前編


「ここが錬金術師の・・・館?」
アリナの目の前には、館というには珍妙な建物がある。
「石造りではないけど石みたいだし・・・玄関は・・・ここ?」
館の構造は玄関から見て、高さ20m、横5m、奥行き70mの、奥に長い構造である。
屋根は瓦葺、建築材は・・・なぜかコンクリートである。
「こりゃ住んでるのはかなりの変人だな・・・人気もないし勝手に入るか」
そう言って、アリナは右腕を引き、大振りの一撃を加える体制を取る。
彼女の両腕にはパイルバンカーがあり、右腕のそれが事を察知、炸薬を自動装填する。
「よいしょ・・・おぉぉぉおおおおおおおおおらぁぁぁああああああああ!」
爆音と共に玄関が開く・・・というよりめり込んだ。
「ははは・・・玄関と応接間潰したか、まあいいや」
邪魔な瓦礫を蹴り飛ばし、彼女は奥へと突き進んだ。

「何もないじゃないか・・・」
アリナは館をくまなく調べたが、原因のそれらしき物は出てこなかった。
「生活スペース・・・魔物の標本・・・図書室・・・」
彼女がなぎ倒して来た、部屋だった残骸を思い浮かべる。
「そういえば、ここは錬金術師の館・・・実験スペースがないな」
彼女が疑問を浮かべると共に、水音・・・というより波が打ち上げるような音が聞こえる。
「どこからだろ・・・・っと、ここ?」
彼女が歩を進めると、行きには気付かなかった何の変哲もない部屋に行き当たる。
部屋の中には、宝石を持った石像や、オルゴール、タイプライター等があった。
「何かの推理が必要なのかな・・・でも・・・うーん」
しばらく考え込む素振りを見せた彼女だったが、すぐに顔を上げると、
「よしわかった、答えは・・・これだああああああああああ!」
轟音で頭脳労働を否定し、瓦礫の中から現れた階段を下っていった。

「松明があるな、これを付けて・・・うわっ!」
目の前に現れた光景に、彼女は狼狽した。
目の前の大部屋に、25mプールの容積ほどのピンクの液体が入っていた。
「これが例の水音の正体?・・・栄養源はあれか」
液体に埋もれている大釜の前に、肌色に覆われた白骨があった。
「馬鹿げたことをしているからだ・・・ひっ・・・ってあれ?」
階段にいる彼女に向かって液体が競りあがったが
限界を迎えたところで部屋に逆流し水音を建てた。
「こいつ、こっから出ようとしてたんだ・・・このっ」
足元に残った液溜まりを渾身の力で踏みつけると、液体は沸騰するように消えた。
「なるほど、衝撃に弱いんだ・・・ふふふ・・・」
妖しい笑みを浮かべた数秒後、部屋全体に衝撃波が叩き付けられた。

「切っ先からの衝撃波、便利だよねー」
突き出たパイルバンカーを元に戻し、アリナは部屋の様子を伺う。
大容量を誇った液体も、骨の周りの肌色の部分を残すだけとなった。
「あとはこいつに止めを刺すだけかな」
肌色の液体が骨から離れて、彼女の元に向かってくる。
「さあ、覚悟し・・・ひゃぅっ」
それは彼女の股間に飛びつくと、腰布に阻まれ足元へ落下し、プルプルと痙攣した。
「な・・・ああ、そういうことか・・・弱ってるしね」
言葉と同時に、腰布を巻き取り投げ捨てた。
その下からは、何もつけてない内股が露となる。
「子供なんざ残りはしないけど、たっぷり楽しませてよね」
上気した笑みを浮かべると股を広げた四つんばいの姿勢をとり
腰を今だ震えるそれへと落としていった。

肌色の液体・・・スライム状のそれは棒状になってアリナの割れ目を何度も刷り上げた。
「いい・・・濡れてきちゃう・・・」
そこが湿ると、スライムは先端部分を押し当て
前張り状になって、彼女の股間にまとわりつき、蠢いた。
「ああ・・・揉まれてる・・・ジンジンするぅ・・・」
彼女とスライムの境目には愛液が大きな層を成していた。
スライムが突然彼女から剥がれ、愛液が散らばる。
「あっ・・・火照り止らない・・・早くぅ」
彼女の尻が上下に振られると、そのたび愛液が数滴垂れ落ちた。
スライムは直径5cm程度の棒状になると、勢い良く割れ目を突き刺した。
「ひぃ・・・ああぁ・・・・中で動くぅー」
その状態で彼女は尻を上下に動かすと、入りきらない部分が撓り、さらなる刺激を与えられる。
「うひぃ・・・あんぅ・・・んんぅ」
彼女は四肢を使って、更に”枝”を撓らせる。
その時、突然スライムは奥の口をこじ開けた。
「あぁぁぁああああああああああ!」
その衝撃に彼女は叫び声を上げ、撓らせるペースを上げる
それに合わせて、スライムは中で轟いた。
「震えてぇ・・・ああっ、あああああっ」
彼女の声が途切れ途切れとなり、体を仰け反らせる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
声にならない叫びを上げると同時に、スライムは溶解した。

「はぁ・・・気持ちよかった」
装備を整えた彼女は、喜びの表情を見せる。
「お金が入って、気持ちよくて・・・これだから魔物狩りはやめられないなあ」
軽快に部屋を後にする彼女の中には、卵子と混ざり合うスライムが落ち着いていた。

モンスター解説 変なドロドロスライム
とある錬金術師が作成、作成者はすでに食われて死亡
通常のスライムと違い、栄養を取って際限なく増える、さながらガン細胞のような性質がある
形質も通常と違い、水分量が多く流動性も高くなっており、あらゆるものと混ざる