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 ……喉乾いたな。
 なんか妙にベッドが柔らかい。
 豪華なベッドの上で起きる。
 シーツをはだけると素っ裸な僕。
 6人ぐらいごろ寝しても大丈夫なぐらいでっかい天蓋付きベッド。
「そうだ……」
 ぼくは昨日この屋敷に迷い込んで……
「今日からメイドさんなんだ……」
 メイド服を着て先輩達と……
 昨日のことが思い出される。
 はじめてスカートを穿いておって立ててしまって、実物のペニスをみるのははじめての先輩に抜いてもらったこと。
 その他もろもろ。
 そう思ったらなんかペニスが大きくなってきた。
 ……あさから元気な僕自身。
 かちゃりと金属音がした。
 そっちをみてみると扉が開いた。

「あー。おはよ。起きてたんだ」
 先輩のファナがメイド服で入ってきた。仕事準備完了、といったところだ。
 ねこみみひょこひょこ。
 しっぽもひょこひょこ。
 どうやら作り物じゃないらしい……
 僕のペニスをみて。
「うわー。すごいね……本当にこうなるんだ」
 僕は赤くなった。
「うにー」
 ファナ先輩はベッドに乗ると立て膝でぼくの隣まで来た。
 先輩は俺のペニスを掴んだ。
「あっ……な、なにを?」
 ファナ先輩はゆっくりと上下に手を動かす。
「んー。ほら、仕事中に変なことするなってレーヴェンリリーアが」
 手を放して、先っぽから早くも分泌しはじめた先走りを猫のように舐めた。
「もう、今日一日でないぐらい抜いてあげる……」

 ファナ先輩は俺の後ろに回ると、俺のハダカの背中にぴたっと胸を付けた。
 エプロン越しに大きな胸が当たる。
「弥生に聞いたから……たぶん、上手くできると思うよ」
 そういうと両手でペニスを擦りはじめた。
「あ……」
「どう?」
「……」
 すごい気持ちいいけど恥ずかしい。
 顔を背けていると、耳たぶを背後から咥えられた。
「あう」
「いわないとやめちゃうよ」
 耳元に呼吸が当たる。
 ファナ先輩も興奮しているのか息が荒い。
「どう? それとも自分で……その……」
 恥ずかしそうに言わないで。
 ペニスが熱くなる。そんな自分から羞恥しといて。
「むー。下手なのかな?」
「あ、あの……そんなことは」
「だって、声聞かせてくれないじゃん」
 先輩の口は僕の首に下がる。
「かわいい声、聞きたいなぁ」
「あっ……恥ずかしいですよ」
「そうそれ」
 ペニスの先から流れ出しているものを手にとって擦り付ける。
「胸とかに触れていると感じるって弥生言ってたけど、どうなの?」
 先輩の胸がぎゅっと押しつけられる。
 圧力で僕の背中で潰れているのが感触で良く分かる。
 エプロン越しに難とも言えない柔らかさが。
「あっ」
「ふーん。本当みたいね」

 ぬるぬるになったペニスを高速でしごく。
「便利だね男の子って……ちゃんと手でできるように作ってあるんだ」
「あっ。だめっ、ちがうよ」
「そうなの?」
 声が止まらなくなってきた。
「駄目です。ファナ。もういっちゃいます」
「先輩って呼ぶようにね」
「はい。先輩、いきます」
 射精しようと最後のひと跳ねしようとする直前、手がぴたっと止まった。
「あ……ああああ、なんで」
 僕はすがるように振り向いて先輩を見た。
 ファナ先輩は右手にべったり付いた俺の先走りを舌で舐めとった。
 ざらざらしている舌だ。
「弥生がさぁ。『焦らしたほうが男の人は気持ちいい』って」
 先輩は僕の太股を撫でた。
「こんなかんじかなぁ」
 ぼくのペニスはもうひとおしが欲しくてぴくぴくしている。
「胸とか感じる?」
 乳首を爪先で突っつかれた。
「あっ」
「あんたってわかりやすいねー」
 指先で焦らすようにくすぐられる。
「ちょっと手、付いて」
 後ろから胸で押されて前に倒れる。
 手を付いて体を支えると、後ろからのしかかられた。
「犯してあげるね」
 ファナ先輩はてのひらで胸を揉むように動かした。
 ペニスの先走りがまだ残っているのでぬるぬる。
 背中に舌が。
「あああ」

「声我慢しなくて大丈夫だよ」
 ゆっくりと背骨に沿って舌が降下する。
 尻まで来て止まった。
「まだげんきだね」
 ファナ先輩は股のあいだから手を通してペニスを掴んだ。
「ああああああ」
 急に掴まれていきかける。
「しぼってあげる?」
「あ、ああ、ああああ」
「山羊さんのようにしぼってほしい?」
「はい、しぼってください」
 ぎゅっーっと掴まれて動物みたいにいっちゃうかと思ったら。
 また手が止まった。
「なんで……」
「まだ時間あるからね。もったいないよ」

 気が付いたら仰向けにされていた。
 ぺにすはいまだにびんびんというか射精させて下さいお願い。
 股を割ってファナ先輩が立っていた。
 どこも崩れていないメイド服のままで。
「もうちょっとだからね」
 先輩は正常位のような姿勢で俺にのしかかってきた。
 三毛のしっぽがぴんと立っている。
 スカートとエプロンが僕のペニスに触れた。
「あ……先輩……当たってます」
「当たるのいや?」
「あの……苦しいです」
「がんばってね」

 あっさりそういうと胸に顔を当てた。
 動きでペニスがスカートで軽く擦られる。
「あああああ」
「いってもいいよ」
 先輩はそう言った。
「でも、最後まで耐えたら手でしてあげるからね」
 ざらざらした猫科の舌で乳首を撫でられる。
「あっ」
「乳首、感じる?」
「あ、あああ」
 スカートとエプロン越しに肉付きの良い太股が当たっている。
 足を微妙に動かして犯される。
「返事無いと止めないよ?」
「はい、気持ちいいです」
 先輩は顔を上げて嬉しそうに笑った。
「じゃぁ続けてあげる」
「やめて〜」
 先輩は俺のペニスを両股で挟んだ。
 スカートとエプロンの二枚の布に挟まれる。
 先輩が動くたびにペニスが擦られる。
「ああ、いく、いっちゃう」
「いってもいいっていってるのに……」
 先輩はちらりと壁のでかい時計を見た。
「そろそろ仕事だしね」
「お願いします……ちゃんといかせて下さい」
「そう……どこがいい?」
「どこ?」

「手、とか、口、とか」
 先輩は俺にキスをした。
 そして、照れたように笑った。
「このまま太股でいっちゃうとか」
 そういうと擦り上げた。
「あっ」
「中は駄目だよ……これから仕事なんだから……さぁ。どこがいい?」
 ペニスがぴくんとした。
「お願いします……このまま……太股で」

 先輩にぎゅっーっと抱きしめられた。
 おっぱいが僕の顔に当たる。後頭部に腕が回される。
 両手で先輩の胸を掴んで、顔を押し付けた。
 先輩が身体を左右に動かすたびに、太股でペニスが犯される。
 メイド服にペニスをこすり付ける。
「あ……ぼく、すごいいけないことしてます」
「いいよ……着替えるから」
 先輩の姿勢だと、先輩は上下には動けない。ペニスが股から抜けるから。
 かわりにぼくが下から突き上げる。
 スカートとエプロンに犯されるために、腰を嫌らしく突き上げる。
「先輩の太股って……熱い」
「あんたのもね……こんなに熱いんだ……想像以上だよ」
 先輩の身体でオナニーしてるみたいだ。
「ごめんなさい……もういっちゃいます」
「いいよ。全部出して」
 先輩が太股をぎゅっと締めてくれた。
 そこを突き破るように腰を突っ込んで……布のこすれる中、ぼくは全部吐き出した。
「ああ、ああああ。あああああっ。出ます。全部でます」
「すごい……布越しなのに……こんなに」

 しばらく二人は抱き合っていた。
 ファナ先輩に抱き付いて、ぼくは射精の余韻に震えていた。
 ごーんごーんと鐘が鳴った。
「うきゃっ。やばっ。もうこんな時間」
 ファナ先輩は慌てて起き上がった。
 スカートの前面がひどいことになっている……ぼくの精液で。
 溢れた精液が胸元やらエプロンの下のスカートにまで飛んでいる。
「ごめんなさい……汚して」
「あー。着替えるから問題なし。さて、あんたも風呂入ってとっとと着替えるんだよ」
 ファナ先輩はベッドから飛び降りてハイヒールを履くと扉に急いだ。
 精液まみれのメイド服のまま。
 さすがにエプロンは外してくるくると丸めて手に持った。
「ああ。……もちろん、ちゃんとメイド服で来るんだからね。ガーターとショーツも」

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 雨の中、僕は落ち葉を踏みしめて歩いていた。
 乳白色のガスの中にいるみたいで数メートル先も見えない。
 シャツがぐっしょり濡れて重い。
 二年ぶりに祖母の家に行った僕は、一人暇だったので裏山に登ってみた。
 神隠しの伝説のある鎮守の森。スタジオジブリのアニメに出てきそうな感じだ。
 そこで僕は。
 迷った。
 霧が出てきた時点でとっとと帰るべきだったかもしれない。
 降りれば道に出るだろう。そう思ったんだか……なぜか、どこまで歩いても平坦だった。
 なんかおかしい。
 急に前が開けた。
 木々がなく、広場みたいになっていた。
 そこには真っ白な洋館が建っていた。
「こんなところに……あったっけ?」
 そういう話は聞いたことがない。
 とりあえず雨宿りしようと、屋根のあるところまで走った。
 そこは玄関らしく、大きな金属枠で補強された年代物らしい木扉があった。
 屋根が合って雨が防げる。
 小降りになるまでそこを借りようと思った。
「それにしても急に降ってきたなぁ」
 ハンカチを取り出して頭を拭いたけど、すぐにびしょびしょになって用をなさない。

 絞ると水滴が落ちてきた。
 ポケットに突っ込むとじとっとズボンまで濡れた。
 くきーっと音がした。
 振り向くと扉が開いて、一人の女の子が出てきた。
 彼女は紺のワンピースにエプロンを身に着けていた。
 いわゆるメイド服だ。
 そして、頭の上にはねこのみみがあった。
 コスプレだろうか。
 芸が細かいことに、まるで生きているみたいにひょこひょこ揺れていた。
 メイドは僕を見るとにっこり笑った。
「待ってたんだよ」
 え?
「心配してたよ。約束の時間になっても来ないんだもの」
 えーと。なにいってますか?
「わたし、ファナ、ね。よろしく」
 そういうと、彼女は僕の手を取って館の中に引っ張り込んだ。
「早く来て。とりあえず着替えないとね。風邪引いちゃうよ」

 赤い絨毯に白い壁。高そうな絵とか壷とかが並ぶ廊下を進む。
 引っ張られていったところは部屋だった。
 ベッドが二つある小さい部屋だ。窓から霧に霞む森が見える。
 整えられたベッドの上には一着の紺色のワンピースとエプロンが合った。
 俗に言うメイド服だ。
 その側にはガーターストッキングやらフリルの付いた髪留めもある。
「早く着替えないと……レーヴェンリリーア怒ってるよ」
 ファナはそういうと、僕の肩に触れた。
 左手が前に伸びる。
 すっ、と手が喉元からへそまで下りると、いつのまにかボタンが外れて胸がはだけた。
 肩から上着を抜かれた。手首が引っかかり背後にきゅっと引かれたけど、きゅぽっと袖が抜けた。
「はい万歳して」

 えっ、という暇も無く肌着をめくられた。
「胸平らだね〜」
 セクハラ発言された。
 男なんだから当たり前だろう。
「まぁ、じきに大きくなるわよ」
 彼女は僕の頭の上にでかいタオルを掛けて、頭を両手でごしごし拭いた。
 そして背中、前、腕の水分を拭き取る。
「大変だったでしょう。あんな雨で」
 ファナはタオルをぽいっとベッドに投げ捨てると、今度はベルトに手を伸ばした。
「だ、駄目だって、なにしてるの」
「いーからいーから」
 全然良く無いがズボンをずり下げられた。
 トランクス一枚で足元にズボンがずり落ちている。
「変わったパンティだね」
「ちがうんだけど」
「このパンティじゃ、ガーター穿けないからとりあえず脱いで」
 あっ、と思ったらもう遅い。
 トランクスまで引き摺り下ろされて、ペニスがぷるんと露出した。
 膝まで無理矢理降ろされたところで……ファナの動きがぴたりと止まった。
「……」
 ねこみみの少女は俺の前に回り込むと、じーっと珍しいものでも見るかのように僕のペニスを見た。
「やめて」
 手で隠そうとしたらあっさり押さえられた。
 意外に力が強く、ぎゅっと固定されて動かせない。
 ねこみみがひょこひょこ動いている。
「ああっ」
 半勃ちだったペニスが、次第に血液が集まってそそり立つ。
「やめて……みないで」
 ぼくはかすれた声で哀願した。
 女の子にペニス見られて勃起するなんて変態みたいだ。

「ねぇ……これなに?」
 メイド服の女の子はそう言った。
「クリトリス……にしては大きいよね、ちょっと」
「なにって、その」
 ぼくはおちんちん、と言おうとして顔が赤くなった。恥ずかしい。
「大丈夫? 顔赤いよ」
 ファナは本気で心配しているみたいだ。
 からかわれているわけではない……そのぶん恥ずかしい。
 幼稚園の女の子の前でペニス丸出しでおもちゃにさせているみたいだ。
「風邪? ずいぶん濡れていたみたいだけど」
「違うよ……」
 喉がからからになっている。

 扉が開いて、一人の女性が入ってきた。
 胸のでかい金髪の女性で、やっぱりメイド服を着ていた。
 左手に鞭を下げている。
「失礼いたします」
 彼女は頭を下げると、無表情に僕を見た。
 いまの僕はハダカで手首を押さえられてねこみみの女の子の眼前に勃起したペニスを突きつけている状態だ。
 誤解される!
「え、えーと、あの、その」
 僕の声を無視して、彼女は事務的に告げた。
「レーヴェンリリーア、と申します。ここのメイド長をしております。
 ただいま主は不在で、代理で私が応対させていただきます。
 応接室にお茶をご用意いたしましたので、濡れた服をお着替えになっていらしてくださいませ」
 着替え?
 僕はベッドの上の服を見た。
「館には男性の服はございませんので……申し訳ございませんがそちらの服をお使いください」

 ねこみみの女の子が、僕の手首を押さえていた手が外れた。
 僕は慌てて自分の股間を両手で隠す。
 女の子は膝を突いたまま、レーヴェンリリーアと名乗ったメイドを見た。
「この子、新人じゃないの?」
「新人は女の子っていったでしょう」
 ねこみみ娘は首をひねった。
 しっぽが揺れている。
 メイド長はため息。
「あとで教えてあげるから……ゆっくりと。とりあえず、そちらのお客人の着替えを手伝ってあげなさい」
「はいにゃ」
「それでは失礼いたします。お客様」
 レーヴェンリリーアはふたたび頭を下げた。
 そして部屋から出た。
 と、一度閉めた扉を開けて、メイド長が首を突っ込んできた。
「お客様、私達は主のお世話をするのが仕事……別にハダカであろうとお気になさらず」
 ぱたんと扉が閉まった。

 ねこみみをひょこひょこ揺らした女の子は、立ち上がった。
「そっか……新人じゃなかったんだね」
「うん」
「ごめんね早とちりして。……ようやく後輩ができると期待してたのに……」
 彼女はそういうとぽんと手を鳴らした。
「それはそれ。着替えしよう」
 そしてぽんと白い布を渡してきた。
 女物のパンティで、正面の部分にレースが入っている。
「……これは?」
「ああ、先にこっち付けてね」
 渡されたのは白いガーターとニーソックス。
「……あの、僕男の子……」
 彼女は首を傾げた。

 ねこみみがぺたんと前に倒れた。
「よくわかんないけど、早く着替えて」
「……他に無いの?」
「ハダカとか」
 それは着替えとはいわない。
 とりあえずないよりましだろうということでガーター一式を身に付けた。
「どうやるんだ。これ」
「手伝ってあげる」
 ファナが手を回してガーターベルトを留めてくれた。
 長いソックスを穿く。
 ガーターにペニスだけ露出して変態的だなんか。
 そしてパンティを……穿いた。
 露出しているよりはなんぼかマシだ。
 パンティは見た目より伸びた。ペニスを包むようにきゅっと締め付けてくる。
 ……もう先端部にくっついたところが変色している。
 上のシャツを着てから紺のワンピースを身に付けた。
 そしてエプロンを上から。
「ほら、かわいい」
 姿見に僕の姿が写される。
 そこには、自分で言うのもなんだけどかわいい女の子が立っていた。
 頬を赤く染めて恥ずかしそうにたっている。
「リボンしてあげる」
 首もとの赤いリボンをファナに留めてもらって。
 カフスを付けて。
「これで完成」
 彼女はそう告げた。
「ほら、いいでしょ」
 ファナは後ろからぎゅっと抱き付いてきた。
 別に変な気はないんだろうけど、僕が妙に反応しちゃって。
「あっ……」
 ペニスがはちきれそうになっているのがわかる。

 パンティの上からはみ出して……スカートを下から盛り上げてしまっている。
 スカートの裏地で亀頭がこすれて……
「駄目……」
「大丈夫? 本当に赤いけど」
 このままぶちまけちゃいそう。
 いや駄目だって借り物で。
 先走りをスカートに擦り付けた時点で既に手後れなような気もするけど、僕は必死に我慢した。
 と、
 その我慢を無駄にするように、ファナが後ろから僕のペニスをスカートの上から掴んだ。

「うー。なんか出っ張ってるよ」
 ペニスを握られて、腰が震えた。
 スカート越しにメイドさんに大事なところを弄られるなんてすごく倒錯的だ。
 それも、自分もメイドだなんて。
「昔さ、頭ぶつけたときにこぶになってすごーくいたかったんだけど、弥生にさすってもらったら痛く無くなったんだ」
 するっと手が動くと、それに合わせてペニスが跳ねる。
「楽にしてあげる……さすってあげるね」
 楽にしてあげるというのはいかせてあげるというわけではないんだが。
 僕はすごく興奮した。

 ファナの手が、腫れ物を触るかのようにゆっくりと動く。
 微妙に変化する圧力と、スカートの裏地が興奮を高める。
「どう、楽になった?」
 ますますきつくなってきました。
 ファナはスカートの中に手を差し入れた。
「熱い……腫れてる」
 そしてふたたび手を動かす。
 先走りが漏れてしまっているので、ローションでもかけたようにべちょべちょだ。
「なんか変だよ……ぬるぬるした物がでてるし」

 ぼくは鏡の中で口を半開きにして、息も絶え絶えに肩を震わせていた。
 見ていると同僚のメイドに痴漢されているみたいだ。
 スカートの中は外からは分からない。これではまるでパンティの上からスリットを擦られているみたい。
 背後から腕を回されて、抱きしめられているみたいだ。

 ゆっくりした動きでいくにいけない。
 そもそもいかせようという動きではなく、苦痛を緩和させようということなので仕方も無いが。
 僕は焦らされているみたいで我慢できない。
「きもちいい? こうしてマッサージしてあげれば少しは楽になったかな?

「お願い」
「なぁに?」
「もっと強くさすってください」
 そう言っただけでぴくんと震えた。
 なにもしらない無垢な幼女にエッチなイタズラをさせているみたいで。
「こう?」
 握力が強まった。
 先走りのぬめりで、ペニスが圧力で押しやられてぷるんと手のひらを外れた。
「ああっ、そう。いいっ」
 僕はファナの手で犯されて上り詰める。
 メイド服を着て。
 もういっちゃう。ごめんファナ。そう思いながら最後の階段を駆け上がろうとしたら。
「ファナ? まだ着替え終らないの?」
 レーヴェンリリーアの声が廊下からした。
 ファナはするりとスカートから手を抜いた。
 裏地がペニスを包む。
「ああああ」
 いかせてもらえなくて悲鳴を上げる。
「うん、今いくよ〜」
 彼女はそう叫んだ。

「お願い……もうちょっとだから……最後まで」
「でもレーヴェンリリーアが呼んでいるし」
 ファナは強引に僕の手を取った。
 ぬるぬるしている。さっきまで僕が分泌していた奴だ。
「レーヴェンリリーアだったらなんとかしてくれるかもよ、風邪」
 そういうと手を引いて歩きはじめた。

 歩くたびにスカートにペニスが擦れる。
「あっ、いく、いく」
 裏布におかされつつも、刺激が後少し足りなくていけない。
 ファナに手を取られているので足を止めるわけにもいかない。
 スカートの上から握り締めていくことも考えて……さすがに自制して歩いていったら部屋についた。
 高そうな家具がある広い部屋である。ソファーが置いてあり、その上にお茶とお菓子が置いてある。
「お待ちしておりました。どうぞお座り下さい」
 レーヴェンリリーアメイド長はそう告げた。
 ぼくのペニスはスカートを突き上げているけど、それには何も言及も反応もしない。
 ファナに引っ張られて、レーヴェンリリーアの正面に座った。ファナはぼくのとなり。
 テーブルは膝ぐらいのたかさまでしかないので、ぼくがすわるとスカートの中の勃起が嫌に強調される。
 レーヴェンリリーアは無表情にぼくの盛り上がりを見ている。
 それだけでペニスが震える。
「ひとつ提案が有ります」
 彼女はまじめな顔をしてそう告げた。
「メイドとして働きませんか?」
「は?」
 ぼくはきょとんとした。

 レーヴェンリリーアがいうには、ここは世界と世界のあいだを漂う魔術で作られた異世界だそうな。
 レーヴェンリリーアたちメイドの主である魔法使いが作った。
 ときどき世界を移動するけど、どうやらそれに巻き込まれたと言うか迷い込んだらしい。そうな。
「というわけで、元の世界に返るにはご主人様の力が必要なのですが……しばらく帰ってこないのです」
「どうしよう……」
 こまった。
 それじゃぁ帰れないってことじゃ……
「それでですね。ご主人様が帰ってくるまで、この館にいて下さって構いませんが……お客様として滞在するか、それともメイドとして滞在するか選んで下さい」
 は? なんでそこでメイドが出てきます?
「働くもの食うべからずと言うじゃないですか。ちゃんと給料も出ますよ」
 レーヴェンリリーアは立ち上がった。
「それに。メイドになるならいろいろ躾てあげます。仕事も礼儀作法も」
 どうしたのかと思うと、僕の隣に座った。
 反対側にはファナがいる。
「さっきから、苦しくないですか?」
「は?」
 レーヴェンリリーアは僕のペニスをスカート越しにいきなり握った。
「はうっ」
「ちゃんと躾てあげます……どこでも発情しなくても済むように」
 そのままスカートの裏布でペニスを擦り上げた。
 射精感が一気に。
「我慢するのも仕事のうちです」
 いく直前を見計らって、手が止まった。
「や、止めて下さい」
「あら。さっきファナには撫でてもらったのに?」
 うっ、と声が詰まった。
 見られていたのか?

「もうちょっとだから、最後までして欲しいんでしょ?」
 赤くなってうつむくと、彼女は追い討ちを掛けた。
「してあげようか……それとも自分でする?」
「そ、そんな……」
「我慢する? 無理だよね」
 ペニスを見れば一目瞭然だ。

「メイドになるなら最後までしてあげます」
 レーヴェンリリーアは例のごとく表情を変えずに、僕のペニスを握っていた。
 手は止まったままだ。
「ならないと……どうなります?」
「お客様の性欲処理はメイドの仕事ではございませんから……」
 メイド服を着てガーターを付けた足を大きく開いて。
 スカートの中に手を突っ込まれてペニスを犯されている。

「なります……メイドになります」
 僕はかすれる声でそう喋った。

「ファナ、良く見なさい。ぴくぴくしているでしょう」
 レーヴェンリリーアはぼくの反対側に座っているファナに告げた。
「これが男のひとですよ」
「これが?」
 ファナはさっきから僕の勃起をじーっと見続けている。
 レーベンリリーアは人差し指を動かしてぼくのカリを刺激した。
 それだけで腰が動いてしまう。
「これがペニスです。ここから嫌らしい白濁液を吐き出すことによって満足する種族なんですよ」
 レーヴェンリリーアはファナの手を取ると、僕のペニスをつかませた。
「どう?」
「はい……なんか生きているみたいです」
「そりゃ、なまものですからね」

 レーヴェンリリーアはファナの手を上下に動かす。それに連れてペニスに快感が走る。
「いまから実際に見せてあげますね」

 レーヴェンリリーアの手が止まったあとも、ファナは手を上下運動させていた。
 ペニスがぴくんぴくん跳ねる。
「あっ、いけない」
 ファナの手が止まる。
「あああ……おねがい」
「なんか変だよ。熱くて、ますます腫れてる……なんか出てるし。レーヴェンリリーア。大丈夫なの?」
 レーヴェンリリーアは僕を見た。こんなエッチなことをしているのになんでこんなにさわやかな笑い顔ができるんだろう。
「そうですねぇ……まぁ大丈夫なんじゃないんですかね」
 他人事のように告げた。
「大丈夫ですか?」
 ファナは心底心配そうに僕を見上げている。
「はい……」
 僕はそういうのがやっとだ。
「大丈夫じゃないっぽいよぅ」
 俺はファナの手首を掴んだ。
「お願い……大丈夫だから最後まで……してください」

「ファナ、そこに座りなさい」
 レーヴェンリリーアが命令した。
 ファナは俺の膝のあいだに座った。
 ちょうどペニスが目の前に来る。
「最後だからね。いいもの見せてあげる」
 レーヴェンリリーアはそういうと、僕の耳元に口を当てた。
 そっと囁く。
「いかせてあげてもいいけど……このままだとファナに掛かっちゃうよね」
 そうだ。

 ファナは僕のペニスをじっと見ている。
 ねこみみが頭の上でひょこひょこしている。
「そんな……だめですよ」
「ファナに見せてあげたいから……お願い、かけてやって」
「だめです、汚いです」
「そんなことはないわ……でも、駄目なら我慢してあげてね」
 そういうとレーヴェンリリーアは僕を抱きしめた。
 大きな胸に顔がうずまってうれしいけど苦しい。
「ファナ、してあげて……最初に彼にいわれたとおりに」
 ファナはそっと手を当てて、上下に擦った。
 限界まで焦らされていた射精感が一気に上ってくる。
 僕はなんとか顔をずらして、ファナを見た。
 手を止めて。と言おうとして。
 ファナは熱い視線で、僕のペニスを見て一心不乱にさすっていた。
 なんか胸がきゅんとした。

「うっ」
 こらえきれず、ファナの顔に白い液体が飛んだ。

「うわっ。なにこれ。なんか出てきた……熱い」
「それが精液ですよ……おとこのひとの」
 ファナは顔を手で拭っていた。
 僕はレーベンリリーアの胸の中で震えて……絶頂していた。
「これからも、いっぱい躾てあげますからね」
 そしてファナに。
「ファナ、あなたが先輩として面倒見てあげるんですよ」
 ファナはきょとんとしていた。そして、意味を理解したのか、精液まみれの顔で嬉しそうに肯いた。
「よろしくね……ちゃんと先輩って呼ぶんだよ」


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 ひんやりした空気の中、石の階段を降りる。そこには二メートル半の高さの大きな扉があった。
 金属製の丸いリングに手を掛ける。
「こんにちは〜 イリーナさ〜ん」
 ぼくは声を掛けながら重い扉を引いた。
 部屋の中は薄暗かった。
 天井ぎりぎりのところに明かり取りの小窓が開いていて、そこから陽光が幽かに入ってくる。
 部屋の中は本の山だ。
 ドミノ倒しできそうなぐらいに並ぶ本棚だけでは足りず、そこら中に本が積んであった。
 貸し出しカウンターみたいなところにまで本が。
 指先で表紙を撫でると、黒いものが付いた。
「お待ちしてました」
 本棚の向こうから、青白く光が漏れている。
 ゆっくりとメイド服の女性が出てきた。大きな丸い眼鏡をしていた。金髪に白い肌で、光る三体の蝶々らしきものが舞っていた。
 小脇に分厚い本を抱えていた。
 彼女は本を開いた。流れるようにページがめくられる。
「おいで、ウィスプ」
 本から飛び出すように青く輝いている蝶々が現れ、僕の周囲を取り囲むように飛び回る。
「奇麗ですね」
 ぼくは呟く。
「強い光だと本が傷むから……」

 朝、身支度その他を整えていつものように掃除をはじめようと物置に向かった。
 メイド服にスカート。今だに慣れない。なんかこうすかすかして不安だ。
 よくエッチなことされるし。
 ため息一つ。
「姿勢が悪いぞ」
 ぴくっと背筋が伸びる。
 振り向くと、メイド長のレーベンリリーアがぼくを見ていた。
「あっ。はい。すみません」
 一礼してとっとと行こうと。
「ちょっと待て」
「はい? なんでしょう」
 止められてしまった。
「頼みがある。ちと図書館の整理を手伝ってやってほしいんだが」
「はい。わかりました……掃除は?」
「それならファナが一人でも問題ない」
 そういうとレーベンリリーアはぼくを上から下まで見つめた。
 フリルの付いたかちゅーしゃにエプロンドレス。ハイヒールは合わないので自分の靴をそのまま使っている。
「今日は大丈夫のようだな」
「……ちゃんと抜いてもらいましたから」
 レーベンリリーアは僕の股間を見てそう言った。
「なんなら念のためもう一回……」
「いいですってば」
「そうか。よろしく頼むぞ」
 そういうとレーベンリリーアはくるりと背を向けて奥に行ってしまった。
「どこまで本気なんだかなぁ」

「これを一番上に」
 イリーナに手渡された本を掴み、脚立を登る。
 堅い表紙になんか書いてあるが見た事が無い字で読めない。
 イリーナの指示に従って、本を本棚に入れるのを続けて早一時間。
「へーへーへ」
 息が切れた。
 踏み台昇降運動をやっているようなものだ。
 汗でブラウスが肌にべっとり。ガーターが暑い。
 ……なんでこんなの穿いているんだろう?
 イリーナは僕を見てにっこり笑った。
「……ちょっと休みますか? 疲れているようですし」
「うぃ。すみません」
 ありがたく休ませてもらう事にした。

「こっちへ」
 カウンターみたいなところの裏に扉が有り、そこから入った。
 その部屋も壁中に本棚が有ったが、図書館の中よりはマシだった。床の上にはあるが机の上には置いてない。
「そこに座って、待っていて下さいね」
 そういうとイリーナは更に奥の部屋へと入っていった。
 ちっちゃなテーブルがあり、四つ椅子が有った。
 僕はその横に座った。
 座ると、目の高さにまで床から本が積まれている。非常に圧迫感というかうざったいというか。
 指先で、つん、と突っついたら崩れた。
「うわーっ」
 慌てて積みなおすと(ドミノ倒しにならなかったのは幸いだ)、なんとか形を取り戻したあたりでイリーナが戻ってきた。
「ああ、ごめんなさい」
「いいですよ。それより、いい飲み物が有りますよ」
 イリーナはポッドから注いだ。
 あかっぽい。紅茶かな?
「すごい、身体にいいんですって。どうぞ」
「あ、いただきます」
 ありがたく飲んだ。
 正直、暑いので冷たいのが欲しかったが。
 なんかこうこってりとしたスープだった。
「ちょっと舌がひりひりしますね」
「そのほうがいいんですよ。血管が広がって熱が逃げますから」

 ごくごくと飲み干して一息ついた。
「ふふふっ」
 イリーナさんが笑っていた。
「え? なにかしました」
「いえ。そういうところは男の子なんだな、って思いまして」
 なにがどうなんだろう?
「初めてなんです。男の人と話すの」
 ファナ先輩もそんなことを言っていた記憶がある。
 ……男いないのか?
「見た目はこんなに可愛い女の子なのに……なんか変ですね」
「そ、そんなこといわないでください」
 見つめられて、胸がきゅっとなった。
 なんか……暑い。
 汗が止まらずだらだらする。
 そしてこう、股間のあたりに血が集まって来て……ショーツの裏を押し上げている。

「どうです?」
「どう? って?」
「あつくないですか?」
「あ。あついです……」
 意識するまい、と思えば思うほど敏感になってくる。
 スカートの股間の部分が、むくむくと盛り上がってくる。
「なんか腫れてますね……ファナが言っていた通りです」
「い、イリーナさん……いったい何を」
「元気になるように、まむしとスッポンのスープですのよ。さっきのは」
 イリーナは僕のペニスをスカート越しに握った。
「あっ」
「男の人の、見せていただけませんか? ……そのかわり」
 イリーナはにっこり笑った。
「私が気持ち良くしてあげます」

「スカート、めくっていただけますか? 良く見えるように」
 ぼくは裾を握ってゆっくりと引き上げた。
 白いストッキングが露になる。
 恥ずかしくてゆっくり引き上げると、膝、太股と露出して。
「……最後まで上げないと駄目ですか?」
「当然ですわ」
 諦めて最後まで引き上げた。
 ニーソックスを留めているガーターベルトまで露になる。
 そして、
「これが……殿方の」
 ショーツに収まりきらず、上からひょっこり顔を出したぼくのペニスは、イリーナにまじまじと見詰められて恥ずかしくてぴくぴく震えていた。
「もう濡れて……これがカウパー氏腺液というものですね」
 イリーナはぼくのショーツに手を掛けた。ぼくは腰を上げてショーツを脱がすのに協力した。
 ショーツが丸まって、右足にちょこんと残っている。
「動いちゃ駄目ですよ」
 イリーナは僕の足を持つと、椅子の肘掛けの上に引き上げて載せた。
「やっ」
 つい、反射的にスカートでペニスを隠す。
「隠さないでください。見えませんよ」
 イリーナは僕を見上げてそういった。
 ニーソックスの上から、ぼくの太股を軽く押さえた。
「それとも、自分でなさいますか?」
「お、お願いします」
 イリーナは指を鳴らした。
 いままで僕たちのまわりを飛んでいた光る蝶々が、ぼくの股間の前に集まって照らしてくる。
 亀頭の先が濡れててらてら光っている。

「これは感じると分泌されると書物に書いてありますが……いったい何に興奮されたんですか?」
 イリーナは先端に指を這わせた。
「ああっ」
 指を離すと、先端から細い糸が引いた。
「粘性が有りますね」
 イリーナは指先を擦りあわせて感触を楽しんだ。
「感じていらっしゃるんですか?」
「は、はい……」
「なににですか?」
「い、イリーナさんに見られて」
「見られて感じるんですか?」
 ペニスが跳ねる。
 イリーナのひとことひとことがぼくのペニスを責める。
「それはあまり一般的ではないように書物では見受けられますが」
「駄目……言わないで」
「べつに、気になさる事は有りません」
 イリーナはぼくを見上げた。
「気持ちよくなってくださればいいんですよ」
 イリーナは舌先を鈴口に当てて、先走りを舐めた。
「あっ」
 先っぽから痺れが腰まで届く。
「苦いです……なんでこんなのが」
「そ、そんな……汚いよ」
「え? これを飲むものじゃないんですか?」
「無理に飲まなくても……」
「そうですか。知りませんでした」
 イリーナは机の上からペンとインク壷を引っ張り出した。
 いつも小脇に抱えている本にすらすらと書き込む。

「かわいいです……メモとりますから待ってて下さい」
 イリーナは僕の亀頭に顔を寄せて、じーっと観察しながらペンを走らせている。
「え。かわいい?」
「ほら、このへんの曲線とか」
 羽根ペンで、亀頭の裏をくすぐり上げられた。
「あああっ」
 声が漏れるとともに、亀頭から先走りが漏れて、つつーっとペニスを垂れていった。
「これがよろしいので?」
 羽根でなでなでされる。
「駄目です。そんなにしたら……イっちゃいます」
「いいですよ」
「え?」
「あなたのイくところ、見せてくださいませ」
 亀頭を撫でるように羽根が動く。
「あ、あ、あ、あ、あああ」
 快感で股がくっつくように締まる。
「駄目ですよ」
 イリーナはぼくの太股を押さえた。
 ガーターとニーソックスのあいだの肌が露出しているところをそっと指で撫でながら。
「全部見せて下さい」
 イリーナは羽根ペンを横に咥えると。ぎゅっと太股を掴んで押し広げた。
 そして、咥えた羽根で、裏筋を下から上へすりあげた。
「み、みっ、見られてイっちゃうっ!」
 ペニスが弾けて精液が飛んだ。
 ぽたぽたと、眼鏡を伝わって精液が垂れる。

 イリーナは精液でべどべとになった羽根を卓上に置くと、眼鏡を外してエプロンで拭いた。
「こんなに多いなんて……書いてなかったです」
「ご、ごめんなさい……あんまり気持ち良くて」
「いいんですよ……次はちゃんとくださいね」
「え?」
「ほら、普通は中に下さるものですよね?」
 イリーナはお腹を押さえてそう告げた。
「約束ですよ」

******************




 ぼくとファラは倉庫の掃除をしていた。
「んっ。ごちゃごちゃしてるぅ。だれよ片付けないのは」
 ファラは跪いて、頭を戸棚の中に突っ込んでいた。
 紺色のメイド服のロングスカートが足首まで覆っている。しっぽがぴこぴこ。
「ごほっ。ううんっ。埃っぽい」
 ファラは膝をそろえて尻を高く掲げていた。
(うっ)
 それが、ファラの昨日の夜のことを連想させ、ペニスが熱くなる。
『あはっ。いっぱいでたね』
 昨晩、ファラはぼくのペニスを咥えて射精し終わると、ベッドの上にうつぶせになって知りを高く掲げた。
 スカートを自ら捲くりあげると、ガーターストッキングが現れた。しかし、秘所を覆うパンティがなかった。
 そこはもうとろとろで、ガーターストッキングの内股の部分が濡れて変色していた。
『お願い。こんどはこっちに、ね』
 手で秘所を開くと、一筋の光がそこから垂れた。溢れ出した愛液はシーツの上にしみを作る。
 尻尾が誘うように揺れている。
 ファラは頭の天辺の猫耳を伏せて、首だけで振り向くと、赤い顔でぼくを見た。最初のころは新しいおもちゃを見つけた子供のようだったのに、最近はその大きな胸とか肉付きの良い腰相応の妖艶さを持つようになった。
(そう、そのあと例によって止まらなくて)
 ぼくが五回イくまでとまらなかった。ファラはぼくの下で何度も何度もぴくぴくしながら鳴いていた。
 ぼくの腰のところで布ががさがさ動いた。
(あっ)

 ミニスカート。もしパンティをはいていたら、歩くテンポで揺れるだけでそれが見えそうな超ミニスカだ。ファラ先輩とか他のメイドたちはみんな足首まで完全に隠すロングスカートなのに、ぼくだけミニスカにされてしまった。
 その前側が、下から棒で押し上げたように持ち上がっている。
 スカートの端が、その棒の先端にかろうじて引っかかっている。
 それが、ぼくのペニスをかろうじて隠している。
 ぼくはここでメイドとして働いている。メイド服を着ているが男だ。
 霧の森に迷い込んで、何の因果かここでメイドとして働いている。メイドであるからにはメイド服着るべし、ということらしい。

スカートを履いて勃起している。その事実だけでますます興奮がひどくなってくる。
「よいしょ。ああ、引っかかってるよ。これどーしたもんなのかな」
 ぼくの足元ではファラ先輩が仕事をしている。
 それなのに。
 先輩の腰を見て興奮して、ファラ先輩が見ていないことをいいことにおちんちんをおっ立てている。
 それだけではない。
 紺色の超ミニスカートでは、ペニスの先端は隠せてもそれで終わり。正面から見られたら丸見え。
 この制服に変えられたとき、メイド長のレーベンリリーアに鏡の前で散々嬲られて、言葉だけでイかされてしまった。
 昨日の夜も、「あまりにはしたないのでおしおき」ということで、後ろ手に縛られて食事の間中、みんなに見られながら放置された。いつもは優しいみんななのに昨晩に限ってはだれも助けてくれなかった。
 耐え切れなくて、最後にはふれられていないのに射精してしまった。テーブルの端から端まで飛んで料理をめちゃくちゃにしてしまった。
 そう、ファラ先輩が身体を起こしてこっちを見ただけで、ぎんぎんに勃起してしまったということ知られるだけではなく、そのはしたないペニスを事実上全部見られてしまう。

「あー。もうやだっ。代わってよ」
 先輩はごそごそ身体を抜くと、身体を起こした。
 ねこみみがひょこひょこ揺れる。
「ほこりっぽくて駄目だよ」
 先輩は立てひざのままくるりとぼくのほうを振り向いた。快感を必死で耐えているぼくは動けない。
 ファラの巨乳が、エプロン越しにぼくのペニスに触れた。
「あっ」
「あはっん」
 ファラの胸は弾力があり大きかった。ファラの胸を先端で押して、ぷにょっと変形させてしまった。

 ファラはあまりの急展開に固まってしまった。
「先輩……駄目です」
「あっ、あっ。なんで? 急にこんなに大きく。さっきまで普通だったのに」
「先輩のお尻が魅力的過ぎるから」
 ぼくはつい正直に話してしまった。
 ぼくはペニスを先輩の胸からはずした。
 でも、もう我慢できない。
 ペニスの先端を先輩の胸のふもとに添えると、まるまるとおわん状に盛り上がった胸をエプロン越しにゆっくりと撫でた。
 エプロンに先走りに寄るしみが残る。それは白一色のエプロンをぼく色で汚していた。
 ファラ先輩はびっくりした。
「ちょっと、何をしているの?」
 ねこみみをぴんと立ててぼくのペニスの軌跡を見つめている。
「ごめんなさい。もうがまんできない」
 ぼくはファラの乳首の辺りに見当をつけて亀頭をぐりぐり押し付けると、一度ペニスを外した。
「先輩のおっぱいでイかせてください」
 今度は、おっぱいの脇に当てる。
「先輩のおっぱい、まるくて、弾力があって、
 ペニスでふくらみを撫でる。右から頂上を通って胸の間に。
「そして、綺麗で。とっても気持ちがいいんです」
 そしてもう一度、おっぱいをペニスの先端でしたから持ち上げた。
 ファラは顔を赤くしてため息をついた。
「しょうがないわね。後輩のしつけも先輩の務めだから」
 でも、瞳の奥にいつもの好奇心が見えたのは気のせいではないはずだ。

 スカートをちょっとたくし上げるだけで、ペニスがあらわになった。
 先端からもれる先走りが肉棒をてらてら濡らしている。
「すごいね。もうこんなに大きくなって」
 そういわれただけで亀頭が膨れてくる。
 先端に触れようと伸ばしたファラの手を、ぼくは言葉で止める。
「今日は、先輩の胸だけで」
 おっぱいのふもとにペニスをあてて、ゆっくりなで上げる。
 右胸だけ。
 左胸にもファラの顔にも触れないで、ただ右胸だけペニスで嬲る。
 例外は時々、ファラのねこみみを撫でるだけ。
「んっ」
 ファラの胸が次第に硬くなってきた。いつも揉んであげるとそうなるみたいに。

「先輩。もしかして感じてる?」
「……そんなことないよ」
 ペニスを押し付けるとぷにゅっとなっていたのが、ぽよんと内側から押し返してくる。
 その代わりに大きくなってきたのが乳首だ。
 おっぱいの弾力を楽しみながら乳首も嬲る。
「そう? ここ、なんか硬いよ」
 ブラジャー、ブラウス、ワンピース、エプロンと四枚越しのはずなのに、乳首はぷっくり膨らんで存在感をあらわにしていた。
「あっ」
 先輩の口から桃色の吐息がもれる。
「服の上からでもわかるよ」
 くりくりとカリの部分を乳首に押し付ける。
「ああっ。駄目っ」
「なにが駄目なの? 先輩」
 ぼくはペニスで乳房を下から押し上げた。
 弾力のあるおっぱいが持ち上がってゴムマリのように変形する。
「先輩は、おっぱいをペニスで嬲られて感じちゃうようなエッチな娘なの?」
 エプロンはもう先走りでぬとぬとだ。
「なんで。なんでこんなに感じちゃうのぉ」
 ペニスで胸を突っつくたびに、さまざまに形を変える。
 それが、先輩を自分の思うとおりにしているみたいですごく興奮する。
「感じるよ。服越しなのに。おちんちんがすごい熱くなってるってわかるよ」
 ファラの口に指を差し入れる。口の中はすごく熱くてぬるぬるだ。まるであのときの膣の中みたい。
 いま、先輩の中もこんななんだろう。
 ガーターベルトとレースの白ショーツで守られているのに、布一枚の下はとろとろで、指でちょっと開いただけで熱い愛液が銀色の線を描いて流れ出すぐらいに熟れている。
 ショーツはもうぐちょちょに濡れ、ぴったりと張り付いて秘所の形がはっきりわかるクロッチ部分を指で一撫でしただけで絶頂に達してしまうのに。
 ロングスカートという貞節を表す硬い制服なのに、その下はぼくを求めて熱くなっている。硬いガードの下だから、その熱は地殻の下に押し込められたマグマみたいにぐつぐつ逃げることも出来ずに内側から責められているのだ。
 ファラ先輩はぼくの足元に膝立ちになって、腰の熱を少しでも逃がそうと見つからない程度に我慢できずに動かしながら、ぼくが右のおっぱいだけを犯す感触を熱心に味わっている。
 それが自分が絶頂できる唯一の手段。
 いつしか、先輩は自分から胸をペニスに押し付けていた。

 先輩の口の中で、舌に指を絡めると、すぐに吸い付いてきた。
「先輩はすごいかわいくて綺麗なのに、おちんちん押し付けられただけで発情するエッチなメイドさんだから」
 ファラは首を振りながらぼくを見上げた。でも、ペニスがおっぱいの上をぬるぬる動くたびに切ない声が喉から漏れてくるのに、まったく説得力はない。
 でも、それをいったらぼくも同じだ。
 仕事中におちんちんをびんびんさせて、それを先輩の巨乳に押し付けてオナニーしている。
 指で口内を嬲りながら、ペニスを強く押し付ける。
「イってもいい?」
 ファラがこくんとうなずいた。ぼくは先輩の口から指を抜くと、肩に手を置いて腰を推し進めた。
 ファラの右胸がペニスの幅の溝を作りながら上に押し上げられる。
 カリの裏が乳首に引っかかる。
「ファラっ」
 ぼくは先輩を感じながら射精した。
 ファラの胸にペニスを押し付ける。
 先輩の顔に、コップで牛乳を掛けたみたいに白濁液が飛び散る。
「ああああああああああああああああああはぁんっ」
 精液を受けてファラはイってしまった。
 心臓がとくん、とくんと時を刻むたびに、勢いが全然衰えないペニスが震え、ファラを白く染める。
 ファラは腰が抜けたのか。崩れ落ちて、尻を床につけて座り込んだ。
「先輩。ありがとう」
 ねこみみを撫でると、ファラは背筋をぴくんとさせた。
 精液を顔に受け、うっとりとした表情でほうけていた。
 舌先を伸ばし、ペニスの先端をぺろりとなめる。
「あついの。熱が移っちゃったみたい」
 いとおしそうに精液をなめ取られて、せっかく静まったペニスが再び硬くなっていく。