マオ=ミスラF7a(黒)
ジス=エル♂F6b(戦)
アグリオ=ヒュム♂F2a(白)

高らかに”ヴィクトワール”の声が響く。
ジャグナー森林で行われたウィンダスVSバストゥークのバリスタの後、報酬を受け取るウィンダス陣を他所にジスはこれ以上無い程不機嫌そうな顔をしていた。
彼の所属するバストゥークが、ウィンダス魔道士軍団により大差をつけて敗北し、且つ口の悪さに反して戦闘スキルの高い事で有名な彼が大勢から目を付けられており幾度と無く狙い打ちされた為だった。

「クソーてめぇら覚えてろよ」
普段はリンクシェルの仲間として苦楽を共にしている、マオとアグリオに向かってジスは古臭い悪態を付いた。
「まぁまぁ、競技なんだしさー。ハッハッハ」
アグリオがとても慰めているとは思えないニヤついた表情でジスをなだめるが、まるで逆効果の様だった。
「良いじゃん、あたしなんていっつもアンタにやり込められてるんだからこんな時ぐらいお返しさせて貰うわよ」
トドメのファイガVを彼に見舞ったマオがうひひと笑う。

「じゃあもう遅いし、帰ろっか〜。あたしデジョンUで送るよ?」
「おめーらの顔なんか一週間ぐらいみたくねー!歩いて帰る!」
ドスドスと地団駄を踏むように、ジスはサッサと歩き去ってしまった。

「なんだよ、一週間ぐらいってアホかあいつは」
「…ちょっと追い込み過ぎちゃったかも知れないね。手強いから仕方ないんだけど」
「明日んなったらケロっと出てくるさ。」
「でも、ああ見えて結構落ち込みやすいのよね。あたしちょっと見てくる。」
「あ、待って、俺を送ってから…あぁ…」
アグリオが言い終わらない内に、マオはパーティを抜けジスを追い掛けて行った。

小さな池で仏頂面を抱え釣りをしているジスを見つけ、側にチョコンと座り込んだ。
「あの…何か釣れる?」
「何も」
「……」
「何だよ、帰れよ。」
真っ直ぐ竿を見たままこっちを見ようともしない。

何を言っても怒られそうで、マオは気も耳も思いっきりヘコたれてしまっている。

「20人ぐらいにいきなり追い掛けられたぞ、俺、空蝉すら唱えて無いのによー」
「俺嫌われてるのかなーなんて思っちゃったよ、ちくしょう」
重苦しい空気を振り払わんとしてか、ジスは自慢げに愚痴り出した。
「ごめんね」
「何がよ?」
「いや、しつこく追い回しちゃって」
「おう、覚えてろよ。まぁ、狙われるのもしょうがねぇな、強すぎるからな」
いつもの調子に戻ったジスを見て、安心したマオがクスッと笑い、軽く詫びのつもりで言う。
「今日のお詫びにさ、何かあったら言ってよね。何でも手伝うからさ」
「ほー」

ジスの、少し考えるような表情に気付く事無くマオは彼の着ている戦士のアーティファクトに視線を移した。
「あたしも今、戦士やってるんだ。」
「へぇ、純後衛育ちのお前がねぇ」
「アンタが楽しそうにしてるから、やってみたくなっちゃったのよね〜。
いつかこういうの、着れると良いな」

ジスは竿を置いて、いそいそと両手の防具をはずし出した。
「着てみる?」
「え?無理でしょ。特にそんな小手とか、本人に特別にあつらえてある物だし他人に譲渡できないよ」
「使えはしないけど、着けるだけなら出来るぞ、別に」
「ほんと!?」
マオの目が好奇心でいっぱいになってきらきらと輝いた。
「重いから気付けてな、ちょっと手入れてみ?」
「うん!」
ずっしりと重いファイターマフラはとても非力な魔道士であるマオには持ち上がらない為、地面においたまま手をそろそろと差し入れる。
ジスが手首のベルトを軽く締めると、そうそう外れなくなってしまった。
「うわぁ…重いっ。こんなの付けてあんなデッカイ斧とか振り回してるの」
「手上がらないだろ」
「無理無理。重くって…。」

「ありがと!返すからはずして?」
「やだ」
「え?」

座り込んで地べたに両手を付いたままのマオに、ジスは立ち上がって見下ろすといやらしく微笑んだ。
「…要らないの?」
「要るよ」
言いながらも、マオを抱え上げ大きな岩の側に仰向けに下ろした。

「え、ちょっと待って…?ちょ…何すんのー!?やだ!」
空いた足で抵抗を試みるも、ジスの大きな体が割って入り上手く動かない。
その間にも慣れた手つきで、彼女の着ているエラントをさっさと脱がしてしまった。
「ね、これ返すから…おねが、んっ!」

今まで見慣れたはずの顔が、見たことの無い表情になり迫ってきたかと思うと冷たい唇が押し当てられる。
歯の裏、舌の上、口唇。
何か違う生き物の様に、絡みつき愛撫する舌。
唾液が混ざり、2人の間に猫がミルクを飲むような音が響いた。
手で払いのけようとしても、やはり重くて動かない。
しかし、段々そうしようとも思わなくなり次第にマオの目は潤み息は荒くなっていく。
数年前から共に戦って来た”対等な仲間”の、突然現れた艶かしい部分から目を逸らせなくなってしまって居た。

ふっとジスの唇が離れ、彼が呟く。
「お前、俺に ファイガV4発と不意テーカーぶっ込んだろ」
「え…はっ?!」
「テーカーは後ろからだからよく見えてなかったけどな、サポシーフの黒なんかお前だけだったしな」
「あの…やっぱり追い回したの、怒ってるの?ごめんなさい…あの…」
「別に怒ってないよ」
ほっと、一瞬安堵したマオの脇腹を大きく長い指がツツツとなぞるとマオは軽く息を漏らしながら喘いだ。
「はぁ…っぁ」
「怒っちゃないけど、悔しいからお仕置きね」

そう言って子供のように笑うと、少し厚めの布切れで乳房を抱え込んでいるだけの下着の上から、乳首を転がし弾いて弄ぶ。
唇をかみ締めて耐えてはいたものの、きゅっと吸われた時に思わず息が漏れる。
その内その厚めの布切れも、どうやって知ったのかヒョイと外されてしまい形の良い乳房が露になった。
恥ずかしくて顔を覆いたくなるが、手は全く動かない。
顔を背けると首筋を舐め上げられ、膨らみの一番触って欲しい所には愛撫は届けられずギリギリの所を指でなぞられる。
ただ快感が蓄積していった。
もう触られなくともあそこが愛液でどろどろに溢れているのがわかる。

しかし装備を脱ぎ始めたジスを見て少し正気に戻ってしまった。
「ちょ、ちょっと、本気!?やだ!こんな所で…」
「本気も何もお前、ちょっと触っただけでやる気まんまんじゃん」
「やだぁー!もうっ、帰る!」
四つんばいで逃げ出そうとするマオの足を掴んで引っ張り戻しそのまま膝の上に抱え上げると、足が大きく開かれた体勢になってしまった。
「こんな格好やだぁ…」
「イヤじゃないでしょ、ほらよく見てみろよ」
太股までぬるぬるになった秘部で、意に反して大きく膨らんだ突起に長い指が愛液を掬い上げ塗り付けこすり上げる。
「ひぁっ…あっ!」
「ここ?」
「いやぁっ…アッ!アッだめ…やめて…」

「指2本するっと入っちゃったなぁ、すげぇよ、見える?」
何の抵抗も無く飲み込むようにそこに入れられた指を、出し入れしてみたり
くちゃくちゃと音を立てて掻き回す。
親指で突起を転がされ、人差し指と中指は何か探し当てるように前後に動かされた。
辺りにただマオの激しい息遣いとぬちゅぬちゅといやらしい音が響く。
「お、ほら、この中のこりこりしてるとこ、わかる?」
「…ウンッうんッ!あっ!…あ──っそこ…ダメッ…あっ!!」
いつの間にか、指にあわせて勝手に腰が動き出していた。
「ぁあ──っもうっ…もう、ゆるして…ぇ…アッ…」
「こら…お仕置きなんだから腰振っちゃ駄目だろ?我慢しろよ」
咎めながらも、確実に感じる所を探し当てた指は更に激しく動き出し無理矢理、マオは絶頂に導かれそうになる。
「はぁっ…あ、あ、あんっ…だめいっちゃう…いっちゃう…!」
マオは耳を倒し、目を瞑り、そこに意識を集中して独り言のように呟くとちいさくビクンと体を震わせた。
尻尾がジスの腕に巻きつき膣に入れられた指が軽くきゅっと締め付けられ、ヒクヒクと痙攣している。

「何だ、もうイッちゃったの?お前いっつもこんな早いわけ?」
「ち、ちがうもん…だって、あっ」
「こんなのスタン一発分にもなんねぇぞ?」
ジスはマオの答えを待たずに向かい合わせに体の上に乗せると彼女の秘部に自分のモノをあてがい、ゆっくりと挿し入れた。
「はぁっ!……あっ」
「く…おぉ、スゲェ締まる…」
涎を垂らして根元まで飲み込んだのを確認すると中を調べるように掻き回した。
動くたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音がして、体の繋がりを再確認させられる。
「こんなおっきーのぬるっと入っちゃったよ…びしょびしょ」
「や…やだぁ、変な事言わないで…」

「ほら、お仕置きなんだからお前が動けよ」
言いながら突き上げると、マオは小さく高い声で喘いだ。
尻尾は発情期のメス猫の様に、根元が背中に付きそうな程直立し先はだらりと垂れ下がってジスの大きなモノを受け入れていた。
「はぁっ…はぁっ、あ、あん、イイ…そこ…」
マオの腰が、味わうようにゆっくりとグラインドする。
ジスが目の前にある乳房を軽く持ち上げ、乳首を指で転がすと繋がった所が更にきゅっと締まりマオの動きは激しくなった。
「あっ!アッ…あん、凄い…凄い硬くなってるの…ハァ…ハァッあっっ」
堪らなくなって唇にむしゃぶり付き、舌を絡ませる。
「誰にそんな事習ったんだよ…いやらしい奴だな」
そう言うと、ジスは両手でマオの小さく引き締まった尻をガッシリと掴み前後上下に激しく揺さぶった。
ぱんぱんと肌がぶつかる音が響いて、一層マオの五感を刺激する。
「あっ!や、いや、だめ!いっちゃう…アッ!」
「だめだめ…もう少し、我慢して…」
「あ──っ!だめ、だめ…ご、ごめんなさ…い…もうっ、いっちゃう、ぁあっ!」
ジスは騎乗位から正常位に押し倒すと、腰を太腿に打ち付けんばかりに早く激しく突き上げた。
「いやぁ────!アッ!!いくぅ…!あ…ぁっ!!」
痺れる様な快感が全身を襲い、つま先までぶるぶると震える。
マオの体が弓なりにのけぞると、大きく痙攣し呼吸が乱れ押し出されただけの声が漏れた。
「…あっ…!はっ……くぁ…」

「おいおい、また先にイッちゃうなんてホント悪い子だな」
「だ…って、あんなに…されたら…ぁぅ…」
「もっかい入れるから、ほら」
まだ大きくそそり勃ったままのモノをぬるりと引き出すと余韻で震えるマオの足を高々と持ち上げ、ずんっと一気に奥まで突き刺した。
「!!!…ひあっ…!」
「くは…絡み付いてくる…」
激しく揺さぶりながらも、的確に中の感じる所を擦り上げる。
「あっ!や…ぁっ…きもちいいっ…!」
ジスが激しく突き上げながら、露になった結合部で更に剥き出しになったマオの小さな突起を指で弄り乳首にしゃぶり付くと、彼女は頭の芯が爆発しそうな程熱くなった。
「あ…俺も、あ─…ヤベェ…」
濡れて光る秘部はヒクヒクとうねりながら、彼を銜え込んで放さない。
頭はぼんやりとしているのに、喘ぎ声だけがすらすらと零れる。
「あ、あ、だめぇ…もう、もう死んじゃう…!」
「俺も、もう…もうイキそ…」
「来て、ジス、来て早く…!あっ!あ…っ!!」

その時ジスの視界に影が見えたが、マオはそんな物に気付く事無く全ての神経を結合部に集中させ、すらりと伸びた足と尻尾ででジスの体をしっかりと掴んでいる。
「ヤバい…足、足解いて、中に…」
「来て、早く来て…!」
マオは、はぁっと大きく短い息を吐いたかと思うとびくん・びくんと体を震わせそこはモノを銜え込んだままきゅうっと締め上げた。
抱え込まれて逃げられず、堪らなくなったジスもそのまま中で精を放った。
どくんどくん、と脈打って大人しくなったそれを感じながらマオの意識は遠くなっていった。

半ば失神したマオに反し、ジスの目はある一点を凝視していた。

「うお────────────!!!!何やってんのお前らあぁぁああ」
「うお─じゃねぇ!お前が何してんだぁぁああ!!」

先程の影の正体は、2人を心配して探していたアグリオだった。
「こ、この野郎…何でお前のツラでフィニッシュなんだ!!」
「キモい事言うな!何してんのよお前ら!!」
ジスは裸のままアグリオに詰め寄り、アグリオは恍惚とした体を横たえたマオと
目の前でいきり立っているジスを交互に見ながら半泣きになっている。
「何してんのって、見りゃわかるでしょ。
俺様をしつこく追い回したいけない子猫ちゃんにお仕置きしてたんだよ」
「お前さっきTellで、気晴らしにクエストやるからつってたじゃねぇか!」
「だからぁ〜クエストやってたんじゃ〜ん?」
「……!」
ニッと笑ってアグリオの肩をぽんと叩くと、アグリオは顔を真っ赤にして固まってしまった。
「何、”クエスト”手伝いに来てくれたの?アグリオ君やっさしいねぇ〜」
「ちっ違う!ちがーう!」

「ん…ジス?どうしたの………!!?」

「キャ────────!!」
目を覚ましたマオはアグリオと目が合うと、体中を真っ赤にして俯き叫んだ。
体を隠したいが、手にはまだ無理矢理はめられた重いAFがありはいずる事しか出来なかった。
「ちょ、なんでマオが戦士のアーティファクト装備してんの?」
「これ何とかしてー!もうっ、やだぁー!」

「いや、まぁ待て、お前ら。」
ジスが放り出したエラントを拾い上げてマオの肩にかぶせるとむにゅっと乳房を持ち上げた。
「ほら、無抵抗でしょ?」
「あ、なるほど…」
「なるほどじゃない!!」


マオの手にはめられた重いアーティファクトをぶつぶつ言いながらはずしているジス。
「もう!アンタら歩いて帰って!!知らない」
「えぇ〜、ちょ、何で俺まで…何もしてないよぉ」
服を整えると2人を見据えて言い放ち、デジョンしようとした所
「またね〜マオちゃん、まだファイガV2発と不意テーカー残ってるからよろしく」
「そんなの知らない!ばか!」
そう言いながらも、怒りと恥ずかしさのエネルギーがその台詞一つで”期待”に変わってしまったのを感じた。
一瞬で体がかっと熱くなったのを隠すように、逃げるようにジュノに戻って行った。
”お仕置き”の効果は絶大だった様だ。

ジャグナーの森の奥に残された男2人。
「お、俺…ちょっとマオ狙ってたのに……」
「そうなんだ」

「駆け出しの頃から…うう、何でお前みたいなのと…」
「裸見れて良かったね」
「うん……ち、ちが──う!」

「俺も狙ってたんだ〜あの尻。いい尻してるんだよ〜きゅっと上がっててさ」
「うん、そう………ちがう!ちがうって!変な事言うな!」

「処女じゃ無かったよ、良かったね」
「うん…………え!!?」

戦い終えた男達が下らない話をしながらジュノへ目指して歩いて行く。
道を間違えて、ラテーヌ高原へ差し掛かる頃には夜が明けていた。

アグリオxマオ