リココ・タル♀F7-B・モンク(AFフル装備・プ○ッシュばりの男勝り)
ラナ・ミスラ♀F6-A・白魔道士(AFフル装備・素直でぽわ〜んと天然系)
――ジャグナー森林の奥で、満月の夜に1輪だけ白く輝いてる百合を見つけると、幸せになれるんだって。
「ったくラナは夢見がちだなぁ。そんなのよくあるうわさの1つに決まってるだろーによー。」
萌黄色の道着に身を包み、金髪をツインテールにしたタルタルが呆れたようにつぶやき、獣道に落ちている石ころを思い切り蹴っ飛ばした。
「夢は見るからいいのよ〜。リココだって、幸せになりたいって気持ち、あるでしょ?」
白と赤のだんだら模様のローブを羽織った銀髪のミスラの女性、ラナが、そこら辺のモノ全てに八つ当たりしそうなリココを苦笑まじりになだめながら、森の奥にあるという百合を鋭く探している。
「そ、そりゃ、そーだけどよ…俺はさ、幸せは、自分の手で、掴み取るもんだろー…って思うぞ?」
リココは何とかラナにカッコつけたいつもりで拳をぐっとにぎり、ポーズを決めてみる。しかし。
「あはは、リココはえらいなー。」
ラナはシッポを振り振り、ぽわーんとした感じでただ笑っている。リココは軽く落ち込んだ。俺の気持ちなんて、ラナには結局一種の友情としてしか伝わらないのかもしれないな、と。落ち込んだ気持ちを何とか晴らすために、あえて明るい声を出して訊いてみる。
「ラナはさ、ここで百合を見つけて、どういう幸せを手に入れたいのさ?…やっぱ、彼氏…か?」
「…え?ま、まあ、そんなようなモン…かな?」
おや?ラナがちょっと口ごもっている…。リココはひょいと振り向いて相棒の白魔道士を見つめた。リココの視線を感じたラナは、なぜか真っ赤になってそっぽを向いてしまう。
「…ラナ?」
「…え?な、何でもないよぉ!」
…言えない。ここで伝説の百合を見つけるまでは、とてもじゃないけど言えない。ラナは自分の顔が熱くなるのを感じながらぶんぶんと首を横に振った。幼馴染のモンクの少女、リココは、そのかわいらしい外見に似合わない男勝りっぷりと気風のよさで、他の男性達や女性達からもとても人気が高かった。小さいころからずーっと一緒にいたから、きっと意識すらもしてもらえてないだろうな…でも、ここで伝説の百合を見つけてからなら、この想いを伝えられる…ラナはその一心で、百合探しにリココを誘ったのだった。
リココはしばらくラナの表情を観察していたが、素早く向き直ってさっさと歩き出した。
「…急いで探しちまおうぜ。他のカップル達が狙ってないとも限らないしな。」
「…うん!」
ラナがちゃんとついて来てるのを肩越しに確認しつつ、リココは本来の獣道を離れて茂みの中へガサガサと分け入っていく。
「あれ?リココ〜、道なりに行かないの?」
ラナが不思議そうに訊いてくると、リココは振り向いて笑顔で答えた。
「俺、すぐ奥まで行ける近道知ってんだ。そこから入り口に向かって探していけば早いだろ?」
「そうだね♪」
…そうしてしばらく2人は歩き続けた。森林の奥深く。獣道はすっかり見えなくなり、人の姿はおろか気配さえも感じられないくらいのところまでやってきた。木々の間から漏れ落ちてくる月の光が、幻想的な風景を形作っている…。
――ガサッ!「ぅわぁ!」
「リココ!大丈夫?」
いきなり声が上がり、リココの姿が消えてしまった!石にでもつまずいてこけ、茂みの間に倒れているに違いない。ラナは急いでかがみ込み、さっきまでリココがいたであろう茂みの辺りをガサガサとひっかきまわした。…その時だった。
「ばぁ!!」
「ぅにゃぁ!?…っ。」
茂みの中から突如リココが飛び出しておどかしてきたのだ。ラナはショックでぺたんと地面に座り込んでしまい、なおもリココが自分に迫ってくるので目をつぶってふるふると震えていた。ラナに近づいたリココは、そのままラナの開いた膝の間にちょこんと入り込み…そして。
「…っ…。」
リココはラナの顔をやわらかく両手で包み、今がチャンスとばかりにはやる気持ちを抑えつつ、ゆっくりと唇を重ねた。ラナの目が一瞬驚きに見開かれたが、唇を重ねてきているのが耳までピンク色に染めたリココだと分かって安心したらしく、快感に酔って細く流れていった。
「…っはぁ、はぁ…。知らないとでも、思ってたのか?」
一旦唇を離したリココが、まだ顔を火照らせたまま訊いてきた。ラナはきょとんとしている。
「俺と同じくらい小さかった頃からの付き合いだったお前の気持ち、俺が知らないとでも思ってたのか?」 リココのまっすぐな瞳と言葉に、ラナは首を力なくふるふると振った。
「…リココは、すごく人気者だから…きっともう彼氏とかいると思ってた…。」
「…いないよ。でも、俺も似たようなこと思ってた。ラナってセクシーだからさ、きっと、もうカッコイイお相手がいるもんだと…。」
リココの意外な言葉に、ラナは目を見張った。互いにそういう人がいるのかもって遠慮しあってただけなんだ…。
「いないよ、そんなの。…だって、私…。」
そう言ってラナは、リココをぎゅっと胸に抱きしめた。切なくなるくらいの想いを込めて。そして、胸に埋まって既に真っ赤に染まった長い耳にそっと口づけ、続いてほほにも口づけた。
「ぁ、ぅ…ラ、ラナ…。」
ラナの腕の中で、リココが身じろぎした。短い腕を目いっぱい伸ばしてラナの顔を包み、自分の方に向かせると、そのままゆっくりと唇を重ねた。さっきは驚きのあまり唇を閉じたままキスに応じていたラナだったが、今度は積極的に動き始めた。唇を交互に何度もついばみ、快感で軽く開いた口内に軽く舌を差し入れてからませる。
「……ん、ふっ…。」
ちゅくちゅくと音を立てて舌を絡ませあい、互いの口内を思う存分蹂躙した後、リココはラナの腰に巻かれたロープをしゅるりとほどき、小さな掌でヒーラーブリオーの上から豊かな胸をやわやわと揉みながら、ゆっくりとブリオーをたくし上げ始めた。
「ん…。」
リココの意図を察したラナは、シッポをリココの胴体に巻きつけて身体を支えてやりながら自らブリオーを胸の上ぐらいまでたくし上げ、少し腰を浮かせてヒーラーパンタロンを膝ぐらいまでずらした。月光に照らされた乙女の白い柔肌が目にまぶしい。
「…キレイだ…。」
唇を離したリココはそうつぶやき、ラナの唇との間に引いていた銀の糸がつーっと切れるのを見てからもう一度唇にキスをした。その次はほほ、そして首筋、胸元へと順々にキスを落としていった。
「ぁっ…ん…にゃぁ…。」
小さい頃からの憧れだったリココが、ずっと自分のことを好きでいてくれて、月光の差す幻想的な森の中で自分のことを愛してくれようとしている…ラナはたったそれだけで天にも昇るほどうれしかった。たった今、聖なるヒーラーブリオーをたくし上げた時も、この下にある自分の肌にリココが触れてくれる、口づけてくれると思っただけで頭はぼうっとし、お酒でも飲んだかのように顔が熱くなる。唇だけじゃない、ほほや首筋、果ては胸元に手や唇が触れるだけで、ラナは息が熱く乱れ、甘い鳴き声をあげ続けるのであった。
「ぁん……にゃぁ…。ん、ぁふ…やぁん…。」
ラナの胸は、ミスラにしては規格外とすら思えるくらいに大きく、豊満だった。リココは小さな掌全体でその柔らかな感触を楽しみながら、ピンク色の敏感な先端に舌を這わせたり唇でちゅっと吸ったり、時には指の先でこねくりまわしたりもしてみた。そのたびにラナは甘く鳴き、腰がリココを誘うように妖しく揺れる。もちろんリココはその誘いに乗り、片手で胸をこねて舌を這わせつつ、もう片方の手をラナの下半身に伸ばした。
――ぬちゃ…。
「にゃあぁっ!…ぁはっ…ん…やぁ…。」
予想外に大きく淫らな水音がして、ラナが相当にリココの唇や舌で感じていたことが明確に分かる。思わず真っ赤になって激しくかぶりを振るラナにリココはニヤニヤと笑いながら言った。
「すごく感じてるんだな。ぐちょぐちょじゃないか。」
リココが秘所に伸ばした手を少し動かすだけで、ぬちゃ、くちゃと淫らな水音が響き、ラナの腰が奇妙に動く。ラナはそれを恥ずかしく思いながらも、腰が動いたり声が出たりするのを止めることができないようだ。
「んにゃぁ〜…言わないでぇ……ぁん…やぁん…。」
「言うよ。ラナのかわいい声、もっと聞きたいから…。」
リココは一旦ラナの唇を自分の唇でふさぎ、耳元にささやいた。ラナがますます顔を赤くしたのを見てくすりと笑い、愛液をあふれさせる泉のすぐそばでひくひくと頼りなげに震えている敏感なお豆さんを、皮の上からコリコリと弄る。
「ぁあぁあぁあっん!…ひゃぁぅ……。」
ソコから電撃のように快感が全身を走り、ラナはびくびくと腰を震わせて鳴いた。その声にリココはすっかり気をよくし、ツメの先でそっと皮を剥いて、外に晒されたクリ豆を指の腹で優しく可愛がった。
「っはぁん!にゃぁう……リココ…私、おかしくなっ…ちゃ、ぁはぁあぁっ!」
ラナが甘く鳴くたびに、熱い蜜が秘所からあふれ、下の茂みにこぼれ落ちていく。リココはそんな彼女に、ちょっと顔を赤らめながら笑いかけてみせた。
「…いいぜ、おかしくなっても…コレで、俺と一緒に、おかしくなろう?」
そう言ってリココは茂みに置いたカバンに手を伸ばし、少し小ぶりなモルボルのつるを取り出した。そして、うねうねと蠢くそれの太い方をラナの蜜壷にあてがい、ゆっくりと挿入し始めた。…ずぷっ!…ぬちっ…。
「…ぁんっ……っはぁん…おっきぃ…にゃぅ…。」
「あ、ここ押さえといて。暴れて逃げ出そうとするから。」
モルボルの根元を半分ラナに埋め込むと、リココはラナにそこを押さえておいてもらい、自分は帯を解いてブーツと萌黄色の下穿きをゆっくりと脱いだ。今までにラナにした行為で興奮した所為か、彼女の下着から透明な悦びの蜜がつーっと糸をひく。それを見たリココはぽーっと顔を赤らめ、それでもじっとラナを見つめて言った。
「…ようやく、ラナと1つになれると思うとさ…うれしくて、こんななっちゃったんだ。」
リココのこの言葉にすら、ラナは頭が真っ白になりそうなぐらいに感じてしまうようだ。快感に目を潤ませ、彼女の意思に関係なく腰がぴくんぴくんとはねている。
「…ん、ふぁ…ぁ…リ、リココ…1つに、なろ?」
「うん。」
こくりとうなずき、リココはつるの先をつかんで自分の秘所に導き、ゆっくりとこすりつけて愛液をまとわせる。時々わざとクリ豆にこすりつけているらしく、ぴくぴくと身体を震わせて喘ぎ声をあげながら…。
「…っ…ぁ、……ぁはぁっ!…ゃん…。」
ほどなくぬとぬとに濡れたつるの先端を、リココはゆっくりと自分の中に挿入し始めた。半分ほどで奥に達してしまったらしく、彼女はしばらくその感触を楽しむように目を閉じて耐えていたが、やがてはっきりと目を開いてラナを見つめ、確認をとるように優しくささやいた。
「…動くぞ?」
ラナが涙の浮かんだ目のままこくりとうなずくと、リココはゆっくりと茂みにラナを押し倒し、騎乗位の状態になって、腰を振り始めた。 11夜目77氏の挿絵
――ぴたんぴたんくちゃんくちゅんぴたんぴたんくちゅんくちゃん…!
「…ぁあっ!…にゃぁあん、キモチイイ……リココ、キモチイイよ…。」
ラナは身体を起こし、リココをぎゅっと抱きしめて激しく腰を押し付けた。その衝撃は暴れるモルボルのつるを通じてリココへと伝わり、リココの口からは今まで漢(おとこ)らしくラナをリードしていたとはとても思えないような甘い鳴き声が漏れた。
「ゃぁあん!…ぁっ……はぁん…ラ、ラナ……はぁっ…俺も…キモチイ…イ…ぁはぁあっ!…ぃやぁあん…。」
高く鳴きながらリココは激しく腰を振り、ラナの身体にしがみつく。快感に顔をゆがめながらも、その目だけは真剣さをたたえて、ひたとラナの目を見つめていた。ラナも快感をこらえながらリココの目を見つめ返す。
「…ラナ…好きだよ…。」
リココが、初めてちゃんと「好き」と言ってくれた…。その事実がラナの奥底を今までにないくらいにぎゅぅんと収縮させ、中で暴れるモルボルのつるの動きをよりはっきりと感じさせる。思わず声を上げつつ、ラナははっきりと答えた。
「ぁんっ!…わ、私も…好きよ、リココ…。」
その答えを聞き、リココは心底安心したような表情でにこっと笑った。そして再び脚をふんばり、ラナの身体にしがみついて一旦息を整えた。…次の瞬間、いきなりトップスピードで腰を振り始めた。モルボルのつるもそのショックを受け、びちびちと暴れだす。
「あっ!…ぁはん、にゃぁん!…っはぁん…っ…!…そ、そんな…激しいの…イッちゃう…イッちゃうよ…っ…。」
「ぅぁあっ…!…ラナ…お、俺も…もぅ…イキそう…ぁはぁあっ…。」
2人は途切れ途切れの喘ぎ声を上げながらぴったりと身体を密着させて乱れ続けた。
――ぴたんぴたんぴたんぴたんぴたぴたぴたぴた…!
「っはぁあん!にゃあぁん…ぁイッちゃう…よぉ…ぁんイク、イク、イクイクイクイク…っぁっはぁあぁっ―――――ッ!!」
「んぁあっ、…っはぁあぁん…っ…ぁあ…イッちゃ…ぅ…ぁん、ぁんイクぅっ…イッちゃ…ぁ――――ッ!!」
――びくんっ!!びくびくっ…!
2人の身体が一際大きくはね、声にならない声を上げて絶頂に達してしまった。月光が辺りを照らす深い森の中、しばらくの間、2人は余韻を楽しみ、名残惜しむかのように甘い口づけを交し合っている。その2人を、茂みの奥で月光を浴びて白く輝く1輪の百合が、じっと見守っていた…。
夜明け前のラテーヌ高原を、タルタルのモンクと、ミスラの白魔道士が歩いていた。タルタルの方は、なぜかしきりとうなだれている…。
「…ご、ごめんな、ラナ。」
リココが頭をポリポリかきながらぼそりとあやまる。
「え、何であやまるの?」
ラナがシッポをひょこっと立てながら訊き返すと、リココはますます頭をバリバリかきながら目線をそらしてしまう。
「…ぃ、いやその…ラナはさ、あの森に咲く伝説の百合を探しに来たんだろ?俺が余計なコトをしたばかりに…。」
「あははっ♪そのことならもういいの!」
ころころと笑い、ラナは前を歩くリココの小さな身体をおもむろに抱き上げた。
「ぉわっ!?」
いきなりのことにあわてて手足をばたつかせるリココ。かまわずラナはリココを胸に抱きしめ、ほほに優しくキスをした。
「ぁわっわっぁわわわわ…!!」
顔から耳の先まで、完熟したミスラントマトみたいに真っ赤になって硬直するリココ。
「ぅにゃぁ〜〜ん!リココ真っ赤になってる〜かわいい〜!」
「…バ、バカ!離せぇ〜〜〜!」
朝日の昇り始めたラテーヌに、タルタルとミスラの悲鳴と笑い声が高らかに響きわたった…。
-THE END-