富士の樹海をご存知だろうか
富士山麓にある、自殺の名所として名高い広大な森林
その中では磁気が乱れ、方位磁針も役に立たないという
一歩踏み出せば前も後ろも分からなくなるこの森の奥には
不思議とどんな生き物も迷い込まない領域があるという
その中で生存を許されるのは、狂った生き物だけ
そう、彼女のように



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」
洞窟の中、一人の女が叫びながら悶えている。
「ひ…ひィ…ィィ」
もぞもぞと膣肉を割り裂き、膨れ上がった腹から這い出てきたのは、見ようによっては犬と言えなくもない、不気味な生き物の幼生だった。
見た目もサイズも犬の赤ん坊と変わらない、パッと見可愛らしい姿…
しかし、その目は顔の両側に3つずつあり、生まれた直後だというのにカッと見開かれて緑色に輝いている。
「あギャッ!ぎゃああああああーーーーッ!」
再び絶叫
ボコボコと次々に這い出てくる幼生は、母親には見向きもせず洞窟の臆へと消えてゆく。
父親の咽から分泌される富栄養の粘液で育つ彼らにとって、ミルクを噴出す母の乳房はなんら魅力を持たない。
「ぃぁぁぁぁぁぁ…」
もう叫ぶ力さえのこっていないのか、プルプルと体を震わせて弱弱しく呻く彼女は、それでも、おぞましいほどに生き生きとしていた。
とても、自殺を図ってこの樹海に足を踏み入れた人間とは思えないほどに…

もう自分の名前さえ思い出せなくなった彼女は、元はどこにでもいる普通の学生だった。
普通の家庭で育ち、普通に遊び、普通に学び、普通に挫折を味わった。
大学受験の失敗という、ある意味くだらない悩みで命まで絶とうとした事は、若さゆえの過ちというべきか。
樹海に足を踏み入れた彼女は、なんとか思いとどまって家に帰ろうとした―帰ることが出来なかったのだ

「あふぅ…へへ、気持ちヨかったぁ…」
全ての幼生をひりだした後、女はフラフラと洞窟から出て行った。
もうここに用はない、あの子達を仕込んだ生き物はこれから子育てに忙しいのだ。
肉襞を掻き毟る激烈なピストンも、泣き叫ぶほどの快感を伴う出産も、ここではもう味わえない。

鬱蒼と茂る樹海のなか、彼女は自分を孕ませてくれるオスを、ひたすら探していた。

探すといっても、実際にはそれほど手間はかからない。
ここの生き物はその8割ちかくがオスであり、人間との相互交配が可能だったからだ。
おそらく、ここの生き物同士でも可能なのだろう。
彼女はこの不気味な生態系を、無節操な異種交配の結果と考えている。

「あっ♪」
つかの間戻ってきた人間的な好奇心は一瞬で霧散した。
彼女の目の前に、猫科動物を思わせるシルエットの生き物が現れたからである。
いや正確には、その股間にそそり立つ生殖器が彼女を見て臨戦態勢に入っていたからなのだが…
「あン、まって…まって…あたし今ノドかわいてるの」
言葉など通じるはずはないのだが、身振りなどである程度意思の疎通は可能だった。
股座に跪く彼女に服従の意思を見て取った獣は、しばし、動きを止めた。
「んっ、フぅン…ぴちゃ…むぐ…ほふ、ンむ…」
彼女は獣の長大な生殖器に舌を這わせ、大きく膨れた先端部を口に含み…つまるところ、フェラチオを始めたのだ。
「くふっ、ん…ん…んグッ!?」
彼女の手が、胡桃ほどもある睾丸を掴み、優しく愛撫したとき、何の前触れもなく獣の生殖器が爆ぜた。
口いっぱいに亀頭を頬張っていた彼女は、必然的にその熱いほとばしりを全て体内に受け止めることになる。
「んぐ、んぐ、んぐ、ぐっ…ぷふぅ。はぁぁ、おいし…」
さも美味そうに獣の精液を飲み下す女、これが彼女の今日の昼食であり、夕食であり、明日以降も他のものを口にすることはない。
「お待たせっ、もうつっこんでもいーよ。」

ここで暮らさなければならないと悟った彼女が最初にしたことは、水と食料の確保だった。
水場の方はなんとか、純潔と引き換えに見つけることが出来のだが、食べ物はどうにもならなかった。
キノコは素人が軽々しく食べては危険だと知っていたし、
魚や小動物は自分の運動神経では捕らえることが出来ないと判断した彼女は、
もっぱら木の実を探したのだが、どれもこれも酷い辛味や酸味があって、とても食べられたものではなかった。
一度だけ、何とか耐えて一つ食べきったものの、全身を酷い激痛が襲い、そこから一歩も動けなくなったところを、通りがかった獣に犯された。
それも一匹ではない。
猿のようなその生き物は、十数匹の群れで行動しており、牛のような生き物を輪姦している様子を遠めに見たことがあった。
その中の一匹が彼女にフェラチオを強要したとき、焼け付く喉を潤していく精液に彼女は活路を見出したのだ。
もう自分が生き延びるには、この獣たちにすがるしかなのだと…
事実ここのオスたちから、食料も住居も娯楽さえも手に入れた。
いまや、彼女は自分の判断の正しさを微塵も疑っていない。

「あぁん!あぁん!あァん!ご…めんねぇ…今朝、産んだばっかりで…あんまり、締められないのぉ…」
無抵抗をあらわす仰向けのポーズをとった彼女に、先ほどの猫モドキが覆いかぶさっている。
2メートルはあろうかという巨体に似つかわしい巨根が容赦なく彼女を攻め立て、グリグリと子宮を押しつぶす。
「あ、そこ!そこイイッ!そこで出して!」
本能で子宮口の位置が分かるのか、獣は生殖器の先端を彼女の最深部に押し付け、一気に放出した。
「ああぁーーーっ孕む!孕む!孕む!孕むぅ!」
心底うれしそうに叫びながら、彼女も一歩送れて絶頂に達する。

グッタリとした彼女を背に乗せてねぐらに運ぶ猫モドキ。
そこから甘ったるい悲鳴が響き渡り、彼女が這い出してくるのは2週間後のことである。


……
………
…………
……………

「ふごっ、ぶっ…ぶひぃっ♪ぷぎぃぃん…」
最近彼女が開発したテクニックが、この声真似である。
交わる相手の声を真似て興奮をあおり、より濃厚な精液を、より大量に搾り取る…特に、この豚そっくりの生き物は鼻を鳴らすだけでかなりそれらしくなるので、彼女の練習相手としてうってつけだった。
「ふぎっ、ひぃひィ…ぶふぅぅぅ…あ…イク…!イク!」
絶頂の際、ほんの一瞬だけ素に戻る彼女の様子に気づいているのかどうか。
身ごもっていることなどお構いなしにガンガン腰を叩きつける獣は、背後に忍び寄る影に気づかなかった。
ドカッ、鈍い音がして、横に崩れ落ちる豚モドキ。
「ふぇぇっ!?スゴ…い…っくぅぅん…」
予期せぬ刺激に体を震わせる女、何事かと振り返ろうとした瞬間に、陣痛が始まった。
「ぎひっ、あ…ダメ…まだ…まって…」
必死に止めようとするが、彼女の意思ではどうしようもない。
まもなく破水し、ボコボコとうごめく腹を何とかかばいながら出産を終えた直後、ようやく一息ついた彼女の視界に信じられないものが飛び込んできた。

「え…?」
ついさっきまでまぐわっていた生き物の死骸、そして彼を蹴り殺した相手は…
「うわぁ、おっきい…」
出産シーンに興奮したのか、今にも暴発しそうな生殖器を彼女に向けていた。
その生殖器が問題なのである。
馬を彷彿とさせる巨体から生えたソレは、彼女の腕よりもさらに2回りは太く、長く、しかもその先端部には肉のスパイクが無数についていた。
「は、はは…すごぉぃ…」
人間の子供よりすこし小さいサイズの子豚を立て続けに3匹も産んだ彼女には、もはや逃げる体力は残されていない。
「あなたも、孕ませたいの?」
いや、たとえ逃げることが出来たとしても、彼女はそうしなかっただろう。
「あの、いま産んだばっかりでひろがってるから、たぶん大丈夫だと思うの…あなたので…ガバガバにして……♪」
震える足に鞭打って尻を差し出す彼女の心には、これから始まる拷問への期待しかないのだから。

「うああああああああっ!裂けるぅぅぅぅぅ!」
まるで鐘突きのような凶悪なピストンは、当然ながら彼女に苦痛を与える。
散々獣の子を産み落とした彼女の膣でなければ、本当に裂けていただろう。
「いぎぃっ!い、だいぃぃ…いたいよぉ…」
ただ太いだけでなく、その長さゆえに重量もある。
先端についた肉棘が生殖器本体の重さと大きさで壁に食い込み、彼女の性器は一瞬たりとも休まることがない。
「ああっ!ああぁぁっ!こわ、れぇ、ちゃう、よぅ…」
徐々にこなれていく性器、洪水のように噴出す脳内麻薬、
二つの相乗効果が地獄を天国に変えるまでにかかった時間は、わずか10分たらずだった。
「あぁ、あぁぁぁ…気持ちよく、なって…っキた…」
そんな様子が伝わったのだろうか、彼女を犯していた馬モドキが出し入れのペースを速め、そして…
「あがっ!?し、子宮が!子宮が!あがぁぁぁああーーー!」
尿道口と思われていた穴から、ひときわ長い棘が飛び出し、彼女の子宮口をこじ開けた。
「ひぃぃぃぃぃぃん!」
図らずも、馬のいななきにそっくりな彼女の悲鳴に、獣の興奮は最高潮に達した。
子宮に直接突き立てられた棘がバクンと開き、そのまま『かえし』となる。
その状態で獣の腰がブルブルと震え、彼女の芯に直接子種が注がれてゆく…
「あ…か、はぁ…ッ」
そこで、彼女の意識は途切れた





……
………
…………
……………

この狂った楽園で過ごすうちに、彼女は精神同様、生理周期にも異常をきたしていた。
とにかく急ピッチで子を孕むために、卵子の回転が異常に早いのだ。
出産からたった3日で成熟し、放出される卵子。
彼女は、そのことごとくを実らせ、産み落としてきたのだ。

「うふ、ビンビンだぁ…そんなにあたしとヤリたいの?」
肯定するように一歩前に出る獣、それはちょうど三日前に出会った、あの馬モドキだった。
「あたしもね、今日はヤリたくてたまんないの…ね、今日は最初からこっちでしよ?」
ヌラヌラと湿った竿をひと撫ですると、彼女は枯葉や小枝を積み重ねて作ったベッドに横たわった。
「ほらぁ、もうこんなにビショビショだよ♪」
ひときわ高くなった、枕のような部分に腰を乗せ、ぱっくりと口を開けた性器を差し出す。
彼女の性器に鼻面を近づけ、においを嗅ぐ馬モドキ、その顔が一瞬笑うようにゆがんだのは目の錯覚だろうか…
「あぁん!あぁん!あっ…すっ、ご…今日…激し…っ」
正常位でむさぼるように彼女を犯す獣には分かっていたのだ、この奥に目当てのモノがあるという事が…
「あはぁああっ!いい!いいの!いいのぉ!あん、あん、あん、あん、あん…」
いつもと違う体位に興奮したのか、馬モドキは一声いななくと大きく前足を振り上げ、地面にたたきつけた。
当然、その振動は自身に伝わり…性器で繋がった彼女にも伝わっていく。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♪」
声にならない歓喜の叫びを上げ、一瞬で上り詰めた彼女の性器は、
本体と連動するように身悶えして、凶悪極まりない侵略者をもてなす。
再び、あの棘が彼女の最深部に突き立てられた。
おびただしい数の精子を含んだ汚濁が太い尿道を駆け上がり
そして…
「孕ませてっ!お願い!孕ませてぇぇぇぇぇーーーーーっ!」

無防備な彼女の卵子を、直撃した
「ひぃぃぃっ♪孕んだっ!孕んだぁっ!あはははははっ、あたし…あたし…また、妊娠しちゃったよぉぉぉ♪」
その瞬間、狂った女の子宮に、命が結ばれた