背中の槍を船倉の壁に立て掛けて、大きくため息を吐く。
思えば、船旅は久しぶりかもしれない。
オレは名をシュン=バルクゥドと言う。
家は仕立て屋で、母親は早くに…って、こんなのはどうでもいいか。
駆け出しの頃から付き合いのあるヒゲ野郎に、
「彼女にプレゼントしたいからウォーターIIを買ってきてくれ」
と頼まれたのが先日。
チョコボで行く事も考えたが息抜きに戻ってきていたウィンダスからだとマウラからの船便でセルビナへ行くのがいいと考え、歩く事数時間、(…ちなみに、国立魔法屋は品揃えが悪かった。)運良く到着していた船に乗り込んだのだった。
それはともかく。
マウラに人――冒険者が少ないとは聞いていたが、まさかこれほどとは思わなかった。
オレ以外に、船の客がいない。
以前はセルビナへ渡る冒険者ですし詰めになっていた船倉はがらん、としていて、小さい木箱が積んであるだけだ。
(オレの旅の共は、この木箱だけか…)
ため息をもらしつつ、ちょうど座るのに手頃な…まさにイスにぴったりなその箱に腰掛けようと、手を掛けた瞬間。
「あー!!ダメ、やめて、お願い!許して!サブリガ!」
とんでもなく慌てた、女の声が背後から飛んできた。
ビクっとして振り返るとそこには黒髪の女性…女の子と言うほど若くはなさそう…が立っている。肩で息をして。
「…っと、コレ、おたくの荷物?」
「そ、そうなんです。とっても大事な。だから、座らないで」
「…まぁ、いいんだけど。大事なものなら、目ェ離しちゃダメだよ」
「てへへ」
あまりに慌てているので、箱の中身が少々気になったが…
まぁ、それを訊くのは野暮ってもんだろう。
オレは立て掛けておいた槍を手に取ると、いつの間にか出航していた船の甲板へ出るべく、船倉のドアを開けた。
「やだァ!ちょっと、やっ…誰か助け…んむぅ!」
船の舳先で仮眠をとっていたオレが目を覚ましたのは、先ほどの女性…名はリィスと言ったか…の悲鳴が耳に飛び込んで来たからだ。
急激に意識は覚醒し、オレは手元にある槍に手を伸ばした。
(すかっ)
…知り合いのサンドリア人と交換して手に入れた槍斧は、あるはずの空間になかった。
見回すがどこにもない。誰かが近付いた気配もまったく感じなかったし、一体どこに…?
「んっ、ふぅっ!ぷぁ、ぁれか!誰かぁぁ!」
ええい、ぐずぐずしてるヒマはない。
オレは急いで、しかし静かに甲板の方をのぞき込んだ。
辺りは既に暗くなっており、そこにはでかいタコのお化けと、ハゲの男が1人…2人。
それにタコの触手に捕らわれた娘、リィスがいた。
(…どうも、出るに出られん状況だな…)
あいにく手元に武器がない。オレはとりあえず様子を見る事にした。
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
どうしてだろ、どうしてこんな。
私は頭がぐるぐるしてパニック状態だった。
甲板にでっかいタコがいたから、やっつけてやろうと思ったけど。
武器がなかったから寝てる人の槍を借りて、タコに斬り掛かって…
そしたら急に体が痺れて、倒れ込んだ所にタコが襲ってきて…
そこで思考が中断された。
にゅるり、とタコお化けの脚が私の体を這い、服を器用に破いてる…
それに、胸や…恥ずかしいとこをいじったり、何で、変だよこんなの…
どうして?何でタコがこんな…
「おいおい、いいザマだな!」
「全くだ。今日のも上物らしいな」
「!?」
必死で目をやると、そこにはハゲ男が2人…手に持ってるのは何だろ…もちろん武器も持ってる。
私は状況を計りかねて問いかけようとするが、タコの脚が口を塞ぎ…と言うより、突っ込まれて口がきけない。
「よしよし。準備もできたらしいな。…それじゃあ、お楽しみといこうか」
「今日は俺様の番だぜ。先週はお前1人でヤっちまったじゃねぇか」
「んむぅっ!?ぷぁっ!」
男が片手を上げると、急にタコの脚は口から離れ、同時に私を羽交い締めするような形で動かなくなった。
…でも相変わらず、胸とあそこへの「愛撫」らしきものは続いている。
「や、ねぇ、何でこんな事?お願い…やめて!」
「そんな事言われてもなぁ…こっちも商売なんだ」
「そうそう。お前さんはある意味大事な商品だからなぁ」
男達はそう言うと顔を見合わせて下品な笑い声を上げ、先ほど持っていた貝…?を手に、こちらへ近付いてきた。
「これが何だか判るか?」
「何…って…あんっ!お願い、こいつは、貴方達が…操ってるん、でしょ?
早く止、めさせて…よぉっ…」
「質問に答えな」
「…オイオイ、お前もお芝居好きだなぁ。いいからとっとと始めちまえよ。
皆さんお待ちかねだぜ、きっとな」
「あ、ああああっ!あぅ…あっ!」
タコの一番細い脚…それでも、人の腕くらいはありそうな脚が、私の中に入って来る。
そのおぞましくて気味が悪くて、しかももの凄い快感を伴った
その感覚に、私はただ喘ぐしかできなかった。
「ああ。そういえば答えを言ってなかったな」
男が、にやりと下卑た笑みを浮かべる。
「リンクシェルだよ」
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
凄い事になっていた。
さっき照れた笑いを浮かべていたリィスという娘は、2人の男と1匹のタコに抑えつけられて痴態を晒している。異常な光景だ。
しかも連中の言っている事が本当だとすると…まぁ、この際本当かどうかは別として、これから行われる行為は誰だって容易に想像できる。
恐らくはあちらこちらの好事家共、或いは普通の人にまで配られているかも知れないリンクパールで、強姦輪姦の実況中継をやるつもりなのだろう。
そして俺はと言うと…最近随分とご無沙汰な事を思い出して、自分が少し嫌になる。
(…ええい、おさまれ!)
手元に武器はなく、目の前には大きな化け物と武装した男が2人。
正直、知らぬ振りを決め込む事も考えなかったかと言うと嘘になる。
この状況をどうしろと言うのだ。
オレは歯噛みしながら時を待つ事にした。悔しいが今は…それ以外に出来る事は、ない。
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
「あっ、ひゃぁん!」
ずるり、ずるりと脚が出入りしている。
そこから聞こえる水音が、もともとヌメヌメしているタコの脚のせいか私自身の愛液によるものかはもう分からなかった。
「んっ…やぁっ…ふぁっ、ふぁぁああぁ…」
「おぉゥ!いい声で鳴くねぇお姉ちゃん!今すぐ頂いちまいたいくらいだな、へへ」
男はリンクシェルを手に、私のあちらこちらをなめ回しているようだ。
今、自分の喘ぎ声を、異質なモノが私を出入りする水音を、誰とも知らない男達に聞かれているのだ。
もう、恥ずかしくて恥ずかしくて、頭は真っ白で、何がなんだかわからない。
それでも、だんだんと自分で腰が動いてしまうのがわかる。
「あっ、やっ!あんっ!ふぁっ!あっ!!」
タコの脚の動きが、だんだん早くなってくる。まるで本当にえっちしてるみたいに…。
ダメ、気持ちいい…頭が真っ白になっちゃう。
(ぱちっ)
男の1人が指を鳴らすと、タコの脚に力が入り、ひときわ太く、硬くなった。
それが私の中で動いている。にちにちと、イヤらしい音が聞こえる。
「んぅ…っ!らめぇ…こわれちゃうよぉ…っ!ふぁっ!」
声を出したくないのに。
声を聞かせたくないのに。
声を出したら、男の持っているリンクシェルから、顔も見えない人たちに私のはずかしい声、聞かれちゃうのに。
「あんっ、あっ!あっ!あっ!!」
「くはは!いいねェいいねェ!もっと鳴こうじゃねぇか、姉ちゃん!」
そして一瞬タコの脚が震えたと思った瞬間だった。
びゅくっ!びゅくっ!
「あっ、ふあああぁぁぁぁッ!!」
何かがナカで放出される感覚の後、私の意識はホワイトアウトした…。
「おおおおおおおおぉおぉッ!!」
ぐったりとしたリィスに男が覆い被さろうとした瞬間。
オレは全力で木箱の影から飛び出し、素手で格闘戦を挑んだ。
「なッ!?」
後ろでタコに指示をしていたハゲ男が気付き、腰に手をやるが、遅い!
走った勢いをそのままにヒザ蹴りを鳩尾に叩き込む。
よろめいた所で横顔に渾身の一発をお見舞いし、倒れ込む男を横目にリィスを犯そうとしていた男の方を振り向いた。…が。
『グラビデッ!』
「!…ッがぁぁぁ!?」
当然だ。2人同時を相手にして、離れた場所にいる2人に格闘戦を挑んだのだ。
1人を殴ってる間もう片方はフリーになる。オレは身体にのし掛かる凄まじい重力場に片膝をついた。
通常のグラビデは脚に酷くでかい重りを付けたような
効果があるのだが、こいつはどうも呪文をアレンジしてあるらしい…。
「えー、ご静聴の皆様。只今『正義のヒーロー』が現れて、中継担当の1人を
殴り倒しました。このショーを盛り上げてくれる彼に、どうぞ拍手を!」
ぱちぱちぱち。そう耳に聞こえたような気がした。
オレは殺気のこもっているであろう視線を男に向けるが、男は薄く笑うのみだった。
「…さて、オレをどうする気だ?三流監督さんよ」
「口だけは達者だな。よくもまぁ、丸腰で…随分大胆じゃないか。さてはお前、この娘のコレかぁ?」
下卑た笑いで中指を立てる仕草をする。こいつ、ワザワザ中指を…。
「さてメンバーの皆様、この哀れなヒーローの処遇をどう致しましょうか?
バストア海の魚の餌にするもよし、セルビナまでバラバラのまま箱詰めにするもよし」
「お前がバストゥーク人なら、オレのケツの貞操が危ない所だがな。…『穴掘りバストゥーク』って言うだろ?」
もう虚勢しか張れない。こうなりゃとことん逆上させてスキを見るしか助かる方法はないだろう。
しかし男は大して気にもせず、シェルで顔も見えぬ連中と『会議』しているようだ。
「おい兄ちゃん、ケツ論が出たぜ」
「何っ…ぐぁッ!?」
男が投げたナイフが、オレの左の太腿に突き刺さる。そして数秒後、急激に眠気が襲ってきた。
「しまっ…スリプル武器…かッ…!」
「まぁ、目を開けた時に天国に居るか地獄に居るかを楽しみにしててくれや。ガハハハ!!」
今眠ったら、リィスもオレも助からない。なのに…。頭がハッキリしていたら悔し涙を流していただろう。
そしてオレはそのまま、意識を失った。
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
ぱちり。
オレは自分のモノに感じる妙な感触に目を覚ました。
しかし、身体は床に寝た状態から動かない。…どうも短剣使いの扱う「影縫い」のようだ。
まとっていた銀鎧どころか、服も全部はぎ取られて全裸状態だった。
そして、股間に感じる妙な感触は…。
「おぉ、目ェ覚ましたか」
「!!!!!!!」
何と、先ほどの男が、オレのモノをなめ回していたのだ。そのまま10秒ほどフリーズ。
「きっ、貴様ッ…!」
「自分で言ったじゃねぇか、穴掘りがどうとかって」
「まさか本当にそのケがあるとはな!信じられん…」
男はニヤリと笑うと、オレの顔のすぐ横…船の甲板に、ナイフを突き立てた。
そして隣に「中継用」とおぼしきリンクパールを置く。
立ち上がってオレを見下して、男は言った。
「これの意味分かるな?妙なマネしたら、2人ともその場で殺す」
「…リィスって娘は無事なのか?」
「言ったのを聞いてたろ?大事な商品なのさ。…そしてお前も、な」
意味を計りかねて、思わず聞き返そうとした時。
「おい、来な。第2ラウンドだ」
男に連れられて、全裸のリィスがオレの横にやってきた。
首にはナイフを突きつけられている。
「さぁて。2人とも助かりたきゃ、オレの言う事をしっかり聞いてもらおうか。
言った事を30秒以内に実行出来なかった場合、それぞれの相手から殺す。
…オイ、テメェ、名を答えろ」
「…シュン。シュン=バルクゥドだ」
「賢い奴だ。お前が答えなかったら、この娘の首から噴水が上がってる所だなァ。
娘の方はリィスとか言ったか。おいリィス、この男の上に跨って立て」
「…っ」
リィスは一瞬ためらったものの、すぐにオレの上に跨った。
先ほどからずっと弄られていたのだろう、秘所からは愛液が滴っている。
リィスの顔が羞恥でだろう、真っ赤に染まる。
「さぁて、お楽しみタイムと行こうか」
「そいじゃ手始めに余興だァ。おいリィス、その男にひっ掛けろ」
一瞬、私は男の言った事が理解できなかった。
しかし今の自分の体勢と、床に寝転がされている男の人…シュンさんの体勢を考えた時、結論に達した。
…おしっこを、彼に向かってしろ、という事か。
「でもっ、そんな、急にっ!」
「ほらほらどうした、早くしねぇと野郎の首が飛ぶぜ?」
そんな事言われても。今までこんな事…。でも、考えてる時間はない。
「ん…っ」
ぴゅるっ、じょろじょろ。
マウラを出る前に飲んだグレープジュースだろうか。
恥ずかしくて恥ずかしくて、顔が真っ赤なのが自分でもわかる…。
私は、今日会ったばかりの男の人におしっこをかけている。
彼は顔にかかるそれをしかめっ面で耐えていた。
「おいシュンとやら。お前はそれを飲め。女王様の黄金水だ、ハハハ!」
「ッ…!」
やらなくてはキミが殺されてしまうんだ。
思わずシュンさんの顔を見つめた私にそう、彼の目が言っている。
「ご、ゴメン、ね。シュンさん」
じょろじょろと、彼の口に向かってそれを放つ。
彼は、ごほごほむせながらそれを飲んでいる。
「…ェホッ!ぐっ…」
「ありがたいご馳走だな、勇者さん!」
ごくん。
彼が3回ほど口に溜まったそれを飲み干した所で、私の「放尿」は終わった。
「いいザマだなぁ、おい」
「ん、ぐっ…。こっ…これくらい朝飯前だ。次は何がご所望だ?」
「相変わらず威勢はいいな。おいリィス、次は野郎の顔の上にしゃがめ。
座っちまっても構わんぞ」
すとん。
私は秘所をさらけ出したまま、彼の顔に押しつけるような形で座った。
…もう、何をさせられるかが分かっていたから。
「よく分かってるじゃねェか。その通りだぜ…よぅし、やれ」
彼の口が、私のそこに吸い付いた。
流石に彼も初めてではないようだ。…ちょっと、格好いい人だもんね。
「ん…。はぁっ…」
彼が起きるまではずっとタコに弄くられていたせいで、私のそこは既になめられる前からぐちょぐちょになっていた。
そして私は、この状況下でもの凄く濡れてしまっている。…やらしくて、嫌になっちゃう。
じゅるっ、ぴちゃ…ぬちゃっ。
彼の動きは凄く上手で、舌を差し入れたり淫核を甘噛みしたり…昔の彼氏とは大違い。
思わず、もっとして欲しくて腰を動かしてしまう。
「へへっ、姉ちゃんの方はノってきたみたいだな。腰振ってやがる」
(だって、気持ちいいんだからっ!しょうがない、でしょっ…)
言おうとしたけど、やめといた。
次第に彼の動きは私の一番敏感な所に集中してくる。
「ダメっ、シュンさん…っ!ひぁっ!そこッ、ダメぇ!」
もうイッちゃいそう。
たぶん、あと一回甘噛みされたりしたら、私はイッてしまう。
その時。
「よぉしストップ。そこで止めだ」
「!?」
「イキてぇか?へへへ」
当たり前だ。
もう、ここまでされたら…イッちゃいたい。
タコになんか弄り回されるよりもこの人にメチャメチャにされちゃいたい。それなのに。
「なら、わかるだろう?…そいつに、おねだりしてみな。
『やらしい私のお×ンコをもっといじめてください』ってな」
「…っ!それ、命令なの…?」
「そうだ。あと20秒」
「そ、そんな事…」
「あと15秒だぜ」
「…………」
私の中で、何かがはじけた。
「っ…」
「や、やらしい私の…お、お×ンコを…もっといじめて、メチャメチャにして下さい…っ!」
・〜・〜・〜・〜・〜・
オレに対する「影縫い」は、両の足先を除いて解かれたようだ。
事実ヒザから上に関しては自由に動かす事ができる。
…もっとも、そうでなければリィスを「いじめて」あげる事はできないのだが。
「んっ…。ふ…っ!んむっ…」
男の次の指示は『互いの秘所を舐め合え』というものだった。
こういうのを数字に例えてシックスナイン、と呼ぶのだろうか…。
足先は固定されたままなので寝ころんだままのオレに、リィスが覆い被さる形で『行為』は行われた。
「はむっ、んぅ…。ぷぁ…ね、シュンさん、気持ち、い…?」
「くっ…言わなくても、反応でわかるだろ…?」
「えへっ…聞きたかっただけ」
「…リィスは、リクエストないのか?」
言ってから、本人に向かって名前を呼んだのが初めてな事に気付く。
ちょっとガラにもなく1人で照れてしまった。…こんな状況なのに。
「んっ…。シュンさんの、指、欲し…。いっぱいいじめて。…ぱくっ」
「ん…。…分かった」
ご希望通り、溢れ出ている愛液を指に塗って、リィスの秘所にゆっくり挿入する。
顔は見えないが…吐息が荒くなっているようだ。
「ぷぁっ!あっ…。すご、シュンさん…指長いよぉ…」
「よく言われたよ」
にゅぷ、にゅぷ、にゅぷ…。
中指をゆっくりと出し入れしつつ、親指は彼女の淫核を時折刺激してやる。
旅に出る前付き合っていたヤツが好きだった愛撫だ。
いつ殺されるとも知れない時に不謹慎ではあるが…。
リィスは可愛い声で喘ぎつつも、オレのモノをくわえてしゃぶっている。
じゅぴっ、ちゅる…。
「ふっ、んむぅ…。んっ、んー…!?」
リィスの声がひときわ高くなる。
…当然だ、秘所に差し入れる指を一本増やしたのだから。
「んっ、んっ、んぅ…。ぷぁっ!ひあぁぁ…!」
「リィス…大丈夫、痛くない?」
「ばっ、ばかぁ…いきなりそんな事、ひどいぃ…んぁっ!」
ちょっと強めに淫核を刺激してやると、リィスは激しく喘ぎ始めた。
男から「口が留守だ」とでも指示が飛ぶかと思ったが今の所はないようだ。
「らめぇ!。おかしく、なっちゃいそ…ふぁ!あぁっ、やぁ!」
ちゅぷっ、にちゅっ。…くりくり。
指がふやけてしまいそうなくらい溢れ出る愛液が、音を立てる。
差し入れる指の動きを止めても、リィスは自分からそれを求めて腰を動かしている。
…この娘、可愛い顔してかなりえっちだ。
「ああぁぁ…!だめ、止まんないよぉ!んんぅ!ふぁっ、あぁ!」
「こんなに濡らして…えっち」
「ち、ちが、ふあぁ!こんなのっ、こんなの私じゃないもんっ!あっ、ああっ!私、動いて、ないもん…っ!」
…きっと、この『中継』を聴いてる連中は大満足だろうな。
そう思えるほど、可愛い反応をするリィス。
「ほぉら、リィス。口がお留守になってるぞ。…オレのも、続けて?」
「ふぁっ…!わかっ…た。…あむっ」
さすがに自分で動いたままだとノドを突いてしまうので…。
意地悪しないで指は動かしてあげる事にした。
「んんん!?んっ、んむぅぅっ!ふっ…!んーっ!」
ただし、中指と薬指に加えて人差し指の3本挿入ではあるが。
それでも多少持ち直したのか、リィスのフェラチオは続いている。
正直、出してしまいそうだ。
「くっ…!リィス、そろそろ…出ちまいそうだ」
「んぅっ!ふぅん…っ!ぷぁ…。いいよ、出してもっ!…ちゅるっ」
リィスへの愛撫もそこそこに、オレは自分を刺激する快楽に身を任せていた。
行為自体も久しぶりなのだが、これは…。
「リィスっ…!ダメだ、イクよ…!」
びゅっ、びゅるっ!びゅくん!
「んむっ!!」
リィスはオレのをくわえたまま。…要は、彼女の口に放出してしまったのだ。
しばし、放出の余韻に浸る。
「んっ、ふぅ…。…ちゅるん」
ごっくん。
「ってオイ、リィス!君、今、飲ん…」
「…えへへ。シュンさんの声可愛かったから、飲んであげたくなっちゃった」
「…〜〜〜…」
ガラにもなく赤面。これは恥ずかしい。
ぺたんと床に座り込んだリィスは、まだ上気した顔でこちらを向き(…普通の笑顔なのだが、その時はヤケにえっちに見えた)…笑いかけた。
「気持ち、よかったぁ?」
「…ああ。良かったよ。でもリィスはまだ…」
「…きっと、それについては指示があるよ」
リィスは少し困った顔をして、目だけ『監督さん』に向ける。
オレもつられてヤツの方を向いた。
「お前ら随分お楽しみの様だな。オレが目立たないじゃねぇか…
まぁ、お楽しみは後に取っておくとして。
次は皆さんお待ちかねの、本番プレイといってもらおうか」
オレはリィスと顔を見合わせて、二人して苦笑を浮かべた。
…もう、望むところ。お互いの顔はそう言っていた。
シュンさんは覆い被さっていいものかどうか迷っている様子。
と、その時ハゲおやぢが言った。
「ここからは特に指示はしない。好きなようにヤりゃいい。
…ただし、1つだけ条件がある。会員の方々を満足させる事だ。
これができなければ、お前ら2人には死んで貰う、いいな?」
はいはい。…要するに『エロくやらしくえっちしろ』って事ね。
『満足、って言ってもな…。オレにはいまいちピンと来ないんだが…キミは分かるかい、リィス?』
シュンさんがやや困惑した表情のまま、小声で私に訊いてきた。
…普通のえっち以外は経験浅いのかな。さっきのといい、ちょとかわいい人っ。
『えへ…じゃあね。思いっ切り焦らしてみて。
もっともっと濡れて、おつゆ垂れちゃうくらい…』
こくり。
「じゃ、いくよ…リィス」
「うんっ…。って、えっ!?はっ、やぁああぁ!!」
ずぷっ、ずぷぷ…。
シュンさんの、標準(?)より少しおっきいのが、突然私のナカへ入ってきた。
当然、パニック。
「やっ、はぁっ…!いきなりっ…!」
ぐいぐいと、奥までどんどん入ってくる。…奥に、当たる。
「だめっ、そこ、おくぅ!ダメぇっ…!」
と、その時突然。
ずるりと彼は自分自身を引き抜いた。
「はぁぁっ…!ふっ、ふぅぅ…。ど、どして…?」
「…………」
彼は黙ったまま。でも、少し口元が笑っている。…意地悪な、笑み。
そしてつんつんと、私の入り口を彼の『カジェル』(だって凄いんだもん)が突っつき始めた。
「あっ!もぉっ!…やだぁ…」
彼の動きはあくまで私を軽く刺激する程度で、それが逆にもどかしかった。
もっといっぱい触って、いじめて欲しいのに。
……はっ!?いつの間にか、焦らされてるっ。
一回挿れて、すぐ抜いちゃうなんて反則だぁ…。
「…いただきまぁす」
彼はモノをこすりつけつつ、私の胸に口を付けた。
…かぷっ。
最初は、軽く吸い付く程度。そして次第に、彼の舌が私の乳首に絡みついてきた。
時折強く舌で押し込んだかと思うと、触れるか触れないかくらいの乳輪のあたりを舌先でなぞってぺろぺろされたり…。
「リィス…固くなってるよ、これ」
「んっ!ダメぇ、それ…!ひぁっ、やぁん!」
彼が両の手で私の乳首をつまんでくりくりしながら言う。
もぉう、何でこの人は変にてくにしゃんなのぉ…。
片手は胸を触りつつ、口はもう片方の胸を攻めてきたりかと思えば首筋をつつーっとなめられたり…。
何でこんなに、私のよわいとこばっかり攻めるのよぉっ。
「やっ、やぁっ!ふぁっ…!!はぁ…!」
「声…かわいいよ。もっともっと聞かせて…リィス。
キミのやらしい声、えっちな声をもっと聞きたい。」
ぜったいさっきの態度は嘘だぁぁ…。この豹変ぶりは何?
もう、こっちは息も上がっちゃって、お尻の方までおつゆ垂れて来てるのに…。
「だいぶ濡れてるね…。もっともっと焦らしたげる」
彼はそう言うと、自分自身をあてがって私の脚で挟み込んだ。
…すまた、って言うんだったかな?
「なに、これ…はずかしいよぉ…」
「動くよ、リィス」
「えっ、ちょっと、待っ…はぁぅっ!」
にゅるっ、にゅるっ。
既にあちこち弄り回されて、敏感になっているあそこを擦られる。
うそ、なんでこんな…気持ちいい…。
時々軽く「前」に当たって、びくんびくん反応しちゃう。
「んはぁぁ…!やぁ…きもちいぃよぉ…」
「凄い濡れてるもんね…音もやらしいし」
既に大洪水状態のあそこからは常に粘りを伴った水音が聞こえている。
にちゅっ、じゅるっ、にちゅ…。
早くも私は、達してしまいそうになった。
「シュン、さん…!ダメ、ゴメン、もうっ!」
「もう、何?」
「もう、イっちゃうよぉ…!」
「じゃあ…おあずけ」
彼はそう言うと、動きを止めた。
「えっ…なんで、止まっちゃう、のぉ…?」
「…もっといじめてあげたいから」
「もうっ、もぉ…!お願い、そーいう意地悪は、しないでぇ…」
「ふふ」
彼は軽く笑みを浮かべると、今度は先を私の入り口へあてがって、言った。
「欲しい?」
…ッ!!
もうね、絶対ね、この人確信犯だと思うの。
分かっててやってるに違いないよ…。
彼はその間も絶え間なく「ノック」してくる。
「ばっ、ばかぁ…」
「…回答は、それ?」
「…………」
「じゃあ、あげない」
「…〜〜〜!!」
要するに…。
私は思わず赤面して、うつむいた。
もう、さっきやらしい言葉言わされたのに、またこんな…。
けれど、もう我慢の限界。
私は、彼が欲しい。
「シュン、お願い…我慢できないの…。
あなたのが欲しい、入れて欲しいの。お願い…っ」
私は彼を、いつの間にか呼び捨てた事には頭が回らなかった。
その時頭でいっぱいになっていたのは、彼のが私のナカに入ってくるのを心待ちにしている、肉欲だったから。
そして、私の中は…彼で満たされた。
・〜・〜・〜・〜・〜・
「っ!はぁっ!ああぁぁ…!」
ずりゅっ、ずずっ。ず、ず、ず…ずずっ。
ずりゅっ、ずずっ。ず、ず、ず…ずずっ。
一定の動きで、ゆっくりと、ゆっくりと。
彼女のナカを味わうように出入りする。
「…っ、はぁっ…」
「あぁぁ…。あっ!ふぅぅっ…!」
どうしても彼女の締め付けから漏れてしまう、オレの控えめな吐息とオレの下にいるリィスの喘ぎ声が重なる。
この瞬間、オレたち2人は、少なくとも…身体は1つになっていた。
(…もし無事に帰れたら、付き合ってくれって言ってみるかな)
そんな余計な事を考えていたが、今は彼女を抱くことに…彼女を悦ばせるということに集中する事にした。
「あ、はぁっ…!んっ、うっ!あぁぁ…!シュン、しゅんぅ…!」
「…ふ、ぅっ…リィスっ」
いつの間にか呼び捨てにされていたが、大して気にはならなかった。
そんな事よりも絡みつくような彼女の中に、オレは夢中になって動いた。
ずんっ…!ずずっ…。
ずりゅ…っ。ず、ず…。
「ひぁっ!!はっ、ふぁぁ…!ひ…はぁっ!!」
「んっ…リィス…。凄いよ…。こんな、にっ、締め付けちゃって…」
「しゅ、シュンっ!奥、おくぅ…来てる…いっぱい…!はぁっ!」
彼女の腕が、まるでオレを求めるかのように開く。
それに答えて彼女を抱き締めると、可愛く喘ぎながらもぎゅっと抱きついてきた。…豊かな胸があたって、なんだかくすぐったい。
「い…っ!いいよぉ…気持ち、いっ!…なんで、こんなぁ…。こんなの初めて…」
「は、ふっ…リィス、気持ちいいよ…」
「あっ!あぁ…!いいよぉ…シュン、いいよぉ…!」
ぐ、ぐぐぐ…。ぐっ、ぐっ。
リィスの腰に手を当てて、一番奥まで自分を押し込む。
さらにそこで押しつけながら、腰を使ってぐいぐいと。
「!はっ…!ああぁぁぁ!ダメ、そんなのっ!まわしちゃダメぇ!
んっ!やぁぁ!だめ、だめぇ…おかしく、なっちゃうっ…!!」
「そんな事言って…凄い濡れてるよ?…っ、ほら、こんなに締めて…」
「言っ…いちゃ、だめぇ…!はずかしっ…!」
…かぁわいい。可愛い。
少し腰の動きを止めて、真っ赤に赤面している彼女の顔を見つめる。
「…っ、はぅ…。ど、どした、の…?しゅ…んむっ」
目をぱちくりさせた彼女に、いきなりのキス。
思えば、彼女にキスしたのは初めてかも知れない。
しばらくの間そのくちびるの感触を楽しみながら、ディープに持ち込む。
「んっ…。ふっ、ん…」
互いの舌が絡み合い、求め合うディープキス。実はオレはキスが大好きだったりする。
「ふぅん…ぷぁ…。どしたの、急に」
「ん…。なんか、凄く可愛かったから。キスしたくなった」
「ぅぅ〜…」
その後も何度かキスを交わし、動きを再開する。
…今度は、イかせるための動きを。
「んっ!あっ…!やぁっ、おっきぃ…!はっ、ふぁぁ!!」
「くっ…ぅ!リィス…」
ぱんぱんと乾いた音と、ぐちゅぐちゅと濡れた音が同時に聞こえる。
本来なら異常な状況で行為を続ける2人なのだが、頭の中はもうお互いに気持ちよくなる事しか考えていなかった。
「うんっ!はぁっ、ひぁ!あっ、あっ、あああぁっ!」
「は…っ!ふぅ…」
「しゅん、シュンっ!変になっちゃうよぉ、はぁっ!ひぁぁあ!」
予想外だったのは…。リィスの中が気持ち良すぎて、このままだとリィスと一緒に
イってしまいそうな事だった。…彼女だけ一度思いっ切りイかせるつもりだったんだけど。
「リィス…っ!ゴメン、もう…あんま、持たないや…」
「っはぁ!シュン、いいのっ、このまま…っ!お願いっ…。
シュンの、いっぱい…中に、ちょうだいっ!んっ、ふぁぁ!」
か…簡単に言ってくれる。
しかし、その言葉はオレにとってあまりにも魅力的だ。
事実…もう、彼女の中に思い切り出してしまいたい。
「…っ、はぁ…っ!りぃすぅ…っ!」
「あぁっ!あっ!はっ、あっ…!も、ダメぇぇえ!なんかくる、来ちゃうよぉ!」
一際声が高くなると同時に、きゅぅぅっ、と、彼女がオレを強く締め付ける。
そして、オレも同時に限界を迎えた。
「リィス…ッ!!」
「は…ぁっ!あ、あああぁぁぁぁ!!」
どくん、どくん、どくん…。
まだびくびくと震えるリィスの奥に、自分の欲望をありったけ流し込む。
リィスは相変わらず、オレにしがみついたままだ。
「リィス…?」
「っ、はぁ…っ。はぁ…。ふぅ…。いっぱい、出てる…」
「…しばらく、ご無沙汰だったから…。ごめん」
「ん。ううん。いいの…凄く気持ちよかったし、今日は大丈夫な日だから」
「そうは言っても…」
「…ね、2人の子供の名前、何にする…?ぱぱ〜…」
「こら…ふざけないの」
「えへへ…」
そして、そんな会話を余所に。
(…じゅるり)
2人を眺めて、舌なめずりをするハゲの姿があった事を、オレはすっかり失念していた。