その日は妹、妹と飲んでいた。久々に仕事が早く終わったため、会議の後に時間が空いたのだ。
弟はさっさと帰ってしまい、二人で特に会話をするわけでもなく、バイオレットの部屋で酒を飲み交わしていた。
本来、あまり酒には強くはないのだが。
「…兄さん、もっと飲んでよ」
「…駄目だ、もう駄目だ。飲めん。」
普段酒をあまり飲まない俺は、すぐに頭の中の思考回路が途切れた。
そこから先、何を口走ったのかも覚えていないし、何をしていたのかも覚えていない。ただ妹に勧められるままに、コップを口に運んで、いた。ような、気がする?

「…?」
気がつけば、そこはベッドの上だった。どうやら、スーツのまま昏睡してしまったようだ。時計はまだ深夜の時刻をさしている。シャワールームから、水の音が響いてきた。
そして、蛇口をひねる音とともに、シルクのバスローブ姿の妹が近づいてきた。
「…すまんな、迷惑をかけた。もう寝るのだろう?」
「ウフフ。兄さん、帰るの?」
「…もうこんな時間だろう、お前も寝ないと、明日にはまた仕事があるのだからな」
「相変わらずお堅いわねえ、兄さんは…」
と、妹がベッドに屈んできた。おざなりにかけられたようなバスローブの隙間から、艶かしい肌が覗いていた。
「…堅くて結構だ。普段の仕事で俺は疲れているんだ、帰って寝る」
「…疲れてるの?」
「…それなりにな」
妹は少し考えこみ、その薄い唇を舌なめずりをした。
「…じゃあな。」
俺が立ち上がろうとした、その瞬間に、妹が覆いかぶさってきた。股間に妹の体重がかかって、少しつらい。
「兄さん…私が、癒してあげましょうか?フフフ」
こいつ、完全に酔っている。普段の妹なら、こんなことはしない…
などと考えているうちに、その手が、俺のズボンのベルトにかかった。
「おい、やめろ…」

押しのけようとしたが、妹の身体は自分よりもやはり華奢なため、力を入れられない。言葉が終わらないうちに、俺の口を口で遮った。ねっとりとした
、暖かい舌が進入してくる。俺はされるがままになっていた。抵抗する気も、うせていた。力が抜ける。
その間も、妹の手は器用にズボンを脱がし、気がついたら俺はワイシャツだけという姿になっていた。
もっとも驚くべきは、バスローブを脱ぎ捨てた妹の露わになった肢体だった。
十分にふくらみのある胸、形のいい乳房。綺麗な桃色の乳首、俺の視点からはそこから下は確認できなかった。どこかで聞いたことがあるがスーパーモデルの誘いがあったほどらしい。
もちろん、秘密企業なのだから公の場に出ることはないのだが。それに相応しい見事な体をしている、と妙に納得した。
下腹部に刺激が走る。
「兄さん…なんて綺麗な身体をしているの…。そして、ここも…」
さっきまで俺の唇を遮っていた口が俺のペニスを含んだ。最初は舌で弄ぶようにしゃぶっていたのだが、口全体の動きが激しくなってくる。
「とても立派…」
頭が激しく上下している。舌が亀頭の部分の周りを回転し、時々吸い上げる。カリの部分を白くて綺麗な指で包みこみ、時々そこを弄ぶ。
「く…や、やめろ…」
「あら?兄さんは嫌がっていないみたいだけど?やめてほしいなら、どうしてここはこんな風になっているのかしら?」
自分の意思とは裏腹に、妹の口内でペニスは膨張していく。熱く脈打つのが自分でもわかる。それを見て、妹はニヤリと笑った。
「うあ…!!」
「我慢しないで頂戴…いいのよ。出して。出して…さあ。」
尿道を、チロっと可愛くなめると、それが合図になったのか俺は妹に向かって己の欲望を放出した。妹の顔が、精液で白く染まっていく。
「んん…兄さん、溜まってたのかしら…?…凄い量…」
恍惚とした顔で口の周りについた兄の精液を舐め取っていく。