マーゴ ミスラ8B
グェン ミスラ6A
練武祭の季節、毎年のように怪しげな噂が囁かれるこの祭り、マーゴは今年こそ噂の真相を確かめるつもりでいた。
曰く、祭りの供物に食べられる柏餅なる東方の菓子に、ウィンダス鼻の院が開発した妙薬が混ぜられたものが
出回っているという。その妙薬、食べると男子になれるとか・・。
柏餅自体手に入れるのはさして難しく無い。練武祭の時期になればそこら中で皆むしゃむしゃやっているぐらい
モーグリが配っているからだ。だが、例の薬入りの柏餅はどうやったら手に入るのか?毎年皆目見当もつかなかったが、
今年のマーゴには勝算があった。マーゴのモグハウスを世話しているモーグリが今年、モグハウス管理組合の
祭実行委員に参加しているからだ。何やら忙しそうにしているモーグリを捕まえて、締め上げる。
「ほら、アンタ持ってるんでしょ、出しなさいよ、ねえ!そんな面白そうなもんアタシに黙ってどっか
配るんじゃないでしょうねえ?」
「ご主人様駄目クポ、あの柏餅はサプライズ商品だから欲しいと言っても上げられるものじゃ無いク・・・グエ!
く、苦し、止めるクポ、解ったから首を絞めるのは・・クプウ」
白い毛がだいぶ逆立って来たので締め上げる腕を緩めると、渋々モーグリが柏餅の入った木箱を一つ取り出した。
なんでも薬の原価が高く、祭の予算上なかなか数を揃えられないのだという。意外と世知辛いモグハウス管理組合の
財政事情はさておき、妙薬入り柏餅は手に入れる事が出来た。さて本当に噂通りの代物なのだろうか・・。
モーグリが祭の準備に出かけたのを見計らって、マーゴは先ほどモーグリから巻き上げた木箱を開けてみる。
大きな木の葉に包まれた餅が綺麗に並んでおり、木の葉独特の匂いと餅と餡の甘い匂いが混ざってマーゴの鼻をくすぐった。
黒い鼻をヒクヒクさせて餅達の匂いを嗅ぐ、あんまり薬らしい匂いはしない、美味しそうな良い匂いにぐるると腹が鳴る。
誰に聞かれている訳でもないがちょっと恥ずかしくなったマーゴは、咳払いをしてその場を取り繕い、
改めてひょいと餅をつまみ上げ、そのままガブリとかじりつく。
「んまーふぃ!(うまーい)」
葉の匂いと味がうっすら染みた餅に、中から餡が飛び出して来て絶妙の取り合わせだ。餅をくわえたままベッドに
腰掛け足をブラブラ揺らす。そのままぺろりと一個平らげ上機嫌なマーゴだが、特に体に変化はない。
「ふふん、噂なんて所詮噂にすぎないのよねえ。まあでも美味しかったし、何個も残ってるし得はしたわね。」
口の中が甘ったるいので水でも飲もうと立ち上がり机の上にある水瓶をとろうとする。あれ?ガラスの水瓶に
写った顔に違和感を覚える。卵顔のマーゴが円筒状で首がくびれた水瓶に顔を写すといつもまん丸の顔になるのだが、
今日はちょっとシャープだ。ダイエットに成功したのかしら、ちょっと嬉しい。コップに水を注ぎ、ゴクゴクやりながら
もう一個食べようかななんて思っていると、なんだか妙に服がきつくなってくる。買ったばかりのチュニカがパンパンだ。
あれ、やっぱりダイエット失敗なの?などと思って胸回りや腹を擦ってみたマーゴは、その手触りにドキリとし、
急に全身の毛穴から冷や汗が流れ出すのを感じた。胸が無くなった代わりに肩幅が広がり、腕が太くなっている、
そのせいでチュニカの上体はパンパンだ。お腹も、太った訳ではないが何やらごつごつしていて、普段より一回り太い。
嘘!あわててマーゴは雑貨入れを漁り、手鏡を引っ張りだす。鏡の中には驚愕の表情を浮かべた美少年が居た。
だ、誰!?マーゴは部屋の中に居るはずのない男の子に驚き、さっと後ろを振り返る。・・誰もいない、
って私か!一通り一人芝居を終えたマーゴは、再び鏡を覗き込み、美少年の顔をぺたぺた触り、ためつすがめつしていると
やはりこれが自分の顔である事が解ってきた。友人のグェンが、山出しの小娘と評する垢抜けない顔と同じ特徴がある。
まず田舎者っぽい髪型、グェン曰く、今時いい歳してお下げは無いだろという二つお下げに整えて垂らした前髪。
だが男の顔だと垂らした長い前髪も、優男っぽくてカッコイイ気がする、お下げはまあ工夫の余地ありか。
少しシャープになってはいるが、卵形の丸顔もベビーフェイスでいい具合だ。女の時はガキっぽいと言われていたが、
男の子になってみると、可愛い系の美少年で良いね、実に良い。そんな顔にくりくりっと大きな目が少年から青年への
過渡期を思わせるように少し鋭さをもってきている。マーゴは自分の男になった姿をマジマジと見つめていたが、
徐々に口元がだらしなくにやけて来きていた。
「悪く無いじゃん、うひひ・・。」
手鏡では飽き足らず、姿鏡を引っ張りだして色々とポーズをとっている。モーグリの柏餅はすばらしい、絶品だ。
鏡の中の雄のミスラにすっかり惚れ込んだマーゴはご満悦だった。雄のミスラなんて見た事が無いけどきっと今の私だったら
結構良い線行くんじゃないだろうか、引き締まった逆三角形の肉体にスラリと伸びた脚、元が女性の肉体だったから
だろうかスタイルも中性的で暑苦しく無く、程よく締まっておりなかなかだ。チュニカの胸元の紐を緩めちょっと
はだけてみると、締まった胸板がチラリと見える、ああ、なんかちょっと自分に欲情しそう・・・?そんな頭の悪い事を
考えている最中、ホーズの股間の部分に違和感を感じてきた。そういえばここはどうなっているのだろう。
鏡の自分に興奮したマーゴに合わせて、股間の何かも変化しつつあるようだ。
(そういえば男の子は興奮すると大きくなるんだっけ。)
柏餅の効果で、全身くまなく男子になっているのは自分が一番よく解る。普段付いていないものが付いている事も解っていた、
が、やはり大きくなって来ると驚きを隠せない。マジマジとホーズの股間を眺めていると、女物のホーズには
収まりきらないのだろう、徐々に窮屈になって来る。
(男の子ってどうなってるのかな・・?)
ちょっとだけウェストを緩め、中身をチラリと確認する。自分のものとはいえ、やはりマジマジとは見れず、
さっとまた隠す。なにかグロテスクなのが収まっていたように見え、どきりと心臓が高鳴り、冷や汗が吹き出す。
(あーもういつ女の子に戻れるんだろう?モーグリに聞いとけばよかったよ)
急に怖くなったマーゴはベットに潜り、掛け布団を頭まですっぽり被る。早く戻れと念じつつもなかなか元に戻らない。
さっき覗いたホーズの中身が気になってしょうがないし、服がきつくて過ごしにくい。真っ暗な掛け布団の中でなら
裸になってもいいだろうと服を脱ぎだす。すっかり裸になると、やはり体が気になる、引き締まった胸板、うっすら割れた
腹筋を少し触ってみる。やっぱり男だ、戻る気配もない、そしてどうしても手は気になる部分へと移動してしまう。
目をギュッとつむり、あそこに触れてみる。なにか凄いものが生えてしまっている、グニャリとした長いものを握ったり、
球状のものを触ったりして形を確認する。事前知識と大体同じ形状だ、気色悪いと思いながらも、なぜかぺたぺたと触ってしまう。
あんまり気持ちよくは無い、女のものの方が敏感なのだろうか、男の方がしたがるって聞くけど気持ちよくは無いのだろうか?
(うっ、ああ、こうやって使うのか・・なるほど・・)
いろいろと試しているうちに、感じる触り方を発見してしまった、要するにあの時の動きを再現すればいいという訳か。
握ってゆっくり上下に擦ると、何ともいえない感触、急激に固く大きく膨らみだす。もう止めようと何度も思うが、手が止まらない、
というよりも止められない。ついにガチガチに膨張してしまったそれを夢中に擦り、止めよう止めようとは思いつつも
手の動きはむしろいっそう激しくなる。
(あー何かごりごりしてあんま気持ちよく無いなあ・・・あ?)
急に下半身がムラムラと、何かが込み上げて来る。
(ん・・よくなってきた、ってアタシ何してんだろう、もうやめ・・)
男が気持ち良くなってきたらそれは終了の合図なのだが、もちろんマーゴはそんな事は知らなかった。
「う、・・う、んんんんんん!!」
思わずうなり声を上げるマーゴ。
(ダメ、ダメ、止まって!苦しいよ、、#$%&¥!!)
突然、膨張しきったものから何かが噴き出す感触を覚え、手で擦るたびに激しい快感を覚える。軽いめまいに動悸が襲ってきて、
体がビクンビクンと反り跳ねる。間抜けな声を出して喘ぐマーゴ、擦っていた手は完全に自分の意思から離れより
動きを激しくしている、もはや擦るというより絞り出すと言った具合に力を込めていた。
(なんかすごい出てる、気持ちいい・・!もっと、もっと・・)
絶頂のピークを過ぎると急にモノから力が抜け、そして恐ろしく敏感になる。それを激しく搾ってしまったマーゴは
目眩を覚える程の刺激を味わった。
「ひぎっ!・・・・
ぼやけた頭で先ほどの快感を反芻する、男の子が皆やらしい訳だ、と妙に納得したマーゴ。絶頂からどれほど時間が
経ったのだろうか、ごく一瞬気を失った気もするし、長い事眠ってしまった気もする、時間の感覚が無くなってしまった。
すごく気怠い体の具合、このまま寝てしまおうかと思いつつ、一応処理はしておこうと手を動かし体をまさぐってみる。
プニプニと柔らかい体、ああ、ダイエットしなきゃ、などと思いつつ自分が女に戻った事に安堵した。股間に手を差し
伸べると先ほどまで在ったモノは綺麗さっぱり無くなっていた。下半身がびしょ濡れだ、絶頂感と一緒に味わった
何かを噴き出した感覚を思い出し、自分が何を噴き出したのか確認する。さらさらとした透明の液体、自分の股間から、
太もも、ベットに対してしぶきのように噴き出した形跡がある。男性器から噴き出した感覚があったが、実際は違ったようだ。
(ああ、吹いちゃったのか・・初めてだよ、もう。
まったく、モーグリもウィンダスの学者もろくなもの作らないんだから・・)
びしょ濡れのシーツや脱ぎっぱなしの服を片付け、最後に柏餅の箱も片付けておこうと思い、開けっ放しの蓋を拾い上げる。
モーグリから奪った木箱の蓋の裏に注意書きのようなものがかいてあった。
(ああん。こんなのあったのか、気がつかないっての。どれどれ・・この柏餅には魔法の薬を注入してあります。
男児の成長を祈る練武祭をよりいっそう楽しんで頂く為に、男児に変身出来るよう一種の呪いがかかるように出来ています。
外見上若返ったり、女性の場合でも男児に変身しますが、あくまで“男児を模倣するアストラル体を作る呪い”ですので
実際肉体を変質させたり、性転換を引き起こす程強力な薬は使用しておりませんのでご安心ください。なお魔法薬に
アレルギーのある方はご使用をさけ、使用により体調を崩された方はウィンダス鼻の院まで・・う〜ん。)
なるほど、とマーゴは納得した。魔法で一時的に男児に変身していたとはいえ、体は本質的には女だったのだ。
アストラル体で作られた男性器を刺激し、快感を幻覚として味わったとはいえ、絶頂したのは幻覚の快感を流し込まれた
女の体だったという訳だ。ということは、とピーンとひらめくマーゴ、所詮幻体で子種など出ないなら、安全じゃあないか。
「グェン、ねえ開けてよ、どうせ居るんでしょ?グェーン!」
大声を出しながら、グェンのモグハウスの扉をがんがん叩く。その後ろを小綺麗で垢抜けた格好のエルヴァーンの
女性がクスリと笑みをこぼしながら通り過ぎて行く。
「もう、うるさいねアンタ。だから田舎者っていわれるのよ!家の前で騒がれても恥ずかしいから、入りなさい!」
グェンはマーゴと同じ頃に冒険者になり、一緒にチームを組む事が多かったため自然と友達になったミスラだった。
年はあまり変わらないが、姉御肌なのだろう、マーゴの世話役のような事をしていた。
夕飯を一緒に食べようとマーゴがもってきた串焼きを二人で平らげ、特にやる事もない時間をだらだらと過ごす。
グェンが雑誌を片手にベットの上に横たわった、チャンス!とばかりに串焼きと一緒にもってきた木箱をごそりと開ける。
「グェン、グーエーン、ふふふ・・・」
雑誌をぺらぺらやっていたグェンは急に背中からのしかかってきたマーゴにびっくりするも、まあ手持ちぶさたに構って
欲しいだけだろうと特に嫌がる事もしなかった。が、この判断がグェンの失敗であった。お互いの服越しに感じていた、
ぽちゃりと背中に乗っていたマーゴの双房の感触が、急に締まって固くなって行く。脇を固める腕も急にゴツくなった気がする。
!?
異常事態に驚くグェンに、ハスキーボイスになったマーゴが囁きかける。
「グェン、可愛いよ・・」
ぎょっとして、振り返ろうとするも、体を押さえつけられて首しか回らない。後ろが見えない!首を回すだけ回し、
目を動かし背後の視界を確保しようとすると、急に視界に整った顔立ちの男の顔が飛び込んで来る。
「お、お前誰だ!マーゴ、どこ?助けて!」
男の顔が近づいてきてグェンの視界を埋める、私だって、男が耳元でそう囁き頬にキスをして来る。
脇を固めていた腕がもぞりと動き、グェンの胸を捕える、卑猥な動きに鳥肌が立つ。
「や、やめろ!ほんとにマーゴなの!?こら止め、おい!」
自分の尻に妙に固いモノが押し付けられている事に気がつき、パニックに陥るグェン。
(犯られる!)
自分の下着に男の親指が掛かったのが解る、冗談じゃない。ホントにマーゴか?部屋に鍵をかけたっけ?
ヤバい男が襲いかかってきたんじゃないだろうか?
「グェン・・落ち着きなよ。大丈夫、私だよ。ふふん、可愛いなあ、なんか普段よりこう・・」
イヤラシイ、マーゴはそう言いかけて言葉を止める。薬の効能だろうか、なんだか普段のグェンより女性らしく見え、
自分の股間が張り裂けんばかりに膨張していく。そろそろ限界だ、じたばたしているグェンを押さえつけ、耳たぶを甘噛みし、吐息を吹きかける。
「うわ、止めろ、くすぐったい・・ゥグ!」
耳を攻められた直後、股間がカッと熱くなる、太くて固いものが自分を貫いて侵入してくる、グェンはたまらず唸った。
(ああ、グェンの中すごい柔らかい・・・)
一方でマーゴは自分の幻体でグェンの全てを感じようとしている、
幻とは思えないようなリアルな感覚に早速込上げてきていた。
(あん、早いよ、もっともっとグェンを!ああ、でもすごいヌルヌルで我慢が・・)
無遠慮に腰を振り立てるマーゴ。
「やめ、やめ、あ、あん!おいマー・・はう!ダメだって、止めろー!出すな!絶対ダメ!あん、中は!
あ、もうイキそうなんじゃないのか!?抜けって!嫌だ!あん」
グェンの指摘通り、もうマーゴは限界だった、だがグェンの指示に反して一層奥に捩じ込み、奥底で律動を繰り返す。
「だ、大丈夫、さっき試したから、ホントは出ないの!・・ああ、ああ、出そう、出る、出る!」
相反する事を言いながら、今にも果てそうなマーゴが切なそうに声を振り絞る、男の声に変わっているその声は、
あまりに生々しく、グェンはギュッとシーツを掴み涙目になってしまった。
「バカー!出すなアァァー!嫌だ、おい、止めぇ・・」
遂に、マーゴの体が痙攣し、手足でしっかり組み付いて来る。マーゴは驚く程の力で腰を捩じ込んで来る、
終わった、グェンはそう思い涙を流す。全く状況をつかめなかったが、マーゴに犯され、孕まされるんだ。
急にマーゴの性器が力を失い小さくなって行き、ブリュ、っと膣から飛び出た。力の抜けたマーゴを振りほどくと、
そこにはいつもの、緊張感の無い顔の“女の”マーゴが横たわっていた。しかも口を半開きにして惚けているので救いようの無いアホ面だ。
??
自分の股間に慌てて手を差し入れるグェン、ぐちゃぐちゃに犯されているが、恐れていたものは流し込まれていないようだ。
「気持ちよかったァ・・・、どうだった?グェン。」
すっきりしましたといった風体のマーゴを見て、グェンの頭の中にカチン、と何かが壊れる音が響く。
何も考えていないであろうマーゴの姿を見下ろすとすぐ側に大きな木の葉が落ちている、ある事情もあって、
グェンはようやく全てを理解した。
「ふん、そう言う事だった訳ね。・・・・・許せないわ。」
枕元に置いてあった木箱を乱暴に引き寄せるグェン。あれ!?っとマーゴは思う。どこかで見た箱にそっくりだ。
「そろそろおいとましますね・・。」
グェンはそろりと帰ろうとするマーゴを押さえつけ、押し倒し、マウントポジションをとる。
口には白い餅をくわえモゴモゴやっていた。
「私もね、アンタが来る前に食べてたのよこれ・・お互い出所は似たようなとこだと思うけど。まあ、
アンタみたいに馬鹿な使い方は思いつかなかったけどね・・」
みるみるうちに整った顔立ちの青年に変わって行くグェン、元々ボーイッシュな顔立ちは、
目鼻立ちがよりいっそうハッキリし、短い銀髪によく映える。意志の強そうなその顔は、キッとマーゴを捕えていた。
「試したとか、出ないとか言ってたわね。まさか一人で試したの?まあアンタらしいわ、フン。」
厳しい表情でマーゴをにらんでいたグェンの顔が徐々にほころびだす。マーゴの姿に反応しているようだ。
「あら、アンタ・・普段は緊張感の無い膨れっ面だと思ってたけど、ちょっと可愛いんじゃないの?
磨けば光りそうって感じ。・・私の彼女にして磨いてあげよっか?」
マーゴは首を横にぶんぶん振る、元々気っ風のいいグェンはより男っぽくなるのだろうか、
組み伏せたマーゴを見て興奮しているようだ。
「その田舎者っぽい髪型も、狙ってやってるの?なんか男心をくすぐられるわ。割ったらチョコボが生まれそうな
卵頭もキュートよ、何も考えてなさそうな大きな目もくりくりしてて可愛い・・、それにこの半端な体、
胸だってほらこんなにプニプニしてて気持ちいい、ダイエットしたら無くなっちゃいそうな大きさがたまらないの。」
半分女の本能が残っているのだろう、褒め言葉にもブレーキを踏んでいるあたり女性間の熾烈な容姿争いを伺わせる。
チュニカをめくり上げ、胸を触ろうとするグェンの手を必死に退けようとするマーゴ、
「ダメ、ダメ、私まだなのよ。わかるよね?グェン、勘弁して。」
必死のマーゴを見下ろしながらにやけるグェン。
「フン、私だって初めてだったんだから、アンタだけ奪っておいてノウノウと逃げようなんて許さないわよ。そ
れに初物なんてなんかそそるじゃない?うふふ、とっても痛くしてあげるわ、さっきは無遠慮によくもやってくれたわね。」
げっ、っと心の中で叫ぶマーゴ、まさかグェンがそんなにウブだったとは思いもよらなかった。
ホーズを引きむしられ、必死に抵抗するマーゴ。
「許してグェン!やめ、くすぐったい、そんなとこ触っちゃダメだよ!・・・あ、うわ、ダメえええええ・・・・!」
自分の下でキャアキャア騒ぐマーゴの言葉など、グェンには届かなくなっていた。細い腰をしっかりと掴み、
みなぎる劣情の固まりを、マーゴの一点に押し付ける。必死の懇願が耳に入りはするが、意味を咀嚼する事の無い
ただの雑音の様な不思議な感覚。本能の赴くままにマーゴの純潔を断つ、至福とも言える征服感に満たされた。
「マーゴ!マーゴ!アンタ今すごい可愛いよ、全部、全部ちょうだい、アンタのすべてを。はァン!時々思ってたの、
アタシは男に産まれるべきだったんじゃないかって!ハハっ、フハハ、ヒ・・・
マァーーーゴ!もっと嫌がってよ、可愛いよ、ハハハ、ほらほらほらほらほら!体に余分なものが
ぶら下がってるだけでこうも世界が違って見えるとはねェ!さあ、今度は甘えて頂戴、いつもみたいにアタシに頼りきって、
腕の中で甘えてよ、喘いで媚びて、ハハハッ!すごいでしょ?我慢出来ないでしょ?アタシの$#%がさァ!アーッハッハッハッ・・・
汗だくのミスラが二人、ベットの上で抱き合っている。上気した顔で頬を紅に染めていたが、
お互い気まずそうに目を合わせようとしない。
「ねえグェン、まだ柏餅残ってる・・?」
「・・・・・もう無い。」
結局お互い順番に食べあって、柏餅は全て食べ尽くしてしまった。
「そっか。・・・今年こそ彼氏作ろうね。」
「・・・・うん。」
まさか二人仲良く大人の一歩を踏み出してしまうとは、仲がいいにもほどがある。
さてさて、モーグリの催した祭の多くは大概ろくでもない騒動を引き起こすものだ、皆さんも
祭を楽しむのは大いに結構だけど、くれぐれも油断はしないようご用心。
おしまい