季節は2月。寒い空気の中で、子供の行方不明事件が起きていた。
昨日、付近の小学校でも被害者が出たため、給食を終えて下校することになった。
「バイバーイ!また明日ね」
友達と別れて家路に着いた由美は近道しようと思い、公園を横切ろうとしていた。
すると、ガランと音が聞こえてきた。気になって見てみると、近所に住んでいて中華料理店に勤めている亮がゴミを拾っていた。
ゴミ捨てに来たんだろうけど落としちゃったんだろうな……と思い、由美の足は亮に近づいていった。
「お兄ちゃん、あたし手伝ってあげる」
「あ、由美ちゃん……いいよ、手が汚れちゃうから……」
「大丈夫だよ。手袋やってるから」
着々と作業を進めていく由美は行方不明事件の事を話していた。
亮はそれを聞きながら、終わったらアイスでもおごると話した。
「やった!。あたしストロベリー……」
腰から背中にかけて何かが巻きついた。ゾクッとし、何かを確認するよりも前に由美は悲鳴を上げた。
「わあああああああ!!お、お兄ちゃーーん!怖いよぉ!!」
ものすごい力で巻きついたものに、先端に口の付いた触手が由美を後方へと引きずっていく。
亮も追いかけるが追いつけず、由美が近道しようとしていた公園を通り抜けると触手は由美を地中へと引きずり込んだ。

どれくらい時間が経っただろうか。目を覚ますと、由美は暗い空間にいた。
「あたし、生きてる……。ここは……?」
辛うじて薄く辺りが見渡せる。どうやら洞窟のような作りになってるらしい。
ランドセルと靴が無いのに気づくが、それよりも助かることを考えて洞窟を進んだ。
「怖いよ……お父さん、お母さん……」

だいぶ進んだのか、光が見えてきた。ついつい笑顔がこぼれてしまう。走って光の方向へ向かった。

「うわあああ!!」

「!!!。何?今の…」
今度は歩みを遅くし、恐る恐る光の先を見つめた。
そこでは自分より下か同じくらいの男の子と女の子が異形の怪人に強姦されていたのだった。
先週保健体育の授業を受け、年頃の由美にはそれが何かわかってしまい、辛く苦しんでる2人を見て恐ろしくなってきた。
「あれが……エッチ……だよね??」
恥ずかしながらも、その言葉が口から発せられた。急いで引き返さなければならない。
由美は急いで来た方向を戻ろうとした。
「おやおや〜。こんな場所を女の子が見てもいいのですかな?」
目の前にはグルグルに触手が巻かれている怪人が立っていた。
「きゃ……きゃあああ!!」
今の悲鳴で他の怪人にも気づかれ、由美はさっきの部屋に連れて行かれてしまった。
他の子供は力ない視線で由美を見ている。本人は震えて顔がガチガチとなっていた。

「さて、この子は誰が犯りますか?」
鍵の怪人、鍵道化師は由美の顔を触ってその不気味な一つ目で見つめてくる。
「あ……あの……どうして、あたし達を……さらったんですか?」
「我々は人類を支配するために、6千年の眠りから覚めたゴーマ一族なんです」
「私達の慰め物としてよ。6千年も眠ってたら溜まるのよ」
溜まる……というのはよくわからない事だが、とにかく恐ろしい事態であるのは間違いない。
友達の話では痛いとか、好きな人が最初はいいとか色んな話題になっていたので余計である。
「お願い!助けて……あたし…まだ……」
「その泣き顔……可愛いですね〜。さらったのは私ですし、私が犯らせていただきます」
由美や子供達をさらった張本人、紐男爵は離れた部屋に由美を連れ込んだ。
「イヤッ!やめてよ!助けて……」
紐男爵の背中から小さい触手から四本出てきて、それぞれ四肢を縛り上げた。
「きゃ……イヤーーーー!!!」
両腕・両脚ともに縛り上げられ、身動きが取れない。紐男爵はその巨大に膨れた肉棒を露わにし、由美の顔にツンと触れさせた。
「ひっ……」
「いい反応ですねえ……」
服と下着を脱がし、赤ん坊のように裸体となった由美の胸元に紐男爵の肉棒が触れられた。

「わああああ……気持ち悪いよ〜」
さする感触が不快だったが、彼の右手が膨らみかけている由美の胸を揉んでいく。
「んふ……う…あ…」
じたばたが効かない。続いて、紐男爵は由美の顔を上げて口に肉棒を詰めさせた。
「んーー、ばみ゛……ぼえ……」
「さあ、舐めるのです……舌でねっぷりと……」
従わなければ殺されるかもしれない。由美はクチュクチユと肉棒を吸うように舐めた。
「うほほ……いいですよぉ……」
ピクピクなる肉棒が臨界点を迎えようとしていた。それは由美の舌が亀頭を捉えた瞬間、白濁液が口内に広がった。
「!!???。きゃ………………」
ばっと力いっぱい後ろへ下がって口から放した。すると、その精液は由美の顔から胸へかけて濡らすはめになった。
「何この白いオシッコ……気持ち悪い……」
苦くて嫌になる。だが……癖になりそうで怖かった。
ショートな髪が汗と精液で濡れている。紐男爵はそれを左手の、由美をさらった触手で撫でた。
「私の妻になるんなら、伸ばした方が似合うと思いますよ」
「妻……そんなのイヤ!!……もういいでしょ?家に帰して!」
涙ぐむ顔は余計に紐男爵の情欲を引き立てた。四肢の拘束を解かれたので、由美は解放されると思い安堵の笑みを浮かべた。

「お次は……下の具を頂きますね」
すごい力で由美を押し倒し、股ぐらに肉棒を突き立てた。
「いや……そこだけは……やらないで……」
凍りついた表情に戻り、由美はまた震えていた。
「……わかりました。流石に可哀想ですしね」
そう聞こえ、由美はホッとした。


――んなわけないじゃああああああああん!!


ぐいっと由美の女陰に紐男爵の肉棒が差し込まれた。
「キャアアアアア!!……ん…んああ…ふ…」
「心から愛してますよぉ〜」
腰がビンビンと振り、由美の体はそれに呼応して跳ね上がっていく。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ああああああ……いやだよおおお……ぎ……ひいいいい……」
確かにそれは由美の狭い未熟な膣を突き進み、子宮へと辿り着いた。
かつてない快感を由美は味わいながら、失われていく処女に涙した。
そして、熱いドロドロした精液が由美の内部に放たれた。
そして絶頂へ昇った由美は叫んだ。なんとも言えない喘ぎを


それから数日後、由美達はダイレンジャーとなった亮に救出された。
そしていつもの生活に戻っていた。

忘れよう。あんな事は。6年生に進級した由美は明るい子供に戻っていた。
それが起きるまでは……

「由美ちゃん……顔色悪いよ?」
その日はあの日から3ヶ月……ゴールデンウイーク明けの日だった。
友達が何人も駆け寄り、由美を心配していた。
「うん……なんだか熱っぽいんだ……」
「保健室行きなよ。あたしがついてくから」
綾と一緒に保健室へ行き、少し休ませて貰うことにした。


もしかしたら早退もあるが、まずは様子見である。
「……気持ち悪い……」
まるでお腹の中で何かが蠢いてるような……由美は恐る恐る股を触ってみた。
すると、水と血が流れ出ていた。
「……破水??……もしかして……」
確か数日間の間に言っていた。ゴーマの生体は産まれるのが早いと。
「痛ッッ!!ん……あああああ!!」
あっという間だった。スカートの間を血まみれの触手が抜け出てきた。
金色ではなく、青と白のまだら模様であった。
そして、触手はどこへともなく行ってしまった。

由美は泣き崩れた。当然誰にも言えやしない。だが、初恋の相手の健一によって彼女は救われる。
なお、由美が産んだ紐男爵は五十年後に新たな脅威となるのは別の話である。