「何かあったのかな・・?さすがに遅すぎるけど・・」
悪名高い獣人集落、獣人達の中でも特に腕力と体力に優れるというオーク達の巣窟、ダボイ
その中心部ともいえる広場のさらに真ん中でカナンはつぶやいた。
と言っても、その姿は周りを行くオーク達には全く見えていないようだ。
ときおり、オークが飼育しているトカゲ達が違和感を感じて立ち止まるくらいである。
「う〜ん、やっぱり迷子になっちゃったかなぁ・・」
カナンは広場の隅に小走りで向かい、そこで姿を隠す魔法を自分にかけなおした。
白魔道士のアーティファクトに身を包んだそのシルエットは、
小柄なヒュームの少女のそれを連想させる。
だが、ある部分が決定的にヒュームとは違っている。
それは、彼女の小ぶりなヒップの後ろでふらりふらりと揺れている・・・いわゆるシッポである。
いわずもがな、彼女はミスラ族なのだ。
いまは見ることは出来ないが、猫の耳と同じつくりの耳も帽子の中で縮こまっているのだろう。
「あのもうろくジジィめ、ダボイの紋章だなんて簡単に言ってくれちゃってぇ」
数時間前にはぐれたエルヴァーンの女戦士の顔が脳裏にうかぶ。
「いいかい、インビジを切らしてはいけないよ?
私はプリズムパウダーを買い込んできたから大丈夫。自分の心配だけしてなさい。」
赤と黒が基調の戦士アーティファクトをぴっちりとまとった長身。
無駄な肉のほとんどないそのスタイル。
そして激しく自己主張をする、形のいい胸と・・ふくよかなヒップ。
彼女のことを思い出し、カナンは少し赤面した。
カナンの憧れの(?)人の名はアルセイルという。
2人はとあるパーティで知り合ってから、意気投合し行動を共にしていた。
アルセイルは実の姉のように優しくカナンの面倒をみてくれた。
カナンはそんなアルセイルにいつしか淡い恋心のようなものを抱くようになったのだ。
しかし最近、2人は冒険者としての技術的、体力的な壁にぶつかっていた。
ガムシャラに経験をつんだり、滋養強壮に効くという食べ物を片っ端から食べてみたりした。
しかし、その壁を越えることはできなかった。
そしてしばらく思い悩んだ末に、いかにも胡散臭い老人の助言どおりに
獣人集落の深奥部にあるという紋章を3つ集めてみることにしたのだ。
「あとはここの紋章だけなのに・・・どうしたんだろ?」
カナンの手の中でベドーの紋章とオズトロヤ城の紋章がカチャリと金属質の音をたてる。
姿を隠す魔法やアイテムは確かに便利である。
敵を視認するタイプの敵に見つかる心配が全くなくなるのだ。
ところが、パーティなどの場合は姿を隠すとお互いに見えなくなってしまうため、
非常にはぐれやすくなってしまう。
そう、2人はお互いに姿を隠したままはぐれてしまったのだ。
「エグッ・・ヒック・・・アルセイルぅ・・・」
この広場は、万が一はぐれてしまった時のためにアルセイルが自ら指定した合流地点である。
心細さからと心配から小声で泣き始めてしまったカナンの顔を照らすように日はゆっくりと傾いてきている。
「エルヴァーンのメスをホカクした。」
「メスならカチクだ。」
「ああ、カチクだ。」
ふと、近くを横切っていったオーク達の話し声が聞こえた。
エルヴァーンの・・メス・・?
「カンナだかナカンだかぶつぶつ言っててうるさい。」
アルセイルだ。
そう直感したカナンはオーク達の後をつけながらその話に聞き耳をたてていた。
そう、自分のインビジの効果が切れていることにも気づかず・・・
「オマエ、そこでナニしてる。」
後ろから不意に声をかけられ、カナンは驚きで心臓が止まりそうになった。
「あう・・あ・・アルセイルを・・・返してください・・」
この一言が言えただけでも立派だろう。
彼女の周りを10体以上のオークが取り囲んでいたのだから。
「ん・・あ・・?あれ・・?私無事だったのかな・・?」
カナンが目を覚ましたとき、彼女は苔生した洞窟の中にいた。
その小部屋の中には彼女だけがぽつんと横になっているらしく、他には誰もいないようである。
どこかから風が入ってきているのだろうか、ゆらり・・と蝋燭の炎が揺れる。
「あ・・アルセイル!」
がばっと猫の俊敏さで身を起こし、小部屋の入り口の方をうかがう。
幸いにも見張りはいないようだ。
「?」
小部屋を出ようとしたカナンの耳に通路の奥から人の声の様なものが聞こえてきた。
「アル・・セイル・・?」
カナンは目を覚ましたばかりのふらふらとした足取りで声のするほうに向っていった。
その広間はオーク達の「家畜部屋」だった。
タルタル、ヒューム、ミスラ・・そしてエルヴァーン。
種族を問わず、職業を問わず、「雌」達が集められ陵辱されていた。
いや、陵辱ではない。そのほとんどの者はオークの醜悪なモノを自ら受け入れていた。
「目がさめたか。」
他のオークよりいくらか共通語のうまい、マスクをつけたオークが歩み寄ってきた。
「ここは家畜部屋。おまえら身の程知らずの冒険者を家畜に堕とす部屋。」
カナンは目の前が真っ暗になった。自分はこれから家畜にされてしまうのだろうか。
家畜とは名ばかりのオーク達の慰み者に・・・
よく見ると、ほとんどの者は目の焦点が合っていない。
快楽に惚けきり、理性や思考が融けおちてしまったのだろう。
まだ幼いオークのモノで突かれ、口から泡を吹きながら意味不明なことを口走るタルタル・・
体中をオークの精液でべっとりと濡らし、失神しながらも更に後ろから犯されているヒューム・・
前と後の穴を同時にかき回され、許容外の快感に悲鳴をあげるミスラ・・・
そこかしこから悲鳴や喘ぎ声があがり、人の理性がガラスのようにパリンパリンと割れていく様を
カナンは呆然と眺めていた。
「お前は探し物があったようだが・・・見つかったかな?」
オークの声ではっとカナンは我に返る。
「アルセイル・・!アルセイルをどうしたの!?」
「ふふふ・・・アルセイルというのかあのエルヴァーン・・」
マスクで覆われたそのオークの顔がにやりとしたのにカナンは気付き、
足元が崩れていくような悪寒を感じた。
「ま・・まさか・・」
「いま、最後の仕上げをしているところだ。会わせてやろう・・」
少しすると、カナンの前に2体のオークに引きずられてエルヴァーンの女性が連れ出されてきた。
「アルセイル!」
カナンは叫び、駆け寄ろうとするが、マスクのオークに羽交い絞めにされそれは叶わなかった。
「はなしてぇ!アルセイル、アルセイルぅ!」
「あ・・・あ・・カナン・・」
アルセイルの美しい銀髪はいまやオーク達の精液でべとつき、輝きを失っている。
その瞳は濁りきり、悲惨な陵辱が彼女の見に降りかかったことを物語っていた。
「さて・・しっかり見るがいい、誇り高きエルヴァーンが家畜に堕ちる様を。」
アルセイルは彼女を引きずってきたオークに口をこじ開けられ、小瓶に入った液体を飲まされた。
「あぁあぁああぁあ・・・!な・・なにこれぇええ!」
とたんにアルセイルが身をよじり悶えはじめる。
「我々特製の催淫薬だ。効き目は・・コップ1杯でベヒーモスが発情する程度かな。」
「う・・うあぁぁあ」
アルセイルの切なげな喘ぎ声が響き、カナンは顔を背ける。
「おい、体中にもまんべんなく塗りこんでやれ、お姫様はお薬をご所望だ。」
マスクのオークからの指示に、オーク達は下卑た笑いを浮かべ、アルセイルの体に
先ほどの薬を塗りたくった。
「ひうああああ!くひいい!」
アルセイルはあられもない悲鳴をあげながら、涎をたらして悶えている。
その体は2体のオークに弄られ、玩ばれ、臨界点を迎えようとしていた。
その形のいい胸は乳首を頂点にピンと上を向き、冒険者達の憧れの的であったその美貌は
涙と涎と鼻水により、もう見る影もなかった。
「下半身も念入りに、な。」
オーク達は3本目の小瓶の口を開け、両手にたっぷりと液体を塗りこめると、
おもむろに彼女の下半身に手をのばした。
一人は彼女の性器を、もう一人は彼女の肛門をそれぞれに弄りはじめた。
「ひっ!くうう!あっああ!」
アルセイルの性器からはだらだらと愛液が溢れ、床に小さな水溜りをつくる。
オーク達の指は彼女の性器の中、肛門の中にいたるまで薬を塗りたくっている。
「あくあああ!ひぎぃ!うひああ!」
彼女が声を上げるたびに愛液がぷしゃっぷしゃっと音をたてて飛び散り、
しばらくするとその快感の凄まじさに彼女は白い泡状のものを口からふつふつと出しはじめた。
「さて・・カナンとかいったかな?君の仲間はもうすぐ堕ちるが・・最後のお別れをした方がいい。
もう交尾の事しか頭にない家畜になってしまうのだからね。」
「そ・・そんな・・いやぁ・・」
「いいぞ、やれ。」
マスクのオークが2匹のオークに合図をすると、オーク達はその生殖器をあらわにした。
それは、周りにいるオークとは比べ物にならないほど長大で醜悪であった。
「アルセイル!逃げてぇ!」
「もうだめだよ、お嬢さん。彼女はもう薬の虜さ。」
白い泡を吹きながら半ば気を失っているアルセイルを1体のオークが下に回りこみ、
もう1体が後ろに回り込むかたちで押さえつけた。
下のオークは性器に、後ろのオークは肛門に狙いをつけたようだ。
「さようなら、そしてこんにちわ新たな家畜アルセイル。」
マスクのオークがそうつぶやくのと2本の肉棒がアルセイルを貫くのはほとんど同時であった。
「うひぎがあああああああああああああああ!」
洞窟内にアルセイルの悲鳴が響き渡る。
「わらひいい!もうやめてええ!ゆるじてえええ」
「おや、まだ理性があるのか・・」
「アル・・セイル・・・」
しかし、2体のオークがピストンを始めるとアルセイルからもう意味のある言葉は
聞こえることはなくなった。
「あひっ!あひぃ!ふひいいいい!」
オークの一突きごとに真っ白な愛液を噴出し、泡を吹き、痙攣し、淫靡な叫び声をあげるそれは
もはやカナンの知るアルセイルではなかった。
「ははは、このままイキっぱなしで1時間もすれば立派な家畜の完成さ。」
「ひいっ!マ○コ!いひい!あひああ!」
「気持ちよさそうじゃないか・・・なぁ、カナン。次は君がああなるんだ。」
「私・・が・・?」
カナンはまだ気付いていなかった。
自分の性器がすでに濡れそぼっていることに。