プロローグ 〜ベイベー!逃げるんだ♪〜

第1部 調教師は素敵な商売


地下空間に在りながら広大な空間を有する地下都市ムバルポロス。
そこに暮らすモブリンの一族は連日の掘削によって都市全体を移動させるという驚嘆すべきライフスタイルを築いている種族である。
今日も大勢の獣人達がそこかしこの作業現場で汗水流して労働に励んでいる。
土砂や岩を運ぶバグベア―肉体改造を受けたモブリン奴隷―や、鉱石の採掘に関して話し合う現場監督とその部下たち。
そんな彼らの間をぬって、大きな荷物を抱えて運ぶ奴隷商人の彼。
彼の運ぶ荷物をみて、現場で働いていたモブリン達が声をかける。
―いよう、活きのいいのは手に入ったかい。
―また都合が良ければお相手させてくれよ。最近溜まってるんだ。
労働者達と下品なジョークを交し合いながら、彼はアジトへと向かう。
彼―奴隷商人の名はジャボアティクという。

ムバルポロスの片隅に、木材で組まれた彼の簡素なアジトがあった。
アジトへと到着すると、すぐに彼の部下である数匹のバグベアたちが出迎えた。
彼らはジャボアティクが自ら製作を手がけたバグベア達である。
―『素材』だ。準備を、しておけ。
モブリンの言語で命令すると、バグベアが彼の持った大きな袋を受け取った。
バグベアが受け取った荷物を奥の調教部屋へと運んでいくのを見届けると、
ジャボアティクは様々な薬や正体不明のアイテム、ゴトゴトと音を立てる不気味な水槽などが所狭しと置いてある怪しげな部屋に入り、
いそいそと調教の為の準備を始めるのだった。

ベッドに横たわった荷物=ミカは先ほどから穏やかな寝息を立てている。
彼女は装備品はおろか下着までバグベアによって取り去られ、生まれたままの姿でナイスボディを曝け出していた。
褐色がかって艶やかな肌。引き締まったウェストと豊満なバスト。毛並みの良い尻尾。
見れば見るほど良い『素材』である。
―まだ、手は出しておらんだろうな。
こっくりと、バグベアは頷く。彼らは育ての親であるジャボアティクには絶対服従なのだ。
よろしいと頷くと、ジャボアティクは倉庫で準備した小瓶を取り出し、蓋を取り外した。
中にはどろりとした、独特の匂いがする透明な粘液が入っている。
モブリンたちの錬金術によって作られた特殊な薬液だ。
ジャボアティクは瓶の口を傾けると、内容物を横たわるミカの股間へと垂らしていく。
そして、眠る彼女の股を広げさせると、デリケートな女の部分に、先ほどの液体をすりこんでいった。


「う〜ん…」
眠りながらも下半身に違和感を感じてか、ミカが反応した。
「っ…あ…れ…?」
今の刺激で意識を取り戻したらしい。うっすらと半目をあけて、ぼーっと天井を見上げている。
「ん…と…あたし…ゴブリンに追われて…鉱山のなかにとびこんで…それから…」
「お目覚め、かな。」
「…えっ!?」
がばっ!と起き上がるミカ。
「ここ、どこ!?って!きゃああああーーーーっ!なんであたし裸なのぉーーーーっ!?」
大きな胸をむぎゅっと押さえつけるように両手で隠すと、甲高い悲鳴をあげる。
そのあまりにも巨大な胸は乳輪を手のひらで隠すのが精一杯で、その部分を押さえつけると
手のひらからはみ出した乳肉がむにゅんとたわんで、なんともいやらしい光景を作り出した。
「ふむ、見れば見るほど、大したモノを持っているな。鍛えがいが、ありそうだ。」
「じ、じろじろ見ないで!…あ、あなた…ゴブリン!?」
冒険者としての経験が浅いミカにとってモブリンは初めて見る種族であった。
「ゴブリンではない。私はモブリンの『ジャボアティク』。ここは我らの住まう、地下都市だ。」
獣人にしては流暢な人語を話すジャボアティク。
獣人の商売人にとって人間相手に円滑な商談を行なうには会話は重要なスキルの一つだ。
「地下都市…!」
ウワサには聞いたことがある。遥か地面の下を移動する、獣人たちの街があるという話を。
「まさか…本当にあったなんて。…で、あたしをどうする気?まさか食べるとか言うんじゃないでしょうね…」
「私は食肉業者では、ないのでな。人間のオモチャが欲しいという、人間どもを相手に商売をしている。ようするに…。」
淡々と、ジャボアティクが語る。
「肉奴隷を、育てて、売る。それが、私の商売。」
「なっ…!」
ミカは絶句した。
「肉奴隷…って、この場合あたしのこと!?冗談じゃないわ!」
ジャボアティクに殴りかかろうとするミカ。
だが、丸太のような巨大な腕がミカの前に立ちふさがり、ミカをベッドの上に突き戻した。腕はバグベアのものだった。
「ひっ…!?なに、こいつ…!?」
脅えた目で、バグベアの巨体を見上げるミカ。こいつも彼女が初めて見るタイプの獣人である。
コロロカの洞門の中で遠くから見かけた巨人族ほどではないが、それでもでかい。
「逃げるとか、戦うとか考えんほうがいいぞ。
貴様の頭を、一瞬にして潰れたミスラントマトのように、してやることもできるのだからな。」
たった今殴りつけた獣人の腕の感触を思い出す。拳を受け止めた筋肉の塊からはこれまで感じたことのない凄まじい腕力を感じさせた。
モブリンの言葉はハッタリではない…ミカは歯噛みした。抵抗は無駄に寿命を縮めるだけだ。
だが自分はまだここで死ぬわけにはいかない。彼女には目標があるのだ。何が何でもやり遂げたいと願う目標が。
今は…チャンスを待つしかない。


「そんなに硬くならなくても、いい。まあ、とりあえず、我々は仲良くなることが先決のようだ。」
「なにが…仲良くよ…」
あまりにも白々しい台詞を吐くジャボアティクに、腹立たしさが募る。
それにしても、どうもさっきから身体が熱い。ミカは自分が怒っているからそう感じるのだと思った。…この時は。
「我々はオスで、お前はメス。オスとメスが仲良くなるために、もっとも適した方法。それは」
ミカは嫌な予感がした。
「身体と身体の、ぶつかり合いだ。」
「!」
「正確には、腰と腰、だな。もっと正確にいうと、男性器と女性器、だな。」
「ちょっと…!」
(あたし…犯される!?獣人に!?)
ミカは顔面蒼白となって震え上がった。
「そう、脅えなくてもいい。スムーズに結合できるよう、既に準備は済ませておいた。」
「なによぉ…準備って…」
身体の熱さはなおも増していく。下腹部がちりちりと甘く疼き、唇からは切なげな吐息が漏れ始める。
「今、身体が熱くなっているだろう。さっき、お前の股間にタップリと催淫作用のある薬を塗りこんでおいた。」
「っ!?」
じゅわっ…お腹の奥で、熱いお湯が湧き出るような感覚がうまれる。
「!ちょっ…なに…これっ…」
自分の肉体に起こり始めた異変に戸惑うミカ。
股間に奇妙なむず痒さのようなものを感じ、もじもじと内股をすり合わせるとピチャッという僅かな水音が聞こえた。
(うそ…濡れてる…)
すり込まれた媚薬ローションの効果で、ミカの女の部分からはねっとりとした愛液が流れ出していた。
「さて、お前のセックスの相手は、このバグベア1号だ。たっぷりと、可愛がってもらうがいい。」
ジャボアティクに促され、1号は一歩前に進みでると、おもむろにズボンを脱ぎ始めた。
びょこん!と勢いよく、巨大な一物がそそり立った。
青黒い血管がビクビクと脈打つ、おぞましい肉棒だ。
「ちょ…そんな大きいの、だめ…」
「いや、十分入る。私の特製媚薬ローションは、潤滑液としても、効果は抜群だからな。」
先ほどの小瓶の中身を、むき出しになったバグベア1号のペニスに垂らすジャボアティク。
1号は自らの手でシュシュっとペニスをしごき、媚薬ローションを肉棒全体に行き渡らせた。
ローションに濡れたペニスがてらてらと輝き、凶悪なシルエットをさらに際立たせた。
「一日目となる今回は、たっぷりとバグベアのペニスの感覚を味わってもらうことがテーマだ。
まずは1号のペニスで、じっくりとおまんこをほぐしてもらうがいい。」
いよいよ陵辱の時が始まる。ミカはがたがたと恐怖で震えながら、必死に懇願する。
「お願い…やめて…怖い…」
「さあ、始めろ。」
ジャボアティクの命令に従い、バグベア1号の巨体が、ミカの身体の上に覆いかぶさっていった。

「い…いやあああっ!!」
のしかかろうとするバグベアから逃れようと必死にもがくミカであったが、悲しいかな今の彼女の力量で獣人の腕力には到底敵う筈も無い。
両足を掴んだバグベアがミカの股を難なく開くと、媚薬ローションの効果で潤いきった秘部があらわになった。
「どれどれ…」
ジャボアティクはミカの股間に手を伸ばし、指先をほんの少し女の部分に沈めてみる。
「ひぅ…」
くちゅりくちゅり…少し指を動かしただけで淫らな水音があがる。
「うむ、予定通り効いているな。これなら、十分入るだろう。」
ジャボアティクが満足気に肯くと、ペニスの先端をミカの股間に向けて狙いを定めているバグベアに向かって指示を出す。
「まだ、入れるなよ。まずは、こすれ。」
バグベアは肯くと、亀頭部分をミカの花弁に押し当てる。
バグベアのペニスは人間のそれ以上にグロテスクだ。
こんなモノで、自分はこれから蹂躙されてしまうのだ…
そう考えるだけでミカの全身は恐怖に震え上がった。
バグベアが腰を揺らし始める。ジャボアティクの指示通り、ペニスの先端がミカの花弁を優しくマッサージするかのようにこすり上げた。
「あ…あああ…」
媚薬効果で敏感になっている花びらからはそれだけの刺激でとろとろと蜜をこぼし始めていた。
(熱い…あたしのあそこを…すごい熱さのあれが…こすってる…!)
女の部分に刺激が与えられる度に、ミカの体に小さな快感の波が走る。
(いやぁ…こんな気持ち悪いモノに…気持ちよくさせられるのやだぁ…!)
ミカは感じてたまるか、とばかりにきゅっ、と口をへの字に結んで耐えようとした。
それでも快感の波は容赦なくミカの精神を飲み込まんと押し寄せてくる。
(感じてない…感じてない…っ!)
心の中で呪文のように繰り返してみても、肉体の反応は正反対であった。
媚薬ローションの効果はミカのメスとしての感覚を必要以上に高め、経験の少ないはずの花弁がぴくぴくと震えている。
ペニスによる摩擦愛撫によって花弁からはさらに蜜が溢れ出し、男を迎え入れる準備を完了している。
ミカの意思とは裏腹に、女の部分は完全に獣人のペニスに蹂躙されることを待ち望んでいるのだった。
「よし、頃合だ。入れろ。」
「ま、待ってぇっ!や、やめてぇぇえええええっ!!」
犯される。あの、人間以上に醜悪でグロテスクなペニスに犯されてしまう。
ビクンビクンとおぞましい脈動を繰り返しながら、ペニスの先端はミカの穴を探り当てる。
「やめてくださいいいいい!!お、お願いしますううううぅううっ!いやあ、入れられるなんていやああああーーーーー!!」
(助けて…!ギース…助けて!!)
心の中で、ミカにとって最も頼りになる少年の名を叫ぶ。
サルタバルタで修行していた頃、何度も自分を助けてくれたタルタルの少年。
不埒なヒューム達の毒牙から守ってくれた天才魔道士。
大切な幼馴染にして、憧れの冒険者。

だが、地の底深くで捕らえられた非力なミスラの願いは…誰にも届くことは叶わなかった。

ずぶっ…!
「っあ…!」
ずぶぶぶっ…
「あ…あああ…いやぁ…」
巨大な異物が、自分の中に侵入していた。
下腹部に感じる、押し広げられるような感覚と、強烈な圧迫感。
ビクビクと、自分の腹の中で熱い何かが脈動しているのを感じた。
―自分の膣内に、巨大なペニスが入ってきている。
それを実感として受け取ったとき、ミカの双眸からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
「…おかされ…てる…」
ぼそぼそとミカが呟く。
「…あたし…おかされてる…獣人なんかに…おかされちゃってる…やだぁ…」
あまりにも、あっさりと。自分の秘部は男の侵入を許してしまった。
待っていました、とばかりにズッポリと、バグベアのペニスを咥えこんでしまったのだ。
自分の肉体の浅ましさが恨めしかった。どうしてこんなにあっけなく入ってしまうんだろう。
情けなくて、屈辱に打ちのめされて、ミカはグスグスと泣き出した。
(どうしよう、ギース。あたし、こんなやつに犯されちゃったよ…)
そんなミカの思考を打ち破るかのように、バグベアが新たな行動を開始する。
バグベアが腰を動かし始めたのだ。
ずぶぶぶ…ゆっくりと、奥の方からペニスを引き抜き…
ずんっ!と再び奥まで一気に突き入れる!
「ひあああああっ!」
いきなりの衝撃に、打ちひしがれていたミカが一気に我に返る。
「わかっているとは、思うが…挿入、するだけでは、セックスはおわらんぞ。」
ジャボアティクは淡々と語る。
「オスは入れて、こすって、気持ちよくなって、出す。メスは入れられて、こすられて、気持ちよくなって、出される。そういうことだ。」
あまりにも冷酷なジャボアティクの言葉に、ミカの心は再び恐怖に襲われる。
(だ、出されるって…精液を、出される!?)
獣人に、射精される。当然、膣内に、であろう。
バグベアはさらに動く。オスの本能に従って、気持ちよくなるために、射精を促すために、ミカのおまんこにペニスを出し入れする。
―ああ、獣人とミスラって子供とかできるんだっけ?種族が違うから、できないんじゃなかったかな?
いや、子供ができるできないだけの問題では無い。
「いやぁあああ!絶対いやああああ!!獣人に中で出されるなんていやあああーーーーっ!!!」
人間としての尊厳の問題である。獣人に犯された上、胎内を精液で汚される。こんなおぞましいことは無い。
ミカの叫びなど聞こえぬかのように、ずっぷずっぷとピストンを繰り返すバグベア。
灼熱の肉棒がミカの胎内をゴリゴリとこすり上げながら激しく行き来を繰り返す。
「ひぃっ!あああっ…いやあっ…あついぃぃっ…熱いのがうごいてるうっ…」


押し広げられた膣壁にズリズリとペニスが擦れる感覚、胎内の奥までズンズンと貫かれる熱い衝撃にミカの女の感覚はさらに反応し始めた。
(なに…?なんなのこの感じ…)
自分の中に新たに芽吹き始めた新たな感覚に、ミカは困惑していた。
先ほどの、ジャボアティクの言葉が蘇る。

―メスは、入れられて、こすられて、気持ちよくなって、出される。

(ああ、そうだ…気持ちいい、感覚なんだ…)
ぼんやりとミカは思った。
(あたし、メスなんだ。おちんちん、いれられて…ごりごりこすられて…きもちよくなって、そして…)
そして、出される。精液を。

ぞくん、と身体が、そして心が震えた。今までに感じたことない震え。
精液を。獣人の精液を出される。女の子の大切な器官を、汚される。
それってきっと、メスとして、最高に気持ちいいことなんじゃないのかな。
女としての本能が理性を激しく侵食する。
だが、理性の部分は決してそれを許さない。

「いやあ…やだぁ…気持ちよくなんてなりたくないぃっ…あああっ!」
ミカの内側で、激しい葛藤が起こっていた。
獣人との行為などで快感など感じたくない、という理性の部分と、
新たに生まれた『獣人の精液で汚されたい』というマゾヒスティックな欲望とのせめぎ合いであった。
バグベアの興奮は最高潮に達し、ピストンの勢いもこれ以上ないほどに強烈な動きを見せている。
「あああっ、くはぁああっ、ああ、んああっ!」
胎内への刺激も最高潮に達する中、喘ぎながらもミカは決してイくまいと覚悟を決めていた。
もはや膣内への射精は止めようがないだろう…なら自分はせめてもの抵抗として、この快楽に耐え切ってみせよう。
「ああっ…み、みてなさいっ…ぜ、ぜったいにこらえてやるんだからっ…」
ばふうばふうとマスクの下で荒い息をつくバグベアの顔をにらみつけながら、宣言するミカ。
そして、ついにその時は訪れた。
ガンガン腰を振っていたバグベアの動きが一瞬とまり、がくんがくんとその巨体を震わせた。
そして、力を振り絞るかのように肉棒をずずん、と膣奥へと突き入れると。
ずぐんっ…どっぐんっ…びぐんっ…
ペニスが今までにない強烈な脈動を起こし、大量の精液が先端から溢れさせた。
(き、きたっ…)
膣奥に感じる灼熱の濁流はミカの快感を増幅させ、理性を押し流そうと襲い掛かる。
(たえて、あたしのカラダ。こんな気持ちよさに負けないで…!)
ギリリと美しい顔立ちが歪むほどに歯を食いしばり、爪が皮膚を食い破るほどに拳を握り締め、ミカは耐える。


この射精の衝撃に耐えることができれば、もう大丈夫。ミカはそう考えていた。
バグベアの手が動いた。感極まったバグベアがミカのタプンタプンゆれるおっぱいに掴みかかった。
射精の快感に打ち震えるバグベアは知らずにその太い指先でミカの左右の乳首を押しつぶしていた。
乳房の先端から全身に駆け抜ける快感と言う名の強烈な電流がミカを襲う。
「んひぃっ!お、おっぱいだめっ…あ…あああ!?」
その瞬間、ミカの中でなにかが崩壊した。

「あああーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」

今まで手付かずであった最大の性感帯である巨乳をこのタイミングで刺激されたことで、
せき止められていた快感の波がビッグウェーブとなって一気にミカに襲い掛かった。
無論、射精の衝撃にも耐えられるはずが無く。
「あああっ、しゃっ、しゃせいっ、きもちいいいいいいいいっ!!!!!いいああああっっ!!!」
この間にも、バグベアの射精はまだ終わっていなかった。
かれらの放出する精液の量は人間のそれを遥かに上回っており、ミカの胎内をあっという間に満たしきってしまった。
「ああああっ、まっ、まだでてるぅ、まだでで出てるうううぅぅぅっ!ひぃぃぃんんんっっっーーーー!!」
初体験の時とは全く違う強烈な絶頂に到達し、あられもない叫びを上げるミカ。
そんなミカの脳裏に、女としての本能がそっと囁いた。

―ほら。なかに出されるって、すっごく気持ちいいでしょ?
その囁きを聞きながら。
ミカは目の前に、新たな世界が開かれたような、そんな気がしていた。

「―予想以上の、逸材だ。」
ぐったりと横たわるミカを見下ろして、ジャボアティクが呟く。
「すばらしい。すばらしいぞ。間違いなく、最高の商品になる。いや、最高の芸術品だ。」
言葉の端々に、興奮がにじみ出ている。冷徹な彼にとっては珍しいことである。
「ああ、調教計画を、練り直さなくては。これまでのやり方では、いかん。
彼女の素質を引き出し、さらに伸ばすには、より慎重かつ強引な手法が必要となるだろう…
ああ、育ててみせようとも、このジャボアティク、一世一代の最高傑作となる肉奴隷を…!!」
ミカはただ安らかに眠っている。
明日より始まる、今日よりも遥かに淫猥なる日常のことなど夢にも思わずに。


第2部へ続く…

次回タイトル 絶頂地獄猫娘悶絶蚯蚓風呂(イキじごくねこむすめもんぜつみみずぶろ)
ご期待ください。