普通にヒュム♀(F5ブロンドの短髪)×ヒュム♂(F4)
南サンド、東ロンフォールへ出る門の手前にある見張り通路。
門から出入りする冒険者と競売前までを見渡せる位置にある高台になっている通路だ。
横にある見張り塔からはからは機械のような正確さで「異常なし!」の声が響いてくる。
西にある見張り通路とは違って、下の通りのうるさすぎない喧騒と多すぎない人通りが休憩や考え事するのに最適だった。
神学者アドネールがいつもそこにいるが、お互いに適度な距離と干渉しかせず静かで心休まる友人。いい友人だ。
「よお、アドネール久しぶりだな。ほらお前が探してた本、ウィン寄った時に見たよ」
「な、なんだってー!ウィンとは遠いなぁ・・。予想通りといえば予想通りか・・はぁ・・」
「お前に送ってやろうと思ったんだけどな、すまん。少々傷みがあるのと稀少本だということで宅配不可なんだとさ。俺のウィンモグハウスに買って預けてあr・・」
「えっ!買っといてくれたのかっ!?ぅわー・・すげぇ嬉しい」
「俺のモグに言っておくから取りに行っt・・」
「行くよ!明日行くよ!行くっていうか、明日発つよ!」
と、そんなわけでアドネールが見張り通路を留守にすることになった。
アドネールが発って二日が過ぎた日の昼間
(やれやれ、あいつの足だと向こうへ着くのに十日はかかるな)
「ん?」
普段ほとんど人が来ないこの通路に人が上がってきたようだ。
綺麗な金髪が陽の光を反射している。短髪のヒュムの少年か・・そう思って目を逸らした。
「あの、天体図を見せていただきたいのですが」
俺は振り返って声の主を見た。
珍しい、こんなに短く髪を切ってる女性を見るのは初めてだ。
「すみません、俺は神学者ではないんですよ。彼なら二〜三週間は戻らないと思います」
初対面の他人だ、丁寧に言葉を返した。
「ぁ、これは失礼しました。ここで日向ぼっこしてる人がそうだと聞いたものですから・・」
彼女は耳まで赤くなって俺に謝る。
あいつ、アドネールのやつ、町の人達に隠居ジジィみたいに言われてるんだな・・。
「気にしなくていいですよ。俺もここの日向ぼっこの常連ですから、勘違いされても仕方ないです」
彼女はその返事で軽やかに笑い声をあげた。
少年だって?とんでもない、細めた目にかかる睫毛のなんて長いこと、
声とともにしなやかに揺れる肩、笑い声に動く唇の艶っぽさ、えらい美人じゃないか。
「ここ気持ちいいですね。サンドにいる間、私が時々ここへ来てもお邪魔になりませんか?」
「お邪魔どころか、歓迎しますよ。ここは考え事にいいけれど、一人っきりだと退屈にもなりますから」
彼女はその返事にニッコリしながら手を俺に出してきた。
「アデラです。見ての通り獣使いです」
いたずらっぽそうな笑みを浮かべて自己紹介をしてきた。
見ての通りがブリガンダイン姿じゃわかりませんって・・
「俺はジェラルド、なぜかジローと呼ばれてるんでジローと呼んでください。ご覧の通りの詩人です」
アースタブレット姿の俺は握手を返してニヤっと笑った。
「よろしく!レンタルハウスの手続きしないといけないので今日はこれで失礼しますね」
そう言って彼女は眼下の通路をモグハウスへと走って行った。
見張り塔から声が響く。
−−−−−−−−−−『異常なし!』−−−−−−−−−−
旅立って二十日ほど経つアドネールから手紙が届いた。
《やあ、ジロー。
やっとマウラに着いたとこだよ。
乗客がホラー師匠とかタコタコと騒ぐからオイル塗って甲板へ見に出たんだ。
あれ・・・イカじゃないのか・・・?
ウィンに着いたらまた手紙書くよ。 アドネール》
今日も俺は見張り通路に行き、覚えたばかりの歌を暗記のために読んでいた。
「ジェラルド!さっきモグハウス整理してたら、これ出てきたからあげるわ」
彼女が俺に見せたのはアクアムスルムだった。
「おいおい、これ安くないだろ。もらえないよ」
「ぇー」
「も・ら・え・ま・せ・ん」
「以前、頼まれた用事をこなしたときにお礼で貰ったものなの。有名な演説家の人も愛用してるのよ」
「・・・・」
「・・・・」
「も・ら・い・な・さ・い」
じーっと俺の顔を見る彼女はとても可愛い。だめだ・・・
「わかりました・・もらいます・・」
「よし!」
嬉しそうに彼女が笑う。
「その代わりにさ、今夜、暗記したての歌を聴いてくれないかな?調整したいんだ。
むしろ聴いてください、アデラお嬢様」
最後はふざけた口調で彼女にお願いしてみた。
そのほうが彼女が断りたい場合に断りやすいかと思ったからだ。しかし、
「うん、いいよ!でも私の耳で役に立つかなぁ」
「もちろんさっ
そうだ忘れるとこだった、アドネールから手紙が来たんだ。まだマウラだとよ・・」
嬉しくてニヤケそうになったので慌てて話を変えてしまった。
「まだマウラなの!?ひどく遅い気がするけど、おかげでジェラルドと知り合いになれたからいっかー!」
俺達は時々そんなくだけた会話と心地よい沈黙に数時間を過ごした後また夜会おうと約束してわかれた。
夜になったばかりの時間に見張り通路へと俺は向かった。
アデラはまだ来ていない。
聴いてる間彼女が座れるようにと厚手の敷物を広げた。
一息ついて手すりにもたれる。
下を見るとまだまだ人通りは多く、競売前も相変わらず人ごみに混雑しているのが見える。
俺のように歌や魔法の発声練習している声も聞こえる。
「ジェラルドー!!」
下でアデラが手を振っている。
短い髪が街灯の明かりでキラキラと輝いている。
アデラが好きだ
彼女への想いが突然とめどなく溢れ、それを誤魔化すかのようにわざと大きめに叫んだ
「暗いから、階段で気をつけるんだぞー!」
「いま行くねー」
ふぅ、歌を何曲か歌ったあとの休憩は気持ちいい。
「ジェラルド、綺麗な声だね。いつも歌ってくれてればいいのに」
「俺にオペラな生活をしろとおっしゃいますか」
彼女が持ってきたフルーツを食べながら笑った。
敷物の上に足を崩して斜め座りのアデラはとても女性らしい。
誰だ、短髪の女は男みたいだなんて言ったやつは・・まったく
そんなことを考えていると彼女が口を開いた。
「明日からちょっと忍者の練習しようと思うんだ」
「あぁ、それで拳法着なんて着てるのか」
「そう、まだ新しいから最初にジェラルドに見せようと思ってね」
そんな風に言われると、て、照れるな・・
照れてる俺はぶどうを一粒落としてしまった。
「ん、私が取ってあげる」
上体をひねり、左手で体を支えたアデラはぶどうへと右手を伸ばした。
細いうなじに目が釘付けになる。
短い髪のために、アゴや鎖骨までのラインが丸見えだ。
しかも拳法着だ・・・頼むよアデル・・・
ここは人なんか絶対に通らないとこなんだぞ・・・くそっ
俺は彼女の近くへ体をずらして肩を抱いた。首筋へキス。
顔は見なくても彼女が真っ赤になるのがわかった。
「ジェ・・・」
アデラの上体を支えてこっちを向かせる。
首から徐々に鎖骨へと唇を移動させていく。
「・・・は・・・ん・・・ぁ・・、ジェラルド・・」
左手を服のあわせから中へさし入れ、胸を柔らかく包み込む。
「アデラ・・アデラ・・・」
俺は彼女の名前を呼ぶくらいしか声を出せなかった。
そして彼女へキスをする。舌を入れ、絡ませ、歯をなぞり、唾液を味わう。
その間に手は下着の中へ入れ、胸を優しく揉んでいる。手の中で形を変えているのがわかる。
「はぁ・・・ぁ・・・こんなとこで・・」
「あまり声を出すと人が来るよ」
じっと彼女を見つめると、アデラは下唇をかみしめて首を横に振った。
俺は構わず再び首筋に舌を這わせ、下着をずり上げた。
「や・・だめ・・・・・こ、こわい・・・」
「アデラ、君のこと好きなんだよ」
右手を体と服の間に入れ彼女を支えながら後ろへと倒した。
他の女性のように広がる髪はない。
が、おかげでスッキリとした肩がすでに裸のようにすら見える。
アデラの目を見ながら顔を左胸へ下ろしていく。
自分でもスケベだと思えるほど、じっとりと味わいながら舌を這いずらせる。
乳首へは触れずに乳輪のみをゆっくりなぞっていく。
「ふぁ・・・ん・・んっ・・!」
右胸は俺の手のひらの下で柔らかく握られていたが
手をずらすとプルッと乳首が勃ちあがった。
脚の間をまさぐってみると、服の上からわかるほどに湿っていた。
中は蕩けるほどの液体と熱さにつつまれていることだろう。
「・・・・・・あぁ・・ん・・」
出すまいとしてもアデラの口からは甘い声が漏れ出ている。
俺はようやく乳首を口に含み、転がして軽く噛んだ。
「ひぁん・・っあ・・・」
彼女の意識が胸へ向いている間に、下着ごと下半身の装備を引きずり下ろす。
「やぁ・・見ないでぇ・・」
彼女の中へゆっくりと指を入れると充分すぎるほどに潤っている。
したった愛液が敷物へシミとなっていく。
もう我慢もそろそろ・・・それにいくらなんでもここで長居はしたくない。
(入れていいかな・・?)
「入れていいかな・・?」
そう思った俺は、彼女の肉粒を嬲り俺自身をあてがいながら、そっと顔を窺う
「・・・・・・・・」
さっきのキスの名残と興奮のせいだろう、唇は紅く濡れ、いつもよりふっくらとしている。
ふるふると睫毛が震え、じんわりと彼女の瞳が見る間に潤んできた・・。
しまったっ!俺の悪い癖だ。
『入れていいかな・・?』たしかに先刻、鍛えられた俺の甘い声が自分の耳にも聞こえた・・。
興奮すると考えを口走ってしまう・・よりによってこんな時に
このわずかな間
アデラには、焦らしと、言葉攻めが与えられたようなものだった。
「ぅ・・・や・・・やめ・・・・・」
アデラが声を発したと同時に溢れた蜜がさらにシミとなった。
それを見た俺は彼女の中へと入った。
「っう・・・・・く・・・・」つい声が漏れてしまった。
熱い、 熱い、 熱い、
包みぬるぬると滑る彼女の中
ぬちゅ・・・・
「あ!・・・・・・・・・」アデラは声を堪えて、泣くような、啼くような、かすかな声を漏らす。
「はぁ・・あん・・・ぁ・・っっ・・・・!!・・」
俺は呼吸に合わせるように腰を動かした。
入り、ギリギリまで抜き、一気に突き、また抜き、
にゅちゅ・・ぬちゅ・・・ぬちゅぐちゅぐちゅ・・
動きは速くなり、彼女の腰も動いてきた。胸が俺の手の中で上下にたぷたぷと揺れている。
「ゃぁ・・ぁんん・・・んっ・・ん・・・」
濡れた音のが声より大きいくらいだ。
アデルは締め付けて、吸うようにこちらを迎える。
俺はさらに押し込んでいく。
ぐにゅ・・・っちゅ・・ぐちゅむちゅ・・・・ぐちゅっぬちゃっぬちゅ・・・・
アデラの眉がキュッと寄った。咄嗟に片手を彼女の口へ軽くかぶせる
「(あっ・・ひぁあぁんぁああ・・ぁぁ・・・ぃ・・ぃぃ・く・・・ああっあぁんぁあぁ!!・・)」
俺の手のひらにそう響いた気がした。
ずちゅっっ・・
「っくぅ・・・・・!」最後に突き、俺も果てる
満足した様子のアデラは敷物の上で眠っているのか、気を失ってしまったのか。
彼女から目を離し、ふと頭をあげると
くっそぉおおっ!エロヴァーンめぇぇえっ
ちきしょーっ
見張り塔のエルヴァーンが親指を立て、声に出さずに口を動かした。
(グッジョブ!)
ニヤリと笑いやがった。
俺は片付けてアデラを背負い下へと降りた。
挿入する直前、彼女は何と言おうとしたのだろう。
「やめて」なのか「やめないで」なのか
どっちにしろ燃える言葉に違いないわけだが
見張り通路に背を向けたときに声が響いてきた。
−−−−−−−−−−『異常なし!』−−−−−−−−−−
ちっ、これだからエロヴァーンは・・
「ジェ・ラ・・」
背中から呟きが聞こえた。
俺は手の中のゴミをポイっと近くのくずかごへ放り入れた。
それはある錬金術師が開発したという避妊具だった。
さて、北サンドの宿屋にでも行くとするか。
-終-
→アデラ過去編陵辱表現有
→ジローxアデラ2