・・・・ピチャン・・・
天井から落ちた雫が、首筋を伝った
「ぅ・・・ん・・・・・ここは・・?」
エルヴァ-ンの青年は、呟いた だが、意識は未だ朦朧としている
「やっと目が覚めたようだねぇ」
洞窟の奥から女性の声が聞こえた
(敵か?)青年は、身動きを取ろうとしたその時
ガシャリ! 鈍い鎖の音が部屋に響き渡る 青年の両手は背後から伸びた鎖によって繋がれていた
(なっ!)意識が徐々に戻ってきた青年は自分の姿に愕然となった 装備は全て剥ぎ取られシャツとズボンのみの格好となっていたのである
「ふふっ」
女性は、近付きながら微かに笑った 
「随分良く眠っていたねぇ」
女性は、そう言いながら近くにあった椅子を青年の前に置き、どかっと腰掛け、青年をじっと見つめている
明かりが少ない部屋で、青年は、相手の顔をこの時初めて見ることが出来た
(ミスラだ)頭には猫の耳 そして尻尾 青年の目の前に居る女性はミスラであった
青年は、必死に思い返していた これに至る経緯を
(魔法新聞社の特ダネを調べにホルトト遺跡に来て・・それから・・・・!)
青年は嫌な予感がした (目の前に居るミスラはもしや・・・) 青年の表情を読み取ったのか、ミスラは微笑した
「そう、ここはねぇ あたしの隠れ家さ」
そう言うと すくっと椅子から立ち上がり、青年に歩み寄る
「へえぇ あんた近くで見ると、可愛い顔してるねぇ」ミスラは舌なめずりをした
「部下からエルヴァ-ンの騎士を捕まえたって聞いたから てっきりオヤジかと思ってたけどぉ あんた見たところ17,8だねぇ」
エルヴァーンの青年は、そう言うミスラをじっと見据え こう言った
「私をどうするつもりだ」
騎士らしく気丈な、かつ気品がある物言いである
「そうだねぇ」
そう言ってミスラは微かに口元を緩ませた

ミスラは、エルヴァーンの青年のシャツに人差し指を掛けた
「何をする!」
青年の声が洞窟に響く と同時にミスラは掛けていた指を一気に引き下ろした
シュッ 空を切るような音が辺りに木霊する その瞬間、シャツは1枚の布と化した
色素の薄い白い肌が露になる
「くっ・・・」青年は唇を噛み締めた 屈辱である 騎士として、気高いエルヴァーンとして
「綺麗な肌だねぇ」そう言うとミスラは、左手で胸の辺りを撫で回しながら、右手で布と化したシャツを剥ぎ取っていった
この時、青年の足には拘束具は着けられておらず、相手を蹴り飛ばす事も出来た だが彼は出来なかったのである いくら悪人でも女性を蹴る事など
なすがままされるがままにシャツを剥ぎ取られ、上半身が完全に露になった
シャツを持ったミスラは微笑し、青年の足元にしゃがみ込んだ シャツは彼の第二の拘束具と化したのである
青年は後悔していた 隠れ家に入った事を
(隠れ家があるかどうかを調べれば良いだけだったのに・・・)と考えていたその時、胸に生暖かい物が触れた
「・・・ぅっ・・・」思わず声を上げそうになるのを必死に押し黙る
生暖かい物、それはミスラの舌だった ぴちゃぴちゃと濡れた音が辺りに響き渡る
ぬめぬめとした感覚が上半身に走るたび そのエルヴァーンの透き通るような肌に、てらてらとした筋が出来た
「・・・ぅ・・っ・・・はぁあ」遂に青年は声を上げてしまった
その声を聞くと同時にミスラは愛撫を止め、青年の耳元でこう囁いた
「やっと可愛い声が聞けたねぇ 感じちゃったのかなぁ」
わざと意地悪っぽく聞くミスラに青年は顔を上気させた

顔を真っ赤に染めエルヴァーンの青年は反論した
「そんな事は断じて無い!」
本人は、冷静に言い返したつもりだった が、僅かだが呼吸が乱れていた
それを察知したミスラがニヤリとしながら言う
「はぁはぁ言ってるように あたしは聞こえるんですけどねぇ」
「うるさい!だまれ!」とうとう青年は声を荒げてしまった
感じていない それは全くの嘘である 彼自身は気付いてしまっていた弄ばれて感じてしまっている自分に だから、それを相手に知られてはなるまいと必死に捲くし立てた
「何故このような事をする!私に何か恨みでも有るのか!冒険者から武具を剥ぎ取って恥ずかしくないのか!同じヴァナ・ディールに住む民として獣人どもと何故戦わん!」
この現状とは関係ない質問やら何やら 言っている事は無茶苦茶であった
青年は、時間さえ稼げればそれで良かったのである 彼自身が治まるまでの時間さえ稼げれば
しかしミスラは既に、それに気付いていた
目を細め口元を緩ませながら ゆっくりと青年に近付いた
青年は尚も捲くし立て続ける
「それから・・・」そこで彼の言葉は、ミスラの唇によって封じられた
「・・・ぅ・・・ん・っむ・・」突然の事に呆然としながら青年はミスラを見つめていた
長い沈黙の後 彼の唇から離れると耳元へ顔を近付け そして囁いた
「あたしが気付かないとでも思ったのかい」
そう言うと同時にミスラの右手が青年の下腹部へと滑り落ちていった

ミスラの手が、つつつっと上半身を伝う 首筋、胸、腹 触れるか触れないかの指先が、青年の性感帯を激しく擽る
「・・・・っ・・・」
必死に唇を噛み、声を漏らさないようにする
その表情を楽しみながら、ミスラは下腹部に到達した指を、隆起した部分に這わせる
「ぁっ・・・」
小さく声を上げ,自分の物に触れるそれを払おうと腰を引こうとした しかし両足が縛られている為思うように動かない
「うふふっ」
ミスラは青年の足掻く姿を見て軽く笑い、手の平で、その部分を撫で上げる
「・・ぅはぁっ・・・」
軽く声を上げる エルヴァーンの青年は、目に涙を浮かべ、必死にもがいていた
(こんなの嫌だ、誰か・・・)
その時、青年の両足を縛っていた結び目が微かに緩んだ
後退りをしようと左足を少し引いた その瞬間
ガシャッ ガキ−ン ジャラララ・・・ 静寂を打ち破る金属音が部屋に響き渡る
青年の足を引いた所には苔が生えており それに足を取られ、バランスを崩し倒れてしまったのである
その倒れようとした体を鎖が繋ぎとめ、なんとも無様な格好である
「あはははっ」
声を上げて笑うミスラ それを他所に青年は項垂れていた
(なんで・・・どうして・・・私がこんな目に・・・)
青年は、そんな事を思っていた
ミスラは、微笑みながら青年の顎に手を掛け、グィッと顔を持ち上げる
「無様な格好だねぇ でもこれで完全に抵抗できないよぉ」
そう言われ 青年はハッとなる 確かにそうである 両手は鎖 両足は布 宙ぶらリ状態の体は、自力では立ち上がることが出来なくなっていたのだ

ジャラッ・・・ ジャラ・・
「・・くっ・・・ぅん・・・・」
エルヴァ−ンの青年は、歯を食いしばり、立ち上がろうと必死でもがいていた
その度に両手の鎖が、嫌な金属音を立てる
あまりに激しくあがく青年の両手首には、うっすらと血がにじんでいた
「無駄な事は止しなさいよぉ あんたも諦めが悪いねぇ」
ミスラはそう言いながら、青年のズボンに両手を掛けていた
「やめろぉ!」
青年は顔を上気させ思わず叫ぶ 
しかしミスラはそんな事は気にも掛けない様子で、笑みを浮かべながらゆっくりと両手を下ろしていった
「やめてくれ・・・・」
うなだれながら青年はミスラに懇願する その目にはうっすらと涙が光っていた
恥ずかしさ、悔しさ、情けなさ、青年の心には様々な感情が入り乱れていた
ミスラは、青年の物が隆起する少し上までズボンを下げた所で手を止め、上目遣いに青年の顔を見る
「いいねぇその表情 そそられるよ」
と言ったと同時に一気にズボンを足元まで下ろした
ミスラの目に青年のモノが映りこむ それはとても立派に天を仰いでいた

ミスラは、くすくすと笑いながら再び上目遣いでエルヴァ−ンの青年の顔を見る
「やっぱり感じてたんじゃないのぉ」
その言葉にエルヴァ−ンの尖った長い耳は真っ赤に染まった
青年は反論できないでいた それもそうである そそり立つ自身を見られ何が言えるというのだ
「嘘つきの悪い子には御仕置が必要だねぇ」
そう言うとおもむろに彼の物へと手を伸ばした
「ぅぁっ…」
小さく吐息が漏れる その声は妙に艶をおびていた
それを聞いたミスラは口元を緩める そしてゆっくりと彼を握った手を動かし始めた
「…ぅあっ……ぁああぁあぁ…」
自分でも驚く位、青年は大きな声を上げていた
自慰をした事があった だが他人の手が触れるのは初めての事で、すぐにでも果ててしまいそうになっていた
「ぁっ…もっ、だ、だめ…ぁうぅぅっ…」
爆発しそうな衝動が襲い掛かる 出せば楽になる そんな事はわかっていた しかし青年は必死に耐えていた
もし出してしまったら、騎士として、エルヴァ−ンとしての誇りさえも一緒に流れ出てしまうのではないか、と
ミスラは、その青年の苦悩の表情を見て嬉々とした 
他種族を見下すような物言いをする気高きエルヴァ−ン それを今自分が弄んでいる
彼女は何ともいえない優越感を味わっていた 

ミスラは、しごきながらあるものを見つけた 彼のモノの鈴口に光る雫を
「気持ち良くなってきたんだねぇ だってほら」
そう言うと手を彼自身から離し、鈴口に指をあてた
「ハァハァ……ぅんっ…ハァハァ…」
エルヴァ−ンの青年は、爆発してしまいそうな衝動から何とか耐えた
そして次は何だ、と荒い息遣いのまま目を移す
どくんどくん と脈打つ自分のモノにミスラの白く細い指が触れている
青年は、その光景を見て上気していた頬をさらに赤らめた
上目遣いにミスラが彼の目を見る そしてニヤリとすると ゆっくり指を離していった
ツ―――… 彼のモノとミスラの指の間にきらめく透明な糸が伸びる
「ぁっ…」
小さな驚きの声を上げる
(耐えられたと思ったのに……)
青年の目から一筋の涙が流れた その時青年の騎士としての硬骨とした表情が一瞬崩れた
ミスラがその表情を見逃すはずも無く すかさず青年に優しく話しかける
「いいのよ 出しても」
そう言うと再び彼のモノへと手を伸ばした
優しくゆっくりと そして段々と加速度が増す その繰り返しの手の動きに今度は耐えられそうになかった
「うぁあ…や,だ…ぁ……やめ、て…くはっ…で…ちゃぅよぉお…」
青年は涙を流し顔をクシャクシャにしながら まるでイヤイヤをする駄駄っ子のように顔を振っていた
それが、騎士としての誇りが消えうせ無いよう必死に快楽の波に呑みこまれまいとする青年の最後の姿であった

ミスラは、エルヴァ―ンの青年の苦悶した顔を見ながら、微笑する
「何を我慢してるのぉ 苦しいんでしょ 出せば楽になるわよ」
青年には、ミスラが何を言っているのかを既に聞き取る事が出来なかった
次の瞬間 暖かく柔らかな感触が青年のモノを這う
青年は驚き、恍惚とした表情で自分のモノへと目を落とす
(…な!)
瞳に映ったのは、自分のモノを舐め上げているミスラの姿であった
(やめろ、そんなとこ舐めないでくれ)
そう言ったつもりだった だが実際に出た言葉は喘ぎ声でしかなかった
「ゃ…や、め…ぁっ…そん…な…」
必死に話そうとする しかし快楽が邪魔をし言葉が出てこない
ミスラは、彼のモノをチロチロと舐めながら青年の漏らす吐息に恍惚していた
ピチャピチャという濡れた舌の音が青年の脳を刺激する それが彼の限界であった
「……ぅぁあ!」
そう悶えると体の奥から込み上げてくるモノを解き放った
白濁の液が飛び散る ミスラの顔に、胸に
そして滴り落ちるその液体は、ミスラの太股をも汚していく
「うふふっ いっぱい出たわねぇ」
口の周りに飛びついてきたモノを舐めながら、ミスラは淫靡に笑みを浮かべていた

青年の全身にはうっすらと汗が光り その白く透き通った体をほんのり紅色に染める
「ハァハァ……っく、ハァハァ…」
静寂の中、乱れた息遣いが部屋に響いている
青年のモノは、全てを出し終え 時折トクントクンと脈打ちながら頭を垂れようとしていた
「うふっ」
ミスラは軽く笑むと再び青年のモノへ舌を這わす
「ぅ…ぁあぁっ!」
1度出し終え 鎮まろうとしていたモノを舐めまわす その快感が怒涛のように押し寄せてくる
「すごく感度が良くなってるぅ ねぇそうなんでしょぉ」
意地悪くそう言うと 一気に彼を口に含んだ
「……ンン…ん、っン…」
自分のモノを口に含むミスラを見つめ、青年の治まろうとしていたモノが再び膨張を始める
口の中で大きくなっていく彼に喜び、咥えていた口元を綻ばせながら攻め立てる
「…ンン…ンン…ンン…」
一定のリズムで彼を含む
「ぁあっ…ぅ、ぁ…っく…あぁあああ!」
激しく悶えるエルヴァ―ンの青年を上目遣いで見つめる その艶っぽい表情に、次第にミスラの奥は熱くなっていた
そして恍惚とした表情で咥えつづける すると突然含んでいたモノが一回り大きくなった
「はぁっ…ぅ!」
青年は短く呻くとミスラの口の中へ放出してしまっていた
ドクドクと注がれるそれは、先程出したとは思えないほどの量であった

エルヴァ―ンの青年は、涎を垂らしながら悶え狂う その姿は、もはや騎士としての誇りを擲ち快楽に溺れていた
「ン…ンン……」
青年の鈴口から溢れ出るそれを一滴漏らさぬようミスラは咥え続ける
そして全てを吸い出し口を離す 一瞬緩んだ口元から乳白色の液体が伝う
淫靡な笑みを浮かべ跪いていたミスラは、ゆっくりと立ち上がる
連続した快感に、意識を失いかけようとしていた青年の瞳にミスラの顔が映りこむ
(―――!)
その顔を見た青年に虚無感が広がっていく
自分のモノからほとばしった乳白液が、ミスラのほぼ全身を汚していたのを、この時初めて知ったからである
ミスラは、その苦悩した表情をじっと見据え微かに目を細める
「ゥン……」
喉を鳴らせ青年の出したモノを飲み込む そして漏れた青年のモノを指で掬い上げると口へと運ぶ
「ぅふふっ おいし」
いやらしく呟くその声を聞いた青年の耳は、真っ赤に染まる
「ハァ…おい、しい…わけ……ッないだ、ろ… ハァ…そん、な…ものッ…」
無意識のうちに その言葉が口をつく
「おやぁ まだ理性が残っているようだねぇ」
そう微笑しながら青年の両手にある鎖の拘束具へと手を伸ばした
カチャッ ジャララララ… 地面に垂れ下がる鎖が重みのある金属音を奏でる
(ぅん?)
朦朧とした意識の中で、ミスラの行動に怪訝な表情となる
そしてもう片方の鎖を外す 倒れこみそうになる青年をミスラは優しく抱きとめた

ミスラに抱きとめられた青年は、ヌルッとした感触に悪寒が走る
自分の体から放出したモノが彼女の体を介し、自分の体に纏わり付く
そのヌメヌメとした感覚から逃れようと体を揺するが、腰に手を回され身動きが取れない
「ほらぁ 暴れないのぉ」
まるで子供に話し掛ける母親のように、口調が優しい
青年は、自力で立ち上がろうとするが、長時間変な体勢を取っていた制か足腰が立たない
未だ両足を縛られ 自力で歩行できない青年を抱きかかえたまま ゆっくり後退し始める
青年の体を引きずりながら 耳元へ顔を近づけ囁く
「つづきは 向こうでね」
そう言われ顔を上げた青年のその目に、木製の寝台が映りこむ
思考が、ほぼ停止状態のまま寝台へと運ばれた青年は、なすがままに仰向けに寝かせられる
ギッ…ギシッ……
青年を受け止めた寝台は、その重みによりきしむ
ミスラは青年の足元に近付き 両足を縛っていた布を解き、足元で留まっていたズボンを脱がせた
そして未だ意識がはっきりしない青年を見つめる
しばらく沈黙していが、クスッと小さく笑うとおもむろに自分の衣服へ手を掛けた
袖から両腕を抜き、一気にシャツを脱ぎ去る、とふわっと髪がなびく
続けてズボンの後面に右手を掛け、左手で尻尾を掴むと尻尾を出すために空いている穴に押し戻していく
外に出ていた部分をズボンの中に押し戻すと、両手を下ろしていく
全てを脱ぎ去ったミスラは寝台に上がると、青年の腹の上に馬乗りになった

ミスラの手が、エルヴァ-ン青年の頭へと伸びる
「うふふっ この程度で意識が飛ぶなんて 可愛い」
そう言いながら優しく撫でる そして、ゆっくりと体を倒し青年に顔を近づける
ミスラの双丘が青年の体に触れる と同時に青年の唇にミスラの唇が重なる
(…ウ…ン…)
青年の口内にミスラの舌が押し入ってくる その感触に少しずつ意識を取り戻しつつあった
「ゥ…ふッ……ンン…」
お互いの口から息が漏れ舌同士が絡み合う
(口の中に彼女の舌が…)
徐々に意識を取り戻し、この現状に、そして自分に困窮する
よがり狂う姿を見られ、しかも今 口内を侵されている
「ゥゥン……」
ミスラは鼻から息を漏らすと口を離す 二人の絡み合った唾液が伸びて消える
そして気が付いた青年を見下ろしながら淫靡に微笑む
「今度は あたしを気持ち良くして……」
そう言って立ち上がると 青年の顔元に腰を落とす
青年の目の前にうっすらとした茂みが広がる その下へと目を移すと綺麗な桃色の裂け目が映りこんだ
ミスラは、青年の手を取ると自分へと宛がう
(…アッ……)
あまりにも突然の事で分けが分からなくなりながら なされるがまま彼女に手を押し当てていた

エルヴァ-ンの青年は、ミスラの秘所に手を当てたまま動けずにいた
(……どうすれば…)
そんな青年の様子に気付き声を掛ける
「もしかして はじめて…なの」
青年の顔が真っ赤に染まる そしてミスラのそれから目をそらす
ミスラは、クスッと笑うと再び青年の手を取り、自分に触れた部分をゆっくりと動かす
青年の、ごつごつとした手の感触がミスラのそれをなぞる
「……アッ…」
軽く吐息を漏らす そしてさらに強くなぞり上げる青年の手には、ミスラの愛液が絡み付いてくる
その行為に驚き、視線を戻すと自分の手が、てらてらと光っているのに気付く
(……うわ……どんどん溢れてくる…)
「…ゥくン……アァ……」
徐々にミスラのそれは、溢れ出てくる液体でしっとりと濡れ、いやらしい音をたてはじめる
クチュ……クチュッ…
静かな部屋に、ミスラの淫靡な吐息と濡れた音が響く
秘所から溢れ出たもので、青年の手は完全に濡れていた 
「…あ、あと…は 自分、で…考えて、やってみて……」
荒い吐息混じりの声で青年に呟くと、掴んでいた青年の手を離す
「……は、はい」
思わず返事をしてしまう 年上の人の命令に従順な騎士の習性が出てしまったのである
青年は、もはや抵抗もせず 目の前にある快楽に身を委ねようとしていた

青年の指が、彼女の割れ目をなぞる 優しく滑らせるように
その度に、ミスラの口から甘い呻き声が漏れる
「ゥ…ん……ぁ…ぁあ……」
青年の行為に徐々に感じ始める
(……これは、なんだろう…)
始めは分からなかったが、小さなつぼみが有る事に気付く
青年は好奇心からそれに軽く触れてみる、とミスラの体が仰け反る
「ぁああぅん…」
一際大きな喘ぎ声をあげる それに驚いた青年は思わず手を止める
「ぁの…すいません、痛かったですか」
泣きそうな声でミスラに尋ねる
その声に、ミスラは恍惚とした表情のまま顔を横に振る
「ち、ちがう…の あ、あまりに…気持ち…良く、て…」
そう言うと青年の下半身へと目を移す
そして、その目の映ったものに嬉々とすると、ゆっくりと立ち上がった
(えっ…!?)
青年は一瞬困惑するが、すぐにそれに気付き顔を赤らめる
「うふっ 二度も出したのに、もうこんなに……」
ミスラの目には、そそり立つ彼が映っていた
彼女は、微笑しながら青年の下腹部に跨がると、ソレを掴んで自分へと押し当てていた
「なに……を…」
青年は顔を起こすとミスラと目が合う
ミスラは、不安げに見つめてくる青年に、ニコッと微笑むとゆっくりと腰を沈めていった
青年のモノが、ゆっくりと彼女の秘所に呑みこまれていく
「ぅん…ンン……っは…」
ミスラは、咥え込んでいく度に甘い声を漏らす
「ぁあ…」
青年も自分自身が彼女の中に飲み込まれ、その部分を襲う快感から吐息を漏らす
ミスラは、彼の全てを呑みこむと、クスッと笑い、恍惚とした青年の顔を見つめる
「気持ちいいのね でも動くと…」
そう言うや否や 腰を上下し始める
「ぅぁ…あ、あぁ…」
青年は、突然襲ってきた快感に声を上げる
「だ、だめ…ッぁ…おかし、く…なっちゃ…ぅよぉ」
二度も出し、未だ敏感な部分に快楽の渦が押し寄せ、青年の思考を破壊し始める
シーツを掴み、顔を上気させ快楽に負けまいと悶える青年の姿に、彼女も上気する
「い、いいの…よ……おかしくなっても……ッ…」
青年の腹に手をつき、腰を動かしながら囁く
その声に、青年の中の何かが弾けた
静寂な部屋に、二人の吐息、漏れ出る喘ぎ声が響き渡りる
さらに結合部分から聞こえてくる、いやらしく濡れた音が青年の脳を刺激する
(あぁ……もう…どうでもいい…)
快楽に呑みこまれてしまった青年から、誇り、名誉、尊厳などのエルヴァ-ン族としての気構えが消えていった
そして、快楽の奴隷と化した青年は、淫靡な吐息を漏らし、悶え狂う
それを見たミスラは、突然動くのを止めた

ゆっくりと立ち上がり、寝台から降りる
「……な、んで……」
乱れた呼吸のまま青年は呟く だがミスラは黙ったまま何も応えない
そしてしばらくの沈黙の後、声を発したのは青年だった
「……してください…」
体を起こし、彼女の顔を懇願の眼差しで見つめる
「なにを?」
ミスラは、分かってはいたが、わざと意地悪く返す
「苦しいです……お願いします…」
「具体的に言ってくれないとぉ わからないなぁ」
青年は、そういって自分のモノに目を落とし、それを見たミスラは嬉々としながらさらに返す
「……これ、を治めて欲しいです」
「これ、じゃぁ分からないわねぇ」
「…ですから……」
そこで青年の言葉が止まり、しばらく静寂が二人を包む
「はっきり言えないなら ここまでだねぇ」
沈黙を破り、ミスラは青年を見つめる そして寝台の縁に腰を下ろす
そして青年の顎に手を掛け、自分の方に向かせる
「きちんと言えないと、ず〜っと お・あ・ず・け、だよぉ」
そう言い、むこうを向いて立ち上がろうとしたその時
「…お願いします……おちんちんを、犯してください……」
立とうとしたミスラの腕を掴むと、尖った耳の先端まで顔を真っ赤にし懇願の声を漏らす
その声にミスラはニヤリとする エルヴァ-ンの口からこのような言葉が聞けるとは、と
それが、青年が完全に堕ちた瞬間であった

ミスラは、振り返り青年を見つめ、優しく微笑む
「よく言えました」
そう言うと青年の両肩に手を掛け、押し倒した
ギッ…ギシギシッ・・・
その衝撃で、寝台がきしみ、音を上げる
ミスラは青年に馬乗りになり、その顔を覗き込む
青年は潤んだ瞳でミスラを見つめる その表情に喜悦しながら囁く
「お望みどおり 犯して あ・げ・る」
再び青年のモノを自分に押し当て、腰を沈めていく
「…ぅぁ……」
彼女は、彼を全て呑みこむと軽く締め上げた その圧迫感に青年の声が漏れる
そして、ゆっくり腰を動かし始める
「ぅん…っは……ぁうぅん……」
青年から漏れる艶のある吐息が、彼女を刺激し高揚となる
「いいわ その声…もっと聞かせて…」
恍惚とした表情で青年の見下ろしながら、一層動きを激しくする
その動きに合わせて、青年の喘ぎ声が大きくなっていく
「…ぅあぁ、ああっ……ッは…ぁぅんん…」
両手でシーツを掴み、青年は激しく悶える
「…ぁあっ……で、ちゃ…う……ぁ…」
青年は、荒くみだれた声でミスラに訴えかけた
とろとろとした暖かい感触に包まれた青年のモノは、限界へと近付いていた

ミスラは、淫靡な笑みを浮かべエルヴァ-ンの青年に返す
「いいわ…出しなさい……」
そう言い、青年の腹に手を着くと、さらに激しく腰を動かす
激しく締め上げられ、襲い来る快感に身悶えながら、青年は濡れた瞳でミスラを見つめた
「……もっ…だ、めで…す……」
青年はモゾモゾと腰を動かし、彼女から自身を抜こうとする
ミスラは、その動きを察知して、深く咥えこみ、ゆっくりと腰を動かす
「……どうしたの」
ミスラが問う 青年は、呼吸が乱れたまま彼女を見つめ応える
「だ、って……なか…に出すこと、に…」
その言葉に、クスッと笑うと、再び激しく腰を動かし始める
青年は、迫り来る限界に、目に涙を浮かべ必死に耐える
「だ、め…でちゃ…ぅ…でちゃうよぉ…」
爆発する前に彼女から自身を抜こうと、青年は体をよじらせあがく
ミスラは、そんな青年に甘い声で囁き掛ける
「いいの…だして あたしの中に……」
その声に青年の緊張が一気に解れる そして奥からこみ上げてくる感覚に襲われた
「…ぁアあぁッ!……」
青年は、短くうめくと彼女の中に自らを解き放った
トクントクンと脈を打ち、次々とミスラの中に放たれていく
「うふっ あつい……いっぱい出たわね…」
ぐったりとする青年を見つめ微笑むと、ゆっくりと立ち上がる
彼女から、青年のモノが抜け落ちる とツ――っと白濁の液が、秘所から溢れ出て太股を伝っていった

エルヴァ-ンの青年は、頭の中が真っ白になり、未だ視点が定まらないでいた
そのなかで、聴覚のみが冷静に作用し、自分の吐息を脳に響かせる
その響きの中に、ミスラの声が微かに届く
「……まだ………これから……」
青年の耳に聞こえたのは、その言葉のみであった
ギシギシッ……
青年の足元の方から、きしみ音が聞こえてくる
ミスラは、青年の両足の間に座ると手を青年のモノに伸ばした
「……ぁふ…」
青年は、軽く握られ、思わず声を漏らす
彼女の手が青年を刺激するが、ぐったりとしたままである
気持ち良いのではあるが、それ以上に青年のモノは疲労の色が濃かった
「これじゃぁ 犯せないわねぇ」
憮然とした表情でそう呟く 
しばらく手を動かし続けるが、一向に元気にならない青年に業を煮やしたのか、突然青年から手を離す
「こうなったら 無理矢理起たせるしかないようね」
そう言い放つと、青年の両足を自分の双肩に掛け、ぐいっと持ち上げた

ミスラの目に、青年の虚ろな瞳が映りこむ
「まだ 壊れるには早いわよぉ」
舌舐めずりをしながら、淫靡に呟き、目線を青年の臀部へと移した
その中央にある窄みに舌を這わせ始める――と青年の体に衝撃が走った
「ぅあぁ…」
朦朧とした意識の中でも、青年の体は敏感に反応し声が漏れる
その様子にミスラは喜悦し、一層激しく攻め立てる
舌先で窄みをなぞり、唾液で少しずつ解していく
「…きれいよ あなたの、ココ……」
うっとりした表情で、青年の窄みを見つめ囁くと、ミスラはそこに指を宛がった
ヌチィ…
(―――!)
青年は、激痛に意識を取り戻すと、彼女の行動に驚きの声を上げた
「な、なにを……」
「あら 気が付いたのね」
淫靡な笑みを浮かべ、青年の顔を覗き込みながら、指を進入させていく
「―――っかはッ」
青年の苦しそうな吐息が漏れると、指の動きを止めた
「う〜ん もう少し解さないと、入らなさそうね」
そう言うと、青年の中から指を引き抜いた

青年の体に痛みとは違う感覚が走る
「ぅハァッ…」
短くうめくと、青年のモノがピクンと反応を示した
青年は、自分でも分けが分からないといった、不安な表情を浮かべる
(もう、起たないよ…起つわけが無い……でも…)
青年の意思とは反対に、彼自身は、徐々に膨張しようと鼓動を早める
ミスラは、今度は全部入るように、入念に指を舐めまわしていた
ヌルヌルになった指を再び窄みに宛がうと、不安げな青年に微笑みかける
「だいじょうぶ……力を抜いて……」
ヌチィ……ヌチュッ……
「―――ッ…くぅ…」
青年の声が、苦しみのそれから快感へと移行するのは、そう時間はかからなかった
ミスラの指が、青年の窄みにゆっくりと入っていく
第一関節、第二関節…さっきはここで止まってしまったが、今度は、すんなりと全てを受け入れた
「ぁうぅうん…」
青年の口から艶のある声が漏れ、その目から涙がこぼれる
ミスラは微笑しながら、何度も指を出口ぎりぎりまで抜き、一気に奥まで捩じ込ませた
「あぅ…ん、んぁ……っは……」
指を動かすたびに、青年のモノは少しずつ膨らみ起き上がっていった

ミスラの眼前に、大きくなり脈を打つモノが映りこむ
指を動かしながらクスクスと笑む
「おしりで感じちゃうなんて いやらしぃんだぁ」
その声に、エルヴァ-ンの青年は、喘ぎながら顔を紅色に染める
前立腺という器官を刺激されて勃起する事を知らない青年は、彼女の声を真に受け、臀部の刺激で感じたと思ってしまっていた
ミスラは、膨張しきり熱く脈打つモノを見つめると、指を深く差し込み動きを止めた
「そろそろ 良いわねぇ」
笑みを浮かべ、一気に指を抜き取る
「ぅあぁぁ……」
青年は、ズルリと抜けていく指の感覚に快感を覚え、思わず悶えた
ミスラは、双肩に乗せていた青年の足を降ろし、立ち上がると自分の指を見つめていた
その指は、所々赤く染まっていたのである
(指一本で、裂けたのね)
クスッと笑うとその指を口に含み、舐め取っていく
青年の体は、次々に襲い来る快感にぐったりとしていた
あまりの疲労に、臀部を犯され、再びいきり立つ自分のモノを、自分の体では無いような感じさえしていた
(……もう、休みたい…)
しかし、そんな青年の願望は、すぐさま打ち破られる事となる
ミスラは、青年に跨り、いきり立つソレを掴むと自らに押し当てた

ミスラは、彼のモノに自らを宛がうと、先端部分をなぞるように腰をスライドさせる
「…ぅぁぁ…」
敏感になっている部位に、局地的な刺激を与えられ、青年は悶えた
「うふふっ こういうのも良いでしょぉ」
青年の感じる姿に、喜悦し囁く
そんなミスラを青年は見つめ、懇願の意を漏らす
「も、もう 許して…下さい…」
その言葉に、彼女は動きを止め青年の顔を見つめる
「だ・め・だねぇ まだあたし 満足してないしぃ それに…」
そう言うと、口元を緩ませる
(……それに……なんだろう…)
青年は、彼女が何を言うのか不安な表情を浮かべる
ミスラは、クスッと笑うと淫靡な瞳で青年を捕らえ、こう言い放った
「犯して欲しいって言ったのは キミだよぉ」
と言うや否や、一気に腰を落とし青年を呑み込んだ
「ぁアッ…」
熱い肉襞が青年を包み込み、その感覚に吐息が漏れ出る
ミスラは、青年のモノを深く咥えこむと微笑みかけた
「今度はぁ あたしがイクまで 出しちゃ ダ・メだよぉ」
艶のある声で囁くと、腰を動かし始めた

エルヴァ-ンの青年は、唇を噛み、自らの口から漏れる喘ぎ声を必死に押し殺す
そうでもしないと、彼女がイクまで持ちそうに無かった
自分の声が耳に届くたび、自らを膨張させる事となり起爆剤にもなる事に気が付いたからである
そんな青年の苦悶した表情を、恍惚としながら見つめ淫猥に呟く
「ねぇ 聞こえるぅ この音……」
耐えることに必死になっていた青年の体が、ふっと弛み耳にその音が届く
…クチュ…クチュッ……
二人の結合部から漏れる濡れた音が、耐えていた青年の脳に響き渡る
「ぅん……ぃぃ…気持ちいいよぉ…」
立て続けにミスラの吐息も聞こえてくる
青年の頭の中に快楽音が怒涛のように押し寄せ、もはや耐えられなくなっていた
「…っ…ぅ…」
思わず漏らした自らの吐息に下半身が反応し、脈を早める
「ぁぁ…もっ…で、そう…」
苦しそうに呟く青年に、吐息混じりの彼女の声が届く
「…だ、めよ あたしより先にイクなんて 許さないぃ……」
「でも…そ、そんなに締め付けられると…ぁああ」
「…だめ、まだだめぇ…」
エルヴァ-ンの青年は、シーツを掴み必死に訴えかけるが、爆発は時間の問題であった

エルヴァ-ンの青年の目に、ミスラの胸が映りこむ
(……こっちが果てる前に彼女を…)
薄れていきそうな感覚に捕われながら、青年は彼女の双丘に手を伸ばした
青年の指先が、彼女の突起に触れる
「アッ…」
ミスラは、青年の突然の行動に喜悦した
青年の手が、彼女の胸を捕らえ、優しく揉みしだいていく
「ぁぅん…もっと…もっとめちゃくちゃにしてぇ…」
ミスラの感度が上がったのか、青年のモノを包む体液が、結合部から溢れ出てくる
「いいのぉ もっとぉ……いや、いやぁ…」
青年の手が、激しく彼女を刺激し、ミスラの目が虚ろになっていく
「ィャ…いっちゃうぅ いちゃうよぉ…」
ミスラは、濡れた瞳で青年の顔を見つめる その顔を見た青年は、自らも腰を動かし始める
ギッギッギッギッ……
寝台のきしむ音が、一定のリズムを刻む
「いぃ いいよぉ…」
「…っく…も、でるっ…」
「いいわ きてぇ アッ…アアン イク、いっちゃうぅ!」
ミスラが果てると同時に、青年から熱いモノがほとばしり、彼女の中に広がっていった

崩れ落ちるようにミスラの体が青年に覆い被さる
青年の首筋に彼女の吐息が吹きかかる 青年には、それが妙に心地良かった
未だ二人は一つに結びついたまま、ハァハァと息を荒げ続けていた
やがてミスラは体を起こし、青年をズルリと抜き取ると青年を見つめる
精も根も尽き果て、スヤスヤと寝息を立て始めた青年の頭に手を伸ばし優しく撫でた
「おつかれさまぁ とっても良かったわよぉ」
優しい表情で呟くと、寝台を降り体中の汚れを布で拭き取っていく
「さぁてと、タルタルのおちびちゃん達の相手してあげないとぉ」
伸びをしながらダルそうに呟く
ミスラは、古ぼけた道具箱から着替えの真新しい衣服を取り出すと、ゴソゴソと着る
「これでよしっと」
着替え終わると青年の方を向き、微笑し囁いた
「戻ってきたら、また……ね」
そう言うと、眠る青年の頬に口付けをした
ギィ………バタン
重い扉の開け閉め音が部屋に響く
ミスラが出て行った後の部屋に、静寂が広がる
エルヴァ-ンの青年は、やっと訪れた休息に深い眠りについた
これからまだ続く狂宴の事等知る由も無く、ひたすら眠り続ける
数時間の後 重い扉が開かれるとき 宴が再び始まる……
            ――了――