強く生きたくてモンクになったのに、いつもと一緒だな・・・
夜の砂丘の海岸。
昼間のまぶしい日差しもなくなり、色を失ったように静かな世界。
(冷たいな・・・)
衰弱した体には痛いように刺す風。
それに気付いたのか、彼が声をかけてきた。
『寒いか?』
素っ気無いけど、やさしい声。
私とは違う・・・美しい姿のエルバーンの騎士。
『だいじょうぶだよ』
自分でもびっくりするようなかすれた声で答えた。
『まだしばらくは辛いな』
そう
さっきの戦いで無理しすぎちゃった。
強くなりたくて、早く一人前になりたくて、モンスターに近づきすぎて死んでしまった。
そんな私を、彼が高位魔法で生き返らせてくれたのだ。
(いつも助けてもらってばっかりだな)
ここへ来たのも、冒険者として認めてもらうアイテムを手に入れるためだ。
普通は、仲間や友達と楽しく遠足気分で手に入れるアイテムなんだけど・・・
私は、戦災孤児らしい。
よく覚えてないけど、ジャグナーの森で一人のエルバーンの騎士に拾ってもらった。
その人はサンドリアの神殿騎士で、本当に自分の双子の子供達と変わらない扱いで、私を育ててくれた。
でも、サンドリアでヒュムの子供は・・・
凡庸で力のないヒュム。
存在なんて見向きもされなかったなぁ。
当然、友達も仲間も出来なかった。
いつも一緒にいてくれる双子の兄弟以外は・・・
彼・・・兄が私を心配そうにじっと見ている。
『苦しそうだが・・・』
違う。苦しいのは私だ。
同種とは違うやさしげなまなざし、線の細い体・・・
全てが欲しいとずっと願ってきた。
歴代の神殿騎士の家系であるためのプライドと、妹であるためにかなわない願い。
衰弱した青白い顔が不思議そうに私を見る。
『ううん。助けてくれたから。ちょっとまだ体に力が入らないけどね。』
弱弱しく笑うその口に理性が飛びそうだ。
(いまなら全てがおまえのものだ)
頭の中で欲望がそうささやく。
だめだ。
私は誇り高きエルバーン。
父の跡を継ぐ神殿騎士。
衰弱した、しかも妹にそんな感情は持ってはいけない・・・
だが。
(血のつながりのない、妹だぞ。)
(同種ではない、下賎なヒュムだ。)
(ヤッテシマエ)
・・・!
だめだ。
やめてくれ。
声をかき消そうと頭を強く振った。
『お兄ちゃんこそ、大丈夫?』
その様子に心配したのか、彼女がふらふらと立ち上がってこっちへ来た。
あぁ・・・
だめだ・・・
もう・・・
『・・・衰弱中に立ち上がるなと、いつも言っているだろう。』
低く、鋭い声が飛んできた。
『あ・・・ごめんなさい。』
怒気を含んだかのような声に驚いて、慌てて座ろうとして足がもつれて倒れてしまった。
『ん・・・いたた・・・』
起き上がろうとすると、彼の手が肩にかかった。
(起こしてくれるのかな?)
『あ、ごめん。ありが・・・きゃ?!』
肩にかかった手が、起こしてくれるのでなく地面に向かって押さえつけられた。
(・・・なんで??)
彼の顔を見ると、本気で怒っている??
『ごめんなさい。もうちゃんと座ってるから・・・』
必死にそう言う私を無視して、彼は一言だけつぶやいた。
『・・・お前が悪いんだ・・・!』
力が入らない両手首を片手で易々と掴まれてしまう。
余った彼の右手が頬から首筋に流れる。
『ん・・・はぅ・・・』
顔は怒ってる。
左手はすごい力で痛い。
でも、右手はなめらかで・・・
彼が私に何をしようとしているかが、わかった。
『だめっ・・・お願い』
でも、右手は止まらない。
ローブの止め具はすでにはずされ、ただまとっているだけのものになっていた。
『ひゃぁんっ!』
胸に触れられ、やさしく揉まれて少し固さを帯びてきた先に唇がふれた。
(抵抗・・・できないんだったな)
右手と唇で胸を弄びながら、左手を離してみた。
『あっ・・・やぁん・・・』
青白かったはずの顔が上気してきている。
サブリガをはいた太腿を膝からそっとなでてみた。
『・・・!!』
彼女の頭がのけぞり、体も硬直した。
最後の理性も吹き飛んだ。
下着ごと、全ての装備をはずしてやった。衰弱のせいだけでなく、ぐったりしている彼女の足を開く。
『お、お願い・・・もぅ・・・』
頭を振って、いやいやする彼女の姿を見て欲望は加速する。
私の足を開いたまま、彼が顔を覗き込んでくる・・・
『やめてほしいのか?こんなになっているのに。』
目を合わせたまま、裂け目に手を伸ばす。
「くちゅ・・・ぅ」
指に粘液がまとわりつく音と、感触に体が熱くなる。
『はぁぁっ・・・』
体が震えて目があけられない・・・
『こっちを見てろ。でないとやめる。』
(止めて欲し・・・くない)
懸命に目を開けて彼をみる。
(きっと変な顔してるんだろうな・・・)
賭けだった。
彼女が目を開けるか、泣き出すか。
しばらく間が空いた後、彼女は私の目を見た。
切なげな眼差し・・・
美しいとか、かわいいなどとは思わなかった。
(壊してしまいたい・・・)
溢れる蜜をすくい取って、指を激しく突き動かしてやった。
『あ・・・っ んっくうぅ・・・っ』
動かすたびに
下からはぴちゃぴちゃと音が。
上からはため息のような妖しい声が。
そして、体は絶え間なく震えている。
触れられるのを待っている様子で、存在感をだしてきた花芯を強くつまんでやる。
『きゃはぅぅ・・・っ!』
体が大きく弓なりになり、さらにもの欲しそうな部分から蜜があふれる・・・
(頭が・・・おかしくなっちゃう・・・)
ぼんやりしてるけど、おなかが熱い。
おなかじゃない、もっと下で、奥で、きゅーってなってるとこ。
『いったのか?』
彼はそう聞いてきたけど、なにがなんだかわからない。
ふるふると頭を振ってみた。
『・・・いったんだな。』
彼の体が一瞬はなれた。
そして、ふわりと抱えられ彼と向き合うように座らされた。
『腕をまわせ。・・・入れるぞ。』
『え??』
ぼんやりしている彼女の答えを聞かずに、腰をひき一気に侵入した。
『はっ・・・くふぅっ』
(あぁ・・・彼女の中だ・・・)
動かせない。
集中しているとすぐにいきそうになる。
気をまぎらわせようと、彼女の様子をうかがった。
しっかりと私の首にしがみつき、侵入物に必死で耐えているが、息は荒く足には力が入っていない。
中はどくどくと息づいていて、快楽を欲しがっているかのように時折締め付けてくる。
このまますっと彼女と繋がっていたいが、もう限界かもしれない。
ゆっくりと、深いところまで動かしていく。『あ、あぁ・・・ふぁあっ・・・』
「にゅちゅっ。くちゃぁっ」
動かすたびに音と声が響く。
自然に腰の動きが速くなっていく・・・
『はぅっあっ・・・あぁあんっ くぅっ・・・』
胸に手を伸ばし、ふくらみを包み込み強くもみしだく。
形のいい胸が崩れ、充血したその先にさらに刺激を加える。
『やっ やあぁん・・・も・・・もうっ』
(なんだかもうわかんない・・・)
ただ気持ちいい。
快楽だけしか感じない。
しがみついている彼が欲しい。
(もっと・・・もっと・・・)
『はぁっ・・・くふぅ・・・い・いっちゃぅ・・・っ』
激しさを増した動きに、ついていけない。
遠いところに放り出された感じ。
『・・・私ももうっ』
その声に引き戻される。
彼の苦しそうな顔が目に飛び込む。
『私を見ていろ。私だけを見ているんだ!』
意味は理解できてなかったかもしれない。
けど
こくこくと首を振った。
見つめあいながら
初めてのキスをかわした。
『っ・・・!』
中が熱い。
どくどくと何かが流れ込んでくる・・・
ただ私は彼にしがみついていることしか出来なかった。
→ジェラxララ 1
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