リゲル エル♂F7A
アディ エル♀F4A
古風な螺旋階段を大きな足音を響かせて少年が下りてくる。
その手には封蝋の開けられた大きな封筒とくしゃくしゃに握られた外套があった。
「父さん、これはどういうことか教えて。」
大きな封筒を父に突き出し、憤怒の形相で睨み付けている。
「おはよう、リゲル。階段は静かに歩いておくれ。」
サンドリアティーをカップに注ぎ口に含む。
「お前はもう17歳だ。妻を持ち地に足を着けておかねばならん。」
「だからって!急すぎるし、俺の意見は無視するわけ!?」
テーブルに封筒を叩きつけ父親の襟元に手を伸ばしたが止まる。
その手を引き、俯いた時には外套が一層くしゃくしゃになっていた。
「お前は死んだ母さんに似て整った顔をしているから、とても沢山の手紙を頂いたよ。」
新たなカップに紅茶を注いでリゲルの前へ置く。
「今すぐに決めろと言うわけではない。よく考えるんだ。君はもう子どもではないのだからな。」
立ち上がり、拳一つ背の低いリゲルの頭を軽く叩いてから父親は出掛けていった。
「ちぇ…なんだって言うんだよ……」
目の前の紅茶を口に含み、一度むせたあと砂糖をたくさんいれた。
封筒の中の写真に写る女性はみな煌びやかなドレスに身を包んでおり、いかにも育ちがいいことを象徴しているかのようだった。
「リゲルー。リゲルー?」
二階から自分を呼ぶ声に驚き、急いで写真をしまう。
「なにー?」
「リゲル大変!私の階級章が無いの!時間もないの!!」
「落ち着いてアディ。ポケットの中は?」
「無い…」
「ドレッサーの引き出しは?」
「ドレッサー……それだ!」
ばたばたと自室へ戻るアディの背を追いながらため息を漏らす。
ドレッサーの引き出しを次々と開けて探しているすぐ横に自分が先程叩きつけた封筒と同じ大きさの封筒があることに気が付いた。
それを手に取り、中を覗く。
「…アディ…これ……」
鎧を来た勇ましい男たちが写っていた。
「ん?ああ、お見合いのだって。父様ったら気が早いんだから。」
クスクスと笑い、階級章を胸元にとめる。
「リゲルー、テレポして♪」
「………」
「リゲル?どうしたの?」
「…俺は……」
リゲルの中で、何かが弾けた。
「好きなんだ…アディのことが……」
外套が床に落ち、リゲルはアディの腕を掴んだ。
「ちょ、リ、リゲル?ええ?」
腕を引き寄せ、頬に触れて唇を重ねた。
舌でアディの唇を撫で、僅かに開いた歯と歯の間へ舌を這わせ、ゆっくりと味わうように口腔を舐め、アディの舌を絡め取る。
「…んくぅ………」
瞳を堅く閉じ、必死に逃れようとしている体を抱きしめた。
「んむ……んんんー……んはぁっ!!」
唇を離すと唾液が糸を引き二人を繋いだ。
「アディは誰にも渡さない……どこへも行かないでアディ…」
再び抱き、リゲルは目を閉じた。
「ちょ…リゲル?どうしたの?ねぇ、リゲル……」
自由の聞く左手でリゲルの頭を優しく撫でてやる。
「双子じゃなければ、姉弟じゃなければどんなによかったか…」
耳に舌を這わせ、アディの鎧を止めている金具を外していく。
「やぁ……リゲ、ル…やめよ?…ねえ…ぅあ……」
胴に着けている鎧がすべて外れ二つの膨らみが露になる。
リゲルはそのままアディを押し倒し、豊かな乳房に手を置きゆっくり揉む。
「待って待って!やだぁ…あふっ……は、恥ずかしいよぉ……」
腕で肩を離そうとするがうまく力が入らず、効果が得られなかった。
「愛してる……家族として…姉弟として…女として…」
存在を主張し始めた乳首を口に含み、軽く歯をたてて転がす。
「ああぁ!……いやぁ…あんっ……んぁ…はぁ………」
舌で突きながら反対側の乳首を摘み、時に乳房全体を揉みながら空いた右手で下部の鎧を脱がせていく。
「はぁぅ…リゲル……こんな…ああっ…やぁ……ああん……」
下着も脱がせ、秘裂に中指をあてる。
「アディ…すっごく濡れてる……」
「い…わないでぇ……」
動かす度にくちゃくちゃと音をたて、愛液を流した。
「だめ…き、きたないよぅ…んぁあ…うくっ……」
頬を紅潮させて制止しようと手が伸びる。
「綺麗だよとても……」
中指が膣口に挿入し、続いて薬指が続く。アディは自分の口を押さえ、異物の侵入に耐える。
「…んくぅ……ぅぐ……んぁあ……はぅ…」
出し入れをしながら指を鉤状に曲げ、快感の場所を探す。
「…はぁっ!いや!ああっ!……やぁぁ…そこだ、めぇ………ひゃぁ!!」
「ここ、気持ちいい?ほら…ここ…」
「あぁ!やっ!お、おしっこ…でちゃ……はぁっ!ああぁ……」
早く掻き回す度にぐちゃぐちゃと愛液を飛ばしながら背中を反らせ、大きく痙攣し、果ててくたりとした。
アディ体を抱き上げベッドの上に寝かせリゲルは自分のスロップスの紐を解いた。
反り勃った肉棒が天を向き、誇張している。
「アディ見て…繋がるところ……」
背中に手を回してアディを起こし、膨張して堅くなった肉棒を膣口にあてがう。
「はぅ…おおき、い………」
「そ、そうでもないけど…力抜いてね…」
肉壁を押し分け、ゆっくりと挿入を始める。
中は溶けてしまいそうな程熱く、リゲルの自身に纏わりつき飲み込んでいく。
「あああぁ…リゲル…リゲルぅ……あはぁ…はぁ……」
「ち、力抜いて…くっ……」
少しずつ奥へと進み、肉棒を埋めきったところで子宮に届いた。
「ぁ、アディ…動く、よ…」
「ああぁ…はぁ……やぁ……くるし…ぃょ……」
座ったままアディを自分の上に座らせ腰を抱いて耳を舐める。
腰を揺らし、アディの中を掻き回し、快感を引き出す。
「ひゃぁあ…おおきいの……ああん…はぁ…うぁあ…ああぁ……んふ……」
愛しそうに唇を重ね、さらに腰を振りたてる。
接合部から水音が響き、二人の劣情を刺激する。
「背すじ…のばして。」
首筋を舌でなぞり乳房を舐めてキスをする。
「ああ!だめっ!……いやぁ……」
膣が痙攣をおこし、リゲルを不規則に強く締めだす。
「まって…倒すよ……」
頭と背中を抱いてそのまま正常位に体勢を変えると痙攣は小さくなった。
肩で息をし、火照った表情でリゲルを見つめ手を伸ばしている。
その手を握り奥まで挿入したとけろで止まる。
「エッチな顔…かわいい♪」
「ば、ばかぁ……」
「すごく狭い。気持ち良いよ…くらくらする。」
「リゲルのが大きいからでしょ…うぁあ…はぁっ…」
でアディの両手を纏め、引きながらピストンを繰り返す。
「あああぁ…ふゃあ……んはぁ…ああぁっ……はぁん……」
腕に挟まれた乳房が腰を振るたびに激しく揺れ、急かされるようにリゲルの速度もはやくなる。
「いやぁぁぁぁ…だ、だめぇぇ……いっちゃうぁああ…リゲルぅ……ルぅ……ひやぁぁん……」
ぎちぎちと急激に締め付け圧迫し、リゲルを追い込む。
「ぅあ…」
端整な顔を歪め、歯を食い縛り、解放を抑えている。
アディの右手を左手で指を絡めて握り、ベッドに縫い付け、唇にキスを落とす。
「リゲル…リゲル……もう……だめ…ぇぇ…あぁあああ…」
「んくっ…アディ、一緒に……っ……」
唇をお互い食らい付くように重ね、舌が絡まる。
大きく腰を引き、一気に突いたところで二人は絶頂を迎え、絞る取るように緊縮がおこり、リゲルは堅く目を閉じ、歯を一層食い縛った。
部屋に熱気が漂い、二つの汗ばんだ身体が息を激しくついている。
「くっ…」
まだ萎えていない自身を抜き出すと、アディに背をむけて背中を竦めた。
「リゲル……」
起き上がりリゲルを見ると彼の手は今し方放った精にまみれていた。
「その…中には…やばいと思って……」
耳まで赤くし照れながらもじもじする双子の弟の頬にキスをし、アディはその背中に身体を預け眠った。