裏切りの傀儡



「やはり、蛮族は根絶やしにせねばならんな……。そして、諸外国から国を護るためにもあの力は必要……」
 一人、玉座を前につぶやくラズファード。

 夜が明け、オートマトンによる陵辱から解放されたアフマウ。
 責めが一晩中続いた疲労からか、少女は床で静かな寝息を立て、眠っていた。
 カツッ、カツッ。
 そこへ響く靴の音。
 足音の持ち主は、陵辱を受けたアフマウを見ると複雑そうな顔を浮かべていた。
「いいザマだ……人形遊びになんか夢中になるからだ。いつもお前は人の心配や忠告を無視してばかり」
 そう言い、アフマウを抱きかかえベッドへ向かう声の主。
「んっ……」
 途中もれた寝息に驚きつつもベッドへ運び、安らかに眠っているアフマウの寝顔を眺めた後靴の音の主は去っていった。
「これにこりたら、人形遊びもほどほどにすることだな」
 部屋を出る間際に振り返り、アフマウの方を見ながらはきすてるようにつぶやきながら。
 
「さて、俺がアレをしようとしていることがバレたらこいつは俺のところに来るだろうな……。今のうちに手を打っておくとするか」

 後日、アフマウをマムークから救出した傭兵に召集がかかった。
 その召集に応じ、ラズファードの元へと馳せ参じる傭兵。
「よく来てくれた。わざわざ来てもらったのはこの前助けた少女についてたが、アレはよく無謀なことをするやつでな。機密により詳しくは話せんのだが、俺はしばらくの間皇宮を留守にせねばならん。その間にあの少女が無茶をしたときにはお前に仕事を依頼したい。他でもない、お前を腕利きの傭兵と見込んでのことだよろしく頼むぞ」
「はっ、わかりました。不肖ながらその任務めさせていただきます」
「うむ、良い返事だ。一応、灸はすえておいたのだがな……」
 ラズファードは複雑な表情を浮かべたが、その真意は誰にもわからなかった……。

「おにいさま、どうして……」
 後日、ラズファードが予想していた通りアフマウは皇宮を抜け出していた。
 ラズファードがアレキサンダーを復活させようとしていると聞いたからだ。
 アレキサンダーの復活。
 それは確かに絶大な力をもたらすものではある。
 だが、強大な力は争いを招く呼び水にもなりうる、諸刃の剣。
 それだけではなく、アレキサンダーの復活、それはラグナロクをも呼び起こしかねない危険なものであった。
 皇宮を抜け出し、酷い目にあったこともあるアフマウだが、アレキサンダーの復活ということは聞き捨てならず、その真意を確かめるべく海底遺跡に居るというラズファードの元へ向かうアフマウ。

 数時間後、傭兵へ緊急の命令が入る。
 アフマウ脱走に気付いた皇宮の人間が傭兵へ連絡したのだ。
 そして、アフマウが向かったとされる暗礁域へと向かう傭兵。

 兄にアレキサンダー復活の真意を尋ねるべく、海底遺跡郡へ行くためラミアの根城である危険な暗礁域を、怯えながらも進むアフマウ。
「ふぅ、あと少しでおにいさまのところへ……」
 あと少しでラズファードのところへたどりつける。
「あらあら、珍しいわねこんなところにこんな可愛い女の子が居るなんて」
 そんな望みは、忍び寄る黒い影に打ち砕かれてしまった。
 声がしたほうを振り返るアフマウ。
 そこには獣人のラミアがいた。
「キャッ……」
 悲鳴を上げようとしたアフマウの口を一瞬だけふさぐラミア。
「大声を上げたら、そこいらにいるモンスターに見つかって食べられてしまうわよ?大人しくしていたら、私は害は加えないし安全な場所に連れて行ってあげるわ」
 優しくなだめるかのようにはアフマウへ話しかけるラミア。
「………」
 躊躇するアフマウに、畳み掛けるかのようにラミアが言う。
「もっとも、せっかくの得物ですからみすみす逃がすようなことはしないわよ?痛い目に遭うか、遭わないか、それとも魔物に食べられるか?好きなのを選びなさい」
「わかりました……、ついて……いきます……」
 思案の末、ラミアへの服従を宣言する少女。
「賢明な判断ね。こっちへいらっしゃい」
 ただの少女にしかすぎないアフマウには抵抗するという手段は取れず、魔物の餌食になるよりは、と考えラミアへついていく事を選んだ。


「さぁ、ここよ」
 ラミアが案内した場所。そこは周りに魔物の姿や気配もなく、確かに安全そうだった。
 腐臭が凄いことを気にしなければ。
「よかった……」
 本当に安全な場所に連れて来られたことにひとまず、安堵の息を漏らすアフマウ。
「そう、きにいってくれたみたいでなによりだわ。それじゃあ、早速ショーを始めましょうか」
「えっ?」
 一体何をするのか分からないアフマウは、疑問を浮かべる。
「なに、難しいことじゃないわ。私の言うとおりにしてくれればいいのよ。それじゃあ、まずは衣服を脱いでもらおうかしら?」
「そ、そんなっ!」
「あら、痛い目に遭いたいのかしら?それとも、魔物のご飯にでもなるのがお望み?どちらも嫌だというのなら大人しく言うことを聞いて、私に生まれたままの姿を見せて頂戴」
「うぅぅ……」
 ラミアの意地の悪い命令に従い、衣服を脱いでいくアフマウ。
 パサッパサッと、音を立てて床に落ちていく衣服。
「さぁ、恥ずかしがらずに下着も脱いで」
 ブラはすぐに外したが、ショーツに指をかけしばらく下ろすのをためらう。
 だが、非力な少女はラミアからの命令に従うほかなく、ショーツをゆっくりと脱ぐアフマウ。
「フフ、よくできました。貴方、綺麗な体をしているのね」
 自ら脱ぎ、一糸纏わぬ姿になることを強要されたこと、獣人、それも女であるラミアの前で裸をさらしている等様々な羞恥により体を紅く染めているアフマウ。
「あらあら、そんなに赤くなっちゃって、大丈夫よ、じきに気持ちよくなって気にならなくなるわ」
 身にまとっているものを全て脱ぎ捨て、あらわになったつぶらな乳房、薄い陰毛をゆっくりと撫で回すラミア。
 アフマウの綺麗な肌にラミアの水色の指が、這いずり回るかのように撫で回す様はどこか官能的であった。
「女同士、気持ちいいところはわかっているものよ。あなたはただ大人しくしていてくれればいいわ」
 ラミアは長い舌で乳房をなめあげ、つぶらな胸についているこれまたつぶらな小さい豆をなめていく。
 時には舌で突起物をしばり、舌でひっぱったり、時には舌のザラザラとした部分でやすりがけするかのようにこすり上げる。
 空いているもう片方の乳房も、さくらんぼを弾くかのように、指でピンッピンッと弾いたり手ではさみを作り、細い指でこすり上げる。

「ん……くっ……」
 アフマウはラミアの責めに、思わず声をもらす。
「やはり、体は正直ね。さぁ、次は……ここよ」
 ラミアの指が陰毛をかきわけ肉芽のある部分を探り当て、指で軽く弾く。
 ビクッっとはねあがるアフマウの体。
「そ、そこは……」
「そう、女はここが一番なのよね」
 丹念にアフマウの肉芽を責めるラミア。
「んっ……っ」
 アフマウの反応を楽しむかのように、まるではちみつをなめるかのように舌でなめあげ、胸の豆よりも優しく指でこすり、刺激を与えていく。
「んっ……イクっ……イクっ……!」
 クリトリスへの執拗な責めに、アフマウは押し寄せる快感に耐え切れず、絶頂を迎える。
「そろそろ、いいかしら。しもべよ、来なさい」
 アフマウの絶頂を確認したラミアは、包帯まみれのクトゥルブを呼び出す。
「この子は珍しいクトゥルブなのよ?腐敗の進行も遅くて保存状態がいいの。そう、ここも……」
 その珍しい、不滅隊士の装束をまとったクトゥルブの股間から、一物を出すラミア。
 確かにそれは形、硬さ等、生きているかのような状態であった。腐臭がする以外は……。
「さぁ、この子とセックスするのよ。まずはフェラチオをしてあげなさい。」
 ぶるんっと目の前に差し出されたチンポから出る腐臭に、思わず顔を背けるアフマウ。
「これは命令よ。それに上手くできたらちゃんとごほうびをあげるからしっかりしゃぶりなさい。」
 クリトリスをコリ、コリとこすり、快感を促すラミア。
 さらなる快感を得るために、少しのためらいののち、腐臭がするクトゥルブのチンポをおそるおそるくわえるアフマウ。
 そう、これはラミアに命令されているから。
 決して快楽を得るためではなく、しょうがなく。
 様々な抵抗はあったものの、クリトリスから送られる信号がその抵抗を打ち消し、自分に言い訳をし、クトゥルブのチンポをくわえることを正当化する。
「くわえるだけじゃなく、手でこすりながら前後にしゃぶるのよ」
 肉芽への刺激をしながら、アフマウにフェラチオの仕方を教えるラミア。

「んぐっんぐっ」
 ラミアに言われたとおり前後に動かすアフマウだが、その度に口に腐臭がただよう。
 それでも、アフマウは一心不乱にくわえつづけ、段々と慣れてきたのか前後に動かす速度も早くなっていく。
 やがて、アフマウのぎこちないフェラで快感が頂点に達したのか、ビクビクと肉棒が痙攣しはじめ、口から限界突破寸前の肉槍を引き抜きアフマウの顔に射精するクトゥルブ。
「キャッ」
 その精子は白と緑が混ざった色で腐臭が漂っており、そのベタベタする液体を顔に浴びながらも
クリトリスへの刺激でアフマウにはその臭いや粘つきも気にならず、射精に少しおどろいただけであった。
「よくできました。それじゃあ、ごほうびよ。」
 ラミアが合図を送るとクトゥルブが立ったままアフマウを抱え、床にたっぷりのよだれをたらし挿入を待ち望んでいる下の口へ射精したばかりのペニスを押し付ける。
「ふぁぁ……」
 アフマウには少し大きかったが、たっぷりと前戯をしたおかげで愛液がたっぷりとあふれくちゅ、くちゅと卑猥な音を立てスルスルと入っていく。
 クトゥルブが根元まで入ったことを確認すると、ピストン運動を開始する。
 「あぁ、それ、気持ち、いい……!」
 先ほどまで抵抗していたアフマウも快感に素直になり、クトゥルブの首に抱きつくように腕を回し、腐敗したペニスを受け入れていた。
 一方、抱きつかれたクトゥルブはアフマウの体をしたからえぐるような激しいピストンを繰り返す。
 「もっとぉ、もっとぉ」
 体を貫かれるような激しいピストンが病みつきになったのか、もっともっとと子供のようにねだるアフマウ。
 それに答えるかのように激しくなっていくピストン。
 パンッパンッ。
 肉を叩き付け合う音が激しくこだまし、床にはアフマウの蜜壷からポタポタとたれた愛液がしみをつくっていた。

「これは久しぶりに良いおもちゃが手に入ったわ……」
 男と女が作り出す光景、音、それらを満足そうにながめるラミア。
 当の二人は見られていることなど気にせずピストンを繰り返す。
 ピストン運動を繰り返すうちに、、アフマウの膣がピクピクと痙攣を起こし始めた。
 痙攣による収縮運動により、しまりが良くなりクトゥルブのほうも限界が近くなっていたのかたまっているものを出すために前後運動を早める。
 激しくなった責めにアフマウは既に限界を迎えそうになっており、恍惚の表情を浮かべていた。
「イクっ!イクっ!」
 度重なるピストンによりアフマウがビクッビクッと体を激しくふるわせ、絶頂を迎えた。
 同時に絶頂を迎えていたクトゥルブがジュポッっと音を立て膣内からチンポを引き抜くと、クトゥルブが放った緑がかった精子がドロリとあふれ、床にたれていった。
「面白いショーだったわ、けれどまだ終わりではないの」
 絶頂を迎え、目の焦点が定まらないアフマウに他のクトゥルブを呼び出し、語りかけるラミア。
「簡単に壊れないでね……?」