようとしたその時、ドォォンと地鳴りのような
音を立てて壁が崩れた。
「ハッ、何者だ?」
「望まぬ力を手に入れて、悪を倒せと刻(とき)が呼ぶ。」
「そ、その声は!?」
「メタルエレクチオン!悪を察知しただいま参上!、さぁ義人を返してもらおうか」
突然現われた救いのヒーロー、メタルエレクチオン。
その正体は元ヘルヨッカーのアジトが契約していた清掃会社に努めていた、時山守男。
清掃業務をしていた時「これ、なにする機械なんですかね?」、「ハッハッハ、それはね。戦闘員を製造する機械だよ。
さて秘密を知られてしまったからには貴様も我がヘルヨッカーの一員となるのだ」、「何をするんだ貴様らー」
といった事情で新型の変身スーツの実験体になってしまった悲劇の青年である。
なんとか脱走に成功し、ふとしたきっかけで会った義人と意気投合。ヨッカーの野望を潰さんと燃える男である。
「く、なぜここがわかった。」
「ふ、義人とはいきつけのソープランドで人気の泡姫を指名しあった仲。いわば穴兄弟。
私のエレクチオンセンサーにかかれば兄弟の居所などすぐわかるさ」
「ええい、こうなったら。お前ら、かかれぇ」
「甘いな、レディ頼子。貴様の仲間は私が突入の際はなした大量の仔犬、仔猫達と戯れているさ」
「な、卑怯だぞ。」
「ふ、これでもくらえ!エレクチオンリッパー乱れうち」
メタルエレクチオンから放たれたいくつもの光の輪が頼子の服の継ぎ目継ぎ目を切り裂く。
「きゃあぁぁ」
「露出の激しい服を着ていたのが致命的だったな」
さっきの攻撃のおかげで衣服だけでなく下着も切られた為、なんとか大事な部分は隠そうと手で胸と腹部を抑え
ペタンと女の子座りをしながら忌々しげな目でエレクチオンを睨む頼子。
「も、守男。その子を・・・頼子君に手荒なマネはしないでくれ。その子は・・・」
「わかっているさ兄弟、この子は君の恩師の娘だからだろ?しかし・・・、君を拉致し生命をも脅かした。
それだけではない、ヨッカーの研究員として活動し今君の腹の上で寝ている女のように魂無き生命を
生み出しては、平和を乱していった。その責任はとらなければいけない」
「その、生命達を消していったのはあなた達じゃない」
「降りかかる火の粉を払ったまでだ、いくぞ。変・身・解除!」
エレクチオンは変身を解除しつつ、座っている頼子を抱きかかえた。
そして、義人が寝ていた隣の手術台に手早く移すと、そそくさと衣服を脱ぎ始めた。
「きゃぁ、な、なにをするの・・・」
弱弱しい頼子の声にすでに凛々しくそそり立つ男根をみせつけながら守男が答える。
「これから、魂有る生命がなんたるかを君の体でもって身を持って刻んでやる。」
「い、いやぁ。そんな。」
「ふ、本来ならば私の相手は泡姫だったんだがな。いざ本番という前に呼び出されてしまったものだからな
最 初 か ら ク ラ イ マ ッ ク ス で い か し て も ら う 」
そういうとすでにいきり立つ己で頼子を貫いた。
「ひゃぁっふぅ」
椿らの情事を見ていた為、すでに濡れていたのは頼子にとっては幸いだったかもしれない。
しかし、頼子は初めての衝撃を受けていた。守男の物はでかく、今まで相手にしてきた男達の比ではなかったのだ。
「くぅ、なかなかいい締め付けじゃないか。だが、こんなものでは俺は満足しないぞ」
最初からクライマックス、その言葉を裏付けるかの如く腰を強く、そして早く頼子の体に打ち付ける。
「く、は、は、はぁ」
電撃戦法な守男の攻勢により、頼子は翻弄された。まぁ、防御態勢も出来ていないうちに来たのでしょうがないのだが。
体内に入ってくる鉄のように熱く、そして硬い守男のイチモツが暴れそのカリ首が頼子の中を掻き乱す。
力強いその動きに頼子は断続的な声をあげた。そして−
「っあぁ」
容易く、そしてあっけなく絶頂の域に達してしまった。
「ん?もうイッチまったのか?おいおいこっちはまだなんだぜ」
頼子には守男の声は届いていなかった。脱力しきった感じで静かにハァハァと呼吸を整えていた。
が、再び突き抜ける快感。間髪いれずに守男が動き出したのだ。
「やぁ、まだ、イッタぁん」
「俺がイクまで、突くのはやめん。中にたっぷりとだしてやるからな!」
「ちょ、やだぁ、今日危険日なのぉお」
「ならばよし、お前に魂ある生命の素晴らしさ、そしてその力強さを身をもって教えてくれる。」
「嫌ぁぁぁぁぁ」
「も、守男……」
守男と頼子の情交を見て、心配の声を上げる義人。そして、
「ん、はぁぁ、マタ硬く」
意識が回復した椿。
既に一度椿の中で果てているが、頼子らの情交を見ている内にすっかりと義人の物は元通りになっていった。
そして、椿が目を覚ました事で椿の技「絡みつく肉壷」が義人の物を刺激し始めた。
結果は、説明するまでもないだろう。
「いいぞ、椿君。こっちからもいくぞ」
「あ、あぁぁ、マタ、中デ暴れ、テ」
室内に二組の男女の呻き声、嬌声と肉と体液が打ち付けられこすれ合う音が響く。
いまや、この二組は目先の目標にのみをめざす獣と化していた。
「うっ、出る」
「椿君、行くぞ」
そして、二組はほぼ同時に果てた。
「中で、中で、でてる。妊娠しちゃう……」と呟く頼子。
「また、ビュクビュクでてる。アッタカイ……」と呟く椿。
両者とも、それぞれが脱力し。中で出されている余韻を味わっていた。
ピピピッピピピッピピピッピピピッテテテッテテテッテテテッテテテ
しかし、休む間もなく。警報のような音が鳴り響く。そしてちょうど部屋の中央部にあるモニターに映像が。
「フッフッフ、お楽しみのところ悪いな諸君」
「誰だ!!」
「こ、この声は!」
そこには髑髏のような仮面を被った黒いコートを羽織る人物が映し出された。
そう、この人物こそヘル・ヨッカーの首領「地獄将軍テイオー」だ!
「頼子君、エレクチオンの足止め。よくやったぞ。」
「どういう意味だ、テイオー」
「今までよく働いてくれたのはいいが、残念ながらここでお別れだ。今私の目の前には
そこの基地の自爆スイッチがある。これを押せば10秒後、君達は基地と運命を共にするだろう。」
「そ、そんな。待ってください」
「男に抱かれた姿でみっともなくないかね、頼子君。君も幹部なら覚悟を決めたまえ。
ではさよならだ、ポチっとな。」
そしてテイオーが移る映像から先ほどと同じような警報が鳴り響く。
「・・・・どうやら基地と運命を共にするのは私達のようだ。間違って隣にあるこの基地の自」
テイオーの言葉が終わらない内にザーっと映像が砂嵐に切り替わる。この日、秘密結社「ヘル・ヨッカー」は壊滅した。
「な、なんだったんだ。一体」
「さ、さぁ。私にも……あ、やばいわ」
「どうしたんだ、頼子君」
「聞いたことがあるわ、本部の自爆スイッチは他の支部とも連動していて……。ここも危険なのは変わらないわ。」
「何!時間は、あと何秒で爆発する」
「4時間よ」
「そうか、ならまだヤれるな!」
「いや、守男。ヤるのは脱出してからにしよう。早く逃げるぞ。」
「よし、わかった。」
「ちょっと、それならさっさとどきなさい。あん」
「「よし逃げるぞ」」
義人と守男はそれぞれの女達を駅弁の体制のまま抱え、アジトを後にした。
逃げる時、わざと大きい動きをしながら逃げた為、喫茶「男根」についた時には椿、頼子共に「もう、許して」
な状態だったがその弱弱しい態度に再び燃え上がった二人に朝まで付き合わされたのはまた別な話である。
そして、数ヶ月後
カランコロンカラン
「よぅ、義人」
平和が戻った喫茶「男根」に守男が訪れた。
「お、守男。コーヒーかい?」
「おうよ、熱いの頼むよ」
「コーヒーの他にモ、なにか頼みますカ」
あの事件の後、義人は椿を引き取った。言語機能もすっかり学習し、昔のような魂のない声ではなくなった。
今ではすっかりと男根の看板ウェイトレスとして働いている。
「いや、いいよ。にしてもあれだね、椿ちゃん。休んでなくていいのかい」
「お医者様の言うにはまだだっていうンデ。」
すっかりと大きくなったお腹に手を当て椿が答える。
現在、一部の好事家達の間では喫茶男根は「妊婦のいる喫茶店」として評判になっている。
「あの、マス…じゃなかっタ、頼子さんは」
「ああ、頼子なら今日は仕事だよ」
頼子は製薬会社就職した。元々能力は高かくカリスマ性もあるのすでにそれなりの地位を築いているようだ。
「まったく、椿の心配する前に自分の奥さん心配しろっての」
コーヒーをいれた義人がボヤク。そう、頼子もまた妊娠していた。
もともと椿は顔や体の作りこそ違うが頼子の遺伝子を調整して生まれた存在である。
あの、アジトが壊滅した日。頼子が危険日だったように椿もまた危険日であった為、こうして妊娠した。
「うるせえやい。今日は個人的な吉報が入ったんだよ。」
「へぇ、どんな。」
「ああ、就職先が―決まったんだ。」
春はすぐそこまで来ていた。
<了>