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 夏の暑い日。
 バスケットボールを肘掛け代わりにして、返却日が今日のビデオを見ていた。
「あー。こんないい天気なのに」
 窓から入ってきたのは幼馴染の佐織。
 白のタンクトップにミニスカートで、ひょいっと窓枠を足を上げて超えた。
 ……見えるってば、青いのが。
「お帰り。どうだった?」
 沙織は部活の合宿でここ数日留守にしていた。
「涼しくて良かったよー。しごかれたけど」
 内側から盛り上がった胸元を、あちーと言いながらばさばさと動かす。
 ここ数年ですっかり大きくなった胸の谷間が見える。
「下界は暑いですな〜はぁ。せっかくお風呂入ったのにまた汗出てきたよ」
「じゃぁ来るなよ」
 沙織はえへへ、と笑いながら漫画の山の下から座布団をかってに取り出した。そして、俺の傍に座った。
 テレビには包帯を巻いた頭から血を流して、二挺拳銃を乱射している黒コートの主人公が映っていた。
「……こんなの見て、楽しい?」
「……外れだったかも」
 沙織は俺の横にぴたっ、とくっついた。
「暑いぞ」
「いいからいいから」
 腕を回してくる。
 無防備に胸が押しつけられる。
 とりあえず映画に集中しようと。
「ねぇ?」
「あ?」
 顔を向けたら唇を押し付けられた。

「映画と私、どっちが大事?」
「いや、だって今日までなのに」
「映画なの?」
 俺は答えずに口付けをした。
 舌を割り込ませる。

 胸を手で押さえる。
 大きなおっぱいだ。数年前まで洗濯板だったのに。
 タンクトップ越しに、乳首が立っているのが触感でわかる。
「付けてないのか?」
「うん、暑いから……」
 そういうものか。

 沙織はミニスカートの裾を両手でつまんだ。
 そしてゆっくり焦らすようにたくし上げる。
「見て……ほら、お風呂でいくら流しても止まらないの」
 窓から入ってきたときに覗いたショーツ。
 そのクロッチがぐっちょりと透けている。

「こんなに……」
「お願い……弄って」
 下着の上から指を這わせる。
「ああっ」
 甲高い声が俺を惑わす。
 そんなの聞いたら止まらなくなるじゃないか!

 布の下は充血して大きくなっている。
 濡れた下着がくっついて形がはっきりと分かる。
 その間を、そっと人差し指一本で焦らすようにさすり上げる。
「あああああっ」
 そして、ぷっくりと布地を押し上げている突起に触れる。
「あああああああああああっ」
 絶叫を上げて、背中をぴんと伸ばして全身を震わした。
 スカートを持ち上げている手が天井に向かって高く突き上げられる。
 股を開き、スカートを大きく広げ、淫靡に濡れた秘所を見せ付けるように突き出している形だ。
「このまま、いかせてあげるね」
 ぬめりつく愛液を潤滑液にして、クロッチの上からゆっくりと擦り上げた。
「だめっ、やめっ。ああっ、指じゃ嫌っ」
 俺は嬲るのを止めた。
「なにがいい?」
 濡れた指を見せ付けるように舐めた。
 沙織は眉間に皺を寄せて、苦しそうに息を整えていた。
「言わないと続けるよ?」
 そういってひと嬲り。指が動くと、そのあとに奥から愛液がショーツを通して染み出した。
「ああっ。言うから。やえっ」
 沙織は荒れた呼吸で、身体を何とかずり動かすと俺のベッドまで這った。
 ベッドに手を付いて体を起こす。
 俺に尻を向けると、震える左腕でスカートを捲くった。
 すがるような目つきで俺を背中越しに見上げた。

「犯して」

 無言でベルトを外した。

 俺はズボンとパンツを脱ぐと、汗まみれのシャツ一枚で沙織の後ろに立った。
 沙織の痴態に当てられて、なにもしてないのにいまにも暴発寸前の勃起状態だ。
「腰、上げてね」
 下着に包まれた尻を突き出す形になる。
 濡れまくってもはや用をなしていない。
「手、ついていいよ。もっと高くね」
 沙織の足が二本揃えられてぴんと伸びる。
 バレーで鍛えられた筋肉のおかげで尻が大きい。
 俺は沙織の腰を押さえると、そのままペニスを秘所に当てた。
 ショーツの上から。
「あっ……なんで?」
「ここままがいいんじゃないのか? 脱がないから」
 そのまま素股の要領で腰を振る。
「ふともも、ちゃんと締めて」
 既にに愛液で濡れ濡れの股間はぬるぬるでこすれることも無い。
 亀頭の背で淫核を擦るように動かす。
 肉の付いた太股が気持ち良くペニスを押さえてくれる。
「やめっ、なんで、こんなっ」
「犯してるんじゃないか。ちゃんと。着たまま」
「やだっ、お願い。ちゃんと」
「ちゃんと?」
 両腕を前に回し服の上からもみしだく。
「あああああっ。やだ。焦らさないで」

「ずっと寂しかったのに……なんでこんなことするのよ?」
 振り向いた佐織は唇を震わせて本気で泣きそうになっていた。
「ごめん」
 俺は手で佐織の濡れ濡れの下着をずらすと、ずいっと挿入した。
「沙織があんまりかわいいから……もう止められない」
 焼けるように熱くて、ぬめっていた。

「あああっ」
 沙織の腰が崩れた。立て膝になる。繋がっている俺も膝をつく。
 顔面をベッドに押し付け、背を震わせながら叫んでいる。
 挿入しただけで、軽くいったらしい。
「沙織のせいだからな……こんなに俺を変にして」
 俺はタンクトップの裾から手を突っ込んで胸を掴んだ。
 なんかまたでかくなってないか?
「あいかわらず、エッチな胸だ」
「だって、ああっ。いつも変なことされてるから」
「『胸触ったら大きくなるって』って最初に言ったのはどっちだ?」
 両手でもみしだく。
「だって、あの時はあんなに大きくなるなん。あぁん」
 人差し指と中指で乳首を挟むようにしながら、ゴム毬のような胸を強くマッサージする。
「だめよっ。あ。そんなに弄ったらっ」
「弄ったら?」
「ああ。来る。駄目っ。まだっ」
「いっていいぞ」
「やだっ。だめっ、一緒に」
 沙織の膣がきゅっと締まる。猫のように背を内側に丸めていたが、数度痙攣した後、急に力が抜けた。
 熱い呼吸音が俺の下から聞こえる。
「なんで……いっしょに」

 俺は一度沙織の膣から抜いた。
 いまだに気をやらずに元気だ。沙織の愛液で濡れている。
「動かすぞっ」
「えっ? きゃっ、なに?」
 俺は沙織を担ぎ上げると、ベッドの上にそっと横たえた。
「脱がすぞ。手伝え」
 沙織の動きも借りて、タンクトップとスカートを外した。

「腰上げて」
 ショーツを股から抜くと、水滴が垂れた。絞るまでもなく。
「溜まってたんだ」
「馬鹿ぁ」
 俺は自分のシャツを脱いだ。
 横たわっている沙織の上に重なると、キスをした。軽い奴だ。
「もう一度いける?」
 沙織は肯いた。
「今度こそ頂戴……中に」

 沙織が一番好きな正常位で繋がる。顔が見えるこの体位がいいそうだ。
 腰を動かす。今度は焦らすこと無しだ。
 すべて絞り取るように沙織の膣が動いている。飢えているかのように。
 肉ひだを掻き分けるように突き入れる。
 俺の身体の下には体を反らせた沙織がいる。胸を粘土みたいにさまざまな形に揉むたびに沙織の声のトーンが変わる。
「ああ、あ、あ、あ、あああっ」
「お前、本当に胸弱いな」
「だれのせいあああああ」
 沙織は俺の背に腕を回してぎゅっと抱きしめてきた。
「おっぱい犯されて感じるなんて」
「ああ、ああ、言わないで」
 この細い腕にこんな力が隠されているなんて。
 沙織の唇にそっとキス。首から上は健全だ。
 そろそろ俺も限界だ。
 おっぱいをぎゅーっと、砂時計型になるように脇から締める。
 反応して佐織の膣がぴくぴく動く。
 腰の動きを早めて佐織と俺自身を高める。
 沙織の痙攣が止まらない。

「いくぞ。沙織」
「ちょうだい……」
 そういうと沙織は俺の名を叫んだ。
 そんな声で言われると。腰のあたりで耐えていた射精感が一気に止まらなくなる。
「どこに出す? 外か?」
「だめっ、ちゃんと奥まで。ああああああ」
 沙織が先に絶頂に達する。
 足を俺に絡めて腰を密着させる。
 膣内が食らいつくさんとばかりに締まる。
「中に、中に出すぞっ」
 俺は沙織の胸をおもいっきり握り潰した。
 人差し指を外して、尖った乳首を指先で押し込む。
 抜くのは諦めてペニスを更に押し込んだ。
「ああああああああああああああああ」
 沙織の声が高くなった。
 そこにどぴゅっ、どっぴゅっと。俺の高まった心拍に合わせて精液が注ぎ込まれる。
「ああっ……膣に……いっぱい」
 沙織が感極まった弱々しい声を出しながら俺にしがみついている。
 押さえつけている乳房の下で心臓が高く脈打っているのが感じられる。

 沙織は脱力してベッドに横になっている。
 俺はその横に寝転がった。
 腕を差し出して枕にしてやる。
 沙織は俺のほうを向くと微笑んだ。
「いっぱい……出てたね」
「久々だからな」
「そっか……一緒だね」
 恥ずかしいので無視。
「しかしだな。そんなんじゃ合宿のとき大変だったんだろう」
「合宿のときは大丈夫だったんだけどね」
「ん?」
「シャワー浴びて……あえると思ったら止まらなくなって」
「なぁ」
「えっ? なに?」
「そういうこというと止まらなくなるからやめれ」
 沙織がちらりと俺のペニスを見て……視線を逸らせた。
 ふたたび戦闘準備完了になっている俺の息子……節操無いな。
「一緒にいこうね」
「どこへ?」
「ほら、今日は稲荷のお祭りだよ」
 沙織は俺の胸に擦り寄って頬を付けた。
「浴衣買って準備してたんだから……約束だからね」
「へいへい」
 俺は沙織の髪を手で梳いてやった。




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 稲荷さんのお祭りの帰り道。
 参道を沙織と二人で下る。
 沙織は朝顔の模様の浴衣を着ている。
「楽しかったね」
「ああ」
 夜風が涼しい

 空が光る。
 どんどんどどどんどん。

 花火が天を七色に染めている。
「ひさびさにあそこに行くか?」
 沙織は肯いた。
 そういうと俺は先導する。
 獣道みたいに細い地元の奴しか知らない踏み分け道をするすると二人で歩く。
 しばらく歩くと前が開けた。足元は崖。石垣の上に俺達は立っている。
 大輪の花が空を明るく染めている。
「奇麗だね」

「……初めてしたのも、ここだったね」
「……そーだっけ?」
「誘ってるんじゃないの?」
「いや、そーいうつもりじゃないけど」
「ここはそうは言ってないけど」
 沙織は俺の股間に触れた。
「……沙織がかわいいから、だよ」
 おれはそっぽを向いた。
 沙織はバックルを開け、ズボンを降ろす。
 トランクスの下から押し上げるように元気になっていた。
「ひるまも、あんなにしたのに」
 沙織はぱくっと俺を咥えた。
「フランクフルトみたいだね」
「下品なこと言うな。萎える」
 俺はため息を吐く。
「これ見よがしに舐めやがって。アイスでもあるまいし。恥ずかしいぞ」
 沙織にねだられたフランクフルト。なかなか食べずに先のマスタードをぺろぺろ舐めていた。
 俺に見せ付けるように。
 変な噂が立ったらどうするんだ。友人連中に合わなかったから良かったようなものを。

「いただきます」
 沙織が軽く歯を立てる。
「うっ」
 鈴口を舌先で突っつかれると。
「あれ? なんか出てきたよ」
 なんかもう押さえられない。
「いつもより早くない?」
「そんなこといっても。こんなかわいい娘が傍にいるのにどう我慢しろと」
「いきたいの?」
 俺は肯いた。
「じゃぁ、まず胸でいかせてあげる」

 沙織は浴衣の襟に手を掛けた。
 大きな胸が下から盛りあがっている。和風着物にはあまり向かないナイスバディだ。
 通りがかる野郎どもが皆ぶしつけに見やっていた。
 沙織は襟を開くと二つの大きな膨らみを露にした。ブラなしだ。
 そしてしゃがんだ。
 自分の手にも余るぐらいのまるいおっぱいを手に取ると、谷間を開き、そっと俺のペニスを挟んだ。
「どう?」
「すごく……いい。それになんか熱い」
 なんかいつもより膨らんでいる。それに乳首まで立っている。
「ちょっと恥ずかしくて……みんなに見られて」
「それは沙織が美人だからだよ」
「ありがと。でもね、この胸を自由にしてもいいのは一人だけだから」
 沙織は体を上下に動かしてペニスを擦りはじめた。
「全部見て……一人占めしてね」
 汗でしっとりして熱い。
「どう? 感じる?」
「ああ……すごくいい」
「自分の手とどっちが感じる?」
 おい。

「……見てたのか?」
 沙織は胸からペニスを外すと右手で掴んだ。
 順手のまま上下に動かし、左手で亀頭を擦った。
「こんなことしてたよね」
「あっ、やめれ」
「これからデートだってのに……」
「駄目だ、ああ、まじで駄目」
 ぬるぬるしたものが潤滑液になってますますぬるぬるする。
「すごい気持ちよさそうで……右手さんに負けた? 私」
 そのまま速度を速める。本気でいかせる気ですか?
「ああん」
「いく? いく? いっちゃうの」
「駄目、いく、いく〜」
「まだ駄目〜」
 手がぴたりと止まる。
 ペニスが悲しそうにぴくん、ぴくん跳ねている。
 俺は恨めしそうに沙織を見た。沙織は左手をぺろぺろと舐めている。
 俺の先っぽのぬるぬるが付いている。
「頂戴よ。まだまだ足りないんだから」
「ごめん……今年こそ、祭り行く前からがっつくのはやめようって……」
「待ってたんだから」
「えっ?」
「ずっと、いつ襲ってくれるかって」
 沙織は俺の手を取ると、浴衣をめくって秘所に導いた。
 汗をかいたようにぬっとり湿っている。
「部屋の中で押し倒されるか。玄関で背後から突かれるか。神社の裏で騎乗位強要されるか」
「……おれそんな鬼畜か?」
「全部やったじゃないの」
 返す言葉もございません。

 沙織は俺のペニスに軽くキス。
 さらに先端から染み出した先走りを舐めとる。
「こんなことしても、反応してくれないんだよ……昼間で疲れきっちゃったのかと」
 舌先から俺のペニスまで、一筋の銀の糸が繋がっていた。
 重力に引かれて切れる。
「まぁ、そんなことないようだけどね。さんざん犯してオナニーしてまだ元気」
 ぎゅっと握られた。
「うっ」
「どこでいきたい?」
「……」
「いわないと放置プレイだよ」
「……胸が良いです」
「よろしい」

 ペニスが胸で挟まれる。ゴム製のバレーボールに挟まれているみたいだ。
 膣みたいに左右から肉で押されて擦られる。
 最初はゆっくり。にゅぽっとペニスが抜けるたびにぴくんと跳ねる。
 焦らされている。
「もっと……」
 声が漏れる。
「熱いよ……」
 ペニスから漏れる液でぬるぬるだ。
 ゆっくりと胸の動きが速くなる。
 ペニスが胸のあいだを進んでいく。
「なんかおっぱいが犯されているみたい……」
 ペニスをぼーっと見つめている沙織の吐息が熱い。
「おっぱいだけで孕みそう……」
「そんな。俺が犯されてるんだよ」
 一度擦られるたびに射精感がどんどん登っていく。
 ペニスをこするたびに胸が変形し、ペニスにぴったりとくっつく。すべてを吸い尽くそうとする。

 この大きな、男ならみな誘惑されずにはいられない胸にすべてをぶちまけたい。
 俺の物である証を付けたい。
 沙織は無意識にか勃起した乳首を自分の指で嬲っていた。
「だめだ。すまん。もういく」
 俺は沙織の頭にしがみついた。
 沙織は胸をぎゅーっと押しつぶしてペニスを圧迫した。
「ちょうだい。早く。おっぱい精液でべとべとにして」
 胸の谷間がペニスを挟む。
 先走りでねとねとの俺のペニスは、谷間を掻き分けて上へと進む
 肛門を締めて射精を耐える。
 腰を突き出してぎりぎりまで胸を犯した。
 水月の上から、鎖骨までペニスが谷間を貫通したところで動きが止まった。
 亀頭が限界を超えて膨らむ。
 ペニスが弾けた。
 胸の谷間から精液が沙織の顔に飛んだ。
「あああ」

 力が抜ける。
 沙織は胸から手を放してくったりして下を向いて。
 ……
「おーい、沙織。どうした?」
 肩を掴むとぴくん、と震える。
「あ……」
 胸から精液がぽたぽた垂れる。
「熱い……」
 沙織は精液を胸に塗り込めるようにした。

 俺は浴衣を掻き分けて、沙織の股に手を突っ込んだ。
 下着無しで洪水状態になっている。
「あああん」
「……もしかして、いったんか?」
 沙織は精液まみれの赤い顔で肯く。
「駄目。なんか敏感になってる、ああっ」
 指二本入れてかき回すと沙織は俺にしがみついて嬌声を上げた。

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