シロウ タル♂ 4A (銀髪後ろ縛り)
ウルル タル♀ 4B (メッシュツインテール)
セリ   ミスラ 8A (茶髪2つ結び)


「セーーリーー!」
バタン!と勢いよくモグハウスのドアが開き、
オレンジ色の胴着に身を包んだタルタルの少女が転がり込んでくる。
部屋の主であるセリはその音に驚き、一瞬 その尻尾をぴん!と硬直させたが
飛び込んできた少女――ウルルの顔を見るなりあわてて駆け寄ってその双肩を掴んだ。
「ちょ…っ、どうしたんだよ!!」
ごしごしと擦ってしまったのだろう、真っ赤になっている目尻に涙をいっぱいに溜めて子犬のような黒い鼻から鼻水を垂らしてはすすり上げ、歯を食い縛りながら必死で泣くのを堪えているウルルの状態を見て少なからず慌てたセリだったが、

「セリ、一生のお願い!!あたしのために……脱いで!!」

「にゃ!?にゃにゃにゃ、なに言ってるんだッ!!」
直後彼女が発したその言葉に、素っ頓狂な声を上げずにはいられなかった。
「お願い〜裸みせてぇ〜……」
今にも剥ぎ取らんばかりの勢いでセリの服にしがみ付き、うわーんと泣き出すウルル。
しかしいくら親友の頼みとはいえ、イキナリ服を脱げといわれても困る。
そもそもどうしてこんなことを言い出したのか、そっちのほうが大問題であった。
「ちょ、ちょっと、落ち着いて……。なんで僕の裸なんか見たいのさ?」
「だって!だってぇ、シュラがっ……」
――まぁたアイツかよ……。
ウルルがここまで必死になっている理由があの男だと知って、セリは露骨に表情を歪めた。
「タルタルには飽きた、って……み、ミスラみたいな身体がいいんだってぇ……っ!」
「おばか!そりゃ体よくフラれたって言うんだ!!」
「でも!でもっ……努力すれば、どうにかなるかも知れないもん……っ!」
何度痛い目にあっても目を覚まさない、純情すぎる――悪意を持って言えば愚か極まりない親友に、多少キツめに怒鳴ってはみたものの目にいっぱい涙を溜めて縋るように見上げられる。
そのあまりの頑固さにセリは呆れと諦めを感じ、ひとつ大きなため息をついてチェストの引出しから小さな紙袋を探し出した。
「仕方ない……。これ、貸してやるから現実を見てくるといいよ……」
「え?これ……?」
渡された紙袋をガサガサと覗き込んだウルルが、途端にその表情をぱぁっと輝かせる。

「セリ!あ、ありがとう!!」
嬉しそうに飛び跳ねてパタパタと自分のモグハウスへと帰っていく彼女の後ろからは
「あんの腐れ赤魔道士……絶対に明鏡止水決めちゃるにゃ…!」
血管がはちきれそうなほど拳を握り締めたセリが、凍てついた笑顔で見送っていた。

途中から全力疾走をして自宅へと帰ってきたウルルは、ぴょんっとベッドの上に飛び乗りものすごい形相でモグを追い払うと、はぁはぁと肩で息をしながら焦って服を脱ぎ始める。
オレンジ色のアーティファクトの胸の合わせをはだけるのももどかしく、捲り上げていっぺんに頭から引っこ抜く。
足装備を部屋の隅に放り投げ、ハーフパンツを下着と一緒に下ろして足で蹴って脱ぐと背筋を伸ばしてドレッサーの前に立った。
一糸纏わぬウルルの姿が鏡に映りこむ。
いくら鍛えてもぷよぷよな二の腕にぺったんこな胸。ぽこっと突き出たおなかに短い足。
足首こそ細いものの、むちむちに張った太もものせいでメリハリのない脚に見える。
「色気…ないなぁ…」
自分の乳房を下から掬いながらウルルはぽそっと呟くと嫌な考えを振り払うように首をぷるぷると振り、セリから借りた紙袋を逆さにしてその中身を取り出した。
「むむ…やっぱおっきい……かな……」
明らかに自分には合わないそのサイズに顔を顰めつつも、手早くそれを身体に装着していく。

「ううううぅぅぅ……」
目の前にいる自分の分身を眺めて、ウルルは思わずうめき声を漏らした。
セリから借りたそれはミスラ専用の露出の多い下着だった。
皮製のブラトップはアンダーバストを金具で調節できるようになっているが、ウルルの胸囲に合わせてしまうと本来乳房を収めるはずのカップの部分は脇の辺りにまで流れてしまう上に、中にはわずかな脂肪しかなくてぽっかりと開いた空間が虚しくなるだけ。
下半身を覆うためのショーツは、尻尾を出すためだろうか、はき込みが浅く作られているがそれでもあまりの身長差にそのウェストラインはウルルのへその上にまで達していまい、ミスラが着用しているときのような健康的な色気は欠片も感じられないし、股を覆う布は小さく作られていて脚を長く見せるために側面に角度を付けて設計してあるのだがウエストがこの状態ではイマイチ…というか全然まったく効果がない。

こうなるともはや問題は骨格の違いなのであって、努力云々でどうにかなる問題ではない。
「はは…やっぱ…全然、むり……っ……ぅ…っく……ひっ…く……」
ウルルはあまりに不恰好なその様に自嘲気味に呟くと、自分の愚かさを呪って涙を流した。
友達皆に止められても止めなかった。本当はもうだいぶ前に自分でもわかっていたのだけど。
それでも、はじめてのあのひとを離したくなかったから意地を張って見ないフリをしてきた。
「…ひっく……ぅ…うぇぇぇえええん!」
ずっと目を逸らし続けていた恋の終わりが、ハッキリとした形になって目の前に突きつけられウルルは声を上げて泣きだしてしまった。

「ウルルさーーん!!おっかえりなさーーーーー………」
そこへ、ノックも無しに勢い良く扉が開き小さな人影が転がり込んでくる。
「……!!」
「って、うぁ!! ごごごめんなさ……」
突然飛び込んできたそのタルタルの青年は、真っ赤になって自分の行動を家主のウルルに謝罪したが、彼女の姿からは目を逸らすことが出来なかった。
密かに思いを寄せている女性が、ほぼ裸と言ってもいいような下着姿で呆然と立ちつくし涙に潤んだ瞳でこちらを見つめているその光景に、驚き、そして見蕩れてしまったのだ。
身体を覆うその下着はなぜかぶかぶかで、ほとんどその役目を果たしていない。
ブラトップの隙間からはウルルの胸部の緩やかなふくらみだけでなく先端の桃色の突起までが覗いていたし、股間を覆うショーツはウエストが緩いのか少しずり落ちてしまっていて紅潮した双丘の半分程は晒されてしまっている。
みたところミスラの下着であるそれを、何故タルタルであるウルルがまとっているのかが不思議ではあったが彼にそれを考える余裕など残ってはいなかった。

「し、シロくん…!」
彼――シロウ・ゴロウは自分の名前を呼ばれてようやく我に返った。
同じく我に返ったらしい目の前のウルルは顔を真っ赤にして胸を両手で覆い隠しその場にぺたんと座り込む。
「あ……ご、ごめんなさい!ジュノから帰ってきたって、聞いたから…」
そこまで口にだしてから、ふと、あることに気づいた。

ジュノから帰ってきたウルル。身体に合わない下着。泣きはらした瞳。
脳裏にあの憎き赤魔道士のことが思い浮かんで、ものすごい勢いで頭に血が昇っていきふと気付けば次の瞬間には、ウルルの柔かい身体を自分の腕の中に収めてしまっていた。
「シロくん!ちょ、ちょっと!」
ウルルが動揺の声を上げてシロウの胸を両手で押し返してくるが、気にせずにその長い耳に口を近づけて抑えた調子で問う。
「また、アイツになんか言われたんですか?」
腕の中のウルルが小さくビクンと反応する。ちっ、やっぱり。小さく舌打ちをする。
「こんなに泣いて…いい加減あんな奴やめてくださいよ!もう見てらんないですよ、俺…」
「はは…シロくんにもいっぱい迷惑かけてごめんね。でも、もう終わりだから……」
力なく笑ってそう言ったウルルをシロウが疑問の表情を浮かべて覗き込むと、彼女は一瞬うつむいたが、すぐにパッと顔を上げると無理矢理に笑顔をはりつけて明るい声色で話し始めた。
「フラれちゃったの!ぺったんこは飽きたんだって…ミスラみたいなのが良いんだってさ!」
「え……」
「えへへ…セリに下着借りてみたんだけど、やっぱあたしじゃ全然ダメだったよー」
「ウルルさん」
「馬鹿だよね、あんな身体になれるわけないのに…もう今回ばかりは…あたしも諦め…て…」
「ウルルさん、もういいですから」
だんだんと細くなっていくウルルの声にたまらなくなってシロウは抱きしめた腕に力を込める。
「もういいです…泣いていいです……!」
できるだけ優しく彼女の耳元で吐き出すと、一瞬の後に腕の中から熱を帯びた声が響いてくる。
「あんのへちゃむくれエロヴァーンがぁ……いつか八つ裂きにしてくれる……!」
こみ上げてくる怒りにまかせてつい漏らしてしまった言葉は、喉が心配になる位大きな声を上げて泣いているウルルに気づかれることは無く、シロウはほっと胸を撫で下ろしたのだった。

しばらくの間、自分の胸に顔を押し付けて嗚咽を漏らしているウルルのサルタ綿花のようにフカフカなツインテールをぽんぽんと叩きながら、彼女の背中を優しくさすっていたシロウだがその滑らかな肌の感触で重大なことに気がついた。
頭に血が上っていたためすっかりぶっ飛んでいたが、自分は今二人きりの部屋でほぼ裸状態のウルルを抱きしめているのだ。

ちょっと下に視線をやればきめ細かくて柔らかい彼女の肌が視界いっぱいに飛び込んできて、頭に上っていた血液が今度は腰に集中しはじめるのを感じた。
――落ち着け、落ち着け俺!!
ああでもウルルさん凶悪に可愛いんだよなモンクのくせにぷにぷにしてて触りごこち良いししゃくりあげるたびにふるふる震えちゃってああマジそのちっちゃい手でしがみ付くのとか反則だろってかもう俺ヤバイしほんとモンペみたいなズボンでよかったよ黒AF脚!!
「…くん……シロくん……」
「はっ……はぃィ!」
ウルルの声に気づいてシロウは邪な思考から一瞬にして引き戻され、裏返った声で答えた。
「シロくん、あのね、もうだいじょぶだから、ちょっと、その、むこう向いてて…」
真っ赤になってそう言ったウルルの瞳からは、いまだぼろぼろと大粒の涙が流れていてとても大丈夫そうには見えない。
「そ、そうですか?まだ泣いてるじゃないですか…って、ああこすっちゃダメですよ!」
彼女が既に赤くなっている目じりをさらにごしごしと擦るのをみて、反射的にその両手をぐっと掴んでしまってからシロウは大変なことをしでかしたのだと気づいた。

「きゃ…っ!」
「……!!」
シロウがその両手をつかんでしまったことによって二人の間を遮るものがなくなった為、ウルルの裸体が目の前に、しかも至近距離で晒されてしまったのだ。
「や、やだやだ!シロくんはなしてっ!」
ウルルが頭を振って逃げようとするが、シロウはあまりの状況に固まって動けないでいた。
ブラトップの空間から見えている小さな膨らみが、彼女が逃げようと身体を揺するたびに切なげにプルプルと震える。
ウエストが緩いせいでずり落ちそうになっているショーツを、内股になって必死に押さえてはいるが、隠すべき場所のほとんどはすでに露出してしまっていて意味がない…
というかむしろ余計にいやらしくすら見えて、その何もかもがシロウを過剰に煽った。

「ウルルさんっ!」
シロウは自分の中の何かが、ぷつんと音を立てて切れるのを感じた。
気づくと唇に柔らかいものが触れている。薄く目を開けると二人の距離は互いの鼻の先が触れるほどに縮まっており、唇に触れているものはウルルの唇なのだと初めて気づく。

――俺はなんてことを……!
そう思ったものの普段大人しくしている反動だろうか、それともこの積年の片思いのせいか…
自分でも解らなかったがこの勢いあまった行動を止めようとは思わなかった。
突然のことに驚いているのかまったく抵抗しないウルルの頭に手を沿えると、
角度をつけてもう一度唇を深く合わせ直し、舌を伸ばして緩く閉じられた彼女の唇を割り開く。
「ん……っ!」
ウルルが小さく呻いて抵抗する仕草を見せたが、それが本気でないことくらい焦げ付いた頭でもわかる。彼女はモンクなのだ、その気になれば一発でKOだろう。
もっとも彼女は優しすぎるから、仮に本気で嫌がっていたとしても「友人」であるシロウに手を上げることなどないのだろうが―――。
俺の卑怯者……。
そう思っても走り出した欲望はすでに止められなくて、さらに深くウルルの口腔を弄っていく。
「んん…!ふぅ…っ…」
噛み合わせられた歯列を優しくなぞり、開いた空間へ差し入れて小さな舌を絡めとって吸いつくと、ウルルが鼻にかかった甘い声を漏らした。

「はぁ……ッ」
「ぷはぁっ」
長く密着させていた唇を離すと、二人で同時に息を吐き出した。
シロウは未だ苦しそうにハァハァと呼吸しているウルルを横抱きに抱え上げて彼女の後ろにある寝台へと運び、そこへそっと彼女を降ろすとそのまま押し倒そうとした。
「ま、まって……ダメだよ……」
上へと圧し掛かりかけたシロウを、ウルルが自由になった手と言葉で制する。
「今まで、言いませんでしたけど」
一瞬動きを止めたシロウだったが、やがてポツリと呟くように話しはじめる。
制止していた手をやんわりと左右に外し、ウルルの身体をシロウが再びその両腕の中に納めた。
「……あなたが好きです」
熱っぽい囁きが耳に届き、ウルルは身体の芯が痺れるような衝撃を受けた。
抱きしめられている両腕にぐっと力が篭り、そのままどさりと押し倒される。
「俺のことを、好きになってくださいよ……っ!」
泣きそうな声でシロウが言う。強く抱きしめられているのでウルルは彼の表情を見ることはできなかったが、もしかしたら泣きそうな顔をしているかも知れない。そう思った。

頭が上手く回転しない。何を言っていいのかわからない。
静かになった部屋の中で聞こえるのはお互いの鼓動だけ。
それはとても心地が良いもので、このまま瞳を閉じて流されてしまいたい衝動に駆られたが
――だ、ダメダメダメ!こんなこと!
「し、シロくん、あの、っん……!」
長い沈黙の後、ようやく開きかけたウルルの唇はその口から紡ごうとしていた言葉を伝えるより前にもう一度塞がれてしまった。今度はもっと荒々しい動作で。
「今は……聞きたく、ないです」
ごめんなさい、と呟いたシロウの声は、音になることなく互いの口腔へと吸い込まれていった。

「んん……ふぅ……っ……」
シン、と静まった部屋に互いの息遣いと、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音だけが響いている。
先ほどまでささやかな抵抗をしていたウルルの腕に既に力が入っていないことを確認すると、シロウは彼女のおなかへと手を伸ばし、軽く触れる。
「んーーっ………ゃぁ…っ!……ぅ……んん……」
ウルルがびくっと身を強張らせたが、舌で口腔の上部を少し弄ってやるとやがて静かになった。
多少の後ろめたさを感じながらも、そのきめ細かい絹布のような肌をそろりと撫でてみる。
「んぅ……む……ぅう……」
くすぐったいのだろうか、身を捩って逃げようとするウルルに構わず、その柔らかな手触りの虜となったシロウはわき腹や太もも、浮いた背中にも遠慮なくその手を滑らせていく。
「ふぅ……ん、やぁっ……!」
やがて唇を離し、その肌を味わおうとウルルの細い首筋に舌を這わせる。
暖かく濡れた感触に驚き、ウルルが「ひゃっ」と叫んだ。
「やぁぁ……っ!ひゃっ、やだ……しろ、くん…やめてぇ……」
細い首筋を下から上へ、顎のラインまで丁寧に舐め上げるたびにウルルの身体が小さくぴくんぴくんと跳ねる。
その動作がたまらなく可愛くて、シロウは調子にのってさらに下の鎖骨へと吸い付く。
骨の浮いたラインに沿ってそろそろと舌を這わせていたが、ふと目線を下に向かわせると……

――ウルルさん、乳首勃ってるし…っ
ウルルが着用しているミスラ用ブラトップのカップの中の不自然な空間はシロウの位置から容易に覗き込めたが、その中に収まっている彼女の緩やかな隆起の中心にある桃色の突起は、ぱんっと張り詰め小さいながらも自分の存在を主張していた。
どくんどくんと胸が高鳴り、下腹部に熱いくらいに血が集まってくる。
意を決して、そろりとブラトップの隙間から手を差し込み、白く緩やかな隆起に触れた。
包み込むようにしてそっと力をこめると、柔らかい感触の中へ指が沈み込んでいく。
「うぁ、やわらかい……」
「ひゃ、だめっ!あぁぁ……」
身体の下のウルルが泣きそうな顔で拒絶の意思を示すが、もう止まれそうになかった。
さらに力を込めて、手全体でその柔らかな感触を楽しむ。
「やぁんっ!いやぁっ!やっ!ぁあ!ひぁんっ!」
白い喉を反らせながら喘ぐウルル。胸から伝わってくる鼓動が、段々と加速してくる。
「はぁ……っ……やめてぇ……」
たまらなくなったシロウがウルルのブラトップをずり下げ、ふくらみの中心でぷくりと主張している桜色の突起に吸い付くとウルルは切なげに眉を寄せて目を閉じる。
「はふ…ぅん……だめ……」
段々と弱々しくなっていく拒絶の言葉を発しつつも、ざらりとした舌の感触が胸を這うたびにむず痒いような感覚が身体の奥からこみ上げてきて、ウルルはモジモジと身をよじった。
それを良しとしたのか、シロウがちゅ、ちゅっと音を立てて吸い上げてくる。
「あぅ……やぁん……ぁあ……」
腰が浮くような快感が走り、半開きになったウルルのの口から吐息とともに甘い声が漏れる。
するり、とおなかの辺りをなにかが掠めていく気配がした。
それがシロウの手だと気づいたときには既に、ぶかぶかのショーツのシックが脇へとずらされて容易に中へと滑り込まれてしまっていた。
シロウの身体が脚の間に割り込んでいるために、脚を閉じることもできない。
「いやぁ、だめ……っ!」
侵入した手が、守るもののないウルルのソコへ到達する。
くちゅ、と濡れた音が響き、シロウの手を粘り気のある液体で汚した。

「すご……、濡れてる……」
「やぁ……っ……うそぉ……」
信じられないといった様子で、ウルルが小さな両手で顔を覆う。
「嘘じゃないですよ、ほら……」
シロウがその濡れた指先をウルルの顔の前へ持っていき、必死に顔を背けるウルルの黒い鼻先にぺたりと塗りつけた。
「ひっ……」
「俺なんかで、感じてくれてたんですか?」
手で覆われた顔の前で問いかける。
隠しきれていない部分から見える肌は、これ以上無いというくらいに紅潮している。
ウルルは答えないが、シロウはその小さな手の甲にキスを落とした。
「嬉しい、です。ウルルさん……」

シロウの手が、再びウルルの股間のスリットへと伸ばされる。
割れ目へと指を差し入れて愛液を掬いあげ、縦筋に沿って前後に動かした。
「はぁ……ん……、あぁ……」
もはやウルルの口から拒絶の言葉がつむがれることはなく、うっとりとした声を呼吸とともに吐き出し、瞳を閉じて快感に身を任せている。
シロウの指先がくちゃ、くちゃと淫靡な水音を上げて往復するたびに新しい愛液がウルルの中からどくどくと溢れてきて、セリから借りているというミスラ専用のショーツにぽつり、とシミを作っていく。
「ウルルさん、すっごいたくさん出てきましたよ。下着、シミになっちゃいそう…」
「やぁん……だめぇ…これ、セリのぉ……だからっ……」
親友の下着を汚すことに抵抗があるのだろう、途端にウルルが逃れようと暴れだした。
「暴れちゃ、ダメですよ……っ!」
「や、ああぁあぁあ!!」
ウルルをおとなしくさせようと、その割れ目の奥で既にぱつんと張り詰めていた肉芽をきゅっと摘み上げると、ウルルが嬌声を上げてビクンと背中を反らした。
「いやっ!!あぁ!だめぇ!ひぁっ!」
じゅっじゅっじゅっじゅっ、とシロウの指がソコをリズミカルに刺激するたび、それに合わせてウルルがびくびくと腰を跳ねさせながら啼く。
「あぅ……も、やめてぇ……ゆるして……」

はぁはぁと肩で息をしているウルルの、すっかり充血してぱんぱんになったお豆の下部にある入り口がひくひくと動いているのに気づき、シロウはそっと手を伸ばした。
くちゅっ、という音とともに触れた指先がすんなりと飲み込まれていく。
「あぁ……だめ、そこはぁ………はぁんっ!」
上体を起こしシロウの手を退けようとしたウルルだが、先ほど散々弄られていた芯を再びきゅっと摘まれて、力が入らなくなってしまう。
「あぁぁ……!」
シロウの指は遠慮なく奥へと押し入ってきて、ついにその根元までが収められてしまった。
「や…っ!抜いてぇ…抜いて!」
「抜きます、よ」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、シロウが収めた指をゆっくりと引き抜いていく。
退いていく圧迫感にホッと胸を撫で下ろしたウルルだったが、ギリギリまで引き抜かれたシロウの指先が再び中へと侵入してくる気配を感じて身をよじった。
「いやぁ……いやぁ!シロくん、なんでぇ…っ?」
シロウは答えない。
代わりに挿入した指を折り曲げて、掻き出すようにウルルの粘膜を擦る。
「あ、あはぁ……だ、だめ……それだめぇ……!」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと激しい水音を上げながらシロウの指がウルルの中を犯し、ウルルは半開きの口からよだれを垂らしながら白い喉を反らせて喘いだ。
「ぁふ…っ……ひぁ……、あぁ……あひ…ぃ……」
ウルルの中がシロウの指を締め付ける周期が、段々と短くなってくる。
身体が時々短く痙攣している。腰が浮き、つま先に力が込められる。
小さな手は、白くなるほど強くベッドのシーツを握り締めて。
やがてウルルの視界は真っ白な光に包まれた。
「あ、ああ……ぁ、あ……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
声を失って腰がびくんと浮きあがるとともに、全身を痙攣が襲ってくる。
「……っあ……くぅ……」
浮いていた腰がベッドの上に降りてくると、途端にウルルの身体を脱力と疲労が襲う。
たまに短い痙攣がくるのは絶頂の余韻だろうか……。
荒い息をはきだしながらぼんやりとそんなことを考えた。

ぐったりとしているウルルの耳に、カチャカチャという金属音が聞こえてくる。
音のする方向を見ると、シロウがズボンを下ろしている姿が目に入った。
「……!」
慌てて逃げようとしたウルルだが、一瞬の差でシロウに両腿を押さえられ身動き取れなくされてしまった。
そのまま身体の上へとシロウが圧し掛かってくる。
その身体の中心にある、既に張り詰めた彼のモノがウルルの秘所へとあてがわれる。
「だ、だめだよ。シロくん……」
縋るように見上げてくるウルルが見えないように、シロウはぐっと瞳を閉じた。
「ウルルさん……ごめんなさい……っ!」
顔を伏せ搾り出すような声でそういうと、シロウは自分の身体をウルルの中へと進める。
「や、やぁああぁあぁ!だめぇ……ひっ!」
ウルルがいっそう高く拒絶の声を上げるが、それに構わず、シロウは上へずり上がって逃げようとする彼女の腰をぐっと掴み、自分の方へと押し付けた。
「ひ……っ!ああぁぁあああ――――っ!」
「くぅ……!」
性急な動作で、シロウが一気にウルルを貫く。
狭い中を一気に押し広げられる感覚に、ウルルが焼き切れそうなボリュームで叫んだ。
先程達したばかりのソコは刺激に非常に敏感になっていて、侵入しているシロウがわずかに身を揺するだけでもウルルの身体をびくびくと跳ねさせる。
そのたびに柔らかい壁が彼のモノをきゅうっと締め付けて悦ばせた。
「あぁ……すっごい気持ちイイ……!」
うっとりとした表情で言いながら、シロウがゆっくりと腰を引いていく。
「やぁっ……あぁ……動いちゃダメぇ……っ」
ウルルが泣きそうな声を出す。
だがその瞳はとろんとしていて、もはや快感に抗えないであろうことは明白だった。
ギリギリまで引き抜いた腰を力任せに打ち付ける。
一気に奥まで到達させると、また引き抜いて突き上げる。
「ふああぁ!あぁっ!あぁん!ひぁあぁ!」
「くぅ……締まる……っ!」
先っぽから蕩けていってしまいそうな快感に、シロウは夢中で腰を振った。

擦れあう粘膜が互いの性器を刺激し、結合部からはとめどなく愛液が溢れ、借り物の下着を汚していく。
「はぁ、ひぁ……ひぃっ!いぃっ!イイよぉ!」
それすらも既に気にならない様子で、ウルルが恍惚とした表情を見せ白い喉を仰け反らせて嬌声を上げる。
「ウルルさん……気持ち、いいですか……っ?」
「ふぁ…っ、いいよぉ、もっと!もっときてぇ、奥まで……っ!」
快感を堪え、掠れた声で問いかけるとウルルはシロウの背中に手を回して自ら腰を押し付けてきた。
「くぅ……っ!」
彼女の腰が動くたびに与えられる予期せぬ刺激に、シロウは表情を歪ませた。
下腹部に耐えられない欲望の波が襲ってきて、出口を求めてぐちゅぐちゅと暴れまわる。
「あーーーっ!イイ、イイよぉ!そこぉ……もっとぉ……」
自慢のツインテールをバサバサと振り乱しながら、ウルルがさらに激しく腰を振る。
その行動に、シロウの我慢はあっけなく陥落してしまった。
「お、俺、もう……っ!」
驚くほど情けない声を吐き出す。
「ダメぇ!まだだめっ!」
しかしそれは許されず、背中に回されたウルルの手にぐっと力が込められた。
――うぁ、腰引けないし……っ!つーか、中はマズイって!!
マズイマズイマズイマズイ!
今すぐにでも吐き出したい欲望を、理性の皮一枚で辛うじてつなぎとめる。
しかしウルルがその小さな身体を揺するたびに下半身全体に痺れるような感覚が走って、その我慢ももう長くは続かないと悟る。
極限まで我慢しているシロウのモノは、ウルルの中で痛いくらいに膨張していた。
「ぁふっ大きいぃ…!ひぁ、イイよぉ!あぁぁ…もぉ、ぃ…っちゃうぅ……っ!」
シロウの我慢が限界に達する直前にウルルの身体が絶頂を迎えて激しく痙攣し、腰を押さえつけられていた腕の力が緩んだ。
「うぁぁぁあ……っ!」
シロウは最後の理性を振り絞って、ウルルの中から自分のモノを引き抜くとウルルが着用したままのミスラ用の下着に向けて白濁した欲望を放った。

「はぁ……はぁ……」
二つの小さな身体は、荒い息を吐き出しながらしばし呆然と中空を見つめていた。
やがて、余韻の抜け切らない身体をベッドに投げ出していたウルルが横目でシロウの方へ視界を移動させると、眉尻の下がりきった情けない表情をしている彼と目が合った。
「う、ウルル、さん……俺……」
途端、シロウがベッドから飛び降りると、床に正座をして地面にこすり付けるように頭を下げた。いわゆる土下座というヤツだ。
「俺……っ、ごめんなさい!でも本当にウルルさんのこと……」
「もう、いいよ」
シロウの謝罪とも言い訳ともつかぬ情けない声を遮って、ウルルが怒ったような口調で言う。
その声色にびくりとおびえたシロウだったが、直後頭上から降ってきた言葉に目を丸くした。
「その……前向きに、考えておく……から、さ」
「え?」
思わずがばっと顔を上げると、ウルルは口を尖らせてそっぽを向いている。
その頬は妖精のリンゴのように真っ赤だった。
「そ、それってどういう……」
イマイチ理解できない彼女の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
前向きに考えるってまさかそんなこといやあったら嬉しいけどでもいくらなんでも都合良すぎ
「シロくん?」
「はぃィ!」
反射的にぴしっと背筋が伸び、ぐるぐる回る思考のループから強引に引き戻されて裏返った声を上げて応えると、ほっぺたをぷっくりと膨らませたウルルの顔が近くにあった。
「自分で「好きになってください」とか言ったくせに……」
「え……えぇぇえええ!」
シロウが腹の底から驚きの声を出すと、ウルルはますます不機嫌そうな顔になる。
「なによぉ、なによ!嫌ならいいもん!」
「ち、違ちがちがちがいますよ!嬉しい!嬉しいですっ!」
そっぽを向きかけたウルルを、シロウが必死に引き止める。
真っ赤になった彼女の頬に手を添えて潤んだ瞳を覗き込み、深く深呼吸。
「好きです、ずっと前から……」
口付けをしようと顔をそっと近づけていく。しかし。

むにっ

シロウの唇は、柔らかい何かに当たって止まった。柔らかいけど唇じゃない……。
ふっと下方に視線を落とすと、ウルルの人差し指がぴたりと押し当てられていた。
「うるるひゃん……」
「考えとく、っていったでしょぉ…。まずはお友達からなんだから」
いたずらっぽい表情でふふっと笑う。つられてシロウも笑った。
「おれ、がんばりまふ……!」
うまくしゃべれないままだったがなんとかそう発音すると、ウルルは満足げに指を離す。
その直後、何かに気づいたのかハッと困った顔になって俯いた。
「ね、セリになんていおう……この下着……」
「う………」
汚れたミスラの下着を前に、途方に暮れるタルタルたち。
翌日、同じものを求めて二人は仲良く奔走するハメになるのだが…それはまた、別のお話。

* To be continued? *



原案レス
6夜目108氏
108 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/03/31(木) 00:33:20 ID:Al8vgmRL
ミスラのパンツと、ブラジャーを着けてみたタル女が、
タル男に見られて。そのままヤってしまう話はありますか?