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第2部 絶頂地獄猫娘悶絶蚯蚓風呂(イキじごくねこむすめもんぜつみみずぶろ)
薄暗い部屋の薄汚いベッドの上で、ミカは目を覚ました。
―あれ。ここ、どこだっけ。レンタルハウスじゃないよね。
なんか、へんなにおいがする。あたしの汗のにおいと、あたしのじゃない汗のにおい。
なんか、きもちわるいかんじ。おふろはいろうかな。
ああ、おふろなんてないか。だってここは…
「…あっ」
ようやく、ぼーっとしていた頭がはっきりしてきた。
そうだ、ここは獣人たちの地下都市。あたしは地上で追いかけられて、捕まえられて、そして…犯された。
「…!…うぐっ…!」
思い出した途端、涙がこぼれ、ミカは小さく嗚咽した。
「あんなやつに。獣人なんかに…ううぅ」
シーツに顔を押し付けて泣きじゃくる。ミカの頭の中は陵辱された悔しさと、これから自分はどうなってしまうのかという不安で一杯だった。
「…ギース」
ミカが呟いたのは、幼馴染のタルタルの少年の名だった。
小さな頃はいつも近くにいて、今はどこか遠くの地で冒険を繰り広げているであろう少年。
サルタバルタで修行していた時は、モンスターや不埒な男どもから守ってくれた頼もしい少年。
「ギース」
もう一度呟いて、静かに目を閉じる。閉じられた瞼の奥に、あの頼もしい彼の姿が浮かんできた。
―どうしよう、ギース。あたし今とんでもないことになっちゃってるよ。もうあたしここから出られないのかな。
心の中で、彼に語りかけてみる。心の中のギースは何も言わない。
彼はただ、怒ったような顔でこちらを睨みつけている。
彼の唇が少し動いた。
―お前は、この程度なのか。
そう言っているように思えた。
「お目覚めのようだな。身体の具合は、どうだ?」
物思いにふけるミカの思考を遮ったのは、モブリンの調教師の声であった。
「…最悪の、気分よ…」
そうはき捨てて、睨みつける。ささやかな抵抗のつもりであった。
「まだまだ、活きのいい目をしている。そうでなくては、おもしろくない。
さて、今日の予定だが…お前には水槽に入ってもらう。少し、待っていろ。」
いそいそと部屋を仕切るカーテンの向こうへと消えるジャボアティク。
「水槽って…次は何をされるわけ…?」
バグベア達に見張られながら、ベッドの上で不安げな表情を浮かべるミカ。
なにやら仕切りの向こう側ではゴトゴトと大きな荷物を動かすような音がしている。
「うむ、活きがいい。ああ、こら、水槽から、でるんじゃない…」
(活きが…って。な、なんか激烈にやばそうなこと言ってる…)
台詞からして、ヤツが向こう側で『何か』と一緒にいるのは間違いなさそうだ。
「この、ああ、つかみにくい…いよっ…と」
何やら悪戦苦闘しているようで、仕切りの向こうからはゴトゴト、パタパタといった音が聞こえてくるばかり。
(い、いったい何と遊んでんのよ…っ…!)
「ふう、準備できたぞ。またせたな」
「べつに…いくらでも時間をかけてくれて良かったのに」
「多少の、遅れは、計算に入れている。…さて、ここからの、お前の相手を紹介しよう」
ザァ、っと開いたカーテンの向こうにあるソレを見て、ミカは―
「ひいいいぃぃぃぃっっ!?」
甲高い悲鳴を上げずにはいられなかった。
ソレは…
バスタブのような水槽にぎっちりと詰め込まれた
夥しい数のワームであった。
「そ、そんなモンであたしをどうしようっての……!」
ウネウネと水槽内で蠢くワームどもから必死で視線を逸らしながら、バグベアの腕の中でもがき、叫ぶミカ。
「うむ、このなかに、お前をいれて、ワームどもに責めさせるのだ」
淡々と答えるジャボアティク。
「ひぃっ…」
ミカの肌はおぞましさのあまり、鳥肌が立った。表情には引きつった笑みさえ浮かんでいる。
「こいつらは私がグスゲン鉱山の『アンフィスバエナ』を品種改良したワームでな。
水槽にとびこんだ獲物を全身くまなく嬲ってくれるのだ。」
「あ、悪趣味…」
「趣味の為ではない。あくまでも、奴隷養成の為の、機能だ。
さらにこいつらの、体表から分泌される粘液は、女を発情させる効果もある。
ちなみに、お前に以前、塗った薬。あれは、このワームの粘液が材料だ。
…まあ、おしゃべりはそこまでにして、効果のほどは、身をもって味わってもらおう。」
「うう…っ」
身動きのとれないミカの身体を軽々と抱え、バグベアはズシズシと水槽へと歩み寄っていく。
「さぁ、ワームの洗礼をタップリと、楽しむがいい」
「や…だっ…」
「放り込め」
ジャボアティクの命令が下されると同時に、ミカの身体は無数のワームが蠢く水槽の只中に放り込まれた。
「ひぃっ!?あぁああーーーーーっ!!や、やだぁーーーーーーーーーっ!!」
おぞましい感覚に対して悲鳴をあげるミカに、早速ミミズたちは襲いかかる。
ヌメヌメとしたひょろ長い体をくねらせながら、ミカの身体を這いずり回るミミズの群れ。
「き、きもちわるいっ…!だ、出してよぉっ!」
ミミズの大群に埋もれながら必死に叫ぶミカ。
「まだ入ったばかり、だろう。ほれ、ワームどもも、お前と遊びたがっているぞ」
水槽内のワームたちは、ミカの身体の敏感な部分を撫で回すように蠢いている。
「あああっ…!へ、へんなトコ、さわる…なぁ…ひぃうっ!」
発情効果のある粘液を分泌する胴体で秘部や乳房を擦られるたびに、ミカの身体を電流のような快感が走り抜ける。
「だ、だめぇぇぇ!胸のところ…動かないでっ…!ひゃああぁっ!?」
ワーム族の頭部に生えている触角のような器官が器用に動き、まるで人間の手で行うように、ミカの巨乳を鷲掴みするとそのままムニュムニュと揉み始めた。
「あ、ああっ…も、揉むなぁっ…ミミズのくせにぃっ…」
ミカの双巨乳にはそれぞれ一匹づつワームが取り付き、柔らかな感触を楽しむかのように、執拗な愛撫を行っていた。
力のこもった触覚部分が巨乳に食い込むと、触角と触覚の間からむっちりとした豊かな乳肉があふれ出し、隙間から覗く乳首をいやらしく際立たせ、
さらにプクリと勃起したその乳首を別のワームの触覚が摘まんで擦り上げるような動きをみせる。
「や、やぁっ…み、ミミズにちくび…こすられてる…んくぅ…」
「気にいったか。よく訓練されているだろう」
「気にいってなんかぁ…ふぁ、あ、あああーーー…!」
「我慢しなくてもいい。この調教は、まずお前の身体に、イク喜びを徹底的に覚えさせることが、目的なんだからな」
「そん…なぁ…ああ、ひぃぃぃぃ!」
コロコロと乳首を転がすような触角の動きに、たまらず嬌声をあげるミカ。
さらに、ミカの下半身でもミミズの動きが活発化し始め、閉じられたミカの内腿の間にニュルニュルと滑り込んでくる。
狙いは既に愛液が溢れて洪水状態になっている彼女の花弁だ。一匹のミミズが、頭頂部を花弁に押し当て、ぐいぐいと侵入を試みようとする。
「そ、そんな…入ってこないで…!え…あ…い、いやぁぁああ」
ミミズ自身が分泌する淫液と、ミカの内側から溢れてくる愛液が潤滑油となって、次第にミミズの頭部はミカの中へと沈み込んでいく。
「おか…されるぅ…ミミズにぃ…おかされちゃうよぉ…」
昨日は獣人に犯され、今回はミミズに犯される。なんという惨めな状況だろう。
さらに、ミカの膣内へ進入したワームは頭頂部をそこへ埋め込んだまま、例の触覚を伸ばすと膣壁をまさぐり始めた。
「!?な、なかで…なにして…ぁ、あああああーーっ!?」
触覚はミカの膣壁を柔らかい先端で優しくなぞりながら、分泌した淫液をデリケートな粘膜に刷り込んでいく。
催淫効果のある液体が膣内の粘膜から直接吸収されることで、ミカの体はますます追い詰められていくのだ。
進入したワームはさらなる快楽を与えようと、蛇のような胴体をさかんにくねらせ、ミカの胎内で動こうとする。
その度に、ぐちゃっ、ぐちゃっと淫らな水音が彼女の股間から聞こえてくる。刺激が増すたびに新たな愛液が生み出され、噴出しているのだ。
膣内と巨乳に対して行われるミミズたちの激しい愛撫。それによって生み出される蕩けるような快楽の奔流にミカは必死で抗っていた。
「い、いくっ…ミミズのせいで、いくぅっ…いやあぁっ…」
こんなおぞましい生き物の愛撫なんかでイきたくない。
しかしミミズによる全身愛撫は否応なくミカの身体を追い詰めていくのだ。
「ところで、このワームは、まだ他にも得意技があってな。…本来のワーム族は、地底の岩盤や土を、口や歯で砕きながら地中を進むのだが」
「…っ」
快楽に必死で抗うミカには、ジャボアティクの解説を聞く余裕はほとんどない。だがジャボアティクは続ける。
「この改良されたワームは、その口と歯を生かしてだな…」
そこまでジャボアティクが言った途端、今まで触覚で乳首を愛撫していたミミズが動きを変えた。
触覚を引っ込め、頭頂部にポコリと穴(これがワームの口だ)を開かせると、その部分でミカの乳首に吸い付いた。
そして、本来は岩盤や土を噛み砕く為に使用される細かい歯を…ミカの充血しきった乳首に、優しく突きたてた。その瞬間。
「ひぅ…っううううああああああーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
突如、乳首に生まれた微かな痛みは瞬時に強烈な快感に変わり、激しい絶頂の波がミカの全身を走り抜けた。
「どうだ、ワームの歯は?…いや、聞くまでもないか」
「あ…ぁああ…」
強烈な絶頂の余波で、呆然としているミカ。だが、それでワームの責めが終わるわけでもない。
ミカの乳首に吸い付いたワームは、そのままカプカプと甘噛みしながら、さらに彼女を責め立てる。
「ああっ…だめっ…そんなに優しく噛まれたらぁ…あ、あたし、またぁ…」
ミカは拒否の声を上げるが、その声色には、明らかな期待の色が含まれていた。
「なら、もう片方の乳も、嬲ってやるか。…ほれ、いけ」
別のワームが、ミカのもう片方の乳首に吸い付き、そして、噛む。
カリカリと細かく歯を振動させながら、ミカの乳首に激しい快感の波を送り込んでいく。
「うああああああっ…!!お、おっぱいがぁっ…!両方とも…吸われて、揉まれて、噛まれて…すごいよぉ…!」
巨乳への激しい愛撫は、ミカを再び絶頂へと押しやっていく。一度決壊した堤防は再度発生した巨大な波に抗う術もない。
「ああん、ふぅああ、お、おっぱいでいくぅぅぅうううううううーーーーーっ!!いくうううううううううっっっ!!!」
びくんびくんと身体を痙攣させながら再び達してしまうミカ。
「はぁ、はぁ…だめぇ…ゆるして…こんなの続いたら、ほんとに…変になっちゃう…」
声を震わせながら、これ以上の責めを懇願するミカ。だが、ジャボアティクは容赦しなかった。
「…乳首にしたことを、クリトリスでやってみたら、どうなるかな?」
「おなじ、こと…?」
瞳をトロンとさせながら、霞がかったような思考でジャボアティクの言った台詞の意味を考える。
ミミズ体液によって性感を極限まで高められたクリトリスに、あの小さな歯で噛まれたら?
「え…あ…!だ、だめぇ…そんなことしたらぁあ…しんじゃうう、だめぇぇぇぇ!」
一匹のミミズが穴のような口を開き、ミカのプックリ膨らんだ陰核をくわえ込み、そして。
ミカは稲妻にうたれたかのように激しく身体を痙攣させた。
「ッああアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
膣内が激しく収縮し、胎内を犯していたミミズを絞め殺さんばかりに締め上げる!
これにはミミズも溜まらないとばかりに、淫粘液を全身より激しく噴出して潤滑効果を発揮させ、
絞め殺される前にミカの膣内から素早く脱出する。
この時に膣内にブチまけられた大量の淫粘液は頂点にあったミカの快楽をさらに増幅させ―
「はああ、ま、またぁ、き、キちゃううう!!と、とまらない…イクのがとまらないのぉ〜!!」
ぷっしゅうぅぅぅぅぅぅ…!!
ミミズが引き抜かれてパックリと開いた膣口から大量の愛液が潮となって噴出した。
セックスの経験の少ないミカにとって、これほどの連続絶頂の嵐はこれまでに経験したことのない強烈なものであった。
「あ…あは…はぁぁあ…あがぁああ…」
ぱくぱくと唇が動き、喉の奥から声にならない声が漏れる。
「おお、イキっぱなしだな。だが、こんなものでは、終わらないぞ。」
「ゆる…ひて…だめ…これいじょう…だめぇ…」
ミカは恐ろしさを感じていた。こんなことを続けられたら自分の身体は、心は、一体どうなってしまうのだろう?
「だめだ。まだまだ何十回でも、イってもらう。あと5時間は、そこに入っていて、もらおう。」
「ご…ごじか…ん…!?」
ジャボアティクの非情な宣言に、気が遠くなる。
「そ…そんなにイかされつづけたら…ほんとに、しんじゃう…」
「まだまだ、ワームどもは元気だぞ。たっぷりと、嬲られるがいい。」
ビクビクと震えるミカの身体をまたミミズどもは這いずり始めた。
「い…いやぁ…ああん…また…おっぱいすわれて…うあああーーーーっ…」
「さてと、この間に別の仕事を、片付けるとするか。5時間たったら、またくるからな。」
そして…ジャボアティクが部屋を出て行った後も、
ミミズたちによるミカへの快楽調教は容赦なく続けられたのだった…
―そして5時間後。
「いま、戻ったぞ。…おお。順調に、調教は進んでいたようだな。」
別の仕事から戻ったジャボアティクは、ミミズ水槽の中のミカの様子を見て満足そうに頷いた。
「う…あ…」
数時間もの間、ミミズ責めに翻弄されて数え切れないほどに絶頂を迎えたミカはさすがに体力の限界か、
喋る気力さえも起きない様子だった。そんなミカの身体をバグベアに命じて水槽から引っ張り出させるジャボアティク。
全身はミミズの不気味な粘液で濡れててかっており、
弛緩しきった股間はミカ自身が漏らした様々な液でドロドロになってしまっていた。
「気分は、どうだ?なにか言ってみろ。」
「え…あぅっ…」
肩で息をしながら、ゆっくりと首を振るミカ。
その表情は虚ろで、涙と涎と汗でべとべとになっていた。
「いや…ぁ…ちょっと、う、うごくだけで、だめ…ああん…」
「ふむ、ここまで敏感に、なってしまうとはな。快感漬けにする、時間が長すぎたか。」
(それにしても、これほどにイきまくっているというのに、精神が壊れずにいられるとは)
これほどまでの逸材は、何百人もの肉奴隷を育成し続けてきたジャボアティクにとっても今までに見たことがない。
「うむ、いいだろう。今日の調教は、おしまいだ。食事が終わったら、睡眠薬をやる。ぐっすり眠るがいい。」
その言葉にミカは心底安心した。この連続絶頂地獄からついに開放される…
(良かった…今日はこれで休める…)
しかし、次に放たれた調教師の言葉はミカの心を再び絶望の底へと突き落とした。
「明日も今日と同じメニューを、繰り返すぞ。これは、一週間ほど続ける予定だ。」
(!!)
「や…やめえ…そんにゃの…ひぬぅ…く、くるっひゃう…」
「狂わせはせんさ。狂ったら調教に支障をきたすからな…。」
冷徹かつ冷酷なジャボアティクの言葉に恐怖と絶望を覚えながら、ミカの意識は薄れていった―。
第3部へ続く…
次回タイトル お風呂で猫を洗うって大変だよね
ご期待ください。