気づいてたらわたしは吊るされていた。
周りはジメジメしていて如何にも地下室然とした雰囲気が漂っている。
そこは薄暗くて自分の周りに何があるのかもよくわかっていない。
それでも周りの空気の感覚と音そして自分の今の状態から考えて今どういう状況なのか理解できた。
私は捕まったのだ。
「あちゃぁ・・こりゃ失敗したなぁ・・んん・・!」
ギシギシと鎖が軋み音を立てる。
吊るされて唯でさえ血流が悪くなっている手を動かしたので肩に激痛が走って
不覚にも泣きそうになってしまった。
「いっつ〜・・・」
わたしは忍者をやっている。
まぁ話に聞く組織に雇われた暗殺者や遂行者とかじゃなくて
冒険者としてタマタマ忍者の技を見につけてそれを使って生活の足しに使っているから
本質の忍者としては大分違うのかもしれないけれど・・・・

こうなったのは確か3日前
バストゥーク港の天晶堂でちょっとした依頼を受けた時だった。
依頼料は結構な金額だったし、前金だけでわたしの一ヶ月の稼ぎの3割以上も貰える。
しかも仕事の内容もジュノのどこにでもいそうな金持ちの家から頼まれた書類を盗ってくるだけの簡単な仕事だと思ったからだ。
もちろんわたしはその仕事にすぐ飛びついた。
担当した天晶堂の使いは何時もどおり前金を渡すとさっさと出て行ってしまったけれどわたしはそんなこと気にもしていなかった。
飛空挺に乗ってジュノに飛んで昼間たっーぷり寝て
それで夜 目的の家に忍び込んだ訳だけどどうにも感じが違ってた。
なんていうか空気が重いっていうんだろうか。
おかしなことはそれだけじゃなくて、ジュノのでかい家を持っている金持ちの家っていうのは
夜は絶対誰かいるものなのに気配の一つも感じないことだ。
一応腕前は一流半の忍者として技を磨いている身のわたしをここまで嫌な気を感じさせる家が
どこにでもある普通の家の訳はない。
今思うとここで依頼なんか忘れて逃げてればよかったのかもしれない
でも日々の触媒代と憧れの装備の買い替えという圧力に負けてわたしは引き返すことはできなかった・・


そこから先の記憶は
リビングをすり抜けて目的の書類がありそうな書斎に入ったところまでは覚えているけど
突然記憶が途切れて・・・・・・・
後は今のとおり息苦しい変な部屋に閉じ込められて鎖で天井から吊るされてるってところだ。
「ん・・んぅぅ・・・ん・・・!」
なんとか鎖を外そうともがいてはみるものの元々人間を吊るす為ににできてるものが
そんなに軟い訳があるはずもなく 唯々わたしは左右にブラブラ揺れるだけだ。
おまけに長時間吊るされてるのでさすがに少し動くだけで肩が痛いも痛いし疲労もひどい。
正直言ってかなりキツイ・・・・
「ん・・・ぁあ!! もう・・いやに・・なっちゃう。。わね!」
「嫌になりたくないなら大人しくしていてもらおうか。」
思わずハっと顔をあげる。
今まで何の気配も感じなかった部屋の奥から男の声が聞こえて
続いて足跡がコツリコツリと追ってきた。

「どうかね ご気分はなかなかの待遇だろう?」
そう言ってわたしの前の出てきた男は耳元まで覆い隠すほどの青いマスクに
忍者のような忍装束(もちろん青い)そして頭には丸い毛玉のついたおかしな青い帽子をかぶっていた。
正直こういう状況でなければ思わず噴出してたくらい奇抜な格好だ。
わたしがそんなことを考えているうちに青い男が私の前まで来ていた。
「どぉ・・って見ればわかるでしょ?気分なんて最悪よ・・・」
「まぁそうだろうな そういう風にしている訳だ。気分よくなられても困る。」
まるで興味もないように男が言う。
「性格・・悪いわね・・・」
「なんとでも言え、さて俺は今からお前の身辺のことについて色々と聞きたい訳だが構わんか?」
わたしの挑発をサラリと受け流し男が淡々と答える。
十中八九予想はしていたがやはり予想通りの質問が返ってきた。
「言っておくけ・・ど、わたしみたいな日雇いの人間の情報なんて何の役にも立たないわよ」
無駄だとわかっていても言いたいことを言っておく。
それを聞いた男はわずかに眉をひそめながらこう言い放った。
「そんなことはどうでもいいことだ。俺が頼まれているのは現在のお前の調査だ。他のことなどどうでもいい。」
やっぱりそう来た。
こういう仕事一本筋の人間は変なところで全然融通が利かない性格をしてるのだ。
尋問されるほうとしては迷惑極まりない。
「もちろんお前がそのくだらない情報でも大人しくさっさと話せば楽にしてやろう。我々も忙しい身なんだね。」
「お生憎様 わたしも一応プロなんではい、そーですかって話すわけにもいかないわね」
わたしがそう言うと今まで止まっていた男の視線が突然私の目の前に来た。
「ご立派なことだな。それではあまり時間もないから手短にいくとしようか」
すると突然男の口から黄色の靄のようなものが現れ わたしに向かって吹き付けらる。
「ぐ・・!!! がはっ!ちょっ・・臭・・!あぁ・・!」
息を止めていたのにも関わらず 男が吐き出した息は
肌から進入するほんの少しの量でわたしの体を痺れさせ体を蝕むには十分な効果だった。
とたんに体全体が痺れてうまく動かせないようになる。
「ぁぁ・・かっ・・・ぁあぁあ!」
「どうだ?俺の特性の臭い息は?本場のモルボルよりも利くだろう?」
男のせせら笑う声が近くで聞こえたが わたしの体はもうそんなことを気にしていられるほどの状態ではない。
身をねじれば肩の痛みのはわかっていても この臭いから離れたくて必死にもがいてしまうからだ。
「次は・・ふむ・・その服は邪魔だな。溶かしてしまおうか。」
次に男は私の服に視線をむけるとその口からねばっこい液のようなものが次々と吐き出された。
その液の弾が私の体に付着するとお気に入りの忍装束がシュウシュウ音を立てて溶けていく。
「ワームの消化液弾だ 乱暴に剥くよりも幾分と紳士的だろう?」
立て続けに男が二度、三度 液を吐く。
ある程度時間が立つとわたしの服の大事な部分はすっかり溶かされてしまった。
下手に周りに生地が残っているので裸になるより卑猥だし恥ずかしい・・
「あぁ・あぁ・・・いやぁぁ・・・」
「随分いい格好になったな。吐く気になっただろう?」
「変態・!・こんな・・ことして・・!」
「変態?呆れるな。相手がきちんと話をしてくれる状況を作るのが我々の仕事だ。」
繰り返される問答で男の顔が奇妙に歪む。
その瞬間 男の体から這い出た生ぬるい触感がわたしの肌に触れているのがわかった。
「い・・いやぁ・・なにこれぇぇ・・!」
まるで触手のようにウネウネと蠢くそれは裂けているわたしの忍装束のすきまから次々に入っていく。
「ぁ・・ちょ・・ん・・ぁぁ・・ぃ・・」
黒タイツの包まれた伸びやかな脚に太い触手が絡んできた。
グルリグルリと巻きつけながら粘膜でヌラヌラと濡れた表面が巻きついていく。
「やぁ・・ぁぁ・・ん・・あ・・あしが・・と・・とけちゃ・・あぅぅ!」
うねうねと動く肉の紐に乳房が嬲られ、行く場を無くした触手は脚は腿に進出し
体の隅々までヌチャヌチャといやらしく責め立てた。
「きゃぁ・・ぁ・・ぃ・・ぃや・・きもひ・・ひゃ・・」
ペタリペタリと嬲られるだけの体が 次にギュウ ギュウと締め付けられる。
まるで骨まで砕かれそうなほど圧が強いのに締め付けられるほど体が発火し体の奥まで揉まれているような感覚だ。
腕にクルクルと巻きついた触手は忍装束の隙間から入りこみ破れ目からタイツの中に侵入して
乳房をにゅるにゅると囲みつつ乳首にくるりと巻きついた。
「ぁあ・・いぃや!」
悶えるわたしを戒めるように絡みつき 乳房に食い込んで乳首をきつく絞り上げる。
「ぁぁああ!はぁあ おっぱいがおっぱいがとけちゃうぅぅう・・!」
蠢く触手に嬲られた乳房がぶるぶると揺れる。
「どうだ?たまらんだろう。俺の体から出せるこの触手はスライムが繁殖期に呑み放出する特殊な催淫液を放出しているからな。並の女ではとっくに狂ってるだろうな。」
「そ・・そんあ・・・ぁぁ・・」
ぬちゅぬちゅと溶液を塗りつけられた肌がカッ熱くあり、赤みを帯びビクンビクンと痙攣する。
そこに青姿の男がフッと息を吹きかけるとピクン!と体が反応する。
「はぅ・・!」
「フ・・・見ろ。お前はもうこれだけで感じてしまうほどの邪な体になってしまったのだ。」
得意げに話す男の目がうっすらと細くなると同時に
活動をさらに活発化した触手は蠕動しつつ胸を這い上がると頂点にいきりたった乳首を
巻きつけさらにグリグリと刺激する。
「あぁぁぁ・・ひゃぁぁあもう・・やぁあめえ・・」
その瞬間
ピュ・・!
勃起状態の乳首からなにやら白い液体が噴出した。
「ぁぁ・・そんな・・うそぉ・・」
ピュピュ!!ピュ!
胸から排出されたその白い液体に鎌首をもたげた触手たちが蠢き
一斉にその液を吸い取り嘗め尽くす。
「は・・・」
「ハハハハハ! まったく笑わしてくれる!この女責められ感じて乳まで出すとはな!! ハハハハ!」
ちゅうぅううううと乳首が据われた
触手の先端から開いた小孔が乳房に滲んだ汗と一緒にわたしの先端から出ている白い乳液を
吸い取っていく。それは一つから二つ、三つえといくつもの触手がどんどん乳房に集まり纏わりついてくる。
脚に絡みついていた触手も太ももをつたって陰部までチョロチョロと這いつくばり
トロトロに濡れたわたしの秘所をちくちゅくと音を立てながら吸い上げる。
もはや体のいたるところにある触手は動くのをやめ、わたしの体から出た粘液を絞りとろうとしていた。
破れた装束の裏から回られ背中を撫で回されながら汗を吸われ、尻を舐めあげられる。
「くぅぅ・・はぅぅ・・」
全身に絡みついた触手が動くたびに体の隅々まで嬲られまるでこのまま溶けてしまいそうな錯覚に陥る。
乳房や尻はもちろんのこと、鎖骨から二の腕 肩甲骨から足先まで本当に性感帯になってしまったように
ビクビクと感じてしまう、頭の中は歪んでもう何を考えているかわからない・・
ただただ気持ちよくてたまらない。腰がガクガクと振るえ尻がカクカクと無意識に動いてしまう。
あそことお尻の穴までヒクヒクと痙攣し刺激臭に似た液を噴きだす。
「はぁ・・んはあああ・んばぁ・・!」
半開きの口から涎が洪水のように溢れ出す。
背中から回ってきた触手がその中に太い子孔をねじり込んできた。
生暖かい肉の触感が歯茎を愛撫し 奥に奥にと侵入する。
太くて硬くて気持ちの悪いソレの口から流れ出てくる催淫液が喉を通って流しこまれると
まるで体の内側から犯されているような気持ちになってくる。
(もっと・・もっほ ちょうらい・・きもひよく・・してぇ・・)
わたしが口の中のモノに気がまわっているうちに
お尻側に回りこんでいた触手はすっかりトロトロになった尻の穴付近に到達した。
その瞬間 触手の先端からワームのように何本もの細かい糸がシュルシュルと生え尻穴を
ペチャペチャと弄り始める。
(ひゃぁぁ・・き・・きも・・わるぃ・・ひぃ・・)
しかし考えとは裏腹にこらえがたい疼きがアソコから体の奥までじわりじわりと這い上がってきた。
あれほど緩んでいた括約筋がきゅぅーと締まり体の疼きがそこから消えない。
こんな細いものじゃなくもっと太いものがほしい・・
「お・・おふぃり・・おふぃりに・・ほふぃぃ・・あぁぁ」
触手を咥えながらわたしは悶える。青装束の男はそれを冷笑しながら見ている。
「そんなにほしいか?哀れな女だ触手に犯されるのを望むとはな・・」
わたしの堕ちた姿に満足したのか男は操っている触手を動かす。
男の手の平から生えている触手はその意図を感じ取ってピクピクと震えた。
「んはぁああああああ!」
まるでサンダーを食らったかのような衝撃が体を襲った、
直腸から侵入した触手が異物を排除しようとする括約筋をこじあけてズブズブと入り込んできた。
触手がブルブルと振動して括約筋を刺激する。
中に入った触手の口からさらに何本かの糸が吐き出された。
イソギンチャクのように何百本と枝分かれしたモノがぶちゅぶちゅと粘膜を嬲る。
まるでそれ事態が生き物のように触手は意思をもつように尻の奥に奥へと入り込んでいく。
「あぁぁあ・・ぁぁ! おお・・おなかがぐちゅぐちゅに・・・あああああ!」
微肉を伝った振動はついには子宮にまで響いてきた。
体の奥から立ち昇っても消えることのない淫らな欲求。
もっとしてほしい なにを?
いれてほしい・・ どこに?
わたしの・・・・・

その時だ。
あれほどまでに体に巻きついていた触手が一斉に離れた。
そのままわたしは冷たい地面にぺちゃり落ちた。
「ああ・・ぁぁ・・ぁぁ・・」
粘液だらけの体を気にすることもなく わたしは快楽の絶頂から突然に蹴落とされたことに
半ば呆然としていた。
「クックック・・」
蕩けた頭の上から声がする。
「どうやらもう限界の様だな、女・・このまま何もしなければどうなるのかな?」
青装束の男が手を後ろにひくとわたしの回りに鎮座していた触手が一斉にひいていく。
「いやぁ・・いれてぇえ・・いれてぇよぉ・・おねがい・・なんでもするからぁ・・!
まるで駄々っ子のように体を揺すって答えるわたし。
すでに左手で乳房を揺すり右手をアソコをいじってる醜態を晒しているが
全然イくことができない。
「アハハハ! そうかそうか! そんなにこれがほしいのか!」
男が手を展開させると触手がまたもわたしの体を再び這ってきた。
ウネウネと蠢く肉が胸の谷間に入り込み 胸の先端にある肉豆を摘んでいじりたおす。
何本もの肉が先から垂れる催淫液を体中に塗りたくる。
鼻腔をくすぐる体液の臭いにクラクラした。
催淫液を塗りつけられた肌は快楽に掻きたてられて体中を完全に性感帯にしていた。
「やぁぁああ!もうこんなのいやぁあ・・いれふぃええ・・いれふぇよぉ・・!!」
体中に溜まり切った疼きが もうこらえられないほど強くなっていた。
性感帯になった体を何本もの肉が這いまわる感覚。
もっと熱くて太いものがほしい・・でないと気が狂ってしまいそうだ。

「そ・・か・・こ・・れ・・い・か?」
低い笑い声が聞こえたような気がした。
触手によって大きく開かれた太ももの間に 触手よりいくぶんか大きい
それでいてとっても熱そうな肉の塊がそこにはあった。
(そ・・それがほしいぃのぉ・・・)
触手に開かれた脚をさらに開いてタイツの割れ目に股間を突き出した。
グプ・・! グジュププププププ!!
「んはああああああああああああ!」
ずっと待ちわびていた感触が肉ヒダを押し上げ止め処なく溢れ出す粘液に逆らいながら
体の奥へともぐりこんでいく。
「はぁぁあ!ふぅうはぁ!あああああん!」
想像以上の快楽に わたしは胸を大きく反らして喘いだ。
あれほど狂おしかった疼きが嘘のように消えていくー
「んん・・んぁああ・!!」
その時 尻の穴のほうにまわった触手が再び入ってきた。
ビタビタと潜りこみその感触にうっとりとしていると・・・・・・
ズブブブブ! 
「んひゃあああ!」
とつぜん蛇のように勢いよく暴れだす触手、
それに呼応するように前の方で突付いている肉が呼応する。
ふたつの淫穴が同時に犯される衝撃にもはや声も出ない。
「ん・・・ぁあああ!・・ぁぁ!!ぁああああああああああ!」
小刻みに震わされたさらに奥で 淫欲の塊とも言える子宮が沸騰する。
体の穴という穴は肉という肉に蹂躙され熱いものが弾ける。
(ああ・・ああ・・あああ・・く・・く・・くる・・)
ゾクゾクとゆれる秘所から溢れた体液が全身を駆け巡る。
全身に熱湯をかぶせられたかのような感覚
脳髄が直接揺さぶられ 目の奥の光が発行したように白く変色していく。
(あああああ・・くる・・きちゃう・・・)

「イく・・いく・・ああああああああああああ!」
あられもない大声をあげて身を捻る。体の穴という穴から粘液を射出し
その瞬間
ピューピュルピュルピュルピュル!
触手と肉から勢いよくあがる白い液体 
かき混ぜられた秘所から白い濁った催淫液が止め処もなく溢れだす。
「あ・・ひゃ・・ぜんぶ・・すわれ・・ち・・た・・」
淫悦に浸る恍惚たる意識の中、白ずんだ意識の中目の前にいた影が何か細くて光るものをを取り出すのが見えた
急速に室内に充満していく殺気
だが、もうわたしには何もわからなかった。
(ぁぁ・・ぃぃ・・きもち・・いい・・もっと・・)
淫らに目を細めて 口や秘所から粘液をこぼしながらわたしは意識を失った。


ジュノ下層 
寝静まった夜、薄暗い部屋に二人の男の声が聞こえた。
「ふむ・・やはりあの家はダミーだと考えるのが妥当ですかな」
一方は中年の男の声 もう一方は比較的若い男の声だ。
「らしいな だが流した偽情報と囮のおかげで無事商談は完了した。」
フゥ・・と吐いたタバコから白い煙があがる。
「そうですか。しかし頭もなかなかひどいことを考えますな。」
「そうでもしなければなこんな世だ。しかもこんな組織でこれくらいは当然だ。」
若い男のあっさりした返答にあごに手をおき考えながら中年男は喋った。
「ふむ・・しかし貴重な人材でしたのに。」
「そうか?」

「冒険者なら腐るほどいるだろう?」
そしてジュノの夜はふけていく。