彼女の事は前から気に食わなかった。
彼の妹だかなんだか知らないけど、こっちはミッションの間ぬってやっとこ時間つくってデートしてるのにくっついてくる。
私はタルだからエルヴァーンの彼とは腕なんて組めなくて、その事ずっと気にしてたのに。
「おにいちゃーん」なんてこれ見よがしにベタベタしてるの。
お兄ちゃんっ子だったって聞いてたし、最初は我慢してたけどもうそろそろ限界かも。

ー…下らない事を考えるものだな、ヒトは。
「独り言くらい言わせてよ」

獲物を屠って傍に戻ってきたフェンリルが呆れたように呟く。
神獣にとってはまさしくつまらない事だろう。
召喚士の娘は気まずくなって俯き、足元の小石を蹴った。

「大体私は貴方と契約するのにだって苦労したのよ。なのにあの子、やっとAF揃えられた程度の力で同じように契約したいっていうの。」
ー…舐められたものだ。
「…舐めてなんていないわよ。私たちが手伝うのよ?貴方の試練には慣れてきたけど一人足りないようなもんじゃない」

フェンリルの鼻先を撫でる。

ー…それでは試練に打ち勝ったことにならんぞ
「言ったのよ。それなりの力を蓄えてから行きなさいって。でも我がままいうの。しかも彼に。ああいやになっちゃう」
ー…エルヴァーンの娘か。魔力が足りんようだが。
「それでも契約はしてやるんでしょ?」
ー…最後まで生き残れば、な

思わせぶりな言葉を紡ぎ、月の神獣は吼える。
その声を新たな血を望む声と理解し、娘はプルートスタッフを掲げた。

ー…なんで、タゲとるかな…
彼女は思わず舌打ちをしそうになった。目の前に白魔道士の娘が倒れている。
もうすぐでカタが付く所だったのに、焦って女神の祝福など使うから。
フェンリルの爪は風を切り、娘のAFを切り裂いた。
「ジュノから白魔道士の仲間に来て貰うよ。」
そう言って急いで戻った娘の兄である青年を見送り、手伝いを頼んだ仲間に礼と侘びをする。
後には意識のない娘と彼女だけが残された。
「フェンリル〜いいじゃない…駄目?面倒だよもう一度頼むの」
本来ならこれでも契約が結べる。しかし当のフェンリル自身が条件を出してきている。
契約を結ぶかどうかは神獣の意思なのだから、いつもと違うといってもせんのないことで。
「ったく、この子好きにしていいから契約だけお願い〜」
ー…好きにして良いと言われれば喰らうがそれでもいいのか
突然頭の中にフェンリルの声が響いたので、彼女は慌てて訂正する羽目になった。
「ああっ食い殺しちゃうのはやめて。戻れないから。いくらなんでも可哀想だし…彼が悲しむよ」
ー…等価交換とは言わんが契約に値せんからな。
「等価交換ね…身体で払わせる〜?」

冗談のつもりだった。まさかその程度で済むとは思わなかったから。

ー…よかろう、つれて来い。

だから彼女は迷わず、昔覚えておいた簡単な蘇生魔法を唱えた。
娘の身体がふわりと浮き上がり光に包まれた。意識が戻る前に物影へと隠れる。
起き上がり、周りを見回し不服そうな面持ちをする。
高位レイズではないから体力も減っていて、それが不満なのだろう。
まったく我がままな彼女らしい、そう思うと苦笑いが浮かんだ。

「…さ、どうぞ」

本当に契約がほしいなら身体くらい張ってもらわないと。

エルヴァーンの娘は恐怖のあまり動けなくなっていた。
彼女の目の前にたたずむのは漆黒の獣。
頼りになる兄もちょっと気に食わないが実力のあるその恋人の姿も見当たらない。
「あ、あ…」
ー…身の程知らずの娘め。その程度で我と契約を結ぼうというか。
「だ、だって、試練には」
ー…認められぬな。お前如き小物の魔力では満たされん。せめて腹のタシにするか
「いや、助けて!!!誰かッ…」
動けない。恐怖のあまり腰を抜かしてしまったのだ。
スパッツの下にじわじわと水が滲んだ。
失禁し震える彼女を神獣は面白そうに見つめる。
ー…その程度の命も惜しいか
「い、いや、しにたく、ない、しにたく…ない…」
ー…では、我に使役せよ…



四つんばいになって尻を突き出す。
むっちりとした大き目のヒップは泉の光に白く照らされる。
彼女は泣きながら片手を後ろに回し、双丘を開いてフェンリルに示した。
ハァハァと獣の息が聞こえる。尖った牙を思い出して彼女が思わず身を固くした瞬間、
「ひゃうっ!!!」
暖かく分厚い舌が彼女の秘所に向かって動かされ、
その柔らかい感触に思わず恐怖ではない声をあげてしまっていた。

細かい突起のある舌は執拗にク○トリスを舐め上げ、鋭い快感を与え続ける。
べちゃっ…べちゃっ…と唾液の音がする度に
誇り高いエルヴァーンの娘は尻を震わせて喘ぎ声をあげた。
「あぁッ…あ、あ、んふゥッ!!!」
襞の間を舌が滑り、ヴァギナに挿入される。
ク○トリスへの刺激で絶頂を迎えかけた身体がガクガクと震えた。
何ともいえない、柔らかい肉の塊がグイグイと膣やアナルの入り口を這い回る。
娘は今まで感じた事のない快感と、神とはいえ獣に性器を弄ばれる屈辱の両方に苛まれて涙を流していた。
「あぅ、う…」
舌がつと離れた時彼女は振り返り、目に入ったグロテスクな陰茎に思わず声にならない悲鳴を上げてしまった。

ヒトのペニスとは違って括れのない、ぬらりとした赤黒い肉がそそり立っている。
先細りしているとはいえフェンリルの大きな身体に相応しく凶悪な太さと長さの陰茎の先からは
精液が既に滴り落ちていた。

「ひ、ひぃ…だめ、入りません…あ、あああああーーーーーーーーーー!!」

ズリュッという濡れた音とともに先端から挿入されていく。

「あああっあっ…何これぇっ…あああっ!!いやあっ!!」

太く熱い肉に膣内が一杯になったかと思うと、瞬間射精が始まる。
どくどくと精液がポンプのように送り込まれ彼女の胎を膨らませた。
収まりきれない白い液が、ヒトでは考えられない速さのピストンの度に結合部からあふれてくる。
子宮に先端がごつごつあたるだけでなく、ペニスの中の骨が彼女のGスポットをぐりぐりと捏ね回し、
娘は狂ったように涎を垂らし尻を振って嬌声をあげた。

「ヒィィッ…おま○こイイッ…おま○こぉ…!!いやあ、おちん○んあたるぅ!いやぁああ」

気高かった娘の面影はどこにもない。
唯自らも獣の様に吼える。

「アッアッアッ…」

ズチュッ!ズチュッ!ジュブッ!…

絶頂が近くなったのか彼女自身の腰の動きも激しくなってきた。
膣口に何か固まりのようなものがぶつけられ、それが快感を増加させているのだ。
それがペニスの根元の瘤だと理解した瞬間、一層太いそこがドスンと胎に飲み込まれる。

「ーーーーーー!!!」

声にならない悲鳴。栓をされた状態のようになって溢れ出る場所のなくなった精液が
どくどくと彼女の膣に溢れていく。

魔力を使い果たした召喚士の娘がフェンリルを帰還させる頃、
エルヴァーンの娘の膣はすっかり拡張され、
ヴァギナから垂れ流される白濁液は水溜りを作るほどになっていた。

「妹の為に、フェンリルを説得してくれたんだって?こんなに疲れ果てて、ごめんな」
「いいの、それに頑張ったの、あの子だしね」
タルタルの少女は健気な微笑みをみせる。
青年はたまらなくなって彼女を抱きしめた。
「ひゃう」
「…そんな色っぽい声だすなよ、疲れてるの判ってるのに襲いたくなっちゃうよ」

ー…だって、あの子のみてたら私もサカっちゃったんだもん…いますぐセックスしたい…

もちろんそんな考えはおくびにもださず、彼女は可愛らしく口付けをねだる。
彼に存分に抱かれて満足したら、魔力を早く回復させてまた妹の所にいかなければ。

『お姉様、おねがい、フェンリルを出して、おま○こにちょうだいぃ…』

一寸前まで嫌いだった筈だが、土下座して涎を垂らす浅ましい姿を見ていたら
目の前の青年よりも愛しく感じてしまう。


ー…まっててね、こんどはお尻にいれてあげるから…



おわり