手の院最奥、封命室。
誰もいないその部屋で院長であるアプルルは一人頭を抱えていた。
「どうしてこの子だけ動かないの…?」
一台のカーディアンの前で屈み、ため息を吐く。
彼女は彼此三時間ほどこのカーディアンに付きっきりであった。
もう一度、製造の行程が記録されている記帳に目を通すが、変わった点も無く、さらに悩みこんだ。
「うーん、もうこれ以上やってもだめなのかしら…そうだわ…続けても赤字の山がウルガランを超えるわ…」
独り言をぶつぶつと漏らし、このカーディアンの処分を決定した。
しかしアプルルの力だけでは組み立ておわっているカーディアンを運ぶのは容易ではない。
一旦外へ出て手伝いを頼もうかと思い、後ろを向くとその小さな体に鈍い衝撃が走った。
アプルルはそれがなんなのかわからないまま床へと叩きつけられる。
「な…なに!?」
痛む箇所を小さな手で押さえながら振り向くと、そこにはさっきまで動かなかったカーディアンが武器としもたせた杖を構えていた。
誰がみても明らかだった。
―――暴走している…
「うそ…そんなはずは…!」じりじりとカーディアンはアプルルを追い掛け、アプルルを壁へと追いやる。
「ひっ…こ、こないで!」
無表情にただならぬ恐怖を感じ震えながら怯える。
そのアプルルをつまみ上げると高々とかかげ、作業台の上へとアプルルを乗せる。
「やめて!放してっ!」
作業台の上に置かれていた、カーディアンを組み立てるのに使うロープを器用に動かし、簡単にアプルルの腕を縛り自由を奪う。
さらにカーディアンはアプルルの首へゆるくロープをかけ、その先端を作業台の足へと結んだ。
「やっ…どうして……」
半ば泣きそうになりながらなんとか逃れようと懸命に体を捩るが無駄だった。
カーディアンがアプルルをとらえ、足を開かせてロープをかけ、作業台の左右の脚へ結んだ。
首を括られ、両手は後ろ手に縛られて股を大きく割られた格好で固定される。
カーディアンはアプルルのズボンを一気に破り、布切れになったズボンを床に投げ捨てる。
「やめて!いやッ!だれか…だれか!」
大きく開いた股の中央には細く小さなスジが引かれていた。
それをゆっくりと指で押し広げ、縦に擦る。
「いやっ…いたぃ…はぅ……いやぁぁ…」
目を閉じて責めに耐える。
カーディアンがなぜこのようなことをするのかを必死で考えるが、その考えは次第に沸き上がる快楽に流される。
「あっあッ…ひゃぁん…あはぅ…くふん……」
普段の真面目で努力家なアプルルとは思えない、甘く熱に浮かされた嬌声があがる。
つい先程まで閉じていたスジはすでに割れ、口をぱっくりと開いて悦びの蜜をあふれさせている。
「はぁっ…んん……きもちいぃ…あふ…っん……」
うっとりと快楽の海を漂い、腰を動かし始めた。
「もっと…ああん…もっと……中に…ひぅん…」
それを理解したのか、カーディアンは指を蜜壺へと侵入させる。
「あはっ…あん……はぁ…はいってく、るぅ…あっ…」
指をさらに奥へと進めるために、カーディアンは指を少しずつ伸ばすとやがて再奥の子宮へ辿り着いた。
「んっ…あっ…あはっ……ふぁ……ひぁっ!ら、らめぇっ!そこ…ひぅん!」
涎を垂らして悶えるアプルルに構いもせず、子宮をぐいぐいと突きあげる。
あまりの快楽で発生すらままならず、ただひたすらによがり続けた。
やがてカーディアンは指を抜き、杖を持つと間髪いれず秘裂へと押し込んだ。
「あああああ!ぁああアぁあぁァあ!!」
指と比べものにならない杖を突っ込まれ、悲鳴に近い声をあげる。
杖は先端が太く、括れたり膨らんだりが何回か続く形の為、文字通り膣内を抉った。
不規則にピストンをし、時折杖を回して与える刺激に変化をつけた。
「ああ!ひゃはぅ!きもちぃいの!あはっ、もっとやって!あァん!あふっ!」
作業台の上で小さな体はカーディアンによって弄ばれて踊った。
紅潮し、興奮と快楽に溺れたアプルルの顔はどこか艶やかで色気に満ちていた。
引き出された杖の括れ部分には彼女の愛液が溜まって掻き出され、作業台を汚していく。
「ああん!イクぅ…いやぁ…イクイクイク!やぁああ!イクイっちゃぁぁ!!」びくびくと大きく痙攣して嬌声が一段と激しくなる。
カーディアンはひたるらピストンを繰り返す。
「あああああああ!イクぅ―――――…!」
身を強張らせてぶるぶる震え、息を吐き出すとくたりと力が抜け、意識を失った。
闇に堕ちる前に耳にした音はカーディアンが崩れる音だった。
この事件を機に、アプルルは新しい研究に打ち込むことになる。
彼女の部屋が夜更けまで明るく、物音がするのは新製品の試作品を試しているという。
もちろん、自らの躰で。