サナ ミスラ♀
ナギ ミスラ♂
クリスタル戦争の最中、ミスラで構成されたの海兵隊は壊滅の危機にあった。
戦力は落ちるところまで落ち、船には怪我を負ったミスラが数名残っているだけという状況だがまだ進路は敵地を向いていた。
「ナギ、魔道士隊が全滅した。」
右腕の傷を布で押さえながら操縦室に入ってきたミスラが操縦士に歩み寄る。
「一度退いて戦力を補充しなければもたないよ。」
「ウィンダスから増兵がここへ来るまでは退けない。」
額から出ている血がまだ止まっていないが舵をとるナギは真っすぐ前を向いたまま言う。
「そんなことしてたら皆死んじゃうさ!船長だって死んだ!もう無理だよ!!」
「今退いたらどうなるかわかるか!?三日とかからず敵船が街へ着くぞ!」
「だからって…!!これじゃ明日死ぬよ!!あんたは鎧だって着やしない…死にたいのか!!」
肩で荒く息をはき、尻尾の毛を逆立てて睨む。
「…馬鹿言うな……」
動力を調整するレバーを引き、船の速度を一番遅くさせる。
海図をひらき、コンパスを図面に走らせる。
「死にたいなんて思うかよ…」
「だったらなんで…」
「サナ。」
言葉を遮り、海図から目を離してサナの瞳を見つめる。
「街が攻撃を受ければ全員死ぬ。武器なんか持ったことないからね。」
「でも…」
今度は唇を重ねて言葉ごとふさぐ。やわらかくて、とても熱い。
「死は恐い。だけど覚悟はしている。」
力が抜けて崩れそうになるサナの体を抱き留め、ゆっくりと座らせる。
「皆を守ると決めたんだ。そのためだったら僕の命なんか惜しくない。」
サナの髪を優しく撫でながら再度唇を重ねる。
重く、強い魔力が織り込んである鎧を、丁寧にゆっくり外して下着を捲りあげると張りのある、艶やかな肌が現れた。
二つの膨らみを揉み、乳頭を摘指でむ。
「…はぁっ……んん……」
快感のまじった息を吐き、尻尾をぱたぱたと振る。
サナは手を伸ばしナギのズボンに手をかけて下衣ごとずらす。
中で膨らみかけた肉棒が引き出され、サナがそれを。口に含む。
ちゅっ…ちゅ…と吸うように舐め、上下に動かすとサナの口の中で膨らみを増し、硬くなった。
筋に尖らせた舌を先端へと這わせ、亀頭のみをくわえて軽く歯をたてる。
「…っん……」
ナギがわずかに声を出したのを聞き逃さなかったサナは鎖手袋を外し、手も使って強く吸いながら速度をあげていく。
「…うっ…や、ば……サナっ……」
サナの頭をつかみ、自身から離そうと試みるが襲い来る快感の波に圧され、サナの口腔内で爆ぜた。
サナの喉が上下し、飲み込んでいるが、入りきらなかった白濁液が口の端からだらりと垂れた。
管に残ったものまで吸い上げて飲み干し、肉棒を離したときに鈍く光る糸を引いた。
サナの目は満足したように微笑んでおり、唇のまわりについた白濁液を舌で舐めとった。
その姿に肉情が湧き出て、萎えかけた肉棒が再度顔を持ち上げる。
股当を取り、下着から片足を抜きナギの胸板をおして倒す。
「騎らせて……」
言い終らないうちにナギの上へ跨り、肉棒を自分の秘裂へ擦り付ける。
サナの秘裂はすでに溢れんばかりの愛液で潤んでおり、ナギを飲み込む。
「ああっ…んにゃぁ…ん……っ……」
体重をかけて硬く太いモノを沈め、ゆっくりと腰を落とす。
「…んはぁ…あったか…い……にゃ……んくぅ…」
根元まで銜え込み、熱い息を吐きながら腰をくねらせ快感を貪るように動く。
肉棒に絡み付いた壁が不規則に締めあげ、秘部からはぐちゃぐちゃと水音を響かせている。
「ああぁ……ぃいよぅ……んぁ……きもちぃ…にぅ……あんっ……」
のぼせた顔で一心に腰を振っているサナに合わせるようにナギが秘裂の上で皮を向いている肉芽を擦る。
「にぁああっ…だめぇ……はあっ…あああん……もっとぉ……」
尻尾をぴんと立てて新しい刺激も喜んで受け入れている。
「はぁぁ…にゃぅう……いぃよぅ…ナギぃ…あくっ……」
快楽で座っていることができず、ナギの胸へ倒れ小さく震えている。
ナギは体を起こしてサナを抱えて横に転がり、自分が上から挿入する形をとった。
額にキスをし、頭を撫でるてから腕をサナの膝の裏に回して床に手を着くと腰を動かした。
「ああっ…やぁ……はぁあ…あぁん……」
腰が浮き、床をつめで引っ掻き跡をつけた。
活塞の早さが早まるにつれてサナの膣は狭まり、愛液はさらにあふれ出る。
「にゃぁぁああ!いっ……くぅ…んひぁ!だめぇぇ!ぁああああー!!」
耳を伏せて仰け反り、大きく痙攣する。
ひどく強く締め付けられたナギは最奥に精を放った。
夜なると小雨が振り出し、敵船の篝火が鬼火のように見えている。
先程から始まった攻撃で船に乗り込まれ、甲板は海に浮かぶ血の海と化していた。
残る扉は操縦室の奥にある仮眠室のみとなっていた。
「くそっ…ウィンダスとの交信が途絶えた…」
リンクパールを置き悪態を吐いたナギは代わりに大鎌を握る。
「ナギ。私あんたとなら死ねるよ。」
ほほ笑み、剣を扉に向けて構えたが、ナギは一度鎌を背に戻し、サナを見据える。
「伝えてくれ、奴らは進路をタブナジアにむけた。」
「タブナジアに?なんで…?」
扉が軋んだ音をたて、歪む。
「わからない。でもこの先はタブナジアだ!族長に伝えれば議会にもいくはず。」
「伝えるって…どうやってさ?」
扉を睨み、剣を握る手に汗が滲む。
ふと、風が流れるような感覚がし、目を向けるとナギが胸の前に手をかざしているのが見えた。
その格好に見覚えがあった。
ウィンダスのタルタル達が魔法を使うときに構えるものだ。
「ナ、ギ…?あんたまさか……」
サナは彼が鎧を着ない理由を知る。
「デジョンII!!」
大きく両手を広げるとサナの体が紫色の光の粒に包まれた。
「嫌だぁぁあ!ナギ!!あんたなんてことを!!」
「伝えるんだ!すぐに!!」
「ナギ!ナ…ギ………」
のばした手はナギの背中に届かず虚空を掴み、サナは扉が大きな音をたてて壊れたのをナギの鎌を構える後ろ姿と共に見た。
そしてサナは光にのまれ、船から姿を消した。