隣りの部屋にまで響いていそうなよく通る大きな声でよがる少女を見ているうちに、オヤジにも少し余裕が生まれてくる。
改めて少女の姿を見ると、その顔にはなんだか見覚えがあるような気がした。
「…あんた、何とかいう歌手に似てるな。…娘が好きなんだよなぁ、何て言ったかな…。そうだ、美奈子! 愛野美奈子だ」
「そう?」
美奈子は、内心舌打ちをしながら、オヤジに向かって笑顔を作ってみせた。
『愛野美奈子』を絶対に知りそうもないオヤジを選んで声かけたのに。時にはこういう事もあるわね。
こんな時にムキになって否定してみせるのも、とぼけてみせるのも逆効果だというのが、美奈子が経験から学んだことだった。
「それって、よく言われるのよね。」
 一般の女子高生っぽく聞こえたかなぁ、と思いながら、美奈子は淫らな笑顔をオヤジの股間に近付けていく。
 「ねぇ、知ってる?…今日、市民ホールで美奈子のコンサートがあったの。アタシもその帰り。」
 最後の方は、パックリと咥えたオヤジの肉棒に塞がれてはっきり言葉にはならなかった。とりあえず、嘘は言っていない。
けれど、その話題をそれ以上突っ込まれないためにも、美奈子は熱っぽくくちゃくちゃ音をたてながらオヤジの肉棒をしゃぶった。
「うぉ…いいぞ、ずいぶん上手いじゃないか」
「んふ、んん…」
 美奈子は肉棒を根元まで咥えて強烈に吸い上げながら、下半身を回して仰向けに転がったオヤジの顔に向けて腰をずらしていった。
指をあてがって開いて見せる淫唇が溢れるほどに濡れて、ぷっくり膨れた肉芽を曝している。
見せつけるつもりで添えた指が自然に秘裂の奥に潜り込みことさらに音をたててかき回してみせるのも、咥えた口から熱い息遣いの喘ぎが
漏れるのも、演技ではなかった。