ジローxアデラ


《やあ、ジロー。
ウィンはいいなぁ。ここに住んじゃおうかな。
冒険者みたくレンタルハウスがもらえるならそうしたいよ。
宿屋暮らしはつらくてね。財布が・・・、財布が・・
ナンデダロウ、カラッポナンダヨ。ジロークン
                             アドネール》

ランペールの墓で俺達は召喚でアデラの忍者に付き合い、ミミズ相手にレベル上げをしていた。
遠くで俺の青光りするカータロウ(俺がジローだからタロウだそうな)とアデラが戦っている。

はぁ、、こんな薄暗いくてジメジメしたとこ嫌いなんですよ。
つーか、レベル上げも乗り気じゃないんですよ。
だけど放っとくとアデラが、あのペラペラな拳法着で野良PT行くって言うし今着ているノマドも俺的には・・・いや、嬉しいっスよ、諸兄方。
チュニカとサブリガの露出度高い素敵装備ですから。
でも彼女一人だけ野良には出せないでしょう・・・はぁ

「ちょっとジローさんっ、どこ向いて喋ってるのっ!!誰に話しかけてんのよっ!?」
「あぁ、す、すまん。ちょっと説明をしt・・・」
「【へぇー】岩壁に説明ですか?そうですか」
「ぇぇ、岩壁にです・・・orz」
彼女は初えっち後、怒りっぱなしのままだった。
俺は「ジェラルド」から「ジローさん」へ変わり、キスのひとつもさせてくれやしません。
「あ」彼女の声とともに、二人同時にレベルが上がった。
「アデラ、帰って次の狩場を探そう」
「空蝉とカータロウがいるからシャクラミ行けるかなぁ」(俺も入れてくれ・・)
「装備変わるから、気分転換兼ねてPT行k・・・」
待て、次のアデラ装備はボーンハーネスだっいかんいかんいかんいかんっ
「そうだなっ!他にいいとこなければシャクラミにするか!はははは」
アデラを見るとサッサッと歩き出している。

サンドに戻った俺達を待っていたのが、冒頭のアドネールから来た手紙であった。

翌日、俺はアドネールを迎えに行くべく詩/白へと着替えた。
日課の競売眺めをしているアデラを見つける。
「アデラ〜、メアるけど仕度いいか?」
「なんで私まで当たり前かのようにジローさんと行かないといけないの?」
「行くとばかり・・・思い込んでた・・ほら、どうせシャクラミ行くじゃないか!」
そういや、予定なんか聞かずに一緒に行くつもりになってた。
「私を所有物のように見ないでくれません?」
アデラの右眉がピクリと上がる。
美人なだけに怒ると凄みがあるので俺は慌てた。これ以上怒らせたくない。
「わわわわかったよっ、すまん!先にウィン行ってるよっ!またなっ」
テレポの光に包まれ飛ぼうとしたとき、彼女が寂しそうな顔をしてるのがみえた。
気のせいか・・

「見張り通路でお昼でも食べようかなー」
残されたアデラは、そうつぶやくとトボトボと南サンドへと向かって歩き始める。
アデラはジローに見せているほど怒ってるわけではない。彼に対して取るべき態度が、
どう接すればいいのかがわからないだけなのだ。
彼の自分への気持ちは嬉しい、少し気恥ずかしいくらいだ。
会話は楽しいし、知識・経験も豊富だ。垂れ目なとこなんかは好きだし、何よりアレ以来、強引に迫ってくることが無いのが嬉しかった。

通路に着いたアデラは足を伸ばしてペタリと通路へ座った。
手すりに背中をもたせ、空を見上げる。短い髪に手を入れて後ろへと撫でつけた。
そのまま首筋に手を置き、髪がもう少し長かった頃の、獣使いになる前の、
そんな遠くもない昔のことを思い出した。


あれは数年前のこと・・

その日、アデラはバス港の空き家で彼氏のシヴリオンを待っていた。
この頃のアデラは髪が短くなく、冒険者の間では比較的人気のあるF8スタイルと呼ばれている顎までの長さの髪型をしていた。美人というより、可愛い女性である。

「アデラ、待ったか?」そう言いながらエルヴァーンのシヴリオンが空き家へきた。
風でもあるのだろう。しばらくドアがとどまり、そして音も無く静かに閉まった。
「まだ来たばかりだよ」アデラのはにかむような笑顔がシヴリオンを迎える。
「そかそか、二人きりになるの久しぶりだな」
「うん、ずっと狩りばっかりだったからね」
「アデラに触りたくて仕方なかったよ」
「そんな、シヴ・・・」最後まで言わぬうちにアデラはシヴリオンの陰になり、唇を彼に奪われていた。アデラもそれに応える。
「んん・・・」
どちらともなく声を漏らしながら舌を絡み合わせ、粘りのある音が室内に響く。
アデラの口の端から一筋の唾液が流れた。
「アデラ・・」シヴリオンが体を離してアデラの顔を見つめた。
「シヴリオン?」
シヴリオンの手に黒く細長い布が握られている。
「ちょっとした新しい遊びだよ」そう言って彼女の視界をその布で遮り頭の後ろで結ぶ。
「これ・・?この布・・・?」少し湿っているようだ。

(暗闇薬が塗ってあるんだよ)
「目隠しすると感度が上がるんだってさ」くすくすと笑いながら彼は布の位置を直した。
アデラは初期装備の頃にシヴリオンに拾われ、全ての面倒を彼がみた。
初めてのジョブの白としての行動、魔法、装備、食事やジュノでの生活。
LSへの紹介、仲間との固定PT。駆け足のようにレベルは上がったが、経験が追い付かない。
固定ゆえに偏った知識がつき、限界1に近い冒険者とは呼べず、ただの世間知らずだった。
そしてもちろんセックスについても。彼好みの性癖を満足させるためのものが教え込まれた。

二人はまだ恋人同士となってそんなに長いわけではない。
アデラはやっとセックスが気持ち良く楽しいと思い始めた程度だ。

シヴリオンはアデラの服へ手をかけ、ボタンをひとつずつ外していく。
「ちょ・・シヴリオン、部屋を暗くして・・お願い」
「もう暗くしたよ、目隠しから光が入ってないだろ?」
「は・・ぁん・・・」
目隠しでアデラはどこへ愛撫が来るのかと全身を敏感にさせ、しかし身動き出来ずに立ちすくんだ。
耳をなぞる舌にうめき、ローブをまくる手に期待をした。
「シヴ・・ベッドへ・・・座らせ・・・」
「まだ立ってるんだ。座りたいならこのまま床だ」
「そ・・な・・・・あぅうん・・」
彼の手が太股をなで、湿った下着の上から指をウニウニと動かし押し付けてくる。
自然とわずかではあるが腰をその手に合わせ動かす。二人の荒い息が部屋を満たした・・
ローブが床に落ち、胸につけていた下着も外された。
残るは、目隠しと彼の手で愛液まみれにさせられている下着だけだ。

シヴリオンは手を止め、一歩後ろへ下がった。彼女を見る。
アデラは不安そうに立ちながらも興奮のために体を上気させている。
一筋の髪の毛が口元に張り付き、形の良い胸がピンク色の乳首を見せ付けた。
唯一の下着も濡れて布の下の毛を透けさせている。黒い布が顔を隠しているのがもったいない。
「シヴリオン・・・どうしたの・・・」
不安そうな声が劣情を駆きたて、すぐにでも彼女の中へ突っ込みたいと思わせた。
シヴリオンは側に寄ると、両の手のひらで左右の乳首のみにそっと触れた。
「・・・ぅ」そのほんの一瞬の接触に体をビクンとさせてアデラがうめく。
シヴリオンはニヤリとしながら、彼女の尻へと手を伸ばして下着の中へと手を入れた。
そのまま膝をついてヘソから胸へと舌を這わす。尻を揉んでいる手は性器をわざと触け、
その周辺やあるいは菊門をなでる。ぬちゃり・・と音をたてた。胸に唇と舌を這わし乳首を噛む。
「っっ・・・ぁぁああ・・ん・・ふ・・っ・・きもち・・いぃ・・・」たまらずアデラはシヴリオンへともたれかかった。
「アデラ、頼むよ・・」そう言うとシヴリオンは立ち上がり、自分の着ている物を脱いだ。
そして彼女の口へそそり立つ自分の物をあてがい、アデラは唇を開いて彼を受け入れた。

「は・・・」シヴリオンの熱くなった吐息がアデラの首筋にかかる。

?1>>シヴリオン(以下シヴ) 彼女の目隠し取れよ。顔が見たい。
?2>>シヴ アデラに咥えてもらえるとは羨ましいですね。何も知らないお嬢ちゃんらしい。
        それともシヴ、君の教え方が上手いのかな?ふふふ・・・

それらの声(tell)には返事せずにシヴリオンはアデラの目隠しをずらして外した。
布についていた薬品のせいで、アデラの目は暗く滲んだ像しか映してないはずだ。
シヴリオンの足元に立つ男も、すぐ近くで彼女の顔を覗いている男も、部屋には二人だけとそう思い込んでいる彼女には家具か何かの影くらいにしか見えない。

「んん・・っ・・・」アデラは苦しそうに眉をひそめた。こんな行為はまだ数回で慣れてるはずもない。
「歯は・・立てるなよ・・・」うぅ・・と、声にならない声をシヴリオンが出す。
アデラは見えない目を上に向けて彼の顔のほうへ視線を向けた。下手な動きなのは自分でもわかっている。
ぎこちなく舌で舐め、頭を動かして根元から先端まで唇を這わす。
唾液まみれの生暖かい舌と口中で彼の表面を蠢き、密着して包みこする。
固く熱いコレを今使っている口ではなく、あとで下の口へ自分の中へ入れるのかと考えると、トクンと熱い汁が自分の下着の中で溢れるのを感じた。

アデラの横で彼女を覗き込んでいたハゲ頭のヒュム♂がシヴリオンを見てニヤニヤとした。
ハゲ(?2)>>シヴ おやおや、お嬢ちゃんのマ○コはもうぐちょぐちょのようですね。
          かわいそうに、早く入れてあげないと勝手にイってしまいそうですよ。

シヴリオンの背後でしゃがみこみ、アデラの唇から首筋へと垂れる唾液を眺めていたタルタル♂は、
タルタル(?1)>>シヴ おっぱいをいじってやれよ。乳首つまんだだけで気絶しそうに固くしこってるぞ。

二人の言葉と、視姦に気付かず明るい部屋で淫らな姿をさらけているアデラに興奮が高まった。
「ア、d・・ラ・・」
息苦しそうに涙を目の端に浮かべ、口をすぼませて頬ばっているアデラの頭を押さえつけた。
ゆったりと腰を動かして、彼女の口を性器に見立てる。ヌルヌルと彼女の唇の中を行き来する。
苦しげな彼女の荒い鼻息、うめきにすらなっていない声、楽な体勢になろうともがく体が押さえられた頭のために動けず、彼女を支えている腕をふらつかせる。
「う・・く・・」アデラの顔を見ながらまた押し込む。手で押さえた彼女の前髪が額にはりついていた。
「んん・・・ぅむ・・・んふ・・・んんっ」苦しそうにアデラがわずかに顔を動かす。
「アデラ・・・いくぞ・・・」咥えている彼女の口が時折二チュニチュと音をたてている。

タルタル>>シヴ おい、飲むとこまで教え込んであるのか?まだなら溺れちまうぞ。ククク・・

シヴリオンは寸前で彼女の頭を離した。アデラは突然楽になった口から空気を吸い込んだ。
その時に白濁した液が、彼から、彼女の顔や肩、胸へと飛び散った。
「・・・む・・・ぅぁ・・・」ハァ・・ハァ・・・・
シヴリオンがわずかに声を出してあえいだ。

床に手をついてアデラは咳き込んだ。涙が流れてくる。
白く粘った液が涙とともに頬を伝って口へと流れこんでいく。
胸に飛んだものはスジを残しながら流れ乳輪で留まり、赤く固くなっている乳首から糸をひくように垂れていった。
「シヴ・・・ひど・・ぃ・・・」
「・・・・・・ごめ・・・つい・・・次はアデラにしてあげるから・・許してくれよ、な」
その時アデラが気付いた。床についている自分の手がハッキリと見えることに。
薄暗い闇の色ではない。桃色に上気している自分の体が見える。点々と散っている白い液。
彼の唾液と自らの汗でヌラヌラとしている胸。自分の垂らしている愛液で張り付いて透けてる下着。

「シヴr・・・・」彼を見ようと顔を上げた彼女の表情が固まった。
「あ・・ぁあぁ・・な、なんで・・・なんで・・・」
彼の他に人がいる!
見慣れた二人の男がニヤケ顔でこちらを見ていた。
「え、やだ・・・どうして・・・・」

「あれ、なんか見えてるみたいだな?」と、タルタルがシヴリオンを振り返る。
「あぁ、涙で薬品が流れてしまったんですね」ハゲが彼女をじっと見たまま言う。
「そうか、そこまで考えなかったな。
あと2〜3回教え込んでからと思ってたが、このまま三人でアデラとやるか」
「そうですねぇ、幸い彼女のアソコもヨダレを垂らしてお待ちかねのようですし」
「て、おいっアデラっ」
かろうじてレッドケープをアデラの手が掴み、ドアへヨタヨタと駆け出した。
(なんで?なんで?全然わかんなかったよぅ・・)
「やれやれ、お嬢ちゃんはどこいへくつもりですか・・・グラビデ!」
途端にアデラの足が重くなる。ドアは目の前だ。
(やだ・・・速く、足、・・・速く・・・)
アデラの手がドアノブへとのびる。

「はぁ〜・・」
誰がどのような意味でついた溜息だったのか。

数日後、アデラは彼らから離れた。
弱味と思われないよう、何でもなかったかのごとくふるまった。
彼らも他のLSメン達も大して気にとめていないのがわかった。

   −     −     −      −     −    

ブロンドの頭を振ってアデラは物思いから覚めた。昔のような揺れる髪は無い。
あれからアデラは自分が臼だと知った。狭い世界だけで育てられ、冒険を知らなかった。
奉仕ジョブを選んだはずが、奴隷ジョブへと自分で貶めていた。
あのままならきっとジワジワと彼らLSで性的な奴隷にもなっていたことだろう。

「さーてとっ」伸びをしてアデラは立ち上がった。
「アデラさーん、後でお花見どうですかー?」見張り番のエロヴァーンが手を振っていた。
「今からウィン向かうんです〜、戻ったらみんなで行きましょう〜〜」

元気よく返事をして、アデラはニッコリ笑って手を振り返した。


ジローxアデラ2