レイド フェイス ヒューム♂F2A
アロエ フェイス ヒューム♀F4A

眠らない街ジュノ。
一際人の集まるジュノの下層。町も昼の顔から夜の顔へと変貌を遂げつつあった。
人の行き来が多いモグハウス前の傍らに壁にもたれ、足を前に投げ出して座っているヒュームの青年の姿があった。
眠ってるわけではない。だが何かをするわけでもなくかれこれ数時間同じ姿勢のままその男性はそこに佇んでいた。
そんな彼に一人の女性からс<bセージが伝わってくる
>>今まだ一人ですがパーティーいきませんか?
返事の変わりに男は短いため息を吐く。
<<嫌がらせのつもりか?やめてくれよ...
男は女性にそうс<bセージを送り返す。
「まったく...いつもいつもここで油を売ってるんだから」
先ほどの女性の声が肉声に変わる。その女性はいつのまにか男の隣で腰に両手を当てあきれた表情を浮かべていた。
「今日も一日ここにいたの?って居たわよね...朝からずっと」
男は女性を上目遣いに見上げるとすぐ視線をそらした。そして重い腰をゆっくりと持ち上げ彼女の横に立ち上がる。
比べると二人は頭が二つ分ほど差があり男の身長はヒュームにしては高い部類に入りそうだった。
「ねぇ、レイ。そんなことよりこれから時間ある?」
女性は彼を見上げながら目を見て話し掛ける。レイと言われた男は再び短いため息を吐く。
「誘われ待ちに忙しいが...時間があるといえばある...な」
「それを世間ではヒ・マって言うのよ!とりあえず着いて来て!」
女性はレイの手を掴み取ると引っ張るように駆け出した。階段を降りガイドストーンを左に曲がってジュノの港区へと向う。
「まってよアロエ。そんなに急がなくてもいいじゃないか」
「船がでちゃうでしょ!」
アロエは白いエラントプラウンドを風になびかせ一生懸命走る、手と掴まれたレイは彼女の速度にあわすようにその横を一緒に駆けて行った。

二人がたどり着いた、いやレイが連れてこられたのはウィンダス行きの飛空挺乗り場。
二人は終始無言の短い空の船旅を終えるとウィンダス港へと到着する。辺りは日が暮れ子供達は床に就き夢の世界へ入る時間だった。
「いったいどこに行くつもりなんだよ...それに腹が減ったし」
レイは不満をぶちまける。
そんな彼に対し苛立ちを隠しきれずアロエは自分の鞄の中を探り、オレンジクーヘンを取り出すとそれを彼に向けて差し出した。
「つ〜か、俺甘いの苦手」
その言葉が彼女の我慢の限界を突破したようだった。アロエはオレンジクーヘンを鞄にしまうと怒りを露にズカズカと歩き出した。
「レイド!もう知らない!着いてこないで!」
「お、おい!?なにさっきから怒ってるんだよ」
慌ててレイドはアロエの肩を掴みとめようとするが、彼女はそれを振り払い水の区へ向かって歩みを進めていった。
レイドはまた短いため息を吐く。お手上げの様子を浮かべると数歩はなれてアロエの後を追うことにした。

西サルタバルタの観光地の一つ、星振りの丘へと二人は到着した。
港区では怒っていた彼女だったがどういう心境の変化か西サルタバルタに入ってからは
レイドに体を寄せ、彼の太い腕に抱きついていた。
レイドは毎度毎度アロエの心変わりの早さに驚かされる。
そんな彼女に長年付き添っている自分を忍耐のある性格だと、他人事のように褒めたりもした。
丘の頂上にアロエは腰を下ろす。レイドはアロエの後ろに座ると後ろから抱き込むように彼女を引き寄せた。
「星...綺麗ね...」
アロエは空を見上げながら呟いた。レイドはそれに返事をするようにおなかの虫が鳴く。
「ごめん...腹減った。クーヘンもらえないかな?」
彼女は今度は怒る素振りも見せず、クスクスと手を口にあて小さく笑った。
そして鞄のなかから彼が求めるオレンジクーヘンを取り出し小さく千切ると彼の口へと運んでいく。
「...自分で食べるよ」
途端にアロエの表情が曇る
「やっぱ、食べさせてもらう」
慌てて訂正するレイド。女の気持ちは分からないと心の中で呟きながら...
普段はうるさいほどのおしゃべりなアロエとは打って変わって景色に見とれる彼女を優しくレイドは見守っていた。
「そろそろ帰らないか?」
レイドはアロエに問いかけるが彼女の無言の圧力によって満足するまでここに居なければならないことを覚悟した。
二人がここに着てから数時間が経ち、眠気を訴えていたレイドはいつの間にか彼女の膝枕で惰眠を貪っていた。
「みて!ほら、起きて!レイド!レイド!」
アロエが叫びレイドを浅い眠りから覚ます。
レイドが目を開けると一面に広がる夜空の絨毯を、流星が走っていた。
一つや二つではなく星の雨が降るように、西サルタバルタの夜の世界を変えていった。
「き、れいね...」
「ああ...」
レイドも膝枕をされたまま夜空を見上げていた。アロエの言うとおり流星を綺麗だと思った。
その流星に照らし出されるアロエの顔がいつも以上に美しく映った。
「綺麗だな...アロエ...」
レイドは上体を起こすと彼女のほうに向き直り目を見てもう一度
「綺麗だな、いつも以上に...」
面と向かって予想外の褒め言葉に彼女は照れ、目を背ける。
「ば、ばかっ..」
「なぁ、キス...しないか?」
彼女の顔に手をあて、自分に向かい合うようにして彼は真顔で言う。
その流星に照らし出されるアロエの顔がいつも以上に美しく映った。
しかし、そのレイドの手をどけると、アロエは俯き首を左右に振る。
「だめ...何度も言ってるけどファーストキスは教会の誓いの口付の時って決めてるから...」
丁重にレイドの申し入れを断る。性格とは裏腹に彼女は少女思考を持つ部分もあった。
「レイド、私達はじめて出会ってから、今日で丁度10年目なんだよ」
「そんなになるのか」

2人は公言して付き合ってるとか恋人同士の中ではなかった。が、普段から二人で出かけることも多かったため自然と今の形になっていた。
「あの頃はアロエもまだ小さかったのにな...」
顔を上げたアロエはレイドの視線の先が自分の胸に向けられていることが分かる
「バカ!何処見てるのよ!」
とっさにアロエは両腕で胸を覆い隠す、といっても服を着てるので直接見られてるわけではないのだが。
「なぁ、アロエ...」
ゆっくりと立ち上がるとアロエに一歩近づく。
「なに...?」
座ったままの彼女ははるか高くにあるレイドの顔を見上げる。
「俺のも、大きくなったんだけど...いつものを、してくれないか?」
アロエはレイドの顔から視線を彼の股間へと移す。本人が言うように中のものが苦しげにズボンごし大きくなっているのが見て取れた。
「なにを考えてたのよ...」
照れながらそれから目をそらす。
「アロエのこと考えてたら自然とこうなっちゃったんだよ」
「そ、それに人がきたらどうするのよ!」
「大丈夫だって、こんな時間に人なんてこないさ、ヤグードだって鳥目だからわからないはずさ」
そういうとアロエの顔を再び自分の方へ向きなおさせる。
向き直った彼の股間の物は大きく反り返っており先ほどそれを隠していたズボンは脱ぎ捨てられていた。
アロエは思わず唾を飲み込む。しかし視線は彼の怒張に釘付けになりまじまじとそれを見つめる。
「誰かきたら..やめるからね...」
アロエは膝立ちになり丁度目の高さにレイドのものが来る。
右手を添えそれの大きさを確認するかのように手を少し動し
「...熱い、ね...」
もう一度彼の顔を見上げる。レイドは照れくさそうに見つめ返すと両手でアロエの頭を怒張に近寄せる。
「...してあげるから、焦らないで...ね?」
アロエの両手の細い指がレイドのものを包み込むように握ると、先端部分に舌を伸ばし、「チロッ」と舐める。
夜風がアロエの髪を撫ぜ顔を覆う。彼のものから左手を離すとさっと髪を掻き揚げた。
再び両手を添えると先端を「パクッ」と口に含む
アロエは唾液を咥えながらぺちゃぺちゃと音を立て、先端を丹念に舐め上げる。
それを見下ろすレイドからは彼女の頬が朱にそまり、流星の光の元でその色を鮮明に浮き上がらせていた。
アロエは口からそれを出すと根元から舐めあげる。
左手は風になびく髪を押さえながら、右手を使って反り返ったそれを握り、優しく上下して愛撫する。
唾液に濡らされたレイドのものが星明りを受け、テラテラと淫靡に光っていた。
おのずとレイドの怒張の先端から透明な粘り気を帯びた液体がにじみ出ていた。
アロエはレイドのあふれ出る液体を舐め、反り返るそれを口に含むとそのまま根元まで頬張っていく。
口に含んだまま舌を使い、カリの部分を舐め激しく舌を絡める。
「...んぅ...んん...」
レイドが低いうめき声を漏らすと、アロエは動きを中断しそれを口からだした。
下からレイドを上目遣いで見上げる。とてもいやらしく...
「うふ、レイ...気持ち、良い?」
「あぁ..続けてくれ」
再開を催促するように両手でアロエの髪を触り始める、
アロエはそれに応じるように再び口に含むと先端部分を激しく舌で転がす。
風の音とぺちゃぺちゃと水音が静まりきった西サルタバルタに響く
レイドは前かがみになると先ほどまで手持ち無沙汰で触っていたアロエの髪から手を滑らせて
彼女のエラントプラウンドごしに胸をまさぐり始める。
彼女は右手で怒張を持ちながら不器用に左手をつかって拭くのボタンをはずし、胸を部分をはだけた。
「アロエの乳首も、ほら...」
レイドは左手で彼女の乳首をつまみ、転がし、硬さを確かめるように2本の指で捻る。
「...んふん...んんんぅ...」
口いっぱいに頬張っている彼女はまともに喋れず、うめき声で返事をする。
そんな彼女の後頭部に右手を添えると、レイドはゆっくりと腰を前後させた。
「ア、アロエ..俺...そろそろ、イキそうだ」
「んぅ」
アロエも下で愛撫する動きから唇で快感を与える動きに変えた。
レイドの腰の打ちつけるスピードは増し、アロエの頭を両手で固定した。
アロエの口にレイドのものが激しく抜き差しされ、喉の奥までそれが突かれる。
最奥までそれが塞ぎ拘束するレイドの両手に力がこもった瞬間
彼女の口に大量の熱く粘り気のある液体が勢い良く迸った。
彼女は必死になり空気を求め彼の束縛を解こうと抵抗し、彼のものを口から吐き出した。
「ゲホゲホッ!...うぅ...うぐぅ...ふあぅ...」
アロエは口に含んだ大量の熱い精を草原に吐き出した。
急いで鞄の中からジュースを取り出すと、口に含み濯ぐようにうがいをするともう一度草原の上に吐き出す。
「たまには、飲んでくれても良くないか?」
怪訝そうな顔をして彼は自分のものを直しながら言う
「げふっ、イ・ヤ!そんなことを言うなら一度自分で飲んでみたらどう?」
しかめっ面で言い返してくるアロエ。彼女も露になっている自分の胸をしまいゆっくりと身だしなみを整える。
「....はいはぃ」
短いため息を吐くと、レイドはアロエに近寄って腰を下ろした。
レイドは髪をといている無防備な彼女の胸を鷲掴みにする。が、手の甲を強くつねられ退散するを得なかった。
「おしまい!」
レイドに向き直ることもなくアロエは髪を綺麗に梳きながら言う。
彼は何かを思い出したようなしぐさをすると短くため息を吐く。
「でも、キスはダメで、こういうのは良いっておかしくないか?」
率直な意見で彼女に問いかける。向き直った彼女の顔はいかにも不機嫌そうな表情だった。
「最初にしてほしいっていったのはレイでしょ!もう、してあげないわよ?」
そう言って空を見上げるアロエ
「10年目の今日、ここで一緒にいられてよかった」
レイドも彼女につられて空を見上げる。
「あぁ..」
「ね、レイ。来年も一緒にここで星を見ましょうね」
甘えるような眼差しを向け、彼女は小指をさしだした。
「ゆびきり...」
「あぁ...」
レイドはそれに答え、彼女の肩に腕を廻すと力強く抱きしめた。
「約束は守るよ。...そのときに」
暫くの沈黙
「そのときに?なに?」
眠そうに小さな欠伸をし、開いた口を隠すように手を添えるアロエ
「なんでもない。帰ろうか」
そして二人は深夜の西サルタバルタを後にした。
                           END