ヒューム♂F3A×ヒューム♀F4A(白)


ここはジュノ上層バザー通り。
通りといっても国が定めた訳ではなく、ただ冒険者たちが各々広げるフリーマーケットといった風情、かしら…。

そんな通りから少し外れた家屋の前、そこで私はバザーに使う袋を抱えて座っている。
大抵の冒険者はモグハウスから出て、競売方面へと歩いてくるのでモグハウスの方向を眺めながら人通りをチェックする。
中には私の姿に気付かないまま走り去る人も少なくない。
けれどそれでいい。
そういう場所をわざと選んだのだから。

どれくらい経っただろうか。
暗かった空はすっかり白んでいて、小鳥の囀りさえ聞こえた。
周りでバザーを拡げている人の大半はウトウトとうたた寝をしたり、完全に眠ってしまっている人が目立ち始めていて。
私も若干の眠気に小さくあくびを漏らした、その時――。

髪は短くどこか人相が悪いヒュームの男、装備は「廃人」と呼ばれる部類という事が、遠目でも見て取れる。
その男が、人も疎らな通りを歩いてきたのだ。


ああそういえばあの人、よく裏貨幣買取しますってシャウトしていたっけ。
そんなことを考えている内に男は順番にバザーを見ながらこちらへと歩いてくる。
私はポケットからたまたま持っていた白貝貨を取り出してバザーの袋へと放り投げた。
そうすると、ゆっくりと歩いてきた男は私に気付いた様子で。
前に立つと私のバザーを覗き始める。
若干高めに設定したそれを買う姿を見て、私は決断した。
この人だ。
そう決めると意を決して顔を上げ、その男へと声を掛けた。

「もっと買ってくれませんか?」
突然話しかけてきた私に、男は少々驚いたようで目を微かに見開いた。
それからどれのことだろうと思ったのか、無言のまま、またバザーを覗きなおしている。
けれどそこにはお飾り程度に置かれたオイルが2つ。
落胆したように男は返事もせずに立ち去ろうと踵を返すけれど、次の言葉には立ち止まってくれた。


「違うの。私を買って欲しいの。」

「……言っていることが解らない。」
そう男は告げる。
解らない筈はないだろう、そのままの意味なのだから。
ただ単に「信じられない」というだけで。
ならば信じて貰うしかない。
こんなこともあろうかと、わざわざこんな場所を選んだのだから。

男は立ち尽くしたまま私を見ている。
さっきまで居た場所も人目に付きづらいとはいえやって来る人もちらほらいるというレベルなので、今度は家屋と家屋の間の路地に身体を滑らせる。
男の位置からだけ、かろうじて私が見えるだろう。
ヒラヒラと手を振って愛想笑いまで見せ、
さぁいよいよだと私はオイルの蓋を外して地面に落とした。

片手にトロリとオイルを零すと空いた瓶は蓋と同じく放り投げた。
男は私の一挙一挙を凝視していて、投げた瓶に視線を取られている。
けれど見て欲しいのはココ……。
あいている手でブリオーの裾を軽く捲ると、そこにはパンタロン。
けれど普通のパンタロンとは違っていて、黒いタイツ部分が股間の所だけ裂けているのだ。
以前こうして「お客」を取っている時にされてしまったことだけれど、今となってはこれでもいいかと思っていたりもする。
その下、――勿論下着はつけていない。
オイルで濡れた指をそうっと割れ目に沿わせて撫で、指を軽く中へと入れてみる。
「んッ……、はンぅ…。んン……!」
手の温度で温まったオイルのトロトロ具合は本当病み付きでオイルだけじゃなく私の愛液もすぐに出てきて、混ざり合って淫唇をベトベトに濡らして、それでも収まらずに太股に零れていく……。


ク○トリスは指で挟んでグニグニと皮ごと揉んだ後に、指の腹で突付くと最高に気持ちが良くて、軽くイきかけて膝が震えてしまう程で。
まだ、まだなの?
さっきの男が襲って来ないか、今か今かと待ち望んでるのにまだ来てくれない。
こんなに恥かしいことしているのに……、あんなに見てるのにどうして?
早く、すぐに。おまんこに蓋をして欲しくて……。
「も――…おちんちん…欲し……ぃ、欲しい…っ。」
欲しいことが解って欲しくて、足をもう少し開くと指でそっと淫唇を摘んで、物欲しげに充血してヒクヒクと動いてしまっている膣を見せ付けるように男の方へと向ける。
恥かしい。けれどそれが気持ちよくて、触ってもいないのに気持ちが良くて、身体がジーンと震えてくる。
その時、身体に覆い被さるように黒い影がやって来た。
待ちわびた男の姿。近くに来て始めて解ったけれど、大分息が荒い。
押し付けて来る男の身体、股間のペニスはすでに堅くなっていることが触れたことで解って。
男が急くようにベルトを外そうとすれば、私はブリーチズの前を開けようと必死で。

「ッ……。っひ、ゃ!あぁン!」
そしてズンと膣内に、勢いに任せて一突きに、まるで押し込める様に太く深く挿入されたペニスは正直とても苦しくて。
立ったままの姿勢で片足を持ち上げられた体勢は、押し付けられた背中が少し痛くて。
それでも突き上げられれば、焦がれていた分気持ちが良くて目の前は真っ白。
「ア…ぁあ…っ は、ンッ…!ぁン……気持ち、イぃ!……っ」
すでにもう勃起しきっているペニスは、押し開かれた膣の肉襞を押し割り、擦り上げては引いて……。
激しさが増せば、一層柔らかく肉で締め上げてしまうことが自分でも解る。
本能的にだろうか、私の弱い部分がきゅうきゅう締め付ける具合で解ったのか、どんどん腰の動きは激しくなって行き。
「…あン、んっ……あっ、………っひ、ぁ。ソコ、ソ…コ、ダメぇ!」
その時、男の声が頭上から聞こえて「生じゃ……」そう呟く。
けれどもう、もう耐え切れなくて……。
「も、イっちゃ……、も、ダメ…ッ、も…――…や、……っゃ、ッ――ああンっ!!!」
中で、という言葉に堪えきれない快感に押し流されて何度も頷いて、私はイってしまって……。


甘い余韻に酔いしれながら、膣内から太股。そしてパンタロンへと零れて染みて行く精液に僅かに考えを巡らす。
明日は履けないな、そんなことを思いながら男の額に張り付いた髪をそっと指で退けた。
気持ちよくて、気持ちよくてとても幸せ。
そして、


「\-----ギルになりますよー?」


お金になるって……最高。


END.