Ruin……ヒュム♀F8
Lass……ヒュム♂F8
うーん。
風邪引いちゃった。
喉が痛いし、熱もちょっとある。
「調子に乗っていつまでも遊んでるからだクポ」
うちのモグが半ば呆れたように言う。
こいつ……いつもいつもカチンとくるなぁ……
でも的を射た意見だけに反論もできない。
「おクスリ飲むから、水持ってきてぇ……」
私はなんとかベッドから上身体だけを起こして言った。
「たまにはモグのありがたさを痛感するがいいクポ」
モグは、ちっちゃなハネをパタパタさせながら、キッチンへと消える。
うぅ、言い返す元気もない自分がつらい。
その時、枕元に置いておいたリンクパールから、いつもの声が聞こえてきた。
『よぉルイン、風邪治った?』
これ以上ないってくらいのノー天気な声。
昨日会った時に、私の体調が悪いことに気が付いたみたいで、努めて明るく振舞っているのかもしれない。
彼は私のLSのリーダーさん。
優しくて頼りになる、私の大事な人。
この琥珀色に輝く真珠は、私と彼だけの直通電話。
『ラスぅ〜。のど痛いよぉ〜』
私はちょっとだけ甘えたように喋ってみる。
『熱はあるのか?』
『うん、ちょっと……』
心配そうな彼の声。
私は期待通りの彼の反応に、すこし悪戯心が芽生えた。
(今日はレベル上げに行くって言ってたな、彼。こっちに来てくれないかなぁ。)
『胸が苦しいよぉ…… ラスぅ、助けてぇ』
大げさに咳き込んでみたりして。
『おいおい、大丈夫か?』
『うん……』
『何か食べたい物あるか?少しは栄養摂らないと好くならないぞ』
『パママのタルトぉ』
『お前ホンットにそれ好きだな。今そっち行くから【まってろ】』
『来てくれるの?今日はレベル上げ行く予定じゃなかった?』
『……お前の身体のほうが大事だから、な』
照れたように彼は呟いた。
『ありがとう、待ってる』
程なくして、私のモグハウスのドアにノックの音が。
「ラス様だクポ〜」
「モグ、ちょっと席を外してくれない?」
「いいけど、エッチは控えるクポ。ラス様に伝染るクポ」
むか。
相変わらず一言多い。
「しないわよ、バカ!」
「それならいいクポ」
窓からパタパタと飛んでいったアイツをしっかり目視してから、私はドアを開けた。
そこにいるのは、赤魔導師のAFを着込んだ最愛のヒト。
「ラスぅ〜!」
ばふっと彼の胸に飛び込む。
「なんだなんだ、熱烈な歓迎だな」
彼の大きな手のひらが、私の髪を優しく撫でる。
「ほらほら、寝てなきゃダメだろ?」
「だって、うれしいんだもん」
「何が?」
「ラスを独り占めできたことが」
「……ふっ」
彼はゆっくりと、そして熱く、私にキスをしてくれた。
二人の舌がお互いをむさぼるように蠢く。
長い長いキスの後、私は照れながら言った。
「風邪、うつっちゃうよ」
彼は答えなかった。
微笑んだだけでもう一度唇を重ねた。
「まったく、心配したぜ。よっぽど酷いのかと思ったら……」
ベッドから上半身だけを起こして、買ってきてもらったタルトをもりもりと頬張る私。
「タルト、おいしいよ♪」
「あのなぁ…… ま、いいけど」
優しい目で私を見つめる彼。
すっかりタルトを食べ終わった私に、彼は立ち上がって言った。
「さてと、食ったらまた寝てな」
「え、行っちゃうの?レベル上げは諦めたんじゃ……?」
「アキリーズがAF取りに行く護衛を頼まれちゃってさ。本来ならお前も行くところなんだがな」
彼は、部屋の片隅においてある私のカオスバーゴネットの角をツンツンしながら言う。
「アキちゃん、かわいいもんね」
私は揺れるポニーテールがかわいらしいヒュムの白魔導師の少女の顔を思い浮かべた。
なんだか身体がカッと熱くなった。
「顔は関係ないだろ?」
「かわいい子には弱いよね、ラスって」
「おいおい、お前ちょっとおかしいぞ?」
その時、私の中で何かが弾けた。
「おかしくないもん!おかしいのはラスの方だもん!」
「なんだよ、今日は随分聞き分けないな。アキと喧嘩でもしたか?」
自然と涙がこぼれてくる。
「そういう訳じゃないけどさ……ぐすっ」
「風邪は寝るのが一番いいんだぞ」
「でも……だってぇ……ぐすっ」
煮え切らない私。
どかっと隣に座った彼は、私の身体をぐっと引き寄せて語った。
「はっきり言ってみろよ、『ラスと一緒にいたい』って」
悪戯っぽくわらう彼。
「もう、バカ……」
ゆったりとしたパジャマの上から、優しく彼が愛撫してくれる。
男の人のわりに繊細な指が私の身体を這い回る度に、甘い刺激が身体を走る。
「寒くないか?」
「だいじょうぶ。あったかいよ……ラス……」
彼は優しく頷くと、指を私の下着の中に侵入させてきた。
「あっ、そこは……」
「力を抜いて……」
指がク○トリスに触れると、私の口から声にならない声が漏れる。
「あ……んッ……」
「こんなに濡れてる。オナニーでもしてたか?」
「してない……よぉ……バカぁ……」
彼は皮の上から押し付けるようにク○トリスを撫で回す。
その動きは、私に一段と強い快感をもたらした。
「コレされると弱いんだよな、お前」
「あッ……ラスぅ……意地悪しないでぇ……」
「もっと触ってやるよ」
彼は私のパンツを脱がせると、ふとんの中に潜りこんだ。
私は焦って彼に言う。
「シャワー浴びてない……汚いよ……」
しかし彼は、隠そうと抵抗する私の指をどけて、ク○トリスにくちづけた。
「うぁッ!」
彼のざらざらした舌が、私の大事なところを撫で回し、さすり、擦り上げる。
そのたびに私の身体を甘い快感が走り抜けた。
「ラスぅ……そこ……イイよぉ……」
「いやらしい蜜が溢れてくるぜ、ルイン……」
「やだやだぁ……言わないでぇ……」
強弱をつけた舌の愛撫で、ク○トリスはもうビンビンに膨らんでいて痛いほどになってる。
それに気付いたのか彼が言う。
「イキそう?」
「うんッ……もっと強くしてぇ!」
彼は唇で肉芽を強く吸いながら、舌の先でそれを少し乱暴に転がしてくる。
「あッ……あッ……それダメぇ……いっちゃうよォ……」
今までに感じたことのない強い快感が、私を捉える。
全身が快感を感じてる……!
「ラスぅ……ラスぅ……好き……!」
その言葉が口から溢れたと同時に、私の頭の中で閃光が弾けた。
両足がピンっと伸びて硬直して、身体からドっと汗が噴き出す。
心地よい脱力感が私を包む。
「はぁ……はぁ……ラス……」
彼の指に私の指を絡め、小さく呟く。
すると彼は、ニヤニヤしながら言った
「いつもより派手にイッたな?」
「もぉ…… バカ!」
「ね、これで終わりじゃないわよね?」
私は彼の背中から抱きついて耳元で囁く。
「風邪はどうしたよ?」
「汗かいて寝れば治っちゃうよ……それに……」
彼の股間のモノは、はちきれないばかりに堅く、熱くなっていた。
「ラスのここも満足してないじゃん……」
「暗黒騎士の女の子はエッチが好きって話はホントだな」
「女の子はみんなアブゾ系使えるのよ。好きな男にしか効かないけどね」
私はラスのペニスに優しく触れた。
ドクドクと脈打つそれはグロテスクではあるが、何故かいとおしい。
「ねぇ……これ……ちょうだい……」
「これって何?これじゃわかんねぇなぁ」
「いじわるぅ……ラスの硬くておっきいおちんちんを……私のおまんこに……ちょうだい……」
彼はいつも私にこう言わせる。恥ずかしがる私の顔を嬉しそうに眺めるのが好きらしい。
男の子ってよくわかんない。
「今入れてやるよ……エッチな暗黒騎士様……」
「ラスのバカぁ……」
「ほら、後ろ向いてケツ上げろよ。好きなんだろ、後ろから責められるの」
「あぁん、大好きぃ……後ろからしてぇ……」
私は彼にお尻を向け、あそこを自らの手で大きく開いた。
恥ずかしい穴からポタポタと蜜が垂れてきてるのが自分でもわかる。
「入れる……ぜっ!」
「!」
いつものコトだけど、入れられる瞬間は息が詰まりそうなくらい感じる。
苦しいんだけど、それだけじゃなくて……気持ちいい。
彼の手が後ろから私の……やや小ぶりの……胸を揉みしだく。
乳首をキュッとつままれると、甘く、痛い。
「動かすよ……」
ゆっくりと腰が動く。
突かれるたびに快感が走る。
その都度ペニスの笠が膣に引っかかり、あまりの快楽に私は思わず息を呑んだ。
「あッ!……あッ!……それいいッ……それ気持ちいい!」
「ルインの……中も……いいぜッ!」
お尻をぐっと押さえつけられ、硬い肉の竿に蹂躙される。
だんだんと腰の動きがリズミカルになっていく。
膣奥の壁にペニスが突き刺さる。
いやらしい蜜は止め処なくあふれ出し、私と彼の結合場所をびしょびしょに濡らしていく。
不意に、私の乳首を弄んでいた彼の右手が、股間へと移動する。
「えッ……なに?」
「もっと気持ちよくしてやるよ」
彼は私の蜜でぬるぬるにした右手の指で、ク○トリスを弄り始めた。
信じられない快感が私を襲う。
「ひゃうッ!ダメぇ!やめてぇ!」
膝がガクガクと震え、ベッドに突っ伏すも、彼は攻めるのを辞めない。
膣をペニスで抉られ、 ク○トリスを指で摘まれた私は一気に絶頂へと駆け上がっていく。
「ダメぇ!……あんッ!……イッちゃうよォ!!」
「俺も……いきそうだッ……!」
彼のペニスが私の中で硬さを増していく。
「中で……中で射精さないでぇ!中はダメぇ!!」
「ルイン……ッ!」
「イヤぁ!イクぅ!いっちゃう!」
私の身体が仰け反ると同時に、彼はペニスを引き抜き、私のお尻に熱い白濁をぶちまける。
「はぁっ……はぁっ……ラス……大好き……」
私はそのまま意識を失った。
目が覚めると、私はラスの胸の中だった。
昨日まで感じていた、喉のイガイガも熱っぽさもすっかりよくなっているみたいだった。
「ラスぅ……おはよ……」
私は眠っている彼のほっぺに触ってみた。
……熱い。
「やっぱり伝染したのかクポ」
聞き覚えのあるイヤミな声。
「モグ!? アンタいつから!?」
「絶対エッチして伝染すとおもってたクポ」
「う〜、ごめんなさい……」
「モグのいう事聞かないから、バチが当たったクポ」
「ラスを治してぇ〜」
「いやだクポ」
その時、何時の間に目覚めたのか、ラスが私の腕を掴んで言った。
「そんな白豚に頼まなくもいいだろ?」
彼は私を抱きしめてニヤニヤとわらった。
「お前が愛情タップリの看病してくれりゃいいんだよ」
私の前髪を優しくかき上げて、キスをした。
「もぅ、ラスのバカぁ……」
ふたたびイチャイチャとふざけあう私たち。
「まったく、やってられないクポ。せっかくサンドリアのバアちゃんからクスリ貰ってきたのに」
モグは、亜鉛鉱とモルボルのつるで煎じた風邪薬をポイッと投げ捨ててしまった。