連休前の金曜日の放課後。私は指示された旧体育館に来ていました。
体育用具室の開けると独特のカビ臭い空気が鼻をつきました。
「ふぅ・・・」
後ろ手で閉めた扉に寄りかかると、思わず安堵の溜め息が零れました。
先輩はまた来ていません。
良かった・・・でも、直ぐに指定された時間になってしまう。
もう今日で4回目か・・・

ドンッ。
何かが扉にぶつかる音がして驚いて振り向くと、スライドした扉の隙間から先輩が顔を覗かせました。
用具室に入ってきた先輩はハンディカムを持っていました。

「手帳出せ」扉を閉めながら、先輩は何の前触れもなく言いました。
「えっ?」
「生徒手帳だよ」
私が差し出した手帳をひったくりハンディカムに近付けました。
「はい。・・・じゃあ自己紹介」先輩はハンディカムを私に向けながら徐に言いました。
「えっ?・・・あ、あの・・・○○○○です」
「バカか、お前は。学校名・クラス・名前だろ?」
「はいっ・・・○○高校、2年1組、○○○○です」
「ほい・・・スカート捲れ、パンツ見せろ」先輩は私に手帳を突き返して言葉を続けました。
「あ、あの・・・もう撮らないでください」
「お前、立場解ってるのかよ。もうネットデビューしたくなったの?」先輩は薄笑いを浮かべていました。
「ほんとに他の人に見せたりしないんですよね?」
「お前が素直に言うこと聞いてればね」
私はゆっくりとスカートの裾をたくし上げていきました。
「また白かよ、意外と地味な奴だな。まあ、それがそそるんだからいいけどな」
「今度は上着捲れ、ブラ上にずらして胸見せろ」
「胸はイマイチだよな。俺が揉んでデカくしてやるか」先輩は空いた手で乱暴に私の胸を弄り出しました。

「そのままそこに座れ。足を広げろ」
私がその場にしゃがみ込むと、先輩は私に近づいて広げたままの股間に右足を差し込みました。
「咥えろ」
私のアソコにあてた爪先を小刻みに揺すりながら先輩が言いました。
「えっ?」
私が先輩を振り仰ぐと、言葉を続けて
「フェラだよ、フェラ。前に教えてやっただろ?・・・お前が生理だって嫌がったとき」
先輩はベルトを緩めて、ズボンとトランクスを膝まで降ろしました。
目の前に勃起した先輩のモノが現れると生臭い男の匂いが鼻孔を満たしていきました。
「早くしろよ」先輩は躊躇っている私に言葉をかぶせながら爪先を私のアソコに押し付けてきました。
私は決心して先輩の先端を口に含み、目をつぶって舌を這わせました。

「こっち見ろ、上目遣いで」暫らくすると先輩の声が降ってきました。
顔を上げると真っ先にハンディカムが目に入りました。
「お願いですから、もう撮らないで」先輩のモノから口を離して言うと
「何度も同じこと言わせるなよ。下手なフェラしか出来ねえくせに」先輩は私の髪の毛を掴んで顔を覗き込んだ後で、私を突き飛ばして言いました。

「四つん這いになってケツ突き出せ」
先輩はズボンとトランクスを脱ぎながら私に命令し、馬鹿にしたような笑みを浮かべてマットを顎で指し示しました。
躊躇っていると苛立った先輩の「早くしろ!!」という怒声が飛び、私が半ば諦めて膝立ちになりマットに両手をつきました。
スカートが捲られ、先輩の手が太股やお尻を這いまわり始めました。
先輩の手の動きがお尻を掴むようにして止まり、やがてショーツのクロッチに先輩の顔が押し付けられてきました。
「いやらしい匂いさせてるじゃないか」
先輩の息が私のアソコに掛っていました。
恥ずかしさで頬が上気するのが自分でも解りました。
直ぐに先輩が私の背中に覆いかぶさってきました。
脇腹から廻された先輩の手が私の股間に辿り着き、アソコを包み込んだ掌を忙しなく前後に動かしはじめました。
お尻に押しつけられた先輩の股間から、先輩の熱と硬さが伝わってきました。

暫くして私の背中から先輩の重みが消えたかと思うと、ショーツを一気に膝まで引き下げられました。
先輩は私の左膝を持ち上げて片足だけショーツから抜き取りました。
股間が寒々とした空気に晒され心許ない気持ちでいると、お尻にもっと冷たい感触が広がりました。
「ひっ!!」思わず声を漏らす私に背後から先輩の声が届きました。
「ローションだよ」
先輩はお尻に垂らしたローションを掬って私のアソコに塗りつけました。
先輩の指が私の中に入ってきて、ゆっくりと掻き回すようにしてローションを塗り込めていきました。
先輩は私のアソコから指を引き抜くと掌のローションを拭うように私の内腿を撫で上げていきました。

また入れられちゃう・・・でも私には嫌悪感を押し殺しても先輩に言わなければならないことがありました。
「先輩・・・あ、あの」
「ん?」
「あ、あの・・・ゴ、ゴムを・・・避妊・・・今日」
「ああ〜・・・解ってるよ。そろそろ危ない日なんだろ?避妊の心配はしなくていいようにしてやるよ」
「あ、ありがとう、ございます」こんなことをされているのに変だけど、私は安堵からかお礼の言葉を口にしていました。

「挿れるぞ」
お尻を引き寄せられ私のアソコに先輩の熱を感じたと思ったら、次の瞬間にはもうニュルンと先端部が私の中に押し入ってきました。
「・・・んん」
ゆっくりと埋め込まれる熱くて硬い異物に押し出されるように私の声が漏れました。
先輩の腰が私のお尻に密着して先輩のモノが全て私の中に収まったのが解ると、悲しみが込み上げてきました。
処女を奪われたときのような痛みは既になく、簡単に先輩を受け入れてしまえる自分が情けなく思えました。
それでも下腹部を圧迫する不快な異物の挿入に慣れることはありません。

「お前が黙って俺の言うことを聞いていれば、いろいろ教えてやるよ・・・これでな!!」
先輩は徐々に引いていた腰を急に突き出して言いました。
「うっ・・・」
先輩のモノを奥まで突き込まれて、また声が漏れました。
「何?もう感じてんの?」引き抜きかけたモノを私の入り口あたりで小刻みに動かしながら先輩が聞いてきました。
「違います!!」咄嗟に答えていました。
こんなことをされて気持ちがいい訳がありません。
否定することだけが今の私にできる細やかな抵抗だったのです。
「へぇ。ワンワンスタイル、気に入ってるのかと思ったよ」
「そんな訳・・・こんなカッコ」先輩に挑発されているのが解っても答えずにはいられませんでした。
「人間だって動物だろ?・・・じゃあ正常位がいいんだ」
「・・・そういうことじゃなくて」
「動物がバックで交尾する理由知ってるか?メスが交尾を嫌がったとき、前に進めば逃げられるからだよ」
「正常位じゃ完全に組み伏せられて逃げられないだろ?お前も嫌なら逃げればいいんだよ」
「・・・逃げないってことは嫌じゃないんだな?」先輩は腰をグラインドさせながら反抗できない私を嬲るように言葉を重ねました。
「まあ・・・オスはメスを逃がさないようにガッチリ固定するんだけどね」
そう言って先輩は私の背中に手を当てて体重を掛けてきました。
先輩の力に負け、私は腕を折って埃っぽいマットに顔を伏せました。

先輩の出入りに合わせて、私の股間からニチャニチャと音が聞こえました。
ローションせいだと解っていても、その下品な音はよりいっそう私を惨めな気持ちにさせました。
「もひとつ豆知識、このカッコで射精すると子宮に精液が届きやすいんだってよ」
「だから、お前の好きなワンワンスタイルは交尾に最適なんだとよ」
何故先輩はこんな話を続けているのだろう。不意に嫌な予感がして私は先輩に尋ねました。
「あ、あの・・・先輩?・・・ゴム、付けてくれたんですよね?」
「付けるわけないだろ?ナマの方が気持ちいいんだから」
「・・・えっ、ウソ!!・・・約束が違います!!」
「お前、ほんとにバカだな。俺は『避妊の心配はしなくていいようにしてやる』と言ったんだ」
「妊娠したら、もう避妊なんて必要ないからな。中出ししてキッチリ種付けしてやるよ」
「嫌っ!!止めてください!!」
私はお尻を左右に振って先輩との結合から逃れようとしました。
先輩は両手で私の腰を掴み、突き込みのピッチを上げてきました。
私は右腕を背後に廻して先輩の腹部にあて、必死に先輩を押し戻そうとしました。
先輩は払いのけた私の腕を掴んで引き寄せ、より深く挿入してきました。

「出すぞ!!」
暫らく強引に腰を振っていた先輩は、私のお尻に腰を押しつけて動きを止めました。
荒い息遣いがして先輩のモノが私の中でビクビクと脈打ち、私の胎内に温かい感覚が広がっていきました。
「ああっ!!・・・嫌っ!!嫌っ!!・・・ダメなのに」
また中に出されてしまった。
「妊娠したら・・・子供が出来たらどうするんですか」私は暗い気持ちに包まれながら先輩を問い詰めました。
私に覆いかぶさって息を整えていた先輩が耳元で答えました。
「産めばいいだろ。そのために種付けして孕ませようとしてるんだから」
「そんな・・・そんなこと出来るわけないでしょう」
「じゃあ何?堕すの?俺の子供殺すつもり?」
「どうしても堕すって言うんなら、手術費用稼ぐための援交相手くらい紹介してやるけど」
「堕してもまた種付けして孕ませてやるから、何度でも。お前の身体が妊娠できなくなるまで続けてやるよ」先輩はまた腰を動かし始めました。

異常です。・・・この人は自分で何を言ってるのか理解しているのだろうか。
「お願い・・・もう抜いてください」
「そうそう、受精するような精子は中出しして2・3分もすると子宮の中で泳ぎまくるんだってよ。運がよければもうそろそろ命中してるよ」先輩は私を無視して腰を振り続けていました。
先輩の話は、どれがどこまでほんとのことか解りません。
もう私は諦めに支配され抵抗する気力も失せ、ただ先輩のペニスに貫かれて身体を揺らしているだけでした。

全てを絞り出すようなピストン運動が止まり、また私の奥に先輩の精液が注ぎ込まれました。
激しい息遣いが収まり、先輩のモノがゆっくりと私の胎内から出ていきました。
先輩が私のお尻を掴みアソコを広げようとしたので、手をかざして隠そうとすると
「動くな!!」と鋭い先輩の声に遮られました。
ああ、また撮られてるんだ。

ププッ。プヒュ。
下腹部に力を入れると私のアソコから空気が漏れる音が響き、内腿をゆっくりと先輩の温かい精液が流れていきました。
それはまるでナメクジが這っているようでした。
精液が膝の近くに達するころ、先輩は私の内腿を撫で上げて垂れた精液を掬い取りました。
「零してんじゃねーよ。マンコ締めろ」先輩はそう言って掬った精液を戻すように私のアソコに塗りつけました。
「嫌っ!!・・・もう止めてっ!!」
私が叫ぶと先輩は精液のついた掌を私の口や鼻のあたりに擦り付けました。
「お前は逆らえないんだよ」

カチャカチャと先輩がベルトを締める音がやけに大きく響いていました。
「明日から3連休だから、毎日呼び出すぞ。後でメールする」服装を整えた先輩はそう言い捨てて用具室から出ていきました。

カビ臭い体育用具室の空気に栗の花の匂いが立ち込めていました。
性臭の元が私の股間から滲み出る先輩の体液だと思うと堪らなく惨めに思えました。
その臭気に自分の匂いも混じっていると考えるのは耐えられませんでした。
私は膝立ちになってアソコに指を差し込み、先輩が胎内に放った汚液を掻き出しました。
乱れた制服をのろのろと整えながら、私は靄の掛った頭の中で考えていました。

どうしよう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・怖い。
バカだった。少し考えれば解ることなのに。
ありもしない僅かな期待にすがって先輩の言い成りになって。
言うとおりにしていれば写真やビデオを返してもらえると思っていたなんて。
先輩は初めから私を逃がすつもりなんてなかったんだ。
先輩の脅しに屈した私は、脅迫の材料を増やしただけ。
両親に話す?学校の先生方にも?それとも警察?
もう引き返せないのかな・・・

先輩はただ私を性欲の捌け口にしているのではないのです。
妊娠さるという明確な意図を持って私を犯していました。
先輩はその結果どうなるか考えているのでしょうか?
あまりにも異常です。
妊娠なんて嫌。もうなにもかも嫌!!
こんなことを繰り返されたら私の身体の最奥に蒔かれた悪意の種子は、いつか私の胎内で芽吹いてしまう。
もしかしたら、もう手遅れなのかも・・・。