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小ネタ:孕みノート
……ぴちゃっ、ちゅぷっ、ちゃぷっ。
闇の中、液体の跳ねる音と荒い吐息が微かに響いていた。
「んっ、んぅ……んむ…くっ……ぷぁ……」
黒い存在は、ようやく一息ついた。
「……んと、こんなもんかな?」
舌っ足らずな声で呟きながら、屹立した棒をまたぐ。
「よいしょ……」
ちゅく……と濡れた音と共に、それは一気に腰を落とした。
「ん、んんっ……あ、あ、あぁっ……!」
背を仰け反らせながら、太い竿を受け入れていく……と、その時、明かりが
点いた。
「……おい、これは一体何事だ、ミィ? 部屋にはセキュリティを仕掛けてお
いたはずだが」
憮然とした表情の博士は眼鏡を掛けながら、自分の腰にまたがるネコミミし
っぽの助手を睨んだ。
「えへへー……ノートの力ってすごいね、はかせ?」
「ってお前、書いたのかよ、あれ!? う、うお、腰が勝手に……!?」
博士の意思とは勝手に、腰が揺れ始める。
ずんずんと、助手――ミィの中の行き来を開始した。博士のモノを舐めてい
る時、自分の秘処も弄っていたので、出入りするたびに大量の愛液が掻き出さ
れていく。
「ゃ、あっ、は、はかせ……いきなり激しっ……だぁって、はかせのこ、欲し
いんだもっ……あ、ああっ……!」
ミィ自身も喘ぎながら、積極的に腰を振るう。博士に力一杯貫かれるたびに
快感が駆け巡る。ずちゃずちゃと、激しい水音が部屋を支配していた。
「いや、でもおま……ま、待て、ミィ……っ! このままだと……」
「あは、いいよぉー……ん、んっ、いっぱい出してね? ゃ、あっ、がまんし
ちゃ、だめだよぉ……!」
尻を抱えて動きを固定しようとする博士に、ミィが抵抗する。
「くっ、ノートの力なんかに屈してたまるかぁ……って、手ぇ……?」
気がつくと、博士の手はミィの肉の少ない尻を揉みしだきながら、より深い
突きを与えるべく腰を奥へ奥へと叩き込んでいた。
深々とした先端の連打を何度も食らい、ミィは口の端から涎を垂らしながら
それを享受する。
「あ、あっ……そ、そっかぁ……っ! みぃも気持ちよくなってからって、あ、
書いたから……あっ、あっ、お尻、ん、んーーーっ! はっ、あぁっ、それ、
もっとぐりぐりしてぇ……!」
腰の回転まで加わると、ミィはもはや騎乗位の体を保っている事は出来ず、
前のめりに倒れて博士にしがみ付いていた。しかしそれでも腰の動きはとまら
ず、接合部からは本気汁を垂れ流し続ける。
たまらず、ミィはかぷかぷと博士の首筋に甘噛み、快感を堪える。
「なぁ……か、身体がか、勝手に!?」
一方博士の方は、自分の意思ではどうにもならない己の身体の反応に戸惑い
まくっていた。ミィの愛撫が加わり、思わず本能が理性を上回りそうになる。
「あっ、あっ、あっ、すごいっ、あ、はかせ、奥、ごんごん、あ、いっぱい来
てるぅ!」
しがみつきながらのミィの甘い声に、このままさらに泣かせてみたいという
欲求に流されそうだった。
「や、やばい……このまま、流されては……んぅ」
必死に理性を取り戻そうとする博士の唇を、ミィの唇がふさぐ。
「はむ、ん……んん……はかせ、みぃの事、きらい?」
博士の口を舐め回しながら、潤んだ目でミィが尋ねる。
「は…く…いや、そういう訳では……お、おい……ちょっと待て、息が……ん、
ぐぅ……!?」
また口を塞がれる。
ミィの舌が博士の口内に潜り込み、唾液を吸い上げる。
しがみ付きながらも、小刻みにピストンを続けるのを忘れない。
「ぷぁっ……みぃは、はかせの事、好きだよー? だから、こどもほしいの…
…ん、あ……あ……ゃんっ……あ、いい……ここ、ん……は、コツコツ……ん…
…んぅ……」
うっとりとした目で、小さな打突を体内奥に受ける快楽を貪るミィ。その腰
の揺れが、また徐々に大きくなっていく。
「いや、っていうかそれ短絡過ぎと言うか、物事には順序というのがだな……」
そう言う博士の言葉も、尻尾を撫でながら腰を振るっていては説得力がない。
じゅぼじゅぼと蜜液を流しつつ、小さな秘唇を押し広げながら、肉棒は激しく
ミィの中を行き来し続けていた。
「ん、ん、じゃあ、はかせのコクハク、この後でね……ん、あっ、そんなうご
かれたら、あ、みぃ、もぉ…ん、ぅんっ、もたないよぉ……!」
ピクッピクッと絶頂が近いことを、ミィの尻尾が知らせてくる。それを感じ
ながら、博士はなおも迷っていた。
「むぅ、俺はどうすれば――」
「はっ……はっ……みぃのせいーちょーかんさつきろくー」
「う……」
ミィに顔を舐められながら指摘されたそれは、博士にとって中学女子のポエ
ムと同レベルに恥ずかしい代物であった。
「愛があればだいじょーぶだよ、うん。はかせは天才だし。ね、それよりもぉ…
…いっぱい、してぇ……」
ちゅーっと、口を吸われた。
「あーもぉ……」
博士はミィの尻を今度は自分の意思で鷲づかみにすると、激しく上下に揺す
り始めた。
「や、さっきよりすごい……っ! ひぁっ、あああっ、や、なに、あっ、あ、
すご、なか、あ、こすれて、あっ……あ、あ、あん、あん、あんっ!」
「ったり前だ。俺が本気になればお前ごとき」
胸にしがみ付きながら悶えるミィに構わず、さらに勢いよくミィの粘膜を雁
首で引っ掻き回すように突きまくる。
「おー、みぃごときー……ひあっ、あ、あっ……何これぇ…っ…ん、あぁっ!
ゃ、ああっ、そこ、ん、いい、いいよぉ……!」
びくんびくん、とミィがひぃひぃ涙を流しながら痙攣を繰り返した。
「ふん、ここか?」
びくんっ。
ミィの弱い部分を肉棒で擦り上げた途端、その身体が大きく跳ね上がる。
「ふぁっ、だめ、そこ、ん、ん、はかせっ……あ、みぃ、一人は、あっ、やぁっ…
…! あ、あ、まだぁ……!」
互いに腰の動きを速めながら、絶頂へと近づいていく。
きゅうっと、ミィの膣が博士の精を搾り取ろうと強く収縮し、それにもはや
博士も耐えられそうになかった。ググッと傘を広げながら、力強くミィの膣の
奥を突き上げる。
「こっちもすぐ……」
ガクガクガクと身体が揺れ、ピンとミィの尻尾が立ち上がる。
「あ、あ、あっ、も、もぉ、あっ、だめ、あ、あ、はかせ、はかせっ……赤ち
ゃん、ちょーだい、あ、あ、おなか、いっぱいにしてぇ……んぅっ! あ、あ、
あ、あああぁぁーーーーーっ!!」
高い泣き声と共に、一際強く濡れた肉壺が博士の竿を締め上げる。
博士もさすがにそれには耐え切れず、限界まで溜め込んでいた精が一斉にミ
ィの膣奥目掛けて迸った。
ギュッと博士にしがみ付きながら、ミィの目が見開かれる。ビクン、ビクン
と博士の射精に合わせて腰が痙攣を繰り返していた。
「あっ、あっ……れてる……おなか……あ、あ、はかせのぉ……ん……入って
きてるぅ……っ」
断続的な喘ぎと共に、うっとりと種付けられた事をミィは実感する。
びゅくっ、びゅくっと、ミィの体内ではまだ熱い液体が流し込まれていた。
「んんぅっ……! は、あ……あ……まだ……あ……出てるぅ……」
二人の繋がった部分からは、収まりきらなかった精液が溢れ出し、シーツに
粘液状の水溜りが出来るほどだった。
ようやく最後の一滴まで注ぎ終わり、二人はようやく息をついた。
「はーっ……はーっ……はかせ……すごかったぁ……」
へにゃり、とミィのネコミミがしおれる。そのままミィは博士の胸板に顔を
うずめた。
「……とりあえず、終わりでいいのか? 夜這い?」
不機嫌な顔で、博士がミィに尋ねた。
「……ううん」
「……は?」
ミィが顔を上げる。
「……えへー、念のため、あと四回するからね」
「ちょ、ちょっと待て! 四回って何だそりゃ!?」
「ノートの力はぜったいだよー。さー二回戦ー」
繋がったまま、ミィが再び腰を揺すり始める。博士のモノはまだ、硬いまま
だ。これもノートの力という事か。
「……つーか、自分で作っといてなんだけど」
「ん?」
「アンドロイドでも、孕むのか?」
「それはやってのおたのしみー♪」
――ミィ
二〇〇六年一〇月二九日ごぜんれーじ、
はかせに五回れんぞくでたねつけされて、十回のぜっちょーの末にんしん。
ついでにふぇらちおとおしりもしこまれる。
わかん。
「……本当に妊娠するとは」
「産まれるのは男の子と女の子の双子だよー」
「何ぃっ!?」
――子供はにらんせーそーせーじ(おとこのことおんなのこ一人ずつ)