故郷であるバストゥークの、友人からメッセージが届いた。
「久しぶりねアルサイス。元気にしてる?
今回はあなたにお願いがあってメッセージ送ります。
こんどの下弦の月の光曜日にミッションでサンドリアのドラゴン退治に行きます。
私たちだけでは不安なので、手伝って欲しいの。
お返事待ってます。 レミール」
懐かしい名前だな。
彼女は黒髪をポニーテールにしたヒュームの女冒険者だ。
南グスタベルグの海に面した岸壁で釣りをしている時に出会った。
当時かけだしであった彼女に戦闘の指南などをしてあげたものだったが、そうか、もうすぐ公認冒険者になるわけだ。
俺は懐かしい友人の為に人肌脱ぐことにした。
俺は約束の日に合わせて準備を整えて、待ち合わせ時間に間違い無く到着できるように少し早めの飛空挺に乗り込んだ。
しっかし、今日に限って飛空挺が異様に込んでいる。
内部キャビンはサンドリアに向かう冒険者が責めぎあっていた。
外が雨降りで甲板に出ることができないから、いっそう人が多くキャビンに集まっているんだろう。
からだの小さい俺立ちタルタルにとって、この状況はちと厳しい。
エルヴァーンやヒュームの合間で必死に自分の立ち居値を確保し様と動いてはいるのだけども、奴らからはタルタルが確認できないらしい。
時々、足がにゅっと伸びてきて俺を蹴飛ばす。
当然、悪意は無いんだろうけど蹴られるほうのみにもなってくれ。
こういうときは同じタルタルどうしで固まっているのがいい。そうすれば蹴られる心配は無くなる。飛空挺の中ではそれが常識なのでタルタルは自然と一箇所に集まっていく。
問題はそのタルタル集団が何処に集まっているかが問題なんだよ。見渡すこともできないからさっぱり分からない。
人の林の中をもぞもぞ進んでいると、また目の前に足が伸びてきた。さいわい俺の鼻先を掠めただけでヒットはしなかった。
ほっといきをついたとき、俺は物凄いものを発見してしまった。
目の前に突き出された足はエルヴァーンの女性のものだけど、その足の付け根になにも着けていない!
ノーパンだ!
物凄い絶景。綺麗な尻のラインは勿論、少し開き気味にふんばった2本の足の向こうには女性の割れ目まで見えてる。
まわりの乗客は気付いてないみたいだ。エルメスが着ているブリガンダインの裾がスカートのようにそこを隠しているからかもしれない。俺には丸見えだけど。
しかし、普通はホーズとかサブリガとか防具を着けてるもんだろ?なんでパンツすらはいていないんだ?
あれ、なんか濡れてないか?ももの内側に線が伝ってる。アレはぜったい汁だ。
分かったぞ。このエルヴァーン、この状況に興奮しているんだ。露出狂の変態なんだ。実際露出してないけど。
俺には見えてるから露出してることになるのかな?良く分からん。
そう言えば、エルヴァーンの女性ってのは興奮するとクリトリスがちんぽこみたいにボッキするって聞いたこと有るぞ。ホントなのかな。こっからじゃ良く見えない。
ちょっと姿勢を低くしてもやっぱり見えない。後ろからじゃ無理なんだろうか。
そうこうしていると、エルヴァーンがもぞもぞ動いて更に股を開いた状態になる。
おしりの肉が左右に分かれて、尻の谷間が開いていく。
うわっ。目の前に肛門がさらけ出されてる。踏ん張った足に力が入るたびにそこがヒクヒクとういてるよ。
エロ過ぎ・・・。
おっと、それよりクリトリス。
こんだけ開いてれば見えるかもしれない。もう一度身をかがめて覗き込んでみることにする。
汁がじくじくと涌き出る溝のその先につるんとしたクリトリスがあった。
ほんとにうわさ通りのクリトリスだ、おれのちんぽこと同じくらい大きい。
それが前に向かってボッキして、ブリガンダインの裾の前の部分を押し上げて、テントを作っている。
すごい。こんなにでかいとは思わなかった。タルタルのなんてホントに豆程度なのに。
しかもあんなに硬そうにボッキするなんて。。。アレならセックスもできるに違いない。射精はできるんだろうか?
できるわけ無いか。いくら大きくても所詮はクリトリスだもんなぁ。女の体から精子が出るわけないし。
キンタマでもあれば話は別だが、それじゃ女って言わないしな。
しかもよくよく見るとこのエルヴァーンのクリトリス、ぴくぴく動いてる。
ブリガンダインの裾がふわふわと動いて、、、、
あ、その前に立ってるヒュームの女にこすり付けてるんだ。
もちろん服越しだけど、ヒュームのお尻の上らへんに当ってるみたい。ヒュームは気がついてるんだろうか。こっからじゃヒュームの表情までは分からない。
このエルヴァーンはクリトリスがこすり付けられれば何でもいいのだろうか。ふつうなら男に欲情して欲しいところだ。相手は異種族の、しかも女性。同性に対して興奮するもんなのだろうか。考えられん。
不自然に開かれた股は、その広さで腰の高さを調整してたらしい。もっと腰を低くするためにエルヴァーンの足が更に開いた。割れ目が、、、ちょっとひらいた。
コポッて音でも聞こえそうな感じで汁がこぼれた。中のピンク色がちょっとだけ見えてる。
女特有の甘い香りが漂ってきた。
う、ヤバイ。俺まで立ってきちゃったよ。こまったなぁ。おれのちんぽこがヒーラーパンタロンの前の部分を押し上げ始めた。
ヒーラブリオーの裾で隠れるのでたすかった、ピッタリしたデザインのパンタロンの前が膨らんできてる。ブリオーの前がめくれたらボッキしちゃってるのがまるわかりだよぉ。まずいまずい。
これ以上ここにいるのは危険だ。女の匂いが漂うこの場所にいるだけで、興奮が収まらなくなっちゃう。
おれは前を手で抑えて。立ち去ろうと周りを見ると・・・。逃げ場がない!
そもそも、ひとのあしの間を縫ってここまできたのだった。それがいまや後ろは塞がれ、左右にも通れそうな隙間はない。移動可能なのは・・・このエルヴァーンのあしの間くらいか。
大きく広げられたエルヴァーンのあしの間を通ることは出きるかもしれない。しかし危険だ、あんなところにもぐりこんだらいっそう強いフェロモンにノックアウトされるかもしれない。すでに俺のちんぽこは激しい興奮状態で今にも暴れ出しそうなのに。
でも、このままの状態でいても状況は良くならない。どうする。
これは大事な選択だ、慎重に判断する必要がある。
このままではおれのちんぽこが先走りを溢れさせてパンタロンを汚してしまうのは時間の問題だ。
というか、締め付けられて苦しい。俺の意思に反してちんぽこに血液がどんどん流れて行く。
決断を急ぐ必要がありそうだ。
う!?いかん。考え込んでいる間にいっそう立ってしまった。
なんでこんな時に限って元気なんだ。
もう一刻の猶予もない、いち早く移動しなくては、ちんぽこはおろか俺の頭までおかしくなりそうだ。
俺は意を決して前進することにした。
目の前のエルヴァーンの足の間にそろそろと移動を開始する。
うっかり足に触れて気付かれたら、痴漢行為で俺の冒険者生命が尽きるかもしれない。いや人として、タルタルとして終わってしまうかもしれない。
ことは慎重に運ぶ必要があり、かつ迅速に実行しなくてはならない。
おれはエルヴァーンの足の間に頭を入れた。勿論足に触れてはいない。
しかし。しかしだ。
この強烈なフェロモンは俺の脳みそをとろけさせる。ここは一番の危険地帯だった。
おれは息を止めてフェロモンが脳へ進入しないように注意を払った。
でも、それは手遅れだったかもしれない。
頭がくらくらして、視線も定まらない。まるで強い酒でも飲んだ後のようだ。
ふわふわとした浮遊感に何故かちんぽこの感覚だけがはっきりと意識できる。
目の前のエルヴァーンの生足が俺を誘っているようにすら見える。そして、そこを伝い落ちる女の汁は・・・・。
きけんだーー!
おれは目をぎゅっと瞑って冷静さを取り戻そうと努力した。
しかしそのとき頭のてっぺんに何かが落ちてきた。
はっ、これは、エルヴァーンの汁だ!
やばい、このままの姿勢ではド壷だ!一刻も早く脱出を!
頭が通ってしまえば後は簡単だ。まずは頭を前に押し出して、身体を横向きにひねりながら両手も通りぬけた。あとは胴を通して・・・。
!なんてことだー――!俺のちんぽこが前に出っ張りすぎて、エルヴァーンの足につっかえそうだ。やばい、非常にヤバイ。
まてまて、あせるな俺。こんな時こそ冷静にことを進めるんだ。いくつもの危機をそうやってきり抜けてきたじゃないか!
落ち着いて考えろ。どうやってこの危機を潜り抜けるかを。。。!まずは深呼吸だ。
すってーーーーーーー。
!!!!!!!
「えふっ」
強烈な女の香りに俺はむせた。
その声にエルヴァーンがびくりと反応して足をそろえる。
が、その間には俺がいるわけで。。。。
「えっ!?」
エルヴァーンが思わず声を出した。
俺は一気に全身の血の気が引いて行くのを感じると共にエルヴァーンを見上げた。
エルヴァーンの股間に生えたクリトリスの作るテントの向こうに、高潮したエルヴァーン特有の色黒の端正な顔が見える。銀色のさらさらの髪がゆれている。
目が合った。おれは何故か笑顔だ。引きつってるだけなんだが・・。
「はぁ・・あ・・」
おれの顔を見た瞬間、エルヴァーンが切なげな吐息をこぼす。
うつろな表情の彼女の股間の割れ目から、しぶきが飛んで俺にかかった。
見られたと知った羞恥に、彼女がイってしまったんだろう。
おれは絶望と共にそのしぶきを浴びていた。
飛空挺が着水すると、おれはエルヴァーンに手を引かれて飛空挺を降りた。
昼間にもかかわらず俺の目の前はまっくらだ。エルヴァーンの顔はおろか、人に顔を向けることさえができない。
痴漢をしてしまった。
悪気はなかったけども、ちんぽこをボッキさせて女性の股の間で性器をのぞき、あまつさえその相手のしぶきまで浴びてしまった。結果的には立派な痴漢だ。
大変なことになった。俺はきっと領事館に突き出されて、国に強制送還。冒険者資格は剥奪されるだろう。
いや、ここはサンドリアだ。騎士団に引き渡されて一生監獄生活かもしれない。
どっちにしても俺の人生はこんなところで幕を閉じるのか。
冒険者が痴漢で人生の幕を閉じるなんて、誰にもはなせない。はずかしすぎる。
天国のとうちゃんとかあちゃんになんて申し開きすれば良いんだろう。
人の波が通りすぎて、飛空挺が飛び去って行った。
飛空挺乗り場には俺とエルヴァーンだけが立っていた。
「なぁ、おまえ」
エルヴァーンが唐突におれに声をかける。
認めたくはないが、俺はがたがた震えていた。クフタル洞門でギーブルにもみつかっても逃げ切ったこの俺がだ。
いまほどタルタルが見た目小さいのを差し引いても、ちっぽけだと思ったことはない。
顔は青ざめ、鼻はかさかさに乾いている。ホントに情けない。涙が出そうだ。
「こっち向きなさい」
エルヴァーンが俺の目の前にしゃがんで視線を合わせてきた。
おれは相手の顔を直視できずにうつむいた。
下を向いた瞬間、地面に水滴が落ちた。俺の涙だった。
その涙の落ちた地面のソバに、いまだ下着を着けていないエルヴァーンの性器が見えた。
しゃがんでいるため開かれたそこから、女性のにおいが漂ってきた。
それを感じた瞬間、俺のちんぽこがまた反応してしまった。
こんな状況でも俺は節操なく立ててしまうのか。
もう、なんともいえず、なさけない、ばかだ。ひどすぎる。一人前の冒険者なんておこがましい。最低だ。人として最悪だ。
「う、うわーーーーーーーーん」
おれは声を上げて泣いてしまった。
ぼろぼろ涙が出て、止まらない。
子供みたいな大泣きだ。ガン泣きといっても良いかもしれない。
とにかく、港中に響き渡るぐらいの大声で泣いた。
「こ、こら。なくな。」
エルヴァーンが慌てていたが、泣きやもうにも止まらない。涙が滝のように溢れて、泣き声は意思を反して激化して行く。
「あ”ーーーーーーーーーーーーーー」
港の職員が近寄ってきた。
「あの、どうしました?」
ここで俺の痴漢行為を話されたらおしまいだ。
そう考えるだけで、いっそう泣き声は大きくなってしまった。
「いえ、なんでもありません。心配しないでください。」
エルヴァーンの女性は答えると、おれの手を引いて足早に出口ゲートへ向かう。
おれは泣き止むこともできずに、手を引かれるまま引きずられるように彼女についていった。
どこかへ向かいながら「うるさい」とか「なきやみなさい」とか繰り返していたが、ついには「おねがいだから泣き止んで」とまでいう。それでも俺は泣きやまなかった。
きっと、監獄につれて行かれるんだ。
そこで百叩きの刑とかにされるんだろう。
ひょっとしたら想像もできないような拷問が待っているかもしれない。
サンドリアは道徳に厳しい国だから、きっと許しては貰えないだろう。
しかし、たどり着いたのは普通の民家のようなところだった。
ここで取り調べられるんだろうか。
エルヴァーンはおれを高すぎる椅子に座らせると、部屋を出ていった。
ようやく涙を止めることができたが、ヒャックリが止まらない。
「、、、、ひっく、ひっく、、、、、」
エルヴァーンが戻ってくると、おれになにかを差し出す。
受け取ってみるとカップにジュースが注がれていた。
「別にとって食いやしないから、おちついて」
エルヴァーンはなだめるような口調でおれにそう言った。
「ほら、涙と鼻水で酷い顔になってるぞ。」
彼女は俺の後ろに回ると、ぬらしたタオルでぐりぐりと顔をふいた。
どうやら鼻水までたらしていたらしい。それがタオルで塗り広げられて気持ちが悪い。
「ひっく、、、、ひっく、、、、」
抗議をしようとしたが、ヒャックリのせいで言葉が出ない。
「ありゃ」
エルヴァーンが俺の顔をのぞきこんで、声を漏らした。鼻水まみれの顔に驚いたらしい。
「きったないなぁ」
言いながら彼女が笑った。
よほど酷い顔になってしまったようだ。笑われて少しむっとしたが、どうやら怒ってはいないらしい。少し安心した。
タオルをうらっかえして、もう一度顔をふかれる。
「うん、こんどは大丈夫。きれいになったぞ」
ようやく顔拭きの刑から解放された。
よだれでべとべとだった口をジュースで洗い流した。
エルヴァーンが対面のイスに腰掛けると、じっとこちらを見ている。
「おまえ、お家は?」
こんどは取調べらしい。
「ひっく、、、、、モグハウス、、ひっ、、、ジュノ」
ヒャックリでこれでも精一杯だ。
彼女は俺の答えに目を丸くしている。
「モグハウスって、、、おまえ冒険者なのか!?」
また涙が溢れてきた。
「まって、泣くな。なくなよー。」
「う、うう」
こらえるのに必死だ。アレだけ泣いてもまだたりないらしい。ホントに情けなくなってくる。
「冒険者なら泣くな。」
「うあーーーーー」
やっぱり泣いてしまった。冒険者なのに、なんて情けないんだろう。
「ああ、あー、どうしよ」
エルヴァーンは困り顔で手をこまねいている。
俺が泣き止むのに少し時間が必要だった。
泣き止んだらまたぐりぐりの顔拭きの刑だった。
「いくつか聴きたいんだけど。」
俺が落ち着くのを待って、ゆっくりとした口調でたずねてくる。
もう腹はくくっていた。あらいざらいしゃべって後はどうにでもしてくれ。
「なんでも聴いてくれ。ヒッ・・領事館にでも・・・騎士団にでもヒッ・・ク突き出してくれ」
エルヴァーンはちょっと驚いた顔で俺を見る。俺の潔さに驚いているんだろうか。
白魔道士だけでなく侍も志す俺としては、潔さは美学だ。ここであがいても格好がつかない。
「わたしがおまえを突き出すと思っていたのか。」
口元に手を当てて笑いをこらえるようにうつむいた。笑われるのは不愉快だ。でも、こんだけ大泣きした後でいまさら嘲笑を浴びたところで、、、。
「なんでおまえを突き出すんだ?」
罪状を自白させる気だ。認めたくないあまりにも恥ずかしい罪状だけども、観念して話すことにする。
「・・・痴漢・・・しちゃったから。」
「痴漢?これをみてしまったことか?」
エルヴァーンは俺も目の前に腰掛けていながら、おもむろにブリガンダインの裾を持ち上げて見せた。
少し足を開き気味にして、よく見えるように腰を突き出すようにする。
汁はふき取ったのだろうか。落ち着きを取り戻しているそこには綺麗にそろった陰毛がある。あまり毛深くないために、その下にある割れ目は露出して、少しだけ口を開いている。
思わず目が言ってしまうが、すぐさま目をそむけた。
「そ、そうだよ!しかも、その・・・・匂いをかいで、興奮してしまったんだ。」
おれはあまりにも恥ずかしい自供をしながら、顔が熱くなって行くのを感じた。
「ははっ、違うだろう。おまえではなくて、私が痴女なんだ。」
・・・・・・・・。
一瞬思考が停止した。
「なにを驚いているんだ?わたしがおまえに卑猥なものを見せて、あまつさえ達してしまった。立派な痴女行為ではないか?」
言われてみればそのとおりだ。
「だから、おまえに騎士団とか飛空挺公社とかにいってもらうと困るのはわたしだ。」
口どめの為に俺をここに連れてきたのか。
おれは突き出されない。罪にもとわれない。そもそも痴漢なんかしていなかったのか。
「このことは黙っていてくれるな?かわりに、わたしもおまえがわたしの大事なところをのぞいて興奮していたことは黙っていよう。」
う、罪はなくてもこんなに恥ずかしいことを口外されてちゃ、外を歩けなくなっちまう。
おれはその交換条件を飲むことにした。
うなづいて見せるとエルヴァーンはにこりと笑って俺のほうに近づいてくる。
「おまえはかわいいな。」
エルヴァーンは俺を抱え上げる。
身長がタルタルの3倍ほどもあるエルヴァーンに抱っこされ、俺は慌てた。反射的に落とされないようしがみつく。
手が彼女の胸をつかんだ。柔らかい感触。手が埋まって行くほどだ。胸がおれの手を押し返す弾力と闘いながら、必死でつかんだ。
「カワイイとか言うな。これでも成人した男なんだぞ。」
むっとした。おれはカワイイといわれるのはあまり好きじゃない。
「ふん。一人前の男が人前でわんわんと泣くのか?」
がーーーん。思い返すのも恥ずかしいが、そうだった。おれはガキみたいに泣き散らして。サンドリアの港からここまで歩いてきたのだった。きっと多くの人にその姿を見られてしまっただろう。
「それも内緒!」
体をゆすって抗議する。
「わかった。わかったからあまり強く胸をもむな。また感じてしまう。」
あ、タルタルには乳房なんてないからこちらはエッチな気分にはならないが、エルヴァーンにとってはここを刺激されると興奮するらしい。ただ、この感触は気持ちが良いのでもうちょっと触りたかったが、おとなしく手を引いた。
「わたしはシフォンという。おまえの名前は?」
「アルサイス。共和国所属だ。」
「アルサイス?」
エルヴァーンは考えるように腕組みをした。何かを思い出そうとしているみたいだ。
「あ、レミールの友達のアルサイスって、おまえか」
「え?」
どうやら友達の事を知っているらしい。
エルヴァーンはハッとして壁に目をやる。そこには時計が・・・
「あー!」
二人の声がハモッた。
レミールとの待ち合わせの時間はとっくに過ぎていた。
俺は大急ぎで待ち合わせの南サンドリア競売前へ走った。
サンドリアは体の大きいエルヴァーンの国だけあって道幅は広いし、建物がでかいから看板が良く見える。
体が小さいタルタルの俺はサンドリアに来るたびに机が高すぎるとか、扉がでかすぎるとか、不便に悩まされるけど、今日は体が小さいほうが便利なこともあると思った。
混雑した競売所前をするすると進むことができたからだった。
凱旋門の前までたどり着いたときすぐに目的の人物を探し当てることができた。
「レミール!」
おれは彼女に呼びかけると、精一杯手を振った。
彼女はきょろきょろと辺りを見まわすと俺に気付いて手を降り返した。
「おそい」
怒っているみたいだ。当然か。
「もう、いまから出発したんじゃ帰りは深夜になっちゃうよ。」
ぷうっと頬を膨らませるそのしぐさは以前から変わっていない。タルタルの俺なんかより子供っぽいんだ。実際俺より年下だし。
白魔道士のレミールにパーティに誘ってもらうと、近くのヒュームが俺にお辞儀を送ってきた。
「紹介するね。こっちがミスラモンクのフィで、そっちの戦士がミヅキよ。」
おれは二人に丁寧にお辞儀すると。じっと見つめてみた。
フィというモンクは和風の胴着を着こんでいる。恐らくレミールと同じくらいの腕前の冒険者なのだろう。あちらこちらをきょろきょろと見まわしているので、サンドリアに来るのも初めてなのかもしれない。
ミヅキという女性戦士は腕の立つ冒険者のようだ。恐らく公認冒険者レベルだろう。身体にフィットするチェーンメイルを着た彼女の背中には、ヒュームの女性には似つかわしくない大きな剣を背負っている。
「よろしく。俺はアルサイス。見てのとおりの黒魔道士だ。」
おれはレンタルハウスで着替えて、黒魔道士としてここにやってきた。
白魔道士のレミールの手伝いをするのに俺まで白魔道士というのはパーティのバランスが良くないと思ったからだ。
「チュニック、カワイイね―。」
またカワイイって言われた。せっかくジュノで買っておいたブラックチュニック着てきたのにかっこいいといわれたい。
むっとしている俺の心情なんか無視で、ミヅキが「耳袋ぴろぴろー」とかやってくるもんだから、気持ち良くておもわず「ヒハァ」って声が出てしまった。
耳は弱いんだよ。
「もう一人来る予定なんだけど、遅いなぁ」
レミールが心配げに辺りを見まわしている。
おれは残るもう一人の冒険者の事を知っているが、だまっていた。
それは飛空挺でであった痴女のシフォンだ。
一緒にここに現れれば不自然だからと、彼女と俺は別々の居住区出口から出ていた。それを提案したのは彼女だったが、タルタルの俺なんかよりずっと頭がキレるとおもった。
わざと時間をずらしているのだろう。
ほどなく凱旋門から姿をあらわした彼女は、俺の姿を見つけるとかすかに口の端を上げていた。
「遅くなった。すまない。」
ナイトらしく剣と盾を携えチェインメイルに身を包んだシフォンは一同に軽く礼をすると、遅れてきた非礼をわびた。
「ううん。手伝いを買ってくれてありがとう。」
そんな裏側のやり取りなんか知るはずもなく、レミールは素直にシフォンをパーティに迎え入れた。
「これで全員だけど、準備はいい?早く行かないと日がおちちゃう」
フィが驚いたように聴き返す。
「え?5人だけでいくの?ドラゴンと戦うんでしょ?大丈夫かなぁ」
「大丈夫。このメンバーなら十分よ。」
「任せておけ。」
心配そうなフィに、ミヅキとシフォンが自信ありげに答える。たしかに余裕だろうな。ドラゴンの強さにさっしが着いている俺にも、これだけの面子が揃っていれば負けるようには思えない。
俺たちは時間が惜しいとばかりに足早にサンドリアを後にした。
目指すはゲルスバ。最奥の洞窟だ。
ゲルスバ砦は多数のオークが居を構えるオークのサンドリア侵攻の前線基地だ。
しかし王国騎士団の牽制のおかげでサンドリアには侵攻できないでいるのが現状で、長い膠着状態が続いている。
今回のミッションはにらみ合いに手一杯のサンドリア騎士団にかわって、冒険者の俺たちがゲルスバの内情を探るのが目的だ。
どうやら、砦の奥地にドラゴンを召喚する儀式がおこなわれたらしい。
希少種であるドラゴンは過去の歴史において驚異的な生命力と戦闘能力で多くの勇者の命を奪ったと書物の各所に見つけることが出きる。ヴァナディールの各所にいるモンスターたちとは別各の化け物だ。
フィの心配は当然のものだろう。
しかし冒険者を長くやっていると大体の強さが予想できるようになってくる。
所詮、オークなんぞに召喚されて姿をあらわすようなドラゴンは小物と相場が決まっている。
そもそも魔法技術に疎いオークどもが召喚するのがそもそも無理があるのだ。ひょっとしたら召喚されたドラゴンはその身を維持できずに瓦解している可能性すらある。
更に、この砦にいるオークたちはあまり士気が高くないようだ。堂々と歩き回る俺たち一団につかみかかってくる様子もない。下っ端のオークといえどもわが身がかわいいと見えて、てだれの俺たちに関わりたくはないようだ。
時には、未熟なレミールやフィに襲い掛かるオークもいたが、シフォンが一刀両断するとそれ以後はまったくといっていいほど簡単にことは進んだ。
そして俺たちはユグホトという岩屋の中で奇妙な魔方陣を発見した。
「ここじゃないか?ドラゴンを召喚する儀式がおこなわれているってのは。」
シフォンがレミールを促す。
「みたいね。魔方陣の結界をとくわ。踏み込む準備はいい?」
「いつでも。」
「作戦はさっきうち合わせた通りでいいのよね。」
「うー、緊張するなぁ。」
「さっさと済ませようぜ。」
各自の返事を確かめたレミールが魔方陣に護符をかざした。魔方陣の中に吸い込まれるように俺たちは儀式の場に突入して行った。
割愛
事は簡単に片付いた。
あまりに簡単に決着がついたので、おれは緊張する暇もなかったくらいだ。
レミールとフィははじめてみるドラゴンにパニックになったが、他の3人はなれた様子で淡々と段取りをこないていった。
途中、フィが頑張リ過ぎたためにその後ろにいたレミールともどもうっかりドラゴンのブレスを浴びてしまったものの、それも大した問題にはならなかった。
魔方陣を脱出した俺たちは、岩屋を抜けた先の岩峰で休憩を取っていた。
「あー。緊張したね―。」
「のろいがとけなくて―。すっごくーからだがーおもいー。」
ドラゴンのブレスを浴びた二人はその副作用で衰弱したように弱っていた。
その二人を回復させるには、サンドリアに戻っておれが解呪の魔法を使えば簡単なのだが、温泉があるから回復するまでしばらく休んで行こうというシフォンの提案で一同はこのホルレーの岩峰にきていた。
「ほしがきれーー」
岩屋を抜けるとそこには大きく開けた星空が広がっていた。穴の中にいたのでわからなかったが、予想通りに日が暮れてしまっていたらしい。
そして、すぐソバには湯気を立ち上げる温泉があった。月明かりが淡く煙る湯気を照らし出していた。
「ほら、怪我に効能のある温泉だ。入ろう。」
シフォンはそそくさと鎧を脱ぎ始めた。
俺の目の前でいきなり脱ぎ始めたシフォンを見て俺はあわてて辺りを確認した。
「ちょ、ちょっとまて。脱衣所は?っつーか男湯はないのか?」
「そんなもんあるわけないだろう。獣人の住処の奥だぞ」
「えー!混浴なの?ここ」
レミールが驚きの声を上げた。俺のほうをちらちら見ている。
やはり異性の前で肌をさらすのは恥ずかしいだろうな。
俺は愕然とした、せっかくここまで来たのに、俺だけ温泉に入れずじまいだなんて・・・。
ガックリと肩を落として、おれは岩屋に戻ることにした。
「何処に行くんだ?」
シフォンが俺を呼び止める。
「女同士でゆっくりしてくれ。おれは見えないところいってるから。」
「帰りはおまえの魔法に頼りたいんだが、温泉でゆっくり休んでおかないでエスケプできるか?」
呪いを食らってしまったレミールのかわりに魔法を使いまくった俺はいまやMPはすっからかんだった。
きちんと休息を取らないと、エスケプなんてとてもじゃないが無理だ。
「なら、皆の後ではいるよ。」
「そんなの待っていたらわたしたちが湯冷めしてしまうだろう。みんな、彼も一緒で構わないよな?」
「えええ!」
レミールが抗議の声を上げた。
「だーいじょうぶーだよ。タルタルはー女の裸見ても欲情したりしなーいにゃ」
いち早く脱いで温泉にはいったシフォンに続いて素っ裸になったフィが、呪いのせいでのろのろになった口調で説明した。
たしかにタルタルは女性の裸を見ても全然性欲が沸かない。成人しても異性と一緒にお風呂に入ることは良くあることだ。服を選ぶ時だって更衣室を使うことすらまれだ。羞恥心がないわけではないが、それが性欲に結びつくことがないためあまり警戒していない。
ウィンダスでタルタルと共に生活するミスラにはそれが良くわかっているらしい。
「で、でもー・・・」
レミールが渋っている。
当然だろうな。タルタルは欲情しなくてもヒュームは違うわけで、それにタルタルにだって恥ずかしがって裸にならないヤツも一杯いる。
でもミヅキの判断はちがった。
「わたしはある君と一緒にお風呂はいりたいなぁ。」
「み、ミヅキ?」
「ねぇ、一人だけ仲間はずれじゃカワイそうだよ。いいでしょ。レミール?」
もともと彼女はタルタル好きらしい。さっきもぴろぴろされたし。
道中、いちいち俺のことをいじってわらっていた。
おれはいきなりミヅキに持ち上げられて、温泉のほうに向かされた。
「ほーら、こんなにかわいいし。」
またカワイイっていった。む、
温泉には既にシフォンとフィがつかっていた。当然素っ裸だ。
背中に当るミヅキの胸の感触からするに、ミヅキも下着姿らしい。
まだ服を着ているのは俺とレミールだけだった。
「ほーら、ある君。脱ぎ脱ぎしましょーねー」
ミヅキが子供をあやすようにおれのチュニックを脱がせにかかる。
「子供あつかいするなよぉ」
抗議はするが。聴き入れてもらえそうにない。
簡単にチュニックもズボンも脱がされておれはパンツだけにされてしまった。
それでとうとうレミールも観念したらしい。ダブレットの腰紐を解き始めた。
「アルサイス。あんまりじっと見ないでね。恥ずかしいから。」
レミールの顔は温泉にも入っていないのに真っ赤だった。
背中を向けて上着からいちまいずつ脱いで行く。
ダブレットを脱ぐと白いブラジャーの紐を解く。背中越しに豊満な乳房がちらりと見えている。
ホーズの腰を緩めると、するりんとおろしていく。かがんだひょうしに突き出されたお尻はエルヴァーンのシフォンには負けるもののヒュームにしては肉付きがいいように思う。
白いパンツがお尻に張りついている。
全部を脱ぎ終えたレミールがそそくさと湯船に入る。
その隙に下着を脱ぎ終えたミヅキがおれのパンツに手をかけた。
不意をつかれた俺は、情けなくもひっくり返ってパンツを取り去られてしまった。
仰向けにひっくり返った俺の頭の上にはミヅキの股間が大写しだ。恥ずかしがっている様子は微塵もない。
「あれー、ちったいおちんちんですねー。」
そのままかがんでおれのちんぽこを見つめる。やめてくれ、いくらなんでも恥ずかしい。
ミヅキもちょっとは隠してくれ。おれの顔の上にしゃがんだために、俺の視界一杯に女の割れ目が開いて、ピンク色したなかみが見え隠れしてるのが丸見えじゃないか。
「だからー、裸ー見ても欲情しなーいのにゃ」
すっかり肩までつかり、満足がおのフィが得意げにはなす。
「かわまでかぶってるよー。ホントに成人の大人なの?」
「タルタルのちんぽこはこう言うもんなの!」
おれはあわててちんぽこを両手で隠した。
ミヅキのしたから這い出て、湯船に小走り。
おれは先に入っていた3人とはちょっと離れた位置に背中を向けて腰を落ち着けた。
ミズキはやっぱり俺のことを解放する気はないらしい。すぐソバにやってきて俺を抱え上げると、自分のひざの上に乗せた。
少し深めの湯船なのでこうして貰うとらくだ。ミヅキの身体は良く引き締まっているのにやわらかで、居心地もいい。
「ちょっと、ミヅキ!」
レミールが慌てている。そりゃそうだ。ミヅキが湯船の真中を向いて座っているために、俺まで同じ方向を向いてしまっている。当然3人のハダカを望む格好だ。
レミールはお湯に口元までつかって、ちじこまってしまった。
「ホントに欲情しないのかなぁ」
俺の頭の上でミヅキが不吉なことを言う。
ミヅキの手が俺の股間にもぐりこむ。
「わ、ちょっと。」
ミヅキの手を抑えたが、それの侵攻はとどまらない。俺のちんぽこを見つけるとふにふにといじり始めた。
「だめだって、ぁあ!」
いくらハダカに欲情しないって言ったって、直接刺激されれば立っちゃうって。
おれはもがいた。しかしあの大きな剣を降りまわすミヅキの腕は、俺の胴をがっちりつかんではなさない。
「ミヅキ。いやがってるよ。やめようよ」
レミールが援護してくれる。が、そんなのお構いなしだ。
「お、ちょっと硬くなってきた。」
ううう、はずかしい・・・・・。俺のちんぽこはミヅキの攻撃に耐えきれず徐々にボッキし始めた。
「ほう、どれどれ。」
シフォンがこちらに近づいてきてお湯の中の俺のちんぽこをのぞきこむ。
「良く見えないな。」
それならとミズキが俺の身体をひざの上に載せて俺を仰向けの状態で水面に浮かび上がらせた。
からだの前半分がお湯から出てしまっている状態だ。
足のほうにシフォンの顔がある。
とんでもなく恥ずかしい。
でも、いじられているちんぽこはだんだん気持ち良くなってきて、耳がトロンとしてきた。
フィまで近づいてきた。どうやらタルタルのちんぽこに興味があるらしい。
「へぇー。タールタルのチンコってー見た目通りにー小さいんだーねぇ」
小さい小さいいうなぁ。ふつうだ。ふつう。たぶん。
「やめてくれぇ。はずかしいい」
ようやく俺は抵抗を始めた。でも足までシフォンに抑えられて、もう身動きが取れなくなっていた。そのうえ気持ち良くって力が入らない。
どんどんちんぽこに血が流れ込む。
「うわぁ。まだ大きくなってくの!?」
ミズキが驚きの声を上げた。
俺のちんぽこはミズキの手には収まらないくらいにボッキしていた。さきっちょが皮から飛び出してカリクビまでが露出しきっている、その上タルタル特有の興奮時に張り出す裏筋は、帆船のセイルのようにキンタマのほうまで張り詰めている。
快感にすこし朦朧としながら見た自分のちんぽこは最大級のボッキ具合だ。
露出したさきっちょにミヅキの指がふれた。
「ああぅう!!」
思わず大きな声を出してしまった。
まるで女みたいな声だ。自分からこんな声が出てくるとは・・・、新しい発見だ。
「これで目一杯か?」
シフォンがたずねてくる。勿論その通りだ。
最大級にボッキした俺のちんぽこは、脈を打つたびに俺の脳髄にずきんずきんと存在をアピールする。
あまりに近づいたためにちんぽこにふきかけられるシフォンとフィの吐息にすら敏感に反応する。
「意外ーにー大きーいかも―。」
「まあ、ヒュームやエルヴァーンのものに比べれば小さいようだが。」
「かーわいいー」
3人で俺のちんぽこについて論評を始めた。
勘弁して。恥ずかしいのよ。
息が荒くなってきた。頭がくらくらする。
「くるしそう。いま気持ち良くしてあげるね。」
ミヅキがいっそう俺のちんぽこを激しくいじった。
ゾクゾクとした物凄い快感が頭のてっぺんまでかけあがる。
「はぁぁん、ふあっあ!」
我慢することもできずに、また声を出す。自然と出てくる。しかも自分の声とは思えないほど甘い声だ。
「わたしばかりが楽しんでは不公平だからな。これでおあいこという事にしよう。」
シフォンがおれのちんぽこの先にキスをした。
先からこぼれる汁を吸い上げる音がする。きもちいいいいいい。
「うあぅっ!」
また大きな声を上げる。
フィが俺の様子を見て大笑いしている。よっぽど俺が情けない声を出しているに違いない。
「こらっ、、、、ひぅっ!わらうなーーぁぁおっ」
フィが水面を叩いて笑い転げている。ひどい。
自分でもかなり間抜けだなぁとは思うが、しゃべろうとするとミズキとシフォンが強くちんぽこを刺激するから、まともに言葉が出てこない。
「うけるー。タルタルおもしろーー。あたーしにもさせて―。」
シフォンとフィが交代した。
シフォンがキスを繰り返したのと違い、フィはベロをべろんと出してちんぽこをなめ上げる。
「うおわあああ!」
敏感すぎる裏筋を、キンタマのほうからちんぽこのさきっちょまでズルーっとなめられた。
またフィが大笑い。
「あっははははっはっは。おーもろすぎーるー。なーんかの楽器みーたいー。」
もう全身の感覚がなくなってきた。俺の身体はちんぽこしかなくなっちゃったみたいな、そんな感じだった。
「身体がぴくぴくしてるね。もうすぐイっちゃう?」
ミヅキがおれの顔を見てた。
「はぁっ、はぁっ」
俺は返事すらできない。視点が定まらないので、手を伸ばせば触れるほど近くにあるミヅキの表情も読み取れない。
「ね、フィ。イかせてあげて。」
ミヅキが俺のことを心配して、いっそう残酷なことを言う。
こんな格好で射精するなんてイヤだ―――。
たんなるさらし者状態じゃないかー。
「呪いーのせいでー、すばやくやってあげられないーよー。」
「変わろう。」
またシフォンが俺のちんぽこをつかんだ。
触られるだけで、びんびん感じる。
「おまえもどうせなら女の中で果てたいだろう?」
んなことはない。今すぐ解放してくれ。これ以上いじくられたらホントに出てしまう。
だが俺の希望は言葉にすることができない。「んんー!んーー!!」としか声が出ない。
シフォンは湯船から立あがる。もう片方の手で自分のボッキしたクリトリスと性器をいじっていた。
「ほら、感じろ。」
その手で俺の顔をなでる。シフォンの女汁が俺の顔に塗られた。
フェロモンが俺の鼻から進入し、脳を侵食する。
「うあぁぁ!あぉぉ!」
俺は暴れた。
いままで止めて欲しいとばかリ考えていた俺の思考が、突然に性的な衝動にかられ、女性の中に挿入したいという欲求が俺を支配した。
目の前にはシフォンの性器がさらされている。
ミヅキに抑えられていなかったら、飛び掛っていたかもしれない。それほどに強烈な欲求が沸きあがって来た。
まるで獣のようになってしまった俺は、喘ぎ声しかはっすることができなくなっていた。
「レミール?いただいてしまうがいいか?」
ミヅキに抑えられたままの俺の上をまたいだシフォンは、すぐには挿入せず、離れたところにいるレミールに何故かたずねた。
俺はというと、シフォンの性器に向けて必死に腰を突き上げていた。勝手に動くんだ。届きやしないのに。
当然、レミールがどういう顔をしてこっちを見てるかなんて気にもならない。直前でまった状態のシフォンの性器ばかりが俺の思考のすべてだ。
どういうやり取りがあったのか知らないが、ようやくシフォンがおれのちんぽこに性器をかぶせて、腰を静めてきた。
俺のちんぽこが柔らかい肉に包まれて行く。
ちんぽこがなくなってしまうんじゃないかと思ってしまった。とろけるような快感って言うやつだ。
「んふぅっ」
俺の全部が埋まるとシフォンが息をついた。俺は始終「おぁーーーーー」と声を出していた。
「どうだ?わたしのマンコは。ゆるくないか?」
サイズの違いから心配になったのだろうか。
全然ゆるいなんて事はなく、ふんわりと隙間なく包まれた俺のちんぽこはそれ自体のかすかな脈動でさえ快感にかえて、今にも爆発しそうだった。
「きもちいいっ。きもちいいっ!」
おれは一息にそう答えた。正直な感想だ。
シフォンがゆるゆると上下に動き始めた。
そのたびにちんぽこの裏筋がシフォンの性器の入り口をなぞるようにはじく。
「すごい。がたがた腰を振ってる・・・。」
ミヅキが俺の様子を驚きの表情で実況する。
おれの腰は意思に関係なく動きまくっている。まるっきり動物の動きだ。
「大きさは物足りないが、、っ!この・・スジが当る感覚はっ!?」
戸惑いの声を上げてシフォンが腰を上下する。
シフォンの胸も、髪の毛も、腰の動きに合わせてゆれている。
しかもだんだんと動きが大胆になっているようだ。俺のほうは既にてんぱっている。いまにも出してしまいそうだ。
「うああっ。でるっ!でちゃうよ!」
欲求を口に出して叫んだ。
「そのまま出していいぞ。」
シフォンは受け止める気まんまんらしい。
結婚もしてないのに、今日あったばかりの、それも種族の違う女性に、おれは子供を孕ませてしまうのだろうか。
それはやばーい。でも、この気持ち良さは・・っ、なんとも・・・。
「赤ちゃんできちゃうよ!だめだっ!うあっ!!」
考える猶予さえなかった。
俺のちんぽこが大きく脈打って、精子を放出しようとキンタマが収縮する。
でるっ・・!
そのとき「チュポッ」っと音がした。
シフォンが大きく動きすぎてちんぽこが抜けてしまったのだ。
ちんぽこがぷるんと外に開放された瞬間に、おれの精子はちんぽこの中を勢い良く通りぬけた。
びゅーーっ、びゅるんっ!
音が聞こえるような、とてつもない、放出感。こしががくがくとふるえる。
「いやぁっ」
レミールの声が聞こえた。
おれは開放感にボーっとしつつも、声のほうに目をやった。
俺のちんぽことシフォンの性器の向こう側にレミールの顔が見える。
いつのまにかレミールがおれのすぐそばまで来ていた。
そのレミールの顔には白い汚れがついていた。
朦朧としながらその顔を眺めていたが、だんだん意識がはっきりとして重大な事態に気がついた。
!!俺の出した精子だ!!精子をレミールの顔に飛ばしてしまった!!
「ご、ごめんっ!」
謝ったが、これはまずい。おれを冒険者の先輩として慕ってくれているレミールにこんな格好を見せてしまったうえに、精子まで引っ掛けてしまった。
レミールに嫌われてしまう!どうしよう。
「わー。いっぱいでたね。」
ミヅキがなぜかうれしそうに言う。
たしかに、レミールの顔にべったりついている俺の精子は、こんなに出るものなのかと思うほどに多かった。あの量がきんたまに詰まっているなんて、自分でも驚きだ。
おれはミヅキに解放されすぐにレミールのほうにいくと、顔にかかった精液を手でぬぐった。
ぬるりとした感触。始めて触った自分の精液はサイレントオイルに似た手触りだ。
「ごめん。レミール、ごめん。」
俺は謝りながら、ボオッとしたまま身動き一つしないレミールの顔を手でなぞるようにして精液を取り除く。
でも、量が多すぎておれの手がべちゃべちゃになるだけで、レミールの顔は綺麗にならないし、なんだか余計に塗り広げてしまった。
おれは手にたまった精液をなんとかしないとと思って、ふくものを探したが、温泉の中にそんなものはない。
お湯で洗い流そうかとも思ったが、そんなお湯につかっているのは気分が良くないだろうな。
考えていると、レミールがおれの手を取った。
「ちゅる・・・」
レミールがおれの手についた精子をなめている!
「えっ、ちょっと。」
あまりにも予想外な彼女の行動に、俺は言葉を失った。
レミールは手のひらに溜まった精液をなめ取ると、指先に下を這わせ、一本ずつ咥えて舌でなめ取る。
冷静さを取り戻したとはいえ、イったばかりの俺は指先までもが敏感になっていて、レミールになめられるたびに感じてしまった。
指の股まで綺麗になめ上げると、レミールは「ふぅ」と吐息を漏らした。
彼女は心ここにあらずという感じで宙を見つめたままだ。顔に塗り広げられた精液がてらてらと月の光を反射している。
「レミール?」
俺が呼びかけても返事もしない。
そのレミールにフィが寄って行く。
フィはおもむろにレミールの顔をなめ始めた。
フィの長いざらついた舌が、レミールの顔を綺麗にしていく。
レミールはフィにされるがままに顔をなめ上げられている。全体を綺麗になめ終わるとフィはレミールの唇に自分のそれを重ねた。
ディープなキスだ。
フィの口から送りこまれる俺の精液混じりの唾液を、レミールが受け止め、そして飲み下す。
なんて淫猥な光景だ。
あっけに取られて、ただただその様子を見つめることしかできない。
「のぼせちゃよ。そろそろあがろ?」
ミヅキが冷静に言う。
この状況に不自然さは感じないのだろうか。
ふりかえると、シフォンがこちらに尻を向けた格好で湯船のふちにぐったりともたれて、いや、よこたわっていた。
俺はミヅキに手を引かれて温泉からあがると、タオルで身体をふかれた。
まだ湯に残っているレミールとフィ、それからシフォンのことが気になって、ちらちらと見ていたのだが、どうやらフィが他の二人の面倒を見ているようだった。
「後はフィに任せと悔いてだいじょうぶだよ。わたしたちは先に出ていましょうね―。」
やっぱり俺のことは子供扱いらしい。子供をあやすような口調だ。
でも、さっきの恥ずかしい姿を見られた今となっては、それを甘んじて受け入れるしかないように思える。
ミヅキは俺に服を着させると、自分も手早く下着だけを身に着けて、おれを岩屋の中へ連れ出した。
岩屋の中はひんやりとした空気に満ちていたが、ほてった俺の身体にはそれが心地よかった。
「はーい。だっこー。」
ミヅキは岩壁の前に腰を下ろすと、風呂の中でしたように俺をひざの上に乗せた。
抵抗はしなかった。居心地がいいから。
「ふふふ。さっきのある君かわいかったな―。」
ミヅキは上機嫌だ。
おれは顔が熱くなってきた。湯に当ったわけじゃなくて、これは恥ずかしさのせいだ。
「顔真っ赤。かーわいい。」
なんでこのヒュームは、俺のことをこんなにいじめるのだろうか。
「もう、いじめないでくれよぉ」
「えへへ。ある君がかわいいから、つい、いじめたくなっちゃの。」
難儀な正確だ。俺はこの人にはあまり近寄らないほうがいいのかも。
いたずらでセックスされるなんて思いもしなかった。成り行きとはいえエルヴァーンに挿入。あの状況で中に出さないで済んだことは奇跡だと思う。
この年で子持ちだなんてまっぴらだ。
「ね、おっぱい触って?」
ミヅキが胸をおおう下着をたくし上げて、乳房を出しながら言う。
たぶんさっきのセックスを見て興奮してしまったのだろう。ピンク色の乳首が乳輪ごと立ち上がっている。
「やーだ。さっきみたいなのは、もうやだ。」
おれは断った。せっかく悪夢が終わったのに、ぶり返すなんてとんでもない。
「ねー、意地悪いわないで。お願いだからー。」
ミヅキが甘えるような声を出す。
「さっきさんざん意地悪したのはそっちだろ。ぜったいやーだからな。」
おれはプイっと背を向けた。
「あーんもおー。ケチー。」
「へへーんだ。」
強がって意地悪くわらって見せたが、内心はびくびく震えていた。
もう、こんな危ない橋は渡りたくない。
出きれば早く帰って忘れたい。
ようやく3人が姿をあらわした。
シフォンもフィもレミールもきちんと身支度をして、いつでも移動できる体制だ。
「なんだミヅキ?まだそんな格好だったのか。」
「だーってぇ、なんかほてっちゃって。」
ミヅキは照れくさそうに鎧を身につけ始めた。
「レミール。さっきはごめんな?」
レミールはうつむいたままこっちを見てくれない。「うん」とだけ返事をしてくれたが、これは本格的に嫌われたんだろうな。
自分が悪いので、それ以上かける言葉が思いつかない。おれはガックリと肩を落とした。
「アルサイス。エスケプを頼む。」
気を取りなおして魔法の詠唱を開始する。
これでこの仕事は完了。サンドリアに戻ったらモグハウスに入ってさっさと寝よう。それでこのことはすっきり忘れよう。
レミールとはこれっきりになるかもしれないが、それも仕方ないだろうな。
全部俺が悪い。
サンドリアに帰りついた俺たちは、夜も遅かったためにすぐに解散した。
おれはミッションを達成したレミールとフィに「おめでとう」とだけ言って、返事もまたずにその場から去った。
→ミヅキxアルサイス
→かあさんxアルサイス
→アルサイスxフィ
→アルサイスxレミール