「失礼いたします」
ネグリジェの少女は、主人の答えを待って入室した。
部屋には、大きなベッドが置かれており、男が腰掛けている。
「ここへ座りなさい」
男の指示に従い、少女は男の隣へ腰掛けた。
「理由はわかっているのだろう?」
男が訪ねると、少女は小さくうなずいた。夜更けに小間使いの少女が寝室に呼ばれる目的など、そう多くはない。
「夜伽を命じるぞ」
男は宣言して、少女の両脇に手を回した。抵抗する少女を強引に引き寄せると、ネグリジェの上から胸に手を当てる。
少女もまた、手を胸で守ろうとしたが、そこには既に男の手があったため、少女の胸を覆う男の手に自分の手を重ねる形になった。
男はかまわず少女の胸をもみほぐす。少女の乳房に指が食い込む。
男の手の動きに合わせて少女の手も動く。結果的にそれは、少女が男に胸をもまれている事実をよりはっきりと意識させることになった。
少女の口から息が漏れる。男の手の動きが激しくなるにつれ、少女の鼻息が強くなるが、少女は唇をかんで声をこらえている。
男に抱かれることを拒めない立場とはいえ、心を寄せるわけでもない男の愛撫に感じていると認めたくはなかった。
少女の気持ちを知ってか知らずか、男は少女を膝の間に引き寄せ、少女を背中から抱える。唇で少女の長い髪をかき分け、右の耳に口をつける。
男の手が動く。大きく下から掬うように。乳房を胸に押しつけるように。繰り返し、繰り返し。
すくい上げた乳房の頂点で中指が乳首に触れる。
口は開かなかったが、喉から思わず声が出そうになって、少女は必死に声を押し殺した。
男の手ががっしりと乳房をつかみ、乳頭を指で転がす。薄着の上から乳首の形がはっきりとわかるようになり、少女は男の腕の中で身悶えた。
「服を脱いで、肌を見せなさい。」
====
いっそ力ずくで犯してほしい。少女はそう思う。
少女の両親は、昨年事業に失敗して多額の借金を抱えた。二人の借金は一時的にこの男が肩代わりしており、両親は、男の保護下にある。
その代償についてはいうまでもない。少女は、男の屋敷で小間使いとして雇われたのだ。
男から、夕食後に部屋へ来るように命じられた時点で、少女はその後の展開を理解したつもりであった。
理解したつもりではあったが。恋人でない男に対して自ら服を脱ぎ、肌をさらすとなると、少女はやはりためらってしまう。
「服を脱いで、肌を見せなさい。」
男が繰り返す。
少女はおずおずと立ち上がると、首ひもをほどいた。腰に手を当て、ネグリジェをまくり上げる。
乳房が見えないように手を当てながら寝間着を4つにたたみ、傍らに置いた。
「手は腰。」
少女の手がゆっくりと下ろされる。男は満足したようにうなずくと、少女の手を取り、ベッドの上へ導いた。
パンティを抜き取ると、そこは既に熱く潤っている。
自らガウンを脱ぎながら声をかける。
「貴女は、私に抱かれるために今夜呼ばれたのだ」
少女は小さくうなずいた。それはわかっている。
ガウンを脱いだ男が振り返った。裸になった男の股間には、これがその道具だといわんばかりに男根が屹立している。
男は少女に覆い被さると、大きな男根を少女の股間に当てた。
「私は、これから貴女の処女を奪う」
はっきりと言い切られて、少女は息を呑んだ。
「私のものが貴女の膣に何度も出入りし、最後に貴女は私の精液を注がれる」
「私は避妊はしない。貴女はその子宮で私の精液を受け止めるのだ」
立て続けの宣言に、少女の目が見開かれた。
「・・・そんな」
「当然のことだ。男に抱かれるというのは、そういうことだろう?」
「・・・そんな、そんなことをしたら」
「貴女は私の子を孕むかもしれない。いや、孕むまで繰り返し抱くのだから、きっと妊娠するだろう。」
「気にすることはない。貴女は素直に種付けられた子を産めばいいのだ」
少女の頭が思考する。それはつまり、少女を正式な妻として迎えるということか?
「昨日、見ただろう?養育園があった?」
・・・
「あれは、表向き福祉施設だが、貴女のような人のためのものだ。」
・・・!!!
つまり、この男は、戯れに女を抱いて、孕ませてしまっても問題を起こさないために、みずから養育施設を用意しているのだ。
養育施設だけではない。男が経営する企業の傘下には私立大学が存在し、附属高校、中学、小学校・・・
少女は石のように固まったまま動かなかった。
格の違いを実感する。この男は、戯れのように両親を救っただけではない。少女自身とその子供の人生までも余暇として抱え込んでしまおうというのだ。
「わかったな?さあ、力を抜け。」
男のシンボルが、少女に埋め込まれる。少女は目を瞑って顔をしかめたが、それ以上抵抗はしなかった。
十分に潤っていたためか、少女が抵抗しなかったためか、それほど大きな抵抗もなく、男と少女は結合を遂げた。
唇に感触を感じて目を開くと、男の顔が見えた。
「動かすぞ」
「いっ」
男が腰を引くと、少女は再び顔をしかめる。男はかまわず男根を打ち込んだ。
腰を引いて、一気に挿入する。奥まで埋め込まれると、男は唇を重ね、少女の涙を指で拭き取る。
その作業を繰り返すうち、少女の顔が少しずつ緩やかになっていった。
「もう大丈夫か?」
「・・・はい」
少女はうなずき、男の首に手を回した。
男は、肘で体を支えながら、少女の胸に手を当てた。乳首を転がし、舌でなめあげる。
「ああん」
少女が声を上げると、男は再び腰を振り始めた。それまでのいたわるような動きから、本格的な動きへと移行する。
「はあぁ。はあっ。はあぁん!あああ!んんんーーー!」
男の男根がひときわ深く打ち込まれた。
「貴女の体は私のものだ!私の子を、孕めっ!」
少女は、予告通り精子が自らの子宮に打ち込まれていることを感じていた。
もはや抵抗はしない。この男に見込まれた以上、自分はこの男の庇護下で生きるほかないのだから・・・
おわり