仕事帰りの夕方、喫茶店に女3人集まって週に一度のミーティング。お互いの彼氏のことを相談する。
まぁほとんどがあたしが後輩にアドバイスするだけなんだけどね。
「全然ダメね。甘えてちゃダメよ、彩。あんたはかなりの美人だわ。けどね、美人は三日で飽きると言うわよ。
あんた、今のままじゃ静馬先輩に飽きられてしまうわよ」
ふぅ、この子、男って生き物を分かってないわ。
「ますみ、あんたもダメね。いつまでもそんなラブラブな関係が続くと思ってるの?
綾崎君、押しに弱そうだから危ないと思うわよ?」
ホントダメね。二人揃って仲良くダメな子達ね。
「けど先輩。拓にぃはアタシにゾッコンなんですよ?そんな拓にぃが浮気なんてするかな?」
「私の湧一さんも浮気なんてしません。先輩の考えすぎですよ」
甘すぎるわね。まるで夢見る乙女ね。あんた達、もうそんな年じゃないでしょ?
「彩。静馬先輩ね、直樹と一緒にまた風俗に行こうとしてたわよ?あたしが未遂にしてあげたけどね。
これで何度目かしら?」
「ええ!先輩ホントですか?……あのスケベ拓にぃがぁ〜!」
彩、スプーンをヘシ折るのは止めなさい。
「ますみ、綾崎君はお義父様に連れられて今度はキャバクラに行ったそうよ。お義父様言ってたわよ。
『綾崎君ばかりがモテてあまり面白くなかった』ってね。携帯チェックしてみたら?
キャバ嬢からのメールが入ってると思うから」
「ゆ、湧一さんが?…フ、フフフ…裏切ったのね、湧一さん…フフフフ…」
ますみ、ショックなのは分かるけどおしぼりにフォークを突き刺すのは止めなさい。
この子達、この程度で動揺するなんて、まだまだね。あたしが教育してあげなきゃね。
「あんた達、自分の男を恨む前に自分を恥じなさい。満足させることが出来なかった自分をね」
格言ね。我ながらすばらしい言葉ね。
「けど先輩もよく池田さんに風俗に行かれ…」
ゴスッ!ゴスッ!
「なんか言った彩?……ん?どうしたの二人とも、頭なんて押さえて。誰かに叩かれたりでもかしら?」
頭を押さえて涙目の二人。あんた達、口は災いの元よ。
「なんで私まで…」
いいじゃないの、ますみ。彩とは親友なんでしょ?
「ますみ、ブツブツ言わないの。あたしが男を満足させる方法、教えてあげるから」
とたんに真剣な目であたしを見る二人。ふふふ、可愛い後輩じゃないの。
よしよし、先輩が教えてあげるからね。男を夢中にさせる方法を。

あたしの名前は辻原かなえ(つじはらかなえ)。23才女、彼氏有り。付き合いだして一年近くになる。
愛しの彼の名前は池田直樹(いけだなおき)。27才、なかなかのいい男よ。
付き合うきっかけはあたしが狙っていた人の事を直樹に相談したこと。
狙っていたのは今は彩の彼氏の静馬先輩。当時はフリーだったからね。
直樹は先輩と仲がいいから相談していたら、優しくて男らしい直樹に惚れちゃったの。
しかもエッチをしてみたら体の相性もバツグン!あたしの運命の人と確信したわ。
ただ彼ってば少し浮気癖があるみたい。浮気といっても風俗に行くだけなんだけどね。
けどあれだけ出さしてるのになんで風俗に行く余裕があるのかしらね。…不思議だわ。
そんなあたしの話を真剣に聞くこの子達はあたしの大学の後輩。
黒髪で長髪のスレンダーな美人が国生彩(こくしょうあや)。21才、あたしの会社の先輩の静馬さんと同棲している。
もう1人のかわいい顔して巨乳のこの子は森永ますみ(もりながますみ)。同じく21才、隣の部屋に住む同じ大学の後輩と
ほぼ同棲みたいな生活をしている。
この子達がお互いの彼氏と付き合うようになるまではいろいろあったけど、今が幸せなら過去なんて関係ないわ。
……うん、関係ないはずよ。

「先輩?なにボーっとしてるんですか?」
彩の声で我に返るあたし。少し昔を思い出しちゃったな。
「え?ああゴメンね。ちょっと考え事しててね。ところでますみ、あんたもう胸ではしてあげたの?」
あたしの問いかけに真っ赤な顔で頷くますみ。なんだ、することやってるじゃないの。
「そうなの。けどねいくら喜ぶからといって毎回してちゃダメよ?ここぞという時だけにしなくちゃ飽きられてしまうわよ。
それにただするだけじゃダメ。そこにいくまでのシチュエーションを大事にしなきゃね」
「シチュエーションって…どういうことですか?」
…確かこの子、ファミレスでバイトしてたわね。
「去年のクリスマス、彩にサンタのコスプレでプレゼント渡させたのよ。そしたら静馬さん、凄かったんだって。
男ってそういうものよ。普段と違う姿になるだけで興奮するの。あんたはファミレスの制服で一度してみなさい。
多分綾崎君、獣になるんじゃないかな?ただし、ここぞという時よ?それを忘れないでね」
メモを取りながら頷くますみ。こんな事までメモするなんて根が真面目なんだよね。

「彩、あなたの武器はそのスラッとしてきれいな足よ。今までの静馬先輩との話を聞いてると先輩は足フェチね。
だから風俗に行こうとした罰として、その足でいじめてあげなさい」
「いじめるってどうするんですか?」
あら?彩までメモしてるの?この子も静馬先輩の為に必死なんだね。
「そうね、足でアソコを軽く踏みつけてあげるなんていいと思うけど?もちろんミニスカでね。
男は視覚でも興奮するから下着が少し見えるようにしながら優しく踏みつけるの。
露骨に下着を見せるのはダメよ?あたしの経験からするとチラリと少し見えるほうが興奮するみたいね」
赤い顔して頷く彩。ホントに素直でいい子達ね。
「イクまでグニグニと踏んづけてあげなさい。きっと喜ぶわよ。ただし、これもここぞという時だけよ?
普段からしてると癖になっちゃうからね。あたしがそれで苦労してんのよ、あんた達も気をつけなさいね」
そうなのよね、苦労してるのよ。直樹を満足させるのって大変なのよね。
あたしと直樹ってエッチに対する考えは似ているの。お互い割り切ってプレイするのよ。
楽しくエッチする為に気持ち良い事はどんどんしようってね。
アタシ達には恥ずかしいからイヤ!なんてないからね。お互いにお尻なんかも全然OKだから。
まぁ直樹は最初かなり抵抗してたけど、あたしのフィンガーテクの前には轟沈したわ。
クスッ、カワイイのよね。指を入れる瞬間の直樹の顔。あんな顔みたら癖になっちゃうわ。

直樹のカワイイ顔を思い出しクスクス笑うあたし。……直樹をいじめたくなっちゃった。

(ねぇますみ、また先輩思い出し笑いしてるよ?池田さんどんなことされてるんだろうね)
(しぃ〜、先輩に聞かれたらまた拳骨よ?それより後でクリスマスの時の話、聞かせてちょうだいね)
(あんたもする気ね?分かったわ。けどホントに獣になるから気をつけてね)

どう攻めようかな〜?ってそういえば今日は偶数日?じゃ、今日は直樹が攻める日ね。いじめるのは明日かぁ…



「あれ?森永っち?こんなとこで会うなんて…運命の出会いね!だからコーヒー奢ってちょーだい!」
仕事に行く前に飲む一杯のコーヒー。セクキャバに勤めるアタシにとっては気合を入れる儀式みたいなもの。
いつもの喫茶店に入ると……巨乳ちゃんを発見!ちょうどいいわ、奢ってもらおっと。
「こんばんわ、佐藤さん。申し訳ないんだけど今日は無理なの。というかあなたに奢る理由なんてないから」
あら冷たい。まだピュア君(巨乳ちゃんの彼氏の綾崎君)に手を出した事怒ってんの?心が狭いねぇ。
「そんなに根に持たないでよ。そんなだと胸垂れるよ?」
「垂れません!私の胸はピッチピチです!」
喫茶店で大きな声でピッチピチなんて…いや〜このカップル、からかうと楽しいわ。
「ますみ、なに恥ずかしい事叫んでんの!ところでこの人ますみの友達?」
んん?誰よこの女は?隣にいるのは巨乳ちゃんの相方でしょ?…あれ?どっかで見たことがあるような?
「先輩、この人アタシ達と同じ大学に通う人でますみと付き合う前の綾崎君にちょっかい出してたんですよ。
まぁ今はただの友達になったみたいですけどね」
スレンダーちゃん、分かりやすい解説ありがとうね!
「あら、そうなの?まぁ昔は関係ないからね。ますみもそんなに敵意むき出しにしないで仲良くやりなさい。
始めまして、あたしは辻原かなえ。同じ大学を卒業したあなたの先輩よ。よろしくね」
んん?『辻原かなえ』って聞いたことがあるぞ?……あああ!お、思い出したぁ!
「ま、まさか辻原先輩ですか!あの『落日の○ス』や『ド○ール動乱』の!うわぁ、握手して下さい!
あ、あたし佐藤いづみっていいます。先輩の高校の一つ下で今年大学に入学したピッチピチの一年生です!」
うわぁうわぁ!凄い!こんな事あるんだ!ラッキー!
喜ぶあたしを尻目にキョトンとしてる巨乳ちゃんにスレンダーちゃん。なによ、あんた達先輩の伝説知らないの?
今日の仕事は休みね!こんな時に働いてらんないわ!



いつもの3人でのミーティングのはずが突然現れたますみの怨敵、佐藤いづみがかなえ先輩に握手してもらってる。
なんで?なんで握手なの?それに訳分かんない事言ってたし、なんなの?
「ねぇ佐藤さん。さっき言ってたのってなに?」
ますみも気になってたみたいね。アタシも気になるわ。
「え?森永っち知らないの?辻原先輩の伝説、地元じゃ有名よ?仕方ないなぁ、教えてあげるね。
『落日のモ○』これはね、当時かなえ先輩が付き合ってた男をカツアゲして怪我させた不良達がいたの。
その不良達を夕方のハンバーガー屋でフライパンを持った先輩が1人で叩き潰したのよ!」
……ありえるね、先輩なら。
「『○トール動乱』これは凄いわよ!あたし目の前で見てたもん!
逆恨みした不良グループがコーヒー飲んでた先輩に襲い掛かったの!けど鞄に入れてたフライパンで返り討ちよ!
あいつら地元じゃ有名なワルで女の子をレイプしてるとかクスリしてるとか悪い噂ばっかりあったんだけどね。
そいつらをたった一人の女子高生が殲滅したのよ?凄いでしょ!」
……それもありね、先輩なら。
「『ド○ール動乱』のしばらく後にその不良達全員逮捕されたのよ。理由は分からないけどね。
噂によると先輩に潰された時になにか変なもの持ってて、それを警察が見つけたって話よ?
先輩のおかげで不良達はいなくなり地元は平和になったんだから!もうかなえ先輩って伝説なのよ!」
……ちょっとした都市伝説ね。なんか先輩ならなんでもありな気がしてきた。
「なにおおげさに言ってんの、そんなたいそうな事してないわ。ただ降りかかる火の粉を払っただけよ」
……フライパンで払ったんですね。
「あ、そういえば逮捕された不良達、出所したそうですよ。後輩が見たって言ってました」
「……あら、そうなの?でももうあたしには関係ないから。過去は気にしないのよ」
ん?いづみさんの言葉に一瞬だけ先輩の顔色が曇ったような気がしたけど、気のせいかなぁ?
「じゃ、そろそろ解散しましょうか?お互い男が待ってるはずだしね」
「ええ〜!もう少し話しましょうよ!」
「ゴメンね佐藤さん。愛する彼が待ってるのよ」
そう言って池田さんの写メを見せる先輩。アタシも早く帰って先輩から教えてもらったこと、拓にぃに試さなきゃね。
「あれ?なおっちじゃん。先輩の彼氏だったんですね」
池田さんの写メを見ていづみさんが言った言葉。なおっち?なにそれ?
「アタシ今、セクキャバで働いてるんですけど、この人よく店に来ますよ?この人ですよね?」
そう言って携帯を見せるいづみさん。そこには女の人の胸をもんでいるニヤケた顔の池田さんと……拓にぃが。

先輩と彩はいづみさんの携帯を見て固まってる。池田さんに静馬さん…懲りない人達ね。
「……彩、お互い忙しくなりそうだから帰りましょうか?」
「エエ、ソウデスネセンパイ」
「佐藤さん、彼の情報が入ったらあたしに知らせてね。じゃ、またね」
先輩、私達の分もお金を置いて走って店を出ていったわ。…物凄く怖い顔をして。
「ますみ、アタシも帰るわ。いづみさん、こっちの男の情報もお願いしますね」
殺気を振りまきながらほほ笑む彩はそう言って私達二人を置いて走って店を出て行った。
きっと今夜の天気は局地的な血の雨ね。
「……いづみさん、私達も出ましょうか。ところで湧一さんは店に行ってないですよね?」
「そうなのよ、ピュア君あまり来てくれないのよ。いづみさん悲しいわ」
ホッ、さすが私の湧一さん。池田さん達とは違……『あまり来てくれない』?
「あまり来てくれないって、どういうことですか?」
「ん?言葉のままの意味よ。カンチョーって人と一緒に時々来るだけよ。あ!これって口止めされてたっけ?忘れてた」
……フ、フフフ…湧一さん裏切ったのね…フフフフフ……
「も、森永っち?笑いながらフォークでメニューに穴開けるのはいけないと思うなぁ〜」
「あ、そうよね。どうせ刺すなら……フフフフ……」

このフォークって持ち帰り出きるのかしら?刺し心地いいわ……ウフフフ……


「なぁ静馬、お前は彩ちゃんとの結婚って考えてるか?」
同僚の静馬と仕事帰りに居酒屋で軽く飲む。お互いの大事な人のことを相談するいい機会だ。
「オレか?それはな……秘密だ」
「なんだよそれ!でも一応考えてはいるんだな?はぁ〜、最近かなえ、クソ親父のこと『お義父様』なんて言い出したんだよ。
これマズイよな?絶対に結婚狙ってるよな?」
そう、最近のかなえは少しおかしい。ていうか俺と結婚したくてたまらないみたいだ。
「確かになぁ、かなえちゃんお前と結婚したがってるよな。この間なんか部長に『結婚する時には仲人お願いしますね』
って言ってたしな。まぁ年貢の納め時じゃないか?」
……マジ?かなえ、暴走してんじゃんか!
「はぁ…俺だってかなえと結婚したいよ。けどなぁ、少し前に話したろ?俺の家の事情を。
こんな俺が幸せな家庭を築く事が出来るのかって考えたら…踏み切れないんだよ。かなえを不幸にするんじゃないかってな」
「まぁ、一生の問題だからな、よく考えろ。けどな、結婚しないほうがかなえちゃん、悲しむと思うけどな。
いっその事、かなえちゃんに決めてもらったらどうだ?まだ話してないんだろ?」
コイツ、人のことだと思って気楽に言いやがる。それでも友達か?
「そう簡単に話せるわけないだろうが!…ん?メールか?…悪いな静馬、かなえが早く帰って来いってメールしてきたわ」
「めずらしいな。今日は女3人での食事会のはずだろ?じゃ、彩からも帰って来いって連絡あるな。オレも帰るか」
静馬と店の前で別れて愛する人のいる部屋へと帰る俺。
今日は偶数日か…俺の攻めだな。俺たちは偶数日と奇数日でどちらが攻めるかを決めている。
偶数が俺、奇数がかなえ。え?何を攻めるかって?SEXだよSEX!お互いに性欲が強いからほぼ毎日してる。
俺には少し前までは一日最低3回という恐ろしいノルマがあった。今はかなえが攻めのときだけ3回出してる。
毎日3回はきついからな。2日に一度になっただけでも助かったよ。
けど、最近になって気がついた事がある。かなえ、俺とのSEXでイッたことがないんじゃないか?ってな。
軽くはイッてるみたいだが本当の絶頂ってのはないんじゃないか?俺、結構なテクニシャンだと思ってたんだけどなぁ。
よし!今日こそは攻めまくって失神させてやる!覚悟しとけよ?今日の俺は一味違うぜ!

「ただいま〜、帰ったぞかなえ〜」
……あれ?いつもはお出迎えの即フェラ(玄関でいきなりのフェラチオ)なのに、どうしたんだ?
「…おかえり直樹。今日ね、面白い事聞いたんだ」
なんだ?かなえテンション低いな。
「心理テストしま〜す。今から言う質問にYESかNOで答えてね」
「おいおい、いきなり何だよ?答えればいいんだな?」
気のせいか?いつものテンションだな。
「ではいきま〜す!あなたには今、好きで好きでたまらない人がいる」「YES!」
「その人がいれば他の人なんて目に入らない位好きだ」「YES!!」
なんだよこれ。心理テストなんかじゃないだろ?かなえもカワイイことするな。
「じゃあ次はね、気がついたらいつもその人のことを考えてる」「YES!!!」
かなえ、これはなにかのプレイなのか?
「…けどセクキャバに行くのは好きだ」「…NO」
「同僚と一緒にセクキャバによく行く」「……NO」
ま、まさか…誰だ?誰がチクッたんだ?
「セクキャバで胸を揉んでいる写メを見せられた彼女の気持ちを考えた事がある」「………NO」
ば、ばばばば馬鹿な、なんでバレたんだ?親父か?クソ親父か?
「では最後に言いたい事はありますか?」
「……かなえ、あれは男の夢なんだ!ロマンなんだよ!」
握りこぶしで熱く語る俺。
「ハイ却下。判決は…分かってるわね?」
うう…誰か助けて……
「さ、服を脱ぎなさい。さっさと脱・ぐ・の!」

……誰だ、誰がチクったんだ?静馬!お前は逃げろ!逃げのびろ〜!


「さ、両手を壁について足を広げてね。少しお尻突き出して…そう、そのまま動かないでね」
このあたしがいるのにセクキャバなんて許せない!
「イヤだったらはっきり聞こえるように言うのよ直樹。分かった?」
あたしは壁に手をついて立っている直樹の背後に回り後ろから直樹のアソコをさする。
「どう?気持ちいい?」
あたしの問いかけに答えようとする直樹。
「ハガガ、フガガ!」
なに言ってるか分かんないわよ?ちゃんと喋りなさいよ。うふふ、話せないよね?
だって直樹の口にSMの道具『セシュター』(ピンポン玉に穴が開いたようなもの)っていうの着けてるんだから。
いい買い物したわ、こんなに早く使えるとはね。こんな物までインターネットで買えるなんて便利な世の中ね。
背中に舌を這わす、もちろん手はアソコを握ったまま。ピクンとなる直樹、息も荒くなってきてるわ。
「ああ、直樹。気持ちいい?気持ちいいの?」
シュッシュッシュッ…しごきながら耳を舐める。すごいわね、もうビンビンね。
「何回か出しちゃおうか?…もっとお尻を突き出して、直樹」
あたしの言葉に素直に従う直樹。あはぁ、すっごく興奮してきたわ。
「じゃ、入れるね?その前に……ペロッ、ちゅちゅ、レロッ…」
いきなり入れたら痛いからね、よくほぐさないと。以前にいきなり入れて怒られたしね。
直樹のお尻の穴に舌を這わせて指で優しく愛撫する。いきり立ったアソコはもちろんしごいているわ。
「はぐぁ!ふん、ふがぁ!」
あん!お尻に力入れないでよ。………ツプッ!
「ひぐぁっ?ハ、ハガァァァァ……」
「ほら?入ったわよ直樹。あなたのお尻にあたしの指が入ってるわよ?」
うふふ…直樹いっぱい出してね?…あたし以外の女なんて見るからよ!
直樹の中で指を動かす。どこに前立腺があるかは分かっている。
「ここでしょ?ここが気持ちいいんでしょ?」
グニグニ……指を動かすたびに直樹の膝がガクガク震える。
「はがぁ、はががぁ、ひががいひ…」
うふふ、なに言ってるか分かんないのよ。そろそろイッちゃいなさいね。
アソコをさするスピードを上げ、前立腺も激しく攻め立てる。
シュシュシュシュシュ、グニグニグニグニ………
「ひっぐあ!が、がぁぁぁ!…ふがぁ!」
ドピュ!ブピュ!ビピュピュ!……ピュ…
壁に激しく叩きつけられる直樹の精液、すっごい大量ね。……まだまだ出そうね。
「がはぁがはぁがはぁ」
口からよだれを出しながら荒い息の直樹。
「な・お・き、気持ちよかった?」
あたしの問いかけに頷く直樹。
「そう、よかったわ。まだまだしてあげたいんだけど、今度はあたしに…ね?」
セシュターを外して直樹の口の周りに着いてるよだれを舐め取る。
「頑張ってくれたらセクキャバの事は許してあげるから」
あたしの言葉にキスしてくれる直樹。
「もちろん頑張るよ。先にベットで待っててくれるか?」
ベットの中で直樹を待つ。部屋に入ってきた直樹の手にはセシュターが。あれ?なんで持ってるの?
「お前もコレ買っていたなんて…考える事は同じだな」
直樹も買ってたんだ。同じ事考えてたなんて…なんかうれしい。
「今度は俺がお前をメチャクチャにしてやるよ」
あぁ…直樹ぃ。…して。メチャクチャにして!
セシュターを着けられながら興奮するあたし。お願い、嫌な事忘れさせて!



「なぁかなえ、お前なんかあったのか?今日はやけに甘えてくるじゃないか」
かなえとの濃いSEXを終えたまったりタイム。腕枕をしながらかなえに聞く。
「……ん、ちょっとね。嫌な事、思い出してね」
「めずらしいな、お前が昔の事で気分悪くするなんて。いつもは『過去は関係ない』って言ってるのにな。
…大丈夫か?なにか力になれるか?」
俺の言葉に涙ぐむかなえ。なにがあったんだ?知りたいけど無理には聞けない。
人には他人に話せない、話したくない過去があるもんだ。俺にもあるからな。
「ありがと、直樹。…じゃ、せっかくだから」
お?話してくれるのか?
「もう一度、ね?」

あたしは直樹のにしゃぶりつく。好き、直樹好き!
「ん、ん、ジュポッ、ん、直樹、気持ちいい?」
直樹のアソコの裏筋に舌を這わす。亀頭を優しくなめて尿道に軽く舌を入れる。
そのたびに直樹のが熱く固くなる。うれしい、感じてくれてるんだ。
「う、いいよ、かなえ凄くいい。うう、最高だ…」
その言葉がうれしくてたまらない。あたしはもっと気持ちよくなってもらおうと口に咥えて唇で締め付ける。
口に中では舌で亀頭を愛撫する。
ジュック…ジュッポ…ジュル!
「ぷはぁ!…はぁはぁ。…ねぇ、そろそろ入れるね?我慢できないの…」
口でイッてほしかったけどあたしが限界、我慢できない。早く直樹に抱いて欲しい。直樹だけの物にしてほしい。
「分かった。今ゴム着けるよ」
……また着けるんだ。今まで一度も生でしてくれた事ない。なんで直樹?あたしとの子供、欲しくないの?
あたし直樹だけの物になりたいのに。あんなやつら、忘れたいのに…
今でも時々夢に出てくる。あいつ等に中で出されたあのシーンが。
そう、あたしは昔、レイプされた。昔付き合ってた彼氏に怪我をさせた不良達に。
一度は返り討ちにしたけど彼氏を人質にされて抵抗できなかった。無理やり抱かれて中に出された…何回も。
あいつ等はあたしが警察に訴えて逮捕された。他にも余罪がいろいろあったみたいで警察に狙われてたらしい。
ならなんで、もっと早くに捕まえてくれないのよ!おかげであたしは今も苦しんでるのよ?

あたしはあいつ等を忘れたくて…あいつ等に抱かれた事を忘れたくていろんな男達と寝た。
SEX自体は気持ちよくて好きだ。けどあいつ等の事が頭に浮かんでイクことが出来ない。
気持ちよくなろうといろいろ勉強もした。今ではかなりの知識になってると思う。
けど無理だった。あいつ等との事が頭に浮かぶ。……でも直樹となら忘れられる、そう思っている。そう信じたい!
せっかく忘れそうだったのに、なんで今になって出てくるの?いつまであたしを苦しめるのよ!
「……なえ!かなえ!どうした、なんで泣いてる?何かあったのか、かなえ!」
……え?あ、あたし泣いてる?直樹の前で泣いちゃったんだ。
「ううん、なんでもないよ。…ゴメンやっぱりもう寝るね」
「……ああ、おやすみ。かなえ、1人で抱えようとしないでくれ。いつでもいい、いつか話してくれ」
……ありがとう、直樹。でも、こんなこと話せないよ。嫌われたくないから…
愛してる、おやすみ直樹…

次の日の朝、目覚ましで目が覚めた。嫌な気分だ。理由は分かっている。
かなえはなにかに苦しんでいる、しかし今の俺には話せないことらしい。
そんな情けない自分に…かなえの力になれない自分に嫌気が差してるんだ。
この俺の股間に顔を埋めている最愛の人の力になれないなんて…何やってんだよ、俺は!
…え?股間に顔を埋めてる?……うおお?朝から何やってんだよ!
「か、かなえ?朝からなにして……うう!」
き、気持ちいい。う、凄くいいぞ、かなえ。
「ぷはっ、おはよう直樹!朝一の搾り立ていただくね?はむっ」
かなえ、そんな親父みたいな事言うなよ…うう、すごい…
かなえの舌が亀頭や裏筋、尿道を舐めてながら時々喉の奥まで咥え込んで喉で締め付けるようにしてくる。
頭を前後に動かして俺のを攻め立ててきて、手は睾丸を優しくもんでくれている。
ジュル…ジュポ…ジュル…ジュプ…ズズズズ…ジュッポジュッポジュッポ…
「くあぁ、だ、だめだ!かなえちょ、待って…うっくぅ!」
ドピュ!ピュピュ!ドプ!
ううう、朝から秒殺されてしまった。
俺の出したのを口で受け止めて飲み込んでくれてる。
「けほっ、あ〜おいしかった!朝は直樹のが一番ね!」
そんな爽やかな顔で言われてもなぁ。かなえ、少しは元気になったんだな。
「…ありがとう直樹。夢の中でもあたしのこと心配してくれてたんだね」
へ?なんだそれ?
「寝言で言ってたよ?『かなえ、お前を守る!お前が好きだ』ってね」
うわ、恥ずかしいな。寝言でそんな熱い事言うなんて俺は中学生か?
「だから今のはサービスよ。…次は直樹がサービスする番ね」
そう言ってショーツを脱ぐかなえ。おいおい、朝からですか?やっちゃいますか?
「好きよ、直樹…来て…」

今、俺の目の前にいる女性、辻原かなえは俺の会社の同僚であり、最愛の恋人である。
そして彼女は性欲が強い…そう、『彼女は性豪』なんだ。

次から朝は止めような。会社遅刻しちゃうだろ?まぁ今日はするけどな。


あれから三日が過ぎた。かなえは表面上はいつもと変わらない。
しかし時折見せる暗い顔…俺の好きなかなえには似合わない表情だ。
何だ?一体かなえは何を悩んでいるんだ?力になれない自分に腹が立つ。俺は何の為にかなえの傍にいるんだ?
俺はこの溜まったうっぷんを晴らすために仕事帰りに実家の空手道場に行くことにした。
クソ親父、今日こそボコボコにしてやるからな!

「あれ?もしかしてなおっち?なんでここに来たの?今日はシズマックス一緒じゃないの?」
道場に入ると女が話し掛けてきた。
「あれ〜?もしかしてミカちゃん?こんなとこで会えるなんて、俺達赤い糸で結ばれてるかも?」
まさかこんなむさ苦しい場所で俺のお気に入りのセクキャバ嬢のミカちゃんに会えるなんて!
一気にテンションが上がった!今日はついてるな!
「お久しぶりです、直樹先輩!」
そう言って頭を下げる青年。こいつの名は綾崎湧一。かなえの後輩のますみちゃんの彼氏だ。
うんうん、礼儀正しい青年だ。こんな汚い道場には勿体ないな。
でも今は邪魔。せっかくのミカちゃんとの憩いのひと時を邪魔すんな!殺すぞクソガキ!
「直樹先輩、ダメですよ。今かなえさんが…うごほっ!」
余計な事を言う奴は殴っていいと法律で決められてるような気がしないでもない。だから腹を殴ってやった。
倒れる綾崎にとりあえず止めを刺しておく。これでしばらくは復活しないだろ。
今のうちにミカちゃんと楽しい会話をして静馬を出し抜いてやる!
「だめだぞぉ綾崎君。武道家は隙を見せてはダメなんだぞ?」
こいつはゾンビみたいに復活するから、念のためにもう一撃入れておくことにした。
「厳しいんだねぇ、なおっちは」
「はっはっは、これも後輩の為だよ。ところでミカちゃん、こんなむさいところ出て一緒に焼肉でもどう?
今日は奢っちゃうよ?」
「えぇ〜?ど〜しよっかなぁ?」
おお!脈ありか?店外デートゲットか?
「一緒においしいお肉を食べて精力をつけようよぉ〜」
「ええ〜?なおっちそんなに精力つけてどうするの〜?」
「決まってるだろぉ〜?つけた精力は…」
「もちろんあたしが搾り取るわ。いづみ、直樹がウザイこと言ってたみたいでゴメンね」
…なんだ?これは幻聴か?
「慣れてますから気にしてませんよ、かなえ先輩!」
……それとも夢か?
「ホントにゴメンね、きっちり教育しとくから。それにしてもあなたって仕事熱心なのね、感心するわ。
お義父さまをわざわざ迎えに来るなんてね。まぁ頑張りなさいよ」
………はっは〜ん、これはドッキリカメラだな?どこだぁ?どこにカメラ隠してんだ?たのむ、隠しててくれぇ!
「じゃ、帰りましょうか、直樹」
「………ハイ」
そうか!道場を出たらドッキリと書かれた看板持った芸人が立ってるんだな?神様お願い!立っててくれぇ!

かなえに手を引かれて道場を出た。……神様なんて信じない、もう信じないぞ!


「なんで浮気しようとするのかな?ねぇ直樹、どうしてなのかしら?」
ウィィィィ〜ン……機械の動くモーター音が部屋に響く。
「ハグァ!ヒィグゥ!」
直樹は手足を縛られて身動きがとれずもがいている。真っ青な顔であたしの手に握られている物を見つめている。
「はぁ、どうしても訳を話さないつもりね?強情なのね、直樹は。仕方ないわね…」
話さないんじゃない、話せないのよね。だって口にはセシュターがはめてあるしね。
「じゃ、これ入れちゃいましょうか?」
不気味にうごめく機械を舐めるあたし。これは直樹があたしに使うために買ってきたバイブレーター。
アナル用だから男でも使える。前に一度、風俗に行った罰で使ったしね。
「最後のチャンスよ?なぜいづみを口説こうとしたか話しなさい!」
「はがげぇ!ふがぐがぐげぇ〜!」
「そう、話す気ないのね?…そんな強情な直樹も好きよ?」
ローションをバイブと直樹のお尻に塗る。
「さぁ直樹、カワイイ顔見せて?…好きよ直樹」
ズ…ズズズ…ズボッ!
「はがぁ!…うがぁ…んはがぁ……」
直樹のお尻で無機質な動きを見せるバイブ。はぁぁ、凄い、感じちゃうわ…
「直樹、反省してなさいね?あたしは夕御飯のおかず、買ってくるから」
そう言って服に着替えて部屋を出るあたし。そのまま待っててね、直樹。
バイブを入れたままの直樹を部屋に残しての外出。これって前に直樹にしてもらって凄く気持ちよかったの。
いつ帰ってくるんだろ?もしかしてこのまま帰ってこないかも?そんな事考えてたらすっごく気持ちいいの!
直樹も気持ちよくなってほしいしね。でも男が気持ちいいは知らないけどね。
反省しなさいよ、直樹。あたしの事守ってくれるんでしょ?他の女なんて見ないでよ……

スーパーで直樹が好きな惣菜を買うあたし。
(う〜ん、あたしもちゃんとした料理を覚えたほうがいいわね。彩に習おうかしら?)
そんな事を考えながら直樹の部屋に帰るあたしの目に、見覚えのある男達の顔が入ってきた。
…いや、見覚えのあるなんてものじゃない。忘れたくても忘れられない忌まわしい顔。
あいつ等だ…あいつ等、あたしを追ってここまで来たんだ。
膝が震える。何も考えられない。頭の中にはあの光景が浮かぶ。
…イヤ…助けて…助けて直樹…お願い、助けて直樹!
頭を抱えてうずくまるあたし。
そんなあたしの肩に手が置かれた…



(はぁはぁはぁ…俺はホモじゃないっての。ケ、ケツの穴が痛い…)
痛さのあまり縛られていた包帯を引き千切りバイブをそっと抜く。
うわ、少し血がついてる。このままじゃ切れ痔になっちまうぞ?
かなえのやつ…お返ししないとな。今日はハメまくってやる!うん、それで許してもらおう。
コンドームを用意する俺。あっ、この間使い切ったんだった!しまったなぁ、どうしよう?
帰ってきたかなえを襲ってやろうと考えてたけどゴム無しじゃなぁ。
仕方ない、買いに行くか。かなえに見つからないようにすればいいだけだしな。
ついでに軟膏を買って尻に塗りたいしな。ズキズキしてイテェよ。

近くの薬局でコンドームと軟膏を買う。
「またですか?消費するの早いですね」
顔見知りになった店の女性店員に皮肉られる。
「ははは、たまには君で使わせてよ?俺って結構いい仕事するぜ?」
「もう、いいかげんにしないとかなえちゃんに怒られますよ?」
残念、断られた。…え?なんでかなえを知ってるの?
「な、なんでかなえを知ってるんだ?」
「え?だってあたしスパイ其19ですから」
クスリと笑いながら話す店員。薬局だけに笑い方もクスリか……凝ってるね!
って違うだろ?なんだよスパイって?なんなんだよ其19って!
「そ、そのスパイってなんなのかな?」
嫌な予感がする、動揺が隠せない。多分俺が考えてる通りだと思う。
「スパイはスパイですよ。私達、池田さんが浮気しないように見張ってるんです。何人いるかは知りませんけどね」
……ハイ正解、思った通りだ。かなえどこでそんな組織を作ったんだよ!
俺は疑心暗鬼に包まれながら店を出る。周りが全てスパイに見える。
(くそぅ、まさかスパイを雇ってたとはな。かなえのやつ折檻してやる!…んん、あれはかなえ?様子が変だぞ?)
スーパーの袋を片手に持ったかなえが一点を見つめて立ちすくんでる。なんだ?何があるんだ?
かなえの視線の先を見るとガラの悪い連中がいた。
(1、2、3…全部で5人か。あいつ等がなにかあるのか?)
そいつらの顔を覚えてかなえを見ると……うずくまって頭を抱えてる!一体どうしたんだ、かなえ!
駆け寄ってかなえの肩にそっと手を添える。
かなえの体がビクッっと反応する。
「かなえ?どうした、なにがあった?」
「直…樹?ひっ、うっく、なおきぃ〜!」
俺の顔を見て安心したのか抱きついてきて泣き出すかなえ。
……あいつ等か?最近かなえの様子がおかしかったのは、あいつ等のせいか!
かなえを強く抱きしめる。…震えている。俺のかなえが…震えている!
てめぇら、かなえになにしやがった!
今すぐにでもあいつ等を殺してやりたいところだが、まずはかなえを部屋に連れて行く。

かなえ、何があったか話してもらうぞ。俺がお前を守る!だからもう、震えて泣かないでくれ…



「ゴメンね直樹、変なトコ見せちゃったね。…心配してくれたんだ、ありがとう」
直樹…ホントにありがとう。直樹が来てくれなかったらきっとあいつ等に捕まって、また……イヤ、イヤァァ!
「か、かなえ?どうした落ち着け!俺がいる!俺がいるから!」
取り乱したあたしを直樹は強く抱きしめてくれた。
「ひっ、ひっく…ご、ごめんね直樹。取り乱しちゃったね」
「……聞いていいか分からないが、何があったか話してほしい。お前の力になりたいんだ!」
そう…よね。ここまで取り乱しちゃったんだから話さないとね。
やだな…直樹に知られるの、やだな。……直樹に嫌われるの…やだな。
「…たしね、前に……つ等に……されたの…」
怖い。直樹に知られるのが怖い。直樹に嫌われるのが…怖い。
「かなえ?悪いがよく聞こえ…」
「レイプされたのよ!そうよ!何回も…何回も中で出されて…あたしは…あたしはあいつ等に…レイプされたのよ!」

(かなえを…俺のかなえをレイプだと?…どこだ?あいつ等どこいったぁ!)
殺す!かなえを泣かす奴は俺が殺す!
部屋を飛び出そうとした俺にかなえの顔が目に入った。…泣いている。震えて泣いている。
バカか俺は!今はかなえを抱きしめるのが先だろうが!あいつ等を殺すのは…後でいい。
「ゴメンかなえ!つらい事、話させてしまったな。…俺がいる。俺がいるから大丈夫だ!
…俺が守る。何があっても俺がお前を守るから!一生守るから!」
かなえを強く抱きしめる。こんなに細い体にあんなつらい事、今まで1人で抱え込んでたんだな。
「…もう一度言って、直樹。お願い、もう一度…」
ああ、何度でも言ってやる!
「俺が守る。何があっても俺がお前を守るから!一生守るから!安心しろかなえ、お前は俺が守る!」
俺の言葉にかなえ、キスしてきた。
「ん…んん…ちゅ…直樹…好き、愛してる直樹!」
押し倒される俺。かなえ、俺も好きだ、愛してるぞ!

かなえのやわらかい舌が俺の首筋を、耳を舐めていく。
「なおきぃ…なおき好き、直樹大好き!」
上着を脱がされ乳首を舐められる。くぅ、気持ちいい。
「ん、ちゅ、れろ、ちゅば!…どう?気持ちいい?直樹気持ちいい?」
右乳首を咥えて甘噛みをしてくれる。かなえのあたたかい舌の感触が最高だ。
空いてる左手で俺のアソコをさすりながら右手は左乳首を爪でカリカリと軽く削るように愛撫してくれている。
あぁ、凄い。凄くいいよ、かなえ。
「最高だ、かなえ最高だよ!」
乳首を舐めてくれているかなえの頭を軽く抱きしめる。
「ねぇ、もう一度さっきの言葉、言ってくれる?」
「ああ、何度でも言うよ。俺が守る。何があっても俺がお前を守る!一生守る!愛してるよ、かなえ…」
「うれしい…うれしいよぉ、なおきぃ…なおきぃ…」
かなえは俺の名前を呟きながらベルトを外しズボンを脱がせる。
「ん、ちゅ、なおきぃ…ちゅちゅ、じゅる…はおひぃ…ジュッポジュッポ…」
く、くぅぅ…何度されても気持ちよくて最高だ!かなえのフェラチオは!
俺の亀頭を咥え顔を回すようにしながら唇をすぼめてくる。口の中で舌は尿道をなぞる様に舐めている。
右手は竿の部分をしごきながら空いてる左手は睾丸を優しく揉んでくれている。
あ、ダメだ。もう限界だ!
「か、かなえ、ゴメンもう出る。出ちまう!」
俺の言葉にかなえは頭を前後にスライドさせながら吸い出そうとするように激しく攻めてきた。
「うっくぁ…出、出る。出るぞかなえ!…っくぅぅぅ!」
…どぴゅ!びゅびゅ!びゅぴゅ!ぴゅく……
腰から下が麻痺したかのような感覚。全てを持っていかれたような射精感。凄い、最高だよ、かなえ。

「んっんっ、んくっ…ゴクン。ぷはぁ!はぁはぁはぁ…直樹、いっぱい出しすぎ。なんでこんなに出るのかなぁ?」
…かなえ、飲んでくれたんだ。うれしいよかなえ。
「はは、それはお前が最高の女だからだよ」
「……ありがとう、直樹。でもいいの?あたし、あいつ等に…」
「お前以外の女なんて眼中にねえよ!お前が俺の事嫌いになってもストーカーになってやるからな、覚悟しとけよ?」
そう囁きかなえを抱きしめてキスをする。
「ちょっ、直樹ダメ!あたし今飲んだとこ…んん!」
ちゅっ…ちゅば…じゅる…ちゅちゅ…くちゅ…
かなえの言葉を無視して舌を割り込ませて口の中を蹂躙する。う、確かに生臭いが関係ない!
最初は抵抗していたかなえもしだいに舌を絡ませてきた。
「ん、んん…ちゅる…ちゅば…じゅる…んあ、はぁはぁはぁ…直樹激しすぎるよ…」
お互いキスに満足したので唇を離す。なんか名残惜しいな。
「ははっ、かなえに激しいなんて言われたくないな。いつも俺のにはもっと激しくして来るくせに」
「もう!恥かしいから言わないでよ!」
よかった、かなえに笑顔が戻った。
「…でも、ありがとう。こんなあたしに…あんな情熱的なプロポーズ!」
…へ?
「『俺が守る。何があっても俺がお前を守るから!一生守るから!』うふふ、待ってたかいがあるってものね〜」
……へ?
「うっふっふ、携帯のメモリーにも録音したしこれを着信にしよっかな?」
………へ?
「さっそくあの子達に聞かせてあげなきゃね。という訳で直樹、ここに後輩達呼ぶから早くシャワー浴びてね。
あ、一緒に浴びようか?そうよね、もう夫婦になるんだからね!」
…………へ?
「メール送信OKっと。あとは部長にも送信してっと…はい、OKね。ねぇ直樹、仲人は部長にお願いしていいかな?」
……………へ?
「ねぇ直樹。あたしは早くが子供欲しいんだけど、もう少し経済的に余裕が出来てから作る事にしようね?
しばらくは共働きね。うふふ、あたしも池田さんって呼ばれちゃうのね。…うれしいな」
………………そうか、そうきたか。何回も同じセリフを言わせたのは携帯に録音をさせるためか。
なんてクレバーなんだ、かなえ。自分が置かれた状況を100%利用するなんて…愛してるぜコノヤロウ!
…してやるよ。ああ、結婚してやるよ!嬉しいぞコノヤロウ!
「うふふ、直樹もうれしいんだ。涙流して喜んでくれるなんて…好きよ、あ・な・た。チュッ」
「バカヤロウ!俺のほうが何倍もお前が好きなんだよ!…だから幸せにしてください」
かなえを抱きしめてむさぼる様にキスをする。愛してる、好きだ、かなえ!

俺はお前が好きで好きでたまらない。だから許せない事がある。お前を苦しめている奴等だ。

お前の笑顔を曇らせる奴等を排除してやるよ。クズ共覚悟しとけよ?俺は容赦しないからな。


「いや〜ミカちゃん、今日こそはワシと一緒に焼肉食べに行こうな!
おいしいお肉を食べて一緒に精力つけようじゃないか、わっはっはっは!」
…はぁ〜、ウザイ親父。しかも息子と同じ事言ってんじゃんか。なんでかなえ先輩、あんなの選んだんだろ?
先輩ならもっと上のレベル落とせると思うんだけどなぁ。
「ええ〜?ど〜しよっかなぁ?いけぴょん目が恐いしぃ、アタシが食べられちゃいそう!」
「わっはっはっは!よ〜しミカちゃんを食べちゃうぞぉ〜!パクッ!」
「やん!いけぴょん、ミカを優しくた・べ・て・ネ」
アタシの胸にしゃぶりついてきた親父の頭を抱きながら
(早く帰って寝たいな〜)
なんて考えてたら団体客が騒ぎだした。なによ、うるさいわねぇ。

「お前等、たかが風俗嬢のくせに生意気なんだよ!何が指入れ禁止じゃ!
お前等の腐った穴をオレらが使ってやろうしてるだけだろうが!」
カッチコ〜ン!なんなのコイツ等!ふざけてんじゃないわよ!いづみさんご立腹よ!
「ちょっとアンタ達ふざけた事言ってんじゃないわよ!風俗店でしか女に相手にされないクズ人間共が!
そう言うお前等の股間のポッキーも賞味期限切れてんだよ!」
胸にしゃぶりついてるいけぴょんを振り払い文句を言うアタシ。おっさん邪魔よ!
「なんだと?このクソアマ!てめえマワスぞ!」
騒いでる客達を見ると明らかに元ヤンの服装してる。なに?その紫のトレーナーに丸坊主の頭。
うわ!白いジャージの奴もいるじゃん!恥ずかしいねぇ、モテなさそうだねぇ。
「はん!モテない男共は悲しいねぇ〜。アタシ達しか相手にしてくれないから淋しいんでちゅか〜?
さっさとポッキー生産工場に帰れ!この粗チンどもか!」
アタシの啖呵に店の女の子の大喝采が!…まぁ他の一般客達は凹んだみたいだけどね。
「このクソアマが!ブチ殺す!…ビュン!」
アタシ目がけて飛んでくるビール缶。中身入ってんじゃない!反則よ、それ!

思わず目を瞑り腕で顔をガードして衝撃に備えるアタシ。…あれ?外れたのかな?
「わっはっはっは!君達、ビールありがとう!ビール代もバカにならんから助かったぞ!」
あっ!いけぴょんがビールを受けとめてくれたんだ!やるじゃん親父!さすがは空手道場の館長さんだね。
今までただのスケベで何の役にも立たず、ただ呼吸をして酸素を無駄に消費する歩く廃棄物だと思ってたわ!
「テメェぶっ殺す!」
怒鳴りながらこっちに向かってくるポッキー野郎共。うわっ!アイツ等5人もいるじゃん!
5対1なんて反則よ、それ!
「わっはっはっは!ワシを殺すか?おお、殺し合いか!」
うれしそうに笑いながら、いけぴょんビール缶に人差し指を突き刺した。なにしてんの?
そこには穴が開いてその穴からビールをゴクゴク飲みだしたの。
スゴいいけぴょん!まるでマギー慎二みたい!その手品、あとで教えてね?
…あれ?ポッキー達、青い顔して立ちすくんでる?はっは〜ん、さては突然の手品に驚いたんだね?
「さぁやるか!久しぶりの殺し合いを!」
そういってアタシ達のテーブルに置かれていたボトルの上の方を手で横から『ヒュンッ!』って叩くようにしたの。
あれって手刀ってやつよね?おお!上の方が取れた!スゴいスゴい!いけぴょんスゴい!
まるでミスターマリックだよ!ハンドパワーってやつだよね?お金取れるよ、いけぴょんの手品!
それを見たポッキー達は慌てて店を出ていった。…なんか知んないけど、助かったのかな?
「いけぴょんスゴい!どこでその手品覚えたの?アタシにも教えてよ!」
いづみさん大興奮!デビット・カッパーフィールドもビックリのイリュージョンね!…ちょっと違うかな?
「うん?おお、いいぞ!ミカちゃんに教えてあげよう!ただあまり世間には広めたくないからのう。
…今夜ワシの道場でどうかな?」
「うん、行く行く!仕事終わったら行くね。すっごく楽しみ!」

いづみさん、ぬかったわ。テンションが上がった為にこんなに簡単にお持ち帰りされてしまうなんてね。
…ま、気持ちいいからいっか。久しぶりだしね!


俺がかなえにプロポーズをした日の夜、それを知ったかなえの後輩達がお祝いのパーティをしてくれた。
かなえの顔に笑顔が戻った。それだけでもプロポーズをしてよかったよ。
ただ綾崎とますみちゃんが刺す様な視線で俺を睨んでいた。ははは、羨ましいんだろ、お前等。
そういえば綾崎、顔にあざが出来てたな。浮気でもしてますみちゃんに殴られたか?
浮気はよくないぞ、綾崎よ。俺にみたいに風俗だけで我慢しとけ。風俗は浮気に入らないからな。…多分ね。

(それにしてもとうとう俺も結婚かぁ。家の事情なんて考えず、もっと早くにプロポーズしときゃよかったよ。
……あれ?なんか俺、騙されてないか?そもそも俺、プロポーズしたっけ?なんかはめられた気がするなぁ)
しかしそんな気持ちも俺の腕を枕代わりにして眠っているかなえを見ると、どうでもよくなる。
はぁ〜あ、俺って完全にかなえに夢中だな。かなえ、好きだぞ。
そっとかなえの頬にキスをする。ふふ、よく寝てるな。最近は不安であまり寝れなかったんだろうな。
安心しろ、かなえ。俺が終わらしてやるから。クズ共を終わらせてやるからな。
左腕にかなえの温もりを感じながらどうやってクズ共を見つけ出すかを思案する。

(どうやってクズ共を探すかだな…クズ共がかなえ目当てでこっちに来ているのは間違いないはずだ。
しかし俺一人で探すのは厳しい…町は広いからな。かといって静馬や綾崎に頼むわけにもいかない。
あいつ等を巻き込むなんてできない。…仕方ない、クソ親父に頼むか)
俺の出した結論、親父に協力してもらう。蛇の道はヘビってやつだ。

俺の親父…池田清正。今でこそ親父は子供たちに空手を教えたり、地域の防犯活動に協力したりしてる。
はた目にはよく笑う愛想のいい親父だ。
しかし本性は違う。親父は暴力が好きだ。殴り合い、潰し合うのが好きだ。相手がどうなろうと関係ない。
殺しあうのが好きなんだ。親父はどこか狂ってる。そしてその親父に育てられた俺も…狂っていた。
親父は俺が物心ついた頃にはヤクザなどのアウトローな奴らばかりに人の壊し方を教えていた。
その頃の門下生には組の上の方まで上り詰めた人もいる。そんな人達とは知らずによく可愛がってもらったもんだ。
親父がそんな奴等に教えるのを止めた理由は…俺だ。俺が小学5年生の時、同級生の前歯を殴ってヘシ折った。
理由は…ヘシ折ってみたかったから、ただそれだけだった。
そんな俺を見て親父は泣いた。俺の前で初めて泣いた。
後にも先にも泣いたのを見たのはこの時だけだ。それからだ、今の親父になったのは。
今でもその頃の門下生の人達からは年賀状が来る。まだ付き合いはあるみたいだ。
本当ならそんな人達と係わりたくないがかなえの為だ。クソ親父に頼んでその人達に探してもらおう。
レイプなんてしてるクズ共は必ず裏の世界にもかかわり合いがあるはずだからな。
ヤクザになった人達は今でもクソ親父には頭が上がらないし、協力してくれるはずだ。
隣でかわいい寝息をたてているかなえを見つめて誓う。どんな事をしてでもお前を守る。お前を泣かす奴は俺の敵だ!

……そして敵は潰す。それが池田道場の本来の教えだ。『たとえどんな手を使ってでも敵は潰せ』ってな。
たとえ俺の手が血で汚れようともな……

次の日、朝一で親父に会いに行く。都合よく会社は休みだ。
かなえは文句を言っていたが一緒に行く事は出来ない。知られたくないしな。
「クソ親父帰ったぞ、息子様のお帰りだ!どこにいる!」
家の玄関を開けて親父を呼ぶ。…ん?なんで女物の靴が?はっは〜ん、さてはクソ親父、デリヘル嬢呼びやがったな?
ということは寝室か?息子としては乗り込んでやるのが基本だろ。
「お父様〜!孝行息子が帰って来ましたよ〜!」
ガラッ!寝室の襖を勢いよく開ける。さすがのクソ親父もSEXしてるとこ見られたら恥ずかしいだろ。
襖を開けたそこには…布団の上でやつれた顔で死んだ魚の目の親父と、その上で腰を振っているミカちゃんが!

「な、なおき…助けて…止めてくれぇ。こ、殺される…」
俺を見た親父が手を伸ばし助けを求めている。…こんな親父、始めてみたぞ!
「ん、あん!…もっとよ…もっと腰ふりなさいよいけぴょん!」
そう言って親父が伸ばした手を自分の胸に持っていくミカちゃん。
「も、もう出ない…出来ない…死、死ぬ…」
「………失礼しました」
そう言って襖に手を掛ける俺。
「な、直樹!…見捨てないで…うっくぅ!」
「あん!…またイッタの?でもまだまだこれからよ?久しぶりだからアタシ、溜まってんのよねぇ〜。
だ・か・ら、死ぬならアタシを満足させてからにしてよね?…えい、ツプッ!」
「うっひぇぃ!い、いづみちゃん、ゆ、許して……」
うう、見てしまった。親父がケツに指を入れられてるところを…
襖を閉めて道場へと行く俺。かなえを連れて来なくてよかった…本当によかった!

それから一時間後、ミカちゃんが着替えて出てきた。
「はぁ〜スッキリしたぁ。あっ、なおっち来てたんだ。メール見たよ?先輩と結婚するんだってね!
おめでとうなおっち!先輩と結婚できるなんて奇跡だね!今世紀最大のミステリーだね!」
「あ、ありがとうミカちゃん。…ところで親父、息してるの?」
ミカちゃん、血色のいい顔してるな。親父の精を吸い取ったのか?
「あはは!半分生きてるよ。しぶといねぇあのおっさん!…あっ、それとアタシの名前『佐藤いづみ』だから。
ミカは源氏名よ。だから今度からいづみって呼んでね」
あどけない笑顔のいづみちゃん。…親父、半殺しの目にあったんだ。
「う、うん。分かった。…ところでなんで親父とSEXしてたの?」
「へ?やだなぁ〜、あんなおっさんとするわけないじゃん!素股よ、す・ま・た!入れてないわよ」
可哀想に…素股で半殺しか…
「アタシに入れていいのはピュア君…綾崎君だけよ。彼とは自称SEXフレンドだからね!」
……なぜだろう、綾崎が羨ましくない。俺も年なのか?
「は、ははは…じゃあ俺、親父に用事があるから、またね」
そう言って道場を出て行く。怖い…いづみちゃんが怖い!
ここにいたら俺の精まで吸い取られるような気がして、慌てて親父に会いに行く。
親父は寝室にいた。素っ裸の三角座りでなにかブツブツ言ってる。
「犯された…ワシ、犯されてしまった…汚されてしまった…ううう…」
二度目だ…親父が泣いてるのを見たのは。ああ、俺の幼い時の思い出が、汚されたしまった…


「しっかりしろよ、親父。いいかげん立ち直れよ」
あれから一時間。まだ凹んでる。
「直樹…直樹よぉ。ワシな…生まれて初めて、敗北という物を知ってしまった…」
マジで?親父が負けを認めたのか?あのヤクザ相手にも喜んでケンカをするクソ親父が?
「はぁ…初めて負けてしまった…初めて相手に許しを請うてしもうた。はぁ、いづみちゃん…好きだ。
なぁ直樹。お前、お母さんほしくないか?」
…帰りたくなってきた。こいつ頭イッてるんじゃないか?
「どうでもいいよ、そんな事。それより親父に頼みたい事があるんだ」
やっと本題を切り出す俺。しかし今の親父に頼んで大丈夫か?

「親父、探してほしい連中がいる。…俺の敵だ」
俺の言葉に真剣な表情になる親父。
「直樹。常日頃、軽々しく敵などと言うなと教えていたはずだが?それをふまえての敵か?」
「…ああ、そうだ。俺の敵だ。俺が潰さなきゃならないんだ」
「ふむ…なぜ急に敵ができたんだ?最近のお前にそんな相手いなかったろう?」
…どうする、親父に話すか?
「かなえ君か?かなえ君絡みなんじゃな?」
うっ、相変わらず鋭い勘してやがんな。おもわず頷いてしまう俺。
「そうか、かなえ君のためなら喜んで協力しよう。かなえ君はお前にはもったいないいい娘じゃからな。
昨日もここへ来て仏壇を拝んで行きおった。母さんの写真を見て綺麗な人だったんですねとほめとっだぞ」
「……若い頃の加賀まり子だったっけ?今の写真は」
「いや、それはもう飽きたから吉永さゆりだ」
なにが母さんの写真だ、結婚した事ないくせに。……俺がかなえとの結婚を渋っていた原因がこれだ。
俺は親父の血を引いていない。俺自身、誰の血を引いているのか知らないんだ。
…俺は道場の前に捨てられていた、捨て子だったんだ。それを親父が拾って育ててくれた。
最初は本当の親が現れるのを待つ間だけ預かるつもりだったらしいが、結局現れなかった。
この事は静馬にしか話していない。ていうか親父がばらしやがった。クソ親父、人の気持ちも考えろ!
「で、どんな奴なんだ、そのワシ等の敵は?」
おいおい、俺の獲物に手を出すつもりか?この親父のケンカ好きにもあきれるな。
「これは俺1人でやる。いいか親父、手を出すなよ?相手は5人。1人は紫のトレーナーに坊主頭。
いかにも元不良って感じの頭の悪そうな奴だ」
「んん?5人組で紫のトレーナー?白いジャージも仲間にいるのか?」
「おお、いるぞ。…って親父、何でそいつ等知ってるんだ?まさか…知り合いなのか?」
「おお、そいつら昨日いづみちゃんの店で暴れおった連中だ。今夜もあの近辺に現れると思うぞ?」
マジか?愛してるぞ親父!
「急いで始末したほうがいいぞ。なんせ山之内組の連中が狙ってるからの。あいつ等もあほじゃな。
ヤクザがケツ持ちしてる店で暴れるなんて、ほんとあほじゃの。わっはっは!」
マジか!そりゃ急がないとな。
「ありがとう、親父!助かったぜ!」
礼を言って家を出る俺。今夜中にケリをつけてやる!


プルルルル……プルルルル……ピッ!

「金田君か?昨日話しとった連中の件じゃがな、こっちでやるから手は出さんでくれ。
……ははは、それは安心せい!逃がしはせんよ。
……わっはっは!そんなに高く売れるのか!……なぁに気にするな、君の若頭への就任祝いじゃよ。
……そうじゃな、運搬用に若いの何人かよこしてくれ。まぁ君のほうが慣れとるだろうしそこら辺はまかせた。
それと売るのはいいが、足が着かないようにしっかり頼むぞ。
……そうかそうか、いらん心配じゃったか!わっはっはっは!ではの…ピッ!」

「ヒック!あ〜飲んだ飲んだ。ちょっとションベンたれてくるわ。お前等ちょっと待っててくれ」
路地裏に入りションベンをする。フヒヒッ、あいつの職場も割れた事だし明日にでも早速乗り込んでやるか。
あいつのせいで俺達の貴重な時間をムショの中で過ごしたんだからな…1回5万ぐらいでヤラせるか?
いや、地元に持って帰ったらもっと高く売れそうだな。まぁしっかり稼いでくださいよ?
…その前に俺達が楽しませてもらうけどな。かなえの穴は今までの中で最高だったからな!
さぁて稼いだ金で何買うとするかなぁ?まずはデカイ車を買って次の女をラチれるようにしなくちゃな。
あぁ〜夢が広がるな!……おぉぉ、なんでションベンした後ってこう震えがくるのかねぇ〜?
「よ〜う、待たせたな。さぁて、前祝で一発しに行こう……ぜ?」
な、なんだ?どうしたんだ?なんで皆倒れてる?
「お、おい!どうした?何があった!おい!」
……だめだ、4人共気を失って痙攣してやがる。…え?うわ!の、喉が潰されてる…全員潰されてる!
うう!コイツ膝を砕かれて…うわ!こっちは目が潰されてる!コイツは……み、耳が千切られてる。
畜生!だれだ!誰がやりやがった!俺が路地裏にいたとはいえ俺が気づく事なく短時間でここまでやるとは…
かなりの手練…だよな?こ、ここにいたら俺もヤバイ!に、逃げないと……
「お前だけだ…残ってるのはお前だけ。もう仲間もいない、誰も助けてくれない」
だ、誰だ?お、お前か?こんな酷い事をしたのは…
「ずっと待っていた…お前達を襲える時を、お前達を潰せる時を…」

……グシャ!

「くひゃ!…か、かかは、か……」
の、喉…潰れ…こ、声がでな……

……グチャ!

目!目が!俺の目がぁぁ〜

……グチュ!

き、金た…ま……

…グチャ!…グチャ!…グシャ!……ボキッ…

「もう二度とこの町に来るな。次は必ず殺す…って聞こえないか」

「アニキ、直樹さんもう行きましたぜ。…しかし凄いですね、5人を一瞬で潰すなんて」
「う〜ん、勿体ないな。館長、俺に預けてくれませんかね?いい極道にしますよ?」
「わっはっは!まだまだヒヨコじゃよ。トドメを差さんようじゃ、まだまだじゃよ」
「まぁそのおかげで俺らが商売できるんですけどね。…おい、車に詰め込め!一応手当てしとけよ?大事な商品だ」
「忙しいからワシはもう行くぞ。セクキャバに行って愛しの彼女を口説かないといかんのでな。わっはっは!」
「オス!お疲れ様でした!」

(すまんのう、直樹。アイツ等が何をしたか調べさせてもらったんじゃよ。…ああいうクズ共は消すに限る!
まぁ金田君がパーツのリサイクル先を見つけてくれたから、無駄にはならんよ)

お前の親父として出来る事はほとんどないが、お前達の邪魔になる物はワシが排除してやる。
だからお前は真っ当な道を歩いて行け、直樹よ……

「お帰り直樹、遅かったのね。…さぁこんな遅くまでどこに行っていたのか話してくれる?」
なによ、なんであたしを置いてこんな遅くまで帰ってこないのよ!
「なんで黙ってるの直樹!…まさかまた風俗じゃないでしょうね?」
昨日だよ?プロポーズしてくれたの昨日なんだよ?
「せっかくの休みだったのに、2人でいたかったのに…」
なんで黙ってるの?ホントに風俗行ってたの?…それともあたしの他に女がいるの?
「なにか言いなさい!なお…え?」
直樹の服に血が付いてる!え?どこか怪我してるの?
「ちょっと直樹、血が付いてるじゃない!どこ怪我したの?手当てしなくちゃ!」
慌てるあたしの両肩を掴み、真っ直ぐ見つめてきた直樹。え?なによ直樹。
「かなえ…落ち着いて聞いてほしい。ホントは話したくなかったんだけど、そうもいかないだろうしな」
なに?ホントは話したくないって…まさかホントに他に女がいるんじゃ…
「今日一緒にいれなかったのは…お前を狙っていた奴等を潰してきたからだ。この血は返り血だ」

……え?な、なにを言ってるの直樹、あいつ等を潰した?どういう事なの?
「あいつ等昨日、いづみちゃんの店で暴れたらしい。そこに偶然親父がいて、あいつ等のことを教えてくれたんだ。
それであいつ等の居場所か分かったから今日潰しに行って来た。…もうあいつ等はここには来ない」
…ホントなの、ホントにアイツ等あたしの所に来ないの?
「かなえ…もう大丈夫だ安心しろ。あいつ等は俺が潰した。万が一また来るようであれば…今度は殺してやる」
「……な…おき…」
「お前の為ならなんだってする。お前を守るためならどんな事でもする。だから…もう泣くなよ?
泣き顔も色っぽいけどな、俺はお前の笑顔が…好きなんだ」
はにかむような笑顔で言う直樹。あ…涙、出てたんだ。でもこんな嬉しい事されたら誰だって泣くわよ。
だって好きな人が自分の為に戦ってくれたんだよ?…そっか、ますみもこんな気持ちだったんだ。
「…アリガト。あたし直樹を好きになってよかった…貴方でよかった!」
抱きしめてキスをする。好き…大好き直樹!
「ちょ…かなえ、明日仕事が…んっく…」
そんなの無視よ!だってこの燃え上がった気持ちが抑えられないんだから…だから責任取ってよ!


「ん…ちゅ…ちゅる…ちゅば…ちゅる…」
少し荒れている唇…おいしい唾液…柔らかい舌…綺麗な歯…好き。全部好き。全部あたしの物!
お互いの舌がお互いを求め合う。口の中で交わるあたし達、交わる唾液。…交わる気持ち。
(気持ちいい…直樹とのキスって気持ちいい。直樹も気持ちいいのかな?気持ちよかったら…いいな)
「んっ…ちゅちゅ…ちゅぱ…んあ…じゅる…んん!…はぁはぁはぁ、なおきぃ…あたし、もう…」
直樹の手が胸を揉み解している。あたしも負けじとアソコをさする。直樹ったらもう準備OKなのね。
「はぁはぁ…かなえ、玄関じゃなんだからベットへ行こう。俺、もうたまらないよ」
息が荒い直樹。直樹もあたしを求めている。…うれしいな。
「うん、いいよぉ。早く行こうよぉ」
あたしを抱きかかえてベットへと運ぶ直樹。うふふ、お姫様抱っこだ。嬉しいな。

「かなえ、もういいだろ?我慢できないよ、俺」
「…ダメ。あたしをこんな気持ちにさせたんだから今日はあたしがするの。直樹は寝てるだけね?」
優しくベットへ降ろしてくれた直樹、今日はあたしがするね…あたしにさせてね?
「直樹…好きよ。愛してる直樹…んん…ちゅ…レロッ…チュパッ…」
耳元で囁きながら、耳を舐めて甘噛みしながら囁く。上着を脱がせ、手で直樹の乳首を軽く触れる程度に触る。
「あ、くぅ…うわ…気持ちいいよ。あっ…かなえ、いいよ…」
うふふ…直樹の感じるところ全部知ってるもんね。…気持ちよくなってね。
「どこが気持ちいいの?どこ触ってほしいの?」
耳の穴に舌を入れながら指先が軽く触れる程度の愛撫で直樹の胸を触る。
「うっ、あっ…胸です、乳首がいいです…」
うふふ、直樹もノッてきたわね。
「このカワイイ乳首が気持ちいいの?…素直な子は好きよ?これは、ご・ほ・う・び」
ちゅっ…あむ…ちゅちゅ…レロレロ…カリッ!
乳首を口に含み軽く歯で挟む。甘噛みしながら舌で優しく愛撫する。その度に直樹は女の子みたいな声で喘ぐ。
反対の乳首は爪で軽く剥がすように擦る。時折優しく胸全体を指先でなぞる。
「ん…くぅ…あ!すご…いいぞ、かなえ。気持ちいいぞ…」
ズボンの中に手を入れて直樹を触る。あっ、すごく濡れてる…うふふ、我慢してるんだ。
「直樹?なんでこんなになってるの?」
直樹ので濡れた指を見せ付ける。直樹、顔真っ赤ね…カワイイ!
「こんなにしてちゃダメでしょ?あたしが綺麗にしてあげるね?」
濡れた指を見せ付けるように舐めてから直樹のズボンと下着を脱がす。
「直樹、立ってみて。…あっ、手は後ろで組んでね。足は少し開いて…うん、それでいいよ」
直樹をベットの横に立たせて後ろで手を組ませ足を少し開かせる。
直樹の足元にしゃがみ込み、大きくなってるアソコを持ったまま直樹を見上げる。
「こんなに濡らしてダメじゃない。仕方ないなぁ…綺麗にするね?」

ちゅ…ちゅちゅ…ペロッ…レロレロレロ…ジュジュ…ジュルルル…ジュッポジュッポジュッポ!
見上げながら直樹を口に含む。スゴイ、カウパー液どんどん溢れてくる。
あたしは直樹を攻めながら自分でクリトリスを愛撫する。あぁ、なおきぃ…気持ちいいよぉ。
うふふ…直樹、目を瞑って我慢してる。ん、あん…もっと感じて…もっと気持ちよくなってぇなおきぃ!
ジュルルルッ…ジュッポジュッポジュッポ!ジュルル!ジュポジュポジュポジュポ!ジュルルル!
直樹のを咥えながら顔を前後に動かす。口の中では亀頭を舌で舐め回す。直樹が出しているカウパー液を飲み込む。
「か、かなえ…もう俺、たまんないよ…」
涙目であたしを見つめる直樹。
「うん、あたしも。…今日はあたしが口でゴム着けてあげるね?」
コンドームの袋を破り口に咥える。早く入れてほしい…直樹とつながりたいの!
「かなえ…今日からはゴム無しだ。もう夫婦になるんだからな」
え?…今までどんなにあたしが迫っても、安全日でも、ピル飲んでても絶対にゴムは着けてたのに……
「なおきぃ…ひっ、なお…ひっく、うれし…ひっく…うれしい直樹!」
直樹の首に抱きつくあたし。愛してる直樹!
直樹をベットに押し倒して馬乗りになり、我慢できずに入れようとしたら止められた。え?なんでなの?

「かなえ…する前に言っておく事ある。それを聞いて俺が嫌になったら言ってくれ」
やっぱり言わなきゃな。…俺が親父の血を引いてない、捨て子だって事を。
どこの誰だか分からない、赤ん坊を捨てるようなクズの血を引いているってな。
俺には子供を捨てるようなクズの血が流れている。それを知られるのが怖くて、今までかなえに話せなかった。
けどもう話さなきゃ…かなえは俺に話してくれた、自分のつらい過去を。今度は俺の番だ。
「かなえ…俺な、実はな…親父の…池田清正の血を引いてないんだ。捨て子だったんだ」
…言った。ついに言ってしまった。くそ、もう後戻りは出来ない…
「ふ〜ん……それより直樹、早くしよ?」
………へ?ちょっ、なんだそのリアクションは?
「か、かなえ?なんで『ふ〜ん』なんだ?俺、捨て子なんだぞ?」
「だってあたしが好きなの直樹だもん。お義父さまじゃないしね」
俺の好きな笑顔でほほ笑むかなえ。な、なんだよそれ、そんなのでいいのかよ!
「……は…はっははははは!なんだよそれ!俺ずっと悩んでたんだぞ?俺バカみたいじゃないか!」
ホントバカだ。かなえは今の俺を見て好きだって言ってくれてるんだ。ははは、悩んで損したな。
「直樹…そんな事で悩んでたの?」
「そんなことって…俺には大事だったんだよ!」
ちょっと傷ついた。少し拗ねてやる。
「あ、ゴメンね?…そんな怒らないでよ。お詫びに…ほらっ」

ズ…ズズズ…ズズ!

「あっ…入った…初めて…直樹と初めて何も着けずに…一つになれた」
う、ううう…スゴイ。これがゴム無しのSEXか。うっくぅ、気を抜いたらイキそうだ。
「気持ちいい…気持ちいいよぉなおきぃ…気持ちいい?なおきぃ…あたしの中気持ちいい?」
「さ、最高だ…こんなの初めてだ…」
「うれしい…ん、動くね…あっ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……
かなえが俺の上で動くたび胸が揺れる。動くたびに俺を締め付ける。
「あ、いい!…あっはぁ、スゴ…ひゃ!ダメ、なお…クリトリ…ダメ、んん!」
攻められたままは性に合わないのでクリトリスを弄りながら乳首をつねる。もちろん下から突き上げてやる。
パンパンパンパンパン!…グッチョグッチョグッチョ…パンパンパンパン!
緩急をつけて腰を突き上げる。かなえはもう自分で動けずに俺に倒れこんできている。
「な、なお…ひい!も…っくぅ…なおきイク、ダメなおき!もうあた……あ、あああぁあぁぁ〜!」
か、かなえのこんな顔始めてみるぞ。そうか、イキそうなんだな!よし、ここが男の見せ所だ!
俺も限界が近いが根性を見せてやる!俺は最後の力で腰を下からかなえに打ち付ける!
パンパンパンパンパンパンパンパン……
「ひっ!やぁ、なお、怖い…い、いい!イクッあ、だめ、もダメ!あ、あぁぁぁダメこわい!なおきダメ!」
俺の上でかなえは頭を振り乱し、涎を流し涙も流している。
イクのが怖いのか、怖いと連呼しながら上り詰めている。
「イ、イケよ、かなえ…うっ、イケかなえ!」
かなえを抱きしめキスで口を塞ぐ。
「ふぐぅ!ング、ングングング!…んっんぐふぅぅぅ〜〜!」
パンパンパンパンパンパンパン!……ドピュピュ!ドピュビピュ!ピュピュ!…ビュ!ピュ!…
うっ…ううっ!……かなえぇ!…あぁ、スゴイぞ。最高だよかなえ…
思い切り抱きしめながら、最後の一滴までかなえに送り込むように腰を打ち付ける。
かなえに全てを吐き出した後、唇を離してかなえを開放する。
かなえは呼吸は荒く、目は虚ろだ。焦点が合っていない。…攻めすぎたか?
「かなえ?大丈夫か、かなえ?」
つながったまま俺に倒れこんでいるかなえを揺する。…ん?なんだ?なにか暖かいものが俺の下半身を…
「あはぁ…止らない…ゴメンなおきぃ…とめれないよぉ…」
か、かなえ?お、お前まさかこの年で…漏らしたのか?
「なおきぃ…なおきぃ〜!」
抱きついてきてキスするかなえ。俺は優しく頭をなでる。
「すごかったなおきぃ…こんなのはじめて……あ、あぁ止めれない…あぁぁ〜」
そっか、こんなにイったのは初めてなんだな。だからって漏らすなよかなえ…


「ゴメンね直樹。…途中から気持ちよすぎて訳が分からなくて…気がついたら、その…」
「お漏らしして止めれなかったんだな。…ははは!いいよ、そんなに気にするなよ、かなえ。
俺でそこまで感じてくれてうれしいよ。しかしお前をそこまでイカせたんだから俺もたいしたものだな」
真っ赤な顔で布団に包まり恥ずかしがっているかなえ。そりゃ漏らしたんだから恥ずかしいよな。
「でもうれしかったぁ…あたしの中で直樹が広がっていくの感じることできたから。…グスッ、アリガト、直樹」
かなえ…中で出した事が泣くほど嬉しかったのか。
「実はな、かなえ…今まで俺、子供が出来るのが怖くて生でした事なかったんだよ。
さっき言ったろう?俺、親に捨てられた捨て子だって。俺さぁ、怖かったんだよ、子供ができるの。
俺、子供が出来たら自分を捨てた親みたいになるんじゃないかって、思ってたんだよ…」
俺の話を嬉しそうに聞くかなえ。何で嬉しそうなんだ?
「おいかなえ、なんでそんなに嬉しそうに聞いてるんだ?」
「だって直樹、あたしとだったら子供作ってもいいってことでしょ?そんなのうれしいじゃない!」
あ…そういうことか。なんで急に生でしたいと思ったのか自分でも分からなかったけど、そうだったんだ。
かなえとの子供が欲しかったんだ。
「…?どうしたの直樹?」
不思議そうな顔で俺を覗くかなえ。
「ん?なんでもないよ。…それより早く風呂入ろうか。それに洗濯しないとにおってきたからな」
俺の言葉に真っ赤な顔で、枕を投げつけてきたかなえ。
「もう!なんでそんな事言うのよ!普通黙ってるものよ、この……あっ…」
なんだ?かなえ急に黙ってどうしたんだ?
「どうしたかなえ?なにかあったか?」
「…もったいないわ。せっかくの直樹のが、溢れてきちゃった…」
そう言って俺の前で足を開き、アソコから溢れてきた俺の精液を見せるかなえ。こ、これは……ゴクッ!
「うふふ…なんか変な気分になっちゃった。ねぇ、な・お・き?」
少し頬を赤く染めたかなえは、そう言って溢れた精液を指ですくって口元に持っていった。
「また出してほしいなぁ?…ちゅぱっ」
指に付いた精液を見せ付けるように舐めるかなえ。……う、うおおお〜〜!
「か、かなえぇぇぇぇ〜〜!!」
「きゃあ〜なおきぃ〜!いっぱい出してぇ〜!あたしに出してぇ〜!」


今、俺の目の前にいる女性、辻原かなえは俺の会社の同僚であり、最愛の妻となる人である。

そして彼女は性欲が強い…そう、『彼女は性豪』なんだ。

次の日俺達は仲良く会社を遅刻した。かなえ…抜かずに4発は拷問に近いぞ…


   彼女は△△  終 わ り