ちいさい頃から、ご本を読むのが好きでした。
それは実家がウインダスの水の区にあったからかもしれません。
水の区には、魔法図書館があったんです。本当は魔法学校の生徒以外は入っちゃいけなかったんだけど、
優しい先生達は、生徒じゃないあたしがこっそりもぐりこんで本を読むことを、見逃してくださいました。
あたしはタルタルだけど、魔法学校に入れるほどの魔力はなかったから、難しい魔法の本は読めませんでした。
だけどウインダスのなりたちを記した本や、海の向こうの国からエルヴァーンが持ち込んだおとぎ話、
ヒュームの国で動いている機械の本は、読むことができたんです。
あ、字はもちろんミンダルシアの言葉じゃなかったけれど、辞書って言うのかな、それぞれの国の言葉を書いた分厚い本もあったから、
それとくびっぴきで、少しずつですけどね。
そんなある日、目の院の先生が仰いました。
「どうだいマルナナ、バストゥークに行って、もっと勉強してみる気はないかね」

先生の話を、まとめると、こうでした。
『バストゥークでは今、シュルツという偉い軍師さまが、優秀な門下生を広く探している。
君ほど知性の高い娘なら、ウインダスの英知をヒュームやエルヴァーンに知らしめることができるだろう。
それはわが国がこの不安定な国際情勢の中、優位に立つことにもつながるのだ』と。
国際情勢、てのはたぶん、獣人たちとの本格的な戦争が避けられないであろう、っていう最近のご時世のことなんでしょう。
人間同士いがみあってても仕方がないって、思うんですけどね。個人的には。
もちろん、ウインダスを離れるのにも、バストゥークなんてヒュームの国まで旅するのも不安でした。
でも、バストゥークの軍学校には、魔法図書館にはない本がたくさんあるそうだし、
異国の文化ってやつをこの目で見てみたい、ってのもあったので

「つつしんで、おうけいたしますっ」

あたしはウィンダスからの奨学生として、シュルツ流の学問を学ぶ道を選んだのです。




ひとことで言うと、あたしの選択は、間違いでした。
ウィンダスの英知を、ヒュームに示すことなんて、できなかったんです。
だってあたしはちっぽけなタルタルの女の子で、それに比べて奴らときたら、ムダにでっかくて腕っぷしだけが強くて。
あたしがどんなに授業でいい成績をとっても、シュルツ先生にほめられても、そんなことは全く関係ないみたいで、
……ううんむしろ、いい成績をとるほど、先生に褒められるほど、苛立ったみたいでした。

「放課後ぉ〜! 保健体育の補習開始ぃ〜!!」

先生がいなくなった途端、男子の野太い声が教室に響きわたります。
逃げる間もなくあたしは両手両足をつかまれ、教卓の上にあおむけに担ぎ上げられてしまいました。
「いやあんっ」
たくさんの手がよってたかって腕と足を押さえつけてきます。ううん、押さえつけるだけじゃなくて膝をぐいっと割り開くのです。
ひだひだのスカートがまくれあがり、太腿の内側にまで、同級生の手指の感触がまとわりついてきます。それも両脚。
「やわらけぇ〜」
「むっちむちだなぁ〜」
撫でられ、力を込めて揉まれるたびに背筋をたくさんのヨロイ虫が、かけあがっていきました。
「やめてぇっ」
別の手は胸元のタイをほどき、茶色の上着のボタンをひきちぎっています。シャツの前あわせもはだけられ、
あたしのつるりとした胸が、下卑た同級生達の前にさらけ出されています。スカートもお臍のあたりまで捲られて、下着まで丸出しで。
「今日は淫乱なタルタルの生態についての講義です」
金髪の同級生がポケットからチョコボの羽ペンを取り出し、むき出しになった首筋をそっとなでました。
「タルタルは、わずかな刺激でも貪欲に快感を得ようとします。では実験してみましょう」
「……ん」
首筋から鎖骨、鎖骨からさらに下に、ムズ痒い感覚が下りてきます。いけない、先っぽをさわられたら、あたし…!
「やだっ」
柔らかさの中にも芯のある鳥の羽が、あたしの胸の先っぽを掠めました。
「ひっ…!」
もちろん行ってしまうなんてことはなく、すぐ帰ってきて、またひとかすめ。
「あんっ」
3回目は少し強く、留まっていったりきたり、円を描いたり、せわしなく動いてみたり。
「ああんっ、やっ」
そのたびに、弱い電気のような感覚が走って、同級生の前なのに声を我慢することができません。
「ほら、快楽を得た証に、乳首を勃起させてきました。理性は非常に弱く、獣のようにヨガっています」
「どれどれ」
黒髪の同級生が、羽根に弄くられていなかった胸に、手を伸ばしてきました。
親指と人差し指が、豆でも摘むようにあたしをつまみあげます。
「ひうっ…」
爪を思い切り立てられ、痛みで視界に涙があふれました。覗き込む同級生達のニヤニヤ笑いが滲んで見えます。
片方乳首をチョコボの羽根で、もう片方を同級生の親指と人差し指の腹で辱められ、
「すっげ、コリコリ!」
「だってほら腰だって動いてきてるしィ」
だけどあたしにはどうすることもできず、無理やり与えられる気持ちよさに
「あ、やっ みたらいやあっ やめっ、おねが」
聞き入れられることのない懇願をするしか、ありませんでした。


おへその下から、ぐちゃぐちゃとアソコをかき回す音が聞こえます。
あたしは膝をMの字に押し割られ、蕩けてしまっただいじなところを同級生達に視られいじくられ、なのに確かに快感を感じていました。
「タルタルは乳首をわずかに責めただけで、このように濡らしてしまう種族なのです」
チョコボの羽根であたしを苛んだ同級生が、今度は縦の筋を羽根先ですっとなぞりました。
「……ひゃんっ!」
じゅくっ、っと音がして、新しい汁が漏れた感じが背中を伝いました。
「ちが……タルタルはそんなっ…」
「おや、いやらしいのはタルタル全員ではなく、貴女だけだと?このクラス一番の才媛である貴女が?」
太い指があたしの前の入り口を、ぐちぐちとかき回します。
別の手が太腿の内側に汁を塗りたくり、後のすぼまりにまでぷちゅぷちゅと押し入ろうと蠢いています。
足首をひょいと持ち上げられ、お尻が宙に浮きました。
「やめっ…やっ……はいら…」
はいらないで!
叫びかけた途端、2本の指に貫かれました。
「あぁあああっ!」
ヒュームの指はあたしには太すぎて長すぎて、そんなのに前と後別々に入ってこられて、むちゃくちゃに動かれたら、あたしぃ…!
「やっ あんっ ああっ いやあっ」
「この痴態が先生にバレたら、退学モノじゃね?」
茶髪の同級生が半ば宙吊りのあたしを覗き込み、勃ったままの乳首をこね回しはじめました。
痛くて苦しくて恥ずかしくて、
「やっ…らめえっ、いっちゃだめえ、ないしょっ ないしょにぃっ…!」
だけど気持ちよくて声も腰をうごめかすのもやめられません。
「よーし、じゃあ『マルナナはクラスみんなの淫乱肉便器です』って、約束しな」
「…うっ…そ……そんなぁ…」

先生に告げ口するのをやめてもらうかわりに、あたしは教卓の上にハダカで四つんばいになったまま
、同級生から渡されたチョコボの羽根ペンで、契約書を書かされることになりました。
「書いたらホラ、大きな声で読めよ!」
さっきまで二本の指が入っていた箇所には毒棘を抜いた「ラフレシアのつる」が押し込まれています。
ひんやりしたプラントイドは死骸のくせに時々ひくひくと蠢いて、あたしのからだの内側の敏感な箇所を攻め立てるのでした。
「あっ……あたしはっ…クラスみんなのっ……いんら…にく…ああんっ」
一気に言ってしまいたい単語の直前で、つるが跳ね回り、つっかえてしまいました。
「もう一回〜!」
「…いんらん……にく……べんき……です…」
「誰が〜?」
「マルナナはぁっ……あんっ……やだぁっ……もう……!」
恥ずかしい箇所を言い直させられるたびに、アソコから新しいお汁がじゅくじゅく溢れてきます。
太腿はもちろん教卓まで、垂れ流しでべとべとのどろどろ。頭もぼんやり、してきました。
同級生たちがズボンの釦を外しているのが見えるけれど、なんかもう、どうにでもしてってカンジ。
「よおっし優等生、いや肉便器。口あけろ?」
「ううんっ…」
そそり立ち熱を帯び、血管の浮いたヒュームのアレが、あたしの唇に押し付けられました。
髪を捕まれ上を向かされ、思わずあけた口にねじ込まれ、口いっぱいに据えた臭いが広がります。
脚の間にも同じものが、こすり付けられている感覚が、します。
つるが引っこ抜かれて、かわりにあてがわれてって、やめて、そっちは、むり…!
「んんんーっ!!!」
引き裂かれるような痛みと血の臭い。なのにあたしは、叫ぶことも出来ません。
だって口の中には同級生のものがいっぱいに押し込まれていて、頭をむちゃくちゃに揺すられているのですから。
喉に奥にあたって吐きそうでも、からだの奥にのいきどまりに当たって壊れそうでも。
口の端からよだれと呻き、アソコからはぐちゅぐちゅと血がまざってピンクになった汁を溢れさせる、だけしか。
セックスというのは気持ちがいいものだと聞いていたけれど、それは男のヒトだけなのかもしれません…。

「やっべ、タルタルサイコー」
「これからも仲良くしようぜ?俺らクラスメイトだもんなぁ?」

あたしの口の中と体の中に熱い白濁をぶちまけた同級生たちは、とてもとてもヨさそうな顔をしていましたもの……。


その場に居合わせた同級生みんなが満足した頃には、日はもうとっぷりと暮れていました。
教卓をきれいにして、服を着て、寮に帰らなきゃ。
こんなことで負けていられない。あたしは学者としてタルタルの英知を皆に伝えなければならないんだから…。



おしまい。