ビッグフットって知ってます?
ほら、毛むくじゃらで雪山なんかに住んでる奴。
古代哺乳類の生き残りだの、猿と人のミッシングリンクだの言われてますけどね。
実は連中、かなり新しい生き物なんですよ、少なくとも人間より後なのは確実です。
その証拠にね、連中メスが居ないんです。
え、何でそれが証拠になるのかって?
ええと、つまりですね、信じがたい話なんですが…
ビッグフットは、繁殖に人間の女を使うことを前提に生まれてきたんですよ。

カナダのとある街。
この街は失踪事件が異常に多いことで有名だった。
神隠しから、街ぐるみの人身売買まで、ありとあらゆる噂・憶測が飛び交うなかでも、ひときわ歴史ある説がこれだ。
『山の花嫁になった』
行方不明者のほぼ全員が女性、それも適齢期の健康な女性ばかりだという点が、この花嫁という単語に結びついたのだろう。
自称UMA研究家の前園 裕香は、そんな話を聞いて黙って座っていられる性分ではなかった。
下調べの段階で『何か』を感じた彼女は、ロクに通じない言葉をボディランゲージで無理やり補い、単身カナダに飛んだ。
そして、二度と日本の土を踏むことはなかった。


……
………  
…………
……………

「…寒い。」

防寒具を剥ぎ取られ、全裸になった彼女にとって、吹雪に閉ざされた洞窟は牢獄も同然である。
べたつく股間を風が吹きぬけ、気化熱が彼女を芯まで冷やしていく

「…っ」

彼女の望みどおり、ビッグフットに出合うことは出来た、それも最悪の形で
かがみこみ、真新しい足跡を検分していた彼女に突如掴みかかった巨人は、
そのまま住処の洞窟まで彼女を引きずっていき…彼女に自らの子を宿させたのである

「あぅ…寒いよぉ…」

ガチガチと震えながら洞窟の奥に縮こまる裕香に、希望の音が聞こえてきた。
ザクザクと雪を踏みしめ、獲物を引きずってくる足音。
彼女の顔にパッと朱の花が咲いた。

「あぁ、あなた!寂しかったぁ!」
「ぐぅぅぅぅ…」

2メートル半はあるだろうか、かなりの威圧感を伴う巨大な人影が洞窟の入り口に立っていた。
満面の笑みを浮かべ、雪まみれの毛皮を払う裕香。
水をはじく毛皮は、ほんのわずか掻き分ければ、蓄えていた体温を外界に吐き出す、天然のカイロだ。

「えへ、暖かぁい…」

うっとりと、体を預ける裕香にビッグフットの手が伸ばされる。

「ん…奥で、しよ?」

当初彼女の中にあった『拒絶する』という選択肢は、この半年間で跡形もなく消え去っていた

「ぐぉぉぉおおおおお!」
「いやぁン♪」

胎児でパンパンになった子宮に容赦なく打ち込まれる、荒々しい注送。
だが、彼らは何も、胎児を気遣っていないわけではない。
苛酷な環境に暮らすビッグフットは、こうして流産するギリギリの刺激を受け続け、胎児の段階から体を鍛えるのだ。
生まれてくる息子により強い肉体を与えるため、父はますます乱暴に母体を痛めつける。

「ごあっ!ごあっ!ごあっ!」
「あぐ!ぐえぇ…ッ!はひ、はひ、はひ…!」
「ごおおおおおおおっ!」
「あぅぅぅ〜…素敵ぃ♪素敵よ、あなたぁぁぁ♪」

バスン、バスンと肉のぶつかる音が響き、腹が圧迫される
だが、彼女は全く嫌がるそぶりを見せず…むしろ自分から望んでその暴力的なセックスを受け入れていた。

「ぁぁぁぁぁ…」

やがて、3メートルほど離れた隣の洞窟からも、女の悲鳴が聞こえてきた。
裕香以上に甘ったるく蕩けた声の主は、3年前に蒸発した地元の女性だった。

「はっ、くっ…ふ、ふふ、お隣さんも…始めたみたいね。」

外に出られない裕香には分からなかったが、この一帯はビッグフットのコロニーなのである。
一頭につき一つの洞穴を占有し、そこに攫ってきた女を囲って子を産ませる。
繁殖力に乏しく、寿命も短いビッグフットにとっては、このやり方が最も種の存続に都合がいいのだ。

「あぁぁぁぁぁッ!イく!あなた!あなた!あ、あたし…イくぅ♪」
「ぐぅぅ…」

毛むくじゃらの巨体にしがみついて体を震わせる裕香。
その体から緊張が解け、弛緩した直後、彼女を貫いていたビッグフットが最後のスパートをかけた。

「がああああああああっ!」
「ひぎっ!?ひぎぁぁぁぁぁぁ!ああああっ!あああっ!ああああああーーーーーっ!」

猛烈な勢いで彼女の体を揺さぶるビッグフット
一切の抵抗を示さずその首に手を絡める裕香
二人の視線が交差し、そして…

「あ………」

ドクン、とっくに身ごもった子宮に、300CCもの精液がなだれ込む。
その水圧もまた、中で眠る赤子にとっては、重要なトレーニングなのである。

さらに3ヵ月後、人間と同じタイミングで臨月を迎えた裕香は、胎児教育に精を出していた。

「ひがッ!ぎっ…!ひぃぃぃ…が…ぁ…♪」
「ぐぅぅるるるるる…」

つまりは夫とのセックスに夢中だったわけである。
さすがにこの時期になると母体の負担が心配なのか、乱れに乱れる彼女を気遣うように、手を添えるビッグフット。

「やぁ、やぁん…もぉイっちゃうよぅ♪」

脳内麻薬の洪水におぼれる彼女は、幼児退行でも起こしたかのようにケラケラ笑い、腰をくねらせる。
深々と突き刺さった状態からさらに、禁忌の領域にまでネジ込まれていくペニス。
あわてて腰を引いたビッグフットが、たしなめる様に彼女の胸に手を置き、そのまま叱るようにひねりつぶした。

「ぎゃっ!」
「ぐぅぅぅぅぅ!」
「ぐぎゃっ!ぎゃああっ!あぎ…っ!ぐひぃぃぃン…」

乳房を真っ赤に腫らし、母乳を噴きながら鼻を鳴らす裕香。

「あ゛はッ……イ、ったぁ…♪」

ほんの9ヶ月前には泣き叫んで拒絶した剛直にむしゃぶりつき、キュンキュン締め上げる媚肉。
結局この日は、ビッグフットが射精に至り、彼女が満足するまでの間に、あと3回もこの痙攣が繰り返された。

彼女が身ごもってから10ヶ月が経過した

「ぁぁぁああああああーーーーッ!」
「くぅるるるるるるる…」

洞窟の中に裕香の絶叫が反響する。
いよいよ、彼女の中に結ばれた命が誕生しようとしているのだ。

「い、いたいぃ…いたいよぉ…」
「くぅぅぅぅん…」

散々ほぐしてきたとは言え、医療設備のかけらもなく、衛生状態もよくない洞窟での出産は命がけである。
心配そうに見守るビッグフットの目の前で徐々にふくらみが移動していく…

「ひぃ、ひぃぃ…ふっ…」

聞きかじりの知識で呼吸を整える裕香
しかし、ただでさえ初産である。
ましてや人より大きい胎児をそう易々と産み落とせるワケがない。

「ああああああッ!あなた!あなた、助けてぇ!」
「ぐるぉぉぉぉぉぉ…」

これも本能なのだろうか。
ビッグフットの大きな手が、裕香の小さな手に重ねられ、キュッと握られた。
瞬間、裕香の体から余計な力がフッ抜けていき…

「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!』

頭が、空気に触れた



……
………
…………
……………

「あぅん!あっあっあっあーっ…ふぅぅん♪」

あれから3ヶ月、無事に第二子を孕んだ裕香は、ビッグフットの母親としての勤めを果たしていた。

「きゅううううう!」
「あはっ、どう?気持ちいい?あなたも、おヨメさんをもらったら毎日こうやって仕込んであげるのよ。」

ビッグフットの成長は早い。
大きな体躯に似合わない5年足らずの寿命を、なんとしてでも次代につながねばならないのだ。
そのため、ほとんどのビッグフットは生後3〜5ヶ月の間に精通を迎え、母親を相手にメスの扱い方を学び、
ひとり立ちの前には一種の保険として種をつける。
最初の妊娠時の夫の年齢にもよるが、通常3年目以降は息子の子を身ごもるのが女の主な役目になる。

「ききぃぃぃぃぃぃ…」
「あはっ!もうイきそう?いいわ…そこでもう少しがんばって…そう、そのままママの中にブチ撒けなさいっ♪」

トクン、弟の居る子宮に、初めて女の中に出す精液がなだれ込む。
これには、来るべき時に備えて、子宮を息子の精液に慣らしておく意味もあるのだ。

「ぉぉぉぉぉ…」

そのとき、表から幼い雄たけびが聞こえてきた。

「あら、お隣さんも筆おろしかしら?」



街にはこんな言い伝えがある、
『山の花嫁は幸せだ、山は彼女らの歌に満ちている。』
複雑な地形を吹きぬける突風が、歌か口笛のような音を出す…
という様な意味合いらしいが、本当にそれだけだろうか?
彼女たちが囲われている洞窟郡は、ふもとの町から、直線距離にして5キロも離れていないのだ。

「あぅ、そんなにしたら、孕めなくなっちゃうよぅ…」
「ぎゃあああああッ!や、やめ…さ、裂け…裂けちゃ…ッ」
「ふぁ…気持ちぃぃ〜〜♪あなたのチンポ、最ッ高だよぉ…」
「抜いて!抜いて!もういやぁぁぁ!!誰かぁぁぁぁああっ!!」
「ああああああッ!デキる!デキる!息子の精子でデキちゃうぅぅ♪」

風に乗って山道に、女達の声が運ばれてきたとしても、不思議はない。