「っ、畜生・・・限界突破はあれが最後ってゆってたじゃんかよ。」
口の中でぶつくさと不満を唱えながら
エルヴァーンの女戦士は剣を振り上げモルボルにとどめを刺した。
返り血がその紅い髪をさらに紅く染める。
「ほらほら、そんなに文句言わないのっ。アナタにケ・ア・ル♪」
ヒュームの白魔導師がそんな彼女をなだめながら回復魔法を唱える。
「そうにゃん、アイテムもあと1こで揃うし、そしたら3人そろって
限界突破だね!ほら敵さんポップしたよ。」
ミスラのシーフが遠くの敵に矢を放ちながら言った。
Maatを倒せば限界は突破!のはずだった。
しかし、一部の、ほんの一部の冒険者に
限りそれだけではレベルキャップがはずれなかったのだ。
運悪く次なる課題を出された冒険者たちは
じじぃに出されたアイテムを集めるために各地へと散った。
「そんなこと言ったってもう何日アイテム狩りを続けてるのさ、
もう、あたし、限界あきらめ・・」
戦士がそう言った瞬間、シーフの攻撃が敵の急所にあたり
どぉっと音を立て敵が崩れ落ちた。
”モルボルの淫液”手に入れた!
3人の口から歓声があがる。
「やったぁ、早くロット、ロット!」
「これでアイテムが3つそろったね!」
ヒュームがニコニコしながら言った。
「それにしてもさらに課題を出すとは
あの爺さんもよっぽど暇なのね。」
アイテムを手に入れたせいか文句を言いつつも戦士は上機嫌だった。
「まぁ、今回は3人一組で一人1アイテムだからまだましにゃ。
粘菌、炭、パピルス狩りの時は本当に泣いたにゃ。
それに今回は対象の冒険者も少なかったから狩場も空いてたしね。」
ミスラが短剣についた血糊をぬぐいながら応じた。
「それじゃ、帰って一休みしたら爺さんに会いに行くかね。」
戦士の言葉に2人は軽くうなずき、3人は狩場を後にしたのだった。
「ジュースと薬品の用意はオッケーだよ。」
白魔導師がヤグードドリンクと
ハイエーテルでパンパンになったかばんを叩きながら言った。
「こっちもさっき採ったモルボルの蔓でハイポ沢山作ったにゃん♪」
軽くウインクをしながらミスラが言った。
戦士のかばんもミスラと同じくハイポーションのビンで溢れている。
「食品の用意もした。あとはアイテムの確認だ。各自ちゃんと持ってきたな?」
戦士の問いに対し、ミスラがかばんからロープをつまみ出していった。
「”悪魔の荒縄”入ってマース。」
「”動く丸太”もちゃんと持ったわ。」
白魔導師がまたカバンを叩きながら言った。
「よし、じゃ庭に急ごう。さっさと終わらせて夜は祝宴だ。」
Maatの強さは先の課題で十分に分かっていた。
今回の課題はおそらくチームワークを試すのが狙いだろう。
「絶対に勝とうな。」
戦士の言葉に2人は大きくうなずいたのだった。
”やったー。限界突破♪みんな粘菌手伝ってくれてありがとう”
まだ年若い冒険者の歓声が聞こえる。
おそらくその冒険者の仲間であろう一団が拍手をしている。
3人も自然と彼に拍手を送っていた。
「さて、今度はいよいよあたし達の番だな。」
BC戦か?それともアイテムを渡すだけでおわるのか?
万が一レベル制限をかけられた時のために武器も何種かは用意した。
戦士の手のひらに汗がにじみはじめた。
他の2人の表情を見るとやはり緊張でこわばっている。
戦士は意を決してMaatに話しかけた。
「約束のアイテムはそろったかのぉ」
それぞれが無言でアイテムを取り出して見せた。
Maatはそれを見ると軽くうなずいた。
「よくぞ揃えた。
もしおぬしらの準備がよいなら最後の場所に移動するが、よいかな?」
やはりまた戦闘が待っている。
「アタシは準備オッケー!」
戦士の問いを待たずしてミスラが手をあげた。
「わ、、わたしも大丈夫。」
緊張のため白魔導師の声は少しかすれていた。
「私も準備はできている。」
3人の答えを聞くとMaatはなにやら呪文のようなものを唱え始めた。
おそらくテレポのような移動呪文であろう。
予想通りMaatの詠唱が終わると
3人とMaatの姿は庭から消えたのだった。
移動した先は薄暗い小さな小部屋のような場所だった。
「あ、もしかしてここ噂の反省部屋かしら?」
不安をかき消すようにミスラがおどけてみせた。
戦士はどこから攻撃が来てもいいように剣の柄に手をかけている。
2、3秒の沈黙が永遠に続くかのように感じられる。
その沈黙をMaatが破る。
「さて、最後の課題じゃ・・・」
誰かがごくりと唾をのみこむ音が聞こえる。
「制限時間以内に、このワシいかせるのじゃ!!!」
白魔導師の手からワンドがぽろりと落ちた。
「わ、、、わ、、わたし帰ります。」
耳まで赤くしながら白魔導師がエスケプを唱えた。
しかし、その呪文の効果は発動しないようだった。
「馬鹿な課題を出さずに、さっさとレベルキャップとるにゃん!
このエロジジぃ!!」
ミスラが本気で怒っていた。
戦士は何も言わずにMaatに切りかかった。
しかし、彼が避けないにもかかわらず
戦士の攻撃はすべて外れていた。
「制限時間にワシをイカせなかった場合は・・・」
Maatがにやりと笑った。好色な笑みだった。
戦士の胸に不安がよぎった。
(ここはMaatの言うとおりにしたほうが無難かもしれない)
この場所に来てからもう数分が過ぎている。
制限時間がどのくらいかは分からないが
課題はもう確実にはじまっているのだ。
「ここはあたしがやる。2人は後ろを向いて耳をふさいでな!」
そういうと彼女はMeetのズボンに手をかけた。
手早く下着までおろす。
(・・・で、、でかい。なんという大きさだ。)
下着の下から姿を現したじじぃのブツはこれまで彼女が見た中で
1番大きいものだった。
「ガ・・・ガルカンソーセージ。」
彼女は思わずそうつぶやいていた。
エルヴァーン戦士は男性経験は豊富ではなかった。
もちろん皆無ではないが、戦場とは逆に受身に回ることが多かった。
いま目の前に出された課題をクリアするてめには、
勃起していないブツをまず立たせることからはじめなくてはならない。
口で愛撫すると勃起させることができるかしら?
そう思ってはみたものの、
男のモノを口に咥えるのは初めての経験だった。
(これはソーセージ、ソーセージ)
戦士は自分にそう言い聞かせた。
(美味しいから一気にくわえなきゃ。)
目をぎゅっと閉じ、一気に根元まで口のなかにいれた。
しかしMaatのブツは戦士が思っていたよりずっと大きかった。
先端が喉にあたり思わず嘔吐しそうになる。
「げぇっ。」
ブツを吐き出し、
ごほごほと咽ると、涙が流れてきた。
もちろん彼のブツは少しも勃起する様子はない。
(くそぅ、もう1度)
リトライしようとする彼女の手首を誰かがつかんだ。
「!?」
見るとミスラだった。
「そんなな舐め方じゃ起たないにゃん!」
ミスラは戦士を押しのけるとブツの先端をぺろぺろと舐めはじめた。
最初はゆっくり、そして大きくくわえ込む。
動きを見ているだけでも淫靡な感が漂う。
(はっ、見とれている場合じゃない!
こんな時こそ連携だ!!)
戦士はmeetの後面に回り込んだ。
意を決してmeetのアナルを舐めようとした瞬間、
白魔法が飛んできた。
「meetさんにデオード!」
白魔導師のほうを見ると彼女は涙を浮かべていた。
「意気地なしでゴメンね。でもやっぱり直接は恥ずかしい・・・」
内気でお嬢様な彼女にはこの場にいるだけで
限界なのは戦士によく分かっていた。
魔法を唱えれただけでもすごいと思う。
しかし、次の行動は戦士の予想をはるかに超えていた。
「直接は無理だから、あたしオ○ニーをMeetさんに見てもらいます!」
(おいこら、そっちの方が恥ずかしいだろ。)
戦士は心の中でそうつっこんだ。
そんな突っ込みを無視して白魔導師はくちゅくちゅと
自分の秘部をいじりはじめた。
前後面に加えて、視覚的な攻撃によりMeetのブツは少しずつ
その硬さを増していた。
「そうじゃ、皆で力を合わせることが大切なのじゃ!」
マートが言う。しかし、このペースでは
とても制限時間に間に合うとは思えなかった。
「あ、そうだ!アイテムにゃ、アイテム!」
咥えていたブツを離し、突然ミスラが叫んだ。
(そうか、そのためのアイテムか!)
しかし、戦士にはアイテムの使い道は皆目検討がつかなかった。
白魔導師が動く丸太をカバンから取り出した。
「私はこれをバイブにするわ!」
そういうと彼女はズブズブとちいさい丸太を
自分に挿入した。
「あん、くちゅくちゅ動いて気持ちいぃ。」
白魔導師は腰をくねらせながら丸太の入った秘部を
Meetに見せ付けた。
それとは対照にミスラはロープを持って考え込んでいる。
「ロープ、、ロープ!」
ぶつぶつと繰り返す。
「わかったにゃ!このじじぃの趣味にゃ!
じじぃを縛ればオッケーにゃ!亀甲しばりにゃ!」
その言葉にMeetが大きくうなずいた。
(あとは自分だけか・・・)
戦士はアイテムに目を落とした。
(どう使えばいいか全く見当がつかないわ。)
ふと目を上げるとそこにはMaatの肛門があった。
(肛門・・・ぬるっとした液・・・潤滑油。そうか!)
戦士は淫液を指にぬりたくるとそれをすばやく肛門に入れた。
「これで前立腺をマッサージよ!」
3人の連係プレーによってMaatの息遣いが徐々に荒くなった。
ふいにミスラがむせた。そして白濁した液を吐き出す。
「ご、、合格じゃ。」
Maatが搾り出すような声でそう宣言した。
「やったー!これでやっとレベルキャップがはずれるね。」
嬉しそうにはしゃぐ3人を見ながらMaatが静かに言った。
「おぬしらはとっくに限界を超えておったわい。」
きょとんとする3人を尻目に彼は話を続けた。
「これは限界突破の試練ではなく、新しいジョブ取得のクエストじゃ。」
「へ?そのジョブってなに?」
ミスラが狐につままれたような表情で聞いた。
「それは”泡姫”じゃ。」
Maatが目を細めながら言った。
「ジョブを極めたあかつきには特別な試練が待っておる。」
そういうと彼は自分の股間をぽんぽんと軽く叩いた。
3人の脳裏に今まで格闘していた彼の巨大なブツが浮かんだ。
誰とも無くごくりと唾を飲み込む。
「それではまた会う日を楽しみにしておるぞ。」
気が付くと3人は庭に立っていた。
そしてほぼ3人同時にモグハウスへと走っていったのであった。
=おわり=
後日談
「にゃー、こんなの5分も耐えられないにゃあ〜(絶叫)」