バストゥーク港のひときわ寂れた一角にある建物の暗く狭い部屋。
ロウソクの火に照らされ部屋には紙袋や木箱、麻の大袋などが山積みにされているのが浮かび上がり、
中身が剥き出しの物も在ったがそれらは普通の暮らしをしている人間にはどんな品か判らないような物ばかりであった。
部屋を見渡すとそれら以外にたゆたう火にあてられて異様な光景が・・
大きめのソファにどっかとエルヴァーンの男が座り、一緒にミスラが寝そべり、
そして部屋の真ん中あたりにある粗末なテーブルの上になまめかしい女の裸体とその傍に大柄なヒュームの男の陰が浮かび上がっていた。
埃っぽくやや暑い空気こもった部屋に女のすすり泣く声だけが聞こえていた、
どうしてこんな事になっちゃったんだろう・・女は自分の軽率さをひたすら悔いていた。

女とミスラは冒険者だ。女がマウラまで旅してきたときにであい、共にジュノへたどり着いた気の合う友人である。
ヴァナディールでは昨今、この冒険者という者達が増えている。
しかし冒険者とはいくつもの顔を持つ存在である、国や世間がもてはやすような輝かしい活動を行っている者達ばかりではない。
彼女たちもそんな連中の一部であった、とは言っても度を超えるような悪事を働くのではなく、
気ままに世界を回るのに必要なギルが欲しかったのだ。
軽い火遊びのような感覚も彼女たちを焚き付けていた。

最近の2人の仕事は荷物の密輸送であった、中身が何かまではよく分からないが・・
ジュノからバストゥークへ、飛空挺では運べないとのことなのでパスを持たない2人にも出来る仕事である。
報酬もなかなかイイ、しかし冒険者として慣れがでてきた2人は欲を出した、
荷物の一部を別のルートに横流しすることで倍近いギルを手に入れられると考えたのだ。
ほんの少しならば横流してもばれないように思えたし、現に数回成功している。

今回も荷物の一部をバストゥークのモグハウスに隠してから港へと向かった。待ち合わせの場所に禿げた大柄なヒュームが居たので荷物を渡すと報酬を渡すからついてこいと場末の建物に案内された。
「その場で報酬とトレード、ってことになってるハズだったけど?」
いつもと違う対応に女は少し動揺していた、まさかばれたのか、そんな思いがよぎる。
「あぁ、今回はいつもと勝手がちぃとばかし違ってね、あんた等に聞きたいことがあるんよ」
妙に馴れ馴れしい言葉使いで男は続ける、
「あんたらうちの荷物をよそに流しちゃいねえか?って事なんだが、ああ、聞きたいっつっても返事はいらねえよ、
どう答えても真意はYesのハズだ。・・よくいるんだよね、新米冒険者ってのはどいつもこいつも手癖が悪い。
そういう奴らには制裁を加えないといけないことになっててね、あんた等もそういう約束で仕事受けたんだろぉ?」
やっぱり!背中に変な汗が流れる、2人はクルッと振り返りドアから逃げようとするが・・

「ミスラか・・久々だな、なかなか良さそうだ」
いつの間に、ドアの前にはエルヴァーンの男が立ちふさがっておりミスラの体をなめるような視線で値踏みしており、制裁がなんであるか容易に予想できる。
ミスラは瞬発的に腰のナイフを抜いたが、かまえるより速くエルヴァーンの男がすさまじい速度で間合いを詰め連撃を叩き込んだ、4発?いや5発、それすらハッキリしない。
「ぎゃ・・ぉう゛!」
ミスラが盛大に嘔吐した、そのままふらふらと壁により掛かるとどさりと崩れるとぴくりともしなくなった。
それを唖然とした表情で見ていた女は正気に戻るまで少し間をおき悲鳴を上げた、震えながら壁にすり寄る、助けて殺さないで、ほとんど声にならない。
「落ち着きなよお嬢ちゃん、何も命までは取らねえ、そいつも死んじゃいねえ。制裁なんて言っても大げさなことじゃねんだ、違約しましたって手続きするようなもんだよ、おとなしくしてれればなぁ」
男はゲラゲラ笑いながらしゃべる、おびえきって震えている女の姿がよほどおかしいらしい。
死なない、女は少し安心すると考える余裕がでてきた、さっきのエルヴァーンの態度は?
・・制裁がレイプである事は容易に想像できる、その予想が外れることを強く祈った。

エルヴァーンはミスラを抱き上げると階段を下りていった、女もそれに続くよう言われ階段を一歩一歩下りはじめる。
女は自分の女である部分が酷くムズムズするのに不快感を覚えていた、階段を降りる度にその時が近づいていく、逃げたい、助けて・・そういう思いが強くなるほど疼きは酷くなっていく。
望まぬ進入を拒絶しているのだ、こんな男達を迎え入れるのは絶対いやだという思いがピークに達すると医者の診察を拒む子供の如く顔をくしゃくしゃにして振り向き階段を駆け上がろうとする。
が、すぐ背後にいたヒュームに阻まれる、
「おいおい・・まああんたが逃げるのは勝手だが、あっちのミスラのお嬢さんはそれこそただじゃすまねぇ事になると思うんだが」
男の表情は影になっていて見えない、声はさっきまでより低い。
「お願いです、いやなんです、ギルは全部返します。だから・・」
歯をカチカチ鳴らせながら女は懇願したが続きがでてこない、相手との圧倒的力量差、圧力に言葉を発することが出来なかった。
女はより一層顔をくしゃくしゃにしてまた階段を下りはじめた。

女が地下室にたどり着くとロウソクの灯りのみに照らされた部屋で既にエルヴァーンの方が始めようとしていた、
低いが大きくゆったりとしたソファに座った彼の前にミスラがぐったりとしたまま床に倒れ込んでおり、
彼はミスラの腰を腕で釣り上げがっしりと掴み股間にあてがうと徐々に力を込めて自分自身を彼女に沈めんとしている。
ミスラがひくひくと動いている、意識はあるようだ、それだけではないロウソクの灯りが彼女の頬できらきらと反射している・・大粒の涙を流しているのだ。
「おいおいこいつどうも処女みたいだ、こっちにして正解だったぜ」
男達がゲラゲラと下品に大笑いする、
「酷すぎる!」
涙声で女が叫ぶが、ヒュームの男はそれを敢えて無視したように喋る、
「さあさあ、こっちも始めようぜ。さっきも言ったが大人しくしてればすぐ済むんだ、一発ぶち込んだら俺達も仕事に戻らなきゃならねえしな。
だけどもこれも仕事のうちでね。なに、楽しもうなんて気はねえよ、お互いさっさと終わった方が良いって訳だ、さあその皮鎧を脱ぐんだ」

女はすすり泣きをしながらリザードジャーキンを脱ぎだすと汗まみれの下着があらわになる。
皮鎧を長いこと着込んでいたので体が蒸れている、湯気が立つのが見て取れると、
男は下品な笑みを浮かべながら女の豊満な胸に手をやり軽くもみしだくと一気に下着を破り捨てた。
女は胸をもまれ、男の手が触れた部分が焼けるように熱くなる、手形が焼き付けられたような感触、
男が下着を破り捨て手を放してもまだ胸は男の手を感じ続け、やりきれない嫌悪感が全身を支配する。
特に膣が・・おびえるように疼く、絶対に入られたくない。
突如男は荒っぽく彼女の後頭部の髪を掴むと部屋の真ん中にあるテーブルに押しつけ
彼女は上半身をテーブルにうつぶせになるような格好で倒れた。
腰は男の方に突き上がる格好になってしまい女は子供のように大泣きを始めた。

「おいバカ女を黙らせろや、こっちは今いい所なんだぜ」
エルヴァーンの男がいらついたような口調で言う、腕はミスラの腰をがっちりと掴み激しく自分の股間に打ち付けている。
ミスラの方は整った顔をしかめるだけしかめて事の終わりを待っているようだった、涙をボロボロ流している、
声は出していない、というより出せないのだろう、よくよく見ると彼女の体には幾つかの大アザが出来ていた。
ひゅーひゅーという呼吸音だけしか出せていない。女はそんなミスラを見ていると涙さえ流れなくなっていた、
首を出来るだけ後ろに回し男の様子をうかがうとニタニタ下品に笑いながらミスラが犯されるのを見入っている。
エルヴァーンの動きが激しくなる、分かり易い、終わりが近づいているのだ。
エルヴァーンがミスラをドサリと捨てると男二人は嫌な笑い声を上げる、次は私だ、
どうしてこんな事になっちゃったんだろう、すすり泣きながら後悔し続けていた。

男が女の腰をがっちりと掴んだ、いよいよだ、片手でトラウザと下着を一緒に一気に引き下ろした。
また汗ばんだ体から湯気が上がる、彼女の形よく程良い肉付きの尻が弾けるように揺れ湯気を上げその存在を存分に示している。
ロウソクのみしかない照明に汗ばんだ体がうっすら照らし出されなんとも言えないなまめかしさに男は興奮した、
「さてじゃあすぐ済ますからよ、そんな少しの時間も耐えられないってんならお前も楽しんだほうが良い」
下品な口調でそう女に言いかける、女はテーブルの縁を力一杯握ってこの屈辱を耐えようとしている。
クチュ・・男の先端があてがわれると女の入り口は焼けるような感触に襲われる、
同時にゾクゾクとした感じが下半身を支配して思わず女は尻を突き上げた。
「嫌アァアああ!ダメ・・・・・ぅふ!」
男がゆっくり力強く入り込んでくる、女は膣に味わったことのない感覚を覚え絶句する。
言いようのない感じは正に嫌悪感であるがしかし例えようのない快感をもたらしているようでもあった、
それは男に触れている部分の膣壁にすさまじい感触をもたらす、ゾクゾクと。
一番深くまで進入されると溜まらず女は下半身に力を込め、膝は伸びきり尻を男の腰につきあてた、これではまるで望んでいるようである。
女の理性は体中に沸き上がる嫌悪感と羞恥で満たされ、女にただひたすら泣きわめくように命令した。

「嫌ァァァァアアこんなのやだ!止めてぇぇ!」
泣きわめきながら絶叫し続ける、端から見ていればあまりに気の毒である。
しかし彼女の体は体験したことのない感覚に、特に膣は歓喜の悲鳴を上げている。
男を受け入れたのは初めてではない、経験はあるがどれも愛のある交わりだ。
望んで受け入れた時とは全く違う快感、むしろ膣はなんとかしてこの男を吐き出そうとしているが強引に入り込まれ暴れられている状況を驚喜している。
少し前から彼女を支配している恐怖、中に出されてしまったら・・しかしそんなことを考える度に、男を嫌悪するほど、
好きにされてしまう敗北感を感じるほどゾクゾクは増していく。
好きでもない男をくわえる快感に膣は支配された。
ジュノでは口で男の相手をしてギルを稼いだことさえあるがこんなの興奮は初めてである。
黒い触りたくもないような汚らわしいヘドロが膣に染みこむような感覚に下半身は完全に自分の意志かなら離れ、
一突き、一引きごとに確実に階段を上がっていくような快感、しかももう最上段は見えてきていた、
あと20段・・15段・・10段・・普段自分はこんな登り方をしない、もっと緩やかに徐々に良くなっていったハズだった。

「ハ、こっちは外れだったみたいだな・・フゥ・・ただでさえ平凡なヒュームの中でも中ってところか・・フ・先週のエルヴァーンはすごかったけどな、お前はさしずめ・・剣の鞘だ」
男は激しく突きながらも相手をののしった。
・・あと8段・・5段、せっぱ詰まったところでの侮辱に女は顔をしかめ大粒の涙をボロボロこぼす、2段、1段、
「ひどィ・・アアアアァァアアアァァァ!!」
目の前の世界がぐらぐらと揺れる、目が回るような快感、下半身に溜まりに溜まった快感は腰の堰を破り、
背骨になだれ込むと一気に脳の理性を押し流した。
男達がなにやら大笑いしながら話しているのがわかるが不思議と聞き取れない、
きっとレイプで達してしまった自分をあざ笑っているだろう、そんなことはもうどうでも良かった。
全身の力が抜け突き出していた尻もテーブルからだらりと垂れた。
しかしなおも男の攻めは続く、しかしもうゾクゾクとした異様な快感はなく至って普通の快感が与えられるだけである、
「うぅ・・ハアァ・・あ、あ、あ、あ・・」
腰骨が溶けて膣からとろとろと流れ出るような甘い感覚、レイプであることをしばし忘れてしまっていたのかもしれない。
「さてそろそろお終いだ、ご苦労さん」
そんな言葉に急に現実に引き戻される、
「中はダメェェ!ちょっ、抜いてよ、お願いだからぁ!!」
絶叫もむなしく男は腰を力一杯押し込み最も奥深くで果てる、最悪の異物感に再びあのゾクゾクとした感じが弾け、女は気を失ってしまった。

なにやらカチカチと音がしている、ひどく体が寒い・・女は目をうっすら開ける。・・気絶していたの?
はっと辺りを見渡すとそこは北グスタベルグの風景が広がっていた、自分は下半身に下着一つと布きれ一枚で倒れていたのだ、
カチカチと音を立てながらカニが歩き回ってる。日の高さから時間はほとんど過ぎていないことがわかる。
ふと女は顔を真っ青にするとすぐ近くにあった小川に飛び込んだ、下着に手を差し入れ自分の秘所をまさぐる。
掻き出さなきゃ、全部掻き出さないと・・女の頭の中には友達のミスラの事も先程の男達のこともない、
ただ焦りのみが支配している。膣に指を入れひたすら激しく指を動かした、
「う・・は・・あ、あ、ああ、あん・・」


幸運にも彼女は孕むことは無かった。
友達は何処かに売られた、いつか助け出すために彼女は冒険者を続る。