一向に改善されない少子化への対策として、政府は結婚可能年齢の引き下げを行った。現行の男子18歳、女子16歳から、男女共に15歳とし、出産に関する全ての医療費を無料にした。10代での結婚出産を奨励し、さらに広告代理店やマスコミと組んであるキャンペーンを行うことになった。  それは「妊婦はカワイイ!」とか「種付けは男のステータス」とか妊娠孕ませ種付けを一大ブームに仕立て上げることだった。
 ドラマでの告白やプロポーズの言葉は 「君の子宮に種付けしたい」
「あなたの赤ちゃんを孕ませてほしい」 等々、朝から晩まで至るところで国民全員を孕ませマニアに洗脳する情報の洪水が流れていた。
 これは、そういった時代のお話。

 高校一年生の期間を独り身で寂しく過ごした高木健人は、2年生の春に本当の春を迎えることになった。部活動として文芸部に所属しているが、新しく入部してきた新一年生の女子生徒が彼女になったのだ。半田美穂という名のその後輩は、新入生の彼女に対して優しく接してくれた健人に一目惚れをして、自分から告白したのだった。
「あの……センパイ……、わ、私に種付けして下さい!」  夕暮れの校舎裏に呼び出され、美穂から孕ませを求める告白を受けた時の記憶は、今でも健人の脳裏に強く残っている。あのような甘美で刺激的なシーンはそうそう忘れられるものではない。
 金曜日の放課後、健人は美穂と一緒に自分の部屋にいた。デートするつもりだったが、急に天気が悪くなったので結局健人の自宅に戻ってイチャイチャすることになった。
「あら健人、帰ってきたの? 美穂ちゃんこんにちは。いつも可愛いわね」 「ああ、この大雨だからな。タオル貸して。後、美穂今夜ウチに泊まるから」
「いいわねえ、若いって。これからノンストップで朝まで種付けするの?」 「いや、飯ぐらい食わせろよ。おい、美穂も真に受けるなよ」
 健人はニタニタ笑いながらからかってくる母親を右から左へ受け流し、恥ずかしそうに顔を赤らめてる恋人を連れてさっさと部屋に入った。 「全く、オヤジギャグより酷いな。ほら、美穂もタオルでっ、んん!」
 ドアを閉じたとたんに、美穂が健人に抱きついて口付けをした。 「んん……、んぷっ、んはぁ……」
 部屋の入り口でしばらくディープキスを続け、そのまま少し歩いてベッドにもたれ込んだ。  健人が美穂の頭を撫でながら口を離す。
「どうしたの? 急に」  美穂はとろんとした瞳のまま、小さな声で答える。
「センパイ……朝まで私のオマンコに膣内射精し続けてくれるの……?」 「さ、さっきのアレか。そんな無茶……、いや何で泣きそうになってるんだ。分かった、頑張るから」
 健人は自分の命の危機を招きそうな要求に応えることを約束すると、すぐにそれが失敗だったと悟った。種付けを求める美少女は、表情を一変させ嬉しそうにしていたからだ。 「えへへぇ、やったあ。約束しましたからね、センパイ。絶対ですよ」
 美穂は頭を健人の胸に擦り付け、ニコニコ微笑んでいた。 「あーん、これからずっとセンパイに犯られ続けちゃうんだぁ。もうダメェとか許してぇとか叫んでもひたすらドピュドピュされちゃうんですよねぇ」
 あまりに卑猥な物言いにプツンと理性が切れた健人は、美穂のスカートをまくり上げ、ショーツを破らんばかりに激しく剥ぎ取った。 「美穂っ! そこまで言うならこれから無茶苦茶中出ししてやるからな! 絶対に今日で孕ませてやるからな!」
 そう言いながら健人は全裸になり、暴力的なまでの力強さで健人は美穂の秘所に自らの肉棒を挿入した。  興奮状態にあった美穂の中は、すでに濡れており、荒々しい健人をしっかりとくわえ込んでいった。
「あん、センパイっ、やん、ちょっと、待っ……、ああっ!」
 ひたすら黙々と美穂に抽挿を繰り返す健人。性欲に猛り狂った(狂わせた?)愛しい恋人を、美穂は優しく受け止め、両手と両足を健人の後ろに絡める。 「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、美穂っ、くっ、んんっ」
 健人は腰を振りながら、美穂のセーラー服を脱がせた。ブラジャーも外し、16歳になったばかりなのにふくよかな美穂の双乳を両手で鷲掴みにした。 「センパイ……キス……、もっとキスして……」
 美穂は目を潤ませ、快感に身悶えしながら愛する人の唇を求めた。 「美穂、俺のこと『センパイ』じゃなくて名前で呼んでくれ」
「名前で……?」 「ああ、美穂は俺に孕まされるんだろう? 俺の赤ちゃん産むんだろ? 俺の奥さんになるんだろ?」
「うん、美穂、センパイの赤ちゃん産みたい、先輩の奥さんになりたい……」 「だったら、『センパイ』なんて他人行儀な言い方はやめてくれ、な?」
「け、けんと、さん……?」 「そうそう、その調子。はい、ご褒美」
 そう言いながら健人は美穂が求める唇を与えた。濃厚な口付けをしつつ、下半身は美穂の胎内に向けて律動を続けていた。  快感が高まってきた健人は、美穂の柔らかく細い腰を両手で掴んで、さらに腰の振りを速くした。
「美穂っ、もう出すぞ! 子種いっぱい出してやるぞ!」 「出してぇ、健人さん、美穂のオマンコの中にザーメンいっぱい出して! 美穂を孕ませて!」
「ああああああ、美穂っ、出る!」  ドクンッ! ドクッ! ドプッドプッ、ドプッ、ドプッ、ドプゥ
「ああーん、いっぱいセーシ出てるぅ。すごい、健人さんのチンポ、ドクドク言ってる……」  健人は射精し終わっても、まだ大きいままの肉棒を美穂の秘部に突き刺したまま、精子を子宮に押し込むようにゆっくりと動かしていた。
「はぁはぁ、美穂、愛してるよ」 「私も、好きです、愛してま」
 ガチャッ!  美穂と健人が後戯をしながら愛をささやきあっていると、突然部屋のドアが開いた。
「うおっ!」 「キャアッ!」
「あら、まあ。お取り込み中ごめんなさいね」  入ってきたのは健人の母親だった。
「まだ最中? それともヤリ終わったところ? 晩ご飯ここに置いとくわね。しっかり子作りに励みなさいよ」  そう言いながら母親は、夕食が載ったお盆を健人の机の上に置いて出ていった。愛し合う二人は呆然とその様を見送っていた。
「……デリカシーも何もないな」 「そう言えばお腹空きましたね、健人さん」
「何で美穂はすぐに状況に適応できるんだ……」  健人は呆れながらも下半身はまだ繋がったまま動かし続けていた。自分の机に置かれた夕食を見て健人が言った。
「なあ、美穂」 「はい、何ですか?」
「あの皿に載ってるやつ、俺の目にはハンバーグに穴を開けてデカいソーセージが突き刺さってる気がするんだが」 「いやーん、ヒワイですねえ。アワビだったら完璧だったのに」
「アワビは高いからなあ……っていや、そういう問題じゃねえ」 「それにあのコップに入ってる飲み物、真っ黄色ですよ」
「どう考えてもお茶じゃないな、栄養ドリンクだな」 「1リットルくらいありますね」
「ああ、あるな。気が遠くなりそうだ」 「ダメですよ、健人さん、気を失っちゃ。朝まで私にノンストップで種付けしてくれるんですよね?」
 セックス中の興奮状態では可愛いのに素に戻ると途端にエロくなる恋人に無常感を覚えながら、健人は黙って再び抽挿を始めた。 「あん! もう健人さんったら」
「もうあれこれ考えるのはやめだ。とりあえず、美穂を孕ませることだけに専念する」 「やーん、もう性欲の固まりですね。ケモノみたーい」
「そんな減らず口も叩けないくらい、種付けで狂わせてやるからな」 「はいっ、お願いしますね、未来の旦那様」
 そして、二人は白濁の海に溺れていった。

アフターストーリー