「かわいい子みっけ・・・たべちゃおっかなぁ・・・」
ミスティの悪い癖がまた顔をのぞかせた。好みの女性を見つけると、かわいがってみたくなる。そうと決まれば作戦開始だ。
「ねえ」
ミスティは目をつけた女に声をかけた。同じエルヴァーンであり、名はアセルスという。
「はい?」
不意に声をかけられ、アセルスはちょっと驚いた顔をする。
「ちょっとお話したいんだけど、酒場にでもいかない?」
「え・・・?どこかでお会いしましたっけ・・・」
「合ったことは残念ながらないわね。同じエルヴァーン同士、語りあえないかなって」
「そういうことなら・・・よろこんで」
アセルスはミスティに微笑んだ。

「いっぱいですねえ・・・」
酒場は満席だった。もちろんミスティはこれを確認済みである。そして用意していた次の言葉を口に出す。
「そうね・・・そうだ。私の家に来ない?いいワインがあるの」
「でも、迷惑じゃ・・・」
「誘ったのは私だもの。気にすることはないわ」
アセルスはしばし考えていたが、こっくりとうなずく。
『うまくいったわね・・・こんなに簡単にいくなんて。この子、この先冒険者としてやっていけるのかしら』
ミスティの口元がゆがんだのをアセルスは知らない・・・

「さ。狭いけどどうぞ」
「おじゃまします・・・」
「グラスとワイン持ってくるわね。ベッドにでも腰掛けてて」
「はい」
言われたとおり、アセルスはベッドに腰掛けた。
『ミスティさん、さびしいのね。私みたいなのに声かけるなんて。今日一日だけでも癒してあげなきゃ』

「おまたせ」
2つのグラスと年代もののワインをもってミスティがきた。
お互いのグラスにワインを注ぎ、乾杯をする。
「・・・おいしい」
「でしょ?」
二人は祖国サンドリアのこと、今までの冒険のことなどで盛り上がっていた。

「はぁ・・っ・・・お姉さま・・・ダメ」
「アセルス、私をそう呼んでくれるのね。うれしいわ」
「ごめんなさい、ここまでにして・・・私、普通じゃないんです」
「そうね、ここまでかわいい体は普通じゃないわ」
やさしい笑みでミスティは返す。
「いえ・・・私・・・」
そこでミスティは、アセルスの股間が妙に盛り上がっていることに気がついた。
「もうダメ・・・おっきくなっちゃってる・・・ごめんなさい!」
アセルスは自らパンティを脱いだ。

アセルスの股間には男のものとしか思えないものがあった。
「私、両方ついてるんです・・・」
「ひぃ・・・っ」
ミスティは声をだせなかった。女同士で愛し合うことには慣れていても、男との経験はない。
「お姉さま・・・こんな私、気持ち悪いですよね・・・せっかく出会えたのに・・・ごめんなさい」
アセルスはさめざめと泣き出す。

ミスティは複雑な気持ちであった。
思春期の頃、自分は男ではなく女にしか興味がないことに気がつき、誰にも話せず悩んだ。
冒険者として旅立ち、女同士で愛し合う種族、ミスラの痴態を見たときほど心が休んだことはない。
そして悪い癖が始まった。そこで自分はわだかまりを解消している。
しかし、アセルスは違う。いまだ誰にも打ち明けられぬままここまで来て、おそらく初めて自分にその姿を晒した。
この子は、昔の自分なのだ・・・
ここで私が拒否すれば、この子は悲観して死んでしまうかもしれない。
あの頃の自分はそんなことばかり考えていた。

ミスティはアセルスの髪を優しくなでる。
「ごめんなさい、驚いたりして・・・」
「お姉さまぁ・・・」
アセルスはミスティの胸にすがりつき泣いた

「気持ちよくしてあげる」
泣き止んだアセルスのものをミスティは手に持った。
「あっ・・・」
「どう・・・?私男の部分は初めてだからよくわからないのだけど」
ゆっくりと上下にしごきながらミスティは問いかけた。
「気持ちいいです・・・お姉さま」
ミスティの手の中でアセルスの敏感な部分が熱く、大きくなってくる。
「熱い・・・アセルスの熱い」
「お姉さま・・・」
「私のも・・・さわって」
ミスティの敏感な部分はすでにとろけていた。シーツに水溜りができるほどに。
恐る恐る、アセルスはその部分に手を伸ばした。
「はあっ・・・もっと・・・さわって」
ビクッっと体を震わせ、ミスティはアセルスの愛撫を懇願する。
「こうですか・・・?私も始めてでわからないです・・・」
「上手よ・・・そろそろ我慢できなくなってきたの・・・?」
アセルスは首を縦に動かした。
「横になって。私が入れてあげる・・・」
アセルスを横に倒し、ミスティは初めて自分の中に男を受け入れた。

「くぅ・・っ・・・痛い・・・」
初めての痛みにミスティは顔を歪ませる。
「無理しないで・・・」
「大丈夫、嬉しい痛みだから・・・アセルスも遠慮しないで動いて・・・」
「はい・・・」
あまりの快感にめちゃくちゃに腰を動かしたい衝動に駆られながらも、ゆっくりとアセルスは腰を動かす。
「大丈夫ですか・・・お姉さま」
「はぁっ・・・だんだん・・・痛くなくなってきた・・・」
ミスティの声に甘いものが混じりだし、余裕が出てきたのか、今までより大胆に腰を動かす。
ぬちゃぬちゃと淫靡な音を奏でる。
「お姉さまの中、とても熱くて気持ちいい・・・」
「もっと・・・激しく動いて・・・気持ちいいの・・・」
もうすでに痛みはない。女同士で愛し合うときに勝るとも劣らない快楽にミスティは酔いしれていた。

「お姉さま、私ので感じてるんですね・・・うれしい」
アセルスはミスティの喘ぐ顔を見ながらつぶやく。
「ええ・・もっと奥まで頂戴・・・もっと激しくして」
「ああ・・もう出そう・・・気持ちよすぎます・・・」
「出そうなのね・・・私ももう・・・」
「いくっ・・・お姉さま、もういきそう!」
「いいわ・・・私の中に出して・・・アセルスの熱いのいっぱい出して!」
「お姉さまっ!」
二人は絡み合いつつキスをする。唇が触れ合った瞬間、ミスティの中に熱いほとばしりが走った。
「ああ・・・いっぱい出てる・・・私の中にアセルスのがいっぱい・・・」
「はぁっ・・・こんなに出たの初めて・・・」
ミスティの締め付けにいまだ弱い射精をしつつ、アセルスは気が遠くなっていくのを感じていた。

気がつくと、アセルスはミスティに包まれるように抱かれていた。
「気がついたのね」
「はい・・・」
今までの痴態を思い出し、アセルスは顔を真っ赤にしてうつむいた。
「かわいい・・・」
ミスティは半ば強引にアセルスの唇を奪う。
糸を引くような激しいキスのあと、ミスティは切り出した。
「私はあなたが好き。ここで一緒に暮らしましょう?」
「私もお姉さまのことが好きです・・・でも、んっ・・・」
ミスティはまた強引にキスをする。
「その先は言わないで」
「・・・」
「私の処女はあなたに捧げたの。だからあなたは私といる必要があるの。それじゃダメ?」
いたずらな笑みを浮かべつつ、茶化すように言った。
「・・・はい、よろしくお願いします」
涙ぐみながら、アセルスはにっこり微笑んだ。