ミスラとま○こし隊の蜂起から早14年・・・
ロンフォールの石碑も風化し、文字は一番下の「みすらとま○こしたい」を残すのみとなった。
冒険者達によって闇の王も倒され、ヴァナ・ディールに平和が訪れたように見えた。
ジュノ大公は辺境への飛空挺を発着させるようにし、ミスラの町カザムへの扉が開かれた。


初春の肌寒い夜、物語は『再開』する・・・

草木も眠る丑三つ時のことである。
サンドリアの大聖堂は夜だというのに明かりがついていた。
だが、人の動く気配はない。中からは何も聞こえない。
修道士達は眠っているのか、それとも眠らされているのか・・・
講堂には、サブリガとアーメットを装備した男達が並んでいる。
誰一人動かない。その時である。演壇にガルカが上がってきたのだ。
禿ガルカ、というわけではないようだ。アーメットに隠れてよく見えない。
ガルカは一呼吸突いた後、演説を始めた。
「諸君、ミスまん隊玉砕から14年経った。
 ミスラの町カザムへの門が開かれ、世界の目は新天地へ向いている。
 そして、今こそ我らの復活の時である。
 かつて玉砕した同志達の願いをはらすべく、我々はここに立っているのだ。
 そして、自らの欲望を封印して14年・・・
 その欲望をはらすべく、我々はここに立っているのだ。
 そう。復讐も無い。怒りもない。ただミスラとま○こする為だけに・・・」
禿ガルカは手を振り上げた。
「ここに!ミスラとま○こし隊の再結成を宣言するッ!」
講堂は・・・いや、サンドリアは揺れた。

翌日のことである。
ジュノ港にある辺境行きの飛空挺乗り場に、数え切れないほどの
サブリガとアーメットを装備した男達が集まっていた。
男達は何一つ喋らず出国者用ゲートに入っていった。
係員はおそるおそる彼らを引き留め、飛空挺パスのチェックを始めた。
だが・・・
「失礼ながら飛空挺パスを・・・」
「必要ない。」
「は?」
男達は一斉に武器を取りだし職員達に詰め寄った。

「我々はこの飛空挺を占拠させて貰う。」

男達は一斉に飛空挺に乗り込んだ。
職員のミスラ数人を連れてである。
飛空挺が重みに「ギシッ」ときしむ。
リーダーと思わしきガルカは操縦士にそっと囁いた。

「行き先はカザムだ」
「こ・・・この重さではつくのは明日以降に・・・」
操縦士はおそるおそる言った。
「かまわん。」

その景観とミスラの村、ということで有名である。
飛空挺が開通してからと言うものひっきりなしに冒険者達が訪れ、
町は活気に満ちていた。
しかし、今日は飛空挺が来ない。
もう日が昇って数時間、何かあったのだろうか。
飛空挺乗り場の職員達は不安を抱いてた。
その時である。飛空挺は通常より高い高度を保ちながらやって来た。
港に入る様子はない。職員達が不思議に思っていると、
突然飛空挺のドアが開いた。太陽を背にして分かりにくかったが、
そのなかにいくつかの人影が見える。
人影はもぞもぞと動き、そして飛び降りてきた。
一人、二人、続々と飛び降りてくる。見物していたミスラ達は悲鳴を上げた。
それは驚きの悲鳴だったのか、それともこれから起こる事への
恐怖心からかは分からなかった。

かなりの高度から飛び降りた男達は、桟橋の上に着地した。
体には傷一つついていない。男はゆっくりと口を開いた。
「ミスラとま○こし隊特攻部長、トシアキ!参るッ!」
男はそう言うと自らの装着しているサブリガを脱ぎ捨てた。
その男の股間から巨大な男根が飛び出す。
ゆうに10数倍の大きさはある・・・
ミスラ達は何が起こっているのか分からず、ただ目を覆うしかなかった。
その一瞬の時である。トシアキは異常なスピードで見物していた子ミスラの
背後に回り、その巨大な男根を服の上から突き立てた。
「にぅぅーーーッ!」
子ミスラの悲痛な叫びが事態の深刻さを感じさせたのか、
大人ミスラ達は一斉に武器を抜いた。
だが、同時に飛び降りてきた残りの男達もサブリガを脱ぎ捨て
大人ミスラ達へ襲いかかった。さらに上空で静止していた飛空挺も
急激に高度を下げ着水、中の「ミスラとま○こし隊員」が一斉に飛び出してきた。
・・・今カザムは緑豊かな楽園から淫乱な地獄へと変わろうとしている。

「いやぁぁーーーッ!」
「やめて!そこだけは!ああっ!」
そこかしこから悲鳴と喘ぎ声が聞こえる。
カザムは地獄となっていた。
突如襲ってきた男達は片っ端からミスラ達を犯しまくり、昇天していた。
子ミスラにフェラを強要し噛まれるもの、勢いあまって海に飛び込んでしまうもの、
だがその数はいっこうに減る気配はない。族長の家にも魔の手は忍び寄っていた。
ドアに数人の男達が体当たりし、今にもドアは破れそうだ。
家の中にあった家具でドアを押さえつけ、ミスラ達は必死で押さえていた。
中には涙を流しつつ押さえているものも居る。
だが、ドアはもはや限界に来ていた。
「族長様!何故こんなコトにッ!」
族長のそばにいたミスラが泣きながら問う。
「昔ウィンダスの方で似たような事件が有ったようだね。
 ・・・壊滅したと聞いていたが!」
バキィッ!
ドアは無惨に砕け、家具を押さえていたミスラ達は勢いあまってドアの外に転がりでた。
まってましたと言わんばかりに待機していた男達は思い思いに男根を突き立てる。
いくつもの悲鳴があがり、族長のそばに居たミスラは恐ろしさのあまり失禁した。
族長は短剣を手に取り素早く投げつけた。ナイフは最前列でミスラの胸をなで回している
男のアーメットの隙間に一寸の狂いもなく突き刺さった。
・・・だが倒れない。男はひたすらに胸をなで回しその乳首を口に含んでいる。
「馬鹿なッ、生きているはずが!」
叫ぶ族長のまえに、一人のエルヴァーンが立ちふさがった。

「聞いていたんだろう?同じような事件が有ったって・・・」
その長い首をグリグリとうごかしつつエルヴァーンは言った。
族長は言い終わる前にナイフをエルヴァーンの心臓にむかって投げつけた。
サブリガとアーメット以外は何も装備していない。生きているはずは無かった。
だが、ナイフはエルヴァーンの胸に刺さりもせずポトンと床に落ちた。
「やはり気の強い女はいい。アンアン言わせてみたい欲望に狩られる。」
入り口のほうからまた数人の男が入ってきた。
ミスラを犯していた男達は皆果てたのだろう、一様に倒れている。
『 犯 さ れ る 』
それが族長の頭の中に有った言葉だった。
直後、窓を破ってタルタルが族長の頭に取り付いた。
不意を付かれた族長は無様に倒れ込む。だがナイフを素早く手に取り、
タルタルの首筋に突き立てた。・・・だがタルタルは死ななかった。
それでも少しは動きが止まり、その隙をついて彼女はタルタルを振り払った。
視界が開けた一瞬、目の前にエルヴァーンが立っているのが見えた。
「う、うあっ!」
エルヴァーンはサブリガを脱ぎ捨て彼女に覆い被さる。
そして荒々しく彼女の服を破り捨てていく。

「やめろッ!やめないかッ!」
ナイフは尽きた。拳でひたすらアーメットを殴りつける彼女。
手は己の血にまみれ始めていた。だがエルヴァーンが破るのをやめる気配はない。
胸、腹、そして大事な部分までもが破り捨てられ彼女は全裸となった。
「うーん、そろそろいくぜ?」
「ひっ!」
事態を見守っていた男達もサブリガを脱ぎ捨て彼女に襲いかかる。
「やめないかッ!やめてッ!いや、やめてェェーーッ!」
言葉遣いも気高く力強いミスラの言葉から、恐怖に脅える仔猫の言葉に変わっていく。
エルヴァーンはその長大な男根を彼女のま○こに突き立てる。
「あぁあぁあああーーッ!」
彼女はたまらず悲鳴をあげた。だがその大きく開いた口にガルカの男根が突き刺さった。
「ンム!グッ!」
激しく腰を振るガルカ。両の乳房は振り払ったタルタルが交互に吸い付いている。
彼女は絶望を感じつつも脳の奥底で自分が「感じて」いることを自覚するのだった。

競売所の奥地は比較的侵攻が遅く、無事逃げおおせたミスラ達がバリケードを築いていた。
涙するもの、怒るもの、呆然とするもの、その様子は表しきれない。
そのころバリケードの外に、ガルカらしき人物が立っていた。
その手には大量に精製されたリンクパールの詰まった袋が有る。
ガルカらしき人物はその袋をバリケードの中へ投げ入れた。
バラバラ、と音を立ててパールが飛び散る。
「何の真似だッ!」
槍を持ったミスラが叫んだ。ガルカらしき人物は答えた。
「パールを付けてみれば分かる。」
ミスラ達は、警戒したままパールをツケはしなかった。
なにか危ないものを聞かされては、壊滅するかも知れない。
だが、一人のミスラがガマンしきれずパールを付けた。
・・・そしてその目には涙が溜まり、消え入りそうな声で彼女は言った。
「族長さまが・・・」
ミスラ達の顔色が変わり、一斉にパールを付ける。
そこには彼女たちが普段知っている族長とはかけ離れた・・・
いや、ただの「雌」が居た。

「ああっ、もっと、もっとよ!もっとちょうだい!」
リンクパールから聞こえてくるのはもはや狂ったとしか思えない
族長の声であった。ひたすらに愛撫を求め抵抗する様子はない。
「ダメタルゥ〜、緩すぎて全然ダメタル。お前が先にやりすぎたタルよ。」
タルタルの声が聞こえる。「お願い、やめて・・・」
ミスラの一人がつぶやいた。だがその願いは脆くも崩れ去った。
「あぁん、それならこっちを使えばいいじゃない。」
リンクパールを介して映像を見ることは出来ない。
だが、ミスラ達は分かっていた。
「おお!おおぉ!ああ!いい、良いわ!もっと!もっと来て!」
族長の喘ぎ声、そして汚らしいグチュグチュという音。
それが何を意味するかはもはや語る必要もない。
ビュビュッ!
何かが飛び出す音がした。直後族長の「アァアアーーーッ!」
という声と共に音は途切れた。
それを聞いたガルカらしき人物は問いかけた。
「君たちの族長は我々に屈したようだが・・・まだ抵抗するかね?」
返事はなかった。沈黙だけがあった。だがミスラ達の顔には絶望の色しかなかった。
・・・それは屈服のサインであった。

ウィンダス。かつての「ミスラとま○こし隊」事件から時は経ち、
都はかつての平静を取り戻していた。
「ラフィーナ様!」
守護戦士の一人がセミ・ラフィーナの前にひざまずいた。
「何事か。」
「ハッ、先程カザムからの救援の知らせが届いたのです。
 ・・・なんでも、サブリガとアーメットを装備した屈強な男達が襲ってきたと。」
セミ・ラフィーナの顔は青ざめた。あの者達は全滅させたはず。
「すぐに救援に向かうぞッ!」
判断は素早かった。だがそれは判断と言うよりも、復讐の念に近かった。
守護戦士達を引き連れ港へ向かい、颯爽と船を出す。
これが「ミスラとま○こし隊」の意図したものだったかどうかは分からない。
カザム。ミスラ達が屈服し、町は異様なまでに静かだった。
「隊長」
ヒュームが隊長とよばれたガルカに話しかける。
「どうやらウィンダスから守護戦士達がコチラに向かっているようです。」
「タルタル達は?」
隊長は聞き返した。
「居ないようです。」
「そうか。・・・では先手を打つとしよう。」
隊長はアーメットの中で笑った。

海の上は穏やかだった。
セミ・ラフィーナはジッと海の先を見つめていた。
あの忌まわしい悪夢。それを引き起こした連中がまだ居たとは・・・
水平線上にカザムが見え始めた。守護戦士達に緊張が走る。
だがその時船は大きく揺れた。と同時に爆発音が後方から聞こえ、
水柱が上がる。「敵襲かッ!」セミ・ラフィーナは叫んだ。
連続して爆発が起こり、船がぎしぎしと揺れる。
突如海中から何かが飛び出してきた。その風貌を見て彼女たちは即座に相手を判断する。
「カルバリンを!」
カルバリンは、船に据え付けられた大砲である。
空中で無防備になっている敵にたたき込めば、ダメージは無くともかなりの距離を吹き飛ばす。
ドォン!発射された弾丸が空中に居たヒュームに直撃し、ヒュームは遠くへ吹き飛んでいった。
だが一人船の上に上がった。体の小さいタルタルである。
と、同時に船が大きく傾き始めた。先の爆発で海水が流入したのである。
突然傾いたので守護戦士の一人がしがみつけず海に転落した。
だが、ここでおかしな事態が起こる。なんとタルタルがそのミスラを追って海に飛び込んだのである。
守護戦士達は驚き、戸惑いつつも船の修理を急ぐのだった。

「そうか、足止めは出来たか。」
戻ってきた男達の報告を聞きガルカは言った。
「はい、ですが勇士メロウークロウが行方不明です。」
それはミスラを追って海に飛び込んだタルタルの名前だった。
「そうか・・・」
表情はアーメットに隠れて分からなかったが、声は哀しみに満ちていた。
「・・・我々は、今日のウチにここから去ろうと思う。」
隊長は唐突に言った。周囲に居た側近達は驚いた。
「隊長!ここでミスマンするぞ帝国を作るのでは無かったのですか!」
「このまま引き下がっては勇士の無念を晴らすことは・・・」
口々に男達は言う。だが隊長は微動だにせず言った。
「一晩考えてみたがな。
 われわれがやっているのは「ミスラとま○こ」ではないよ。
 ・・・ただの強姦だ。」
その言葉に、男達はただ黙るしかなかった。
嫌がるミスラ達に己の欲望を押しつけるだけで、相手の気持ちを考えることはなかった。
ただ自分の欲望を満たすためだけに男達はミスラを襲った。
「皆一様に理由は有るだろう。だが我々は道を間違えたようだ。
 気が変わったというわけではない。これは理想とはかなり違っている。それだけだ。」
言葉は続く。
「かつてのミスまん隊は、ウィンダスで起こった事件に対する報復の意味もあった。
 だが我々は純粋にミスラとま○こしたい、それだけだったはず。
 しかし我々は欲望のために罪のないミスラ達を汚した・・・
 ま○こと言うものはお互いが許し合ってこそ成立するものだと、今更知ったよ。」
男達は、ただ頷くしか無かった。

バリケードに立てこもっていたミスラの一人が様子を見に行くと、
そこにはもう敵は居なかった。道ばたに倒れたミスラ達には衣服が掛けられ、
既に敵は去った、という感じを強めていた。
船の修理を終えた守護戦士達がやって来て隠れていないか捜索したが、
誰一人見つからなかった。カザムが見えるところに停泊していたと言うのに、
逃げる連中は見つからなかったのである。
こうして、ミスラとま○こし隊の蜂起は意外な形で幕を閉じた。
犯人が見つからなかったためカザムに有った飛空挺を沈め、
「飛空挺ジャック犯重量オーバーで墜落」
ということで決着が付いた。犯人達がドコへ行ったかは今だ見当が付いていない。

南洋の孤島で彼女は目が覚めた。
体は下着一枚になっていて、砂の上に寝転がっていた。
起きあがってみると、海が一面に広がっている。
「おお、目が覚めたタルか。」
木陰からタルタルが顔を出した。サブリガ一丁で、なぜか片腕がない。
突然、彼女は記憶が復活した。そう、自分は海に落ちて、このタルタルに助けられたのだと。
「あなた、その腕・・・」
「ああ、ちょっと鮫に噛まれてもがれたタルよ。すぐ生えてくるから心配ないタル!」
強がり、と彼女は想った。腕が生えてくるはずがない。
タルタルは片腕で抱えられるだけの果物を抱えて立っている。
その姿に、彼女は涙が出てきてしまった。
「ヌ、どうして泣くタルか!ああ、救助がこないかもしれないタルか・・・」
救助は、いずれ来る。彼女は涙が止まらなかった。
命を張って自分を救ってくれたタルタルに何も出来ないコトが悔しくて。
そしてタルタルの底抜けなまでに優しい心に感動して。
彼女は、このとき彼を愛していこうと決めた。
そしてこれが「ミスラとま○こ」への新たなる一歩であることは誰も知らない。