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祭壇の前に一人の少女が立っていた。

三聖女がひとり、白のフィリアは白い祭衣服を身に付け、両手を組み合わせて祈っていた。
闇のような黒い髪は、白い布で隠されていて、尻尾の端っこの部分が襟元から背中にながれているだけだった。
俺は彼女の邪魔をしないように黙ってみていた。
彼女たちの身の回りの世話、兼、護衛である俺ができる事は、それだけだったから。

夕飯を聖女たちに食わせて皿を洗い、俺は自分の部屋に戻った。
ベットの上に転がってため息をついていると、ノックの音がした。
「誰だい?」
フィリアが入ってきた。
「あ、あの。……司祭様に相談したいことが」
俺はぽりぽり頭をかいた。
司祭なんてガラじゃないと自分でもわかっている。
聖女の護衛たる騎士に俺が選ばれたのはつい一週間前。騎士は最低でも司祭と定められているので侍祭をすっとばして二階級特進である。
副賞はド辺境にとばされたことと、決して手を出してはいけない(ヤったら駄目ってことだ)美少女たちとの暮らし。
それはさておき。
「なんだい?」
俺はとりあえず聖職者らしく取り繕って答えた。ガキに当たってもしょうがない。
フィリアはなぜか顔を赤くしてうつむいていた。
着ている純白の祭衣服とは対照的だ。長いスカートで清楚さを表している。
「相談できるの、司祭様しかいないから……」
まぁ、ここにいる大人は俺だけで、ついでに男も俺だけだ。
同い年の別の聖女よりは頼りになるということだろう。俺が。
「うむ。何でも相談するといいぞ」
フィリアはますます顔を真っ赤にした。
「あの、最近変なんです」

かすれ声で言った。
「なにが?」
全然さっぱりなので聞き返す。
「病気なんじゃないのかな、って」
「だから、なーにーがーだ!」
ちと年甲斐もなく怒鳴ってしまった。反省。
「ちゃんといってくれないとわからんぞ」
「最近熱くてぬるぬるするんです」
クイズか?
「なにが?」
「ここが」
フィリアはへそよりさらに下の辺りをスカートの上から押さえた。
俺は十秒、固まった後ぽてんとベッドから転げ落ちた。

落ち着け俺。
とりあえず俺は立ち上がるとフィリアをベッドに腰掛けさせた。
別にフィリアは、「お股が熱いのお注射して」といっているわけではない。
「えー、とりあえず見せて」
フィリアが躊躇しているのを見て俺は突っ込んだ。
「みないとわかんないでしょー」
「は、はい」
フィリアは目をつぶってスカートをちょっとだけ捲くりあげた。
きりねー。
俺はスカートの中に顔を突っ込んだ。
白いストッキングはガーターベルトで止めていた。白いパンツがあり、ちょっとだけ濡れてしみになっていた。
ぷにっ
「きゃっ」
頭上から悲鳴が聞こえる。

指をそこに当てたまま、頭をスカートから抜いた。
「な、なにを」
「ここかい。へんなの」
 指をぷにぷに動かす。
弾力があって、押すたびに奥から熱い水が湧き出してくる。パンツがべちょべちょになっていく。
「いやっ、だめっ、へん、へん」
「大丈夫だよ」
俺はフィリアを抱きしめた。
膨らんだ胸が当たる。こんなにいい身体しているのにこの手の知識はさっぱりなんて。
つい強めに責めてしまう。
「あっ、あっ、ああっ」
フィリアの吐息に熱が混じる。
「人間、だれでもこうなるんだよ。フィリアが変なわけじゃないよ」
フィリアはぎゅっと俺に抱きついてきた。
髪を覆う白い布が解けてベッドに落ちる。
綺麗な黒髪をそっと手で梳く。

フィリアは初めての感覚に、不安そうな目で俺を見上げる。
空いている左腕を回して抱きしめる。
「あーっ、なにかくる、司祭様、司祭様ーっ」
叫び声が聞こえるといろいろマズイので、フィリアの顔を俺の胸に押し付けた。
パンツの上からクリトリスを人差し指で突っつく。
フィリアは絶頂しながら精一杯の力で俺を抱きしめた。

「身体が変だったらいつでもしてあげる。だから、気にしちゃ駄目だよ」
ベッドの上で弛緩しているフィリアの広いおでこを撫でて、クリスはやさしく告げた。汗でじっとり湿っていた。
フィリア俺の腕を引っ張った。
ころんとベッドに転がった俺に抱きついてきて、笑った。
「司祭様に相談して正解でしたわ。こんなに気持ちのいいことだったなんて」
「みんなには秘密だよ」

 フィリアは赤い顔で俺が与える快感に耐え、ぎゅっとしがみついている。
「あっ。だめっ。くる。なんかくるのぅ!」
 フィリアはガーターベルトで止めたれた白いロングソックスの指先をぴんと伸ばして絶頂した。
 俺はぐったりしたフィリアを抱きしめた。
 胸にフィリアのふくらみが当たる。僻地で隔離された生活を送っているためか、身体の成長に比べて性知識が全然足りてない。
 自分の身体が魅力的だってわかってないんだろうな。ガキだし。
「どうだい。少しは楽になったかい?」
「はい。司祭様。ありがとうございます」
 頬を染めてうっとりと俺を見上げている。
 俺はタオルでフィリアのねっとりと濡れたところをふき取ってやる。太股までびちょびちょ。白いガーターベルトをしてパンツだけ脱がせたので、ちょうどあそこだけ露出している。
 純白の祭衣服まで濡れてしみになっているがいたしかたなし。
「ちゃんと着替えるんだぞ。風邪引かないようにな」
「はーい」
 フィリアは少々ふらつきながらも部屋を出て行った。

「さてと……」
 濡れた指をなめるとフィリアの味がした。
 ベルトを緩め、ズボンから硬くなった俺自身を取り出す。
 ぴんと天井を向いて反り返り、先端からは先走りがにじみ出ていた。
 無理もない。
 男を知らない聖女様を耳元であんあん喘がせて、そのうえ、射精を許されていないのだから。
「……先代とかよく手出さずにいられたよな」
 やったのばれたら二人とも処刑です。
 そろそろ始めようかとベッドに腰掛けてごそごそしていると、指先がシーツではない布に触れた。
 さらさらしているけど、一部湿っている。
「なんだ?」
 白いレースの付いたパンティだ。ちょっと染みになっている。
「くんくん」
 イヌのようにかぐとフィリアのにおいがした。
「……忘れやがったな」
 しょうがない奴だ。と思っていると、いきなり扉がばたんと開いた。
「あー。司祭様。忘れちゃった」
 ぱんつ。という最後の一言だけは小声だった。

「わ、わ、わっ」
 俺はあわてた。
 いまは非常にヤバイ。どのへんがやばいかというとズボン下ろしてペニス丸出しでパンツを握っているあたり。
 あわてたところでズボンが足に引っかかり、ベッドへコロンと転がった。
「うわっ。大丈夫? 司祭様」
 フィリアはとことこと寄ってきて。俺の股間に目を留めた。
「なにこれ」
 指先でつんと突っつかれると、快感で震えた。
「やめっ」
「なんかおもしろい」
 ぴくぴく動くのがいいのだろうか。はじめてみる物体に興味津々。やめろとゆーてるにもかかわらずつんつんつんと突っついた。
「なんか出てきたよ」
 鈴口に指を這わせられる。
「さわっちゃ、あうぅ」
「あ」
 急に何か思い当たったのか。フィリアは顔を赤く染めた。
「司祭様も……変な気分になっちゃったんだね」
 両手でペニスをそっと握ると、俺を見下ろして笑った。
 ペニスというみだらなものをもてあそんでいるにもかかわらず、彼女の笑顔は祭壇で神に祈っているときとそっくりだった。
「いつものお礼に、いつも司祭様がしてくださるように、してあげますね」

 鈴口からしたたる液を指先で撫で伸ばす。
 それはフィリアにいつもしているのと同じだった。クリトリスの皮をむいて、痛くないように愛液をつけてやる。
 人差し指だけで亀頭を撫で回され、焦らされているみたいだ。
「このくらいでいいかな。司祭様」
 早くもっとしてくれ。と俺は思っていたが大人の意地で黙っていることにした。
「いくよー」
 フィリアの白いやわらかい手でぎゅっと握られている。
 聖女の手を俺の汁で汚していると考えるだけでも、もうたまらない。
 フィリアは手を動かさずに、肩を揉むときのように圧力を変えてくる。
 射精感が腰から一気に上がってくる。
「フィリア。いい、いく、いく」
 フィリアはじーっと俺のペニスを見ていた。先端から飛び出すってことは知らないんだろう。
 でも、掛けたい。聖女様を俺の精液で染めたい。フィリアのは白くて精液が映えないのが残念だけど。
「でるよー!」
 と、さけんだところで、フィリアはぱっと手を離した。
「あーっ。なんで?」
 すがるようにフィリアにたずねると、ちょっとおびえた表情をしていた。

「大丈夫? 司祭様。なんか、すごく硬くなって、心臓の男がここにまで来てます」
 射精直前で止められたペニスがぴくんぴくん跳ねている。フィリアは先端をつまみ、わかっているのかわかってないのか、指先を亀頭のぬるぬるに這わせて遊んでいる。
「それでいいんだよ。フィリアだってあの時はぴーん、って体中が硬くなるよね」
「あ、はい」
「あとね。手はもうちょっと動かしてくれたほうが気持ちがいい。上下とか、先端をぐりぐりって」
「こう、ですか?」
 フィリアは勉強の時間のときのように飲み込みのすばやさを発揮して、手を動かした。
 俺の反応を見て責める場所や速度を変えてくる。
「そう、それ、それ。そのまま早く」
「なんか、きのこがおっきくなってます。皮がぴーんと張って。あと、先端に穴が。だらだらと白いのが出てきます」
 フィリアはペニスに顔を近づけて見入っていた。

 彼女の赤い唇を見て、俺の心の中に、どうしようもなく黒いものが生まれた。
「くわえて」
「はい?」
 フィリアはきょとんとした。
「先っぽを唇で挟んで?」
「? どうしてですか?」
「早く!」
 射精寸前、怒ったように言うと、あわててフィリアはぱくっとくわえた。
 下唇がちょうどカリに当たった。
「いくっ!」
 射精の一発目はフィリアの口内で弾けた。フィリアの口からペニスがはずれ、それ以降はフィリアの幼い顔に何度も生臭い液体を振り掛けた。
 ちょっと勢いが強すぎ、金髪にまでかかっている。
 生まれてこのかた最大の性感とともに、罪悪感が俺の胸に広がっていた。
 フィリア、いままでキスもしたことないんだろうな……
「げほっ。うう。司祭様。なにこれ。べとべとするよぅ」
 フィリアは顔の精液を手でごしごしているが、塗りたくっているようにしか見えない。顔中精液まみれな上、白布に白色で見えにくいが胸もべったり飛んで、祭衣服の下のおっぱいが透けている。先端のとんがりまではっきり。
 顔からたれた精液がスカートの上に溜まって池になっている。
 ……こんなに出たっけ。俺。
 俺はあわててタオルで顔をぬぐってやろうと思って……ズボンに足を引っ掛けてまた転んだ。