「ふー、疲れた…。」
 サラヒム・センチネル社の業務代理店から出た俺はぐーっと伸びをした。ここ数日、傭兵の業務とアサルト(潜入作戦)にずっと狩り出されっぱなし
で、ようやくちょっと休めそうなところなのだ。とはいっても、まだしがない二等兵の身。突然いつ召集がかかるか分からないんだけどな。
 とにかく久しぶりにモグハウスに帰ってのんびりしようと思い、夕闇せまるアトルガン白門中央通りを足早に駆け抜ける。階段を一段飛ばしで
駆け上がると、そこに、にこやかに笑いながら客引きをする1人のガルカの姿があった。
「傭兵の皆さん、毎日お疲れ様です!ぜひ私共の船宿をご利用になってください。満点のサービスをご用意させていただいております!」

 …船宿?
 ぜひどうぞ、と微笑むガルカから、チラシを1枚受け取って仔細に見てみる。おそらく店の女の子であろう数人の女性の写真が、濃淡のある
セピア色に彩色されてちりばめられていた。ヒューム・エルヴァーン・ミスラ…どの娘もけっこうかわいかったし、美人ともいえる娘もいたんだけど、
俺はどの娘にも興味がもてなかった。冒険者仲間の中にも、この娘達と同じくらいの容貌の娘なんていくらでもいるからだ。
 しかし、俺の目は1枚の写真に吸いつけられた。1人だけフルカラーで彩色されていたその娘は、タルタル族だった。あどけない顔で、無邪気に
笑っている。かわいい…。めっちゃかわいい…。抱いたら、どんな声で鳴くんだろう?胸やアソコの手触りはどんなだろう?俺の頭の中は、既に
そんなイケナイ妄想でいっぱいになっていた。アサルトの疲れなんてどこへやら。いや、疲れているからこそ余計にか?とにかく、俺の男としての
欲求が、むくむくと立ち上がってきていた。
「こっ…この娘をホントに抱けるのか!?」
 すっかり興奮した俺は、チラシのタルタル娘のところを指差しながら、客引きのガルカにたずねていた。
「えぇ。その娘がお気に入りですか?彼女は店のNo.1なんですよ。指名なされますか?」
「あぁ、もちろん!するする!」
 笑顔を絶やさないガルカに聞かれ、俺はこくこくと即効でうなずいていた。

「シャンルルちゃん、ご指名でーす!」
 ガルカは店の奥に叫び、俺をそのシャンルルというタルタル娘のいる部屋へ連れて行ってくれた。その途中、俺は妙なことに気づいた。他にも
娘がいて、お客を待っている、もしくはお客を迎えているはずのたくさんの部屋から、人の声もベッドのきしむ音も聞こえてこないのだ。いぶかしんで
ガルカに聞いてみると…。
「あぁ。そのことでしたらご心配なく。全室完全防音となっておりますので。」
 なるほど。そういうことか。俺は納得した。
「さて。こちらでございます。全室食料庫・台所及びトイレ・お風呂完備となっておりますので、どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。」
 そうにこやかに言ったガルカは、うやうやしくドアを押し開けた…。

「いらっしゃい♪」
 さっきの写真で見た以上に、ホンモノはかわいかった。青く輝く髪をポニーテールにまとめ、髪と同じ青い瞳で無邪気に俺を見つめてくる。
「こ、こんばんは。よろしくな。」
 緊張というか照れで、ちょっと声がうわずる。きっと、ちょっと赤くなってんだろうなぁ。ぎこちなく装備をはずし、シャツとズボンだけのカッコに
なって、ベッドの上の、シャンルルのとなりに座る。シャンルルはにこっと笑って俺に身体を寄せてきた。
「おにいさん、こういうとこ、初めて?」
「え、い、いや、その。船宿ってヤツは、初めてなんだ。こういう店自体はジュノでも似たようなのはあったんだけどな。」
「ジュノ?」
 ちょっと首をかしげるシャンルル。そうか。アトルガンで生まれ育った娘だから、遠い中の国であるジュノ公国のことを知らないんだな。
「うん。俺な、こっちで言うところの…中の国…から来たんだ。俺も含めて最近多いんじゃないか?船で西からやってくるヤツら。」
「ん…そうね。最近、聞いたことのない国から来た人、すごく多いの。あなたもそうなのね?」
 俺はうなずいた。シャンルルは少し躊躇してるみたいに考えるしぐさをして、おそるおそる俺に聞いてきた。
「ねぇ…中の国の人達は、何でわざわざアトルガンまで来て戦うの?自分の国でも戦いはあるんじゃないの?」
「もちろんあったよ。でも、一応の終結を見たからな。こっちの国では、蛮族が攻め込んできたりとか、色々あるだろ?俺達の国でも最初はそんな
感じだった。冒険者たる者、そんなの見て放ってなんておけないからな。」
 シャンルルは一応納得してくれたようだ。
「で、アトルガンでも日々戦いの毎日を過ごしてるわけだ。サラヒム・センチネルの傭兵さんになったんでしょ?」
「ん。俺はまだしがない二等兵だから、大した仕事をしてるわけじゃないけどな。人は誰しも冒険者になれるわけじゃない。日々の生活を守ることで
精一杯のヤツらがほとんどだ。俺達冒険者の使命は、そんな人達の日々の生活の不安をちょっとでも取り除いてやることだよ。戦うことでしか
助けてやることができないのが歯がゆいけど…。」
 ここで俺はハッと顔を上げた。シャンルルを抱くためにここに来たのに、いったい何を語りモードに入ってんだ?ちらりと横を見ると、彼女はその
青い目をくるりと輝かせて俺をじっと見つめていた。テレ隠しに頭をバリバリかきながら、俺はあわてて弁解した。
「…ご、ごめん。何か語りに入っちゃって。その。なんかさ、こうやって俺の話長いこと聞いてくれるヤツ、めったにいないもんだか…ら…っ!?」
 俺の弁解は、シャンルルの唇にふさがれてしまったらしい。ほてった両手で顔を包まれ、小さくて熱い唇と舌が俺の口内をこね回して蹂躙する。
「っ…ぅん…。」
「んっ…ふぅ……ちゅっ…。」
 キスしていたのは多分1分半くらいだったはずなんだけど、突然のことに動転してた俺には、10分〜30分くらいにも長く感じられた。ようやく唇が
離れると、か細く光る銀色の液体がつーっと糸をひいて2人の唇をつないでいた。
「…ぁっ…?」
 シャンルルはタルタルとは思えないくらい大人っぽくて妖艶な笑みを浮かべて俺を見つめて言った。
「いいのよ。ここにやってくる冒険者さんも傭兵さんもみんな同じだから。冒険や戦いに明け暮れて、人のあたたかさとか、人肌が恋しいから、
みんなここにくるの。私をひざの上に抱いて、頭をなでながらよもやま話だけして帰っていく人もいるのよ。きっと故郷に小さな娘さんでもいるん
じゃないかな。」
「…。」
 きょとんとして俺が見つめていると、シャンルルは妖艶な表情を浮かべたまま笑ってうなずいた。そして実に自然な動きで俺のズボンのチャックに
手をかけ、さっきのキスですでに臨戦状態に突入した俺のモノをとりだす。
「あなたも、淋しいんでしょ…?」

 そう言って俺のをつーっと指でなでる。それだけでぞわぞわっと背中に快感の波が走る。俺は壁に背中をもたせかけるように、ベッドの奥に
座り直した。シャンルルも座り直した俺の脚の間に入ってきて、準備万端の様子だ。
「はむぅ…ん…んふぅ…っ……ぅん…。」
「…ぅあ…っ!」
 艶かしい視線で俺のモノを眺めた後、シャンルルはおもむろに俺のを口に含んできた。上目づかいで俺の目をのぞきこみつつ、唇全体でモノを
包み込むようにじゅぷじゅぷとしゃぶり、さらに手で竿から玉までしごいて刺激をくわえてくる。すごい、熟達してる…メチャクチャ、キモチイイ…。
「ふふっ…先走り、いっぱい出てるよ…かわいい…。」
 手で激しくしごきながら、舌先でチロチロと鈴口を刺激されてはたまらない。しかし、すぐにも放出したいのを、唇をかんで耐える。
「…ぅは…っあぁ…っく!シャンルル…入れて、いい?」
 ここでシャンルルは、なんと首を横に振ったのだ。
「ごめんなさい…。私ね、するならホントに好きになった人に、初めてをあげたいの。」
「…え。」
 その切なそうな瞳。俺は自然とうなずいてしまった。そりゃそうだよな。女の子だもの。初めては特別なモンだよな。好きな人にあげたいよな。
「…だから、私の口でイッて。思い切りイッてくれていいよ。」
 膨らんだ俺のモノを咥えたままのせいか、涙目のまま、上目づかいで俺を見つめて言うシャンルル。そんな目をされたら、俺もう思いっきり
イッちゃうよ?思いっきりシャンルルの口の中に出しちゃうよ?シャンルルは俺を見つめながら、舌をモノ全体にからませ、鈴口にキスをして、
さらにちゅうっと吸うような動きを始めた。ちょ、それ、ヤバイって!マジでイク…あ、もう…!
「…っあぁ…シャンルル、い、イクよ!出るっ……ぅうああぁっ!!」
 びゅくん!と腰が震え、俺は白濁した精を思い切りシャンルルの口に放った。シャンルルは一瞬苦しそうな表情を見せながらも、俺の精を全て
飲みほし、なおもちゅっちゅっと俺のモノを吸って残りの精液を吸いだしてくれた。
「はぁ…はぁ……。いっぱい出たね…。しかもまだ、こんなに元気…。」
「…シャンルル、すごいよ…俺、いくらでも出せそうだよ。」
 彼女の上気したほほ、うるんだ瞳。俺のモノはそれだけで復活し、再び熱く脈打っていた。
「じゃ、一度キレイにして、それから続きいっぱいしよ?お風呂の準備が整ってるよ♪」

 そんなわけで俺は、シャンルルに促されていったん風呂に入ることになった。そういやアサルトの帰りだったんだもんな…。


 部屋の片隅の、カーテンと板で仕切られた一角に、浴室が作られていた。結構広くて、どの種族にも対応してるみたいだ。俺はこの後に訪れる
のであろう快感への期待で胸とかそれ以外の場所とか膨らませながらいそいそと服を脱ぎ、体を流して浴槽につかった。
 浴室の片隅には、大きな鏡があった。最初は、女の子が自分の身だしなみを整えるために置いてあるんだと思ってたんだが、風呂につかって
みて分かった。鏡の反射を利用してるんだろう、そこにはさっきまで俺がいたベッドルームの様子が映っていた。シャンルルが鼻歌を歌いながら
ベッドメイキングをしている。さっきまで淫らな表情で俺のモノをしゃぶっていたとは思えないくらい、快活な表情だった。
 やがてシャンルルは、こまごまとした整理もすんだのか、ベッドの上にちょこんと座り込んだ。ん?表情がヘンだぞ?こころなしか赤くなって、
息も乱れてる感じが…。彼女はベッドの上で両脚をもじもじとすり合わせ、その小さな手は胸をまさぐっていた。え?まさかオナニー?俺は
浴槽の中で身を乗り出し、鏡をじっと凝視した。鏡の反射で映ってるってことは、シャンルルもどっかの鏡で入浴中の俺の姿を見ているのかも
っていう考えは、すでに俺の脳にはなかった。
「…んっ…ぁあっ…。」
 指が胸の敏感な突起に当たっているのだろうか?手が胸をまさぐるたびに切なそうにかすかな吐息がもれる。もどかしい刺激にたえられなく
なったのか、ローブのボタンをはずしてはだけさせ、スロップスをぬいで、小さな手で自分を慰めはじめた。指先をそっとなめ、その濡れた指で
こりこりと乳首をこねると、ぴくんぴくんと上体をのけぞらせて震えている。
「すごい、敏感なんだね…。」
 俺は思わず知らずつぶやき、自分の指で彼女の乳首をこねる妄想にひたっていた。
「っは…ん…ぁっ……ぁはあぁっ…やぁ…ん…。」
 シャンルルは片手で胸をこねながら、もう片方の手で内腿をつつーっとなぞったり、敏感な秘裂には触れないように注意深くゆるゆるとなで
まわしたりしている。顔はすっかりピンク色に上気し、切なげに眉根をよせた目は、艶かしく潤んでいた。きっと、さっき言ってた、まだ見ぬ「ホント
に好きになった人」のことを思っているのだろうな…そう思っていた俺は、次にシャンルルの口からもれた声に驚くことになる。
「ん…ぃやぁっ…ぁん……っ…お願い…して…いじって……んはぁっ!」
「!!」
 明らかに喘ぎ声の中に俺の名前が混じっていた。いやいやまさか、そんなはずあるわけが…そう思ってあらためて耳をすませて聞きなおして
みるが、気のせいなんかじゃない。シャンルルは切なげに俺の名前をつぶやきながら、もどかしそうに自らの濡れそぼつ敏感な秘裂をいじって
いた。くちくちと淫らな水音がひびき、甘い鳴き声とあいまって妖艶なハーモニーを奏でている。
「ぁん…ダメェ…もっとして……メチャクチャにして…も…イキたい…ぁああんっ…!」
 手でくちゅくちゅと秘所をかきまわし、愛液を飛び散らせながら、シャンルルは淫らに腰を振って鳴いていた。…もう、ダメ。ガマンできん。俺は
音を立てないように湯から上がり、用意されていた布で素早く身体をふいた。その間にも、淫らな喘ぎ声がとぎれとぎれに聞こえつづけている。
すでに俺のは臨戦態勢バッチリ!こんなにも俺の名前を呼んで悶えてる娘を、今いただかなくては俺の男がすたる!!

 ――バタバタバタッ!

 俺がベッドルームに戻った時、シャンルルはまさに今イクところだった。自分の愛液に濡れた指が淫らに秘所をかきまぜ、クリの皮をむいて
激しくしごいていた。腰がびくんびくんとはね、甘い鳴き声を上げてイクところだったのだ。
「…ぁん…あぁっ!?……イヤ、ダメ、見ないで…ぃやあぁあぁっダメイクッ…ぁあぁあっ!!」
 俺がアソコをギンギンに勃ち上がらせて見守る中、シャンルルは大声を上げて絶頂に達した。
「…。シャンルル…。」
 はぁはぁと息を荒げて上下するシャンルルの全身を見つめながら、俺はフラフラと吸い寄せられるように彼女のベッドに近づいていった。やがて、
絶頂を抜けたシャンルルが我に返って顔を上げようとした時、俺は彼女の身体を背後からギュッと抱きすくめていた。耳たぶに唇が触れんばかり
に顔を近づけ、至近距離で耳元にささやいた。
「俺に、こうされたかったんだよね…?」
「…っ……。」
 自分の淫らな姿を見られたこともあってか、シャンルルは俺の腕の中で顔を真っ赤にして首をふるふると横に振った。彼女の脚の間にそっと
指を滑り込ませると、そこは熱くとろけていて、なおも泉のように愛液が湧き出していた。わざと音をたててぐちゅぐちゅとかきまぜてやる。
「ちがうの?でもさ、こんなにアソコが濡れてるよ?息も荒いし。」
「ひゃぁん!……ひぅっ…。」
「乳首もこんな立ってるし…腰も動いちゃってるよ?」
「…っは…ぁ……ぁああああんっ!!…っ。」
 乳首を指でころころと転がしながら秘所をかきまぜ、舌でタルタル特有の大きな耳を愛撫してやると、シャンルルはびくびくと全身を震わせて、
腰を振って甘い鳴き声をあげた。…かわいい。もっと鳴かせてみたい。もっと感じさせてやりたい。そんな思いが俺の脳を支配していく。と、
シャンルルが身体をよじって俺の方を向いた。快感にとろけて潤んだ瞳で俺を見つめる。
「ねぇ…お願い。私の初めて、もらって…。」
 もちろんOK♪俺はうなずき、彼女の脚をM字に開いて、準備万端なモノを秘所にあてがった。先端で軽くくちゅくちゅとかき回してやると、それだけ
で愛液がとろとろとあふれ出し、俺のモノにまぶされていく。
「いくよ…?」
 そう言って俺は、ゆっくりとシャンルルの中に熱くそそり立つ自身を埋め込んでいった。熱くてぬるぬるのソコがきつく締め付けてきて、ただ腰を
押し進めてるだけでもとろけそうなくらい気持ちいい。
「ぁっ…あぁ…ん…!」
「痛くないか?」
「…うん…。」
 シャンルルが目の端に涙を浮かべたまま答えたのを確認して、俺はさらに腰を進めていく。やがて、いちばん奥にこつんと先端があたった。
「ぁ…いつの間にか、全部入っちゃったな。」
 きつい締め付けに耐えながら俺がつぶやくと、シャンルルも、快感(もしくは痛み?)にふるふると身体を震わせながら、涙の浮かんだ目を細めて
笑いながら返してきた。
「…ぁ…ぜんぜん…痛くなかった…よ…。」
「…はぁ…っ…シャンルル…動くよ…?」
 彼女がこくりとうなずくのを確認して、俺はゆっくりと腰を引き始めた。引き出された俺のモノは、シャンルルの愛液をまとってぬらぬらと淫らに
濡れ光っている。濡れ光るグロテスクな俺のモノと、快感に悶えるタルタルの幼い身体。その視覚的ギャップは、俺をますます興奮させた。少し
性急気味にぴたんと腰を打ち付けると、愛液がかきまぜられて、ぱちゅん、という音をたてた。

 ――ぴたん、ぱちゅん、ぴたん、ぱちゅんっ…!

「…っ、ぁんっ、ゃぁっ…んぁあっ!」
 …なんという気持ちよさか。シャンルルの中はとろけるほどに熱く、やわらかくて、それでいてぎゅうぎゅうとしぼるように俺のモノを締め付けてくる。
そして、俺が一突きする毎に彼女は甘く鳴き、ソコは喜びの涙をあふれさせ、快感にびくびくと打ち震え、締め付けはますますきつくなっていく…。
「…シャンルル…すごい、気持ちいいよ…。」
「私も…ぁん、気持ちいい…いゃん…ぁはっ…ゆ、夢みたい…っあぁんっ!…もっと、もっと…ぁん…奥まできて…!」
 切なげに眉をよせて、潤んだ瞳でそんなことを言われて、俺はますますたまらなくなってしまった。それまでゆっくりと出し入れしていた腰を、今度は
軽くグラインドしながら高速で最奥部まで一気にねじ込むように打ち付けていく。ぴたんぴたんぴたんぴたん…!

「あぁっ!…んぁはっ…ゃん…奥に、ズンズン当たって…はぁん…ぁ…私…おかしく…んぁあんっ!!」
「はぁっ…いいよ…シャンルル…。俺がついてるから…安心しておかしくなっていいよ…っ。」
 甘い声で淫らに鳴き、腰をくねらせるシャンルルを、俺は優しく抱きしめた。体が密着した状態で、さらに激しく腰を打ち付けると、俺のモノの先端が
ますます彼女の最奥部をこすり、シャンルルはますます乱れていった。そして、そんな彼女を見ながら腰を激しく振り続けてる俺にも、自然と限界が
訪れつつあった…。

「…っく!…シャンルル、俺もう…出そう…!!」
「はぁん!…ぃやん、ぁあっ…いいよ…中に出して…!!」

 ――ぴたんぴたんぴたぴたぴたぴたぴた…!!

「んぁはっ…ぁああんっ!ぁんダメっイっク…イッちゃ…ぁあああああぁんっ!!」
「ぅわ、シャンルルそんなに締めたら…出るっ…ぅぁああっ!!」

 ――びゅくっ!どくん…どびゅうっ!びゅるううう…!!

 びくんびくんと不規則に収縮を繰り返すシャンルルの胎内に、俺の白濁した欲望が大量に放たれた。
「ぁう…っく…。シャンルル?気持ちよかった?」
 射精を終え、絶頂を抜けて頭が冷静になった俺は、ちょっと心配げにシャンルルに訊いてみた。すると彼女は、まだちょっと涙の粒が残ったままの
目で、実に無邪気に笑ってくれたのだ。
「…うん…ありがと…。もっともっと、いっぱいあなたを感じたくなったよ…いい?」

 俺はうなずくと、シャンルルを抱きしめてゆっくりと唇を重ねた。シャンルルも俺の頭に手を回して抱き着き、自分から舌を入れて俺の口の中を
ゆっくりと、そして時には激しく蹂躙し始めた。

 俺とシャンルルの長い夜は、まだ始まったばかりだった…。



 翌朝。白い朝日が差すアトルガン白門の一角にある船宿から、1人の冒険者の男が、ほぼ空になった財布を手に鼻歌交じりで出てきた。彼は
ちょっと疲れた様子ではあったものの、実に満足げな、さわやかな表情をしていた。そして、そんな彼の姿を、船宿の窓からこっそり見ている者が
2人…。どうやらガルカとタルタルの女らしい。

「姐さん、お疲れ様でした。」
「…ふふ。なんてことないわ。」
 先ほどまでシャンルルと呼ばれていたタルタルの女性は、コトが終わってシャワーを浴びてきたらしく、すっきりとした顔をしていた。
「初めては好きな人にあげたい、ってほのめかして、彼がお風呂に入っている間にこっそりと財布を調べた後、仕掛け鏡に向かって彼の名前を
呼びながらオナニーして見せるだけで、あんなにも男は燃えるのよ。一晩楽しんだ後は、彼の財布のギリギリの料金をふっかけてやる、と。」
 彼女の言葉に、ガルカはにやりとした。彼はもちろん、最初に男にチラシを渡した客引きのガルカである。
「まったく。姐さんの考えた作戦は百発百中ですね。おもしろいようにひっかかるんですから。いいカモですよ。」
「でしょう?当分はこれでボロ儲けできるわ。…さて、ご飯を食べたら、また夕方までたっぷり眠りましょう。」

 船宿でそんな会話が行われているとはつゆ知らず、夜毎男が迷い込んでは、全財産に近い金額を巻き上げられていくのであった…。