娘を拾った。

名前その他を聞いてみるが首をかしげるだけ。とりあえず、拾ったのが夕方の日没直前だったので、明と名づけた。

明にはなんか超能力があるらしい。直接触れた人間の思考を読み取ってしまうらしい。

「お兄ちゃん、お風呂入ろう?」

明は無邪気な表情で言った。

******

襲われるということを考えもしないのか、明は俺の前で平気で脱いだ。
膨らみ始めた胸が、これからの成長を期待させる。
……まだガキだな。
「だかそれがいい」という声が聞こえてきたような気がするが無視。
俺も脱いで風呂場に入る。
「背中洗ってやる」
椅子に座らせ、温度を確かめてから頭からシャワーを浴びせる。
ちなみに普通の椅子だ。
……何を考えているんだ俺は。
タオルに石鹸を付けて、背中を優しくこする。
どうやら、読心術は直接肌と肌でふれあわないかぎり大丈夫らしい。
(娘みたいなもんだよな〜)
手を前に回して腹を撫でるようにこする。
「あはっ。くすぐったいよ」
そのまま上へ。
膨らみ掛けた胸をそっと動かす。
(やばっ)
なんか勃起してきた。腰に巻いたタオルが、その、なんだ。
(……ロリコンの気があったとは)
「明、こっち見るなよ」
「えっ。なんで?」
「だからこっち見るなってば」
明の頬をタオル越しに押して前を向かせる。白い泡がくっついた。
(平常心平常心)
と、明が急にこっちに向き直った。
「ぬわっ」
「こっち向いたほうが洗いやすくない?」
明は俺の顔を見ている。ちらりと下を見ると、俺自身が存在感を……ってタオル捲れてるやん(汗)
「そ、そうだな」
とりあえず誤魔化す。下を向かれたらかなわん。
タオルで桜色の乳首に触れてこすった。刺激のためか勃っていた。

******

(こういうときこそ大人の理性だ)
目の前にはシャワーのためか上気した明。
(……もうちょい下)
明の胸をまるくこすっている自分の手。
(……自分のでも見れば萎えるか)
肌に石鹸が……
(って何考えているんだこの俺変態)
つるぺったーん。
(うーむ。意外なのか。ってなにまじまじ見てるんだぁ)
なんかますます元気に。
「お兄ちゃん、なんか苦しそう。大丈夫?」
そういうと明は俺の額に手を伸ばしてきた。
って今触れたらヘンタイ扱い必至。
俺の息子も必死。
反射的に明の腕を掴んでおもったこと。
(自分で触っても駄目じゃん)
「あっ」
明の視線が、その。下へ向いた。
俺自身が、元気よく勃っていた。
「ああ、こ、これは」
明はきょとんとして、俺の顔と俺自身を、上下に視線を動かして見比べていた。
俺自身がぴくんと動いた。
「腫れてる。苦しそう」
明は俺のペニスにそっと触れた。
「あぅっ」
電撃のような痺れが脊髄に走る。
左手を重ね、上下に動かす。
「駄目だっ、やめろ」
「気持ちいんでしょ?」
手をゆっくり動かす。
「あうっ。こんな、ことしちゃだめ」
明はポンプを動かし、ボディソープを手にいっぱい取ると、勃起したものに擦り付けた。
力を加えると、ぬるり、と滑る。
「こうされたいんでしょ? お兄ちゃん」
「そ、そんなことない」
弱い否定。
明はにっこり笑うと、言葉を無視して続けた。
「こんなによろこんでる……うれしい」
指がカリの下を撫でた。
「気持ち良くなって。お兄ちゃん」
そこに指を当てて刺激する。
「あぅっ。はぁ、はぁ」
抵抗もできず上り詰めて行く。
にちょり、と液を出し始めた先っぽに人差し指が当てられた。

*****

指先で先走りを伸ばすようにする。
「これから、どうして欲しい?」
天使のような笑みが悪魔に見える。
明はシャワーを手にとって、俺自身にかけた。
「熱いっ」
泡が流れて、きつく勃起している俺自身があらわになる。
明はひざまずいた。
「あ、駄目だって。汚い」
俺の顔を見上げると、明は笑って首を振った。
亀頭に顔を近づけ、キスをする。
「あう」
感触自体よりも、なにか奇麗なものを汚すような背徳感に襲われる。
射精間を我慢していると、小さな口が開かれて先が咥えられる。
「ああああっ」
明は苦しそうに、目から涙が流れている。それでも俺と視線が合うと、安心させるように微笑んだ。
明の舌がカリの裏に触れる。
「駄目だ。イっちゃう」
絶頂感に襲われつつ俺は……

もうちょっと我慢する

亀頭が唾液で濡れた口内の粘膜に触れる。尿道口を舌先で嬲られる。
括約筋に力を込め、必死に耐える。
微笑んでいる明のちょっと乳首が立っている胸が、早いテンポで上下してる。
明はもっと深くまで咥え込んだ。
歯が当たる。
「あああっ」
浴室のなかに声が響く。まるで自分のじゃないようだ。
ぴくん、と射精感が来た。あともう一撃で出る。
俺は首をのけぞらせて待った。
ごめん、明の口の中を、天使のような顔を、幼いからだを俺色に染めたい。
だが、急に明の口の感触がなくなった。
ゆっくり首をもどすと、明がいたずらめいた表情をしながら、放り捨てられていたシャワーを手に取った。
「まだ、もっと焦らして欲しい? お兄ちゃん」
明はシャワーを俺のぴくぴくしている息子に思いっきり掛けた。

「あう、あうっ」
シャワーの水圧だけでイきそうになる。やばい、とおもったが、シャワーは外された。
明が左手に下げるようにして持っていた。
「もっと気持ちいいことしてあげる。お兄ちゃんがしてほしいように」
そういうと明は俺に抱き付いてきた。薄い胸が俺の胸に合わさる。ほんのりと立っている乳首が俺の胸を擦る。
腰掛けに座って股を開いている俺の太股のあいだに、跪いている格好だ。俺の息子が太股にこすれ、白くて柔らかい肌に先走りを付ける。
明は右手を俺の背中に回し、手で撫でるようにした。
上目遣いで俺の顔を見上げる。淫靡なことをしているというのに、なんというか純真な笑顔だ。やっていることを本当に理解しているのか。
明は左手で俺のペニスを掴んだ。
「ああああ」
いままでの刺激でもう発射寸前。明は俺にもっと抱き付いてきた。
亀頭にぬるっとした感触が。
「うわっ」
「どう? あっ。おにいちゃあああっ、んっ。気持ち、いいっ」
明は赤い顔をしながら、息を弾ませ、腰を動かしている。
俺からでは見えないが解かる。俺のペニスが明のスリットを撫でている。いや、撫でられている。
そこは明らかに濡れていた。俺の息子に奉仕して感じたのか……
「あああ。おにいちゃん、もっと感じで。いい? あーーー」
我慢できず俺も動く。秘所の上には、小さいながらも勃起している個所があった。包皮のうえから俺の棒と擦りあわせる。
おそらく、俺の感じていた快感も明は受けていたのだろう。
俺は明の腰を掴むと、乱暴に、でも怪我させないように上下に動かした。
こんなに感じちゃうなんて。明はエッチな娘だ。
「あああ。そんな。えっちなんかじゃ」
腰を押さえていた手を放し、クリトリスをそっとつまんだ。
「ーーーーーーー」
声にならない悲鳴。ぴくん、と痙攣して俺に身体を預けてきた。

「あっ」
しばらくすると明は意識を取り戻した。
「大丈夫か?」
「ごめんお兄ちゃん、一人で、その……イク、っていうの?」
明は上気した赤い顔のままで、恥ずかしそうに視線を背けた。
「別にいいさ」
俺は明を抱きしめた。明の右太股に俺自身が触れた。めいっぱい存在を象徴していた。
「ごめん……まだだったね」
「ああ、まぁいいさ」
明は俺を見つめると、まじめな顔をした。
「中に下さい」
一瞬意味が取れなかった。
まあ、注ぎ込みたいと思わなかったといえば嘘に……すまん。入れたい。
「あ、いや。無理することないと思うぞ。うん」
「もしお兄ちゃんが私を愛してるなら、お兄ちゃんの思う通りにして下さい」

「それとも、私とはしたくないですか?」
そういわれると非常に……理性が止まらなくなる。
って理性は止まらなくっていいんだ。止まったら困る。
「私は、欲しいです。お兄ちゃんが」
すまん。もう止まらん。
俺は明を抱きしめた。
「ベッド行こうか」
「ここがいい、って言ってますよ」
……ばればれやん。
さてどうしたものか。マットなんて気の利いたもんは用意してないぞ。
とか考えていたら明に押し倒された。タイルが冷たい。
いつのまにか椅子は避けられていた。
「って」
「上になりますね。それとも、冷たいタイルのうえに寝ろ、といいます?」
反論できん。
明は素股で、自分のクリを俺に押し付けるようにした。
「おにいちゃん、気持ちいい?」
「おおぅ。なぁ、明。このままイっても」
「下さい。中に」

明の腰が離れた。ペニスがつかまれ、つるんとした秘所に当てられる。
肉の壁をペニスが無理矢理押し広げる。
「あああああ」
快感じゃない。悲鳴だ。
「無理するなっ」
偽善だ。処女を破るという精神的高揚と、ここまで徹底的に焦らされた身体の熱が言っている。
このまま破れ、と。
「大丈夫、ですあああああ」
最後まで入った。小さな体にどうやって入っているのやら。中は熱く既に潤っている。
解けてるみたいだ。
「ああ。お兄ちゃんのが中で」
「うわっ。出そうだ」
秘所から血が出ている。
「いってもいいよ、お兄ちゃん」
明が子悪魔じみた表情をする。いつも天使なのに。
がんばって耐える。
「いくよ」
そういうと明は騎乗位で腰を振り出した。
「あああん」
既に声に快感が混じっている。俺の快感まで食らっているためか、それとも中まで潤っているためか。
俺も下から腰を突き上げる。
「あうあうあうあうあう。だめ、やめて」
「止めるか? もっとっていっているぞ」
「ああ、きて」
俺は腰の動きを止めた。
明も止めた。早いテンポの呼吸で、目が赤く充血している。
「明。頼みがあるんだけど」
「……」
なんかますます赤くなったような気がする。まぁ、テレパスならばればれなんだが。
「いっしょにイこうな」
そう言うと同時に下から腰を突き上げた。
「あああーー」
下から全力で腰を動かす。
明も意識してるのかしてないのか、リズムを合わせて腰を振る。
狭い膣内に俺自身の痕跡を残すように何度も何度も突き刺す。
上体を起こして対面座位になる。
明がキスをせがんできた。唇だけのキス。視線が絡み合う。
明の乳首を両手でつまんだ。
「ーーーーーーー」
明は真っ赤な目を大きく見開いた。背筋がぴんと張る。
腰の力が抜けて落ちてきたところを、下から抉り上げる。
腹の付け根でクリトリスを擦り上げる。
「あああああああああああああああ」
明が俺の背中に爪を立てた。最初の収縮に合わせて、俺はここまでため込んだ精液を解き放った。

*****




 あきらを連れて、百貨店へ行った。服を買うためだ。
 下着は先日、ネットで通販したが……色々あって、やっぱり本物を見たほうが早いということがわかった。
 汚して返品不可になることもないし。
 電車で疲れたが、あきらに引っ張られるように歩いた。
 今日は俺のだぼだぼのTシャツに、俺の短パンを履かせている。大きさがあわなくて膝にまで届いている。
 エレベーターで四階の子供服売り場へ。
 ここではエプロンドレスなどの可愛い服も売っている。
「おにいちゃん、どれがいい?」
 俺と手を繋いでいるあきらが俺を見上げる。
「んー。あきらが好きなのを選ぶといいよ」
 そういうとあきらは、むー、とうなりながら。
「おにいちゃん、これが好きなの?」
 と、フリルのいっぱいついたワンピースを手に取った。
 読まれてます。

 数日前に拾った娘に、あきらという名前をつけた。
 彼女は超能力者らしく、触った俺の思考が読めるらしい。
 ……えっちなことまで。

「それじゃぁ、着てみるね」
 あきらは試着室に入るとカーテンを閉めた。

 しばらくするとカーテンが開いた。
「どう?」
 肩まで露出する青のワンピース。フリルを多用しているのでふわふわだ。肘まである白い手袋も身に付けている。スカート部分は短く、白いロングソックスの上まで見える。もう少しでガーターベルトが見えそうだ。
 ……ガーター、置いてきたはずなんだが。売り物の奴か?
「……あわないかな?」
 俺は唾を飲み込んだ。
 馬子にも衣装。電車の中でえらい目にあったばかりだというのに。
 細い太股とか、その上に隠れているところとかが気になったり。
「どう?」
 あきらは俺の腕を取った。
 ……取った?
 あきらは顔を赤くして。
「……えっち」
 そういうと試着室に戻ってカーテンを閉めた。
 こういう時はやりにくいものです。
 釣られて赤くなって頭を掻く。
 とかやっていると、カーテンの間から、あきらが顔だけを出した。
「おにいちゃん、お願いがあるんだけど」

 あきらがいうには、背中のファスナーが取れないのでとってほしいとのこと。
「ドジだな」
「うう。ひどいよ」
「出ておいで」
「恥ずかしいよ」
 仕方がないのでカーテンの隙間から身体を入れた。
 試着室の中は狭かった。
 子供用というわけでもなく、狭く作ってあるわけではないが、ふたり入るとさすがに狭い。
 正面にでかい鏡がある。
 ぐい、とあきらに引っ張られた。
 至近距離でふたり向き合うかんじ。というか見下ろすかんじに。
「で、どのファスナーを外せばいいんだ?」
「ここよ」
 そういうとあきらは……なにをしますかあんさん。
 あきらは俺のズボンの前を開けた。

「な、あにを」
「だめよ。声が漏れちゃう」
 あきらは囁くような声を出した。慣れた手つきで俺のペニスを取り出す。既に大きくなっている。
 ……あきら、かわいいんだもん。
「またこんなに大きくして」
 白い手袋をしたまま、上下に撫でる。
「ああっ」
「電車の中でもいっぱい絞ってあげたのに」
 指先をカリ首にあてて、ゆっくり撫でる。
「ああ、だめだよあきらちゃん」
「大好きだよね、お兄ちゃん。こういうことされるのって」
 人差し指を亀頭に当てると、くちゅっ、と水の音がした。


 あきらはひざまずいた。
 白手袋に包まれた十指すべてでなぶる。
 俺の後ろには薄いカーテンがあり、そのむこうには店員のお姉さん(こまったことにすごい美人だ)がいる。
 あきらはペニスに顔を近づけた。
「だしちゃだめだよ、おにいちゃん」
 息が当たるとくすぐったくてぴくぴく跳ねる。
「まだお会計おわってないんだから、この服」
 舌先で舐めるしぐさをする。
 昨日の奉仕を思い出して……盛り上がった。先走りが一筋垂れる。
「お姉ちゃんにお願いしようか……この精液まみれの服、頂戴って」
 亀頭にキス。
 精液が競りあがってくる。唇の感覚だけでイっちゃ……
「まだだめだよ」
 離された。
「焦らされたほうがいいよね、お兄ちゃん」
 指先で亀頭を羽根のように撫でられる。
「いっぱいご褒美頂戴ね」

 あきらは短いスカートの下をまさぐって、足を抜いた。
「おにいちゃん。これあげる。あーんして」
 口を開けると布が突っ込まれた。
 なんか湿っている。もごもごしていると、
「いっちゃだめだよ」
 あきらの胸のすぐ正面に、ペニスの先が。
 あきらはそこから少しずつ立ち上がった。
「あああ」
 青いドレスについている、装飾用フリルの先がペニスを下から擦る。
「お兄ちゃんの大好きなふりふりのドレスに、かけちゃだめだよ」
 カリに当たって、するすると裏筋を撫で、亀頭に触れる。
 先走りがついて、一筋の線を延ばす。
 そして切れる。
 下からまた新しいフリルが。
「いっちゃったら、お姉さん呼んであげるからね。『お兄ちゃんが病気です』って」
 なにをいっているのかわからない。
 足が痙攣する。
 あきらの頭を掴んで、その小さな口に突っ込みたい。
 でもできない。
 ペニスがへそまで下がった。

「もっと気持ちのいいこと、してあげる」
 あきらはスカートをつまむと、俺のペニスの上に掛けた。
 そしてゆっくり引き上げた。
 裏布にやわらかく犯される。
 もうだめだ。
「ん? ちょっと休んであげるね」
 頂点の直前で焦らされる。
 そして再び。
 こんどは布越しにペニスを捕まれた。
 カリにまでしっかり当たるよう、指を当てられている。
「いくよ」
 ペニス全体を犯される。
「んんんん〜」
 塞がれた口の中で全力でわめいた。

 気が付いたら、あきらを挟んで鏡に正面から寄りかかっていた。
 ペニスが焼けるように熱い。よくもまだイってないものだ。
 あきらの細いけどやわらかい太股に、ガーターで吊ったニーソックスの上から当たっている感触がある。
 布を口から抜かれた。
 あきらは俺に、いままでのプレイからは想像できない優しいキスをして。
「がんばったね。それじゃ、いかせてあげる」
 蒼のワンピースに包まれた少女は、跪いた。
 上目で俺を見る。
 先走りでべとべとになった亀頭を、白い手袋に包まれた小さい両手で触った。
「イっていいよ」
 そういうと亀頭の裏に、ちゅっ、とキスした。
 ペニスがぴくんと跳ねた。イかせてくれと鈴口から涙が垂れ、床に広がるスカートに落ちて染みを作る。

 あきらの首筋で、なにかひょこひょこ動いている。
 値札だ。
 たしかもうじき六桁になろうかという価格だった。
 布がペニスを嬲るたびに、背中に電撃が走る。
「だめだっ。服、よごしちゃう」
 声を押さえる事も忘れ、かすれ声で叫んだ。
 晶は手を止めると、大きく目を見開いた。
「汚したい、って、思ってる」
 裏筋から蟻の巣渡りまでゆっくりと舌先が動く。
「やめっ、だめっ」
「咥えてあげないから、いっぱいだして」
 指先できとうをふにふに。
「おにいちゃん、出したいでしょ?」
「出したいけど、出しちゃ駄目なっ、ああっ」
 左手を離すと、青いドレスの胸の上に当てた。
 白い手袋で包まれたそれを。
「こんな風に、いっぱい。べったり」
 小さな手をいっぱいに広げる。

 あきらにぶちまける。その妄想でもう。
「あああっ」
 漏れ出してきた。
「我慢してもいいよ」
 あきらはペニスを掴むと、胸に当てた。
 青いドレス越しに、堅くなったでっぱりを感じる。
 擦り付けると、布が藍色っぽくなる。ちょこんと勃った乳首がそこにあった。
 カリを嬲られる。止まる事もなく漏れ出していく先走りが、あきらの薄い胸の滑らかな曲面を、迷うように揺れながら染みていく
 もうとまらない。
 びんびんに張ったペニスの中をゆっくりと精液が上がってくる。
 あきらはスパートをかけるように、両手で上下にしごいた。
「お兄ちゃんで、染めてね」
 そして。やわらかい唇で、キスした。
 爆発した。
 一発目はあきらの顔にかかった。
「きゃっ」
 あきらは手袋で亀頭を押さえた。
 ぴくん、ぴくんと手袋の中で弾けた。

 手は動きつづける。精液で、ローションを駆けたみたいにてぶくろがぬめぬめする。
 両手の間から、ぬるっと亀頭が露出した。
 よわくなったほとばしりが飛んだ。あきらのどれすのうえにべっとり。
「すごーい。いつもよりいっぱい」
 そう言いながら、あきらはペニスを精液で染まっている自分の胸にくっ付けた。
「まだでるかな?」
 乳首で嬲ると、ぴくりとひときわ強く飛んだ。首と、むきだしの肩まで白くなった。

 俺はもう一着ドレスを買って、それを着せて逃げるようにデパートを後にした。




 ある日、宅配便が届いた。
 あきら宛てで、知らない会社からだった。
「あ。おにいちゃん。届いたんだ」
 玄関でダンボール箱を見下ろしていると、あきらが自室からひょっこり首を出した。
「なんだ、これ?」
「ひみつだよっ。楽しみにしていてね」
 あきらは俺のほうに駆け寄って来て、ダンボール箱をえいしょっと担ぎ上げると、てってってっと部屋に入ってしまった。
 俺様放置プレイ?
 というかなんだよ、その箱。

 部屋に戻ってキーボードをぺこぺこ叩く。
 つかれたなー、とかおもっていると。扉が開く音がした。
「あきらか?」
 振り向くと。
 そこにはいわゆるメイド服に身を包んだあきらがいた。
「の、のわっ、たーっ」
 椅子からコケそうになるのをなんとか耐える。
 紺のロングスカートのドレスの上にフリルのエプロン。頭にはフリル付き髪留め。清楚なメイド見習いといった印象だ。
「な、なんだ。どうした。それ?」
「通販で……おにいちゃん、欲しそうに見てたから」
 見られてましたか。
「ご主人様……あきらにご主人様のをください」
 上目遣いでそういう台詞を吐くんじゃない。
 逃げられなくなるじゃないか。
 あきらは座っている俺の前にくると、目を閉じて唇を寄せた。
 唇だけ合わせるキス。
 心臓が三度、鼓動したあと、唇が離れた。
 あきらは目を開けると俺の股間に触れる。
「ご主人様。こんなに大きい」
 そんなあきらを前にしてちっちゃくなんかしていられませんよ。
 あきらはズボンの前を開くと跪いて唇を付けた。
 さっきのキスみたいに柔らかく。
 それだけで俺のペニスが跳ねる。
 

あきらは口を開けると、ぷっくり膨らんだ亀頭を口に含んだ。
 あきらの頭に手を伸ばす。
 黒い髪と、髪止めのフリルの感触がある。
 ペニスが上から、唇と舌で嬲られる。
 指の間にあきらの髪を掴む。
 真っ赤な顔をして、猫が小猫を毛繕いするように丹念にあきらはペニスを愛撫する。
 俺の弱点であるカリ裏に舌を這わせる。
「気持ちいいですか? ご主人様」
 わかっているくせに、上目遣いで聞いてくる。
 あきらは一種の超能力者で、接触している相手の思考が読める。
 鈴口から先走りが漏れる。
「ああ、だめだよ。あきら。そんなにしたら、でちゃうよ」
 あきらの頭を後ろに、ほんのちょっとの力で押しやる。
 形式的な拒絶。
「ください。あきらのお口にください」
 あきらは俺のペニスを咥えると前後に顔を動かす。
「だめだって。汚しちゃう。ああ、だめっ。出る」
 あきらは軽く亀頭に歯を当てると、おもいっきり吸い込んだ。
 ペニスが跳ねる。
 白濁液があきらの口内を蹂躪した。
 口からぬるっと先が抜けて、あきらの顔面で弾けた。

 しばらくあきらは動かなかった。
「あ、あ、あきら? 大丈夫か?」
 鼻息が荒い。視線が飛んでる。
 立て膝だった状態から腰が落ちる。紺のプリーツスカートがふわりと床に広がった。
 その上に、顔から滴れた白い液体が雫となって落ち、プリーツの谷間を下って行く。
 われながらひどく出したものである。
 あきらが来てから、倍どころじゃないぞ、この液量。
 あきらは目をぱちくりさせると、あごを上げた。
 のどがごっくんした。
「あ、ああっ」
 感極まったような声を出す。
「えーと、あ。ご、ご主人様。ご馳走様でした。じゃない、お情けありがとうございます」
 精液べっとりな顔を手で拭った。
「こんなに頂戴いたしましたのに……申し訳ございません。飲みきれなくて」
 手で拭った精液を舐めとった。
 タオルでも取ってこよう、と立ち上がろうとしたら、足ががくがく震えて立てない。
 仕方がないのでハンカチを取り出して顔を拭く。
「あ、おにいちゃん……ありがとう」
 元に戻ってるぞ。
「ああ、ごめんなさいご主人様」
 いや、直さなくてもいいんだが。
「すまないなぁ。礼を言うのはこっちなんだが」
 こんなにエッチなご奉仕をしてもらって。
 そう思うと、あきらの顔がますます赤くなった。
 見ていて楽しい。

「ごしゅじんさま、こんどはこっちで」
 あきらは立ち上がると転々と精液が付いたスカートをめくった。
 ひどく、いけないことをしているようなきがしてくる。
 白のハイソックスかとおもったらガーターベルトだった。
 細い太股の上に吊り紐が付いていた。
 そして白のパンティ。正面がレースで装飾されていたが、ぬっとりと濡れて透けていた。
 ここはご主人様として正しいことをせねばなるまい。
「どうして、濡れているんだい? あきら」
「も、もうしわけありません。ご主人様のを唇で感じていたら……」
「欲しくなったの?」
 あきらは顔を下に向けて沈黙。
 演技じゃなくて恥ずかしそうだ。
「エッチなメイドさんだなぁ。あきらは」
 自分で言っていてなんだが。
『はい、あきらはご主人様の(ぴー)を口にして感じてしまう淫乱メイドです』
 とか言わせても萌えないんだよな。うん。
 そういうノリなんだが。
 あきらはスカートを自分で捲り上げ、濡れ濡れのショーツを見せながら、こういった。
「はい。ご主人様の前ですから」
 そう、視線を上げ、俺の目を見てそう言った。
「ご主人様の傍にいるだけでこんなになってしまうんです」
 いかんな。
 ペニスに血が集まってくるのが自分でも分かる。
「おいで、あきら」
 俺はあきらに手を伸ばした。


 あきらはスカートをめくり上げたまま、椅子に座っている俺の膝に太股を乗せた。
 レースのパンティを身に付けたまま、俺の亀頭に秘所を当てた。
 すごく熱い。
「脱がないの?」
 俺が聞くと。
「メイドの身で、ご主人様のは膣にはいただけません」
 とのこと。そういうプレイらしい
「ですが。ご主人様が挿れたいのでしたら……」
「あきらは欲しい?」
 そう尋ねたが、膣にはいただけないと繰り返されてしまった。
「あきら。動いて」
 広いおでこにキス。
 あきらは俺の背後の机に捕まると、腰を動かしはじめた。
 カリの部分が、レースでこすれ、充血しきった秘所で圧迫される。
「こ、これは」
 ヤバイかもしれない。一度イっているとはいえあっさりかも。
「気持ちいいですか? ご主人様」
 あきらは俺を熱い視線で見上げながら腰を擦る。
 布越しで秘所を擦り付け合うという、非生産的で背徳的な儀式が続く。
 ときどき、焦らすように腰を留めながら、あきらは動きつづける。

 俺はあきらの背に手を回して抱きしめた。
「なぁ、あきら」
 軽くキス。
 手を放したスカートは落ちている。
 スカートに隠されたなかで、二人の秘所はお互いを求めて液を出しつづけながらぬるぬる擦りあっている。
「何でございましょう?」
「あきらも、イっていいんだぞ」
 少しタイミングをずらして、腰を動かす。
 あきらがぴくり、とした。
 俺の胸元にすがり付き、襟を噛んだ。
 ペニスを動かす。ちょっと上に感じるでっぱりに亀頭の裏を当てる。
「ああっ」
 あきらの嬌声が上がる。
 その声とともに、腰が突っ張り、動きが止まった。
「だめだよ。止まっちゃ」
 あきらの尻をぽん、とスカートの上から叩く。
「クリトリスを当てるように動くんだ」
「え?」
 あきらの目が見開かれる。

「ご主人様のいうことが聞けないの?」
「はい」
 消え入るような小さな声。
 ふたたび、ペニスに秘所を当て、あきらは動き出した。
「あああっ。あっ。あっ。あっ。あっ。あっ」
 腰を動かすごとに、嬌声が上がる。
 さっきまでわざと当てないようにやってたな。
 あきらを見ると顔を背けられた。左腕を口元にやって袖を噛んだ。
 俺は左腕を取ると引き剥がして、両手をあきらの頬に当てた。
「こっち見てよ」
 ひりひりに乾いた唇を何とか開けて、みっともなく快感に叫ぶのを我慢して声を出す。
 額にキス。
「声、聞かせて。かわいい声」
「やだっ。だめっ、みないでっ」
 そんなことを言われたらますます見たくなってしまう。
「あっ。ああっ、おにいちゃん。だめっ、いっちゃっ」
 俺も限界だ。
「あきら。いこう、いっしょに。
 俺はあきらの腰を押さえつけた。
「あーっ。ごしゅじんさまーっ」
 ぬるっとした液体がレースから染みてくる。
 秘所がぴくぴく震える。
 俺の背中に手を回して、胸の中ですがり付いてくるあきらをみて、俺は満足してあきらのショーツとガーターとスカートの中に欲望を吐き出した。

**********




 手元には、二時で止まった時計。外は明るく雀がちゅんちゅん。
「いかん。遅刻だ」
 俺は隣でぐっすり寝ているあきらを起こさないように、そっとベッドから起きた。
 昨晩セットしたはずの目覚ましは、昨日のプレイの真っ最中に蹴っ飛ばして電池が外れていた。

「うぅ。おにいちゃん。どうしたの?」
 あきらが眠そうな目を擦りながら俺の部屋から出てくる。
 俺のぶかぶかシャツの裾を脛あたりまで伸ばしている。昨晩のガーターベルト三点セットはちと濡らしすぎて洗濯機直行させた。
「ああ、ちと野暮用でな」
 携帯を出して時間を確認。
 やばい、もう出ないと間に合わない。
「んじゃ、いってくる」
「ちょっと待ってよ」
 あきらがこっちにとてとてと走ってくる。
「飯なら置いといたぜ」
「ちがうよっ。ほら、お兄ちゃん」
 あきらは俺の服を掴むと下へと引っ張り込んだ。
 ひっぱられて屈み込む。
 あきらが目を瞑って唇を突き出している。
 俺は唇をくっつけた。

 軽いキスだけだろうとおもったら、あきらの熱い舌が入ってくる。
 駄目だって。時間ないんだから。
 そんな俺の心の叫びをあっさり無視してあきらは舌をなぶる。
 あきらの手が、腹の上から股間へと下がる。
 血液が集まり熱くなってきたペニスを、ズボンの上から触る。
 あきらの下が動く。
 俺の舌をペニスに見立てて、奥へ奥へと引きずり込もうとする。
 チャックを下げてペニスを取り出す。
 ぴくぴく震えているそれを、小さな手でそっと挟んだ。彼女の興奮を表しているのか熱い。

「こんなにおっきく」
 あきらは俺の口を解放した。
「あきらが大きくしたんだろう、あっ。だめだって」
 指先でカリを撫でられる。
「ちゃんとちっちゃくしないとだめだね。いつもみたいに」
 亀頭に指をはわせる。
 そこは既にぬるぬるしていた。あきらは粘液が伸びている指先を舐めた。
「おはようのキスだよ」
 そして、その指を亀頭に触れた。
 くにくにくに、と俺があきらの秘所にいつもしているように、鈴口に指を擦り付けた。

 今日は手だけの奉仕のようだ。

 あきらは手を止めた。
 あきらの掌の間で、ペニスがだらだら涙を流している。
 もう、直接的な先端部への愛撫なしでも止まらない。
「ごめんね。お兄ちゃん」
 あきらは急にしおらしい態度で俺を見上げた。
「忙しいのにイタズラしちゃって……もうやめるね」
 え?
 そんな、もう後戻りできないところで。
 手のひらの圧力が微妙に変化する。少しずつ変わる刺激にペニスは萎えず、先走りがみっともなく湧き出している。
「だから。『もうやめて』っていったら、手、離すね」
 ペニスがぴくんと跳ねた。
 あきらはどうも、俺に言わせたいらしい。
「動かしちゃ駄目だよ。お兄ちゃん」
 ペニスをつかまれた。
 腰がぴくぴく跳ねたが、最後の一跳ねをする前にぱっと手が放された。
「イきたいの? おにいちゃん?」
 俺は首をぶんぶん縦に振った。
 ペニスもびくんびくん縦に震えている。
 あきらは震えているペニスを片手でつかんだ。
「お願いがあるなら、口でしろ、っていつも言っているじゃない」

「あきら。お願い。して」
「なにを?」
 あきらは白々しく首を傾ける。
「イかせて」
「どこへ?」
「お、俺のペニスをあきらの手でイかせてください」
 被虐的なことを喋るだけで腰が震えてくる。
 あきらは両手を丸めて、ペニスを包むようにすると、こう言いやがった。
「じゃぁ、イっていいよ」
「え?」
「イきたいんでしょ? お兄ちゃん。あきらの手で」
 俺が黙っていると、あきらはあっさりと続けた。
「嫌ならこのままだけど?」
「あきらに……動いてほしい」
「だめだよ」
 あきらは首を振ると、無邪気に笑った。
「お兄ちゃんがイきたくてイきたくてイっちゃうところがみたいんだもん」
 あきらの手の感触が強くなる。
 すり、すり、すり、と。ゆっくりリズムを刻んで快感が動く。
「もう動いているんじゃない、お兄ちゃん」
 あきらの声に下を見ると。
 俺の腰が前後に動いて、ペニスがあきらの手の中でゆっくり動いていた。


「お兄ちゃん。あきらの手、きもちいい?」
 俺はあきらのちっちゃい頭に手を当てた。
 さらさらの髪だ。
 俺は腰を前後に、あきらの手のあいだに押し付けるように動かした。
「答えてよ」
 きゅっ、と手の圧力が強くなる。
「あうっ」
「きもちいい?」
「う、うん。すごく気持ちいいです」
「すごい濡れてる……女の子みたい、って言うの?」
 ペニスからの先走りが垂れて、あきらの手にかかって、ローションみたいにぬるぬるしている。
 あきらはそれを拭うと、再びペニスに擦り付けた。
 あきらの手のひらが熱くて膣内みたいだ。
「恥ずかしくないの? おにいちゃん?」
「え?」
「ほら、女の子の手に、こんな元気なのをいやらしく擦り付けてオナニーするなんて」
 俺の顔が赤くなる。
「お兄ちゃんの汁でこんなにぬとぬとだよ」
「い、言わないで」

「こんなになるぐらい、気持ちいいんだ」
 あきらはペニスをぎゅっと掴んだ。
「あうっ」
 俺の声が漏れる。
 あきらは肉棒の動きを止めると、顔を近づけた。
「お兄ちゃんの……すごい大きくて、堅くて。熱い。いつもこんなのが入っているんだ……」
 あきらはうっとりするような視線でそれを見ていた。
 顔が上気している。
 あきらは鼻を俺の先端に近づける。
「お兄ちゃんの匂いがするよ」
 吐息が亀頭に掛かる。
 それに合わせるように、鈴口からだらだらリズム良く液が垂れる。
 もうひと触りして。そしたらイけるのに。
 そんな心の声を無視して、あきらは俺の亀頭を見ていた。
 あきらの肩が揺れていた。
 ぺたりと座り込んだ状態で、ゆっくりと腰を前後に動かしている。
 太股が、俺のシャツの裾からはみ出している。
 大きく開かれた股の間で、秘所を床に擦りつけている。
 ぐっちょり濡れている。

 あきらは潤んだ視線で俺を見ていた。
 亀頭と鼻先がくっつきそうだが、後わずかで触れてくれない。
「お兄ちゃんがイくとこ、見たいな」
 あきらはペニスを握りなおして、両手をぎゅーっと締めた。
 先走りでぬるぬるなペニスは圧力に滑って扱き出される。
 ペニスを突っ込む。
 手のひらのあいだをぬるぬる掻き分けてペニスが進む。
 さっきまで焦らされまくっていたのでもうたまらない。
 親指の腹にカリが触れて、ぴくんと跳ねてイきかける。
 あきらはにっこり笑ってこうとどめを刺した。
「おにいちゃん。あきらの中でイって」
 そういうと、カリに当たっている指を刺激するようにぎゅっと挟んだ。
 そして、手のひらのあいだを突き抜けて、ちょこんと先端を出した亀頭の先端にとがらせた舌をはわせた。
 快感が爆発して、あきらの手の中でペニスが跳ねる。ちょこんと手から先を出していた亀頭からペニスが跳ねてあきらの顔面をべっとり叩いた。

 あきらは精液まみれな顔のまま、俺のまだ元気なペニスの先に、ちゅっ、とキスをした。
「いってらっしゃい、のキスだよ」




 かたんことんとタイミングよく揺れる。
 俺はあきらを連れて快速電車に乗っていた。
 混む時間をずらして昼前に乗った。
 ……はずなのに。
 むにゅっ。
 背中から胸が押しつけられる。
 最近の女子高生は発育が……ぶるぶる。
 俺はドアに手を付いてドア前に立っている。
 後ろから押される。あきらを庇うようにぎゅっと手で支える。
 あきらは俺の目の前(ってか胸の前)に立っている。
 電車に乗るのは始めてなのか、俺のズボンの裾を掴み、不安げに見上げている。
 着せているのは通販で買った青のワンピース。スカート部分がロングでプリーツが入っている。

 あきらの服を買うために電車に乗った。
 始めは空いていたが、ある駅でセーラー服の女子高生の大軍が乗ってきた。
 ボールが入るバッグを担いでいるのでなんかの大会か? と思った。
 避ける暇も無く押し流されて壁にぎゅーっとされた。あきらを庇うのが精一杯。
 あきらが潰れないように腕を突っ張って耐える。

 後ろから弾力のある胸が押しつけられる。
 若いっていいなぁ。
 ぶるぶる……いやそっちの趣味は。俺はロリコンじゃないし。
 あきらが首を傾げて俺を見上げている。
「ごめんなさい」
 背後から聞こえた。耳元で囁くような声。
「すみません……狭くて」
「い、いえ。お気になさらず」
 カーブに合わせて人の波が揺れる。
 ぎゅうっ、とますます胸が押しつけられる。
 あ……
 ズボンをペニスが押し上げるのが自分でも分かる。
 ……最近節操無いな。
 毎日毎朝舞昼毎夜あきらを愛しているというのに……
 たしかにこーあれかもしれない。この胸はあきらじゃどうやっても味わえないって何考えてますか俺。
「大変ですよね。そんなちっちゃい娘がいっしょじゃ」
 耳に吹きかけるように語ってくる。
 ぴくんと反応して……いかん。我慢できなくなってきた。
 背後から女子高生に胸を押しつけられて勃起して……見られてないとはいえ。
 このまま手を前に回してもらって犯されたい……
 ……病んでるな。俺。
「あうっ」
 ペニスに痛みというか快感が?
「どうしました?」
「いえ。なんでも」
 下を見るとあきらが頬を膨らませていた。
 あきらは俺のズボンの盛り上がりを指で弾いていた。
「あっ……」
 かすれるような快感にまみれた俺の声。

 女子高生は押し黙った。
「……ごめんなさい。わざとやってるんじゃないんですけど」
 自分の顔が赤くなるのがわかる。
「胸、動かせないんです……」
「いやあのその」
「はい?」
「無理に動かさなくても……」
 わーわーわ何言っているんだ俺。
「ごめんなさい。いつもこんなことしているなんて考えないで……ください」
 いえいえ考えませんとも。
 ちーとチャックを降ろす音が聞こえた。ような気がする。
 車内はうるさい(女子高生まみれだ。携帯使うな車内で)。聞こえるはずはないが俺には聞こえた。
 はちきれんばかりのペニスがパンツのあいだから引き出された。
 臨戦状態だ。……こんなところで。
 あきらはなぜか怒っていた。
 手を動かす。いつもの焦らすようなゆっくりとした羽根のようなさわりかたではなく。
 本気で絞り取るときの高速上下運動だ。
「うくっ」
 声が出るのを本気で押さえる。(つーか捕まるってば……)
「あ。ごめんなさい……あの、その……」
 後ろの女の子の声を聞く余裕が無い。
 声を殺すのが精一杯で射精感が射精管を登ってって意味不明。
「……男の人って、我慢できなくなるんですよね」
 見られてる!
「あの……友達に聞いたんですけど……痴漢とかされたそうで……」
 巨乳を背中に押し付けられたままちっちゃい手でしごかれる。
「胸とか腿とか触れちゃうと……我慢できなくなるって」
 どーいう友達ですか! それ!

 奥歯をかみ締めるんだけど口が開いて喘ぎ越えが漏れる。
 ……最近叫んでばっかりだからなぁ……
 絶叫したくてのどがぜーぜーする。
「あ、あ、あ」
 もう止まらない。ぴんとペニスが突っ張って。いくっ!
 と思ったとき手が止まった。
「あ、なんで……」
 力が抜けて、あ。とおもったら後ろに背を預けていた。
 おっぱいを背中で押しやる形に……
 あきらはジト目で俺を見ながらペニスの先にでこピン連発。
「顔、赤いですよ? 大丈夫ですか」
 大丈夫じゃないです。
「い、いえ。なんでも」
「そうですか? 息も荒いし……車掌さん呼びます?」
 呼ばれたら破滅するのでやめてくれ。
「いいえ。大丈夫」
 ぎゅっ、と背後から抱きしめられた。
 両腕をみぞおちの上に回されて、へその上で両手を組まれた。
「支えてあげますから……むりしないで」
 ぎゅっーっと、胸を押しつけられる形になる。先ほどの後ろから押された形ではなく、自分から柔らかく抱きしめるように。
 なんか癒される。
 はちきれんばかりのペニスはぴくぴくしてこのままでもいけそうだ。
「落ち着いて下さい」
 無理言わないで。

 あきらの手が俺のペニスに再び伸びる。
「あっ、はっ。ああっ」
「大丈夫。ゆっくり息を」
 後ろの嬢ちゃんは落ち着かせようとしてくれるが胸が柔らかくてますます気持ち良くなる。

 ぎゅっと抱かれている感覚。
 あきらの手が早くなる。
 にっこりと無邪気に笑っている。
 口が動いた。
(声、出していいんだよ)
 そう誘惑する。
 体が震える。
「ちゃんと深呼吸して」
 背後から場違いな声が耳をくすぐる。
 押さえつけるように、腕の力が強くなる。
 胸が押しつけられて、セーラー越しに俺の背中で潰れる。
 車掌の放送が鳴っている。俺達が降りる駅のコールだ。
 ああ、いく。
 あきらが俺を見上げながら手を早める。
 先走りでべとべとな手のひらをこすり付ける。
 このままだとあきらに出る……
「駄目だっ」
 声が漏れる。
 あきらの手が離れた。
「ああっ」
 絶望的な声が漏れる。
 なんだかんだいっても俺はぶちまけたい。
 あきらをべとべとにしたい。
 べとべとなぐらい射精する姿を後ろの女子高生に見てもらいたい。
 名前も知らないのに。
 ぞくりとした。
「もういいよ。許してあげる」

 あきらはそういうとスカートをめくり上げた。
 ぱらりと、ペニスの上にかける。
 それだけで肉棒は反応する。
 ペニスの上から掴んで、ぎゅっと握り潰した。
 そして上下。
「うっ」
 もう我慢できない。
 スカートの裏布のざらざらでペニス全体を犯される。
 出る、出る、出る。とおもったら。耳元で囁かれた。
「なんか……わたしがチカンしてるみたい……」
 奥歯をかみ締めて……声を殺して射精にだけ集中した。
「ふわっ、くわっ、くっ……」
「あっ……」
 耳元で感極まったような声が聞こえたのは気のせいか。
 俺はあきらのスカートの中ですべてぶちまけた。
「はぁ、はぁ。はぁ」
「あ……うんっ……」
 空気の抜ける音がして、前面扉が開いた。
 あきらはすばやくペニスをスカート裏で拭うと、ペニスをズボンに押し込んでチャックを上げた。
 ……パンツの中まで戻ってないんだけど。
 車内を振り向くと、さっきの娘が赤い顔をして立っていた。
 なぜかこちらを見て一礼。
 スカートの中からなにか光るものが垂れた……のは錯覚か。
 ベルが鳴って扉が閉まる。

 あきらが手を引っ張った。
 振り向くといつもどおりの無邪気な笑顔だ。
「早く行こう。お兄ちゃん」
 スカートの前面は濡れたように深い色になっていて、前から白い液体がぽたぽたプリーツを伝って垂れていた。
 粘性がある。
 ……
 俺はあきらを引っ張って出口へ向かった。とっとと処理しないと。
 トイレってわけにはいかんぞこれ……