<1日目>
素体は幼い方がいい。
初潮前の未成熟な子宮の方が加工が容易で、体への負担も少ないからだ。
今日送られてきた少女などはまさにうってつけと言える…のだが、見た目よりも体力があるのか抵抗が激しい。
やむを得ず作業開始時間を二時間ずらし、少女をわざと逃がした。
気が済むまで駆け回らせて大人しくなった所を連れ戻し、ようやく胚の植え付けを完了。
出血がない。
本人も痛みは感じていないようだ。
聞けば捕獲時に犯されて破瓜を済ませていたらしい。
能無しの兵隊崩れどもめ、女性ホルモンの増加を促すような行為は控えろとあれほど言ったのに。

<2日目>
胚は順調に少女の子宮と融合、神経への侵食を開始した。
彼女に植え付けたのは、私の開発した生物兵器だ。
人間の子宮と融合して特定の生物兵器の培養プラントとして改造するとともに、母胎をストレスから守るために神経系も作り変える。
彼女は二足歩行型「オーク」の培養を担当する予定だ。
小さな体で平均5000グラムにまで成長する胎児を何度も産み落とすには、肉体の強度とともに感覚そのものにも手を加える必要がある。
それにしても抵抗が激しい。
年齢からは考えられない気丈さで掴みかかってくる少女をなだめるのは一苦労だ。
引っかかれた腕がひりひりする。

<3日目>
思いのほか早く侵食が進んだ。
昨日一日中暴れ続けたのが原因だろう。
体力の落ちた少女の神経を瞬く間に冒し尽くした胚が、予定より早く脳への侵入を開始したのだ。
胚は、受胎から出産までの一連の過程で母胎をストレスから守るべく、性欲を爆発的に増大させる。
平たく言うと、セックスのことで頭をいっぱいにして、苦痛や不自由を紛らわせる。
通常は子宮の改造が済んでから始まるこの働きを利用して母胎に服従心を植えつけるのだが、今回ばかりはまずい。
あわてて両腕を拘束し、鎮静剤を投与する。
子宮の改造が終了するまで、あと一日。
それまでは安静にしてもらわなければ。

<4日目>
涙を流しながらも私に恨みがましい眼を向けてくる少女には感心した。
視線はぴたりとこちらに向けながらも、首から下は拘束された体を必死によじって床に擦り付けていたのだ。
おそらくは無意識の自慰行為だろう。
器用なことをするものだと20分ほど観察していると、ようやく少女の下腹が激しく脈動し始める。
子宮改造の最終段階だ。
白目をむいて絶叫する少女の背をさすりながら、明日以降の予定を組み立ててみる。
肉体の方は母胎と呼べる状態になったが、それだけでは足りない。
兵器は制御できて始めて意味があるのだ。
このじゃじゃ馬をどうやって調教したものか…

<5日目>
少女が発狂した。
爆発的に増した性欲を無理やり押さえつけられた結果だ。
多大なストレスがかかったことは間違いないが、幸い今は妊娠中ではない。
たいした問題ではないだろう。
むしろ、これで問題が一つ解消されたことを幸運と見るべきか。
通常なら融合直後の朦朧とした意識に私への忠誠を刷り込んでいく所だが、今回は改造中の抵抗の激しさから、かなりの手間と時間がかかる事が予想された。
彼女の精神が破壊されている今がチャンスと言うわけだ。
性欲の暴走が落ち着いて正気を取り戻すまでにある程度流れを作っておく必要があるため、いつもより強引な手段をとることになるだろう。
具体的には、言葉と愛撫で誘導する過程を飛ばして、刺激を与えながら強制的に意識をこちらに向けて忠誠心を刷り込むのだ。
今日一日は体を休ませ、明日から調教を開始する。

<6日目>
少女の頭を床に押しつけ、そのまま性器を挿入。
二度三度と腰を打ち付けるうちに力の抜けた体を抱えなおし、眼を覗き込みながら動きを再開した。
この状態を長時間続けることで、再構築されつつある精神に、私の存在を強い刺激とともに刷り込む事ができる。
相手がこちらに対する敵対感情を喪失しているためだろうか?
少女は驚くほど従順に従った。
瞳に理性の光が戻るのは予想より早かったが、そこには紛れもなく媚が見て取れる。
五度目の射精を終えた時点で今日は十分と判断し、体を離した。
名残惜しそうに腕を回してくる姿がいじらしい。

<7日目>
調教は順調に進んでいる。
少女は相変わらず自慰を繰り返していたが、私が部屋を訪れるとぴたりと手を止めた。
袖を引いて体を預けてくる少女を床に押し倒し、足を開かせる。
胚との融合によって強度を増した性器は腫れても擦り切れてもいないようだ。
遠慮なくそのまま犯した。
昨日支配した視覚に続いて聴覚を従属させるのが今日の目標だ。
小鳥のように囀る少女に絶えずささやきかけ、私の声を刷り込む。
4時間も続けると流石に唇が疲れてきたが、喘ぎ声の合間に囁き返してくるようになった少女の様子に疲れも吹き飛ぶ。
明日まで自慰を我慢するように言いつけて部屋を出た。

<8日目>
人手不足で24時間モニターすることはできないが、尋常ではないがっつきぶりを見る限り、言いつけは守ったようだ。
よだれを撒き散らさんばかりの勢いで飛び掛ってくる少女を寝かしつけるように組み敷いて犯す。
今日は仕上げの日だ。
母胎には自分自身の役目を自覚し、ふさわしい振る舞いをしてもらわなければならない。
そのための心構えやら何やらを刷り込むのが目的なのだが、ちゃんと聞いているのだろうか?
白痴の様な顔で喘ぐ少女には何も聞こえていないように思える。
ためしに四つん這いになるように指示してみたところ、さっきまでの間抜け面が嘘のように機敏な動作で従った。
まあ、聞いているならいい。
今日一日かけて、母胎が自ら妊娠を望むように洗脳していく。
最初はどうなることかと思ったが、この段階に至って彼女はこれまでで最も扱いやすい素材となった。
今度からは神経から先に侵食するように寄生胚を調整してみるべきだろうか。

<9日目>
とうとう少女が自分から誘ってくるようになった。
昨日はいきなり飛び掛られたが、今日は落ち着いて私に色目を使う余裕さえある。
なじんできている証拠だ。
調教の過程は昨日まででほぼ終了しているので、時間には充分な余裕がある。
よく言うことを聞くご褒美に、彼女の好きな体位で可愛がってやることにした。
顔を見ながらしたいというので、調教初日に行った対面座位でいいだろう。
ゾンビのような唸り声はともかく、半笑いでだらりと舌を垂らすのは女の子としてどうかと思う。
母胎としての機能に支障はないので、かまわないと言えばかまわないのだが…
明日からの性能テストにそなえて今日の食事からは避妊薬が抜いてある。
そのことを話すと、少女は突然焦って腰を振り始めた。
何事かと思って聞いてみると、どうやら私の精子で孕みたいらしい。
明日以降は、4人の研究員がローテーションで一日5回の性交を行い、首尾よく受胎できるかどうかとテストすることになっている。
私の子が産みたいのならその前に受精を済ませておかなければならない。
と言っても、誰の子を身ごもろうが産まれてくるのは規格化された製品なのだが…
少女は私の理にかなった説明が気に入らないらしい。
まあいいだろう。
彼女はなかなか優秀な素材だった。
卒業祝いに少し無理をするくらいはかまわないだろう。
しかし流石に抜かずに20回は腰に堪える。


<80日目>
性能テストもいよいよ大詰め、私の小さな研究室はちょっとしたお祭り騒ぎだ。
誰の精で身ごもったのかは知らないが、胎児は順調に成長を続け、予定日を迎えた。
少々性交が激しすぎるのが心配だったが、検査の結果畸形はなさそうだ。
後は今日無事に産み落とす事ができれば、晴れて彼女は合格。
数日のインターバルを経て、量産体制に入る。
つまり、あてがわれた個室の中で毎日休みなく犯されて、孕まされ続けると言うことだ。
分娩代の上の彼女に付き添う母胎たちのように。
テストに参加した4人を含む研究員達が固唾を飲んで見守る中、少女は必死にいきむ。
出産自体は無改造の人間に比べれば遥かに楽なはずだが、それでも大変なものは大変らしい。
ブキブキと音を立てて頭を中ほどまでひり出しながらも、そこで止まってしまった。

彼女の手をとって励ましているのは、最も出産経験の豊かなクララ。
最古参というわけではなく、一度に15匹づつ生まれる虫型を担当しているためだ。
蜂の子の様な幼生は栄養分が足りないと胎内で共食いをする性質がある上に、産後の生存率も余り高くないため、卵の段階で大量に生産する必要がある。
事実、4人いる母胎のうち3人は10匹産んで5匹残ればいいほうだ。
しかしクララが生んだ幼生は15匹全てが出産まで生き残り、生存率も8割強と母胎としての優秀さを物語っている。
今孕んでいるのは270〜285体目だったか。
タマゴで歪に膨れた腹を誇らしげに突き出す姿は自信に満ちあふれ、とても14歳とは思えない。

両膝に手をかけて、限界まで広がった膣口をうらやましそうに覗き込んでいるのは、爬虫類型を担当するリサだ。
もともと重度のマゾヒストだったリサは、調教に苦労した素材としてよく覚えている。
安定した妊娠出産を前提とする母胎にとって、殴られて喜ぶなどという性癖は相応しくないのだが、叱っても叩いても悦ぶばかりで一向に改善せず、随分手間取った。
苦心の末、もう抱いてやらないと脅して何とか性能テストはクリアしたものの、今度は小ぶりで柔らかなタマゴが物足りないらしい。
胎生タイプを担当する母胎の出産に立ち会っては性器を眺めて帰っていくという変態ぶりだ。
困った子だが、そこが可愛い。
と、言うのはある意味親バカだろか。

二人を下がらせて、顔を真っ赤にしていきむ少女の髪をすいてやる。
安心感を与えて体の力を抜かせ、出口が緩んだ隙に一気に引き抜いた。
大きな顔に平たい鼻…人間と豚を組み合わせて嗅覚を強化した哺乳類形生物兵器「オーク」の幼体。
頭がすべて出て来た後は、再び少女の腹筋に仕事を任せ、幼体の体を観察する。
手足の指は問題ない。
眼や耳にも異常はなく、産声も元気だ。
このまま半年も促成培養すれば戦闘訓練を開始できるだろう。
性能テストは文句なしの合格だ。
とりあえず、ねぎらいの言葉をかけて、清潔なガーゼを準備する。
と、大変なことを思い出した。
少女につける名前をまだ考えていない。
順調すぎるのも考え物だな、まったく。