魔界、そこは弱肉強食の原理に支配された混沌の世界。いかなる行為も力の前には許され、いかなる倫理も力の前には屈服する。
 その原理に、とある少女が晒されていた。
 少女は下級の悪魔だった。かろうじて信頼できる同属の群れで生き、やはり自分より弱いものを食い物にしてきた。
 その因果だろうか、彼女も現在、他の生き物に踏みにじられる立場にあった。だがそれは捕食という形態よりはるかに醜悪で邪悪な形での蹂躙だった。

 少女は、苗床として使われていた。

 醜悪な姿をした獣が、少女の前にやってきた。少女よりはるかに大きい体格は、かろうじて人型と呼べる手足が付いていた。
「あ、あああ…」
 魔獣の登場に、しかし少女は逃げなかった。
 両手が壁に埋め込まれていた。少女が今いるのは、このモンスター――厳密にはこのモンスター達の群れが作った巣の一部だ。巣は彼らが自分の分泌液を混ぜて固めた泥でできており、乾燥した泥は岩のように硬くなる。少女の細腕では砕けない。
 だが…たとえ砕けたとしても、少女は逃げなかっただろう。
 モンスターの姿を見つけた少女は、自ら足を開き、秘所を晒しながら、蕩けるような笑顔を浮かべた。
「ああ…旦那様ぁ…お情けを…かけに来てくださったのですか?」

 少女は群からさらわれた。モンスター達が彼女をさらった理由は、彼女に自分達の卵を産んでもらう母親になってもらうことだった。
 このモンスターはそれぞれ卵子と精子を別々に、異種族の子宮の中に流し込み、その母体に子供を生んでもらう種族だった。
 そして、この悪魔の少女は、その母親として選ばれた。
「あはっ…早くぅ…」
 腰を振り、目の前の魔獣を誘う少女。
 さらわれてきた当初は、彼女は必死に抵抗した。だが、小柄な彼女では、魔獣たちに勝てるはずもなく、魔獣に組み敷かれ、醜悪な生命の元を流し込まれた。
 自分の胎内にあの憎むべき化け物の卵が宿ったと気づいたときは絶望した。しかし生態系の底辺とはいえ彼女も悪魔。舌を噛み切っても自殺できず、モンスターが持ってくる餌を強引に口に流し込まれ、無理やりに生かされた。
 そして、自分のまたぐらから拳ほどの大きさの卵が幾つもひりだされた時、少女の精神は壊れた。
「ああん、早くぅ…私を孕ませてぇ」
 壊れた少女は、逆にモンスターたちを求めだした。この暗い穴倉での、唯一の快楽がこのモンスターとのまぐあいだったからだ。
 モンスターは誘われるように、少女に近づいてきた。

「いやぁん♪」
 前戯もなく、少女の腕ほどのペニスが突きこまれた。少女は嬌声を上げてそれを受け入れた。
 少女の陰部は、すでにモンスターのそれに対応できるように変化していた。悪魔の生命力の賜物だった。
「あん、あああん、すごいぃ…しゅごいぃん♪」
 よだれを撒き散らして快楽をむさぼる少女。少女はモンスターの胴に足を絡める。動き回るごとに腕が引っ張られて痛みを感じたが、壊れた精神はそれすら快楽として受け取る。
 そんな彼女の目は、モンスターの肩越しにもう一匹のモンスターの接近を捉えた。

「はぁっ!はあん!ちんぽぉ!もう一本、チンポぉっ!」
 少女がモンスターの股座の生殖器を見てよりいっそうの興奮をする。それに誘われるようにモンスターは近づき、しかし少女に増える前に、壁に拳をたたきつけた。
 たった二発の殴打で、少女の動きを制限していた壁は砕け、少女は数ヶ月ぶりに両手が自由になる。
 逃走する機会。だが少女は自由になった手を、自分を冒しているモンスターの首に回し、抱きついた。
「ひゃん!ああん、出してぇ!ザーメン!ビュクビュクしてぇ!」
 もはや少女に逃げ出すという選択肢はなかった。生来悪魔に備わっている淫乱の因子が、苛烈なまでのモンスターの責めにより、目覚めていたのだ。それに少女の中にある悪魔としての本能がささやいている。
 ココニイレバ、エサニコマラナイ。テキカラモマモッテモラエル。
 この『楽園』から逃げ出す必要を、壊れた心は感じられなかった。
「きて!きて!きてぇぇぇぇぇっ!」
 少女の言葉に応じてか、モンスターが射精を始めた。
 どぶ!どびゅる!
「ひゃぁぁぁぁんっ!」
 嬌声を上げて、少女はモンスターの精子(あるいは卵子に相当するものかもしれないが)を受け止めた。
 

「あ、あう…ぬ、抜いちゃいやぁ…」
 少女の哀願を聞かず、モンスターは肉棒を引き抜く。そのとたん、呆れるだけの量の粘液が、少女の陰部からあふれ出した。
「も、もれちゃう!卵の元、もれちゃうぅ!ダメェ!孕めない!これじゃあ孕めないよぅ!」
 心から悲しげに言う少女だが、実のところ一滴でも子宮に残っていれば、妊娠には十分なのだ。だが、少女はそれを知らず、涙すら流して哀願する。
「おチンチン!おチンチンンンンッ!挿れてよぉ!挿れてったらぁんっ!」
 ついには引き抜かれ肉棒を手にして、強引にでも自分に挿入しようとする少女。しかしその前に、彼女の腰を後から、彼女の両手を開放したモンスターが掴んだ。
 驚いて振り向いた少女だったが、その意図に気づき、笑顔を作った。
「あなたが入れてくれるんですか?」
 言いながら、少女は自分の陰部に手をやり、広げて、穴を露出させる。
 それをみたモンスターの顔が、愉悦にゆがんだように少女は見えた。そして、モンスターは、まだ前に入れたモンスターが吐き出した汚液が残る肉壷に、自分の肉棒を突入させた。
「ひぃん!」

「きゃん、いん、いいん!いいよぉ!すごいよぉ!いつもと違う!違うところが擦れるぅ!」
 後から犯され、悶える少女。
 実のところ、彼女は正常位以外の体位をとったことがなかった。さらわれる前には性交の経験がなく、さらわれた後は壁に手を埋め込まれ、正常位以外の体制を取れなかったのだ。
 初めての体位により、今まであまり擦られていなかった部分を擦られ、少女はあっという間に追い詰められる。
「あああああああっ!イクゥッ!いくぅぅぅぅっっ!」
 言葉の通り、少女は膣を痙攣させ、絶頂を迎えた。力を失う少女。だが魔獣は少女の都合お構いなしに、次の行動に出た。
 少女の肩を掴むと、強引に仰向けにしたのだ。

「……ぁっ!かはぁぁっ!」
 肉壷の中を肉棒が半回転する感触は、逝ったばかりで敏感になっていた彼女の神経には、あまりにも大きな刺激だった。
 少女は痙攣しながら、さらに数回の絶頂を迎える。だがモンスターにしてみればまだ、それは途中の段階に過ぎなかった。
 モンスターは、痙攣する少女の体を抱きしめると、そのまま立ち上がった。
「!ひぃやぁぁぁぁぁぁっ!」
 自重により、極限まで肉棒を埋め込まれる少女。陵辱の限りを尽くされた彼女の肉体はその暴挙すら快感として受け取り手足の筋をビクつかせる。少女は少しでも膣に掛かる圧力を軽減し、この破滅的な快楽から逃げようとモンスターに抱きついた。だが、逆効果だった。
 少女の反応に気を良くしたのか、モンスターが動き出した。自分で腰を振ると同時に、少女の体自体も上下にゆする。小柄な少女の体を上下させることなど、大柄な彼らにしてみれば、むしろ自分でピストン運動するよりはるかに楽だった。
「あぎ、ひぎぃ、はぁんっ!壊れるぅ!気持ちよくてこわれるぅ!」
 半狂乱になって叫ぶ少女。半狂乱ゆえに、少女は自分を完全に狂わせようとするものがすぐ後ろに来ていることに気づかなかった。
 先に来て、少女の中に精を吐き出したモンスターが、その巨砲を少女の菊座に向けていた。

「きひぃぃぃぃぃっ!」
 少女は、初めて度の過ぎた快感以外の理由で悲鳴を上げた。
 魔獣の肉棒が、少女の後の純潔を散らしたのだ。排泄以外に使われたことのない肛門は、太い侵入者にメリメリという悲鳴を上げているかのようだった。
 だが二匹のモンスターは気にせずにめちゃくちゃに動き出す。それは自分達の快楽のみを追求した動きだった。
 似たいのグロテスクな巨体に挟まれた、可憐な肉体。
 少女は、肛門から伝わる痛みに耐えていた。だが、それはほんの一時だった。少女はやがて痛みよりもはるかに大きな感覚を得た。
「ひゃっ!ひ、ひぐぅっ!き、きもち…いい…気持ちいい!」
 叫び、二匹のモンスターにはさまれた少女は、その限られた自由を駆使して、最大限に腰をくねらし始めた。
 その瞬間、その陵辱は陵辱ではなくなった。
「いん!はう!ひゃうぅ!ひうっ!きゃん!ああん!
 擦れてるぅ!私の中でおチンポが!おチンチンが!」
 薄い肉膜一枚越しに、二本のペニスがこすれあい、自分を犯している。その事実を思うだけで、少女はよりいっそうの快感を覚える。
「いい!いいよぅ!お尻、いい!おマンコみたいで、いい!ケツマンコぃっ!ケチュマンコイイぃっ!」
 三匹の獣は互いの快楽を求め合い、そして偶然にも同時に絶頂を迎えた。
「あああああああああんっ!」
 少女が身を固くしたのと同時に、モンスターたちも爆ぜた。

「でっ!…出て…!?るぅっ…ふぅ!」
 自分の中を生暖かく粘ついたものが満たしている感覚を、少女は震えながら受け入れる。
 偶然にも、自分を犯している二匹は、片方がオス、片方がメスに対応する固体だった。両者の生殖細胞が胎内で融合し、少女の中で複数の卵を作るのだ。
 もちろん、それはあくまで子宮内でのことであり、肛門で受精したところで、卵とし成長できない。だがそんな生物学的都合など、少女のアナルを犯しているモンスターは知ったことではない。ただ自分のすべてを搾り出すような勢いで、少女の腸内に白い粘液を注ぎ込む。
 やがて、永遠に続くとも思われた射精も終わり、二匹のモンスターは少女から肉棒を引き抜いた。
 中での支えを失った少女は、そのまま地面に落ちる。
 冷たく硬い床にたたきつけられた少女だが、彼女も悪魔。その程度では傷つかない。
 自分の二穴から、呆れるほどに注ぎ込まれた粘液がこぼれるのを感じながら、焦点の合わない目を見開いている。
 そして、その目の焦点が合ったとき、少女は気づいた。
 自分の周囲に、先ほどの二匹以外にも、数匹の魔獣がいることに。そして、穴の入り口からは、更にモンスター達が入ってきているということに。
 少女は気づいた。彼らもまた、自分を孕ませたいのだと。
 気づいて、そして同時に歓喜を覚えた。
 マタ注ギ込ンデモラエル!マタ孕マセテモラエル!
 少女はふらつく体に鞭打って四つんばいになりモンスター達に知りをむける。そして、左手でぽっかりと開いた肛門を、右手で蜜があふれ出す陰部を開いて、哀願した。

「たくましい旦那様方。
 どうかこの薄汚い私めにお情けをくださいませ。
 このふしだらなおマンコでも、ゆるゆるのケツ穴でもかまいません。どうか私に旦那様方の肉棒を突っ込んで射精してくださいませ。
 そして、できることなら私の子宮というザーメン袋がパンパンになるまで射精して、この私を孕ませてくださいませ。
 お願いします、どうか私を孕ませてぇ…」





 完

モンスターx少女【出産】