冒険者はランクやレベルがあがると、ジュノに定住することが多い。ヒビキもその一人だった。
ミッションの手伝いがなければ、今回だってウィンダスになんか来ることはなかった。
「けっこう難易度高いから」と脅されていた割にあっけなくミッションは終了。
天の塔に報告へ向かう赤魔道士と石の区の競売前で別れ、勝手の知らない国にひとり取り残される。
…せっかく来たんだから魚でも買って料理でもしてみようかな。
ガラにもないことを考え、競売上のテレポ・サービスを使って漁師ギルドに足を伸ばしたのが運のつき。
彼は早口でまくし立てる態度のでかいタルタルに圧倒されていた。
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Chipmy-Popmy : おぉ冒険者、いっちょやるか!? オラぁ、今は機嫌が悪いぞ!
Chipmy-Popmy : ビビキー湾にあるプルゴノルゴ島って島、知ってるか?
あそこに妙なヤツが住みついてて、オラたちの言うこときかねぇんだ。
Chipmy-Popmy : あそこの島々はぜーんぶオラたち漁師ギルドの島だってのに、
ヤツはプルゴノルゴ島だけは自分のもんだって言い張ってる。
Chipmy-Popmy : なんども話し合ったけど、どんどん険悪になっていって、
今じゃモンスターを仕掛けられたり仕掛けたり……うぬぬ、次はどうしてくれようかー!
Chipmy-Popmy : そうだ、冒険者なら、あいつをぶっ倒すことができるだろ!
おまえが話し合いに行ってみてくれ!
Chipmy-Popmy : 前回は負けちまったからな、今度はオラたち漁師ギルドが勝利しないと
海の男の面目まるつぶれだぞ!
Chipmy-Popmy : 次の話し合いの場所は、プルゴノルゴ島の中心んとこだ。
いいか、絶対に負けんなよ!
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気がついたら半ば強引に仕事をおしつけられ、チョコボ厩舎まで引っ張っていかれて
問答無用で送り出されている始末だ。全くもって災難としか言いようがない。
「ついてなかったな…」
ヒビキはブツブツいいながらも、チョコボを北へ走らせていた。
どんな理不尽な状況であろうと、受けた依頼には誠実に対応するのが彼のモットーだ。
目指すはビビキー湾、夕照桟橋。プルゴノルゴ島への玄関口である。
夕照桟橋。夕方じゃなくても晴れじゃなくても、雨でも雪でも、夕照桟橋。
ヒビキがそこにたどりついた時、タイミングよく遊覧船は入港していた。
エイやヒラメを思わせるフォルムのその船には、マナクリッパーという名が付けられているらしい。
チョコボを降り、乗船チケットを購入し、タイムテーブルを確認する。
幸いなことにプルゴノルゴ島行き、しかも間もなく出航だ。ヘタしたら5、6時間待たされると聞いていたのでヒビキはホッとした。
係員のミスラにチケットをもいでもらい、乗船する。船室のない簡素な船だ。
客は彼以外にいず、2人のミスラが軽口を叩きあいながら甲板の上を走り回って作業している。
1人はよく見かける青いチュニカ姿だが、もう1人は見慣れない異国の装束を着ていた。
…うわ、シャイル装束じゃん……噂には聞いてたけど…すげぇ格好…
トップスは濃紫の短い袖つき上着。
細い腰はむき出しで、形のいいバストもごく短いタンキニで覆われているだけで、谷間どころか
形まではっきり見える。
さらにボトムはきわどいハイレグ。
歩くたびに尻尾とお尻がふるふる揺れて、ベルトのようなアクセサリーがじゃらじゃら音を立てていた。
茶色の髪に飾った薄紫の花が可愛らしい。
街中で見かけたら痴女扱いされかねない格好なのだが、この甲板の上では妙に馴染んでいた。
…さ、さすが地上最後の楽園行きの船だ…
空は快晴。街中では暑すぎるだろう日差しも、潮を含んだ風も心地よい。
…ミスラってやっぱいいよなぁ…
気取られないように気をつけつつも尻にがっつりタゲ固定したヒビキも、既にリゾート気分だ。
「プルゴノルゴ島行 出航しますにゃ〜!」
桟橋のミスラのアナウンスが流れ、ヒビキと二人のミスラを乗せたマナクリッパーは蒼い海へ
どんぶらこと漕ぎ出したのだった。
いや実際はクリスタルだか魔導のエネルギーだかで、オートメーションなのだが。
<2>
岸を離れてしばらくはひどく揺れた船も、潮に乗ったのか安定してきた。
舵をとったりコンパスで方角を確認したりと忙しげに動き回っていたミスラたちもひと段落したようだ。
凪いだ海の上を滑るように進む遊覧船。
…あぁ、釣竿持ってこればよかったな…
透き通った水の中を走るカラフルな魚の影をみながらヒビキは溜息をついた。
「ようこそ来やがったなマイ・マナクリッパーへ…!」
チュニカ装備のミスラが拡声器を使って喋り始めた。どうやら彼女がガイド役のようだ。
「これからテメエらを地上最後の楽園と名高いプルゴノルゴ島へ……って客、兄ちゃん1人かよ、やってらんねー!!」
甲板の真ん中でぼーっと座っているヒビキを見ると、、拍子抜けしたように拡声器をぽいっと放り投げた。
「兄ちゃん、プルゴノルゴ島に何しに行くんだよ?釣りか?潮干狩りか?」
彼女の着ているのは地味なフィッシャーチュニカ。だが下は何故かハイレグで、座っているヒビキの視点からだと
ベストスポットをバッチリ鑑賞できてしまう。
…うぉ……このヒトもなかなか……
すなわち、むっちりした太腿とぷくんと膨らんだ股のあたりの食い込み、きゅっとしまったヒップにお約束の如く
パタパタする尻尾を、至近距離でかぶりつきで、だ。
「いや、なんか島の利権争いのケンカ代行…です」
ヒビキは見慣れないシャイル装束にのみタゲ固定していた己の迂闊さを内心恥じ入った。
いや別に、誰にというわけでもないが。
「あー、ウィンダスの漁師ギルドに頼まれたんだろ?時々乗せるぜ、その手の冒険者。けどよ」
「…けど?」
「悪いことはいわねぇ。兄ちゃん1人じゃムリだ」
チュニカミスラ曰く、プルゴノルゴ島の利権争いは日々エスカレートしている、らしい。
最初は【サルタバルタのウサギとマンドラゴラどっちがつよい?勝負〜♪】程度の可愛いものだったのだが、
それがいつしかキリンになりクァールになりシマウマになり、【死闘!マンティコアVSワイバーン】なんかも
開催されたという。
「最近は獣人まで引っ張り込んでるからな、3日前も兄ちゃんぐらいの冒険者、ひとり逝ったぜ?」
ヒビキの横に座って煙草をふかしながら、チュニカミスラが脅しをかける。
「…そうなんですか…」
受けた依頼には誠実に対応するのがモットーだが、命あってのモノダネだ。
ヒビキは考え込んだ。
「オレたちも死人乗せて帰るのヤなんだって。なぁ?」
「そうですねぇ、あんまいい気分じゃにゃいですねぇ」
おっとりとした口調でシャイルミスラが答え、傍にやってきた。香なのか花なのか、独特の甘い匂いを纏っている。
「とりあえず今日はマリヤカレヤリーフでも見にいって、帰りましょ〜 島まで行って帰ってると夜ににゃっちゃうしぃ、
日焼け止め忘れて来ちゃったにゃ」
「おーソレいいな!世界一の珊瑚礁だぜ兄ちゃん!島はまた今度パーティ組んでこいよ!!時間かかるしダルイし今日はヤメヤメ!」
どうやらこのミスラたちは仕事熱心ではないらしく、島への渡航を面倒がっているようだ。
正直ヒビキもかなり腰がひけていたのだが、彼女たちに迎合するのには若干の良心の呵責を感じ、
「いやでも…やっぱそういうわけには……依頼うけちゃったし…」
ぼそぼそと一応、渡航を主張してみた。
「かーーーっ!だから上陸したって勝てねぇっていってんだろ!この耳は飾りかクソガキが!!」
途端、チュニカミスラがものすごい勢いでヒビキの耳を捻りあげ、大声で怒鳴りつける。
「いだいいだいいだいっ」
しかもいきなり兄ちゃんからクソガキに格下げのオマケつきで。
「先輩ぃ、だめですよぉ、一応お客さんにゃんですからぁ」
チュニカミスラの暴走を、シャイルミスラがやんわり止めた。
圧倒されてしまっているヒビキの横にぴたりとくっつき、捻られたのと反対の耳に口をつけて、囁く。
「んじゃ、島になんか行きたくにゃくなるよなこと、しましょ?」
「……え?」
キレイにマニキュアを塗った指に、すーっと頬を撫でられ、ヒビキはうろたえた。
「だからぁ」
シャイルミスラは艶然と微笑む。
「ここだけの話ですけどぉ、先輩もワタシも、サカっちゃう時期にゃんです♪ んふふ」
そういって、両手でヒビキの頬を挟むようにして顔を横に向けさせた。
「え あの ちょっ…」
小さくちゅ、と音を立てて唇が触れ合った。
<3>
…なんで。
南の海の空は快晴。太陽は真上。潮風も陽射しも強すぎず弱すぎず。まさに楽園。
…こんなことになってるんだろう…
マナクリッパーの甲板に寝転んだまま、ヒビキはぼんやり考えていた。
白く光る太陽を、鳥が横切っていくのが見える。
…まぁある意味…天国だ……
股のところに、先刻からシャイルミスラがとりついている。
四つんばいになってお尻を上げて尻尾をぱたぱたさせながら。
「サカっている」らしい彼女はヒビキのペニスを取り出してしゃぶるのに夢中になっていた。
「おにいひゃん、おおきいにゃねー」
口に咥えたまま、上目遣いでヒビキを見上げて、とろんとした目で笑う。
赤黒い器官が紅をひいた唇からはみ出ている様は、とても卑猥だ。
「んふふー どくどくひてるぅ」
その唇が、血管を浮き立たせて脈打っているそれを、じゅぶりと呑みこんでゆく。
一呼吸ずつ、ずぶずぶと沈む。
暖かい口腔粘膜に覆われ、じんわりと熱さと快楽が立ち上ってくる。
「……っ…」
チュニカを着ていたミスラが、ヒビキの小さい呻きを聞きとがめた。
「兄ちゃんたのむぜー、しっかりガマンしろよぉ」
既に脱いでしまって上半身トップレスの彼女は、豊かな胸を揺すりながら面白そうに笑う。
ヒビキの脇に胡坐をかき、無造作に頭を膝の上に抱えあげた。
「っていうか、ほれ♪」
にたーっと笑って真上から覗き込んで、褐色の乳房をヒビキの顔に、ひょいと乗せた。
「−−−−−−−!!!」
柔らかい肉に鼻と口を塞がれ、みるみる呼吸が苦しくなる。
「『ぱふぱふ』【いりませんか?】トーゼン 【はい、お願いします】だよなぁ?」
「……ぐる……ぐるし……」
「お、悪ィ悪ィ」
凶悪な乳が一旦離れたが、今度は谷間にすっぽり抱え込まれる。
しかも脇から両手でぐいぐい押し付けるオマケつきだ。
熱くて柔らかい感触が、顔の両側面から遠慮なく迫る。
「……ぅあ…」
汗とミスラ独特の体臭が嗅覚を刺激する。動物質の、劣情を煽り立てる匂い。
両目の端にひっかかる薄い褐色の先端も『見て見て』といわんばかりにぷりっと膨れあがり、存在をいたずらに主張していた。
「ふぇんぱぁぃ、ちっそくひちゃい…まふよ…ぉ」
下の方から、シャイルミスラが舌ったらずにツッコミを入れる。
媚びたような声の合間に、ぴちゃぴちゃと唾液が音を立てた。
「こっひもどんどん…ぉっきくなってひてるぅ…」
うっとりした風に実況しつつ、甘い飴でも舐める様に口の中のモノをちゅうちゅう吸う。
ごく細かい棘を持った舌が淫らな意志を持った生き物のように蠢き、カサの裏側のくぼんだところに狙いを定めた。
掻き出すように丹念に突付き、裏側の筋をなぞる。
手がやんわりと根元を握った。装束と同じ色のマニキュアが灼けた肌に映えている。
掌が弄ぶように力を込めながら、ゆるゆると上下に動きはじめた。
「…ちょっ……ヤバい……」
「んふふ…ふー」
ペニスを呑み込んだ口が、吸い上げたまま同じリズムでスライドをする。
濡れた唇が頬の内側が、刺激に敏感な表皮を擦った。
袋と脚の付け根と門渡りの辺りを、空いている手がこちょこちょと弄る。
「……すげ…いぃ……っ……」
ヒビキは腰が勝手にせりだされるのを感じていた。
…あー…もっと…
無意識に股の間で揺れる茶色の髪に手が伸びる。
薄紫のコサージュごと力任せに掴んで、自分の側に引き寄せた。
「あむぅんっ……」
いきなり喉の奥まで突かれたシャイルミスラが苦しげな声をあげる。
「おめーひっでぇことすんなぁ!?」
咎める口調はどこか面白がっている様子だ。
そもそも両胸でギュウギュウ挟みながらなので説得力が無い。
「…いやあの……マジヤバイ……っ」
「おーいいぜ、出しちまえ出しちまえ」
チュニカミスラが耳元に口を寄せて、笑いながら囁く。
乳房をぐっと手で寄せ、挟んだ顔を擦りあげた。
視界いっぱいに広がる柔肉がぶるんぶるん、淫らに揺れ動く。
その隙間から僅かに見える、潤んだ目で恨めしそうに見上げてくるシャイル装束のミスラ。
「……わたひのくちにぃ……だひちゃって……ねぇ…?」
口での奉仕を続けながら、無意識に蠢くヒビキの腰に手を添えた。
「ほらぁ……」
ぶちょっ ぐちゅ にゅちゅ ずちゅ……
排泄すら連想させる激しい音を立てて呑みこみ、擦りながらの抽送。
尻尾が同じリズムでせわしなく甲板を叩く。
涎がぽたぽたと口の端を伝い、開かれた脚の間に落ちた。
「……ぅ……」
切羽詰った呻きに気を良くしたのか、花を飾った茶色の頭の動きが早くなる
耳がぴんと反り返り、得意げにピクピク動く。
「…うぁあ……」
螺旋を描く様に前後しながら頬をすぼませ、舌をあてがってザラザラと擦りつけてくる。
容赦なく与えられる掛け値なしの快楽。
「……っ…!……」
追い込まれたヒビキが声をあげる。
「出るっ……っ……!」
臍の下あたりで、爆発しそうに膨らんでいた感覚の堰が切れた。
<4>
「うみゃぁぁぁんっ………すんごいにゃ…」
シャイルミスラがうっとりと呟いた。
白い精液で口の周りをべっとり汚し、濃紫の装束や茶色の髪にまでも飛び散った飛沫をくっつけている。
「よっしゃ交代な!」
「いやぁん先輩、ヤる気マンマンにゃぁ」
乳房を押し付け続けていたチュニカミスラがひょいと立ち上がり、シャイルミスラを押しのけてヒビキの股の間に座った。
「まだまーだいけるだろ?つーか勃ってもらわねぇと困るけど!」
言いながら、くたりとしたペニスをぐい、と握り締める。
「……いっ……!?」
2、3度無造作に擦り上げただけで、それは硬度を帯び、むくりと頭をもたげた。
「よっしゃ、若いっていいねぇ!」
チュニカミスラは満足そうに呟き、仕上げでもするようにさらに手でしごきたてる。
「…あの……っ?」
すっかり力を取り戻し、ぴんと屹立したのを確認すると、おもむろに穿いているハイレグを脱いだ。
「ミスラん中は、熱くてイイぜ?」
すっぽんぽんで腰を跨ぎ、ペニスに手を沿え、先端を自身の入り口にあてがう。
待ちかねていたのか、そこは既にじっとりと湿り気を帯びていて、ぐちゅくちゅと小さく音を響かせた。
「………んっ………」
切なそうな声を漏らして、チュニカミスラが腰を一気に落とした。
「……っ……く………!」
熱くて狭い胎内に一気に取り込まれ、ヒビキの目の前が一瞬白くなった。
口腔粘膜とは異質だが、同じように蕩ける感覚に根元まで包まれる。
「……すげ……兄ちゃん……奥まできてる……っ……」
騎乗位で繋がったミスラも気持ちよさそうに眉を寄せて呟いた。
ヒビキの腿あたりに手をついて、身体を反らせる様な格好で、ゆるゆると腰を振りはじめる。
「んっ……あぁっ……んにゃ……」
胎内に心地よい場所があるのか、時折鳴き声をあげた。
「んふふー、あたしもあたしもぉー♪」
シャイルミスラもハイレグを脱ぎ捨てる。
「気持ちよくしてくださいよぉ♪」
勢いよくヒビキの胸の上に座り込み、ためらいなく股を開く。腿の内側まで濡れそぼった秘部が露わになった。
「ほらぁ〜〜〜〜♪」
ぐい、と押し付けられる。
彼女の意図を理解したヒビキはそこに口をつけた。
開ききった襞に舌を差し入れ、溢れる蜜を掻き出すように舐めとる。
「やあぁぁあぁぁぁんっ…!」
膨らんで剥けた肉芽を突付いて音を立てて啜ると、細い腰がびくんと浮き上がった。
尻尾がぴーんと垂直に跳ね上がり、タンキニで覆われた乳房がぶるんと揺れる。
「やぁぁっ あんっ いぃっ……んっ」
シャイルミスラもヒビキの髪を掴んで、腰を揺すり始めた。
「やっ やあぁぁんっ ひうっ あんっ はぁぁっ!」
繋がったままのチュニカミスラの動きも激しさを増してくる。
「にゃうっ んくっ んぅ… あんっ みゃんっ にゃおぉぉぉっ」
膣の内側が不随意に、食むようにもぐもぐ動き、尻尾もシンクロしてぴく、ぴくと跳ねあがる。
ミスラたちは確実に高まっており、それぞれの方法で絶頂へと昇りつめようとしていた。
彼女たちの高まりは、そのままヒビキの快感となる。
シャイルミスラに手をとられて、その豊かな乳房を掌におさめながらも、その感触を楽しむ
余裕も既になくなっていた。
「…うぉ……あ…」
チュニカミスラに呑み込まれた器官が、どくどく脈打つ。
一拍ごとに内壁がゆるゆると絡み付いてくる。
「……イきそ……」
きつく狭くなる胎内。締め上げられた内側で熱いものが沸騰し、出口を求めて荒れ狂って
「…兄ちゃん悪ィ……オレっ……にゃっ…あぁあぁぁぁあぁっ……!」
「…出……っ…」
チュニカミスラがびくびく痙攣して達したのと、ヒビキが胎内にぶちまけたのとは、ほぼ同時だった。
<5>
さて、おさまらないのはシャイルミスラ。
「んみゃうぅぅぅぅ!アタシまだイってなーい!!」
口の中に出されるわ先にサッサとイかれてしまうわでとてもご立腹である。
「おにいさん、まだまだイけるでしょ!このままじゃ返さないにゃよ!!」
くたりとしたヒビキのモノをむんずと握り、乱暴にしごき立てはじめた。
「…そんなこといわれても……ちょっ……もう……!」
ヒビキはガキとか兄ちゃんと言われる年齢だ。故に意志とは関係なしに、それはまたまた頭をもたげはじめた。
「うわーーーーーい♪」
歓声をあげて喜ぶシャイルミスラ。
「岸まであと1時間ほどだからなー、ちゃっちゃっとヤっちまえよ?」
すっかり身支度を整えたチュニカミスラは気だるげに欠伸をひとつすると、われ関せずと甲板に寝転んで、くーくーと寝息を立て始めた。
「ちょっとおねえさん!この人何とかしてください…!いやマジもう出ないって……!」
「なーに言ってるにゃー、おにいさんぐらいの年齢なら5回はイけるにゃーよ♪」
南の海の空は快晴。太陽はちょっと西向き加減。夕方の潮風はちょっと冷たいけど
「熱くなるからこれぐらいがちょうどいいにゃーよ、ほ〜らもう先っぽから何か出て来たにゃ」
「…あぁ…………れて……いいっすか……?」
「んふふ、かもーん かもーんにゃ♪」
バカどもは風邪をひかないから大丈夫。たぶん。
<おしまい>