まだ人間と獣人の間に決定的な対立がなかった頃、各地の獣人部族を訪ね、暁の女神信仰の布教を試みた修道女がいた。
これは、彼女ジョゼアンヌが獣人都市ギデアスを訪れたときの記録である。
日付不明
ほんの少し身をよじるだけで、大事なところとお尻がずくずく熱くなる。胸の先っぽが勃ちあがってくるのが分かる。
リーダヴォクスが張ってくれたテントの中で、激しい雨音を聞きながら、私はこの日記をつけている。
どうしよう。
私は女神の教えを広めるためにこの大陸に来たはずなのに。
大変なことになってしまった。
まだ目まいがするけれど、自分の身に何が起きたのか思い出さなくてはならない…。
あれは、ヤグード族の都市ギデアスに到着した日のこと。
ヤグード族については、ギデアスを訪れる前に立ち寄ったウィンダスのズババ侍女長が詳しく教えてくれた。
『タルタルがサルタバルタに定住する前から、大陸に住んでいたこと。』
『ウィンダスとは、互いに相容れることのない仇敵同士であること。
『彼らの中から選ばれた者が、恐れ多くも神を騙り崇拝されていること。 』 などなど。
侍女長の話は長すぎてよくわかんないことも多かったけど、アルタナ様の教えを広めるには、かなり厄介な相手であることは理解できた。
サンドリアにもその野蛮な教義と、狂信的な信心深さは轟いていたほどだから。
「ヤグード、ジョゼのぜぇんぶ、嫌い。気をつけて注意、よいな?」
道案内兼通訳兼いじめっ子のリーダヴォクスもこう助言してくれたように、もっと慎重にならなきゃいけなかった。
私にとって当たり前の行為が、彼らを刺激してしまったのだから。
ギデアスで最初に出会ったヤグードは親切で、「人間、この先、歓迎されない。旅人、危険よ」と、慣れない共通語で忠告してくれた。
だけど、私が「親切なあなたに女神の加護を」と、手をかざして祝福した途端、彼は豹変した。
押し黙って身を震わせたかと思うと、経文を唱えながら襲いかかってきたのだ。
後で尋問官から聞いたのだけど、ヤグード教徒にとって異端の神であるアルタナの祝福は呪いにも等しいもので、それを受けること自体が、死罪に値するのだそうだ。
冷静に考えればそうだ。私だってヤグードの祝福はちょっと遠慮したいもの。
避ける間もなく、怒りに任せた鈍い一撃を頭に受けた私が、遠のく意識の中で最後に見たのは、逃げていくリーダヴォクスの後ろ姿だった。
…リーダ…そりゃないでしょ……
次に目を覚ました時、私は自分がヤグード族に捕らえられ、彼らの監獄に閉じ込められたことを知った。
ギデアスの監獄は、無数の尖塔とその頂にある檻から成る風変わりな造りで、他の塔の檻にも同様に囚人がひとりずつ捕われているようだった。
私は冷たい監獄の床にぺったりと座らされ、両手を天井から吊るされていた。
随分長いことこの姿勢で気を失っていたんだろう、肩が痛くて、手の指先は痺れて感覚がなくて、床に接した太腿とお尻も、冷え切っていた。
どうしよう…
漠然とした不安がたちのぼりはじめたころ、 尋問官だと名乗るヤグードが、入ってきた。
彼は流暢な共通語で、声を張り上げながら、私に詰問をはじめた。
ギデアスを訪れた目的にはじまり、サンドリアの国情、私がが見聞してきたいろいろなこと。
そして、私の生い立ちに関することまで。
スパイをするために各地を訪れているわけではないので、私は適当にはぐらかしながら答えていた。
実際サンドリアの国情なんて『王子がバカ(特に兄)』ぐらいしか知らないし、旅の途中の話だって、冒険者じゃないから特筆すべきことはほんとにない。
だけど、それが許されたのも、質問が彼らの敵のことに及ぶまでだった。
ウィンダスの情報を彼らがもっとも欲していることは、質問が具体的になったことで、すぐに分かった。
でも私、本当に知らないのだ。だって侍女長の話むずかしすぎだったし、ミンダルシアの訛りがひどくて、そもそも半分ぐらいしか聞き取れなかったし。
今喋ってる尋問官のが、よっぽど流暢なほどだ。
「質問には答えられないわ。」
きっぱりとそう断ると、尋問官はくちばしをカタカタと鳴らした。多分、私を嘲笑ったのだと思う。
彼はおもむろに鞄から黄色い液体の入ったビンを取り出すと、私の口をこじ開けて無理やり喉に流し込んだ。
少し甘いその液体が何だったのかは分からない。
ただ、しばらくすると、身体から急速に力が抜けていくのを感じた。
その後、ゆっくりと尋問官が質問を始めたけど、よく覚えていない。
ただ、尋問官がかなりがっかりした様子なのはわかった。
自白させる薬かなんかだったのかな。だとしたら無駄遣いもいいとこだ。
しばらくして、尋問官が肩をすくめて、私に耳打ちした。情報を得るのは諦めたらしい。
「我らが神に帰依し、教義を広める間謀となれ。命だけは助けてやろう」
「偽りの邪神に、仕えることは出来ません。」
私は確かにそう答えた。うん、ちょっとカッコイイじゃん。
それを聞いた尋問官は、またカタカタとくちばしを鳴らし、檻から出て行った。
「愚かな異教徒の理性に問うても無駄か、自身の浅はかさを呪いながらよく考えるがいい」
代わりにやってきたのは数人(数羽?)の拷問官だった。
彼らは“現人神に慈悲を乞う権利”が罪深き異教徒にも与えられていると告げ、くちばしを鳴らした。
私が意味がわからない、という顔をしていると、さっきの尋問官と同じことを言った。
「我らが神に帰依し、教義を広める間謀となれ。命だけは助けてやろう」
邪なる神にひざまずくことは出来ない。 私はそれを拒絶した。
がくん、と腕が引っ張られた。キィキィという音を立てて、天井の滑車に吊るされた鎖が巻き取られて行く。
私は足の裏が床につくかつかないかの状態で立たされた。
力を抜くと鉄環で留められた手首に自分の体重が全てかかるので、必死で足を踏ん張っていなくてはならない。
拷問官の1人が私の足元に屈み、鉄杖の両端に止め輪がついたような器具を、私の足首に留めた。
両脚が思い切り開いた格好で固定される。
ヤグードの前ではしたない格好を強制され、私の顔は熱くなった。
別の拷問官が二人がかりで、檻の中に籠を運び入れる。大き目の衣装箱ぐらいの大きさだ。
箱の中身を見て私は驚愕した。巨大なワームがびっしり入って、うねうねと蠢いている。
「これは我らが侵入者を排除するために飼っているEaterという種のミミズだ」
「主な餌は侵入してくる人間から啜る体液や水分だ」
「なに、心配するな。殺さないよう調節はしてやる」
箱がひっくり返され、巨大なミミズが5・6匹、私めがけて這いずってきた。
「…きゃぁっ!?」
我先にと私の足にからみつき、蠕動しながらゆっくりと登ってくる。
「……ひっ……」
あまりのおぞましさとぞわぞわと撫でさするような感触に私は悲鳴をあげた。
ぬるぬるとした粘液を分泌しながら、1匹、また1匹と足に取り付いてくる。
先頭のミミズが私の右の腿にまきつき、開かれた股の間をつつき始めた。
布越しとはいえ、意外に固い頭部分で容赦なくぐりぐりと突き上げてくる。
その間も太腿に巻きついた体部分はうねうね蠕動を続けていて、腿の内側に撫で摩るような感触を刻み続けている。
「…い…やっ……」
敏感な部分を突き上げられ撫で擦られ、私は声をあげてしまった。
じゅくっ、と熱いものが身体から溢れるのがわかった。
それが黒いパンタロンにしみ込んでいく感触も。
目をそらしたいのに、ミミズが股の間を蠢きまわる様子から目が離せない。
ミミズに弄られ、パンタロンにくっきりと私の恥ずかしい染みと縦筋が浮かび上がった。
左の腿を登ってきていたミミズが到達し、その縦筋をなぞり始める。
「……はぁっ……あぅっ……」
ミミズの分泌する粘液と私の恥ずかしい汁が混ざって、パンタロンがぐちゅぐちゅに濡れてきた。
最初のミミズは膣の辺りまで後退し、ずんずんと激しく突き上げ始めた。
布越しにミミズの頭の固い感触が、身体の奥にめり込んでくる。
「…くはぁっ……あっ……ひゃぁぁあっ……っ!」
濡れたパンタロンがぐっちょぐっちょと、いやらしい音を立てていて、その音を聞くたびに私のおなかの奥が、きゅーっと熱くなった。
縦の筋を執拗に往復しているミミズが、布と襞をかきわけるようにしてクリトリスを探し当てた。
じゅくっ……と吸い上げられ、痺れるような痛いような強烈な快感が走り、私はのけぞって叫んだ。
「いゃあぁああっ…!」
体中の力が抜け、鉄環で留められた手首がちぎれるように痛む。
「……っ…!」
快楽に身を任せることも許されず、必死で足を踏ん張ろうとする瞬間を狙うかの如く、膣を狙うミミズが激しく突き上げてくる。
「……ひぅっ……はぁんっ……やぁっ……」
縦の筋を執拗に往復しているミミズが、布と襞をかきわけるようにしてクリトリスを探し当てた。
じゅくっ……と吸い上げられ、痺れるような痛いような強烈な快感が走り、私はのけぞって叫んだ。
「いゃあぁああっ…!」
体中の力が抜け、鉄環で留められた手首がちぎれるように痛み、快楽に身を任せることも許されない。
必死で足を踏ん張ろうとする瞬間を狙うかの如く、膣を狙うミミズが激しく突き上げてくる。
「……ひぅっ……はぁんっ……やぁっ……」
いつの間にか別のミミズが私の背後に回っていた。お尻を撫で回し、谷間に滑り込んでいる。
「……やだぁっ…!そこはっ………あっ…!!」
膣と同じように、お尻の穴を激しく責めてきた。お尻まわりもミミズと私の汁で、もうぐちゃぐちゃ。
「いやぁっ……たすけて……あぁっ…いやあぁぁっ…」
むずがゆいような痛いような感覚が加わり、私は無意識に女神様に救いを求めていた。
女神…さま……おねがい……っ…助けて…。
答えたのは神ではなくヤグードだった。
「我らが神に慈悲を乞え。異教徒」
拷問官の1人が悶える私の前髪を掴み、無理やり顔を上に向けさせた。
「………い……やっ……!」
私はその手を振りほどいて叫んだ。この時点ではまだ、誇りがあったのだと思う。
拷問官がくちばしを鳴らした。
何かの合図みたいな、呼子みたいなかわった音が檻の中に響くと、ミミズたちが一斉に私の着ているものに食らいついた。
「……っ!!?」
教会から支給された修道士の制服がみるみる食いちぎられていく。
白地に赤の刺繍が施されたデザインで、この服に憧れて私は修道女になったのだ。
黒いパンタロンの股の部分が、最初に食い破られた。ひやりとした外気に、恥ずかしい部分が晒される。
「ミミズたちのいいエサ場だ」
拷問官の一人が、わざわざしゃがみこんで私の股間を食い入るように眺め始めた。
「……みな……いでぇ……っ……」
膣を狙っていたミミズはぶちゅぶちゅ音を立てて私の胎内へ侵入を図っていた
頭を少し突っ込んでは中でぐりぐりと旋回し、私の内壁を擦りつける。
お尻のミミズは口から分泌液を出して頭で塗りこめ、少しずつ少しずつ、捻じ込んでくる。
クリトリスのミミズはあいかわらずじゅうじゅうとそこを吸い続け、時々敏感な部分に噛み付いてきた。
「……はぅっ……ひぅっ……っ…あっ…」
ぽたん、ぽたん、ぽたん。私の汁が溢れ、檻の床に落ちる音がする。
股間に取り付き損ねたミミズ達が、ぞわぞわと上半身に登ってきた。
脇腹を擦り、両の胸元に1匹ずつ取り付き、背中から別の1匹が首筋をなぞる。
胸元を食いちぎられ、白と赤のブリオーの両胸に、ぽっかり穴が開き、私の乳房が露にされた。
外気の冷たさと下半身を責め立てられつづけているせいで、先端のピンクの突起はぷっくりと勃ち上がっているのが見えた。
まるで陵辱を悦んでいるかのような状態に、私は酷く打ちのめされた。
見透かすように拷問官がくちばしをカタカタ言わせる。
「汝のような淫乱な女に、これは拷問にならぬか?」
それを合図に、2匹のミミズがそれぞれの乳房に襲い掛かってきた。
「−−−−−っっ!」
乳房にまき付かれ、揺すりたてられ、根元から絞り上げられる。
かと思えば粘液を塗り込められ、ぬるぬると撫で擦られる。
勃ちあがった乳首も放っておかれず、噛みつかれ、吸い上げられ、私はヤグード達の前で、あられもない姿で恥ずかしい声をあげ続けた。
「はぁぁっっ!ひぁぁっ…!やんっ…あっ…はあぁあぁんっっっ!!」
ぐちゃんぐちゃん…ぐちょぐちょ…ぶっちゅぶっちゅ…びっちょびっちょ…
私の股間から、お尻から、乳房から、それぞれの淫らな水の音が響いている。
「いやぁっ!あぁあぁぁっ!はぁぁ!くはぁぁっ!やだぁぁぁっ!!!」
ヤグード達の目の前で辱められているというのに身体は快楽をもたらす刺激に抗えず、私の喉からは自分のものとは思えない淫らな叫び声が、息が溢れつづける。
ミミズが取り付いた腰が自分のものでないようにがくがくし、ミミズが蠢くたびにおなかの奥から立ち上る快感に、私の目の奥で、白い火花が何度も弾けた。
いやだ…こんなことされて……イっちゃいたくないっ…!
だけど気持ちよすぎて唇を噛み締めて我慢することもできないまま、
「…いやぁ!ああぁっ!やだぁっ!いやっ!あっっ!はぁぁあぁぁあぁぁあっっっっ!」
私は喘ぎながら涙を流し、屈辱の中登りつめた。!
私の意識は、一度そこで途切れた。
目を覚ますと、先刻と同じ檻の中にいた。ミミズはいなくなっていた。
私はまた、天井から吊るされて座らされていた。正確には膝で立たされた姿勢で、足は杖で開かされたままだ。
ミミズに食いちぎられたブリオーとパンタロンは脱がされ、裸にミトンとブーツだけの恥ずかしい格好で。
「異教徒」
先刻の拷問官の一人が、私のお尻に何かひんやりするものを押し込んできた。冷たくて硬い管のような感じ。。
「ひぅぅっ………!!」
「邪教を捨て、我らが神に帰依することが、汝の誇りを守ることになる」
「……いやよ……絶対いや!」
お尻の違和感に身をよじらせながら私が拒絶すると、拷問官達はくちばしを鳴らした。
「恥辱にまみれても邪教を選ぶか…愚かな娘だ」
お尻に差し込まれた管の中を冷たい液体が通った。
「……ひゃぁぅっ……っ」
初めて味わう、おなかに異物が逆流する感覚に私は悲鳴をあげた。
「なっ……なにいれたの…っ…!?」
ぎゅるぎゅるぎゅる…と、腸がものすごい音を立てる。おなかが…痛い…。
「ギデアスには不浄を清める名水がある。汝の身体に宿る邪教の穢れを追い払うにはうってつけだ」
「……い……いや……っ……痛いぃ……っ…やめてぇ……っ」
私の叫びなどまるで無視され、じゅくじゅくと水分が流し込まれる。
「そろそろ、いいだろう」
私の裸のおなかに手を触れた拷問官がうなずくとお尻の管が抜かれ、別の拷問官が何かを代わりに押し込んだ。
「ひぁっ…!」
私のお尻に栓をしたそれは、まるで意思でももっているかの用にうねうねと動きまわる。
「くぅ……はぁっぅ……」
腹痛と排泄する穴を弄りまわされる違和感に、私は呻き声を上げた。
背中を冷や汗が伝って落ちたのが感じられた。排泄感が急速に、確実に立ち上ってくる。
「異教徒、どうした?顔色が悪いぞ」
おなかに力を入れて必死に堪える私に、拷問官の一人が意地悪く笑った。
「……おなか…痛いの……漏れちゃう……」
「邪教の信徒の誇りを慮る程我々は寛大ではない」
言いながら爪先で襞を押し分け、クリトリスを強く擦ってくる。
「ひぁっ……あっ……はぁっ…!」
別の拷問官は背中に回り、お尻に押し込まれた「栓」を激しく抜き差しし始めたぬちゃっぬちゃっと粘っこい、いやらしい音が響く。
背中から手をまわされ、酷く痛む下腹部をぎゅうっと押しつぶされ、私は絶叫した。
「ひぁあぁぁっ…!!おねが……やめっ……いやぁ……っ!!」
快楽で、痛みで力が入らない。その間にも腸はぎゅるぎゅると悲鳴をあげ、排泄を要求する。
「だめっ……でちゃ……ゆるし……っ」
がくがくする腰に必死に力を込めた。きりきりと絞られるようにおなかが痛み、冷たい汗が吹き出て体がぞくぞくする。
爪で弄り回されているクリトリスだけがひどく熱い。すり潰される度に電流が走り、身体の力が抜けそうになった。
「ひぁぁぅ……いやぁ……うぉっ……あぁっ……はぁ…っ…!」
その度に別の拷問官が爪先で両の乳首を捻り上げる。どこかで快楽に繋がっているような、でも酷い痛み。
それで意識が少し戻るとまた腸の悲鳴と酷い排泄感。だめ…もう…おかしくなりそう…。
「おねが……出ちゃ……いやぁっ……許し……助……っ…っああっ…」
私は泣きながら、無意識に助けを求めていた。アルタナ様ではない、本当にこの場から救ってくれる者に。
拷問官が私の身体を執拗に弄りながら、耳元で口々に囁いた。
「我らが神に帰依すれば、すべて許される」
「邪教を捨て、我が神に仕えよ。」
「暁の女神は、獣人に穢された汝を救うほど寛大ではない」
それらを聞きながら、私の意識は快感と腹痛と生理的要求で真っ白に塗りつぶされて行き。
「…あなた方の神に仕えますっ……だからお願い、トイレに行かせて!!」
「お願い助けて……!もう出ちゃうの…っ…!!」
私は確かに、自分の口で自分の言葉で、女神様を冒涜したのだ。
拷問官たちが、勝ち誇ったようにくちばしをカタカタ鳴らし、がらん、と私の股の間に錆びたバケツを投げ込んだ。
その意味を理解して、すうっと力が抜けた。
「そんな……」
愕然とする私を催促するように、おなかがぎゅるるるるる…とものすごい音を立てる。
「遠慮せず使え、我らは汝の帰依を見届ける」
見計らったように拷問官の一人が、私のお尻の栓をぶちゅりと外した。
「いやっ…!」
ものすごい開放感。
駄目っ…!ここで屈しては……っ。
私の最後の理性が必死で抵抗するがそんなものは全くの無駄でしかなく。
「いやぁぁぁぁぁっ……!!」
次瞬間、私のお尻からものすごい勢いで空気を含んだ飛沫が噴き出した。
鼻の曲がるような酷い匂いが立ち上り、泥を叩きつけるような音が、檻の中に響く。
「…いやぁぅぅぅ………あぁぁぅ……やだぁ………」
あざ笑うヤグードの目前で、裸で吊るされたまま、泣きながら長々と排泄をさせられる私。
自身の水っぽい排泄物がバケツにびちょびちょと落ちる音を聞きながら、腹痛とわずかに残っていた誇りが溶けてなくなってゆくのを、ぼんやりと感じていた。
ボロボロのヒーラーブリオーを雑巾がわりに、拷問官が私の身体を拭いた。
私の排泄物で茶色く汚れたそれは、今の私そのものだ。
足を開かされたままの四つんばいでされるがままになりながら、私は泣くこともできなかった。
「帰依の証だ、受け取れ」
拷問官が自分の首から数珠を外し、何か忌まわしい経文を唱えながら私の膣にぶちゅりと押し込む。
修道女の純潔が、邪教の教具で破られるというのは出来すぎていて滑稽なぐらいだ。
「あうっ…」
硬質な珠がいくつも、膣壁を擦る。喘ぎ声を漏らす私を、拷問官たちが冷ややかに見下ろしていた。
それからしばらくして。
ローブとスロップス、サークレットという簡素な装備を与えられ、私は檻から解放された。
サルタバルタはひどい雨で、連絡を受けていたのか(流石獣人同士だ)迎えにきてくれたリーダの張ってくれたテントで、私はこの日記をつけている。
ここまで書いただけでも、思い出してひどく濡れてしまった。経文の力なのだろう、数珠がひどく疼く。
横で眠るリーダは、今頃どんな夢を見ているのかな…。私はとても…眠れそうにない。
女神よ、私の罪は許されるのでしょうか?
<終>