アッシュ:ヒュム♂ F2a
レニー:ヒュム♀ F4b
肌に突き刺さるような冷気が、何処からともなく吹き付ける。
周りのものが全て白いせいか、とくに寒いと感じる。
耳が痛くなるような静寂。
オレは北の大地にある謎の建造物、フェ・インに来ていた。
別にオレの用事で、ここに来たわけじゃない。
いま、オレと肩を並べて歩いている彼女の用事でフェ・インに来ているのだ。
紫色の、けばいとも見て取れる鎧に身を包み、その背には鋭い槍が光る。
うなじのあたりで綺麗に切り揃えた美しい金髪が、歩くたびにふわりと揺れる。
そしてその少し後からついてくる、小さな子竜、マックス。
そう、彼女は竜騎士だ。
オレは赤魔道士。
オレは彼女の素材狩りの手伝いで、一緒に来ていた。
「いつもいつもありがとね、アッシュ。」
彼女・・・レニーが、オレに語りかける。
「いやいや、レニーのためならイフリートの釜も何のその。」
そう言い、オレは笑顔で返した。
「あっ、アッシュ! 壷発見!」
「うし、やろうぜ。」
レニーは錬金術を手掛けており、ポットの破片が欲しいらしい。
しかし一人で壷を相手するには厳しい。
だから、オレがこうして手伝っている。
レニーの素材狩りを手伝うのは、一度や二度じゃない。
もう何回も手伝っている。
周りの奴等は「良いように使われてるだけだ」と揶揄するがオレはそれでも構わなかった。
何故なら、オレはレニーに惚れているから。
惚れた弱みと言うやつだ。
素材狩りは順調に進み、破片の収穫も上々だった。
二人で行動するのは慣れているせいもあってか、緊張もせず終始気楽だった。
「アッシュ、そこで休みましょ。疲れちゃった。」
「あいよ。」
オレ達は休憩するために、地下のサーメットドアのつけられた一部屋に入った。
座り込むオレとレニー。
ドラケンアーメットを脱ぎ、子竜のマックスも休ませる。
オレもワーロックシャポーを外し、一息つく。
不意に、身に襲いかかる冷気の存在が気になりだす。
「体を動かしてないと寒いな。ヤグドリでも飲むか?」
レニーは首を横に振る。
そうか、と言いオレはヤグドリを口にする。
独自の酸味と苦味が舌に広がり、そのあとにグレープの香りが鼻をくすぐる。
身体が火照るのに多少時間はかかるが、寒い時にはこれが一番だ。
突然、ゴオォッと言う轟音が轟く。
外は吹雪になっているのかも知れない。
そうだとしたら、歩いて帰るのは危険だな、と考えた。
レニーもそう考えているのだろうか、少し首を反らし、天井を見つめて、ぼんやりとしている。
しばし、沈黙。
「ねえ、アッシュ。」
沈黙を破ったのはレニーの方だった。
「ん? 何だ?」
「どうしてアッシュは、いつも私に付き合ってくれるの?」
オレは心臓にバッシュを食らった気分になった。
じーっと、オレを見つめるレニー。
純粋な疑問の眼だ。
「いや、その、なぁ、一人じゃ危ないし、放っておけないって 言うのか・・・」
素直に『好き』て言えれば、どんなに楽だろうか。
オレは自分の不器用な性格を呪いたくなる。
あたふたと、慌て、舌がもつれる。
マックス、と声をかけると、子竜は首を縦に振り、翼を丸めて消えていった。
送還したのだ。
オレは更に慌て、背中に粘ついた汗をかくのを感じた。
二人っきりじゃないか・・・と。
レニーはそんなオレの様子を見て、クスッと笑う。
腰を上げ、オレの隣へと腰掛けてきた。
心臓の鼓動がとてつもなく早くなる。
女性特有の、甘酸っぱい良い香りが鼻を襲う。
理性が消し飛びそうになっている、まずい・・・。
言を発して、理性を保たねば。
「だだだって、レ、レニーは、オオオレの、大切な・・・・」
『友達』って言おうとした、不器用なオレ。
その言葉の前に、レニーがオレに身体を預けてきた。
「ありがと・・・私もアッシュのこと、大切な人と思ってた。」
肩にかかる、心地よい重み。
オレはレニーの言葉に狂喜したくなった。
もう理性など保てない、保てるはずもない!
オレはレニーの肩に手をかける。
レニーが熱く潤んだ瞳でオレを見つめる。
物欲しそうな唇に、オレは吸い込まれるようにして、自分の唇を重ねた。
レニーに嫌がる様子はない。
むしろオレの背に手を回してきた。
頭のなかに、ピリピリと静電気が走る。
そっと唇を離す。
桃色に彩られたレニーの頬が可愛くて、いとおしくて仕方がなかった。
再度オレはレニーの唇を奪う。
舌でレニーの唇を開かせ、口内へと侵入する。
レニーの舌とオレの舌が絡み合い、唾液の交換をし合う。
さっきのとは違った、濃厚なキス。
「はぁん・・・」
レニーのあえぎ声を聞いたオレは、口内での愛撫を止め、その白い首に舌を這わせた。
首への愛撫から上へと進み、耳たぶに歯を当てる。
その間に鎧を脱がせ、左手で乳房を愛撫する。
レニーの切なそうな声が聞こえた。
「あぁ・・・アッシュ・・・」
スポーツブラのようなきつめのインナーを上にずらし、その豊かな乳房を露にさせた。
ふるんっ、と揺れ、思わず、食い入るように見つめてしまう。
「レ、レニーって、着痩せするタイプなんだな・・・」
「そんなに見つめないで・・・恥ずかしいから」
形の良い、白い乳房が、ふるふると揺れている。
手に掴んでみると、吸い付くように柔らかく沈んでゆきレニーの鼓動をその手に感じた。
ツンと立ったピンク色の乳首が、妙に可愛らしい。
指の腹で、軽くこすってやる。
「ひゃん・・・!」
レニーの身体がびくっと跳ねる。
気持ちいいんだ・・・・。
オレは嬉しく、そして楽しくなってきた。
片方の乳首に舌を這わせ、弄び、もう片方の乳首は指と指ではさみ、つまみあげたり、こすったりしてやる。
その度に、レニーは面白いように身体を跳ねさせる。
「あぁ・・・ダ、ダメ・・・」
眉を八の字にして、耐える仕草が愛らしい。
空いた手で、レニーの股間をまさぐる。
「ひぁ! そ、そこはぁ・・・!」
ドラケンブレーの上から、もう既に濡れている事が解った。
オレは一旦愛撫を止め、レニーのブレーを脱がせる。
濡れたインナーも、脱がせ、足を開かせる。
金色の逆三角のヘアーと、ピンク色の割れ目が、オレの目に飛び込む。
濡れて光っているのが、とても官能的だった。
溢れるかの様に濡れたレニーのそれに、釘付けになる。
オレは思わず生唾を飲む。
そんなオレの様子を見て、赤面しながらレニーが手で顔を隠す。
「そんなに、見つめないで・・・恥ずかしい」
見つめないでいるほうが無理だ、と思いつつ、
「ごめん・・・でもレニーのここ、綺麗だ。」
その言葉に、レニーが言を返す前にオレは彼女のそれに口をつけた。
鼻を突き抜け、脳内を痛く刺激する女性の香り。
レニーの割れ目を指でを広げ、舌で攻めだした。
「あっ、あああっ!」
身体を少し浮かせ、ビクンと跳ねる。
更に、オレは続ける。
はぁ、はぁ、と切なさそうに、苦しそうに悶えているレニー。
頬は紅潮し、眼もきつく閉じている。
オレの攻めに、必死で耐えているのだろうか。
「だ、だめ、アッシュ・・・おかしく、なりそう・・・!」
レニーの切なそうに喋る声が、一層興奮をあおる。
溢れるレニーの蜜をすすり、吸いたてる。
ちょこん、と突起した豆みたいなクリトリスを舌で転がし、レニーの内部を指一本で、ゆっくりゆっくり出し入れする。
「ああああ! ひぁっ、はあぁっ!! アッシュゥ!!」
白い腿が小刻みに震えている。
・・・そろそろ良いかな、とオレは思った。
レニーへの攻めを中断させ、ふぅ と一息つく。
「・・・あっ・・・」
やめちゃうの? とでも言いたげなレニーの表情。
視線を落とし、しばらくして、また。
「あっ」
と一言発した。
オレの股間の異変に気が付いたからだ。
オレは上着を脱ぎ、レニーの背に敷いてやる。
続いてタイツも脱ぎ、苦しかったモノを解放する。
天に向かって直立し、痛いくらいに張っている。
オレのモノを見て、レニーは息を飲む。
「レニー・・・い、良いか?」
オレは緊張しながら、尋ねる。
「うん・・・でも、優しくしてね。私、初めてだから・・・」
初めてなのにあんなに感じてたのか、と驚きながらも同時に、感動した。
『オレがレニーの初めての相手なのか・・・』
レニーはきゅっと眼を閉じ、脇を締める。
覚悟完了、と言うことだろう。
そんなレニーを見て、オレは軽く笑う。
「ほら、力抜いてリラックスしろよ。 じゃないと、痛いぞ」
レニーの頬に口付けし、優しく抱き締めてやる。
すると安心したのか、レニーの身体の硬直がやわらいでいった。
オレはあてがったモノを、ゆっくりとレニーの内部へと入れていった。
「・・・んっ・・・!」
身体を震わせながら、眉間にシワが寄るレニー。
「い、痛いか?」
オレの問いかけにレニーは、
「大丈夫・・・ただ、圧迫感がすごいの・・・」
確かにそうだろう。
今、侵入させているオレのモノも、すごい締め付けられている。
亀頭から伝わる刺激が電流のように流れ、オレを痺れさせる。
歯を食いしばり、快楽に流されないように耐えていた。
「ぐっ・・・うっ・・・」
少しずつレニーの奥へと入っていく。
「ア、アッシュ・・・大丈夫・・・?」
「レニーのナカ、すっげぇ気持ちいい。」
痛いわけじゃない、と言う意味合いも兼ねて、返した。
「レニーこそ、大丈夫なのか?」
胸の上で指を交差させ、にっこりと微笑むレニー。
「うん・・・痛くない。むしろ、アッシュのが、気持ちいいの・・・」
か、可愛い! とオレは感動した。
オレの興奮は頂点に達した。
「すっげ・・・イイ、レニー。」
レニーの内部を行き来するたびに、腰骨に静電気が走る。
抜く時は、粘液の滑らかな感触に包まれ、入れる時には内部の壁全体がオレのモノを締め付けながら、奥へ奥へと導いてくる。
「ああ・・・ん、アッシュゥ・・・イイよぉ・・・。
気持ちいい・・・・ん・・・」
なまめかしいレニーの声が、オレの性の炎を焚きつける。
オレはその炎に身を委ねないように、抵抗しながらレニーを突きたてる。
「あっ・・・あっ・・・あん! は、激しい・・・!
こ、壊れちゃうよぉ・・・」
「ごめ、レニー・・・! 腰が、止まらね・・!」
意識では抵抗しているのに、身体が止まらない。
華奢なレニーの身体は、オレが腰を打ちつけるたびに弾け、形の良い乳房がプリンのように震える。
内部の熱さが増し、粘液の量も増えてきている。
オレのモノに対する締め付けが、一層強くなってきた。
極寒のフェ・インにいるはずなのに、身体が熱い。
オレは汗をかいていた。
レニーも、オレに負けないくらいに。
「あっ・・ぐっ、レ、レニー・・・!」
やばい、限界が近い・・・。
「ああっ! あああぅ・・・・! アッ、シュウ・・・!!
わたし、も、もう、ダメぇ!!」
レニーが叫びに近い声で、己の限界を告げる。
呼吸困難になったかのように、途切れ途切れな呼吸。
眼の端にはうっすらと涙が光っていた。
白い肢体は、火照って桜色。
髪の毛は乱れたままだ。
「オレも、限界だ・・・イキそう、だ・・・!」
うなり声のような声を出すのが、やっとだ。
「あっ・・・! はぅっ! はぁぅっ!」
レニーも共に高みに登りつつある。
オレはレニーの腰に手をかけ、懇親の突きで、深く深く攻める。
「レニー・・・!イ、イク・・・いくぞ・・・!」
オレは一心不乱に、レニーを突く。
既に理性はなく、己の絶頂のためだけの行動。
しかし感度の高いレニーにはそれでも充分すぎるほどの快感を与えていた。
絶頂直前のレニーのすごい締め付けに、オレは自分のモノが抜くに抜けずに、そのまま奥深くで精を放ってしまった。
「あ、あ、あああぁぁーーっ!!!」
オレの放出と共に、大きな叫び声をあげ、レニーは絶頂した。
出た、なんてものじゃないくらいのレベルだ。
生涯最高記録の量かも知れない。
絞られるかのように包まれたオレのモノは、ドクッ、ドクッ、と幾度と大量に射精した。
レニーは胎内にオレの精を受け、背を反らし小刻みに震え、
「あん・・・・。」
と、一息つくと、そのまま意識をなくしてしまった。
「・・・っはぁ。」
オレも絶頂の痺れから解放され、一息ついた。
オレは下着とタイツだけ履き、レニーに上着を被せた。
耳をすますと、どうやら外の吹雪も止んだようだ。
「ん・・・」
眠りから覚めたレニー。
寒いのか、身体をぶるるっと震わせた。
「ああ、ごめんな。汗かいてたから、服は着させなかった。」
「ううん、平気。寒くて震えたわけじゃないから。」
疑問の眼差しで見つめるオレに、微笑みで返すレニー。
「お腹の喪失感、みたいなの感じちゃって。
なんか股に物挟んでるみたいなの。」
恥ずかしそうに喋るレニーが、可愛らしい。
「初めてなのに、すごい感じちゃった」
眼を伏せて、赤面しながら語る。
でも、と呟き、
「今度はちゃんと外に出してね。
妊娠しちゃったら、冒険者生活終わりだもの。」
そう言いながら、己の下腹部を優しくさするレニー。
オレはその様子を見て、不覚にも再度怒張していた・・・。